JPH11503776A - ペンダント架橋性基を有する水性ポリマー - Google Patents

ペンダント架橋性基を有する水性ポリマー

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JPH11503776A JP8531226A JP53122696A JPH11503776A JP H11503776 A JPH11503776 A JP H11503776A JP 8531226 A JP8531226 A JP 8531226A JP 53122696 A JP53122696 A JP 53122696A JP H11503776 A JPH11503776 A JP H11503776A
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Abstract

(57)【要約】 ペンダントエナミン部分を有し、かつ好ましくはペンダントメタクリレート基を有するアリル官能性ポリマーが提供される。ポリマー中におけるこのような基の存在はフィルム形成時に遊離ラジカル架橋反応を生ぜしめ、そして優れた耐溶剤性を有するコーティングを提供する。アミノ含有水性粒子はプロピレンイミンをカルボン酸含有ラテックスと反応させることによって調製することができる。このアミノ官能化ラテックスは次に室温で、例えばアセトアセトキシエチルメタクリレートと反応する。周囲及び加熱架橋の研究中において、透明なフィルムは耐溶剤性、ゲル分率及び架橋密度において著るしい増大を示した。

Description

【発明の詳細な説明】 ペンダント架橋性基を有する水性ポリマー 発明の分野 本発明はポリマー化学の分野に属する。特に、本発明はペンダントエナミン部 分およびエチレン系不飽和部分を有するポリマーに関する。 発明の背景 透明型および着色型の双方の水性エマルジョンポリマーはよく知られている。 それらの用途の例は、内部および外部の建築用コーティング、一般的金属用コー ティング、接着剤、およびその他を包含する。ラテックスは、エチレン系不飽和 モノマー、例えば、スチレン、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、酢 酸ビニル、ビニル2−エチルヘキサノエート、アクリル酸、アクリロニトリル、 グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、およびその他 の水性乳化重合により形成することができる。極性官能性、例えば、アクリル酸 中のカルボキシル基、および/または2−ヒドロキシエチルアクリレート中のヒ ドロキシル基を含有するエチレン系不飽和モノマーを使用するとき、これらの基 は水性環境に対する親和性を有するので、これらの基はエマルジョン粒子の表面 にまたはその付近に見出される性向を有する。さらに、エマルジョン粒子の表面 付近における非水反応性官能基の量を増加させる技術は、乳化重合における当業 者に知られている。このような技術の例はコアおよびシェルのラテックスの製造 であり、ここで粒子のコアは少量の官能基を含有できるか、または官能基を欠く ことができる所定の組成を有し、そして粒子のシェルまたは外側層は官能基に富 むことができる異なる組成を有する。ラテックス粒子のデザインにおいて操作で きる多数の独立変数は、改良された粒子の製造を問題あるものとする。 ポリマーをフィルムの形成後に架橋させることができる場合、フィルムの性質 を大きく改良することができる。 「懸垂する」またはペンダント二重結合を含有するエマルジョンポリマーの製 造は、周囲的、熱的、および光化学的に架橋するコーティング系のための1つの 解決法である。しかしながら、これは達成することが困難である。なぜなら、乳 化重合法は、また、このような二重結合との遊離基重合を含むことが期待される からである。エマルジョンポリマーは低粘度における高分子量のポリマーの製造 を可能とするが、不飽和を含有する水性(waterborne)ポリマー粒子 はそのコーティングを後において種々の硬化条件下に架橋できるという柔軟性を 有する。油性塗料を硬化するために「アリル系」基をビヒクルとして使用するこ とは、アルキド樹脂系において数年にわたって用いられてきている。アルキドは ポリオール、ジカルボン酸、および脂肪酸から製造されたエステル化樹脂である 。アルキド樹脂中の懸垂する二重結合は、樹脂の脂肪酸部分の中に含有されてい る。二重結合はポリマーの側鎖の中に含有され、その主鎖の中に含有されていな いので、二重結合を本明細書において「懸垂する」と呼ぶ。この樹脂の脂肪酸部 分中でペルオキシドを形成する酸素とアリルの水素との反応は架橋化学を開始さ せる。コーティング中のいわゆる「ドライヤー」、典型的にはコバルト塩、は、 室温においてペルオキシドを分解して活性なヒドロキシル基および有機基を生成 する。後続する1連の化学的事象はコーティングの架橋に導く。この系の利点は 、この系が遊離基メカニズムを介する架橋化学において活性因子として酸素を使 用し、こうして、コーティングの配合物が酸素に暴露されるまで安定であるとい うことである。その明らかな欠点は、コーティングが乾燥するにつれて、有機溶 剤が遊 離されるということである。水分散性アルキドの最近の例は、米国特許第5,3 78,757号明細書およびその中に引用された参考文献およびPCT特許出願 WO95/02019号明細書、ならびに米国特許第4,251,406号明細 書に記載されている。さらに、商用アルキドコーティングは老化するにつれて、 脆くなりかつ黄色化する傾向がある。 アルキドに加えて、不飽和ポリエステルは、不飽和ジカルボン酸、およびポリ オールのエステル化から製造される樹脂の他のクラスである。このポリマーの不 飽和部分は、通常ポリマー分子の主鎖の中に位置する。不飽和ポリエステルは水 中油エマルジョンであることができるが、不飽和ポリエステルの油中水エマルジ ョンが典型的である。米国特許第3,629,169号明細書には油中水エマル ジョンが記載されており、ここで油相はカルボン酸含有不飽和ポリエステル、共 重合性モノマー、例えば、スチレンまたはメタクリル酸エステル、非イオン性乳 化剤、チキソトロープ増粘剤、塩基性中和剤、ジメチルアニリンから構成された 促進剤−触媒系、油溶性コバルト塩、および熱的ペルオキシド開始剤を含有した 。油相を撹拌しながら水を添加することによって、エマルジョンは得られた。 米国特許第3,950,287号明細書には、重合性油中水エマルジョンを室 温において熱硬化物体に変換する方法が記載されている。油相はカルボン酸含有 不飽和ポリエステル樹脂、重合性モノマー、油溶性コバルト塩、および促進剤か ら成り、そしてこの促進剤はN−ヒドロキシルアルキル置換、フェニル置換第三 級アミンおよびジアルキルアニリンから成る。水相は過酸化水素を含有し、この 相を撹拌しながらオイルの中に入れて、急速に硬化するエマルジョンを得る。こ の参考文献において、触媒と促進剤との組み合わせが第三級アミンの混合物を含 むとき、その組み合わせの有効性が増加することが主張されており、ここで第三 級アミンの混合物において、第三級アミンの1つは窒素のアミノ基に結合したヒ ドロキシアルキルを有し、そして第2のアミンはジアルキルアニリンである。ヒ ドロキシアルキル置換アミンの−OH基はコバルトと共同して、エマルジョンの 急速なゲル化に影響を与えるときの触媒−促進剤系の有効性を増強すると主張さ れている。上記発明におけるエマルジョンは、造形された物体の製造に有効であ ると主張されている。 米国特許第4,077,931号明細書には注入可能(または吸入排出可能) な熱硬化性油中水エマルジョンの製造方法が記載されており、このエマルジョン は連続相として水と、油相として不飽和ポリエステル、共重合性モノマー、およ びパーオキシド−コバルト−第三級アミン硬化系とを含んでなる。この参考文献 において、1800g/モルより大きい分子量を有する不飽和ポリエステルはよ りすぐれた性質を有する油中水エマルジョンを与えることが教示されている。こ の参考文献には、エマルジョンの実質的な硬化が起こる前に、エマルジョンを使 用可能な物体へ造形させた配合物の処方が記載されている。したがって、この参 考文献は造形物体の成形コンパウンドとして不飽和エステルから製造された油中 水エマルジョンの使用を探査した。 懸垂する二重結合を有し、エマルジョンポリマーの合成の間にこのような二重 結合が重合する問題を回避するエマルジョン粒子に対する1つのアプローチは、 まず、酸、エポキシ、またはカーボジイミドの官能性を有するラテックス粒子を 合成し、次いで二重結合を含有する、それぞれ、エポキシまたは酸官能性化合物 と反応させることである。 米国特許第4,244,850号明細書には、水相中に分散した不飽和樹脂粒 子を有しかつドライヤー塩のエマルジョンと組み合わされた、空気乾燥性および 空気硬化性ラテックスコーティング組成物が記載されている。コーティング組成 物は、まずラテックス粒子がカルボキシルまたは1,2−エポキシド官能性を含 有するラテックスを製造することによって形成された。ラテックスの形成後、反 応性カルボキンルまたは1,2−エポキシド官能性の一部分を前記反応性基の一 方 または他方を有するエチレン系不飽和モノマーと反応させて、ラテックス粒子上 に不飽和基を与えた。例えば、遊離カルボン酸の官能性を有する初期ラテックス をつくる場合、次いでそれをメタクリル酸と反応させて、変性されたラテックス 粒子の表面上に遊離のエチレン系不飽和を残す。次いで、後反応後、ドライヤー 塩のエマルジョンを添加する。ドライヤー塩、例えば、ナフテン酸コバルトを使 用して、残留アクリレート部分の空気硬化を促進する。興味深いことには、これ らの主張を支持する分析データは与えられていない。その代わりに、流延フィル ムの広い観察が与えられているだけである。例えば、この特許明細書には、「耐 水性、硬度および接着が観察され、そしてこれらは徐々に硬化したアルキドコー ティングの性質を有するように改良されたことが見られた。」と記載されている 。対照は実施されなかった。 米国特許第4,033,920号明細書には、懸垂するメタクリレート二重結 合を含有するアクリル分散ポリマーが記載されている。この参考文献に記載され ている方法において、グリシジルメタクリレートを溶液中でカルボン酸含有ポリ マーと反応させた。溶剤を減圧下に除去し、そして重合性モノマーと置換した。 