JPH0597161A - 果実飲料用複合包装体 - Google Patents

果実飲料用複合包装体

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JPH0597161A
JPH0597161A JP10705491A JP10705491A JPH0597161A JP H0597161 A JPH0597161 A JP H0597161A JP 10705491 A JP10705491 A JP 10705491A JP 10705491 A JP10705491 A JP 10705491A JP H0597161 A JPH0597161 A JP H0597161A
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JP10705491A
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Yoshikuni Soma
義邦 相馬
Akihiko Goto
昭彦 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 果実飲料を、長期間にわたって香味成分を保
持することが可能な果実飲料用複合包装体を提供する。 【構成】 外層/中間層/内層からなる層構成を有する
包装体であって、外層が紙、板紙、不織布または段ボー
ルの層、中間層が香味遮断層、および内層がポリエチレ
ン樹脂層で形成され、とくに、内層の厚みを特定の範囲
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外層を紙、板紙、不織
布または段ボールで構成した複合包装体に関するもので
あって、より詳しくは、特定の内層および中間層との組
合せによって、果実や野菜を原料とする果実飲料に含ま
れる香味成分の減少を抑制し、鮮度保持性にすぐれた果
実飲料用の複合包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、果実や野菜を原料とする果実飲料
用の容器としてガラス瓶や金属缶が使用されてきたこと
はよく知られている。これらの容器は、果実飲料中に含
まれる香味成分を長期にわたって保持するために、本来
は容器構成素材として好ましいものであるが、両容器と
もに重いことや、使用後に燃焼処理ができないために、
廃棄物の処理にからむゴミ公害の問題があり、さらに、
使用時においても、ガラス瓶の場合は割れ易いという問
題があり、金属缶の場合は、へこみ易く、かつ内容物に
比較して材料費が高くつくという問題もある。
【0003】このような技術上の問題点を解決するもの
として、ポリエステル樹脂(PET)に代表される透明
なプラスチック容器がみられるようになった。プラスチ
ック容器は、軽くて割れにくく、流通の合理化という点
でのメリットはあるものの、その反面、そのまま廃棄す
るには容積がかさむという欠点があり、さらにPETの
場合には僅かながら水分を透過する性質があり、表面層
をコーティングするなどの手段を講じないと果実飲料中
の香味成分の保持ができないばかりでなく、液体を収納
する容器として不適当なものとなる。
【0004】果実飲料用の容器は、このような技術の流
れを経て、近年になって、紙の内面をポリエチレン系樹
脂で被覆した、いわゆる紙パックと呼ばれるものが登場
してきた。この紙パックは、外層を紙で構成し、その内
面にポリエチレン系樹脂のコーティング層を形成させた
ものであるが、ポリエチレン系樹脂層同士が容易にヒー
トシールできるという特性があり、しかも、軽量、コン
パクトで場所を取らず、ガラス瓶に比べて表面装飾面積
が多いため美麗印刷ができ、使用後の廃棄に際しても容
易に潰して焼却処理ができるという利点があるため、牛
乳、ミネラル水あるいは酒用の容器としても広く普及し
てきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、果実飲料の
香味成分は、果実飲料の風味を特徴づける重要な成分で
あり、その香味成分としては次の様なものが知られてい
る。柑橘類の果実飲料にはd−リモネン、γ−テルビネ
ン、ミルセン、α−ピネン、β−ピネン、シトロネロー
ル、リナロール等のテルペン類と、n−オクチルアルデ
ヒド、n−デシルアルデヒド等のアルデヒド類が、りん
ごの果実飲料には、アミルブチレート、アミルアセテー
ト等のエステル類と、ヘキサナール、トランス−2−ヘ
キサナール等のアルデヒド類が、ぶどうの果実飲料に
は、アンスラニル酸メチル、クロトン酸エチル等のエス
