JPH11501260A - パッケージの製造に適した多層材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は洗剤組成物などの乾燥または液状の匂い製品を収容するに適したパッケージを製造するための多層材料にある。前記多層材料は少なくともポリオレフィンベース材料の層（２１）と、２５重量％以下のポスト・コンシューマ・リサイクルプラスチックと、ラッカーを含有する香料バリヤ層（２０）とを含む。前記多層材料は、この材料から成るパッケージの壁体を通しての香料などの匂い化合物の移動を防止すると同時に、環境保護の観点から消費者によって歓迎される。すなわち前記多層材料は再利用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 パッケージの製造に適した多層材料 技術分野 本発明は、プラスチック材料のシートまたは管状部材を相互離間位置において 溶接し切断する事によって製造される型の、すぐれた匂いバリヤ特性を有しパッ ケージの製造に適した多層プラスチック材料に関するものである。本発明のこの 多層材料は特に洗濯用組成物と家庭用洗浄組成物などの匂い組成物の直立型再充 填用パウチの製造に適している。 発明の背景 乾燥した粉末状または粒状製品または流動性製品あるいは液体を受けるための パッケージとして使用される多くの種々の形状の直立型プラスチック容器がこれ を製造するために使用される材料と共に業界公知である。 多くのプラスチック材料は、ラミネートの多くの分野における特性に関する種 々の要件に見合うために種々の型の材料から成る多層材料の形を成す。例えば、 洗剤パッケージの分野では、例えば湿分不透過性、ガス不透過性、紫外線遮断特 性、防水性、機械的強度、コスト、可撓性などのラミネート特性に対するきびし い要求がある。実際上、単一の材料を使用してこれらの要件を満たす事は非常に 困難である。 例えば欧州特願第９３８７００６７．１号は、プラスチック／紙材料の多層ラ ミネート、あるいは高密度または低密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ，ＬＤＰＥ）な どの公知の任意プラスチック材料のラミネート／共押出物の使用を開示している 。収容される製品に必要とされる防護機能を生じるため、高密度または低密度ポ リ エチレンのラミネート／共押出物に対して他の選定された材料を添加する事がで きる。特に洗剤組成物などの乾燥匂い組成物については、ポリエチレンテレフタ レート（ＰＥＴ）を高密度および低密度ポリエチレンのラミネート／共押出層の 間に挟持して成る多層材料を使用してパッケージを製造する事ができる。 このようなポリエチレン テレフタレート層を含む多層材料から成るパッケー ジはすぐれたバリヤ特性を有する。例えばこのようなパッケージの壁体を通過す る香料放出量は最小限となる。しかしポリエチレン（ＰＥ）およびポリエチレン テレフタレート（ＰＥＴ）を含むラミネートは、ポリエチレン テレフタレー ト（ＰＥＴ）を含有しない類似のラミネートと比較して、使用後にリサイクルで きないので完全に望ましくはない。さらにこの種の多層材料はパッケージの製造 に使用された時、ポリエチレン テレフタレート（ＰＥＴ）の存在による品質上 の問題点を生じる。実際に、ポリエチレン（ＰＥ）およびポリエチレン テレフ タレート（ＰＥＴ）を含むラミネートから成るパッケージは高圧または激しい衝 撃を受けた時に、例えば消費者がこのようなパッケージを床に落とした時に破断 する危険性がある。これはポリエチレン テレフタレートが常温において低い延 性を有し衝撃を吸収しないからである。この種の多層材料の他の欠点は、ポリエ チレン テレフタレートの存在の故に高価な事である。 従って本発明の目的は、匂いバリヤ特性を有すると共に環境上の利点を与える 材料を用いる包装材料を提供するにある。本発明の他の目的はこのような包装材 料を低価格で提供するにある。 本発明のさらに他の目的は、香料を含有する洗濯組成物または家庭用洗浄組成 物などの乾燥または液状の匂い組成物を収容して香料の放出を防止する事のでき るパッケージ用の多層材料を提供するにある。 本発明のさらに他の目的は、破断の危険なく高圧と激しい衝撃に耐えるパッケ ージを提供するにある。 