JPH11502898A - 相分離洗剤組成物 - Google Patents

相分離洗剤組成物

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JPH11502898A JP9526210A JP52621097A JPH11502898A JP H11502898 A JPH11502898 A JP H11502898A JP 9526210 A JP9526210 A JP 9526210A JP 52621097 A JP52621097 A JP 52621097A JP H11502898 A JPH11502898 A JP H11502898A
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Abstract

(57)【要約】 乳化洗剤組成物を提供する。洗剤組成物は、洗剤組成物の約0.1〜約70重量%の洗剤界面活性剤(ただし前記洗剤界面活性剤の少なくとも約70〜約90重量%は非イオン界面活性剤である)を含む。また、洗剤組成物は、洗剤組成物の曇り点を約20℃未満にさせるのに十分な量の電解質および水を包含する。洗剤界面活性剤および水は、洗剤組成物中で約1:10から約10:1の重量比で2相中にある。乳化洗剤組成物が広い温度範囲にわたって低水洗浄系内で水相と界面活性剤相との分離を与え且つ界面活性剤系の曇り点以下でクリーニングを可能にするので、優れたクリーニングおよびしみ抜きが生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】 相分離洗剤組成物 技術分野 本発明は、洗剤組成物に関し、より詳細には、低水洗浄法(low water wash pr ocesses)で使用する乳化洗剤組成物(洗剤組成物の水相および界面活性剤相は使 用前および使用時に分離されている)に関する。本発明は、洗剤界面活性剤(洗 剤界面活性剤の約70〜約90重量%は非イオン界面活性剤である)を含有する 乳化洗剤組成物に係わる。また、組成物は、洗剤組成物の曇り点を約20℃未満 にさせるのに十分な量の水中の電解質を含有する。洗剤組成物において、洗剤界 面活性剤および水は、約1:10から約10:1の重量比で2相中にある。 背景技術 米国の家庭消費者によって使用されている通常の布類洗濯法は、布類約5ポン ド〜約8ポンドを典型的には水約45ガロンを使用するトップ装入洗濯機に入れ ることによって行われる方法である。洗剤は、明記量の布類および容量の水の場 合に最良のクリーニング結果を与えるように製造業者によって決められた量で洗 濯機に加えられる。水および洗剤は、洗浄液と称されるものを形成する。汚れは 、機械的攪拌によって布類から除去され、洗浄液に懸濁する。洗剤サイクルの終 りに、洗浄液を洗浄バスケットからドレンし、布類を水ですすぐ。すすぎサイク ル時に生ずる追加の機械的攪拌は、洗剤残渣を布類から除去する。すすぎ水を洗 浄バスケットからドレンした後、洗浄バスケットの高速スピンによって、大部分 の水を布類から除去する。 通常の洗浄法の多数の特徴は、プロセス自体および得られる結果に関してより 良い消費者の満足を与えるために改善できる。例えば、1つの特徴の変更、洗浄 法で使用する水の量の変更は、消費者に対して大きい省コストを生むであろう。 洗浄負荷当たりの消費者のコストに影響を及ぼす最大の単一因子は、洗浄サイク ルで使用する水を加熱するために使用するエネルギーの量であることがよく確認 されている。従って、現存の洗浄法を修正してエネルギー消費を少なくし、そし て消費者へのコストを下げることが望ましいであろう。このことが達成できる1 つの好都合な方法は、プロセスで消費される水の量を減少させる方法である。洗 濯機のこのニーズに応答する電気器具または洗濯機製造業者は、各洗浄サイクル およびすすぎサイクルに水約25ガロンを使用するか通常のトップ装入洗濯機よ り40%少ない水を使用するいわゆる「低水」洗濯機を開発した。しかしながら 、最大のクリーニング上の利益のためには、このような低水洗浄法で使用する洗 剤は、機械操作条件に調整しなければならない。現在入手可能な洗剤組成物は、 新しく開発された低水洗浄システムで優れたクリーニング結果を与えるようには 最適化されていない。 通常の洗浄サイクルの機械的攪拌段階時に、洗剤組成物中の界面活性剤が過度 量の泡を生じ、洗浄法の品質を低下させることがある。減少量の水を洗浄法で使 用する場合には、現在入手可能な洗剤組成物は、多量の泡をほとんど常時生じ、 これは消費者に美観上好ましくないことが見出され且つ通常の洗浄法から生ずる クリーニングの水準を下げることがある許容できない程である。過度の起泡の問 題に対する解決法は、非イオン界面活性剤を洗濯洗剤組成物で使用することにあ る。その理由は、グループとしては、非イオン界面活性剤が陰イオン界面活性剤 の起泡力を有していないからである。 非イオン界面活性剤は、洗濯洗剤での処方によく適している。その理由は、そ れらの親水基が化学的に不活性であり且つ多くの異なる種類のビルダーと相容性 にさせることができるからである。非イオン界面活性剤を包含する洗剤組成物は 、一般に、低濃度で使用できる主として陰イオン界面活性剤を含む組成物に対立 す るものとして、有意の利益のために洗浄液中で高濃度を必要とする。有意な利益 の創出に必要な高濃度の非イオン界面活性剤は、ここに記載の低水洗浄システム で達成できる。 多量の非イオン界面活性剤からなるここに記載の洗濯洗剤組成物は、低水洗浄 システムでの使用において通常の洗剤以上に優れたクリーニング性能を示す。そ の理由は、洗剤界面活性剤が部分的にコロイド状であり且つミセルとして存在す るからである。高濃度の陰イオン界面活性剤を含有する通常の液体洗剤において は、洗剤界面活性剤種は、主として単量体として存在する。大きい割合の単量体 界面活性剤種を含有する通常の洗剤溶液は、洗浄で使用するために当業者によっ て以前から選ばれてきた。その理由は、それらが従来技術の条件下で高度にミセ ル化された溶液よりはるか迅速に作用するからである。しかしながら、これらの 単量体溶液は、水相および界面活性剤相が分離する場合にだけ最も有効なクリー ニングが生ずることがある低水洗浄システムにおいては満足できるものではない 。通常の洗浄法においては、水相と界面活性剤相との分離は、洗浄液中の汚れた 布帛からの脂肪酸の存在によって防止される。更に、現在の洗剤処方物は、有効 なクリーニングを与え且つ再付着を防止するようには低水洗浄プロセス時に適切 には分離しない。この問題は、低水洗浄法を米国、日本などの多くの国で典型的 であるように比較的低温(即ち、約25℃未満)で操作する場合に更に悪化され る。 ここに記載の乳化洗濯洗剤組成物は、クリーニング前およびクリーニング時に 界面活性剤相と水相との分離を与えることによって、低水洗浄システムで単量体 界面活性剤種の使用から生ずる有効ではないクリーニングの問題を解決する。分 離の結果、細長い棒状ミセルからなる得られた界面活性剤に富む相は、布の表面 と直接相互作用しそして汚れを修正して優れたクリーニングを生ずる。爾後のす すぎは、汚れを基体から除去しそして汚れは、乳濁液中で可溶化され、したがっ て再付着を防止する。 ここに記載の乳化洗濯洗剤組成物は、洗浄プロセス時に形成する過度量の泡の 問題を解決する。過去においては、低水洗浄法を使用する機械中で使用する洗剤 組成物は、洗剤製品のコストを明らかに増大させる多量の比較的高価な抑泡剤を 包含した。したがって、多量の高価な抑泡剤の必要なしに低い洗浄温度で優れた クリーニングを与える低水洗浄機械に特定的に調整された洗剤組成物を有するこ とは望ましいであろう。 従って、前記開示の技術にも拘らず、特に低い洗浄水温度で、低水洗浄法を使 用する洗濯機中で優れたクリーニングを示す商業上入手可能な洗剤組成物のニー ズが存在する。