テル類、リナロール、ゲラニオール等のテルペン類が、
さらに、トマトを原料とする果実飲料には、α−ピネ
ン、ミルセン、d−リモネン等のテルペン類、ヘキサナ
ール、ヘプタナール等のアルデヒド類などが、それぞれ
含まれている。
【0006】これらの香味成分は、保存中に酸化分解さ
れ易く、漸次減少するが、ポリオレフィンを接液層(容
器最内層)とする包装材料に果実飲料が充填されると、
香味成分の存在量の多くが、きわめて短時間にポリオレ
フィン層に移行拡散し、果実飲料の風味が低下するとい
う現象がある。この現象は、PEを最内層とする複合紙
容器においても生じるため、香味成分の移行拡散が少な
い(理想的には移行拡散がない)内層材料の出現が望ま
れている。
【0007】果実飲料中の香味成分がほとんど移行しな
い樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂などが知
られているが、これらの樹脂は、ポリエチレン(PE)
系樹脂に比べてヒートシール性が劣り、ヒートシール速
度の大幅な低下や液もれ等のシール不良を生じやすい欠
点があり、果実飲料用の紙パックのコーティング層とし
て使用することはできない。また、一方でPETやエチ
レン・ビニルアルコール共重合樹脂のヒートシール性の
改良も行なわれているが、既存の、PE系樹脂用のヒー
トシール設備、ヒートシール条件をそのまま踏襲できる
までには至っていない。
【0008】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、前述した紙パ
ック容器にみられる果実飲料の香味成分の移行拡散を極
力防止した果実飲料用複合包装体を提供することにあ
る。本発明における果実飲料とは、果実および野菜を原
料とする飲料を広く意味するもので、たとえば、不溶性
固形物を除いた果汁系飲料だけでなく、果肉を破砕した
不溶性固形物を含む果肉系飲料、外皮を含む全果を破砕
し種子などを除いた全果系飲料、ならびに乾燥果実の果
肉を破砕もしくは抽出して用いる乾果飲料などを意味す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであって、紙、板紙、不織
布または段ボールを外層とする複合包装体の内層および
中間層の組合せを特定のものに設定し、なかんずく内層
の厚さを特定のものに設定することを特徴とするもので
ある。
【0010】すなわち本発明によれば、外層/中間層/
内層からなる層構成を有し、外層が紙、板紙、不織布ま
たは段ボールの層、中間層が香味遮断層、および内層が
ポリエチレン系樹脂層で構成される果実飲料用複合包装
体において、前記、内層の厚さが、下記式 但し、Vp(ml):包装体の内面積(cm2 )×内層
の厚さ(cm) Vj(ml):内容物の充填量(ml) を満たし、かつ、5ないし30μmの範囲内のものであ
るときに、果実飲料に含まれる香味成分が、包装体の層
構成材料に移行したり、拡散したりすることがなく、と
くに果実飲料用の包装体として適した複合包装体がえら
れる。
【0011】さらに本発明によれば、前記中間層が、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニ
トリル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、二軸延伸ポリプロピレン
フィルムおよび金属箔からなる群より選ばれた1種もし
くは2種以上の香味遮断層であることによって、前記目
的を有効に達成しうる果実飲料用の複合包装体がえられ
る。
【0012】本発明の包装体においては、外層と中間層
の間に、ポリエチレン系樹脂の層を介在させることによ
って、外層と香味遮断層とを容易に一体化することがで
きるし、また、外層の表面(外気接触面)をPE系樹脂
で表面コートすることによって、撥水性およびヒートシ
ール性を付与することができる。また、外層と中間層と
は、必ずしも貼合する必要はなく、単に接触状態で積み
重ねただけの構造であっても良い。この場合、外層の外
面(外気接触面)をPE系樹脂でコートすれば、撥水性
およびヒートシール性を付与することが出来るので好ま
しい。さらに、外層の内面(中間層に接する面)および
/または中間層の外面(外気接触面)をPE系樹脂でコ
ートしても、外層と中間層との摩擦を緩和することがで
きるので好ましい。本発明によって得られる複合包装体
としては、層構成が前述したとおりのものであれば、箱
形容器ばかりでなく、円筒状容器、円垂状容器、ピラミ
ッド型容器、ファイバードラム型容器などの任意の形状
の包装体とすることができる。