ポリマー溶液をアンモニア、ジエタノールアミン、またはトリエチルアミンで中 和し、次いで水の中に分散させてエマルジョンを形成した。この参考文献は、エ マルジョンの油相が慣用の開始剤、例えば、過酸化ベンゾイル、およびアゾビス イソブチロニトリルを含有することができるであろうことを示唆している。後硬 化のために、感光剤、例えば、ベンゾイン(唯一の例が証明されている)、ベン ゾインメチルエーテル、およびその他が示唆された。この参考文献は、紫外線ま たは電子線により硬化するフィルムの製造のためにこれらのエマルジョンを使用 することに関するものであった。 第2のアプローチは、カルボン酸含有ラテックス粒子をカーボジイミドメタク リレートと反応させて、懸垂するメタクリレートを有するラテックス粒子を製造 することである(米国特許第5,371,148号参照)。 米国特許第3,219,610号明細書は、アリルメタクリレート、エチルア クリレート、およびメチルメタクリレートから製造されたエマルジョン粒子は、 それらを150℃において30分間焼付けるとき、アセトン不溶性フィルムを生 成したことを教示している;これに対して、2時間空気乾燥したフィルムはアセ トン中に溶解した。存在する場合、エマルジョン重合プロセスに生き残ったアリ ル部分の量を証明するために、これらのフィルムのアリル含量の分析は実施され なかった。この方法においてスチレンは使用されず、そしてラテックス粒子の形 態のデザインが試みられた。メチルエチルケトン(溶剤)耐性データは与えられ なかった。 英国特許第2206591A号明細書において、種/シェル/マントル型ラテ ックスを製造するためにアリルメタクリレートを使用することが教示されており 、ここでシェル(下記において使用するように、種/シェルをコアと呼ぶ)をア リルメタクリレートと架橋させた。より最近において、LeeおよびRudin (Makromol,Chem,、Rapid Commun.10、655( 1989))は、「架橋剤」としてコア/シェル型ラテックス粒子のコアにおい て5重量%のアリルメタクリレートを使用してコアゲル分率を得た。米国特許第 4,925,893号および欧州特許出願第0,297,781A2号明細書に おいて、アリルメタクリレートおよびジアリルフタレートと他の重合性モノマー との組み合わせを使用してラテックスを製造して、周囲条件下に触媒の存在下に コーティングを製造することが教示されている。スチレンが可能なモノマーであ るが、好ましくないモノマーとして開示されている。 米国特許第5,264,482号明細書には、アリルグリシジルエーテルをカ ルボン酸含有コポリマーと反応させて、「懸垂するアリルエーテル基」を有する 水溶性ポリマーを製造し、このポリマーをラテックス塗料に硬化添加剤として使 用してラップ時間を増加(またはウェットエッジを改良)したことが教示されて いる。 米国特許第5,002,998号および米国特許第5,364,891号明細 書には、鎖ペンダントアミン基を有するポリマー、およびある種の選択された非 ポリマーのケトンを含有する化合物、例えば、反応してエナミンを形成するアセ トアセテートおよびアセトアセトアミド、の製造が記載されている。 前述のような生成物が要求されているが、改良された、より低い初期分子量特 性、改良された接着性を有する進歩した生成物、および周囲条件下にまたは適度 な温度まで低い温度条件下に空気の存在において、ドライヤー塩または不安定な フィルム形成助剤を使用するか、またはしないで架橋する生成物がさらに要求さ れている。 図面の簡単な説明 第1図は、室温におけるメチルエチルケトンの二重擦り/日数のプロットであ る。このデータは、下記の実施例3からの配合されたラテックスを使用して製造 された透明フィルムの溶剤耐性を示す。 第2図は、メチルエチルケトンの二重擦り/温度(℃)のプロットである。こ のデータは、実施例5におけるように配合された、プロピレンイミンおよびAA EMで変性されたアリル官能性ラテックスから製造されたフィルムの溶剤耐性を 示す。 第3図は、室温におけるメチルエチルケトンの二重擦り/日数のプロットであ る。被験フィルムは変化する量のコバルト触媒を使用して実施例6のラテックス から、および商業的に入手可能なラテックス、Rohm & Haas Co. のRHOPLEX E2950およびHYDUR 30、から製造した。ダイヤ モンド形の点はHYDUR 30であり、三角形の点はRHOPLEX E29 50であり、正方形の点は実施例7の配合されたラテックスであり(11.82 g(5phr)のAQUACATコバルト触媒を使用する)、そして円形の点は 実施例7の配合されたラテックスである(5.91g(2.5phr)のAQU ACATコバルト触媒を使用する)(phrは乾燥樹脂の100g当たりの材料 の量(g)である)。 発明の要約 本発明は、ペンダントエナミン官能性を有するポリマーを提供し、ここで前記 エナミン基は窒素原子を介してポリマーに結合されている;好ましくは、ペンダ ント基は、また、好ましくは(メタ)アクリレート基の形態の、エチレン系不飽 和を有し、さらに遊離アリル官能性を有する。(メタ)アクリレートという用語 は、本明細書において、アクリレート基またはメタクリレート基を記載するため に使用される。ポリマー中のこれらの基の存在は、酸素または他の遊離基源の存 在においてフィルムの形成する間に遊離基架橋反応を起こさせ、そしてよりすぐ れた溶剤耐性を有するコーティングを提供する。アミノ含有水中粒子は、プロピ レンイミンをカルボン酸含有ラテックスと反応させることによって製造された。 次いで、アミノ官能化ラテックスを引き続いて25〜60℃においてアセトアセ トキシエチルメタクリレート(AAEM)と反応させた。周囲および熱的硬化の 研究の間に、透明フィルムは溶剤耐性、ゲル分率、および架橋密度の有意な増加 を示した。 発明の詳細な説明 本発明は、1または2以上のペンダント側鎖を結合して有するアリル官能性ポ リマーを提供し、ここで前記ペンダント側鎖はエナミン部分を含有し、ここで前 記エナミン部分は前記ポリマーに窒素原子を介して結合している。好ましくは、 ペンダント側鎖は、また、エナミン基に加えてエチレン系不飽和を含有する。他 の好ましい態様において、ポリマーは、また、アリル官能性を有するであろう。 好ましい態様において、本発明は、式 (式中、Rは約2500〜1,000,000の数平均分子量を有する多価の基 であり、nは約2〜100の整数であり、Zは2〜500の整数であり、R2は 独立して水素またはメチルであり、そしてR*はC1−C20のヒドロカルビル基で ある)を有するポリマーを提供する。この式において、エナミン部分は好ましく はアセトアセチル基を有する化合物、例えば、C1−C8アルキルアセトアセテー トまたは下に示す式(1)の化合物から誘導される。こうしてR*基は、アセト アセチル基がポリマー上のアミン基と反応した後、残る残基である。 したがって、本発明の他の好ましい態様において、式 (式中、Rは約2500〜1,000,000の数平均分子量を有する多価の基 であり、nは約2〜100の整数であり、mは2〜5の整数であり、Zは2〜5 00の整数であり、R1は水素またはC1−C6アルキルであり、R2は独立して水 素またはメチルであり、そしてR3は水素またはC1−C6アルキルである)を有 するポリマーが提供される。好ましくは、ポリマーの残基「R」はエチレン系不 飽和化合物の遊離基重合により製造されたポリマーである。 本発明のポリマーは、約5℃程度に低い温度において架橋することができる。 上記式において、R1はメチルであり、R2の一方は水素でありかつR2の他方は メチルであり、R3は水素であり、そしてmは2であることが好ましい。 本発明のポリマーにおいて、乳化重合技術によりエチレン系不飽和モノマーを 使用してポリマーを製造することが好ましい。 このようなエマルジョンは、本発明のポリマーを水中に分散したポリマーの粒 子の形態で提供する。したがって、本発明の他の好ましい態様において、約35 〜350nmの平均直径を有するポリマーが提供され、前記粒子は遊離アリル官 能性を有するアミン官能性ポリマーと、式(1) (式中、R1は水素またはハロであり、R2は水素、ハロ、C1−C6アルキルチオ 、またはC1−C6アルキルであり、R3はC1−C6アルキルであり、X1およびX3 は独立してO、S、または式−NR’の基であり、ここでR’は水素またはC1 −C6アルキルであり、そしてX2はC1−C12直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ レンまたはC3−C12シクロアルキレンである)の化合物との反応生成物を含ん でなる。 前述したように、ポリマーを支持体に適用し、酸素に暴露したとき、本発明の ペンダント基は遊離基架橋反応を起こさせる。本発明のこの面の好ましい態様に おいて、上記粒子が提供され、ここで前記粒子は、遊離基のフラックスに暴露し たとき、架橋するために十分なペンダントエチレン系不飽和を有する。 前述したように、ポリマーは、また、ペンダントアリル官能性を有する。用語 「アリル官能性」および「アリル基」の双方はアリルの水素原子を有する基を意 味し、ここで前記基はカルボニル基以外の部分に結合している。このようなペン ダントアリル官能性は、同時係属米国出願第08/420,550号、1995 年4月12日提出、に記載されている方法を使用して導入することができる。一 般に、アリル基を含有するエチレン系不飽和モノマー、例えば、アリルメタクリ レート、ヒドロキシブテニルメタクリレート、アリルメルカプトプロピオネート 、およびマレイン酸のジアリルエステルを、スチレンモノマー、例えば、スチレ ン、アルファ−メチルスチレン、ビニルナフタレンおよびその他の存在下に、ま たはアルキル(アルキル)アクリレート、例えば、メチルメタクリレートの存在 下に、共重合することによって、ペンダントアリル基を、特にコア/シェル型ポ リマー粒子上に、導入することが可能である。アリル基を含有するエチレン系不 飽和モノマーは、少なくとも1つのアリル基およびアリル以外の少なくとも1つ の他のエチレン系不飽和基、または遊離基反応を行うことができる基を有する化 合物であり、ここで前記モノマーは3またはそれより多いアリル基を有する化合 物である。 上記粒子は多数の形態で存在することができ、このような形態は一般に球形ま たは丸みのある粒子、落花生殻形、キイチゴ形、どんぐり形、多小葉形、または 「O」形を包含する。 