また、多量の抑泡剤の必要なしにこのような優れたクリーニング を与える洗剤組成物のニーズがある。更に、界面活性剤が水と単一相に共存する 洗浄液中で使用される非イオン界面活性剤、強電解質およびビルダーを含む洗剤 組成物の洗浄技術上の開示にも拘らず、広い洗浄温度範囲にわたって汚れ除去の 相分離機構を与える乳化洗剤組成物のニーズが存在する。 下記の特許は、非イオン界面活性剤を含有する洗剤組成物を開示している:ペ イン等の米国特許第4,332,692号明細書(ザ・プロクター・エンド・ギ ャンブル・カンパニー)、バンダー・ミールの米国特許第4,597,898号 明細書(ザ・プロクター・エンド・ギャンブル・カンパニー)、バンダー・ミー ルの米国特許第4,891,160号明細書(ザ・プロクター・エンド・ギャン ブル・カンパニー)、ペイン等のEP第0015887号明細書(ザ・プロクタ ー・エンド・ギャンブル・カンパニー)、ラガッセ等の英国特許第148969 4号明細書(ザ・プロクター・エンド・ギャンブル・カンパニー)、ホーキンス の英国特許第2271574号明細書(アルブライト・エンド・ウィルソン・リ ミテッド)。 発明の開示 技術上の前記ニーズは、低水洗浄システム中で水相と界面活性剤相との分離を 与えて優れたクリーニングおよびしみ抜きを生ずる乳化洗剤組成物を提供する本 発明によって満たされる。洗剤組成物は、多量の非イオン界面活性剤および洗剤 組成物の曇り点を約20℃未満にさせるのに十分な量の水中の電解質を含む。 ここで使用する「低水洗浄法」は、市販の洗濯機のすべてのサイクルで使用す る洗浄水とすすぎ水との合計量が45ガロン以下、好ましくは25ガロン未満で あるか洗剤の濃度が約2,000部/百万(ppm)〜約10,000ppmで ある洗浄法を意味する。 ここで使用する「親水性/親油性バランス指数」または「HLB」は、親水性 と親油性とのバランスを示す所定の界面活性剤構造の数値指数を意味する。高H LBを有する界面活性剤は、性状が低HLBを有する界面活性剤より親水性であ り且つ低い親油性である。 ここで使用する「曇り点」または「曇り点温度」は、光散乱の鋭い増大が光を 散乱するのに十分な大きさの核の形成のため光ゴニオ拡散計上で検知される最低 温度、即ち、曇りの鋭い増大が加熱時に界面活性剤水溶液中で観察される最低温 度を意味する。本質上、曇り点は、非イオン界面活性剤の水溶液が沈殿するであ ろう温度である。曇り点の存在は、本発明を実施するために有用である非イオン 界面活性剤の表示の1つである。 ここで使用する「相合体温度」は、単一コロイドバルク相が観察される曇り点 温度と区別して、非イオン界面活性剤および水を含む溶液が2つのバルク相に分 離する最低温度を意味する(相合体温度以上の2つのバルク相は大部分脱水され た界面活性剤相および大部分水である相である)。 ここで使用する「洗剤組成物の曇り点を約20℃未満にさせるのに十分な量の 電解質」は、約50ppm〜約10,000ppmの濃度で水溶液中で完全にイ オン化する乳化洗剤組成物への配合用の適当な結合物質を意味する。 ここで使用する「広い温度範囲」は、約20℃〜約75℃の洗浄温度を意味す る。 本発明の1態様によれば、乳化洗剤組成物がここで提供される。洗剤組成物は 、洗剤組成物の約0.1〜約70重量%の洗剤界面活性剤(洗剤界面活性剤の少 なくとも約70〜約90重量%は非イオン界面活性剤である)を含む。加えて、 洗剤組成物は、洗剤組成物の曇り点を約20℃未満にさせるのに十分な量の電解 質を包含する。乳化洗剤組成物の残部は、水である。洗剤界面活性剤および水は 、洗剤組成物中で約1:10から約10:1の重量比で2相中にある。乳化洗剤 組成物は、低水洗浄法を使用する洗濯機中で最適のクリーニングおよびしみ抜き に必要な水相と界面活性剤相との分離を生ずる。 本発明の別の態様においては、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルコールエト キシレート、アルキルフェノールエトキシレートおよびそれらの混合物から選ば れる洗剤界面活性剤約0.1〜約70重量%を含む乳化洗剤組成物が提供される 。追加的に、乳化洗剤組成物は、エトキシ化モノアミン、エトキシ化ジアミン、 エトキシ化ポリアミンおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる水溶性エト キシ化アミン約1〜約5重量%を含む。また、乳化洗剤組成物は、ポリエチレン グリコール約0.01%〜約5%、電解質約0.05%〜約10%および水を含 有する。洗剤組成物の曇り点は、好ましくは、約20℃未満である。洗剤界面活 性剤および水は、洗剤組成物中で約1:10から約10:1の重量比で2相中に ある。 好ましい態様においては、乳化洗剤組成物は、1モル当たり少なくとも約4個 のエチレンオキシド単位を有するC10 〜12エトキシ化脂肪アルコール約25〜約 35重量%を含む。水に加えて、組成物は、クエン酸約1〜約3重量%、エトキ シ化テトラエチレンペンタミン約0.005〜約4重量%、ポリエチレングリコ ール約0.01〜約2重量%、プロテアーゼ酵素約0.1〜約0.5重量%およ び炭化水素約5%〜約25%も含む。電解質約0.1〜約5重量%は、組成物に 存在する。洗剤組成物の曇り点は、約−10℃から約25℃であり且つ洗剤界面 活性剤および水は、洗剤組成物中で約1:7から約2:1の重量比で2つの別個 の相中にある。 本発明の他の態様によれば、汚れた布帛を洗濯する方法および前処理する方法 も提供される。汚れた布帛の洗濯法は、汚れた布帛を水性洗濯液中でここに記載 のような有効量の洗剤組成物と接触することからなる。汚れた布帛の前処理法は 、汚れた布帛の洗濯前に、汚れた布帛を有効量の洗剤組成物と接触することから なる。 従って、本発明の目的は、広い温度範囲にわたって洗浄法における水相と界面 活性剤相との分離を生ずることによって、低水洗浄法で使用する時に現在入手可 能な商業的な処方物以上に優れたクリーニングおよびしみ抜きを生ずることがで きる乳化洗剤組成物を提供することにある。また、本発明の目的は、低水洗浄シ ステムにおけるように多量で使用する時に、曇り点以上の温度で水相と界面活性 剤相との分離を与えるであろう洗剤組成物を提供することにある。本発明のこれ らの目的および他の目的、特徴および付随の利点は、好ましい態様の下記の詳細 な説明および添付した請求の範囲を読むことから当業者に明らかになるであろう 。 ここに引用の特許および刊行物を含めてすべての文書は、参考文献として編入 する。ここで使用するすべての%、割合、および比率は、特に断らない限り、重 量基準である。 発明を実施するための最良の形態 技術上の前記ニーズは、特に低い洗浄水温度で、低水洗浄法を使用する洗濯機 中で優れたクリーニングを示す乳化洗剤組成物を提供する本発明によって満たさ れる。追加的に、乳化洗剤組成物は、通常の市販の洗剤組成物で一般に見出され る多量の抑泡剤なしにこのような優れたクリーニングを与える。更に、本発明は 、水相と界面活性剤相との分離が低水洗浄システム中で達成される乳化洗剤組成 物を提供する。ここで提供される洗剤組成物は、多量の非イオン界面活性剤、洗 剤組成物の曇り点を約20℃未満にさせるのに十分な量の電解質、および水を含 む。 市販の既知の洗濯洗剤処方物は、通常、洗浄プロセス時に機械的攪拌から生ず る過度の泡の形成を抑制するための薬剤を含有する。加えて、既知の洗濯処方物 は、一般に、大きい割合の単量体界面活性剤種を含有する。低水洗浄システムに おいては、機械的攪拌によって生ずる泡の量が少ない時および水および界面活性 剤種が2つの別個の相に存在する時に最大のクリーニングが得られる。洗剤界面 活性剤、電解質および水を含む乳化洗剤組成物は、低水洗浄法において減少量の 泡を生じ、洗浄前および洗浄時に水相と界面活性剤相との分離を生じ且つ予想外 に優れたクリーニングおよびしみ抜きを生ずることが見出された。 