JPH11502255A - 固定化酵素を含有する洗剤組成物 - Google Patents

固定化酵素を含有する洗剤組成物

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JPH11502255A JP9524287A JP52428797A JPH11502255A JP H11502255 A JPH11502255 A JP H11502255A JP 9524287 A JP9524287 A JP 9524287A JP 52428797 A JP52428797 A JP 52428797A JP H11502255 A JPH11502255 A JP H11502255A
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マドレン、ペトロネルラ、ヤンセン
アンドレ、セサール、ベック
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    • C11D3/16Organic compounds
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    • C11D3/386Preparations containing enzymes, e.g. protease or amylase
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    • C12N11/089Enzymes or microbial cells immobilised on or in an organic carrier the carrier being a synthetic polymer obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

Abstract

(57)【要約】 本発明は、共有結合により活性ポリマー上に固定された一種もしくは二種以上の酵素を含有する洗剤組成物に関するものである。ポリマーがポリエチレングリコールであるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 固定化酵素を含有する洗剤組成物 発明の分野 本発明は、活性ポリマー上に固定された酵素を含有する洗剤組成物に関するも のである。 発明の背景 長年にわたり、数多くの酵素製品が、洗剤に配合する為に開発されてきた。残 念ながら、商業的に製造されている酵素をベースとする多くの製品には、何等か の欠点がある。酵素をベースとする製品は取扱いが難しいことが多く、刺激性の 粉塵を生じたり、他の洗剤成分と相容性がなかったり、また湿気の存在下で変質 したりすることがある。その上、酵素を含んでいる水性の洗剤組成物中では、酵 素の失活が生じるということが、当該技術分野では良く知られている。 その為に、上記の欠点を克服できる、洗剤に適した酵素製品を製造することが 引き続き望まれている。 活性ポリマー上に固定された一種、もしくは二種以上の酵素が洗剤組成物に配 合するのに非常に適している、ということが今回分かった。このような固定化酵 素を洗剤組成物に配合することにより、特に液体洗剤中での熱安定性が改善され る。その上、プロテアーゼによる早期蛋白質分解に対する該固定化酵素の抵抗性 が向上する。 更に、活性ポリマー上に固定された該酵素を洗剤に用いることにより、より良 くコントロールされた酵素作用が布地にもたらされる。 また、驚くべきことに、洗剤中に該固定化酵素を使用することにより、重要な 白さの維持や、臭い特性が改善されて臭いの可能性の減少ももたらされるという ことが分かった。 当該技術分野に於いては、酵素をポリマーに付着させることができると、いう こが知られている。Applied Microbiology and Biotechnology(1985),21,37-4 1には、臭化シアンにより活性化された様々な分子量をもつデキストリン上への 黒色アスペルギルスセルラーゼの固定化が開示されている。Enzyme Microb.Tec hnology,1983,Vol.5,342-344には、Penicillium funiculosum の三つのセル ラーゼ成分の、溶解性高分子量ポリマー(ポリビニールアルコール)上への、カ ルボジイミドを用いての固定化が開示されている。Prikladnaya Biokhimiya Mik robiologiya,Vol.14,No.5,pp.703-708には、N−ビニルピロリドンとグリ シジルアクリレートやグリシジルメタクリレートとの溶解性の、及び不溶性のコ ポリマー上への、共有結合によるリパーゼやアミラーゼの固定化が記載されてい る。東レ(株)の日本特許出願第06240297号明細書には、水溶性の有機 高分子量ポリマー上に固定された酵素を含有する洗浄剤が開示されている。この 洗浄剤は、酵素とポリマー、好ましくはメチルビニルエーテル−無水マレイン酸 コポリマーとを混合することにより得られる。この方法を用いると、ポリマー上 にゆるく固定されている酵素を、ポリマーから容易に洗い/濯ぎ流すことができ る。 しかしながら、共有結合により活性ポリマー状保持体上に固定された酵素を洗 剤組成物に用いることの利点は、どこにも開示されていない。 発明の要旨 本発明は、共有結合により活性ポリマー状保持体上に固定された一種、もしく は二種以上の酵素を含有する洗剤組成物に関するものである。活性ポリマー状保 持体は、ポリエチレングリコールであるのが好ましい。 発明の詳しい説明 本発明の洗剤組成物の不可欠な要素は、一種、もしくは二種以上の酵素を活性 ポリマー上に固定する、ということである。この固定化は、該酵素とキャリアと の共有結合によりなされるものである。 洗剤や、特に液体洗剤のマトリックスと相容性のある活性ポリマー上に、一種 、もしくは二種以上の酵素を固定させると、驚くべきことに、以下のような利点 が得られる。 固定化酵素の、特に液体洗剤中での熱安定性の向上、 プロテアーゼによる早期蛋白質分解に対する固定化酵素の抵抗性、特に液体洗 剤中での抵抗性の向上、 濯ぎ落としやすくなることによる、固定化酵素の布地上への付着の減少。その 為に、白さがより良く保たれ、また酵素の作用(例えば、リパーゼの汗に対する 作用)や、布地上での微生物の増殖により、布地が悪臭を放つ可能性が減少する 。 酵素蛋白質の抗原性プロファイルの改善、 布地に対する酵素の作用に関係する引張強さの低下の可能性の減少。しかしな がら、布地の耐久力の低下は、使用/着用による機械的な作用の避け難い結果で もあり、また、特に布地が金属粒子で汚れている場合には、漂白成分による損傷 によることもあるということに留意すべきである。 これらの利点は、一種、もしくは二種以上の酵素を、スペーサー分子を用いて 、もしくは用いずに活性ポリマー状保持体に共有結合により固定させて酵素を構 造的に変化させることにより、洗剤溶液中での酵素の性能プロファイルに影響を 与えることなく得ることができる。この共有結合による酵素の固定化は、従来の 化学的性質を応用することにより達成される。 このように達成された酵素の構造上の変更は、洗剤中、及び洗濯溶液中で安定 である。 酵素を構造的に変化させずにカプセル化した、もしくは小球化した酵素は、洗 濯溶液中に放出されても、構造的に変化させた酵素に付随する利点はもたらさな い。本発明は、洗浄性能、及び/又は布地保護効果をもたらす酵素に特に有用で あることが判明した。酵素 本発明による酵素には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プ ロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナ ーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、ラッカーゼ、リ ポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、キシラナーゼ、タンナーゼ、ペ ントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、もしくはそ れらの混合物から選ばれる酵素が含まれる。 好ましい組み合わせは、共有結合によりポリマーに結合させた、プロテアーゼ 、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような使用可能 な従来の酵素の混合物(cacktail)を有する洗浄用組成物である。 本発明で用いることのできるセルラーゼには、細菌性セルラーゼと真菌性セル ラーゼの両方が含まれる。それらは、5〜9.5の最適pHを有しているのが好 ましい。セルラーゼとして適切なものは、米国特許第4,435,307号(Ba rbesgoard 等)明細書に開示されている。この明細書には、Humicola insolens から産生される真菌性セルラーゼが開示されている。適切なセルラーゼは、英国 特許出願第A−2,075,028号、英国特許出願第A−2,095,275 号、及びドイツ特許出願公開第OS−2,247,832号の各明細書にも開示 されている。 本発明で用いることのできるセルラーゼ成分の例は、下記に示す通りである。 Humicola insolens DSM 1800由来の、高度に精製された-70kDセロビオヒ ドロラーゼ(EC3.2.1.91)に対して培養された抗体と免疫反応を示す セロビオヒドロラーゼ成分、もしくはセルラーゼ作用を示す-70kDセロビオ ヒドロラーゼの同族体もしくは誘導体であるセロビオヒドロラーゼ成分、又は Humicola insolens DSM 1800由来の、高度に精製された-50kDエンドグル カナーゼに対して培養された抗体と免疫反応を示すエンドグルカナーゼ成分、も しくはセルラーゼ作用を示す-50kDエンドグルカナーゼの同族体もしくは誘 導体であるエンドグルカナーゼ成分、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、国際 特許出願第91/17244号明細書に開示されているアミノ酸配列をもつもの である、又は Fusarium oxysporum DSM 2672 由来の、高度に精製された-50kD(見掛け の分子量、アミノ酸組成物は糖化部位が2n個ある45kDに相当する)エンド グルカナーゼに対して培養された抗体と免疫反応を示すエンドグルカナーゼ成分 、もしくはセルラーゼ作用を示す-50kDエンドグルカナーゼの同族体もしく は誘導体であるエンドグルカナーゼ成分、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、 国際特許出願第91/17244号明細書に開示されているアミノ酸配列をもつ ものである、又は ヨーロッパ特許出願第A2−271,004号明細書に開示されているセルラ ーゼのいずれか、これらのセルラーゼは、500以上の非分解指数(NDI)を 有しており、且つ最適pHが7以上であるか、もしくは8以上のpHでの比活性 が、カルボキシメチルセルロース(CMC)を基質として用いた場合の最適条件 下での活性の50%またはそれより超過である好アルカリ性セルラーゼである、 又は Humicola isolens DSM 1800 由来の、高度に精製された-43kDエンドグル カナーゼに対して培養された抗体と免疫反応を示すエンドグルカナーゼ成分、も しくはセルラーゼ作用を示す-43kDエンドグルカナーゼの同族体もしくは誘 導体であるエンドグルカナーゼ成分、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、国際 特許出願第91/17243号明細書に開示されているアミノ酸配列をもつもの である、又は Bacillus lautus NCIMB 40250 由来の、高度に精製された-60kDエンドグ ルカナーゼに対して培養された抗体と免疫反応を示すエンドグルカナーゼ成分、 もしくはセルラーゼ作用を示す-60kDエンドグルカナーゼの同族体もしくは 誘導体であるエンドグルカナーゼ成分、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、国 際特許出願第91/10732号明細書に開示されているアミノ酸配列をもつも のである。 