本発明の他の好ましい態様において、コア部分およびシェル部分を有する一般 に球形の多形粒子が提供され、ここで前記コア部分はエチレン系不飽和モノマー の遊離基乳化重合の反応生成物を含んでなるポリマー組成物であり、前記シェル 部分が遊離アリル官能性および1または2以上の結合ペンダント側鎖を有するポ リマーであり、前記ペンダント側鎖はエチレン系不飽和を含有しかつ前記ポリマ ーにエナミン基を介してに結合されており、そして前記粒子は約−50℃〜約5 0℃の全体のTgを有する。 好ましい態様において、上記粒子は約−5℃〜30℃の全体のTgを有する。 前記粒子のコアは好ましくは約−50℃〜約40℃のTgを有し、そして前記粒 子のシェルは約−15℃〜約50℃のTgを有する。本発明の他の好ましい態様 において、前記粒子のコアは約−15℃〜約30℃のTgを有し、そして前記粒 子のシェルは約−5℃〜約40℃のTgを有する。コア部分は好ましくは前記粒 子の合計重量の約20〜約80%を構成し、そして前記シェル部分は合計重量の 約80〜約20%を構成する。好ましくは、前記粒子は約5〜約90%の全体の ゲル分率を有する。本発明の他の好ましい態様において、コアは約60〜約99 %の全体のゲル分率含量を有する。ゲル分率は下記の実験の節に記載する方法を 使用して決定される。 「懸垂する」またはペンダント重合性メタクリレート二重結合およびエナミン 基は、室温において上記式(1)の化合物、例えば、アセトアセトキシエチルメ タクリレート(AAEM)を使用して、アミノ含有ラテックス粒子の表面上に容 易に配置できることを我々は発見した。本発明のポリマーは下記のようにして製 造することができる;カルボン酸基を有するラテックス粒子を製造し、次いでプ ロピレンイミンを使用してこれらの基を処理する。この反応を下記に示す: 次いで、反応性水中ポリマーの製造は、式(1)に示す構造を有する化合物、 例えば、アセトアセトキシエチルメタクリレート(AAEM)のエマルジョンを アミノ含有ラテックスの中に撹拌して入れることによって達成することができる 。 式1の化合物のケトン官能性はアミン基と反応して、懸垂するメタクリレート二 重結合およびエナミン官能性を有するポリマーを生成する。この反応を下記に示 す; さらに、エナミン形成反応は、また、t−ブチルアセトアセテートを使用して急 速に起こることが示された。 本発明の他の好ましい態様において、ポリマーはさらにペンダントアセトアセ チル官能性を含有することができ、ここで前記アセトアセチル官能性はエナミン 基を形成するアンモニアまたは第一級もしくは第二級アミンとの反応により安定 化させることができる。このような基は、まずペンダントアセトアセチルおよび カルボキシル官能性を有するアリル官能性ポリマーを製造することによって、ポ リマーの表面上に導入することができる。次いで、このポリマーをアンモニアま たは第一級もしくは第二級アミンで処理して、ペンダントエナミン安定化アセト アセチル基を形成し、そしてpHを調節して(すなわち、低下させて)遊離カル ボキシル基を形成する。次いで得られるポリマーをプロピレンイミンのような化 合物で処理してからアミン基を形成し、引き続いてこれを式(1)の化合物と反 応させて、エナミン安定化アセトアセチル基ならびに本発明のペンダント基の双 方を有するポリマーを製造することができる。 上記ポリマーにおいて、利用できる追加のエチレン系不飽和種は、例えば、下 記のものを包含する;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアク リレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート 、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルア クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルアクリレート、オク チルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、アルキルクロトネート、 アルケニルクロトネート、酢酸ビニル、ジオクチルマレエート、ジ−n−ブチル マレエート、下記の一般式(3)の化合物; 式中、R0は独立して水素または12個までの炭素原子のアルキル基である。好 ましくはR0の少なくとも1つはメチルである。 式(3)の好ましい化合物は下記のものを包含する: また、この方法において、エマルジョンの合計固形分に基づいて約0.01〜 8重量%の範囲において連鎖移動剤を使用することが好ましい。典型的な連鎖移 動剤は、ブチルメルカプタン、メルカプトプロピオン酸、2−エチルヘキシル3 −メルカプトプロピオネート、オクチルメルカプタン、イソデシルメルカプタン 、オクタデシルメルカプタン、および米国特許第5,247,040号明細書( 引用することによって本明細書の一部とされる)において教示されている反応性 連鎖移動剤、特にアリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテー ト、クロチルメルカプトプロピオネート、およびクロチルメルカプトアセテート である。 上記の方法においで、適当な開始剤、還元剤、触媒および界面活性剤は乳化重 合の分野においてよく知られている。典型的な開始剤は下記のものを包含する; 過酸化水素、カリウムまたはアンモニウムペルオキシジサルフェート、ジベンゾ イルペルオキシド、ラウリルペルオキシド、ジt−ブチルペルオキシド、2,2 ’−アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒドロ ペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ナトリウムホルムアルデヒドスルフォ キシレートおよびその他。適当な還元剤は重合速度を増加するものであり、そし て、例えば、重亜硫酸ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、ナトリウムホルム アルデヒドスルフォキシレート、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、および それらの混合物を包含する。 適当な触媒は重合速度を増加しそして、前述の還元剤と組み合わせて、反応条 件下に重合開始剤の分解を促進するものである。 適当な触媒は、遷移金属の化合物、例えば、硫酸酸第一鉄七水和物、硫酸第二 銅、塩化第二銅、酢酸コバルト、硫酸第一コバルト、およびそれらの混合物を包 含する。 適当な界面活性剤は下記のものを包含する;イオンおよび非イオン界面活性剤 、 例えば、アルキルポリグリコールエーテル、例えば、ラウリル、オレイル、およ びステアリルアルコールのエトキシル化生成物;アルキルフェノールポリグリコ ールエーテル、例えば、オクチル−またはノニルフェノール、ジイソプロピルフ ェノール、トリイソプロピルフェノールのエトキシル化生成物;アルキル、アリ ールまたはアルキルアリールスルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、およびその他の アルカリ金属アンモニウム塩、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、オクチルフェ ノールグリコエーテル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 、ラウリルジグリコール硫酸ナトリウム、およびトリt−ブチルフェノールスル ホン酸アンモニウム、ペンタ−およびオクタ−グリコールスルホン酸アンモニウ ム、スルホコハク酸塩、例えば、スルホコハク酸の二ナトリウムエトキシル化ノ ニルフェノール半エステル、n−オクチルスルホコハク酸二ナトリウム、ジオク チルスルホコハク酸ナトリウム、およびその他。 また、遊離基重合性基を有する反応性アニオンまたは非イオン界面活性剤を使 用することができる。例はPPGインダストリーズ・インコーポレーテッド(P PG Industries,Inc,)からMAZON SAM 181、1 83、184、211(これらはアニオン硫酸塩またはスルホン酸塩である)お よびMAZON SAM 185−187(これらは非イオンである)として販 売されている表面活性モノマーである。他の反応性界面活性剤は、第一工業製薬 から名称AQUARONで販売されているものを包含する。AQUARON界面 活性剤の例は下記式の化合物を包含する; 式中、Rはノニルまたはオクチルであり、そしてnおよびmは、それぞれ、1〜 50および1〜10の整数である。他の反応性界面活性剤は、ヘンケル(Hen kel)から商標TREM LF−40で販売されているアルキルアリルスルホ コハク酸ナトリウムを包含する。このような界面活性剤の他の例は、下記の米国 特許明細書の中に見出すことができる;米国特許第5,185,212号、米国 特許第2,600,831号、米国特許第2,271,622号、米国特許第2 ,271,623号、米国特許第2,275,727号、米国特許第2,787 ,604号、米国特許第2,816,920号、および米国特許第2,739, 891号(引用することによって本明細書の一部とされる)。 また、水分散性および水溶性ポリマーを本明細書において記載する乳化重合法 において界面活性剤/安定剤として使用することができる。このようなポリマー の安定剤は水分散性ポリエステル(米国特許第4,946,932号および米国 特許第4,939,233号、引用することによって本明細書の一部とされる) および水分散性ポリウレタン(米国特許第4,927,876号および米国特許 第5,137,961号、引用することによって本明細書の一部とされる)を包 含する。 上記エマルジョンにおいて、ポリマーは好ましくは水中に分散した一般に球形 粒子として存在する。 本発明の他の面として、下記の成分の1種または2種以上を含んでなる、前述 したようなラテックス組成物が提供される:均展剤、レオロジー剤、および流れ コントロール剤、例えば、シリコーン、フルオロカーボンまたはセルロース材料 ;高度に架橋された粒子を有する中和されたカルボン酸含有ラテックス粒子;会 合性増粘剤;艶消剤;顔料湿潤および分散剤および界面活性剤;紫外線(UV) 吸収剤;紫外線安定剤;着色性顔料;消泡剤および抗泡剤;沈降防止剤、垂れ防 止剤および増粘剤;皮張り防止剤;浮き色防止剤および浮動防止剤;殺菌剤およ び殺かび剤;腐蝕抑制剤;増粘剤;または融合助剤。 