【0013】
【発明の具体的構成】外層 本発明において、中間層と内層、つまり、P層とB層の
みからなる複合体では、容器の形状を保持しにくく、か
つ、内容物の保護の点で必ずしも十分なものとはいい難
い。本発明の包装体の外層は、これらの点を補うために
設けられるものであり、その材質および厚さは、包装体
の成形工程、内容物の充填工程、内容物充填後の輸送、
貯蔵、販売の各工程において、折り曲げ、加熱、内圧、
外圧等に耐える充分な強度と剛性を有するものであれば
よく、特に制限されるものではないが、通常、紙、不織
布あるいは段ボールなどが使用され、とくに価格や製作
上の容易性の点で紙が好適に使用される。
【0014】中間層 本発明の包装体の中間層は、果実飲料の香味成分を移行
拡散させないための遮断層としての役目を果たすもので
ある。本明細書中では、この香味遮断層である中間層を
単にB層と表示することがある。B層として使用される
素材としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、エチレン−ビニルア
ルコール共重合樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、二軸延
伸ポリプロピレンフィルムおよび金属箔から選ばれた1
種または2種以上の材料が挙げられる。B層の厚さにつ
いては、P層との複合化に支障がなく、また複合フィル
ムとして十分な強度をもつ厚さであれば良く、通常、5
ないし30μmであれば好適に使用できる。
【0015】内層 本発明の包装体における重要な技術的特徴は、前記B層
を介して、接液層である内層として、ポリエチレン系樹
脂の層(本明細書中ではP層と呼ぶことがある)を設
け、このP層の厚さを特定の範囲のものに設定すること
にあり、これによって、果実飲料中に含まれる香味成分
のP層への移行拡散を有効に抑制し、しかも、充分なヒ
ートシール強度を有する果実飲料用複合包装体が得られ
る。すなわち、本発明の包装体を構成する内層は、内層
の容積(ml)[包装体の内面積(cm2 )×内層の厚
さ(cm)]と、内容物の充填量(ml)の比が1/5
00以下に保たれなければならず、かつ、5ないし30
μmの範囲内のものであることが重要な要件となる。
【0016】本発明者らの知見によれば、B層が存在す
ることによって、P層のヒートシール強度は、P層の厚
さに依存し、かつ、P層の厚さが5μmないし30μ
m、好ましくは10μmないし20μmである場合に、
一般包装用袋などのヒートシール強度の目安(JIS
Z 0238)である、0.6ないし1.5kg/15
mm以上の強度が得られ、かつ、果実飲料中に含まれる
香味成分のP層への移行拡散を有効に抑制できるという
事実を見出し、この知見を基に完成されたのが本発明で
ある。
【0017】つまり、本発明の包装体は、前記P層の厚
さが、下記式 但し、Vp(ml):包装体の内面積(cm2 )×内層
の厚さ(cm) Vj(ml):内容物の充填量(ml) を満たし、かつ、5ないし30μmの範囲内のものに構
成されなければならない。B層が存在しても、P層の厚
さが前記規定より厚い場合には、果実飲料中に含まれる
香味成分が包装体のP層に移行拡散する割合が増大し、
果実飲料の風味が明らかに低下する。また、B層が存在
しても、P層の厚さが前記規定より薄い場合には、JI
S Z 0238に規定されるヒートシール強度を達成
することができなくなる。
【0018】従来の紙パックにおいても、内層としてポ
リエチレン系樹脂の層を使用することは知られている
が、本発明においては、ポリエチレン系樹脂からなる内
層は、直接外層と接することなく、前記香味遮断層とし
てのB層を介して外層と積層されることにより、果実飲
料中に含まれる香味成分が有効に保持されるとともに、
ヒートシール性にすぐれ、かつ、強度的にもすぐれた包
装体とすることが可能になる。
【0019】本発明において、P層として使用されるも
のは、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、低
密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、エチレン−プロピレン共重合体をはじめ
とするエチレン−α−オレフィイン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸
メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メ
チル共重合体(EMA)、およびアイオノマーなどであ