特に適切なセルラーゼは、色保護効果を有するセルラーゼである。このような セルラーゼの例は、1991年11月6日に出願されたヨーロッパ特許出願第9 1202879.2号(ノボ)明細書に記載されているセルラーゼである。 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば過炭酸塩、過硼酸塩、過硫酸塩、過 酸化水素等と共に用いる。それらは「溶液漂白」に、すなわち洗濯作業中に基質 から落ちた染料もしくは顔料が、洗濯溶液中の他の基質に移動するのを防ぐ為に 用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当該技術分野で知られており、それには例 えば、西洋わさびペルオキシダーゼ、リグニナーゼ、及びクロロペルオキシダー ゼやブロモペルオキシダーゼのようなハロペルオキシダーゼが含まれる。含ペル オキシダーゼ洗剤組成物は、例えばPCT国際出願第89/099813号、及 び1991年11月6日に出願されたヨーロッパ特許出願第91202882. 6号の各明細書に開示されている。 該セルラーゼ及び/又はペルオキシダーゼは、通常、有効な酵素が洗剤組成物 の0.0001〜2重量%となるようなレベルで、洗剤組成物に配合される。 市販のプロテアーゼ酵素として好ましいものには、ノボ・ノルディスク社(デ ンマーク)によりアルカラーゼ、サビナーゼ、プライマーゼ、ジュラザイム、及 びエスペラーゼという商品名で販売されているもの、ジスト−ブロケーズにより マキサターゼ、マキサカル、及びマキサペムという商品名で販売されているもの 、ジェネンコール・インターナショナルにより販売されているもの、並びにソル ベ イ・エンザイムズによりオプティクリーン、及びオプティマーゼという商品名で 販売されているものが含まれる。同時係属出願中の我々の米国特許出願第08/ 136,797号明細書に記載されているプロテアーゼも、本発明の洗剤組成物 に配合することができる。プロテアーゼ酵素は、有効な酵素が組成物の0.00 01〜2重量%となるようなレベルで、本発明の組成物に配合することができる 。 本発明の洗剤組成物に配合することのできるその他の好ましい酵素には、リパ ーゼが含まれる。洗剤の用途に適したリパーゼ酵素には、英国特許第1,372 ,034号明細書に開示されている Pseudomonas stutzeri ATCC 19.154 のよう な Pseudomonas群の微生物により産生されるものが含まれる。リパーゼとして適 切なものには、微生物である Pseudomonas fluorescent IAM 1057 により産生さ れるリパーゼの抗体との免疫学的交差反応で陽性を示すものが含まれる。このリ パーゼは、日本の名古屋にある天野製薬株式会社から、リパーゼP「天野」(以 下「天野−P」という)という商品名で入手可能である。リパーゼとして特に適 切なものは、本発明の組成物と共に用いた時に非常に効果的であることの分かっ たM1リパーゼ(商品名)やリポマックス(商品名)(ジスト−ブロケーズ)、 及びリポラーゼ(商品名)(ノボ)のようなリパーゼである。リパーゼの特別な 種類のもの、すなわち界面活性化を必要としないリパーゼであると考えることの できるクチナーゼ〔EC3.1.1.50〕も適している。洗剤組成物にクチナ ーゼを添加することは、例えば国際特許出願第A−88/09367(ジェネン コール)明細書に記載されている。 リパーゼ及び/又はクチナーゼは、通常、有効な酵素が洗剤組成物の0.00 01〜2重量%となるようなレベルで、洗剤組成物に配合する。 アミラーゼ(α及び/又はβ)を、炭水化物をベースとする汚れを除去する為 に配合することができる。アミラーゼとして適切なのは、ターマミル(商品名) (ノボ・ノルディスク)、フンガミル(商品名)、及びバン(商品名)(ノボ・ ノルディスク)である。 上記の酵素は、植物、動物、細菌、真菌、及び酵母のような、どのような適切 な酵素源から得られるものであってもよい。 該酵素は、通常、有効な酵素が洗剤組成物の0.0001〜2重量%となるよ うなレベルで、洗剤組成物に配合する。活性ポリマー 本明細書に於いて定義される活性ポリマーとは、好ましくは、蛋白質の、例え ば酵素の特定のアミノ酸残基と共有的に反応することのできる化学的に反応性の ある基により単官能化されているポリマーである。活性化の化学は、当業者に知 られているものである。活性ポリマーは蛋白質と共に、安定な水溶性の錯体を形 成する。 ポリマーは水、もしくは液体洗剤に溶解するものであってもよいし、又は水に 不溶なものであってもよい。分子量の範囲は、0.5〜5000kDである。例 は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ アクリレート、アルファ−ヒドロキシポリアクリレート、ポリアミンN−オキシ ドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、 ポリビニルオキサゾリン、及びポリビニルイミダール、もしくはそれらの混合物 、PVAもしくはPVPのコポリマー、エチレンオキシドとプロピレンオキシド とのブロックコポリマー、多糖類、例えばセルロース、置換セルロース、シクロ デキストリン、デキストラン、アガロース、蛋白質、コラーゲン、ポリアスパラ ギン酸塩である。好ましいポリマーは、分子量が5〜20kDのポリエチレング リコールである。活性ポリマーと酵素とのモル比は、0.5:1〜100:1で ある。活性ポリマーとセルラーゼとの好まレいモル比は、5:1〜60:1であ る。ポリマーの水に対する溶解度は、少なくとも7.10-10モル/lであるの が好ましい。固定化の手法 固定化の手法は全て、当該技術分野で公知の従来の酵素固定化法である。これ らの手法には、例えば、臭化シアンもしくは塩化シアンでの活性化による、オキ シラン基やその他のエポキシド活性ポリマーによる、ジビニルスルホン基の導入 による、ベンゾキノン反応による、活性化されたチオール化多糖類を用いたチオ ール−ジスルフィドの置き換えによる、ヒドロキシポリマー中で生じた活性ハロ ゲンによる、ポリアクリルアミドを用いてのアジドの形成による、シラン化キャ リアとのアゾカップリング等による、酵素のポリマーへのカップリングが含まれ る。二官能試薬も有用である。活性ポリマーには、求核性のPEG(例えばPE Gチオール)、カルボキシルPEG(例えば、PEGスクシネート、カルボキシ メチル化PEG、PEGプロピオン酸、PEGアミノ酸)、求電子的に活性化さ れたPEG(例えば、PEGスクシンイミジルスクシネート、PEGプロピオン 酸のスクシンイミジル誘導体、アミノ酸PEGの活性エステル、PEGオキシカ ルボニルイミダール、PEGニトロフェノールカルボネート、PEGトレシレー ト、PEGグリシジルエーテル、PEGアルデヒド)、ヘテロ官能性PEG、ビ ニル誘導体(例えば、アリルPEG、PEG(メタ)アクリレート)、PEGシ ランが含まれる。これらの活性ポリマーは、シアウォーター・ポリマーズ社から 入手可能である。酵素は、ポリマーに直接、もしくはスペーサー分子を介して固 定する。固定化は、単点もしくは多点結合である。 ポリマー上に共有結合により固定した後で酵素の活性を保つ為に、共有結合に よる該固定化の前に、セルラーゼを用いる場合にはセロビオースを、その他の酵 素に対しては適切な基質を用いて、該酵素のいわゆる活性部位の保護を行う。共 有結合による活性ポリマー状保持体への酵素の固定化は、スペーサー分子を用い て行っててもよいし、用いずに行ってもよい。スペーサー分子は、蛋白質の、例 えば酵素の特定のアミノ酸残基と共有的に反応可能な化学的な反応性をもつ基に より、最低でも二官能化されているどのようなモノマー物質、もしくはポリマー 物質であってもよい。この二官能活性ポリマーは蛋白質と架橋して、その蛋白質 と共に、安定な水溶性の化合物を形成させる。 変性した酵素、及び活性ポリマーは、従来の洗濯プロセスで見られるような通 常の洗浄条件下では安定である。共有的に結合したポリマー−酵素は、pH11 まで溶液温度が90℃までの希釈洗濯溶液に少なくとも30分間曝された場合で も、実質的に分解せず、また変性酵素の出発成分の内のいずれかの成分の5%以 上を放出することがない。これは、洗濯条件により影響を受ける動的平衡が溶液 中の錯体安定性を左右する、酵素蛋白質の吸着現象や凝集現象により、活性化さ せることなく形成された、酵素蛋白質と溶解性もしくは不溶性のキャリアとの錯 体とは対照的である。このような凝集錯体、及び吸着錯体に於いては、固定化酵 素の大部分が、洗濯条件によっては放出されてしまうことがある。洗剤成分 本発明の洗剤組成物は、付加的な洗剤成分も含有することができる。これらの 付加的な成分の正確な性質、及びそれらの配合レベルは、組成物の物理的形態、 及びそれを用いる洗浄作業の性質により異なる 本発明による洗剤組成物には、布地、繊維、硬質表面、皮膚等のような基質を 洗浄するのに用いる組成物、例えば硬質表面洗浄用組成物(研磨剤を含んでいる もの、もしくは含んでいないもの)、洗濯用洗剤組成物、自動及び非自動食器洗 浄用組成物が含まれる。 本発明の組成物は、例えば、洗濯用添加剤組成物や汚れた布地の前処理に用い るのに適した組成物を含む手や機械による洗濯用洗剤組成物、リンス剤が添加さ れている布地柔軟化剤組成物、及び家庭での硬質表面洗浄作業に一般的に用いら れる組成物として配合することができる。 機械による洗濯法に用いるのに適した組成物として配合した場合には、本発明 の組成物は、界面活性剤とビルダー化合物の両方を含み、且つ好ましくは有機高 分子化合物、漂白剤、付加的な酵素、抑泡剤、分散剤、汚れ懸濁剤、再汚染防止 剤、及び腐食防止剤から選ばれる一種、もしくは二種以上の洗剤成分を付加的に 含有するのが好ましい。洗濯用組成物は、付加的な洗剤成分として、柔軟化剤も 含有することができる。 必要ならば、本発明の洗濯用洗剤組成物の濃度を、20℃で測定した場合に組 成物が550〜1000g/リットル、好ましくは600〜950g/リットル となる範囲とする。 本発明の組成物の「コンパクト」型のものは、比重により最も良く分かり、ま た組成については、無機のフィラー塩の量により最も良く分かる。無機のフィラ ー塩は、粉末の形態の洗剤組成物の一般的な成分である。フィラー塩は、従来の 洗剤組成物中にはかなりの量で、典型的には組成物全体の17〜35重量%存在 している。 コンパクト型の組成物中には、フィラー塩は、組成物全体の15重量%を超え ない量で、好ましくは組成物の10重量%を超えない量で、最も好ましくは組成 物の5重量%を超えない量で存在している。 本発明の組成物でいう無機のフィラー塩とは、硫酸のアルカリ金属塩やアルカ リ土類金属塩、及びアルカリ金属やアルカリ土類金属の塩化物から選ばれるもの である。 