本発明のさらに他の目的は、すぐれた匂いバリヤ特性を有する多層材料の製造 を可能とする方法を提供するにある。 これらの目的は、少なくともポリオレフィンベース材料の層と香料バリヤ層と を含む多層材料を提供する事によって達成される。前記香料バリヤ層はラッカー を含む。 本発明の多層材料の利点は、その中に含有される前記ラッカーが印刷と両立す る事にある。実際に前記バリヤ層は他の層の間に挟持されてフレキソ印刷または グラビア印刷などの通常の印刷機にかける事ができ、またはフロンタル印刷する 事ができる。 発明の概要 本発明は多層材料およびこの材料から成るパッケージ、および前記の要件を満 たすように前記多層材料を製造する方法を提供するにある。 本発明は、少なくともポリオレフィンベース材料の層と香料バリヤ層とを含む 多層材料において、前記ポリオレフィンベース材料が多層材料全体の２５％以下 のポスト・コンシューマ・リサイクルプラスチックを含有し、また前記香料バリ ヤ層がラッカー形成混合物を含むように成された多層材料に関するものである。 本発明は、本発明による多層材料を含む材料から成る直立型再充填用パウチな どのパッケージに関するものである。このようなパッケージはファブリック処理 組成物および／または家庭用処理組成物などの匂い組成物を収容するのに好適で ある。 発明の詳細な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限 定されない。付図において、 第１図は本発明による多層材料の好ましい実施態様の断面図であって、香料バ リヤ層が２層のポリオレフィンベース材料層の間に挟持された構造を示す図、 第２図は本発明による多層材料の好ましい実施態様の断面図であって、１層の ポリオレフィンベース材料層と香料バリヤ層とから成る構造を示す図、 第３図は前記多層材料から成る本発明による再充填用パウチの斜視図である。 本発明による多層材料は少なくともポリオレフィンベース材料の層と香料バリ ヤ層とを含み、前記ポリオレフィンベース材料は多層材料全体の２５％以下のポ スト・コンシューマ・リサイクルプラスチック（ＰＣＲ）を含有する。 本質的特徴として、本発明の多層材料はポリオレフィンベース材料の層を含む 。本明細書において「ポリオレフィンベース材料」とは、エチレン、プロピレン 、ブテンおよび類似物などのオレフィン単量体を有するポリオレフィン共重合体 を含む業界公知のすべての型のポリオレフィンが適当であると理解されるべきで ある。好ましいポリオレフィンは、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、線状低密 度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）および類似物 などのポリエチレンである。このようなポリエチレンは業界公知であって、例え ばＬＬＤＰＥはダウ社から商品名Ｄｏｗｌｅｘ（登録商標）で市販されている。 前記のポリオレフィンベース材料層は配合および／または積層および／または 共押出フィルムである。この場合好ましいのは、低密度ポリエチレン、線状低密 度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの混合物を含む配合または積 層／共押出フィルムである。これらのフィルムはその用途に従って相異なる厚さ と密度とを有する。フィルムの延伸を最小限になしこれによってラッカー中に亀 裂が出現するのを避けるために、できるだけ高い比密度を有するポリオレフィン 樹脂フィルムを使用する事が好ましい。このように形成された本発明の前記フィ ルムは４０ｄｙｎ／ｃｍ、好ましくは４２ｄｙｎ／ｃｍの最小限表面張力を有し なければならない。実際にこのフィルムの結合力を改良するため、物理的表面処 理、例えばサンド・ブラスト法および化学的表面処理、例えばコロナ放電また／ あるいはプライマーの塗布などの種々の技術を使用する事ができる。 本発明の多層材料は他の本質的要素として、香料バリヤ層を含む。この香料バ リヤ層はラッカー形成混合物を含み、１乃至２０マイクロメートル、好ましくは １．５乃至５マイクロメートル、最も好ましくは２乃至３マイクロメートルの厚 さを有する。 