る。
【0020】これらのPE系樹脂の中では香味保持性、
およびヒートシール強度の点で、L−LDPEがとくに
好ましく使用される。また、これらのPE系樹脂を混合
して用いることや、これらのPE系樹脂から2種以上を
重ねて用いても差し支えない。特に、L−LDPE10
0重量部に対し、LDPEを70重量部まで混合したも
のは、B層にP層を押出し加工する場合の加工性が良
く、好適に使用される。
【0021】さらに、本発明ではポリエチレン系樹脂層
と香味遮断層との接着性を向上させるために、ポリエチ
レン用の接着剤や接着性樹脂を使用することができる。
この場合には、接着層とポリエチレン系樹脂層(最内
層)を合わせた厚さが、前述の内層の厚さの範囲内であ
ることが必要である。本発明のフィルムを作るには、例
えば、前述の香味遮断層フィルム上に、ポリエチレン系
樹脂を押出しコーティングしても良いし、ポリエチレン
系樹脂をフィルム成形した後、香味遮断層フィルムとド
ライラミネーション法で貼り合わせても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、中間層として香味遮断
層を設け、その内側に接液層として、ポリエチレン系樹
脂の層を設けたことにより、果実飲料中に含まれる香味
成分の移行拡散が有効に抑制され、長期間にわたって、
果実または野菜本来の香味を保持した果実飲料用複合包
装体が提供される。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、実施例に於ける評価方法は次の通りであ
る。
【0024】(1)保香性 a.果実飲料中のd−リモネン残存率 複合フィルムのポリエチレン系樹脂層(P層)同士をヒ
ートシールし、内寸法が20cm×15cm(1000
ml充填用)、12cm×12cm(200ml充填
用)、10cm×10cm(100ml充填用)のパウ
チ(小袋)を作成した。作成したパウチにオレンジ果実
飲料(果汁100%)を充填した。充填後23℃で7日
間暗所に静置し、ヘキサンを溶媒とする溶媒抽出法によ
って果実飲料中のd−リモネン含量を定量し、残存率を
算出した。 残存率(%)=[充填7日後の果実飲料中のd−リモネ
ン含量(ppm)]÷[充填前の果実飲料中のd−リモ
ネン含量(ppm)]×100
【0025】b.香味官能評価 ガラス瓶および複合包装体に、同一の果実飲料を充填密
封し、23℃で暗所に7日間静置した後の果実飲料を、
10名のパネラーによって官能比較評価した。 〇:ガラス瓶に充填した果実飲料と、複合包装体に充填
した果実飲料の香味の差が明瞭でない場合 △:ガラス瓶に充填した果実飲料に比べて、複合包装体
に充填した果実飲料の香味がやや劣る場合 ×:ガラス瓶に充填した果実飲料に比べて、複合包装体
に充填した果実飲料の香味が明らかに劣る場合
【0026】(2)ヒートシール性 B層/P層複合フィルムのP層同士を140℃でヒート
シールし(2kg/cm2 、1秒)、ヒートシール強度
を測定した(JIS Z 1707)。
【0027】(3)総合評価 〇:d−リモネン残存率が60%以上で、香味官能評価
が〇、かつヒートシール強度が0.6kg/15mm以
上の場合 ×:d−リモネン残存率が60%未満、または香味官能
評価が△か×、またはヒートシール強度が0.6kg/
15mm未満の場合 なお、実施例および比較例における包装体は、中間層
(B層)と内層(P層)の複合材料にてパウチを作成
し、厚さ0.3mmのカートンボックス内にホットメル
ト接着剤で部分接着し、収納させたものを使用した。
【0028】実施例1ないし4 表1に示す構成で、厚さ12μmの二軸延伸PETフィ
ルム(OPET)に、L−LDPE(MFR:8dg/
min、密度:0.920g/cm3 )を溶融押出し法
によって所定の厚さにラミネートし、P層:L−LDP
E、B層:OPETからなる2層フィルムを得た。得ら
れた2層フィルムの保香性およびヒートシール強度の評
価結果を表2に示す。
【0029】実施例5 表1に示す構成で、厚さ12μmのOPETに、LDP
E(MFR:7.0dg/min、密度:0.918g
/cm3 )を溶融押出し法によって10μm厚さにラミ
ネートし、P層:LDPE、B層:OPETからなる2
層フィルムを得た。得られた2層フィルムの保香性およ
びヒートシール強度の評価結果を表2に示す。
【0030】実施例6 表1に示す構成で、厚さ12μmのOPETに、アイオ
ノマー(MFR:5.0dg/min、密度:0.95
g/cm3 )を溶融押出し法によって10μmの厚さに
ラミネートし、P層:アイオノマー、B層:OPETか