このような添加剤の特定の例は、Raw Materials Index( 発行:the National Paint & Coatings Ass ociation、1500 Rhode Island Avenue、N, W.、Washington、D.C,20005)の中に見出すことができる 。このような添加剤および乳化重合法の他の例は、米国特許第5,371,14 8号(引用することによって本明細書の一部とされる)の中に見出すことができ る。 艶消剤の例は、合成シリカ(W.R.グレイス・アンド・カンパニーのデイビ ソン・ケミカル・ディビジョンから商標SYLOIDRで入手可能である);ポ リプロピレン(ハーキュルス・インコーポレーテッドから商標HERCOFLA TRで入手可能である);合成ケイ酸塩(J,M.ヒューバー・コーポレーショ ンから商標ZEOLEXRで入手可能である)を包含する。 分散剤および界面活性剤の例は下記のものを包含する:ビス(トリデシル)ス ルホコハク酸ナトリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム 、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナト リウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソブチルスルホコハク酸ナト リウム、インデシルスルホコハク酸二ナトリウム、スルホコハク酸の二ナトリウ ムエトキシル化アルコール半エステル、アルキルアミドポリエトキシスルホコハ ク酸二ナトリウム、N−(1,2−ジカルボシ−エチル)−N−オクタデシルス ルホコハク酸四ナトリウム、N−オクタスルホコハク酸二ナトリウム、硫酸化エ トキシル化ノニルフェノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、お よびその他。 粘度、懸濁、および流れのコントロール剤の例は、ポリアミノアミドホスフェ ート、ポリアミンアミドの高分子量カルボン酸塩、および不飽和脂肪酸のアルキ レンアミン塩を包含する(すべてはBYK Chemie U,S.A.から商 標ANTI TERRARで入手可能である)。他の例は、ポリシロキサンコポ リマー、ポリアクリレートの溶液、セルロースエステル、ヒドロキシエチルセル ロース、疎水的に変性されたヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル セルロース、ポリアミドワックス、ポリオレフィンワックス、カルボキシメチル セルロース、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、および ポリエチレンオキシドを包含する。増粘剤の他の例は、メタン/エチレンオキシ ド会合性増粘剤および水溶性カルボキシル化増粘剤、例えば、ユニオン・カーバ イド(Union Carbide)により商標UCAR POLYPHOBE で販売されているものを包含する。 いくつかの登録された泡消剤は、例えば、商標Brubreak(ブックマン ・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド)、商標BYKR(BYK ヘミー・ U,S.A.)、商標FOAMASTERRおよびNOPCOR(ヘンケル・コー ティング・ケミカルズ)、商標(アシュランド・ケミカル・カンパニーのドレウ ・インダストリアル・ディビジョン)、商標TROYSOLRおよびTROYK YDR(トロイ・ケミカル・コーポレーション)、および商標SAGR(ユニオン ・カーバイド・コーポレーション)で商業的に入手可能である。 殺菌剤、殺かび剤および殺生物剤の例は下記のものを包含する:4,4−ジメ チルオキサゾリジン、3,4,4−トリメチルオキサゾリジン、変性メタホウ酸 バリウム、N−ヒドロキシ−メチル−N−メチルジチオカルバミン酸カリウム、 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、ジメチルジチオカルバミン酸 カリウム、N−(トリクロロメチルチオ)フタルイミド、2,4,5,6−テト ラクロロイソフタロニトリル、オルトフェニルフェノール、2,4,5−トリク ロロフェノール、デヒドロ酢酸、ナフテン酸コバルト、オクタン酸銅、有機ヒ素 、酸化トリブチル錫、ナフテン酸亜鉛、および8−キノリン酸銅。 紫外線吸収剤および紫外線安定剤の例は、置換ベンゾフェノン、置換ベンゾト リアゾール、ヒンダードアミン、およびヒンダードベンゾエート(アメリカン・ サイアナミド・カンパニーから商標CYASORB UVで入手可能である)、 およびジエチル−3−アセチル−4−ヒドロキシ−ベンジル−ホスホネート、4 −ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、およびレゾルシノールモノ ベンゾエートを包含する。 前述したこのような塗料またはコーティングの添加剤は、コーティング組成物 の比較的小比率、好ましくは約0.05重量%〜約5.00重量%を形成する。 本発明の他の面として、1または2以上の前述の添加剤を必要に応じて含有す るコーティング組成物が提供される。また、水混和性有機溶剤および/または融 合助剤を利用することが望ましい。このような溶剤および融合助剤はよく知られ ており、そしてエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ ール、sec−ブタノール、イソブタノール、エチレングリコールモノブチルエ ーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチ ルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコ ールメチルエーテル、ジアセトンアルコール、TEXANOLエステルアルコー ル、およびその他を包含する。このような溶剤および融合助剤は、また、反応性 溶剤および融合助剤、例えば、ジアリルフタレート、SANTOLINK XI −100ポリグリシジルアリルエーテル(モンサントから)、および米国特許第 5,349,026号および米国特許第5,371,148号明細書(引用する ことによって本明細書の一部とされる)に記載されている他のものを包含するこ とができる。 (参照、例えば、J,K,Bakus、″High Polymers、Vo l,29、1977、p.642−680)。 本発明の他の面として、組成物の成分の重量に基づいて、約1〜約70重量% 、好ましくは約30〜約60重量%の濃度において、1または2以上の顔料およ び /または充填剤をさらに含んでなる、前述の水中コーティング組成物が提供され る。 本発明がもくろむコーティング組成物において使用するために適当な顔料は、 表面コーティングの分野においてよく知られている、典型的な有機および無機の 顔料、特に下記の参考文献に記載されているものである:Colour Ind ex 、第3版、改訂第2版、1982、発行:the Society of Dyers and Colourists および the America n Association of Textile Chemists an d Colorists。例は下記のものを包含するが、これらに限定されない ;CIピグメント・ホワイト6(二酸化チタン);CIピグメント・レッド10 1(赤色酸化鉄);CIピグメント・イエロー42、CIピグメント・ブルー1 5、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニン銅);CIピグ メント・レッド49:1;およびCIピグメント・レッド57;1。 下記の実験の節において、透明フィルムをエナミンおよびメタクリレート官能 性を含有するポリマーから製造した。フィルムを強制通風炉の中に30分間入れ 、100℃より高い温度において効果的に架橋させ、コバルトドライヤーと配合 したラテックスは室温において効果的に架橋するフィルムを形成した(実施例2 および3、7、12、14および18)。t−ブチルアセトアセテートで変性さ れたラテックスは、また、140℃において硬化することが示された(実施例8 )。プロピレンイミンとカルボン酸含有ラテックスとの反応は、第一級炭素およ び第二級炭素に結合した第一級アミンを生成すると考えられる;しかしながら、 第三級炭素に結合したアミンを含有するラテックスを使用することもできる。 これらの反応性ポリマーは補助溶剤、希釈剤と配合されたが、反応性可塑剤( 例えば、ジエチレングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリア クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロ パントリアクリレート、ジビニルアジペート、またはジイソプロペニルアジペー ト)を使用することもできるであろう。さらに、他の非反応性フィルム形成助剤 、例えば、アルコール、ヒドロキシエーテル、エステル、乳酸エステルまたはケ トンを使用することもできるであろう。上記の可塑剤は、また、炭化水素溶剤ま たはスーパークリティカル(supercritical)二酸化炭素と組み合 わせて使用することができる。 さらに、米国特許第5,349,026号明細書(引用することによって本明 細書の一部とされる)において教示されている反応性フィルム形成助剤を含める ことができる。 他の好ましい態様において、ラテックスはドライヤー塩を含有する。ドライヤ ー塩は、コバルト、マンガン、またはジルコニウムのような金属に基づく無機金 属化合物であり、これらは水中への分散性のためにアニオンとして、例えば、有 機酸の共役塩基(すなわち、2−エチル−ヘキサノエート)を有することができ る。エマルジョンポリマー組成物への添加剤の使用に関するそれ以上の詳述は、 米国特許第5,371,148号明細書(引用することによって本明細書の一部 とされる)の中に見出すことができる。 実施例において、反応性架橋性フィルム形成スチレン−アクリルラテックス、 フィルム形成アクリロニトリル含有ラテックスの製造、および配合されたコーテ ィングにおけるラテックスの架橋能力から生ずるラテックスの性能特性の増大が 示されている。さらに、酢酸ビニルまたはビニルエステルに基づくモノマー、ま たは酢酸ビニルに基づくラテックスから製造されたブレンドの使用は可能である 。