好ましいフィラー塩は、硫酸ナトリウムである。界面活性剤系 本発明による洗剤組成物は、界面活性剤系を含有する。ここで界面活性剤は、 ノニオン界面活性剤、及び/又はアニオン界面活性剤、及び/又はカチオン界面 活性剤、及び/又は両性界面活性剤、及び/又は双性イオン界面活性剤、及び/ 又は半極性界面活性剤から選ぶことができる。 界面活性剤は、典型的には0.1〜60重量%のレベルで存在する。より好ま しい配合レベルは、本発明による洗濯用組成物やリンス剤添加済布地柔軟化剤組 成物の1〜35重量%である。 界面活性剤は、組成物中に存在している酵素成分と適合するように配合するの が好ましい。液状もしくはゲル状の組成物に於いては、界面活性剤がこれらの組 成物中のあらゆる酵素の安定性を高めるか、もしくは少なくとも低下させること のないように、界面活性剤を配合するのが最も好ましい。 本発明に従って用いるのに好ましい非アルキルベンゼンスルホネート塩界面活 性剤系は、界面活性剤として、一種もしくは二種以上の本明細書に記載のノニオ ン界面活性剤、及び/又はアニオン界面活性剤を含有するものである。 アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、ポリプロピレンオキシド 縮合物、及びポリブチレンオキシド縮合物が、本発明の界面活性剤系のノニオン 界面活性剤として用いるのに適しており、ポリエチレンオキシド縮合物が好まし い。これらの化合物には、炭素数が約6〜約14、好ましくは炭素数が約8〜約 14である直鎖状の、もしくは分枝鎖状のアルキル基を有するアルキルフェノー ルと、アルキレンオキシドとの縮合物が含まれる。好ましい態様に於いては、エ チレンオキシドがアルキルフェノール1モルにつき約2〜約25モル、より好ま しくは約3〜約15モルに相当する量で、エチレンオキシドが存在している。こ の種のノニオン界面活性剤で市販されているものには、GAF社により販売され ているイゲパール(商品名)CO−630、並びにローム・アンド・ハース社に より販売されているトライトン(商品名)X−45、X−114、X−100、 及び X−102が含まれる。これらの界面活性剤は、一般的にアルキルフェノ ールアルコキシレート(例えば、アルキルフェノールエトキシレート)と呼ばれ るものである。 第一及び第二脂肪族アルコールと、エチレンオキシド約1〜約25モルとの縮 合生成物は、本発明のノニオン界面活性剤系のノニオン界面活性剤として用いる のに適している。この脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖であっても分枝鎖 であってもよく、第一であっても第二であってもよく、また通常、炭素数が約8 〜約22である。好ましいのは、炭素数が約8〜約20、より好ましくは炭素数 が約10〜約18であるアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モルに つきエチレンオキシド約2〜約10モルとの縮合生成物である。該縮合生成物中 には、アルコール1モルにつきエチレンオキシドが約2〜約7モル、最も好まし くはエチレンオキシドが2〜5モル存在している。この種のノニオン界面活性剤 で市販されているものの例には、ユニオン・カーバイド社により販売されている ターギトール(商品名)15−S−9(C11〜C15線状アルコールとエチレンオ キシド9モルとの縮合生成物)、ターギトール(商品名)24−L−6NMW( 分子量分布の狭い、C12〜C14第一アルコールとエチレンオキシド6モルとの縮 合生成物)、シェル・ケミカル社により販売されているネオドール(商品名)4 5−9(C14〜C15線状アルコールとエチレンオキシド9モルとの縮合生成物) 、ネオドール(商品名)23−3(C12〜C13線状アルコールとエチレンオキシ ド3.0モルとの縮合生成物)、ネオドール(商品名)45−7(C14〜C15線 状アルコールとエチレンオキシド7モルとの縮合生成物)、ネオドール(商品名 )45−5(C14〜C15線状アルコールとエチレンオキシド5モルとの縮合生成 物)、プロクター・アンド・ギャンブル社により販売されているカイロ(商品名 )EOB(C13〜C15アルコールとエチレンオキシド9モルとの縮合生成物)、 及びヘキストにより販売されているジェナポールLA050(C12〜C14アルコ ールとエチレンオキシド5モルとの縮合生成物)が包含される。これらの製品の HLBの好ましい範囲は8〜11であり、最も好ましい範囲は8〜10である。 1986年1月21日に Llenadoに対して発行された米国特許第4,565, 647号明細書に開示されている、炭素数が約6〜約30、好ましくは炭素数が 約10〜約16である疎水性基と、糖類単位を約1.3〜約10、好ましくは約 1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7含有する多糖類親水性基、例 えばポリグリコシド親水性基とを有するアルキル多糖類も、本発明の界面活性剤 系のノニオン界面活性剤として有用である。炭素数が5、もしくは6であるあら ゆる還元糖を用いることができる。例えば、グルコシル成分をグルコース部分、 ガラクトース部分、及びガラクトシル部分で置換することができる(疎水性基を 2位、3位、4位等に結合させて、グルコシド、もしくはガラクトシドに対して グルコース、もしくはガラクトースを生成させることもできる)。糖類間の結合 は、例えば付加的な糖類単位の一つの位置と、先の糖類単位上の2位、3位、4 位、及び/又は6位との間にあってよい。 アルキル多糖類として好ましいのは、下記式で示されるものをもつものである 。 R2O(Cn2nO)t(グリコキシル)x 式中、R2は、アルキル基に炭素数が約10〜約18、好ましくは約12〜約1 4であるアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキ ルフェニル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれるものであり、nは2も しくは3であって、好ましくは2であり、tは0〜約10であって、好ましくは 0であり、xは約1.3〜約10であって、好ましくは約1.3〜約3、最も好 ましくは約1.3〜約2.7である。グリコシルは、グルコースから得るのが好 ましい。これらの化合物を調製するには、アルコール、もしくはアルキルポリエ トキシアルコールを先ず生成させ、その後、グルコース、もしくはグルコース源 と反応させてグルコシドを生成させる(1位での結合)。その後で、付加的なグ リコシル単位を、それらの1位と、先のグリコシル単位の2位、3位、4位、及 び/又は6位、好ましくは主に2位とで結合させることができる。 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合に より生成される疎水性塩基との縮合生成物も、本発明の付加的なノニオン界面活 性剤系として用いるのに適している。これらの化合物の疎水性部分は、約150 0〜約1800の分子量を有しているのが好ましく、また水に対して不溶性を示 す。この疎水性部分にポリオキシエチレン成分を付加すると、全体として分子の 水溶性が増す傾向にあり、またポリオキシエチレン含有率が縮合生成物の全重量 の約50%となる時点迄(約40モルまでのエチレンオキシドとの縮合に対応す る)、生成物は液状に保たれる。この種の化合物の例には、BASFにより販売 されている市販のプルロニック(商品名)界面活性剤の内の幾つかが含まれる。 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応から得 られる生成物との縮合生成物も、本発明のノニオン界面活性剤系のノニオン界面 活性剤として用いるのに適している。これらの生成物の疎水性成分は、エチレン ジアミンと過剰のプロピレンオキシドとの反応生成物からなっており、また一般 的に、約2500〜約3000の分子量を有している。この疎水性成分は、縮合 生成物がポリオキシエチレンを約40〜約80重量%含み、分子量が 約5,000〜約11,000となる迄、エチレンオキシドと縮合する。この種 のノニオン界面活性剤の例には、BASFにより販売されている市販のテトロニ ック(商品名)化合物の内の幾つかが含まれる。 本発明の界面活性剤系のノニオン界面活性剤として用いるのに好ましいのは、 アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、第一及び第二脂肪族アルコ ールとエチレンオキシド約1〜約25モルとの縮合生成物、アルキル多糖類、及 びそれらの混合物である。最も好ましいのは、エトキシ基が3〜15であるC8 〜C14アルキルフェノールエトキシレート、エトキシ基が2〜10であるC8〜 C18アルコールエトキシレート(好ましくは平均C10)、及びそれらの混合物で ある。 非常に好ましいノニオン界面活性剤は、下記式で示されるもののポリヒドロキ シ脂肪酸アミド界面活性剤である。 式中、R1はHであるか、もしくはR1はC1-4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシ エチル、2−ヒドロキシプロピル、もしくはそれらの混合物であり、R2はC5-3 1 ヒドロカルビルであり、またZは、ヒドロキシルが少なくとも3個鎖に直接結 合している線状のヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、も しくはそのアルコキシル化誘導体である。R1がメチルであり、R2が、ココナツ アルキルもしくはそれらの混合物のような、真っ直ぐなC11-15アルキル鎖、又 はC16-18アルキルもしくはアルケニル鎖であり、またZが、グルコース、フル クトース、マルトース、ラクトースのような還元糖から還元アミノ化反応により 得られるものであるのが好ましい。 このような洗濯用洗剤組成物に配合した場合、本発明のノニオン界面活性剤系 は、このような洗濯用洗剤組成物の脂肪性/油状の汚れ除去特性を、広い範囲の 洗濯条件にわたって改善するように作用する。 非常に好ましいアニオン界面活性剤には、アルキルアルコキシル化サルフェー ト界面活性剤が含まれる。これは、式RO(A)mSO3Mの水溶性の塩、もしく は酸である。式中、Rは、C10〜C24アルキル成分を有する非置換のC10〜C24 アルキルもしくはヒドロキシアルキル基であって、好ましくはC12〜C20アルキ ルもしくはヒドロキシアルキル、より好ましくはC12〜C18アルキルもしくはヒ ドロキシアルキルであり、Aはエトキシ単位、もしくはプロポキシ単位であり、 mはゼロより大きく、典型的には約0.5〜約6であって、より好ましくは約0 .5〜約3であり、またMはH、もしくは例えば金属カチオン(例えばナトリウ ム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム等)、アンモニウムカ チオン、もしくは置換アンモニウムカチオンであってよいカチオンである。本発 明では、アルキルエトキシル化サルフェート、及びアルキルプロポキシル化サル フェートが考えられる。特に置換アンモニウムカチオンの具体例には、メチルア ンモニウムカチオン、ジメチルアンモニウムカチオン、トリメチルアンモニウム カチオン、テトラメチルアンモニウムのような第四アンモニウムカチオン、ジメ チルピペリジニウムカチオン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ ン、それらの混合物のようなアルキルアミンから得られるもの、等が含まれる。 