らなる2層フィルムを得た。得られた2層フィルムの保
香性およびヒートシール強度の評価結果を表2に示す。
【0031】実施例7 表1に示す構成で、厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフ
ィルム(ONY)に、実施例1ないし4で用いたL−L
DPEを溶融押出し法によって10μmの厚さにラミネ
ートし、P層:L−LDPE、B層:ONYからなる2
層フィルムを得た。得られた2層フィルムの保香性およ
びヒートシール強度の評価結果を表2に示す。
【0032】実施例8 表1に示す構成で、厚さ12μmのアルミ箔と厚さ12
μmのONYとを積層し、ONYの側にL−LDPE
(MFR:2.0dg/min、密度:0.920g/
cm3 )20μmフィルムをドライラミネーション法に
よって貼り合わせ、P層:L−LDPE、B層:アルミ
箔/ONYからなる3層フィルムを得た。得られた3層
フィルムの保香性およびヒートシール強度の評価結果を
表2に示す。
【0033】比較例1 表3に示す構成で、厚さ12μmのOPETと、L−L
DPE(MFR:2.0dg/min、密度:0.92
0g/cm3 )40μmフィルムをドライラミネーショ
ン法によって貼り合わせ、P層:L−LDPE、B層:
OPETからなる2層フィルムを得た。得られた2層フ
ィルムの保香性およびヒートシール強度の評価結果を表
4に示す。
【0034】比較例2 表3に示す構成で、溶融押出し法によるラミネートを行
い、L−LDPE/OPET2層フィルムを得た。得ら
れた2層フィルムの保香性およびヒートシール強度の評
価結果を表4に示す。
【0035】比較例3 表3に示す構成で、L−LDPE(MFR:2.08d
g/min、密度:0.920g/cm3 )20μmフ
ィルムを用いてパウチを作成し、保香性を評価した。保
香性およびヒートシール強度の評価結果を表4に示す。
【0036】比較例4 比較例1で得たL−LDPE/OPET2層フィルムを
用いてパウチを作成し、オレンジジュースを800ml
充填して保香性を評価した。その結果をヒートシール強
度と合わせて表4に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 75/28 7191−3E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層/中間層/内層からなる層構成を有
    し、外層が紙、板紙、不織布または段ボールの層、中間
    層が香味遮断層、および内層がポリエチレン系樹脂層で
    構成される果実飲料用複合包装体において、 前記、内層の厚さが、下記式 但し、Vp(ml):包装体の内面積(cm2 )×内層
    の厚さ(cm) Vj(ml):内容物の充填量(ml) を満たし、かつ、5ないし30μmの範囲内のものであ
    ることを特徴とする果実飲料用複合包装体。
  2. 【請求項2】 中間層が、ポリエステル系樹脂、ポリア
    ミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、エチレン−
    ビニルアルコール共重合樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
    脂、二軸延伸ポリプロピレンフィルムおよび金属箔から
    なる群より選ばれた1種もしくは2種以上の香味遮断層
    によって構成される請求項1記載の複合包装体。
JP10705491A 1991-05-13 1991-05-13 果実飲料用複合包装体 Withdrawn JPH0597161A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132791A1 (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Taisei Lamick Co., Ltd. 包装袋
JP2010120323A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Asahi Kasei Pax Corp 高昇華性物質用積層フィルム、これを用いた包装袋、巻回体、及び高昇華性物質用積層フィルムの製造方法
KR20190085300A (ko) * 2018-01-10 2019-07-18 미래생활 주식회사 위생지용 포장재 및 이의 제조방법

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