本発明による香料バリヤ層は、好ましくはラッカー形成混合物としてのセルロ ース誘導体および／またはポリビニルアルコール誘導体と組合わされたポリエス テルポリオールおよびポリイソシアネートをベースとする２成分ポリウレタンシ ステム（橋かけ剤）を含む。ニトロセルロースは本発明によって使用するに適し たセルロース誘導体の一例である。ポリビニルブチラールは本発明に従って用い るのに適当なポリビニルアルコール誘導体の一例である。 ラッカー形成混合物は追加的にその全重量の５重量％までのジアルキルフタラ ート（アルキル≧Ｃ４）などの可塑剤および／または５重量％までの市販のスリ ップエイドおよび／または１０重量％までの市販のケトン樹脂、例えばアセトフ ェノン／フォルムアルデヒドをベースとするケトン樹脂を含む事ができる。本発 明において使用するに適したラッカー形成成分の例はシュツットガルト、ＢＡＳ Ｆ Lacke + Farben AG から市販されているFlexoplastol R 2KB-Lacquer 9A 91 8 920 またはFlexoplastol R 2KB-Lacquer 9A 919 817 である。 ラッカー形成混合物中の橋かけ剤の適当な例は、ヘキサメチレンジイソシアネ ート（ＨＤＩ）、トルイレンジイソシアネート（ＴＤＩ）および／または4,4′- ジフェニル−メタンジイソシアネート（ＭＤＩ）をベースとする平均分子量１２ ００乃至２０００の範囲内のオリゴマーポリイソシアネート、例えばシュツット ガルト、ＢＡＳＦ Lacke + Farben AG から市販されているCrosslinker 9A 919 612 またはCrosslinker 9A 910 226 であって、これらの橋かけ剤は酢酸エ チル中の６０％溶液である。 ラッカー形成混合物は通常不活性有機溶剤、好ましくは酢酸エチルなどのエス テルの中に溶解される。ラッカー形成混合物は、例えばポリエステルポリオール 並びにセルロース誘導体および／またはポリビニルアルコール誘導体と前記のオ プション添加剤とを酢酸エチル中の３８重量％溶液として、またポリイソシアネ ート（橋かけ剤）を酢酸エチル中の例えば６0％溶液として、１００：１０乃至 １００：３５、好ましくは１００：２０乃至１００：３０、最も好ましくは１０ ０：２５の重量比で含む事ができる。 約４０％乃至４５％の平均固体含有量を有する得られたラッカー形成混合物を 、使用法および装置に依存して、さらに酢酸エチルなどの不活性溶剤を添加する 事によって希釈する事ができる。 前記の香料バリヤ層はポリオレフィンベース材料の両側面の一方に、または両 側面に被着される。好ましくは前記香料バリヤ層は印刷される側面上に、従って 本発明の多層材料から成るパッケージの外側面を成す側面上に被着される。 さらに本発明の多層材料は好ましくはその重量の２５％以下、好ましくは２４ ％以下、さらに好ましくは２２％以下のポスト・コンシューマ・リサイクルプラ スチック（ＰＣＲ）を含む。前記のＰＣＲは環境に対して優しい利点を示す。 本発明の１つの実施態様において、前記多層材料はポリエチレンの第１層と香 料バリヤ層とを含む。前記第１層は３０乃至２００マイクロメートル、好ましく は４０乃至１５０マイクロメートル、最も好ましくは５０乃至１００マイクロメ ートルの厚さを有する。前記実施態様において、前記ポリエチレンの第１層はＬ ＤＰＥ／ＬＬＤＰＥ／ＨＤＰＥの共押出フィルムである。 本発明の好ましい実施態様においては、前記多層材料はポリエチレンの第１層 および第２層と、これらの第１層と第２層との間に挟持された香料バリヤ層とを 含む。このような多層材料においては、印刷を摩耗およびパッケージ中の製品に 対して防護しなければならない。広告メッセージの印刷された前記ポリエチレン の第１層が内側層を成す。前記第２層が半透明であって、外側層を成す。「内側 層」とはパッケージの内側にある層を言い、「外側層」とは本発明の多層材料か ら成る材料で作られたこのパッケージの外側にある層を言う。第１層として好ま しいフィルムは、３０乃至２００マイクロメートル、好ましくは４０乃至１５０ マイクロメートル、さらに好ましくは５０乃至１００マイクロメートルの厚さを 有するＬＤＰＥ／ＬＬＤＰＥ／ＨＤＰＥの共押出フィルムである。