前述の技術を使用して官能化されたポリマーは直接的に水から支持体に適用す ることができるか、または所望ならば、それらは粉末として単離することができ る。適用は下記の支持体のためのコーティングを包含する(が、これらに限定さ れない);金属、紙(例えば、インク)、石膏ボード、プラスター、プラスチッ ク、 木材、コンクリート、組積造、および繊維製品。したがって、本発明の他の面と して、本発明のコーティング紺成物でコーティングされ、そして乾燥された物品 が提供される。 本発明のポリマーは、単独で、または他のポリマーと組み合わせて使用して、 例えば、装飾的または保護的コーティングの所望の物理的性質達成することがで きる。したがって、本発明の他の面として、アルキド、ポリエステル、ポリエス テル−アミド、セルロースエステル、ポリウレタン、ポリエーテル、アクリル、 およびビニルポリマーから成る群より選択される水分散性ポリマーと配合された 、本発明のポリマーのブレンドを含んでなるポリマー組成物が提供される。 実験の節 原料 AEROSOL−OT、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムは、サイテク・ インダストリーズ・インコーポレーテッド(Cytec Industries ,Inc.)により販売されているアニオン界面活性剤である。 AEROSOL 18、N−オクタデシルスルホンスクシナメートは、サイテ ク・インダストリーズ・インコーポレーテッドにより販売されているアニオン界 面活性剤である。 TERGITOL NP−40(水中の70%)およびTergitol N P−4は、ユニオン・カーバイド・コーポレーション(Union Carbi de Corporation)により販売されているノニルフェノールに基づ く非イオン界面活性剤である。 TREM LF−40(40%の固形分)は、ヘンケル(Henkel)によ り販売されているドデシルアリルスルホコハク酸ナトリウム、アニオン反応性界 面活性剤である。 ハイドロサルファイトAWC(100%の固形分)は、ヘンケルにより販売さ れているナトリウムホルムアルデヒドスルフォキシレート、レドックス開始剤で ある。 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネート、ナトリウム塩(AM PS、水中の50%の固形分)は、ルビリゾール・コーポレーション(Lubr izol Corp.、オハイオ州44092ウィチレフェド)により販売され ている。 アリルメタクリレートは、ローム・テク・インコーポレーテッド(ROHM TECH INC,、マサチュセッツ州02148マルデン、カナルストリート 195)から購入した。 メチルメタクリレート、スチレン、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレ ート、2−エチルヘキシルメタクリレート、過硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナ トリウム、およびt−ブチルヒドロペルオキシドは、アルドリッヒ(Aldri ch)から購入した。 トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、3官能性アクリレ ートは、ポリサイエンシズ(Polysciences)から購入した。 ペンタエリスリトールトリアクリレートおよびペンタエリスリトールテトラア クリレートは、ポリサイエンシズから購入した。 アセトアセトキシエチルメタクリレート(AAEM)は、イーストマン・ケミ カル・カンパニー(Eastman Chemical Company)によ り販売されているモノマーである。 t−ブチルアセトアセテートは、イーストマン・ケミカル・カンパニーにより 販売されているモノマーである。 2−エチルヘキシル3−メルカプトプロピオネート、メルカプタンモノマーは 、フィリップス・ペトロレウム(Phillips Petroleum)から 購入した。 AQUACAT(コバルトのアルキルアリールエトキシレート;5%の活性コ バルト金属、72%の固形分)は、ウルトラ・アディティブズ・インコーポレー テッド(ULTRA ADDITIVES,Inc.、ニュージャージイ州07 501パターソン、ストレイトストリート460)から購入した。 SURFYNOL 104および104DPM(50%の固形分)は、エアー ・プロダクツ・アンド・ケミカルズ・インコーポレーテッド(Air Prod ucts and Chemicals,Inc.、ペンシルベニア州1819 5−1510、アレンタウン、ハミルトンブーレバード7201)から購入した 。 TAMOL 1124は、ローム・アンド・ハース・カンパニー(Rohm & Haas Company)により販売されている分散剤である。 TORITON CF−10は、ユニオン・カーバイドにより販売されている 界面活性剤である。 FOAMASTER APおよびFOAMASTER VFは、ヘンケルによ り販売されている消泡剤である。 エチレングリコールは、アルドリッヒ・ケミカル・カンパニーから購入するこ とができる。 TIPURE R−900は、デュポン社(DuPont)により販売されて いる二酸化チタン顔料である。 ACRYSOL RM−5は、ローム・アンド・ハース・カンパニーにより販 売されているレオロジー変性剤である。 CELLOSIZE 4400Hは、ユニオン・カーバイドにより販売されて いるレオロジー変性剤である。 HYDROCURE IIは、ムーニイ・ケミカルズ・インコーポレーテッド (Mooney Chemicals,Inc.)により販売されているコバル トドライヤーである。試験手順 MFFTレジスト フィルムが乾燥の間に融合する温度範囲に設定されたMFFTバー上で湿った ラテックスフィルムを4ミルのアプリケーターキュウーブで流延し、30分後M FFTバー上でフィルムを通して冷たい端から熱い端まで黄銅スパチュラブレー ドのエッジを引き、そしてブレードが有意な抵抗を与える温度を記録することに よって、抵抗最小フィルム形成温度(MFFTレジスト)を決定する。メチルエチルケトン耐性 フィルムを一定にメチルエチルケトンでソーキングした。ほぼ1500gの合 計重量についてアーム上に配置した1kgの重りを有するクロックメーターを使 用して、データを得た。パネル上のフィルムを通る破断が最初に観察されたとき 、試験を終了した。データを二重擦り(1組の前後)として報告した。すべての データは3回の結果の平均である。一定の温度および湿度の部屋; フィルムを製造し、そして73.5±3.5°F(23±2℃)および50± 5%の相対湿度の実験室のASTM規格の条件において、フィルムの測定を実施 した。フィルムのゲル分率(FGF)およびフィルムの膨潤比(FSR); 乾燥フィルムの試料におけるポリマーの不溶性重量分率を決定することによっ て、フィルムのゲル分率(FGF)を得る。選定した溶剤中で膨潤した不溶性ポ リマーの重量分率/乾燥フィルムの試料における不溶性重量分率の乾燥重量の比 を決定することによって、フィルムの膨潤比(FSR)を得る。溶剤としてアセ トンを使用する四重反復実験から、平均値を決定する。 使用した手順は下記の通りである;各試料の決定について、4”×4”の32 5メッシュのスクリーンおよび金属の秤量ボートを真空炉中で120℃において 90分間ベーキングし、P28上で30分間冷却し、そして秤量した(それぞれ 、W1およびW2)。ラテックスフィルムを一定の温度および湿度において要求 される日数だけ乾燥するか、または炉中で特定した時間および温度においてベー キ ングした後、フィルム片を切断し、秤量し(W3)、アルミニウムのパンの中に 入れ、取って置く。他のフィルム試料を切断し、秤量し(W4)、そして震盪機 浴上の過剰の溶剤を含むねじ込みキャップのジャーの中に一定温度において16 時間入れる。溶液+湿った固体をジャーからスクリーンを通して注ぎ、次いでス クリーン+保持された湿った固体を秤量する(W5)することによって、フィル ムのゲルを回収する。この時点において、スクリーン+固体およびアルミニウム のボート中のフィルム試料を強制通風炉中で80℃において一夜乾燥し、次いで 真空炉中で120℃において3時間乾燥し、そしてデシケーター中でP25の上 で30分間冷却する。試料を秤量し、そしてスクリーン+乾燥固体(W6)およ びアルミニウムのボート中のフィルム試料(W7)について再現性ある重量が得 られるまで、ベーキング手順の真空部分を反復する。計算を下記に示す: FGF=(W6−W1)/[(W4)×[(W7−W2)/W3]] FSR=(W5−W1)/(W6−W1)塗料の粘度 24時間後、クレブス−ストーマー(Krebs−Stormer)粘度計を 使用して、塗料の粘度(KU単位)を測定した。光沢 24時間後、レネタ(Leneta)2B不透明紙上に流延した厚さ6ミル( 湿潤)のフィルムについて、鏡面光沢についてのASTM法D523試験法に従 い、BYK−ガードナー(Gardner)によりマイクロ−トリ−グロスメー ターを使用して、光沢を測定した。耐ブロッキング性 フィルムを表示した回数に乾燥した後、1psiの圧力を使用して、建築用塗 料の耐ブロッキング性についてのASTM法D4946試験法に従い、レネタ2 B不透明紙上に流延した厚さ6ミル(湿潤)のフィルムを使用して、耐ブロッキ ング性を決定した。試験を数字で評価し、ここで1は塗装表面がノイズなしに引 いて分離される100%合格を表し、2は塗装表面が分離されるが、フィルムが 劣化しないノイズを表し、3は2つの表面が分離されるときの塗装表面の多少の 破壊を表し、そして4は塗装表面が一緒になって完全に流れかつ分離のときにフ ィルムの完全な破壊が起こる100%の不合格を表す。耐印刷性 フィルムを表示した回数に乾燥した後、4層のチーズクロス上に配置された# 9黒色ゴム栓の上部上に配置された4ポンドの重りを使用して、建築用塗料の耐 印刷性についてのASTM法D2064−91試験法に従い、レネタ2B不透明 紙上に流延した厚さ6ミル(湿潤)のフィルムを使用して、耐印刷性を決定した 。試験を数字で評価し、ここで1の評価は境界のない100%合格(印刷を残さ ないでクロスが持ち上がる)を表し、2の評価はコーティング中の境界を表し、 そして3の評価は100%不合格(チーズクロスがフィルムの中に侵入する)を 表す。