典型的な界面活性剤はC12〜C18アルキルポリエトキシレート(1.0)サルフ ェート(C12〜C18E(1.0)M)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート (2.25)サルフェート(C12〜C18E(2.25)M)、C12〜C18アルキ ルポリエトキシレート(3.0)サルフェート(C12〜C18E(3.0)M)、 及びC12〜C18アルキルポリエトキシレート(4.0)サルフェート(C12〜C18 E(4.0)M)である。ここで、Mは、ナトリウム、及びカリウムから都合 良く選ばれる。 用いるのに適したアニオン界面活性剤は、「The Journal of the American Oi l Chemists Society」、52(1975)、323〜329頁に従ってガス状の SO3でスルホン化したC8〜C20カルボン酸(すなわち脂肪酸)の線状エステル を含有する、アルキルエステルスルホネート界面活性剤である。出発物質として 適切なものには、獣脂、ヤシ油等から得られるもののような、天然の脂肪物質が 含まれる。 特に洗濯の用途に好ましいアルキルエステルスルホネート界面活性剤には、下 記構造式で示されるもののアルキルエステルスルホネート界面活性剤が含まれる 。 式中、R3はC8〜C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、もしくはそれらの 組み合わせであり、R4はC1〜C6ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、もし くはそれらの組み合わせであり、またMは、アルキルエステルスルホネートと共 に水溶性の塩を形成させるカチオンである。塩形成カチオンとして適切なものに は、ナトリウム、カリウム、及びリチウムのような金属、並びにモノエタノール アミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンのような、置換もしく は非置換のアンモニウムカチオンが含まれる。R3がC10〜C16アルキルであっ て、且つR4がメチル、エチル、もしくはイソプロピルであるのが好ましい。特 に好ましいのは、R3がC10〜C16アルキルであるメチルエステルスルホネート である。 その他の適切なアニオン界面活性剤には、式ROSO3Mの水溶性の塩、もし くは酸であるアルキルサルフェート界面活性剤が含まれる。式中、Rは好ましく はC10〜C24ヒドロカルビルであって、好ましくはC10〜C20アルキル成分を有 するアルキルもしくはヒドロキシアルキルであり、より好ましくはC12〜C18ア ルキルもしくはヒドロキシアルキルであり、またMはH、もしくはカチオン、例 えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)、アンモ ニウム、もしくは置換アンモニウム(例えばメチルアンモニウムカチオン、ジメ チルアンモニウムカチオン、トリメチルアンモニウムカチオン、テトラメチルア ンモニウムのような第四アンモニウムカチオン、ジメチルピペリジニウムカチオ ン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びそれらの混 合物のようなアルキルアミンから得られる第四アンモニウムカチオン等)である 。典型的には、低い洗濯温度(例えば約50℃未満)にはC12〜C16のアルキル 鎖が好ましく、またそれより高い洗濯温度(例えば約50℃超過)にはC16〜C18 アルキル鎖が好ましい。 洗浄目的に有用なその他のアニオン界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤組成物に 配合することができる。これらには、石鹸の塩(例えばナトリウム塩、カリウム 塩、アンモニウム塩、並びにモノ−、ジ−、及びトリエタノールアミン塩のよう な置換アンモニウム塩を含む)、C8〜C22第一もしくは第二アルカンスルホネ ート、C8〜C24オレフィンスルホネート、例えば英国特許第1,082,17 9号明細書に記載されているような、クエン酸のアルカリ土類金属塩の熱分解生 成物をスルホン化して得られるスルホン化ポリカルボン酸、C8〜C24アルキル ポリグリコールエーテルサルフェート(10モルまでのエチレンオキシドを含有 する)、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪アシルグリセロールスルホネ ート、脂肪オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエチレンオ キシドエーテルサルフェート、パラフィンスルホネート、アルキルホスフェート 、アシルイセチオネートのようなイセチオン酸塩、N−アシルタウレート、アル キルスクシナメート及びスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステ ル(特に、飽和及び不飽和C12〜C18モノエステル)、スルホスクシネートのジ エステル(特に、飽和及び不飽和C6〜C12ジエステル)、アシルサルコシネー ト、アルキルポリグルコシドのサルフェートのようなアルキル多糖類のサルフェ ート(ノニオン系の非硫酸化化合物は以下に記載)、分枝鎖第一アルキルサルフ ェート、並びに式RO(CH2CH2O)K−CH2COO−M+をもつもののよう なアルキルポリエトキシカルボキシレートが含まれる。式中、RはC8〜C22ア ルキルであり、kは1〜10の整数であり、またMは溶解性の塩形成カチオンで ある。ロジン、水素化ロジンのような樹脂酸や水素化樹脂酸、及びタル油中に存 在しているか、もしくはタル油から得られる樹脂酸や水素化樹脂酸も適している 。 更なる例は、「Surface Active Agents and Detergents」(Schwartz,Perry 及びBerch 著、第I巻、及び第II巻)に記載されている。このような界面活性 剤の様々なものは、1975年12月30日に Laughlin 等に対して発行された 米国特許第3,929,678号明細書の第23欄の58行目から第29欄の 23行目にも、一般的に開示されている(この特許明細書は、参考として本明細 書に記載するものである)。 アニオン界面活性剤を配合した場合、本発明の洗濯洗剤組成物は、このような アニオン界面活性剤を典型的には約1〜約40重量%、好ましくは約3〜約20 重量%含有している。 本発明の洗濯洗剤組成物は、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオ ン界面活性剤、及び半極性界面活性剤、並びに本明細書中で既に述べたもの以外 のノニオン界面活性剤、及び/又はアニオン界面活性剤も含むことができる。 本発明の洗濯洗剤組成物に用いるのに適したカチオン洗浄性界面活性剤は、長 鎖ヒドロカルビル基を一つ有するものである。このようなカチオン界面活性剤の 例には、ハロゲン化アルキルトリメチルアンモニウムのようなアンモニウム界面 活性剤、及び下記式で示されるものを有する界面活性剤が含まれる。 [R2(OR3y][R4(OR3y25N+X− 式中、R2は、アルキル鎖中に炭素数が約8〜約18であるアルキル基、もしく はアルキルベンジル基であり、各R3は、−CH2CH2−、−CH2CH(CH3 )−、−CH2CH(CH2OH)−、−CH2CH2CH2−、及びそれらの混合 物からなる群から選ばれ、各R4は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシア ルキル、これら二つのR4基が結合することにより形成されるベンジル環状構造 、−CH2CHOHCHOHCOR6CHOHCH2OH(式中、R6はいずれかの ヘキソース、もしくは分子量が約1000未満のヘキソースポリマーである)、 及び水素(yが0でない場合)からなる群から選ばれ、R5はR4と同じであるか 、もしくはR2とR5の炭素原子の合計数が約18以下となるアルキル鎖であり、 各yは0〜約10であって、且つyの値の合計が0〜約15であり、またXはい ずれかの適合するアニオンである。 非常に好ましいカチオン界面活性剤は、以下の式をもつ、本発明の組成物に有 用な水溶性の第四アンモニウム化合物である。 R1234+- (i) 式中、R1はC8〜C16アルキルであり、R2、R3、及びR4はそれぞれ独立して C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、ベンジル、及び−(C240 xH(xは2〜5の値である)であり、またXはアニオンである。R2、R3、 もしくはR4の内の一つ以下がベンジルでなければならない。R1として好ましい アルキル鎖長はC12〜C15である。ここで、アルキル基は特に、ココナツもしく はヤシの核の脂肪から得られる鎖長の混合物であるか、又はオレフィン造成、も しくはオキソアルコール合成により、合成的に得られるものである。 R23、及びR4として好ましい基は、メチル基、及びヒドロキシエチル基で あり、またアニオンであるXは、ハリドイオン、メトサルフェートイオン、アセ テートイオン、及びホスフェートイオンから選ぶことができる。 本発明に用いるのに適した式(i)の第四アンモニウム化合物の例は、 塩化もしくは臭化ココナツトリメチルアンモニウム、 塩化もしくは臭化ココナツメチルジヒドロキシエチルアンモニウム、 塩化デシルトリエチルアンモニウム、 塩化もしくは臭化デシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、 塩化もしくは臭化C12-15ジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、 塩化もしくは臭化ココナツジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、 ミリスチルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、 塩化もしくは臭化ラウリルジメチルベンジルアンモニウム、 塩化もしくは臭化ラウリルジメチル(エトキシ)4アンモニウム、 またR234がメチルである式(i)の化合物)、 ジアルキルイミダゾリン〔式(i)の化合物〕 である。 本発明に於いて有用なその他のカチオン界面活性剤は、1980年10月14 日に Cambre に対して発行された米国特許第4,228,044号、及びヨーロ ッパ特許出願第000,224号の各明細書にも記載されている。 カチオン界面活性剤を配合した場合、本発明の洗濯洗剤組成物は、このような カチオン界面活性剤を、典型的には0.2〜約25重量%、好ましくは約1〜約 8重量%含有している。 両性界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤組成物に用いるのに適している。これら の界面活性剤は、第二もしくは第三アミンの脂肪族誘導体、又は脂肪族基が直鎖 であっても分枝鎖であってもよい、複素環式第二及び第三アミンの脂肪族誘導体 として広く記述することができる。脂肪族置換基の一つが、炭素数が少なくとも 約8、典型的には炭素数が約8〜約18であり、且つ少なくとも一つの置換基が アニオン系の水可溶化基、例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェートを含 んでいる。1975年12月30日に Laughlin 等に対して発行された米国特許 第3,929,678号明細書の第19欄の18〜35行目の両性界面活性剤の 例を参照のこと。 両性界面活性剤を配合した場合、本発明の洗濯洗剤組成物は、このような両性 界面活性剤を、典型的には0.2〜約15重量%、好ましくは約1〜約10重量 %含有している。 双性イオン界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤組成物に用いるのに適している。 これらの界面活性剤は、第二及び第三アミンの誘導体、複素環式第二及び第三ア ミンの誘導体、又は第四アンモニウム化合物、第四ホスホニウム化合物、もしく は第三スルホニウム化合物の誘導体として広く記述することができる。1975 年12月30日に Laughlin 等に対して発行された米国特許第3,929,67 8号明細書の第19欄の38行目から第22欄の48行目の双性イオン界面活性 剤の例を参照のこと。 双性イオン界面活性剤を配合した場合、本発明の洗濯洗剤組成物は、このよう な双性イオン界面活性剤を、典型的には0.2〜約15重量%、好ましくは約1 〜約10重量%含有している。 半極性ノニオン界面活性剤は、ノニオン界面活性剤の特別な種類のものであっ て、それには、炭素数が約10〜約18であるアルキル成分を一つと、炭素数が 約1〜約3であるアルキル基、及びヒドロキシアルキル基からなる群から選ばれ る成分を二つ含む水溶性のアミンオキシド、炭素数が約10〜約18であるアル キル成分を一つと、炭素数が約1〜約3であるアルキル基、及びヒドロキシルア ルキル基からなる群から選ばれる成分を二つ含む水溶性のホスフィンオキシド、 及び炭素数が約10〜約18であるアルキル成分を一つと、炭素数が約1〜約3 であるアルキル成分、及びヒドロキシアルキル成分からなる群から選ばれる成分 を一つ含む水溶性のスルホキシドが含まれる。 半極性ノニオン洗剤用界面活性剤には、下記式で示されるものをもつアミンオ キシド界面活性剤が含まれる。 式中、R3は、炭素数が約8〜約22であるアルキル基、ヒドロキシアルキル基 、アルキルフェニル基、もしくはそれらの混合物であり、R4は、炭素数が約2 〜 約3であるアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基、又はそれらの混合物 であり、xは0〜約3であり、また各R5は、炭素数が約1〜約3であるアルキ ル基もしくはヒドロキシアルキル基、又はエチレンオキシド基が約1〜約3であ るポリエチレンオキシド基である。基R5は、例えば一つの酸素原子、もしくは 窒素原子を介して互いに結合して環状構造を形成していてもよい。 これらのアミンオキシド界面活性剤には、特に、C10〜C18アルキルジメチル アミンオキシド、及びC8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオ キシドが含まれる。 半極性ノニオン界面活性剤を配合した場合、本発明の洗濯洗剤組成物は、この ような半極性ノニオン界面活性剤を典型的には0.2〜約15重量%、好ましく は約1〜約10重量%含有している。 添加することのできる適切な洗剤成分は、1992年1月31日に出願された 同時係属出願中のヨーロッパ特許出願第92870018.6号明細書に記載さ れている酵素酸化スキャベンジャーである。このような酵素酸化スキャベンジャ ーの例は、エトキシル化テトラエチレンポリアミドである。 特に好ましい洗剤成分は、一種の色保護効果ももたらす技術と組み合わされた ものである。これらの技術の例は、色を保つ為の金属触媒である。このような金 属触媒は、同時係属出願中のヨーロッパ特許出願第92870181.2号明細 書に記載されている。 本発明の洗剤組成物に配合することのできる付加的な任意の洗剤成分には、P B1、PB4、及び400〜800ミクロンの粒度をもつ過炭酸塩のような漂白 剤が含まれる。これらの漂白剤成分は、一種もしくは二種以上の酸素系漂白剤と 、漂白剤の選択にもよるが、一種もしくは二種以上の漂白活性剤を含んでいてよ い。酸素系漂白化合物が存在している場合には、約1〜約25%のレベルで存在 しているのが典型的である。通常、漂白化合物は非液体配合物、例えば粒状洗 剤に於いては任意の成分である。 本発明で用いる漂白剤成分は、酸素系漂白剤や当該技術分野で公知のその他の 漂白剤を含む、洗剤組成物に有用な漂白剤のいずれであってもよい。 本発明に適する漂白剤は、活性化漂白剤であっても、非活性化漂白剤であって もよい。 用いることのできる酸素系漂白剤の一つの種類には、過カルボン酸漂白剤と、 その塩が包含される。この種の漂白剤として適切なものの例には、モノペルオキ シフタル酸マグネシウム六水和物、メタクロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4 −ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸、及びジペルオキシドデカン二酸が 含まれる。このような漂白剤は、米国特許第4,483,781号、米国特許出 願第740,446号、ヨーロッパ特許出願第0,133,354号、及び米国 特許第4,412,934号の各明細書に開示されている。漂白剤として非常に 好ましいものには、米国特許第4,634,551号明細書に記載されている6 −ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸も含まれる。用いることので きる漂白剤の他の種類には、ハロゲン系漂白剤が包含される。例えば次亜ハロゲ ン化物漂白剤の例には、トリクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナ トリウム及びカリウム、並びにN−クロロ及びN−ブロモアルカンスルホンアミ ドが含まれる。このような物質は、通常、最終製品の0.5〜10重量%、好ま しくは1〜5重量%添加する。 過酸化水素放出剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ノナノ イルオキシベンゼンスルホネート(NOBS、米国特許第4,412,934号 明細書に記載)、3,5−トリメチルヘキサノールオキシベンゼンスルホネート (ISONOBS、ヨーロッパ特許第120,591号明細書に記載)、もしく はペンタアセチルグルコース(PAG)のような漂白活性剤と共に用いることが できる。これらは過酸化水素により分解して活性な漂白種として過酸を生成し、 漂白効果を高める。また、非常に適しているのはC8(6−オクタンアミドカプ ロイル)オキシベンゼンスルホネート、C9(6−ノナミドカプロイル)オキシ ベンゼンスルホネート、及びC10(6−デカンアミドカプロイル)オキシベンゼ ンスルホネート、もしくはそれらの混合物のような漂白活性剤である。同時係属 出願中のヨーロッパ特許出願第91870207.7号明細書に開示されている ようなアシル化クエン酸エステルも、活性剤として適している。 本発明による洗浄組成物に用いるのに有用なペルオキシ酸を含む漂白剤、及び 漂白活性剤と過酸素系漂白化合物とからなる漂白系は、同時係属出願中の我々の 米国特許出願第08/136,626号明細書に記載されている。 洗濯及び/又は濯ぎ工程の始めに、もしくはその間に過酸化水素を発生するこ とのできる酵素系(すなわち、酵素とその為の基質)を添加することにより、過 酸化水素を存在させることもできる。このような酵素系は、1991年10月9 日に出願されたヨーロッパ特許出願第91202655.6号明細書に開示され ている。 酸素系漂白剤以外の漂白剤も当該技術分野で知られており、本発明に於いて用 いることができる。特に関心のもたれる非酸素系漂白剤の一つのタイプのものに は、スルホン化亜鉛及び/又はアルミニウムフタロシアニンのような光活性化漂 白剤が含まれる。これらの物質は、洗濯工程で基質に付着可能である。乾かす為 に日光の下で衣類を吊るすなどして、酸素の存在下で光を照射すると、スルホン 化亜鉛フタロシアニンが活性化され、その結果、基質が漂白される。好ましい亜 鉛フタロシアニン、及び光活性化漂白法は、米国特許第4,033,718号明 細書に記載されている。洗剤組成物がスルホン化亜鉛フタロシアニンを約0.0 25〜約1.25重量%含有しているのが典型的である。 本発明による組成物は、ビルダー系を更に含むことができる。アルミノケイ酸 塩物質、ケイ酸塩、ポリカルボン酸塩や脂肪酸、エチレンジアミン四酢酸のよう な物質、アミノポリホスホネートのような金属イオン封鎖剤、特にエチレンジア ミンテトラメチレンホスホン酸やジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン 酸を含む従来からのビルダー系は、いずれも本発明に用いるのに適している。明 らかな環境上の理由から余り好ましくはないが、本発明には燐酸塩ビルダーも用 いることができる。 ビルダーとして適切なのは無機イオン交換物質であり、一般的には無機系の水 素化アルミノケイ酸塩物質、より特に水素化ゼオライトA、X、B、HS、もし くはMAPのような水素化合成ゼオライトである。 他の適切な無機系ビルダー物質は、層状ケイ酸塩、例えばSKS−6(ヘキス ト)である。SKS−6は、ケイ酸ナトリウムからなる結晶性層状ケイ酸塩(N a2Si25)である。 カルボキシ基を一つ含むポリカルボキシレートとして適切なものには、乳酸、 グリコール酸、及びベルギー特許第831,368号、第821,369号、及 び第821,370号の各明細書に開示されているそれらのエーテル誘導体であ る。カルボキシ基を二つ含むポリカルボキシレートには、コハク酸、マロン酸、 (エチレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロ ン酸、及びフマル酸の水溶性の塩の他、ドイツ特許出願公開第2,446,68 6号及び第2,446,687号、並びに米国特許第3,935,257号の各 明細書に記載されているエーテルカルボキシレート、及びベルギー特許第840 ,623号明細書に記載されているスルフィニルカルボキシレートが含まれる。 カルボキシ基を三つ含むポリカルボキシレートには、特に水溶性のクエン酸塩、 アコニット酸塩、及びシトラコン酸塩の他、英国特許第1,379,241号明 細書に記載されているカルボキシメチルオキシスクシネートのようなコハク酸塩 誘導体、オランダ特許出願第7205873号明細書に記載されているラクトキ シスクシネート、及び英国特許第1,387,447号明細書に記載されている 2 −オキサ−1,1,3−プロパントリカルボキシレートのようなオキシポリカル ボキシレートが含まれる。 カルボキシ基を四つ含むポリカルボキシレートには、英国特許第1,261, 829号明細書に記載されているオキシジスクシネート、1,1,2,2−エタ ンテトラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシレート 、及び1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートが含まれる。スルホ置 換基を含むポリカルボキシレートには、英国特許第1,398,421号及び第 1,398,422号、並びに米国特許第3,936,448号の各明細書に記 載されているスルホスクシネート誘導体、及び英国特許第1,082,179号 明細書に記載されているスルホン化熱分解クエン酸塩が含まれる。