さらに前記第 １層は酸化チタンなどの不透明化剤を含む。第２層として好ましいフィルムは、 ２０乃至５０マイクロメートル、好ましくは２５乃至４０マイクロメートルの厚 さを有するＬＤＰＥ／ＬＬＤＰＥの共押出フィルムである。 本発明の多層材料の各層を被着するために、業界公知の任意の被覆法を使用す る事ができる。本発明は、接着剤を使用する被覆法および接着剤を使用しない加 熱密封積層法および押出積層法などの積層技術を使用する事ができる。本発明に おいては、多層材料の各層の十分強固な固着を達成する事のできる接着剤による 非加熱密封法を使用する事が好ましい。通常使用される接着剤はポリウレタン型 樹脂接着剤の単独使用、または酢酸エチルなどの業界公知の任意溶剤との溶液で ある。 本発明の多層材料の製造は被覆装置上で実施される。香料バリヤ層は好ましく は印刷工程前、または印刷工程中またはその後に印刷機上で被覆および印刷され る。本発明による香料バリヤ層を被着するために下記の印刷技術、すなわちフレ キソ印刷、グラビア印刷、フロンタル印刷、オフセット印刷、シルク・スクリー ン印刷を使用する事ができる。この場合好ましくは、ポリエチレンの第１層を繰 り出し、次に香料バリヤ層をその上に、印刷機の第１ステーションにおいて印刷 または被覆し、次に印刷機の他のステーションを使用して前記香料バリヤ層の上 にインクを付着させる。前記多層材料が第２層を含む場合、この第２層は前記の ようにして被覆／印刷された第１層の上に接着剤によって積層し、このようにし て形成されたサンドイッチ構造を硬化して前記香料バリヤ層と前記接着剤を完全 に橋かけ結合させる。 また本発明は本発明の多層材料から成る材料でつくられたパッケージを含む。 好ましくは前記パッケージは全部本発明の多層材料から成る。 本発明のパッケージは直立型再充填用パウチとして使用する事ができる。これ は、前記パウチが使用後に巻き上げられて廃棄物が少ないので環境保護の観点か らすぐれている。第３図に図示されたこのような直立型パウチは一定長の全体と して平坦な多層材料から形成され、この多層材料の縦方向縁が縦方向シール（１ ）によって相互に連接され、またこのようにして形成された管状部材の両端（２ ）、（３）が密封され、この場合、前記プラスチック容器の一方の側面（５）に おいて、前記各末端に隣接する部分のみが内側に折り曲げられてガセット（guss et）（４）を形成する。このようなパウチは商品棚に呈示される時、このガセッ ト（４）上に直立する。このパウチのガセットの反対側に配置されたまっすぐな 頂部には好ましくは、適当な再充填型容器の中への注入を容易に制御できるよう に消費者にこのパウチの切断法を表示する印刷線が備えられている。各側面上に それぞれ２つのガセットを配置されたこの種のパウチの製造は公知である。この ようなパウチはその底面の横方向シール上に直立する。 本発明の多層材料は匂い組成物に対するバリヤである。「匂い組成物」とは、 香料のような快い香気成分または肥料のような不快臭気成分である基本的な匂い を有する成分を含む匂いを有する成分を含む組成物と理解されるべきである。本 発明のこのような多層材料は、非限定的に自動皿洗い洗剤、洗濯用洗剤、ソフナ ーおよび／または硬質面クリーナなどの、乾燥又は液体形状の種々の型の製品を 収容するパッケージの製造に適している。さらに詳しくは、本発明によるパッケ ージは通常の非濃縮洗剤製品から、いわゆる「濃縮」製品までを収容するのに好 適である。「濃縮」製品においては、香料などの匂い成分の量が非濃縮製品と比 較して多量である。これは例えば洗濯液の中で使用する際に同一水準の香料成分 を得るためである。実際に、本発明によるパッケージは例えば６００ｇ／ｌ以上 のかさ密度を有する乾燥濃縮組成物を収容するのに好適である。この種の組成物 は過炭酸塩、過ホウ酸塩などの漂白剤および香料を含有する。また本発明の多層 材料は食品、飲物、肥料などの他の分野で使用するに適している。 本発明による多層材料の横方向断面図を第１図と第２図に図示する。 実施例 １ 第１図に見られるように、香料バリヤ層（１０）がポリオレフィンベース材料 の第１層（１１）と第２層（１２）との間に挟持されている。