実施例1 − プロピレンイミンおよび引き続いてアセトアセトキシエチルメタ クリレートで変性されたアリル基含有ラテックスの製造 冷却器、窒素パージ、および内層面供給管を装備した3000mlの樹脂反応 がまに、640gの水、4.05gのTREM LF−40、1.93gのTE RGITOL NP−40(70%)、7.3gの炭酸ナトリウム、43.49 gのメチルメタクリレート、17.57gのスチレン、48.44gの2−エチ ルヘキシルアクリレート、0.336gのトリメチロールプロパントリアクリレ ート、および6.712gのアセトアセトキシエチルメタクリレートを添加した 。窒素のパージを開始し、次いで反応器の内容物を400rpmにおいて80℃ にした。80℃に到達後、43.6gの水中に溶解した7.70gの過硫酸ナト リウムから構成された開始剤装入物を反応器に添加した。355gの水、13. 01gのTREM LF−40、10.21gのTERGITOL NP−40 (70%)、267.13gのメチルメタクリレート、107.93gのスチレ ン、297.55gの2−エチルヘキシルアクリレート、および2.06gのト リメチロールプロパントリアクリレートから構成されたエマルジョン供給物を反 応器の中に8.375g/分で供給した。第1のエマルジョンの供給の開始後5 分において、112gの水中に溶解した4.36gの過硫酸ナトリウムから構成 された最初の溶液を0.536g/分で供給した。第1のエマルジョンの供給が 完結した後、171gの水、12.79gのAerosol 18、5.09g のTERGITOL NP−40(70%)、114.36gのスチレン、19 2.5gの2−エチルヘキシルアクリレート、59.97gのメタクリル酸、お よび47.97gのアリルメタクリレートから構成された第2のエマルジョン供 給物を反応器に8.375g/分で供給した。最後の供給後5分において、40 .2gの水中に溶解した1.34gのt−ブチルヒドロペルオキシドおよび1. 34gのナトリウムホルムアルデヒドスルフォキシレートから構成された開始剤 溶液を装入し、そして加熱を30分間続けた。反応器を60℃に冷却し、次いで 64.8gの水中に溶解した38.05gのプロピレンイミンを3.4g/分で 入れた。プロピレンイミンの供給が終わった後、反応器を60℃に2時間加熱し た。1.97gのTERGITOL NP−40(70%)を含有する147. 4gの水の中に132.2gのアセトアセトキシエチルメタクリレート、1.9 7gのTERGITOL NP−6、および0.14g のAEROSOL−OTを撹拌して入れることによって、エマルジョンを調製し た。このアセトアセトキシエチルメタクリレートのエマルジョンをアミノ含有ラ テックスの中に9.26g/分で装入し、次いで60℃に2時間保持した。エマ ルジョンを冷却し、次いで100メッシュのワイヤスクリーンを通して濾過した 。固形分レベル、46.58%、pH、7.3;表面張力、39.2ダイン/c m;粒度、232nm;乾燥物質の量(100メッシュのスクリーン)、2.0 g;粘度(ブルックフィールド、LVT#1スピンドル、60rpm)、31. 0cps。セレン化亜鉛上に流延された透明フィルムの赤外線分析は、エナミン 部分を表す1655cm-1における吸収、およびメタクリレートの二重結合部分 を表す1638cm-1における吸収を示した。実施例2 − 実施例1からの透明フィルムの耐溶剤性の予備的研究 25gの実施例1において製造したラテックスに、0.59gのTEXANO L(5phr)および0.12gのコバルトAQUACATドライヤー(コバル トに基づいて5%活性)を撹拌しながら添加した。次いで配合されたエマルジョ ンを15分間撹拌し、そしてACT磨き冷間圧延鋼パネル(3”×9”×0.0 32”)の上で厚さ6ミルのフィルム(湿潤)を形成した。フィルムを下に記載 する条件下に室温または強制通風炉において硬化した: 実施例3 − 実施例1からのラテックスを使用して室温において硬化した透明 フィルムの耐溶剤性の研究 25gの実施例4において製造したラテックスに、5.91gのコバルトAQ UACATドライヤー(コバルトに基づいて5%活性)を撹拌しながら添加した 。次いで配合されたエマルジョンを15分間撹拌し、そしてACT磨き冷間圧延 鋼パネル(3”×9”×0.032”)の上で厚さ6ミルのフィルム(湿潤)を 形成した。フィルムを第1図に示すように室温において硬化した。実施例4 − プロピレンイミンおよび引き続いてアセトアセトキシエチルメタ クリレートで変性されたアリル基含有ラテックスの製造 冷却器、窒素パージ、および内層面供給管を装備した3000mlの樹脂反応 がまに、640gの水、4.05gのTREM LF−40、1.93gのTE RGITOL NP−40(70%)、7.3gの炭酸ナトリウム、43.49 gのメチルメタクリレート、18.67gのスチレン、47.33gの2−エチ ルヘキシルアクリレート、および0.336gのトリメチロールプロパントリア クリレートを添加した。窒素のパージを開始し、次いで反応器の内容物を400 rpmにおいて80℃にした。80℃に到達後、43.6gの水中に溶解した7 .70gの過硫酸ナトリウムから構成された開始剤装入物を反応器に添加した。 355gの水、13.01gのTREM LF−40、10.21gのTERG ITOL NP−40(70%)、267.13gのメチルメタクリレート、1 14.72gのスチレン、290.76gの2−エチルヘキシルアクリレート、 および2.06gのトリメチロールプロパントリアクリレートから構成されたエ マルジョンの供給を開始した。第1のエマルジョン供給物8.375g/分で反 応器の中に供給した後5分において、112gの水中に溶解した4.36gの過 硫酸ナトリウムから構成された開始剤溶液を0.536g/分で供 給した。第1のエマルジョンの供給が完結した後、171gの水、12.79g のAEROSOL 18、5.09gのTERGITOL NP−40(70% )、106.47gのスチレン、192.0gの2−エチルヘキシルアクリレー ト、47.97gのアリルメタクリレート、8.40gの2−エチルヘキシル3 −メルカプトプロピオネート、59.97gのメタクリル酸、および1.675 gの2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネートのナトリウム塩から 構成された第2のエマルジョン供給物を反応器に8.375g/分で供給した。 最後の供給後5分において、40.2gの水中に溶解した1.34gのt−ブチ ルヒドロペルオキシドおよび1.34gのナトリウムホルムアルデヒドスルフォ キシレートから構成された開始剤溶液を装入し、そして加熱を30分間続けた。 反応器を60℃に冷却し、次いで64.8gの水中に溶解した38.05gのプ ロピレンイミンを3.4g/分で入れた。プロピレンイミンの供給が終わった後 、反応器を60℃に2時間加熱した。1.97gのTERGITOL NP−4 0(70%)を含有する147.4gの水の中に132.2gのアセトアセトキ シエチルメタクリレート、1.97gのTERGITOL NP−6、および0 .14gのAEROSOL−OTを撹拌して入れることによって、エマルジョン を調製した。このアセトアセトキシエチルメタクリレートのエマルジョンをアミ ノ含有ラテックスの中に室温において9.26g/分で装入した。エマルジョン を冷却し、次いで100メッシュのワイヤスクリーンを通して濾過した。固形分 レベル、46.0%。セレン化亜鉛上に流延された透明フィルムの赤外線分析は 、エナミン部分を表す1655cm-1における吸収、およびメタクリレートの二 重結合部分を表す1638cm-1における吸収を示した。実施例5 −実施例4からの透明フィルムの耐溶剤性の研究 25gの実施例4において製造したラテックスに、0.59gのTEXANO Lエステルアルコール(イーストマン・ケミカル・カンパニー)および0.12 gのAQUACATコバルトドライヤー(コバルトに基づいて5%活性)を撹拌 しながら添加した。次いで配合されたエマルジョンを15分間撹拌し、そしてA CT磨き冷間圧延鋼パネル(3”×9”×0.032”)の上で厚さ6ミルのフ ィルム(湿潤)を形成した。結果を第2図に示す。結果が示すように、120℃ より高い温度において、有意な架橋が30分以内におこる。実施例6 − プロピレンイミンおよび引き続いてアセトアセトキシエチルメタ クリレートで変性されたスチレン/エチルアクリレートに基づく ラテックスの製造 68.9gのスチレン、172.2gのエチルアクリレート、79.2gのメ チルメタクリレート、13.8gのメタクリル酸、0.658gのペンタエリス リトールトリアクリレート、および1.3gのAEROSOL−OT(75)か ら構成されたモノマー溶液を調製した。冷却器、窒素パージ、および内層面供給 管を装備した1000mlの樹脂反応がまに、424.47gの水、3.44g のAEROSOL−OT(75)、および53.8gのモノマー溶液を添加した 。窒素のパージを開始し、次いで反応器の内容物を400rpmにおいて80℃ にした。75℃に到達後、残りのモノマー溶液を約4時間かけて入れた。モノマ ー溶液を反応器の中に供給した後、ラテックスを30分間後煮沸し、次いで反応 器を60℃に冷却した。乳化重合反応が完結した後、6.86gの水中に溶解し た6.86gのプロピレンイミンを反応器の中に15分かけて入れ、次いで反応 器を60℃に2時間保持した。プロピレンイミンの供給が終わった後、反応器を 室温に冷却し、次いで0.50gのTERGITOL NP−40(70%)を 含有する23.8gの水の中に23.8gのアセトアセトキシエチルアクリレー ト、0.476gのTERGITOL NP−4、および0.0238gのAE RO SOL−OTを撹拌して入れることによって調製したエマルジョンを反応器の中 に30分かけて供給した。エマルジョンを冷却し、そしてラテックスを100メ ッシュのワイヤスクリーンを通して濾過した。固形分レベル、42.4%;pH =7.2;粘度、11cps(LVT 1、60rpmにおいて);MFFT、 17.7℃。セレン化亜鉛上に流延された透明フィルムの赤外線分析は、エナミ ン部分を表す1655cm-1における吸収、およびメタクリレートの二重結合部 分を表す1638cm-1における吸収を示した。湿潤ラテックスのFT−IR減 衰全反射分析は、1655cm-1における吸収バンドおよび1638cm-1にお ける吸収を示した。AAEM添加後のラテックス表面上のエナミン形成の吸収を 監視する実験は、エナミンの形成が室温において1時間より短い時間で起こるこ とを示す。