一方、ホスホ ン置換基を含むポリカルボキシレートは、英国特許第1,439,000号明細 書に開示されている。 脂環式ポリカルボキシレート、及び複素環式ポリカルボキシレートには、シク ロペンタン−シス,シス,シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニ ドペンタカルボキシレート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス,シス ,シス−テトラカルボキシレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカル ボキシレート、2,2,5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート 、1,2,3,4,5,6−ヘキサン−ヘキサカルボキシレート、並びにソルビ トール、マンニトール、及びキシリトールのような多価アルコールのカルボキシ メチル誘導体が含まれる。芳香族ポリカルボキシレートには、メリット酸、ピロ メリット酸、及び英国特許第1,425,343号明細書に開示されているフタ ル酸誘導体が含まれる。 上記のものの中で好ましいポリカルボキシレートは、カルボキシ基を一分子に つき三個まで含んでいるヒドロキシカルボキシレートであり、より特にクエン酸 塩である。 本発明の組成物に用いるのに好ましいビルダー系には、ゼオライトAのような 水に不溶なアルミノケイ酸塩ビルダー、もしくは層状ケイ酸塩(SKS−6)と 、クエン酸のような水溶性のカルボキシレートキレート化剤との混合物が含まれ る。 本発明による洗剤組成物に配合するのに適したキレート化剤は、エチレンジア ミン−N,N’−二コハク酸(EDDS)、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類 金属塩、アンモニウム塩、もしくは置換アンモニウム塩、又はそれらの混合物で ある。好ましいEDDS化合物は遊離酸の形態であって、それらのナトリウム塩 もしくはマグネシウム塩である。EDDSのこのような好ましいナトリウム塩の 例には、Na2EDDSやNa4EDDSが含まれる。EDDSのこのような好ま しいマグネシウム塩の例には、MgEDDSやMg2EDDSが含まれる。本発 明による組成物に配合するには、マグネシウム塩が最も好ましい。 好ましいビルダー系には、ゼオライトAのような水に不溶なアルミノケイ酸塩 ビルダーと、クエン酸のような水溶性のカルボキシレートキレート化剤との混合 物が含まれる。 粒状組成物用のビルダー系の一部分を形成させることのできるその他のビルダ ー物質には、炭酸、重炭酸、及びケイ酸のアルカリ金属塩のような無機物質、並 びに有機ホスホネート、アミノポリアルキレンホスホネート、及びアミノポリカ ルボキシレートのような有機物質が含まれる。 その他の適切な水溶性の有機塩はホモポリマー酸、コポリマー酸、もしくはそ れらの塩であって、ポリカルボン酸が、2個以下の炭素原子によって互いに隔て られた少なくとも二つのカルボキシル基を含んでいるものである。この種のポリ マーは、英国特許出願第A−1,596,756号明細書に開示されている。こ のような塩の例は、分子量が2000〜5000のポリアクリレート、及びそれ らと無水マレイン酸とのコポリマーであり、このコポリマーは、分子量が20, 000〜70,000、特に約40,000である。 洗浄性ビルダー塩は、通常、組成物の10〜80重量%、好ましくは20〜7 0重量%、最も一般的には30〜60重量%の量、配合する。 他の任意の成分は、シリコーンやシリカ−シリコーン混合物がその例として挙 げられる抑泡剤である。シリコーンは通常、アルキル化ポリシロキサン物質で代 表され、一方、シリカは一般的に、シリカアエロゲル、シリカキセロゲル、及び 様々なタイプの疎水性シリカのような、微細な形態で用いられる。これらの物質 は、粒子として配合することができるが、抑泡剤は、水溶性もしくは水混和性の 実質的には界面を活性化しない洗剤を浸透させないキャリアーに、放出可能なよ うに配合するのが有利である。或いは、抑泡剤を液体キャリアーに溶解もしくは 分散させて、一種もしくは二種以上の他の成分に噴霧して塗布してもよい。 好ましいシリコーン系の起泡抑制剤は、Batrollota等の米国特許第3,933 ,672号明細書に開示されている。特に有用なその他の抑泡剤は、1977年 4月28日に公開されたドイツ特許出願公開第2,646,126号明細書に記 載されている自己乳化型シリコーン系抑泡剤である。このような化合物の一つの 例は、ダウ・コーニングにより市販されているDC−544である。これは、シ ロキサン−グリコールコポリマーである。特に好ましい起泡抑制剤は、シリコー ンオイルと2−アルキル−アルカノールとの混合物からなる抑泡剤系である。2 −アルキル−アルカノールとして適切なものは、イソフォール12Rという商品 名で市販されている2−ブチル−オクタノールである。 このような抑泡剤系は、1992年11月10日に出願された同時係属出願中 のヨーロッパ特許出願第92870174.7号明細書に記載されている。 特に好ましいシリコーン系の起泡抑制剤は、同時係属出願中のヨーロッパ特許 出願第92201649.8号明細書に記載されている。該組成物は、シリコー ン/シリカ混合物を、アエロジル(商品名)のような非多孔質のヒュームドシリ カと共に含んでいてよい。 上記の抑泡剤は、通常、組成物の0.001〜2重量%、好ましくは0.01 〜1重量%のレベルで使用する。 汚れ懸濁剤、汚れ剥離剤、蛍光増白剤、研磨剤、殺菌剤、曇り防止剤、着色剤 、及び/又は封入されているか、もしくは封入されていない香料のような、洗剤 組成物用のその他の成分を用いてもよい。 封入材料として特に適切なのは、英国特許第1,464,616号明細書に記 載されているような、多糖類のマトリックスとポリヒドロキシ化合物とからなる 水溶性のカプセルである。 その他の適切な水溶性の封入材料には、米国特許第3,455,838号明細 書に記載されているような、置換ジカルボン酸の非ゲル化澱粉酸−エステルから 得られるデキストリンが含まれる。これらの酸−エステルデキストリンは、例え ば蝋状トウモロコシ、蝋状サトウモロコシ、サゴ、タピオカ、及びジャガイモの ような澱粉から得るのが好ましい。該封入材料の適切なものの例には、ナショナ ル・スターチにより製造されているN−ロックが含まれる。N−ロック封入材料 は、変性トウモロコシ澱粉とグルコースとからなるものである。この澱粉は、無 水オクテニルコハク酸のような単官能置換基を添加することにより変性されてい る。 本発明に適する再汚染防止剤、及び汚れ懸濁剤には、例えば、メチルセルロー ス、カルボキシメチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースのようなセ ルロース誘導体、並びにホモポリマー状、もしくはコポリマー状のポリカルボン 酸、又はそれらの塩が含まれる。この種のポリマーには、ビルダーとして前に述 べたポリアクリレートや無水マレイン酸−アクリル酸コポリマーの他に、無水マ レイン酸がコポリマーの少なくとも20モルパーセントをなしている無水マレイ ン酸とエチレン、メチルビニルエーテル、もしくはメタクリル酸とのコポリマー が含まれる。これらの物質は、通常、組成物の0.5〜10重量%、より好まし くは0.75〜8重量%、最も好ましくは1〜6重量%のレベルで用いる。 蛍光増白剤として好ましいのは、アニオン性のものである。そのようなものの 例は、4,4’−ビス−(2−ジエタノールアミノ−4−アニリノ−s−トリア ジン−6−イルアミノ)スチルベン−2:2’−ジスルホン酸二ナトリウム、4 ,4’−ビス−(2−モルホリノ−4−アニリノ−s−トリアジン−6−イルア ミノ−スチルベン−2:2’−ジスルホン酸二ナトリウム、4,4’−ビス−( 2,4−ジアニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2:2’ −ジスルホン酸二ナトリウム、4’,4''−ビス−(2,4−ジアニリノ−s− トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2−スルホン酸一ナトリウム、4, 4’−ビス−(2−アニリノ−4−(N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルア ミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン 酸二ナトリウム、4,4’−ビス−(4−フェニル−2,1,3−トリアゾール −2−イル)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム、4,4’−ビ ス−(2−アニリノ−4−(1−メチル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−s− トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウ ム、2(スチルビル−4''−(ナフト−1’,2’:4,5)−1,2,3−ト リアゾール−2''−スルホン酸ナトリウム、及び4,4’−ビス(2−スルホス チリル)ビスフェノールである。 その他の有用な高分子物質はポリエチレングリコールであり、特に、分子量が 1000〜10000、より好ましくは2000〜8000、最も好ましくは約 4000のものである。これらは、0.20〜5重量%、より好ましくは0.2 5〜2.5重量%のレベルで用いる。これらのポリマー、及び前述のホモポリマ ー状、もしくはコポリマー状のポリカルボン酸塩は、白さ保持、布地灰分付着、 並びに土汚れ、蛋白質様の汚れ、及び酸化可能な汚れに対する遷移金属不純物存 在下での洗浄性能を高めるのに重要である。 本発明の組成物に有用な汚れ剥離剤は、慣例的には、テレフタル酸と、様々な 配列のエチレングリコール単位、及び/又はプロピレングリコール単位とのコポ リマー、もしくはターポリマーである。このようなポリマーの例は、普通に譲渡 された米国特許第4116885号及び第4711730号、並びにヨーロッパ 特許出願公開第0,272,033号の各明細書に開示されている。ヨーロッパ 特許出願公開第0,272,033号による特に好ましいポリマーは、下記式で 示されるものをもつものである。 (CH3(PEG)430.75(POH)0.25(T−PO)2.8(T−PEG)0.4] T(PO−H)0.25((PEG)43CH30.75 式中、PEGは−(OC24)O−であり、POは(OC36O)であり、また Tは(pcOC64CO)である。 末端基が主としてスルホベンゾエートからなり、従としてエチレングリコール 及び/又はプロパンジオールのモノエステルからなっている、ジメチルテレフタ レート、ジメチルスルホイソフタレート、エチレングリコール、及び1−2プロ パンジオールのランダムコポリマーのような変性ポリエステルも非常に有用であ る。両末端が「主として」スルホベンゾエート基でキャップされたポリマーを得 るのが目標である。本文脈に於いては、該コポリマーの殆どがスルホベンゾエー ト基でキャップされることになる。しかしながら、幾つかのコポリマーは十分に はキャップされず、従ってそれらの末端基は、エチレングリコール及び/又はプ ロパン−1,2ジオールのモノエステルからなることがあり、末端基が「従とし て」このような種からなることがある。 