前記第１層はＬＤ ＰＥ，ＬＬＤＰＥおよびＨＤＰＥから成る７５マイクロメートル厚さの共押出フ ィルムである。前記第１層は白色顔料を塗布されたフィルムである。前記第２層 はLＤＰＥおよびLＬＤＰＥから成る２５マイクロメートル厚さの透明共押出フィ ルムである。前記香料バリヤ層は、Flexoplastol R 2KB - Lacquer 9A 918 920 と Crosslinker R9A 919 612 とを酢酸エチル中に、１００：２５のラッカー形 成成分：橋かけ結合剤重量比で溶解した溶液である。前記バリヤ層の厚さは２− ３マイクロメートルである。 この実施例において、香料バリヤ層（１０）が前記第１フィルム（１１）上に 、フレキソ印刷機の第１ステーションにおいて被覆され、次にインク（１４）が 前記印刷機の他のステーションを使用して前記バリヤ層の上に被着される。前記 第１フィルム（１１）は４０ｄｙｎ／ｃｍの最小表面張力を有し（コロナ処理フ ィルム）、これは前記フィルムの香料バリヤ層およびインクに対する良好な結合 を得るためである。香料バリヤ層はできるだけ均一な被覆を得るために非常に微 細なＡｎｙｌｏｘ（登録商標）ローラを使用して被着され、その湿潤段階での重 量 は５−６ｇ／ｓｑｍであり、これは乾燥段階での±２ｇ／ｓｑｍに対応する。乾 燥後に前記第２フィルムが前記の被覆された第１フィルム上に接着剤によって積 層される。接着剤としては、ポリウレタンベース接着剤が使用される。香料バリ ヤ層と印刷面が挟持される。 この多層材料を使用して、香料などの匂い成分を含む洗剤粉末のガセット型再 充填用パウチを製造する。本発明による多層材料から成るこのような再充填用パ ウチの壁体を通しての香料の放出量は例えばポリエチレンのみから成る市販のパ ウチよりも低減される。 実施例 ２ 第２図に見られるように、香料バリヤ層（２０）がポリオレフィンベース材料 の層（２１）の上に被着される。前記層はＬＤＰＥ，ＬＬＤＰＥ，ＨＤＰＥから 成る厚さ７０マイクロメートルの共押出フィルムであって、さらに２４％のＰＣ Ｒを含有する。この香料バリヤ層は、Flexoplastol R 2KB - Lacquer 9A 919 81 7 とCrosslinker R9A 919 612 とを酢酸エチル中に、１００：２５のラッカー形 成成分：橋かけ結合剤重量比で溶解した溶液である。前記バリヤ層の厚さは２− ３マイクロメートルである。 この実施例において、香料バリヤ層（２０）が前記フィルム（２１）上に、フ レキソ印刷機の第１ステーションにおいて被覆され、次にインク（１４）が前記 印刷機の他のステーションを使用して前記バリヤ層の上に被着される。前記フィ ルム（２１）は４０ｄｙｎ／ｃｍの最小表面張力を有し（コロナ処理フィルム） 、これは前記フィルムの香料バリヤ層およびインクに対する良好な結合を得るた めである。香料バリヤ層はできるだけ均一な被覆を得るために非常に微細なＡｎ ｙｌｏｘ（登録商標）ローラを使用して被着され、その湿潤段階での重量は５− ６ｇ／ｓｑｍであり、これは乾燥段階での±２ｇ／ｓｑｍに対応する。前記香料 バ リヤ層と印刷面は前記フィルムの外側面を成し、このような材料から成るパッケ ージの外側に配置される。 この多層材料を使用して、ガセット型再充填用パウチを製造する。本発明によ る多層材料から成るこのような再充填用パウチの壁体を通しての香料の放出量は 例えばポリエチレンのみから成る市販のパウチよりも低減される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，Ａ Ｍ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ (71)出願人 コブシュ、フォーリエン、ゲゼルシャフ ト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツン グ ドイツ連邦共和国バールブルク／ベストフ ァーレン、ハンス、ボーレンシュトラー セ、５ (72)発明者 モス，ゲイツ マーカム アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 アップルクレスト、コート、9255 (72)発明者 ホーナート，ジョゼフ ドイツ連邦共和国ワールブルク、フィヒテ ンウェーク、13アー (72)発明者 チャブニン，ヘルムート ドイツ連邦共和国フライベルク、ルイトシ ュトラーセ、11−１ (72)発明者 カチュン，ユルゲン ドイツ連邦共和国レオンベルク、ワルムブ ロンナー、ウェーク、６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 少なくともポリオレフィンベース材料の層と香料バリヤ層とを含む多層 材料において、前記香料バリヤ層がラッカー形成混合物を含み、また前記ポリオ レフィンベース材料は多層材料全体の２５％以下のポスト・コンシューマ・リサ イクルプラスチックを含有する事を特徴とする多層材料。 ２． 前記多層材料はポリオレフィンベース材料の第１層を含み、また前記ポ リオレフィンベース材料がポリエチレンである事を特徴とする請求項１に記載の 多層材料。 ３． 前記ポリエチレンは低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高 密度ポリエチレンまたはそれらの混合物を含む配合または共押出フィルムである 事を特徴とする請求項２に記載の多層材料。 ４． 前記配合または共押出フィルムは３０乃至２００マイクロメートルの厚 さを有する事を特徴とする請求項３に記載の多層材料。 ５． 前記多層材料はさらにポリオレフィンベース材料の第２層、好ましくは ポリエチレン、さらに好ましくは低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン 、高密度ポリエチレンまたはその混合物を含む配合物または共押出フィルムから 成る第２層を含み、前記香料バリヤ層が前記第１層と前記第２層との間に挟持さ れる事を特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の多層材料。 ６． 前記第１層は、低密度ポリエチレン／線状低密度ポリエチレン／高密度 ポリエチレンから成り４０乃至１５０マイクロメートル、好ましくは５０乃至１ ００マイクロメートルの厚さを有する共押出フィルムであり、また前記第２層は 、低密度ポリエチレン／線状低密度ポリエチレンから成り２０乃至５０マイクロ メートル、好ましくは２５乃至４０マイクロメートルの厚さを有する共押出フィ ルムである事を特徴とする請求項５に記載の多層材料。 ７． 前記香料バリヤ層はラッカー形成混合物を含み、前記香料バリヤ層は１ 乃至２０マイクロメートル、好ましくは１．５乃至５マイクロメートル、さらに 好ましくは２乃至３マイクロメートルの厚さを有する事を特徴とする請求項１乃 至６のいずれかに記載の多層材料。 ８． 前記ラッカー形成混合物は、セルロース誘導体および／またはポリビニ ルアルコール誘導体と組合わされたポリエステルポリオールおよびオリゴマーポ リイソシアネートから成る２成分ポリウレタンシステムである事を特徴とする請 求項７に記載の多層材料。 ９． 前記ラッカー形成混合物はさらに可塑剤、スリップ・エイドおよび／ま たはケトン樹脂を含む事を特徴とする請求項７または８のいずれかに記載の多層 材料。 １０． 前記ラッカー形成混合物は不活性有機溶剤中に、好ましくはエステル 中に溶解される事を特徴とする請求項７乃至９のいずれかに記載の多層材料。 １１． 請求項１乃至１０のいずれかに記載の多層材料を含む材料から成るパ ッケージ。 １２． 前記材料全部が前記多層材料である事を特徴とする請求項１１に記載 のパッケージ。 １３． 前記パッケージが匂い組成物を収容する事を特徴とする請求項１１ま たは１２のいずれかに記載のパッケージ。 １４． 前記組成物が香料を含み、前記組成物が好ましくは乾燥洗剤組成物、 さらに好ましくは乾燥濃縮洗剤組成物である事を特徴とする請求項１３に記載の パッケージ。 １５． 前記パッケージは一定長の前記材料から形成され、前記材料の縦方向 縁が縦方向シール（１）によって相互に連接され、またこのようにして形成され た管状部材の両端（２）、（３）が密封され、この場合、前記のパウチの一方の 側面において、各末端に隣接する部分のみが内側に折り曲げられてガセット（４ ）を形成し、このようなパウチが前記ガセット（４）上に直立する事を特徴とす る請求項１１乃至１４のいずれかに記載のパッケージ。