実施例7 −実施例6からの透明フィルムの耐溶剤性の研究 25gの実施例6において製造したラテックスに、0.59gのEKTASO LVE DM(5phr)、5.91g(2.5phr)(または11.82g (5phr))のAQUACATコバルトドライヤー(コバルトに基づいて5% 活性)を撹拌しながら添加した。さらに、2つの商用周囲硬化性ラテックス、ロ ーム・アンド・ハースRHOPLEX E2950およびHYDUR 30を前 述したように配合したが、ただし5phrのコバルトドライヤーのみを使用した 。フィルム形成助剤およびコバルトドライヤーの添加後、配合されたエマルジョ ンをさらに15分間撹拌し、そしてACT磨き冷間圧延鋼パネル(3”×9”× 0.032”)の上で厚さ6ミルのフィルム(湿潤)を形成した。フィルムを室 温において硬化させた(第3図参照)。実施例8 − プロピレンイミンおよび引き続いてt−ブチルアセトアセテート により活性化されたスチレン/エチルアクリレートに基づくラテ ックスの製造 実施例6に記載するようにエマルジョンを調製し、次いでプロピレンイミンで 変性させた。次いで実施例6に記載するエマルジョン手順を使用してラテックス を変性させたが、ただしアセトアセトキシエチルメタクリレートの代わりに19 .00gのt−ブチルアセトアセテートを使用した。変性されたラテックスを1 00メッシュのワイヤスクリーンを通し、0.83gの乾燥したポリマーを集め た;固形分、41.1%;pH、7.8;粘度、14(LVT 1、60rpm において)。セレン化亜鉛上に流延された透明フィルムの赤外線分析は、エナミ ン部分を表す1647cm-1における吸収を示した。1638cm-1における吸 収は検出されなかった。実施例9 −実施例8からの透明フィルムの耐溶剤性の研究 ACT磨き冷間圧延鋼パネル(3”×9”×0.032”)の上で厚さ6ミル のフィルム(湿潤)を形成した。フィルムを140℃において30分間硬化させ た。耐溶剤性の研究は、これらの条件下に硬化したフィルムが200回のメチル エチルケトンの二重擦りに合格したことを示した。実施例10 − 非反応性コア/シェル型スチレン−アクリルラテックスの対照 の製造 冷却器、窒素パージ、および内層面供給管を装備した3000mlの樹脂反応 がまに、640gの水、4.05gのTREM LF−40、1.93gのTE RGITOL NP−40(70%)、7.3gの炭酸ナトリウム、48.02 gのメチルメタクリレート、1.34gのスチレン、60.22gの2−エチル ヘキシルアクリレート、および0.25gのトリメチロールプロパントリアクリ レートを添加した。窒素のパージを開始し、次いで反応器の内容物を400rp mにおいて80℃にした。80℃に到達後、43.6gの水中に溶解した7.7 0gの過硫酸ナトリウムから構成された開始剤装入物を反応器に添加した。35 5gの水、11.7gのTREM LF−40、10.21gのTERGITO L NP−40(70%)、294.98gのメチルメタクリレート、8.24 gのスチレン、369.91gの2−エチルヘキシルアクリレート、および1. 55gのトリメチロールプロパントリアクリレートから構成されたエマルジョン 供給物を反応器の中に8.375g/分で供給した。第1のエマルジョンの供給 の開始後5分において、112gの水中に溶解した4.36gの過硫酸ナトリウ ムから構成された開始剤溶液を0.536g/分で供給した。第1のエマルジョ ンの供給が完結した後、171gの水、12.79gのAEROSOL 18、 5.09gのTERGITOL NP−40(70%)、230.28gのスチ レン、176gの2−エチルヘキシルアクリレート、8.52gの2−エチルヘ キシル3−メルカプトプロピオネート、および1.675gの2−アクリルアミ ド−2−メチルプロパンスルホネート(AMPS)から構成された第2のエマル ジョン供給物を反応器に8.375g/分で供給した。最後の供給後5分におい て、40.2gの水中に溶解した1.34gのt−ブチルヒドロペルオキシドお よび1.34gのナトリウムホルムアルデヒドスルフォキシレートから構成され た開始剤溶液を装入し、そして加熱を30分間続けた。エマルジョンを冷却し、 次いで100メッシュのワイヤスクリーンを通して濾過した。固形分レベル、4 6.9%、pH、7.2;表面張力、39.9ダイン/cm;粒度、270nm ;乾燥物質の量(100メッシュのスクリーン)、0.5g;粘度(ブルックフ ィールド、LVT#1スピンドル、60rpm)、18.4cps。実施例11 − 実施例1および実施例10からのエマルジョンを使用する低V OC半光沢塗料の製造およびコーティングの特性 低VOC粉砕物: 下記のようにプレミエール(Premier)ディスペンサーを使用して15 ガロンの粉砕物を製造し、そして粉砕物の一部分を使用して各特定した塗料をレ ットダウン(letdown)した。 材料 体積 DI水 40.00 TAMOL 1124 4.00 TORITON CF−10 2.00 エチレングリコール 2.00 FOAMASTER AP 2.00 DOWICIL 75 1.00 よく分散させ、次いで撹拌しながら添加する: R−900 200.00 粉砕物が7+ヘグマン(Hegman)を通過するまでカウル(cowl)し、 添加する: DI水 25.00 フルフロ(Fulflo)フィルターを通して濾過し、そして貯蔵する。 塗料のレットダウン; 低VOC半光沢塗料の耐ブロッキング性および耐印刷性を下記に示す。 実施例12 − 実施例1および実施例10からのエマルジョンを使用するゼロ VOC半光沢塗料の製造およびコーティングの特性 ゼロVOC粉砕物: 下記のようにプレミエール・ディスペンサーを使用して15ガロンの粉砕物を 製造し、そして粉砕物の一部分を使用して各特定した塗料をレットダウン(le tdown)した。 材料 体積 DI水 48.00 TAMOL 1124 4.00 TORITON CF−10 2.00 FOAMASTER AP 2.00 DOWICIL 75 1.00 よく分散させ、次いで撹拌しながら添加する: R−900 200.00 粉砕物が7+ヘグマンを通過するまでカウルし、次いで添加する; DI水 19.00 フルフロ・フィルターを通して濾過し、そして貯蔵する。 塗料のレットダウン: ゼロVOC半光沢塗料の耐ブロッキング性および耐印刷性を下記に示す。 実施例13 − プロピレンイミンおよび引き続いてアセトアセトキシエチルメ タクリレートで変性されたアリル基含有ラテックスの製造 冷却器、窒素パージ、および内層面供給管を装備した3000mlの樹脂反応 がまに、640gの水、4.05gのTREM LF−40、1.93gのTE RGITOL NP−40(70%)、7.3gの炭酸ナトリウム、48.02 gのメチルメタクリレート、12.74gのスチレン、48.73gの2−エチ ルヘキシルアクリレート、および0.336gのトリメチロールプロパントリア クリレートを添加した。窒素のパージを開始し、次いで反応器の内容物を400 rpmにおいて80℃にした。80℃に到達後、43.6gの水中に溶解した7 .70gの過硫酸ナトリウムから構成された開始剤装入物を反応器に添加した。 355gの水、11.7gのTREM LF−40、10.21gのTERGI TOL NP−40(70%)、294.98gのメチルメタクリレート、78 .28gのスチレン、299.34gの2−エチルヘキシルアクリレート、およ び 2.06gのトリメチロールプロパントリアクリレートから構成されたエマルジ ョン供給物を反応器の中に8.375g/分で供給した。第1のエマルジョンの 供給の開始後5分において、112gの水中に溶解した4.36gの過硫酸ナト リウムから構成された最初の溶液を0.536g/分で供給した。第1のエマル ジョンの供給が完結した後、171gの水、12.79gのAerosol 1 8、5.09gのTERGITOL NP−40(70%)、148.83gの スチレン、206gの2−エチルヘキシルアクリレート、59.97gのメタク リル酸および1.675gの2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネ ート(AMPS)から構成された第2のエマルジョン供給物を反応器に8.37 5g/分で供給した。最後の供給後5分において、40.2gの水中に溶解した 1.34gのt−ブチルヒドロペルオキシドおよび1.34gのナトリウムホル ムアルデヒドスルフォキシレートの開始剤溶液を装入し、そして加熱を30分間 続けた。反応器を60℃に冷却し、次いで64.8gの水中に溶解した38.0 5gのプロピレンイミンを3.4g/分で入れた。プロピレンイミンの供給後、 反応器を60℃に2時間加熱した。1.97gのTERGITOL NP−40 (70%)を含有する147.4gの水の中に132.2gのアセトアセトキシ エチルメタクリレート、1.97gのTERGITOL NP−6、および0. 14gのAEROSOL−OTを撹拌して入れることによって、エマルジョンを 調製した。このアセトアセトキシエチルメタクリレートのエマルジョンをアミノ 含有ラテックスの中に9.26g/分で装入し、次いで60℃に2時間保持した 。エマルジョンを冷却し、次いで100メッシュのワイヤスクリーンを通して濾 過した。固形分レベル、45.45%;pH、7.68;粒度、135nm;乾 燥物質の量(100メッシュのスクリーン)、2.2g。セレン化亜鉛上に流延 された透明フィルムの赤外線分析は、エナミン部分を表す1655cm-1におけ る吸収、およびメタクリレートの二重結合部分を表す 1638cm-1における吸収を示した。実施例14 − 実施例13および10のラテックスの周囲条件下の硬化 剥離紙上に6ミル(湿潤)で流延し、23℃および50%の相対湿度において 種々の日数の間乾燥したフィルムのフィルム膨潤比およびフィルムのゲル分率を 下記に示す: 実施例15 − カルボン酸含有ラテックスの製造 冷却器、窒素パージ、および内層面供給管を装備した3000mlの樹脂反応 がまに、1200gの水および3.92gの重炭酸ナトリウムを添加した。窒素 のパージを開始し、次いで反応器の内容物を400rpmにおいて80℃にした 。80℃に到達後、10.68gの過硫酸ナトリウムから構成された開始剤装入 物を反応器に添加し、そして86.51gのアクリロニトリル、1385.64 gのエチルアクリレート、290.32gの2−エチルヘキシルアクリレート、 42.90gのアクリル酸、および22.16gのメタクリル酸から構成された モノマー供給物を反応器の中に8.375g/分で供給した。