好ましくは、このような乳化洗剤組成物は、洗剤界面活性剤約0.1〜約70 重量%(洗剤界面活性剤の少なくとも約70〜約90重量%は非イオン界面活性 剤である)を含む。より好ましくは、非イオン界面活性剤は、ポリヒドロキシ脂 肪酸アミド、アルコールエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレートお よびそれらの混合物からなる群から選ばれる。最も好ましくは、乳化洗剤組成物 は、1モル当たり少なくとも約4個のエチレンオキシド単位を有するC10 〜12エ トキシ化脂肪アルコール約25〜約35重量%を含む。乳化洗剤組成物は、さら に洗剤組成物の曇り点を約20℃未満にさせるのに十分な量の電解質も含む。よ り好ましくは、乳化洗剤組成物は、電解質約0.05%〜約10%、最も好まし くは約0.1%〜5%を含む。 非イオン界面活性剤を含有する洗剤組成物は、グリースおよび油しみを除去す る際に特に良好であることが既知である。追加的に、エトキシ化テトラエチレン ペンタミンは、効率的な粘土汚れ除去剤および汚れの再付着を防止する薬剤であ ることが当業者に公知である。汚れ再付着は、洗浄サイクルで布類から既に除去 されている汚れが洗浄サイクルまたはすすぎサイクルのいずれかで布類上に付着 するプロセスを意味する。再付着は、除去される汚れの全量を減少させ、且つ布 を黒ずんで(dingy)見えるようにさせる。汚れ再付着の現象は、洗浄法の場合に 消費者の不満足の一因となる。 本発明においては、エトキシ化テトラエチレンペンタミン500ppm以上と の組み合わせでポリエチレングリコール400ppm以上の添加が界面活性剤感 受性しみ(グリースおよび油など)と分散剤感受性しみ(粘土など)との両方の 除去の付随の増大を生ずるという予想外の結果を生ずる。ポリエチレングリコー ルとエトキシ化テトラエチレンペンタミンとの組み合わせによって示される効果 は、いずれかの分散剤単独のしみ抜き能力より大きい。乳化洗剤組成物は、補助 洗剤成分の1種以上も包含してもよい。洗浄性界面活性剤、電解質、粘土汚れ除 去/再付着防止剤、洗浄性ビルダー、酵素、酵素安定剤、抑泡剤および補助成分 の非限定例は、以下に詳細に記載する。 界面活性剤 本発明の組成物は、界面活性剤(好ましくは非イオン界面活性剤、陰イオン界 面活性剤、陽イオン界面活性剤、双性界面活性剤および両性界面活性剤およびそ れらの混合物からなる群から)を包含する。典型的には洗剤組成物の約0.1〜 約70重量%の量でここで有用な界面活性剤の非限定例としては、通常のC11〜 C18アルキルベンゼンスルホネート(「LAS」)および第一級、分枝鎖および ランダムC10〜C20アルキルサルフェート(「AS」)、式CH3(CH2x( CHOSO3 -+)CH3およびCH3(CH2y(CHOSO3 -+)CH2CH3 (式中、xおよび(y+1)は少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整 数であり、Mは水溶化陽イオン、特にナトリウムである)のC10〜C18第二級( 2,3)アルキルサル フェート、不飽和サルフェート、例えば、オレイルサルフェート、C10〜C18ア ルキルアルコキシサルフェート(「AExS」;特にEO1〜7エトキシサルフ ェート)、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5エ トキシカルボキシレート)、C10 〜18グリセロールエーテル、C10〜C18アルキ ルポリグリコシドおよびそれらの対応硫酸化ポリグリコシド、およびC12〜C18 α−スルホン化脂肪酸エステルが挙げられる。 本発明の好ましい態様においては、乳化洗剤組成物は、ポリヒドロキシ脂肪酸 アミド、アルコールエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレートおよび それらの混合物からなる群から選ばれる洗剤界面活性剤約0.1〜約70重量% を含む。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド非イオン界面活性剤は、式 (式中、RはC9 〜17アルキルまたはアルケニルであり、Zは還元糖から誘導さ れるグリシチルまたはそれらのアルコキシ化誘導体である) に合致するものである。このような物質としては、C12〜C18N−メチルグルカ ミドが挙げられる。WO第9,206,154号明細書参照。例は、N−メチル N−1−デオキシグルシチルココアミドおよびN−メチルN−1−デオキシグル シチルオレオアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製法は、既知であり 且つ、例えば、ウィルソンの米国特許第2,965,576号明細書およびシュ ワルツの米国特許第2,703,798号明細書(それらの開示をここに参考文 献として編入)で見出すことができる。また、物質自体およびそれらの製法は、 1992年12月26日発行のホンサの米国特許第5,174,937号明細書 (この特許をここに参考文献として編入)により詳細に記載されている。他の糖 誘導界面活性剤としては、C10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミド などのN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。N−プロピル C12〜C18グルカミドからN−ヘキシルC12〜C18グルカミドまでは、低起泡の ために使用できる。 本組成物で使用する非イオン界面活性剤の別の好適な成分は、エトキシ化脂肪 アルコール非イオン界面活性剤からなる。このような物質は、一般式 R1(C24O)nOH (式中、R1はC8〜C16アルキル基またはC6〜C12アルキルフェノール基であ り、nは約1〜80である) に対応するものである。好ましくは、R1は、第一級または第二級であってもよ く約9〜15個の炭素原子、より好ましくは約10〜14個の炭素原子を有する アルキル基である。本発明の最も好ましい態様においては、乳化洗剤組成物は、 1モル当たり少なくとも約4個のエチレンオキシド単位を有するC10 〜12アルキ ルエトキシ化脂肪アルコール約25〜約35重量%を含む。 界面活性剤対水の重量比は、乳化洗剤組成物において好ましくは約1:10か ら約10:1、より好ましくは約1:7から約5:1、最も好ましくは1:7か ら2:1である。エトキシ化脂肪アルコール非イオン界面活性剤は、しばしば、 約3〜17である親水性親油性バランス(HLB)を有するであろう。より好ま しくは、本発明の乳化洗剤組成物は、親水性親油性バランスが約8.7〜約12 .3であるエトキシ化脂肪アルコールを含む。脂肪アルコールエトキシレー 25−7およびネオドール23−6.5で市販されている。他の有用なネオドー ルとしては、ネオドール1−5、エチレンオキシド約5モルを有するアルキル鎖 中に平均11個の炭素原子を有するエトキシ化脂肪アルコール、ネオドール23 −9、エチレンオキシド約9モルを有するエトキシ化第一級C12〜C13アルコー ルおよびネオドール91−10、エチレンオキシド約10モルを有するエトキシ 化C9〜C11第一級アルコールが挙げられる。この種のアルコールエトキシ 品名でも市販されている。ドバノール91−5は、エチレンオキシド平均5モル 7は、脂肪アルコール1モル当たり平均7モルのエチレンオキシドを有するエト キシ化C12〜C15脂肪アルコールである。 好適なエトキシ化アルコール非イオン界面活性剤の他の例としては、タージト 方ともユニオン・カーバイド・コーポレーションによって市販されている線状第 二級アルコールエトキシレートである)が挙げられる。前者は、エチレンオキシ ド7モルを有するC11〜C15線状第二級アルカノールの混合エトキシ化物であり 且つ後者は、エチレンオキシド9モルが反応する以外は同様の生成物である。 