ここで選択されたポリエステルは、ジメチルテレフタル酸を約46重量%、プ ロパン−1,2ジオールを約16重量%、エチレングリコールを約10車量%、 ジメチルスルホ安息香酸を約13重量%、及びスルホイソフタル酸を約15重量 %含有し、且つ約3,000の分子量をもつものである。これらのポリエステル とそれらの製造法は、ヨーロッパ特許出願第A−311,342号明細書に詳し く記載されている。柔軟化剤 布地柔軟化剤も、本発明による洗濯洗剤組成物に配合することができる。これ らの柔軟化剤は、無機タイプであっても、有機タイプであってもよい。無機系の 布地柔軟化剤は、英国特許出願第A−1,400,898号、及び米国特許第5 ,019,292号の各明細書に開示されているスメクタイトクレイにより代表 されるものである。有機系の布地柔軟化剤には、英国特許出願第A−1,514 ,276号、及びヨーロッパ特許出願第B−0,011,340号の各明細書に 開示されている水に不溶な第三アミンが含まれ、またそれらとモノC12〜C14第 四アンモニウム塩との組み合わせが、ヨーロッパ特許出願第B−0,026,5 27号、及びヨーロッパ特許出願第B−0,026,528号の各明細書に開示 されており、ヨーロッパ特許出願第B−0,242,919号明細書には二長鎖 アミドが開示されている。布地柔軟化系のその他の有用な有機成分には、ヨーロ ッパ特許出願第A−0,299,575号、及び第A−0,313,146号の 各明細書に開示されている、高分子量のポリエチレンオキシド物質が含まれる。 スメクタイトクレイのレベルは通常5〜15重量%、より好ましくは8〜12 重量%である。この物質は、乾燥混合成分として配合物の他の成分に添加する。 水に不溶な第三アミン、もしくは二長鎖アミド物質のような有機系の布地柔軟化 剤は、0.5〜5重量%、通常1〜3重量%のレベルで配合するが、高分子量の ポリエチレンオキシド物質や水溶性のカチオン物質は、0.1〜2重量%、通常 0.15〜1.5重量%のレベルで添加する。これらの物質は、組成物の噴霧乾 燥させた部分に添加するのが一般的であるが、幾つかの場合には、それらを乾燥 混合粒子として添加するか、もしくはそれらを溶融液として、組成物の他の固体 成分に噴霧するのがより便利なことがある。移染防止 本発明は、色の着いている布地を含む布地洗濯作業中に見られる、可溶化して 懸濁した染料の一つの布地から他の布地への移動を防止する方法にも関するもの である。高分子状移染防止剤 本発明による洗剤組成物は、高分子状移染防止剤も0.001〜10重量%、 好ましくは0.01〜2重量%、より好ましくは0.05〜1重量%含有する。 該高分子移染防止剤は、通常、色の着いている布地の染料が、それと一緒に洗濯 している布地に移動するのを防ぐ為に、洗剤組成物に配合される。これらのポリ マーは、色の着いている布地から洗い落とされた不安定な染料を、その染料が洗 濯液中の他の物に付着する機会をもつ前に錯体化させるか、もしくは吸着させる 能力をもつものである。 高分子状移染防止剤として特に適しているのは、ポリアミンN−オキシドポリ マー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビ ニルピロリドンポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、及びポリビニルイミダゾ ール、もしくはそれらの混合物である。 このようなポリマーを添加することにより、本発明による酵素の性能も高めら れる。 a)ポリアミンN−オキシドポリマー 用いるのに適したポリアミンN−オキシドポリマーは、以下の構造式をもつ単 位を含むものである。 式中、Pは重合可能な単位であって、それにR−N−O基が結合していてもよい か、もしくはR−N−O基がこの重合可能な単位の一部を形成しているか、又は その両方の組み合わせであり、AはO=NC、CO=O、C=O、−O−、−S −、−N−であり、xは0もしくは1であり、Rは脂肪族基、エトキシル化脂肪 族基、芳香族基、複素環式基、もしくは脂環式基、又はそれらのいずれかの組み 合わせであって、それにN−O基の窒素が結合していてもよいか、もしくはN− O基の窒素がこれらの基の一部を形成している。 N−O基は、以下の一般構造により表すことができる。 式中、R1、R2、及びR3は、脂肪族基、芳香族基、複素環式基、もしくは脂 環式基、又はそれらの組み合わせであり、x、及び/又はy、及び/又はzは0 もしくは1であって、N−O基の窒素がこれらの基に結合していてもよいか、も しくはN−O基の窒素がこれらの基の一部を形成している。 このN−O基は、重合可能な単位(P)の一部を形成していてもよいし、高分 子状主鎖に結合していてもよいし、その両方の組み合わせであってもよい。 N−O基が重合可能な単位の一部を形成しているポリアミンN−オキシドとし て適切なものには、Rが脂肪族基、芳香族基、脂環式基、もしくは複素環式基か ら選ばれるポリアミンN−オキシドが含まれる。 該ポリアミンN−オキシドの一つの種類には、N−O基の窒素がR基の一部を 形成しているポリアミンN−オキシド群が含まれる。好ましいポリアミンN−オ キシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジン、 キノリン、アクリジン、及びそれらの誘導体のような、複素環式基であるもので ある。 該ポリアミンN−オキシドの他の種類には、N−O基の窒素がR基に結合して いるポリアミンN−オキシド群が含まれる。 その他の適切なポリアミンN−オキシドは、N−O基が重合可能な単位に結合 しているポリアミンオキシドである。 これらのポリアミンN−オキシドの好ましい種類のものは、一般式(I)を有 していて、式中、Rが芳香族基、複素環式基、もしくは脂環式基であって、N− O官能基の窒素が該R基の一部をなしているポリアミンN−オキシドである。 これらの種類のものの例は、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、及びそ れらの誘導体のような複素環式化合物であるポリアミンオキシドである。 ポリアミンN−オキシドの他の好ましい種類のものは、−般式(I)を有して いて、式中、Rが芳香族基、複素環式基、もしくは脂環式基であって、N−O官 能基の窒素が該R基に結合しているポリアミンオキシドである。 これらの種類のものの例は、R基がフェニルのような芳香族であってよいポリ アミンオキシドである。 形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であり、且つ移染防止性を有する のであれば、どのようなポリマー主鎖を用いてもよい。ポリマー主鎖として適切 なものの例は、ポリビニール、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、 ポリアミド、ポリイミド、ポリアクリレート、及びそれらの混合物である。 本発明のアミンN−オキシドポリマーは、アミンとアミンN−オキシドの比が 典型的には10:1〜1:1000000のものである。しかしながら、ポリア ミンオキシドポリマー中に存在するアミンオキシド基の量は、適切に共重合を行 うことにより、もしくはN−酸化を適切な度合いとすることにより変えることが できる。アミンとアミンN−オキシドの比は、好ましくは2:3〜1:1000 000であり、より好ましくは1:4〜1:1000000であり、最 も好ましくは1:7〜1:1000000である。本発明のポリマーには、実際 には、一つのモノマーのタイプがアミンN−オキシドであって、もう一つのモノ マーのタイプがアミンN−オキシドであるか、アミンN−オキシドではない、ラ ンダムコポリマーやブロックコポリマーが包含される。ポリアミンN−オキシド のアミンオキシド単位はPKa<10、好ましくはPKa<7、より好ましくは PKa<6である。 ポリアミンオキシドは、殆どあらゆる重合度で得られる。重合度は、物質が所 望の水溶性度、及び染料懸濁力を有するのであれば、重要ではない。 平均分子量は500〜1,000,000の範囲にあるのが典型的であり、好 ましくは1,000〜50,000であり、より好ましくは2,000〜30, 000であり、最も好ましくは3,000〜20,000である。 b)N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー 本発明に用いるN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンポリマーは、平 均分子量が5,000〜1,000,000、好ましくは20,000〜200 ,000のものである。 本発明による洗剤組成物に用いるのに非常に好ましいポリマーには、N−ビニ ルイミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマーから選ばれるポリマーであって 、平均分子量が5,000〜500,000、より好ましくは8,000〜30 ,000、最も好ましくは10,000〜20,000のものが含まれる。 平均分子量は、Barth H.G.及び Mays J.W.による Chemical Analysis、第113 巻、「Modern Methods of Polymer Characterization」に記載されている光散乱 法により測定した。 非常に好ましいN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマーは、 平均分子量が5,000〜50,000、より好ましくは8,000〜30,0 00、最も好ましくは10,000〜20,000のものである。 該平均分子量範囲を有することを特徴とするN−ビニルイミダゾールN−ビニ ルピロリドンコポリマーは優れた移染防止性をもたらすが、それを配合した洗剤 組成物の洗浄性能には悪影響を及ぼさない。 本発明のN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマーの、N−ビ ニルピロリドンに対するN−ビニルイミダゾールのモル比は1〜0.2、より好 ましくは0.8〜0.3、最も好ましくは0.6〜0.4である。 c)ポリビニルピロリドン 本発明の洗剤組成物には、平均分子量が約2,500〜約400,000、好 ましくは約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約5 0,000、最も好ましくは約5,000〜約15,000のポリビニルピロリ ドン(「PVP」)も用いることができる。ポリビニルピロリドンとして適切な ものは、ニューヨーク州のニューヨーク、及びカナダのモントリオールにあるI SP社から、PVP K−15(粘度分子量10,000)、PVP K−30 (平均分子量40,000)、PVP K−60(平均分子量160,000) 、及びPVP K−90(平均分子量360,000)という商品名で市販され ている。BASF社から市販されているポリビニルピロリドンとして適切なもの には、ソカランHP165、及びソカランHP12が含まれる。ポリビニルピロ リドンは、洗剤の分野の当業者に知られているものである(例えば、ヨーロッパ 特許出願第A−262,897号、及びヨーロッパ特許出願第A−256,69 6号の各明細書を参照のこと)。 d)ポリビニルオキサゾリドン 本発明の洗剤組成物には、高分子状移染防止剤として、ポリビニルオキサゾリ ドンも用いることができる。該ポリビニルオキサゾリドンは、約2,500〜約 400,000、好ましくは約5,000〜約200,000、より好ましくは 約5,000〜約50,000、最も好ましくは約5,000〜 約15,000の平均分子量を有するものである。 