モノマーの供給の 開始後ほぼ1.5時間において、89gの水中に溶解した1.60gの過硫酸ナ トリウムから構成された開始剤溶液を反応器の中に0.42g/分で供給した。 開始剤の供給の終わりにおいて、ラテックスを80℃に30分間加熱 し、次いで60℃に冷却した。3.56gのt−ブチルヒドロペルオキシドから 構成された開始剤溶液を装入し、次いで34.18gの水中に溶解した3.56 gのナトリウムホルムアルデヒドスルフォキシレートから構成された供給物を1 .26g/分で供給した。ラテックスを60℃にさらに15分間保持した。ラテ ックスの測定された合計の固形分;57.91%。実施例16 − プロピレンイミンおよび引き続いてアセトアセトキシエチルメ タクリレートによる実施例15のラテックスの変性 冷却器を装備した3000mlの樹脂反応がまの中において、1597.97 gの実施例15からのラテックスを60℃にし、次いで72.92gの水中に溶 解した18.23gのプロピレンイミンの溶液を3.4g/分で入れた。プロピ レンイミンの供給が終了した後、反応器を60℃に2時間加熱し、次いで25℃ に冷却した。0.77gのTERGITOL NP−40(70%)を含有する 53.76gの水の中に68.43gのアセトアセトキシエチルメタクリレート 、0.68gのTERGITOL NP−6、および0.068gのAEROS OL−OTを撹拌して入れることによって、エマルジョンを調製した。このアセ トアセトキシエチルメタクリレートのエマルジョンをアミノ含有ラテックスの中 に9.26g/分で装入した。供給が終わった後、ラテックスを15分間撹拌し た。次いでエマルジョンを100メッシュのワイヤスクリーンを通して濾過した 。固形分レベル、55.22%。実施例17 − 実施例16のコバルト配合物 100gの実施例16のラテックスに、撹拌しながら0.48gのコバルトA QUACATドライヤー(コバルトに基づいて5%の活性)を添加した。配合さ れたエマルジョンを15分間撹拌した。実施例18 − 実施例15、16および17のラテックスフィルムの焼付け硬 化 実施例15、16および17の6ミルのフィルムを剥離箔上に引落し、そして フィルム試料を強制通風炉中で80℃、120℃および150℃において30分 間硬化した。次いでフィルムのフィルムのゲル分率およびフィルム膨潤比を決定 した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 201/02 C09D 201/02 // C09D 4/00 4/00

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 1または2以上のペンダント側鎖を結合して有するアリル官能性ポリマ ーであって、前記ペンダント側鎖は、式 のエナミン部分を含有し、ここで前記エナミン部分は前記ポリマーに窒素原子を 介して結合している、前記アリル官能性ポリマー。 2. 式 (式中、Rは約2500〜1,000,000の数平均分子量を有する多価の基 であり、nは約2〜100の整数であり、Zは2〜500整数であり、R2は独 立して水素またはメチルであり、そしてR*はC1-20のヒドロカルビル基であ る)を有するポリマー。 3. 式 (式中、Rは約2500〜1,000,000の数平均分子量を有する多価の基 であり、nは約2〜100の整数であり、Zは2〜500の整数であり、mは2 〜5の整数であり、R1は水素またはC1−C6アルキルであり、R2は独立して水 素またはメチルであり、そしてR3は水素またはC1−C6アルキルである)を有 するポリマー。 4. 遊離アリル官能性を有するアミン官能性ポリマーと、式(1) (式中、R1は水素またはハロであり、R2は水素、ハロ、C1−C6アルキルチオ 、またはC1−C6アルキルであり、R3はC1−C6アルキルであり、X1およびX3 は独立してO、S、または式−NR’の基であり、ここでR’は水素またはC1 −C6アルキルであり、そしてX2はC1−Cl2アルキレンまたはC3−Cl2シクロ アルキレンである)の化合物、またはC1−C8アルキルアセトアセテートまたは C2−C8アルケニルアセトアセテートとの反応生成物を含んでなる硬化性ポリマ ー組成物。 5. 前記ポリマーが約−10℃程度に低い温度において架橋を行うために十 分なペンダントエチレン系不飽和を有する、請求項4に記載のポリマー。 6. R1がメチルであり、そしてR2の一方が水素でありかつ他方のR2がメ チルである、請求項3に記載のポリマー。 7. R2の双方が水素であり、そしてR1がメチルである、請求項1に記載の ポリマー。 8. 前記ポリマーが支持体に適用してフィルムを形成しそして周囲温度に少 なくとも約3日間暴露したとき、約100回のメチルエチルケトンの二重擦りに 付したとき非浸透状態に止まる、請求項1に記載のポリマー。 9. ペンダントアセトアセチル部分をさらに含み、前記部分がアンモニアま たは第一級もしくは第二級アミンとの反応により安定化されている、請求項6に 記載のポリマー。 10. 式(1)の化合物がアセトアセトキシエチルメタクリレート、アセト アセトキシエチルアクリレート、アセトアセトキシプロピルメタクリレート、ア セトアセトキシプロピルアクリレート、アセトアセトキシブチルアクリレート、 およびアセトアセトキシ(メチル)エチルアクリレートから成る群より選択され る、請求項4に記載のポリマー。 11. C1−C8アルキルアセトアセテートまたはC2−C8アルケニルアセト アセテートがt−ブチルアセトアセテート、メチルアセトアセテート、エチルア セトアセテート、またはアリルアセトアセテートである、請求項4に記載のポリ マー。 12. 約35〜350nmの平均直径を有するポリマー粒子であって、前記 粒子は遊離アリル官能性を有するアミン官能性ポリマーと、式(1) (式中、R1は水素またはハロであり、R2は水素、ハロ、C1−C6アルキルチオ 、またはC1−C6アルキルであり、R3はC1−C6アルキルであり、X1およびX3 は独立してO、S、または式−NR’の基であり、ここでR’は水素またはC1 −C6アルキルであり、そしてX2はC1−C12アルキレンまたはC3−C12シクロ アルキレンである)の化合物、またはC1−C8アルキルアセトアセテートまたは C2−C8アルケニルアセトアセテートとの反応生成物を含んでなる前記ポリマー 粒子。 13. 前記粒子が、支持体上にフィルムとして流延しそして約−10℃より 高い温度において酸素に暴露したとき、遊離基フラックスを行うために十分なペ ンダントエチレン系不飽和を有する、請求項12に記載の粒子。 14. 式(1)の化合物がアセトアセトキシエチルメタクリレート、アセト アセトキシエチルアクリレート、アセトアセトキシプロピルメタクリレート、ア セトアセトキシプロピルアクリレート、アセトアセトキシブチルアクリレート、 およびアセトアセトキシ(メチル)エチルアクリレートから成る群より選択され る、請求項12に記載の粒子。 15. 前記粒子が落花生殻、多小葉形、どんぐり形、キイチゴ形、または「 O」形の形状である、請求項12に記載のポリマー粒子。 16. コア部分およびシェル部分を有する一般に球形のポリマー粒子であっ て、前記コア部分はエチレン系不飽和モノマーの遊離基乳化重合の反応生成物を 含んでなるポリマー組成物であり、前記シェル部分が遊離アリル官能性および1 または2以上の結合ペンダント側鎖を有するポリマーであり、前記ペンダント側 鎖はエチレン系不飽和を含有しかつ前記ポリマーにエナミン基を介してに結合さ れており、そして前記粒子は約−50℃〜約50℃の全体のTgを有する、前記 球形ポリマー粒子。 17. 前記側鎖が前記シェル上のアミン基と、式(1) (式中、R1は水素またはハロであり、R2は水素、ハロ、C1−C6アルキルチオ 、またはC1−C6アルキルであり、R3はC1−C6アルキルであり、X1およびX3 は独立してO、S、または式−NR’の基であり、ここでR’は水素またはC1 −C6アルキルであり、そしてX2は直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C12アルキ レンまたはC3−C12シクロアルキレンである)の化合物、またはC1−C8アル キルアセトアセテートまたはC2−C8アルケニルアセトアセテートとの反応によ り形成される、請求項16に記載の粒子。 18. 前記粒子が約−5℃〜約30℃の全体のTgを有する、請求項16に 記載の粒子。 19. 前記粒子のコアが約−50℃〜約40℃のTgを有し、そして前記粒 子のシェルが約−15℃〜約50℃のTgを有する、請求項16に記載の粒子。 20. 前記粒子のコアが約−15℃〜約30℃のTgを有し、そして前記粒 子のシェルが約−5℃〜約40℃のTgを有する、請求項16に記載の粒子。 21. 前記コア部分が前記粒子の合計重量の約20〜約80%を構成し、そ して前記シェル部分が合計重量の約80〜約20%を構成する、請求項16に記 載の粒子。 22. 前記粒子が約5〜約90%の全体のゲル分率を有する、請求項16に 記載の粒子。 23. 前記コアが約60〜約99%のゲル分率含量を有する、請求項16に 記載の粒子。 24. 金属ドライヤーをさらに含んでなる、請求項16に記載の粒子。 25. 水;1または2以上のペンダント側鎖を結合して有するアリル官能性 ポリマー、前記ペンダント側鎖は、式 のエナミン部分を含有し、ここで前記エナミン部分は前記ポリマーに窒素原子を 介して結合している;および必要に応じてポリエステル、ポリエステル−アミド 、セルロースエステル、アルキド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアミド、 アクリル、およびビニルポリマーから成る群より選択される1または2以上の水 分散性ポリマー;のブレンドを含んでなる水中コーティング組成物。 26. 1または2以上の充填剤および/または顔料をさらに含んでなる、請 求項25に記載のコーティング組成物。 28. 請求項25に記載の組成物でコーティングされた物品。 29. 前記粒子が木材、木材副生物、石膏ボード、金属、プラスチック、コ ンクリート、組積造、および繊維製品から成る群より選択される、請求項27に 記載の物品。
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