本組成物で有用な他の種類のアルコールエトキシレート非イオン界面活性剤は 、高級脂肪アルコールの同様のエチレンオキシド縮合物(高級脂肪アルコールは 14〜15個の炭素原子を有し且つ1モル当たりのエチレンオキシド基の数は約 である。このような生成物も、シェル・ケミカル・カンパニーによって市販され ている。 通常の非イオン界面活性剤および両性界面活性剤、例えば、C12〜C18アルキ ルエトキシレート(「AE」)、例えば、いわゆる狭いピーク化アルキルエトキ シレートおよびC6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシ レートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18ベタインおよびスルホベ タイン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキシドなども、全組成物に配合 できる。他の通常の有用な界面活性剤は、標準のテキストに記載されている。 電解質 ほとんどいかなる強電解質を非イオン界面活性剤を含有する系に加えることに よって、界面活性剤系の曇り点並びに相合体温度が下がるであろうことが非イオ ン界面活性剤組成物の処方当業者によって認識されるであろう。適当な電解質の 極めて少数の例は、クロリド、ブロミド、シリケート、オルトシリケート、メタ シリケート、オルトホスフェート、サルフェート、カーボネート、ニトレート、 フルオリド、アセテート、ヒドロキシド、サイトレート、および他のものから選 ばれる陰イオンとナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム および水素から選ばれる陽イオンとの水溶性化学化合物である。このリストは、 決して網羅的ではなく且つ当業者は、特定の塩の入手性および他の因子に応じて 各種の強電解質のいずれも容易に選択するであろう。 本発明の乳化洗剤組成物は、好ましくは、洗剤組成物の曇り点を約20℃未満 にさせるのに十分な量の電解質を含有する。より好ましくは、乳化洗剤組成物は 、電解質約0.05%〜約10%、最も好ましくは約0.1%〜約5%を含有す る。 高いアルカリ度は本発明を実施するのに必要ではないが、好ましい電解質は、 アルカリ度を洗浄媒体に供給するものである。前記電解質のうち、ナトリウム塩 が強電解質として高度に好ましい。その理由は、それらが高度に可溶性であり且 つ安価であるからである。ナトリウム塩のうち、炭酸ナトリウムが本発明の実施 で最も好ましい強電解質である。典型的には、曇り点およびミセル反転温度を最 適化するために洗浄液に添加しなければならない強電解質の量は、約50ppm 〜約10,000ppmであろう。 粘土汚れ除去/再付着防止剤 本発明の組成物は、場合によって、粘土汚れ除去性および再付着防止性を有す る水溶性エトキシ化アミンも含有できる。ここに開示の乳化洗剤組成物は、エト キシ化モノアミン、エトキシ化ジアミン、エトキシ化ポリアミン、およびそれら の混合物からなる群から選ばれる水溶性エトキシ化アミン約1〜約5重量%を含 有してもよい。最も好ましい防汚/再付着防止剤は、エトキシ化テトラエチレン ペンタミンである。本発明の高度に好ましい乳化洗剤組成物態様は、エトキシ化 テトラエチレンペンタミン約0.005〜約4重量%を含有するであろう。 例示のエトキシ化アミンは、1986年7月1日発行のバンダー・ミールの米 国特許第4,597,898号明細書に更に記載されている。別の群の好ましい 粘土汚れ除去/再付着防止剤は、1984年6月27日公開のオーおよびゴッセ リンクの欧州特許出願第111,965号明細書に開示の陽イオン化合物である 。使用できる他の粘土汚れ除去/再付着防止剤としては、1984年6月27日 公開のゴッセリンクの欧州特許出願第111,984号明細書に開示のエトキシ 化アミン重合体;1984年7月4日公開のゴッセリンクの欧州特許出願第11 2,592号明細書に開示の双性重合体;および1985年10月22日発行の コナーの米国特許第4,548,744号明細書に開示のアミンオキシドが挙げ られる。技術上既知の他の粘土汚れ除去剤および/または再付着防止剤も、本組 成物で利用できる。別の種類の好ましい再付着防止剤としては、カルボキシメチ ルセルロース物質が挙げられる。これらの物質は、技術上周知である。 ビルダー 洗浄性ビルダーは、場合によって、鉱物硬度を制御するのを助長するために本 組成物に配合できる。無機並びに有機ビルダーが使用できる。ビルダーは、典型 的には、粒子汚れの除去を助長するために布帛(布地)洗濯組成物で使用される 。 乳化洗剤組成物に場合によって配合するビルダーの量は、約0.2〜約10重 量%であることができる。しかしながら、より少ないか多い量のビルダーを排除 することを意味しない。ビルダーは、好ましくは、クエン酸、アルミノシリケー ト、カーボネート、ホスフェートおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる 。 クエン酸系ビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム 塩)は、更新可能な資源からの入手性および生分解性のためヘビーデューティー 液体洗剤処方物に特定の重要性を有するポリカルボキシレートビルダーである。 乳化洗剤組成物は、好ましくは、クエン酸約1〜約3重量%を含有する。 また、1986年1月28日発行のブッシュの米国特許第4,566,984 号明細書に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ ートおよび関連化合物は、本発明の洗剤組成物で好適である。有用なコハク酸ビ ルダーとしては、C5〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの 塩が挙げられる。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。 スクシネートビルダーの特定例としては、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチ ル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデセニル(好ましい)、コハク酸2− ペンタデセニルなどが挙げられる。コハク酸ラウリルは、この群の好ましいビル ダーであり、1986年11月5日公開の欧州特許出願第86200690.5 /0,200,263号明細書に記載されている。 アルミノシリケートビルダーは液体洗剤処方物で有意なビルダーであることが あるので、アルミノシリケートビルダーは、本発明で有用である。アルミノシリ ケートビルダーとしては、実験式 Mz〔(zAlO2y〕・xH2O (式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約 0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である) を有するものが挙げられる。 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。これらのアル ミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることができ且つ天然産アル ミノシケートであることができ、または合成的に誘導できる。アルミノシリケー トイオン交換物質の製法は、1976年10月12日発行のクルメル等の米国特 許第3,985,669号明細書に開示されている。ここで有用な好ましい合成 結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、呼称ゼオライトA、ゼオライトP (B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXで入手できる。