e)ポリビニルイミダゾール 本発明の洗剤組成物には、高分子状移染防止剤として、ポリビニルイミダゾー ルも用いることができる。該ポリビニルイミダゾールは、約2,500〜約40 0,000、好ましくは約5,000〜約200,000、より好ましくは約5 ,000〜約50,000、最も好ましくは約5,000〜約15,000の平 均分子量を有するものである。洗濯方法 ここに記載する方法には、以下に例を挙げるような通常の方法で布地を洗濯溶 液に接触させる工程が含まれる。 本発明の方法は、洗浄工程で実施するのが都合良い。この洗浄方法は5〜95 ℃、特に10〜60℃で実施するのが好ましい。処理溶液のpHは7〜11、特 に7.5〜10.5であるのが好ましい。 以下の例は本発明の組成物の例を示す為のものであって、必ずしも本発明の範 囲に境界を設けたり、さもなければ限定するものではない。 洗剤組成物中の成分の省略記号は、以下の意味を有するものである。 LASは、直鎖状C12アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム。 TASは、牛脂アルキル硫酸ナトリウム。 XYASは、C1X〜C1Yアルキル硫酸ナトリウム。 SASは、ナトリウム塩の形のC12〜C14第二(2,3)アルキル硫酸塩。 APGは、式C12−(グリコシル)x(xは1.5)のアルキルポリグリコシ ド界面活性剤。 AECは、式C12エトキシ(2)カルボキシレートのアルキルエトキシカルボ キシレート界面活性剤。 SSは、式2−ブチルオクタン酸の第二石鹸界面活性剤。 25EYは、平均Yモルのエチレンオキシドと縮合したC12〜C15の主として 線状の第一アルコール。 45EYは、平均Yモルのエチレンオキシドと縮合したC14〜C15の主として 線状の第一アルコール。 XYEZSは、1モルにつき平均Zモルのエチレンオキシドと縮合したC1X〜 C1Yアルキル硫酸ナトリウム。 ノニオン界面活性剤は、BASF社によりプルラファックスLF404という 商品名で販売されている、平均エトキシル化度が3.8、平均プロポキシル化度 が4.5の、C13〜C15の混合エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール。 CFAAは、C12〜C14アルキルN−メチルグルカミド。 TFAAは、C16〜C18アルキルN−メチルグルカミド。 ケイ酸塩は、非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO2はNa2O=2.0)。 NaSKS−6は、式δ−Na2Si25の結晶性層状ケイ酸塩。 炭酸塩は、無水炭酸ナトリウム。 燐酸塩は、トリポリ燐酸ナトリウム。 MA/AAは、平均分子量が約80,000のマレイン酸/アクリル酸(1: 4)コポリマー。 ポリアクリレートは、BASF社によりPA30という商品名で販売されてい る、平均分子量が8,000のポリアクリレートホモポリマー。 ゼオライトAは、一次粒子の大きさが1〜10マイクロメーターである、式N a12(AlO2SiO212・27H2Oの水素化アルミノケイ酸ナトリウム。 クエン酸塩は、クエン酸三ナトリウム二水和物。 クエンは、クエン酸。 過硼酸塩は、実験式NaBO2・H22の無水過硼酸ナトリウム一水和物漂白 剤。 PB4は、無水過硼酸ナトリウム四水和物。 過炭酸塩は、実験式2Na2CO3・3H22の無水過炭酸ナトリウム漂白剤T AEDはテトラアセチルエチレンジアミン。 パラフィンは、Wintershallによりウィノッグ70という商品名で販売されて いるパラフィンオイル。 プロテアーゼは、ノボ・ノルディスク社によりサビナーゼという商品名で販売 されている蛋白分解酵素。 アミラーゼは、ノボ・ノルディスク社によりターマミルという商品名で販売さ れている澱粉分解酵素。 リパーゼは、ノボ・ノルディスク社によりリポラーゼという商品名で販売され ている脂肪分解酵素。 ペルオキシダーゼは、酸化還元酵素。 CMCは、カルボキシメチルセルロースナトリウム。 HEDPは、1,1−ヒドロキシエタン二ホスホン酸。 DETPMPは、モンサントによりデクエスト2060という商品名で販売さ れているジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)。 PVPは、ポリビニルピロリドンポリマー。 EDDSは、ナトリウム塩の形のエチレンジアミン−N,N’−二コハク酸の 〔S,S〕異性体。 抑泡剤は、融点が50℃のパラフィンワックス25%、疎水性シリカ17%、 パラフィンオイル58%。 粒状抑泡剤は、シリコーン/シリカ12%、ステアリルアルコール18%、粒 状澱粉70%。 SCSは、クメンスルホン酸ナトリウム。 硫酸塩は、無水硫酸ナトリウム。 HMWPEOは、高分子量ポリエチレンオキシド。 PGMSは、ラディアサーフ248という商品名をもつモノステアリン酸ポリ グリセロール。 TAE25は、獣脂アルコールエトキシレート(25)。 例1 エンドグルカナーゼを分子量が5000のポリエチレングリコールに、塩化シ アンによる活性化工程により、またポリマーとエンドグルカナーゼとの重量比を 変えて固定させた。モル比が13/1の時には、酵素−PEG5000化合物は 、エンドグルカナーゼに固定された一つ、もしくは二つ以上のポリマー分子をも つ化合物の混合物(SDS−PAGE)として特徴づけられる。モル比が1/2 の時には、主として分子内結合が、二つ、もしくは三つ以上のエンドグルカナー ゼ構造間に形成される。 この固定化エンドグルカナーゼの、プロテアーゼを含むヘビーデューティー洗 剤中での応力貯蔵安定性は、遊離エンドグルカナーゼの安定性に比べて改善され ている。同一の蛋白質をベースとした場合、エンドグルカナーゼの脱離性能は> 70%であり、また引張強さの低下は、遊離酵素に比べて30%より多く減少し ている。 共有結合により活性ポリマー上に固定された酵素を、以下に実例を挙げる洗剤 組成物、及び/又は布地柔軟化剤組成物に添加する。 *エンドグルカナーゼはHumicola insolens DSM 1800由来の43kdエンドグ ルカナーゼ。例2 本発明によるコンパクト型の粒状布地洗浄組成物を、以下のように調製した。 45AS 8.0 25E3S 2.0 25E5 3.0 25E3 3.0 TFAA 2.5 ゼオライトA 17.0 NaSKS−6 12.0 クエン酸 3.0 炭酸塩 7.0 MA/AA 5.0 CMC 0.4 ポリ(4−ビニルピリジン)−N− 0.2 オキシド/ビニルイミダゾールと ビニルピロリドンとのコポリマー TAED 6.0 過炭酸塩 22.0 EDDS 0.3 粒状抑泡剤 3.5 水、及び少量成分 全体を100%とする量例3 「洗濯しながら柔軟性」をもたらすことのできる、本発明による粒状布地洗浄 組成物を、以下のように調製した。 例4 汚れた布地を前処理するのに適した、また機械による洗濯法に適した、本発明 によるヘビーデューティー布地洗浄組成物を、以下のように調製した。 例5 本発明によるヘビーデューティー布地洗浄組成物を、以下のように調製した。 例6 本発明による、以下のリンス剤添加済織物柔軟化剤組成物を調製した(重量部 )。 有効な柔軟化剤 24.5 PGMS 2.0 TAE25 1.5 HCL 0.12 消泡剤 0.019 青色染料 80ppm CaCl2 0.35 香料 0.90
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 11/02 C12N 11/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UZ,VN (72)発明者 アンドレ、セサール、ベック ベルギー国ベー―2820、ボンハイデン、プ ツステンウェーク、273 (72)発明者 ジーン、ウェーバース ベルギー国ベー―1840、ステーンフーフェ ル、ハイデ、17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 共有結合により活性ポリマー上に固定された酵素を含有する洗剤組成物 。 2. 該酵素が、スペーサー分子を介して活性ポリマー上に共有結合されてい る、請求項1に記載の洗剤組成物。 3. ポリマーの水に対する溶解度が少なくとも7.10-10モル/lである 、請求項1〜2に記載の洗剤組成物。 4. 固定化が単点固定化、もしくは多点固定化である、請求項1〜3に記載 の洗剤組成物。 5. 活性ポリマーと酵素のモル比が0.5:1〜60:1である、請求項1 〜4に記載の洗剤組成物。 6. 酵素が、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアー ゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、レ ダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、ラッ カーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、キシラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナ ーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、もしくはそれらの混 合物からなる群から選ばれる、先行する請求項のいずれか一項に記載の洗剤組成 物。 7. セルラーゼ酵素が、Humicola insolens DSM 1800由来の高度に精製され た43kDセルラーゼに対して培養された抗体と免疫反応を示す均質なエンドグ ルカナーゼ成分、もしくは該43kDエンドグルカナーゼと同族体である均質な エンドグルカナーゼ成分からなるものである、請求項6に記載の洗剤組成物。 8. ポリマーが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク リルアミド、ポリアクリレート、アルファ−ヒドロキシポリアクリレート、ポリ アミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾール とのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、及びポリビニルイミダゾール、も しくはそれらの混合物、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンとのコポ リマー、ポリエチレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの ブロックポリマー、多糖類、セルロース、置換セルロース、シクロデキストリン 、デキストラン、アガロース、蛋白質、コラーゲン、ポリアスパラギン酸塩、又 はそれらの混合物からなる群から選ばれるものである、先行する請求項のいずれ か一項に記載の洗剤組成物。 9. 組成物が無機のフィラー塩を15重量%以下含有する粒状洗剤組成物で ある、請求項1〜8に記載の洗剤組成物。 10. 組成物がヘビーデューティー組成物である、請求項1〜9に記載の洗 剤組成物。 11. 共有結合により活性ポリマー上に固定された一種、もしくは二種以上 の酵素を含有する布地柔軟化組成物。 12. 基質の洗浄への、請求項1〜9に定義されている洗剤組成物の使用。
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