特に好ましい態様 においては、結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、式 Na12〔(AlO212(SiO212〕・xH2O (式中、xは約20〜約30、特に約27である) を有する。この物質は、ゼオライトAとして既知である。脱水ゼオライト(x= 0〜10)も、ここで使用してもよい。好ましくは、アルミノシリケートは、直 径が約0.1〜10μmの粒径を有する。 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO2:Na2O比 1.6:1から3.2:1を有するものおよび層状シリケート、例えば、H.P .リックに1987年5月12日発行の米国特許第4,664,839号明細書 に記載の層状ケイ酸ナトリウムである。NaSKS−6は、ヘキストによって市 販されている結晶性層状シリケートの商標である(通常ここで「SKS−6」と 略称)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6シリケートビルダーは、 アルミニウムを含有しない。NaSKS−6は、層状シリケートのδ−Na2S iO5形態形を有する。それは、独国特許DE−A第3,417,649号明細 書およびDE−A第3,742,043号明細書に記載の方法などの方法によっ て製造できる。SKS−6は、ここで使用するのに高度に好ましい層状シリケー トであるが、他のこのような層状シリケート、例えば、一般式NaMSix2x+ 1 ・yH2O(式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4、好まし くは2の数であり、yは0〜20、好ましくは0の数である)を有するものは、 ここで使用できる。ヘキストからの各種の他の層状シリケートとしては、α、β およびγ形としてのNaSKS−5、NaSKS−7およびNaSKS−11が 挙げられる。前記のように、δ−Na2SiO5(NaSKS−6形)が、ここで 使用するのに最も好ましい。本発明で有用なカ ーボネートビルダーの例は、1973年11月15日公開の独国特許出願第2, 321,001号明細書に開示のようなアルカリ土類金属およびアルカリ金属の 炭酸塩である。 無機またはホスフェート含有洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、ポリリン 酸(トリポリホスフェート、ピロホスフェート、およびガラス状高分子メタホス フェートによって例証)、ホスホン酸、フィチン酸、ケイ酸、炭酸(重炭酸およ びセスキ炭酸を含めて)、硫酸、およびアルミノケイ酸のアルカリ金属塩、アン モニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。しかしながら、非 ホスフェートビルダーは、必要とされることがある。重要なことに、本組成物は 、驚異的なことに、サイトレートなどのいわゆる「弱い」ビルダー(ホスフェー トと比較して)の存在下またはゼオライトまたは層状シリケートビルダーの場合 に生ずることがあるいわゆる「ビルダー不足」状況下でさえよく機能する。 本発明の目的で好適な有機洗浄性ビルダーとしては、制限せずに、各種のポリ カルボキシレート化合物が挙げられる。ここで使用する「ポリカルボキシレート 」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカルボキシレー トを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダーは、一般に、組成 物に酸形で添加できるが、中和塩の形でも添加できる。塩形で利用する時には、 ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩、またはアルカノ ールアンモニウム塩が、好ましい。 ポリカルボキシレートビルダーには各種のカテゴリーの有用物質が包含される 。1つの重要なカテゴリーのポリカルボキシレートビルダーは、1964年4月 7日発行のベルグの米国特許第3,128,287号明細書および1972年1 月18日発行のランベルチ等の米国特許第3,635,830号明細書に開示の ようなオキシジスクシネートを含めて、エーテルポリカルボキシレートを包含す る。ブッシュ等に1987年5月5日発行の米国特許第4,663,071号明 細書 の「TMS/TDS」ビルダーも参照。また、好適なエーテルポリカルボキシレ ートとしては、環式化合物、特に脂環式化合物、例えば、米国特許第3,923 ,679号明細書、第3,835,163号明細書、第4,158,635号明 細書、第4,120,874号明細書および第4,102,903号明細書に記 載のものが挙げられる。 他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレー ト、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとの共重合体、1, 3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などのポ リ酢酸の各種のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、並 びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1, 3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキ シレート、およびそれらの可溶性塩も挙げられる。 他の好適なポリカルボキシレートは、1979年3月13日発行のクラッチフ ィールド等の米国特許第4,144,226号明細書および1967年3月7日 発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。デ ィールの米国特許第3,723,322号明細書も参照。脂肪酸、例えば、C12 〜C18モノカルボン酸も、組成物に単独または前記ビルダー、特にサイトレート および/またはスクシネートビルダーとの組み合わせで配合して追加のビルダー 活性を与えることができる。脂肪酸のこのような使用は、一般に、本発明で望ま しい起泡の減少を生ずるであろう。 酵素 酵素は、例えば、タンパク質をベースとするしみ、炭水化物をベースとするし み、またはトリグリセリドをベースとするしみの除去および逃避染料移動の防止 、および布帛修復を含めて各種の布帛洗濯目的で本処方物に場合によって配合で き る。本発明の乳化洗剤組成物中の酵素は、好ましくは約0.01〜約2重量%、 より好ましくは約0.1〜約0.5重量%を構成する。配合すべき酵素としては 、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼおよびそれらの混合物が挙 げられる。他の種類の酵素も、配合してもよい。それらは、いかなる好適な起源 、例えば、植物、動物、細菌、真菌および酵母起源を有していてもよい。しかし ながら、それらの選択は、数種の因子、例えば、pH活性および/または安定性 最適条件、熱安定性、活性洗剤、ビルダーなどに対する安定性によって支配され る。 細菌または真菌酵素、例えば、細菌アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真 菌セルラーゼが、好ましい。広範囲の酵素物質および合成洗剤組成物への配合手 段も、マッカティー等に1971年1月5日発行の米国特許第3,553,13 9号明細書に開示されている。酵素は、更に、1978年7月18日発行のプレ ース等の米国特許第4,101,457号明細書および1985年3月26日発 行のヒューズの米国特許第4,507,219号明細書に開示されている。液体 洗剤処方物に有用な酵素物質およびこのような液体または乳化処方物への配合法 は、1981年4月14日発行のホラ等の米国特許第4,261,868号明細 書に開示されている。 プロテアーゼの好適な例は、枯草菌およびBacillus licheniforms の特定の菌 株から得られるズブチリシンである。別の好適なプロテアーゼは、ノボ・インダ で販売されている8〜12のpH範囲全体にわたって最大活性を有するバチルス の菌株から得られる。この酵素および類似の酵素の調製は、ノボの英国特許第1 ,243,784号明細書に記載されている。タンパク質をベースとするしみを 除去するのに好適な市販のタンパク分解酵素としては、ノボ・インダストリーズ A ンセティックス・インコーポレーテッド(オランダ)によって商品名マキサター は、プロテアーゼA(1985年1月9日公開の欧州特許出願第130,756 号明細書参照)およびプロテアーゼB(1987年4月28日出願の欧州特許出 願第87303761.8号明細書および1985年1月9日公開のボット等の 欧州特許出願第130,756号明細書参照)が挙げられる。 アミラーゼとしては、例えば、英国特許第1,296,839号明細書(ノボ )に記載のα−アミラーゼ、インターナショナル・バイオ−シンセティックス・ イ 本発明の乳化洗剤組成物で使用するセルラーゼ酵素は、好ましくは、組成物1 g当たり約5mg(重量)まで、より好ましくは約0.01mg〜約3mgの活性酵素 を与えるのに十分な量で配合する。本発明に好適なセルラーゼとしては、細菌セ ルラーゼと真菌セルラーゼとの両方が挙げられる。好ましくは、それらは、5〜 9.5のpH最適条件を有するであろう。好適なセルラーゼは、Humicola insol ensおよびHumicola菌株DSM1800またはアエロモナス属に属するセルラー ゼ212産生真菌から産生される真菌セルラーゼ、およびマリン軟体動物(Dolab ella Auricula Solander)の肝膵臓から抽出されるセルラーゼを開示している1 984年3月6日発行のバーベスゴード等の米国特許第4,435,307号明 細書に開示されている。また、好適なセルラーゼは、英国特許第2.075.0 28号明細書、英国特許第2.095.275号明細書およびDE−OS第2. 247.832号明細書に開示されている。加えて、ここで使用するのに特に好 適なセルラーゼは、WO第92−13057号明細書(ザ・プロクター・エンド ・ギャンブル・カンパニー)に開示されている。最も好ましくは、本発明の洗剤 組成物で使用するセルラーゼは、ノボ・インダストリーズA/Sから される。 洗剤使用に好適なリパーゼ酵素としては、英国特許第1,372,034号明 細書に開示のようなPseudomonas stutzeri ATCC19.154などのPseudo monas 群の微生物によって産生されるものが挙げられる。1978年2月24日 公開の特開昭53−20487号公報中のリパーゼも参照。このリパーゼは、日 本の名古屋の天野製薬株式会社から商品名リパーゼP「アマノ(Amano)」で入手 できる(以下「アマノ−P」と称する)。他の市販のリパーゼとしては、アマノ −CES、Chromobacter viscosum、例えば、日本の田方の東洋醸造株式会社か ら市販されているChromobacter viscosum var.lipolyticum NRRLB367 3からのリパーゼ;および米国のU.S.バイオケミカル・コーポレーションお よびオランダのディソイント・カンパニーからの更に他のChromobacter viscosu m リパーゼ、およびPseudomonas gladioliからのリパーゼが挙げられる。Humico la lanuginosa に由来し且つノボから市販されているリポラーゼ(LIPOLA 好ましいリパーゼである。 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば、ペルカーボネート、ペルボレート 、ペルサルフェート、過酸化水素などと併用する。それらは、「溶液漂白」に使 用され、即ち、洗浄操作時に基体から除去された染料または顔料を洗浄液中で他 の基体に移動するのを防止するために使用される。ペルオキシダーゼ酵素は、技 術上既知であり、例えば、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ、リグニナー ゼ、およびハロペルオキシダーゼ、例えば、クロロペルオキシダーゼおよびブロ モペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば 、O.カークにより1989年10月19日公開のPCT国際出願WO第89/ 099813号明細書(ノボ・インダストリーズA/Sに譲渡)に開示されてい る。 酵素安定剤 洗剤で使用するための酵素は、各種の技術によって安定化できる。酵素安定化 技術は、ジェッジ等に1971年8月17日発行の米国特許第3,600,31 9号明細書、および1986年10月29日公開のベネガスの欧州特許出願公開 第0,199,405号明細書、出願第86200586.5号明細書に開示さ れ且つ例証されている。また、酵素安定化系は、例えば、米国特許第3,519 ,570号明細書に記載されている。酵素安定剤は、場合によって、ここに開示 の乳化洗剤組成物に配合できる。 ここで場合によって使用する酵素は、イオンを酵素に与える完成組成物中の水 溶性カルシウムイオン源および/またはマグネシウムイオン源の存在によって安 定化する(カルシウムイオンは一般にマグネシウムイオンより有効であることが あり且つ1種のみの陽イオンを使用すべきであるならば、ここで好ましい)。追 加の安定性は、各種の他の技術上開示の安定剤、特にボレート種の存在によって 与えることができる。セバーソンの米国特許第4,537,706号明細書参照 。典型的な洗剤、特に液体洗剤は、完成組成物1リットル当たり約1〜約30ミ リモル、好ましくは約2〜約20ミリモル、より好ましくは約5〜約15ミリモ ル、最も好ましくは約8〜約12ミリモルのカルシウムイオンを含むであろう。 これは、存在する酵素の量およびカルシウムまたはマグネシウムイオンへの応答 に応じて変化してもよい。カルシウムまたはマグネシウムイオンの量は、ビルダ ー、脂肪酸などとの複合化をさせた後に、組成物中に酵素に利用できる若干の最 小量が常時あるように選ぶべきである。いかなる水溶性カルシウム塩またはマグ ネシウム塩、例えば、限定せずに、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リンゴ酸 カルシウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カルシウム、ギ酸カルシウム、およ び酢酸カルシウム、および対応マグネシウム塩も、カルシウムイオン源またはマ グネシウムイオン源として使用できる。少量のカルシウムイオン(一般に1リッ トル 当たり約0.05〜約0.4ミリモル)も、しばしば、酵素スラリーおよび処方 水中のカルシウムのため組成物に存在する。 前記量のカルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオンは、酵素安定性 を与えるのに十分であることを理解すべきである。より多いカルシウムイオンお よび/またはマグネシウムイオンは、グリース除去性能の追加の手段を与えるた めに組成物に添加できる。従って、一般的な提案として、本組成物は、典型的に は、水溶性カルシウムイオン源またはマグネシウムイオン源、または両方約0. 05〜約2重量%を含むであろう。量は、勿論、組成物で使用する酵素の量およ び種類に応じて変化できる。 本組成物は、場合によってであるが好ましくは、各種の追加の安定剤、特にボ レート形安定剤も含有してもよい。典型的には、このような安定剤は、ホウ酸ま たは組成物中でホウ酸を生成することができる他のボレート化合物(ホウ酸の基 準で計算)約0.25〜約10重量%、好ましくは約0.5〜約5重量%、より 好ましくは約0.75〜約3重量%の量で組成物で使用されるであろう。ホウ酸 が好ましい〔他の化合物、例えば、酸化ホウ素、ホウ砂および他のアルカリ金属 ホウ酸塩(例えば、オルトホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、ピロホウ 酸ナトリウム、およびペンタホウ酸ナトリウム)が好適であるが〕。置換ホウ酸 (例えば、フェニルボロン酸、ブタンボロン酸、およびp−ブロモフェニルボロ ン酸)も、ホウ酸の代わりに使用できる。 抑泡剤 泡の形成を減少するか抑制するための化合物は、場合によって、本発明の組成 物に配合できるが、必須というものではない。抑泡は、米国特許第4,489, 455号明細書および第4,489,574号明細書に記載のようないわゆる「 高濃度クリーニング法」、本発明に記載のような「低水洗浄法」およびフロント 装入欧州型洗濯機で特定の重要性を有することがある。しかしながら、ここに 提示する乳化洗剤組成物の処方は、外在的な抑泡剤の添加なしに少量の泡を生ず る。 自動洗濯機で使用すべき洗剤組成物の場合には、泡は、洗濯機をオーバーフロ ーする程度には形成すべきではない。抑泡剤は、利用する時には、好ましくは、 「抑泡量」で存在する。「抑泡量」とは、組成物の処方業者が自動洗濯機で使用 するための低起泡性洗濯洗剤を生ずるように泡を十分に制御するであろうこの制 泡剤の量を選択できることを意味する。 各種の物質は、抑泡剤として使用してもよく、且つ抑泡剤は、当業者に周知で ある。例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology 、第3版、 第7巻、第430頁〜第447頁(ジョン・ウィリー・エンド・サンズ・インコ ーポレーテッド、1979)参照。特定の興味がある1つのカテゴリーの抑泡剤 は、モノカルボン脂肪酸およびそれらの可溶性塩を包含する。ウェイン・セント ・ジョンに1960年9月27日発行の米国特許第2,954,347号明細書 参照。抑泡剤として使用するモノカルボン脂肪酸およびそれらの塩は、典型的に は、炭素数10〜約24、好ましくは炭素数12〜18のヒドロカルビル鎖を有 する。好適な塩としては、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩 、およびリチウム塩、およびアンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩 が挙げられる。 また、本発明の洗剤組成物は、非界面活性剤抑泡剤を含有してもよい。これら としては、例えば、高分子量炭化水素、例えば、パラフィン、脂肪酸エステル( 例えば、脂肪酸トリグリセリド)、一価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18 〜C40ケトン(例えば、ステアロン)などが挙げられる。ここに開示の組成物 は、炭化水素約1〜約25重量%、好ましくは約5〜約25重量%を含むことが でき且つ好ましくは炭化水素はテルペンであることができる。パラフィン、ハロ パラフィンなどの炭化水素は、液体形で利用できる。液体炭化水素は、室温お よび大気圧で液体であろうし且つ流動点約−40℃〜約50℃および最小沸点約 110℃以上(大気圧)を有するであろう。また、ロウ状炭化水素、好ましくは 融点約100℃以下を有するものを利用することが既知である。炭化水素は、洗 剤組成物に好ましいカテゴリーの抑泡剤を構成する。炭化水素抑泡剤は、例えば 、ガンドルフォ等に1981年5月5日発行の米国特許第4,265,779号 明細書に記載されている。炭化水素としては、このように、炭素数約12〜約7 0の脂肪族、脂環式、芳香族および複素環式飽和または不飽和炭化水素が挙げら れる。この抑泡剤議論で使用する「パラフィン」なる用語は、真のパラフィンと 環式炭化水素との混合物を包含しようとする。好ましくは、炭化水素は、テルペ ンおよび香料からなる群から選ばれる。 他の抑泡剤としては、N−アルキル化アミノトリアジン、例えば、炭素数1〜 24の第一級または第二級アミン2または3モルと塩化シアヌル酸との生成物と して生成するトリアルキルメラミンからヘキサアルキルメラミンまで、またはジ アルキルジアミンクロルトリアジンからテトラアルキルジアミンクロルトリアジ ンまで、プロピレンオキシド、およびモノステアリルホスフェート、例えば、モ ノステアリルアルコールリン酸エステルおよびモノステアリルジアルカリ金属( 例えば、K、Na、およびLi)ホスフェートおよびリン酸エステルが挙げられ る。別の好ましいカテゴリーの非界面活性剤抑泡剤は、シリコーン抑泡剤からな る。このカテゴリーとしては、ポリジメチルシロキサンなどのポリオルガノシロ キサン油、ポリオルガノシロキサン油または樹脂の分散液または乳濁液、および ポリオルガノシロキサンとシリカ粒子との組み合わせ(ポリオルガノシロキサン はシリカ上に化学吸着または融着する)の使用が挙げられる。シリコーン抑泡剤 は、技術上公知であり、例えば、ガンドルフォ等に1981年5月5日発行の米 国特許第4,265,779号明細書およびM.S.スターチによる1990年 2月7日公開の欧州特許出願第89307851.9号明細書に開示されてい る。他のシリコーン抑泡剤は、組成物および少量のポリジメチルシロキサン流体 を水溶液に配合することによって水溶液を脱泡するための方法に関する米国特許 第3,455,839号明細書に開示されている。 ここで使用するための例示のシリコーンをベースとする抑泡剤は、本質上 (1)25℃での粘度約20センチストーク(cs)〜約1,500csを有 するポリジメチルシロキサン流体; (2)100重量部当たり約5〜約50部の、(CH33SiO1/2単位対S iO2単位の比率約0.6:1から約1.2:1の(CH33SiO1/2単位とS iO2単位とからなるシロキサン樹脂;および (3)100重量部当たり約1〜約20部の固体シリカゲル からなる抑泡量の制泡剤である。 ここで使用する好ましいシリコーン抑泡剤においては、連続相用溶媒は、特定 のポリエチレングリコールまたはポリエチレン−ポリプロピレングリコール共重 合体またはそれらの混合物またはポリプロピレングリコールからなる。一次シリ コーン抑泡剤は、分枝/架橋であり、好ましくは線状ではない。 この点を更に説明するために、制御された泡を有する典型的な液体洗濯洗剤組 成物は、場合によって、 (1)(a)ポリオルガノシロキサンと(b)樹脂状シロキサンまたはシリコ ーン樹脂生成シリコーン化合物と(c)微粉砕充填剤物質と(d)シラノレート を生成するために混合物成分(a)、(b)および(c)の反応を促進するため の触媒との混合物である一次消泡剤の非水性乳濁液; (2)少なくとも1種の非イオンシリコーン界面活性剤;および (3)室温での水中溶解度約2重量%以上を有するポリエチレングリコールま たはポリエチレン−ポリプロピレングリコールの共重合体(ポリプロピレングリ コールを有していない) からなる前記シリコーン抑泡剤約0.001〜約1重量%、好ましくは約0.0 1〜約0.7重量%、最も好ましくは約0.05〜約0.5重量%を含むであろ う。1990年12月18日発行のスターチの米国特許第4,978,471号 明細書、1991年1月8日発行のスターチの米国特許第4,983,316号 明細書、1994年2月22日発行のヒューバー等の米国特許第5,288,4 31号明細書、およびアイザワ等の米国特許第4,639,489号明細書およ び第4,749,740号明細書第1欄第46欄〜第4欄第35行も参照。 本発明のシリコーン抑泡剤は、好ましくは、ポリエチレングリコールおよびポ リエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体(すべては平均分 子量約1,000以下、好ましくは約100〜800を有する)からなる。本発 明のポリエチレングリコールおよびポリエチレン/ポリプロピレン共重合体は、 室温での水中溶解度約2重量%以上、好ましくは約5重量%以上を有する。 本発明の好ましい溶媒は、平均分子量約4,000以下を有するポリエチレン グリコールである。乳化洗剤組成物は、好ましくは、ポリエチレングリコール約 0.01〜約5重量%を含む。より好ましくは、乳化洗剤組成物は、ポリエチレ ングリコール約0.01〜約2重量%を含む。 ここで使用する好ましいシリコーン抑泡剤は、ポリプロピレングリコール、特 に分子量4,000のポリプロピレングリコールを含有しない。それらは、好ま しくは、プルロニック(PLURONIC)L101などのエチレンオキシドとプロピレ ンオキシドとのブロック共重合体も含有しない。 ここで有用な他の抑泡剤は、第二級アルコール(例えば、2−アルキルアルカ ノール)およびこのようなアルコールとシリコーンなどのシリコーン油との混合 物(米国特許第4,798,679号明細書、第4,075,118号明細書お よびEP第150,872号明細書に開示)からなる。第二級アルコールとして は、C1〜C16鎖を有するC6〜C16アルキルアルコールが挙げられる。好まし 2−ブチルオクタノールである。第二級アルコールの混合物は、エニケムから商 1:5から5:1の重量比のアルコールとシリコーンとの混合物からなる。 本組成物は、一般に、抑泡剤0%〜約5%を含むであろう。抑泡剤として利用 する時には、モノカルボン脂肪酸およびそれらの塩は、典型的には、洗剤組成物 の約5重量%までの量で存在するであろう。好ましくは、脂肪モノカルボキシレ ート抑泡剤約0.5%〜約3%が利用される。多量に使用してもよいが、シリコ ーン抑泡剤は、典型的には、洗剤組成物の約2.0重量%までの量で利用される 。この上限は、主としてコストを最小限に保ち且つ有効に制泡するための少量の 有効性に関する関心事のため実際的な性質である。好ましくは、シリコーン抑泡 剤約0.01%〜約1%、より好ましくは約0.25%〜約0.5%が、使用さ れる。ここで使用するこれらの重量%値は、ポリオルガノシロキサンと併用して もよいシリカ、並びに利用してもよい補助剤物質を包含する。モノステアリルホ スフェート抑泡剤は、一般に、組成物の約0.1〜約2重量%の量で利用される 。アルコール抑泡剤は、典型的には、完成組成物の約0.2〜約3重量%の量で 使用される。 補助成分 洗剤組成物で有用な各種の他の成分、例えば、他の活性成分、担体、ハイドロ トロープ、加工助剤、染料または顔料および液体処方物用溶媒が、本組成物に配 合できる。液体洗剤組成物は、担体として水および他の溶媒を含有できる。メタ ノール、エタノール、プロパノール、およびイソプロパノールによって例証され る低分子量第一級または第二級アルコールが、好適である。一価アルコールが界 面活性剤を可溶化するのに好ましいが、ポリオール、例えば、2〜約6個の炭素 原子および2〜約6個のヒドロキシ基を含有するもの(例えば、1,3−プロパ ンジオール、エチレングリコール、グリセリン、および1,2−プロパンジオー ル)も、使用できる。組成物は、このような担体5%〜90%、典型的には10 %〜50%を含有してもよい。 本発明の洗剤組成物は、好ましくは、水性クリーニング操作での使用時に、洗 浄水がpH約6.5〜約11、好ましくは約7.5〜約10.5を有するように 処方するであろう。洗濯製品は、典型的には、pH 9〜11であり且つ本発明 における乳化洗剤組成物は、好ましくはpH約7〜約10を有するであろうし、 より好ましくはpH約7.5〜8.5を有する。pHを推奨使用レベルに制御す るための技術は、緩衝剤、アルカリ、酸などの使用を包含し、当業者に周知であ る。 洗剤組成物処方 本発明に係る洗剤組成物は、乳濁液または液体の形であることができる。この ような組成物は、必要な濃度の必須成分および任意成分を好適な順序で且つ通常 の手段により合わせることによって調製できる。 液体洗剤組成物は、必要な濃度の成分を含有する組成物を与えるためにそれら の必須成分および任意成分を所望の順序で混合することによって調製できる。本 発明に係る液体組成物は、洗浄前に汚れた布帛を前処理するのに有用な「コンパ クト形」であることもできる。このような場合には、本発明に係る液体洗剤組成 物は、通常の液体洗剤と比較して少量の水を含有するであろう。 本発明をより容易に理解するために、下記の実施例に言及する。これらの実施 例は、例示しようとするだけであり且つ範囲を限定しようとするものではない。 例I〜IV 低水洗浄法に特定的に好適な数種の乳化洗剤組成物を次の通り調製する。 実施例V〜VIII 洗浄前に汚れた布帛を前処理する際に使用するのに特に好適な数種の乳化洗剤 組成物を次の通り調製する。 このように本発明を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱せずに各種の変 更を施すことができ且つ本発明は明細書に記載のものには限定されるとはみなさ れないことが当業者に明らかであろう。本発明は、洗浄プロセス時に水相と界面 活性剤相との分離を生じ且つ優れたクリーニングを与える乳化洗剤組成物を提供 することによって技術上の前記ニーズを満たす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)洗剤組成物の0.1〜70重量%の洗剤界面活性剤(ただし、前 記洗剤界面活性剤の少なくとも70〜90重量%は非イオン界面活性剤である) 、 (b)前記洗剤組成物の曇り点を20℃未満にさせるのに十分な量の電解質、 および (c)残部(水) を含み、前記洗剤界面活性剤および前記水は前記洗剤組成物中で1:10から1 0:1の重量比で2相中にあることを特徴とする、乳化洗剤組成物。 2. 前記組成物の1〜5重量%の、エトキシ化モノアミン、エトキシ化ジア ミン、エトキシ化ポリアミンおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる、水 溶性エトキシ化アミンを更に含んでなる、請求項1に記載の乳化洗剤組成物。 3. ポリエチレングリコール0.01%〜5%を更に含んでなる、請求項1 または2に記載の乳化洗剤組成物。 4. プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼおよびそれらの混合 物からなる群から選ばれる酵素0.01%〜2%を更に含んでなる、請求項1〜 3のいずれか1項に記載の乳化洗剤組成物。 5. クエン酸、アルミノシリケート、カーボネート、ホスフェートおよびそ れらの混合物からなる群から選ばれる、ビルダー0.2%〜10%を更に含んで なる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の乳化洗剤組成物。 6. 炭化水素1%〜25%を更に含んでなる、請求項1〜5のいずれか1項 に記載の乳化洗剤組成物。 7. 前記炭化水素がテルペンである、請求項6に記載の乳化洗剤組成物。 8. pH 7〜10を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の乳化洗 剤組成物。 9. 汚れた布帛を、水性洗濯液中で前の請求項のいずれか1項に記載の有効 量の洗剤組成物と接触させる、汚れた布帛の洗濯法。 10. 汚れた布帛を洗濯する前に、汚れた布帛を前の請求項のいずれか1項 に記載の有効量の洗剤組成物と接触させる、汚れた布帛の前処理法。
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