【発明の詳細な説明】
ピリミジン誘導体
本発明は、一般式:
[式中、
R1及びR2は、個々に低級アルキル又はアミノを意味し;
Aは、
を意味し;
Bは、A4、A5及びA6では水素を意味し;
A1〜A6では:
を意味し;
A4〜A6では低級アルコキシを意味し;そして
A1及びA2では低級アルキル、スチリル、フェニルエチニル又はベンゾ
イルオキシ−低級アルキルを意味し;
nは、0〜2を意味し;
m、pは、0、1を意味し;そして
R3、R4、R5及びR6は、各々独立して水素、ハロゲン、低級アルキル、トリ
フルオロメチル、低級アルコキシ又はニトロを意味する]のピリミジン化合物、
及び一般式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩に関する。
式Iは、下記の群の化合物、及びそれらの塩を包含する:
a)
[式中、
Bは、
低級アルキル、スチリル、フェニルエチニル又はベンゾイルオキシ−低級アルキ
ルを意味し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを意味し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを意味し;
m、pは、0、1であり;そして
nは、0〜2である];
b)
[式中、Bは、
低級アルキル、スチリル、フェニルエチニル又はベンゾイルオキシ−低級アルキ
ルを意味し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを意味し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを意味し;
nは、0〜2であり;そして
m、pは、0、1である];
c)
[式中、Bは、
を意味し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを意味し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを意味し;
nは、0〜2であり;そして
m、pは、0、1である];
d)
又は
[式中、Bは、水素、低級アルコキシ又は:
を意味し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを意味し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを意味し;
nは、0〜2であり;そして
m、pは、0、1である];
e)
[式中、
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを意味する。]
これらの化合物及び塩は、新規であり、かつ有用な薬理学的性質を有する。
これらの化合物は、ドーパミン系の障害により引き起こされる疾患の制御又は
予防に使用できることが見い出された。例えば、精神分裂病のような精神病がこ
のような疾患に属する。
本発明の目的は、上述の式Iの化合物及びその塩自体、及び治療活性物質とし
てのこれらの化合物、これらの製造、並びにそれぞれ治療目的のため、及び対応
する医薬の製造のためのこれらの用途、更には式Iの化合物又はその塩を含む医
薬、及び該目的のためのこのような医薬の製造である。
「低級」という用語は、最大7個、好ましくは4個までの炭素原予を有する残
基又は化合物を意味する。「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル又は tert−ブチ
ルのような、直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を意味する。「アルコキシ」とい
う用語は、メトキシ又はエトキシのような、酸素原子により結合しているアルキ
ル基を意味する。「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を
包含する。「脱離基」という用語は、好ましくはハロゲン(例えば、塩素又は臭
素)、又は活性化ヒドロキシ基を意味する。
R1がメチルを意味し、R2がアミノを意味し、AがA2を意味し、そしてBが
フェネチル、スチリル又は塩素若しくはメトキシにより置換されたフェニルを意
味する化合物が、好適である。
そのような化合物の例としては、
5−[4−(4−クロロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−
1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン;
5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン
−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン;
2−メチル−5−(4−フェネチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−
イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン;及び
(E)−2−メチル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジ
ン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン、がある。
更には、R1がメチルを意味し、R2がアミノを意味し、AがA4又はA7を意味
し、そしてA4中のBが水素又は未置換フェニルを意味する化合物、特に、
5−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−イソキノリン−2−イ
ルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン、及び
2−メチル−5−(6−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミンが好適である。
上述の式Iの化合物及び薬学的に許容しうるその塩は、本発明により、
a)
で示される化合物又はその塩[式中、R1及びR2は、上記と同義であり、そして
Xは、反応性脱離基を意味する]を、
H−A III
[式中、Aは、上記と同義である]と化合物と反応させるか、又は
b) AがA2を意味し、そして他の全ての置換基が上記と同義である、式Iの
化合物を水素化して、AがA3を意味する式Iの化合物にするか、又は
c)
[式中、R1及びR2は、上記と同義である]の化合物を還元して、AがA7を意
味する式Iの化合物にするか、又は
d) 一般式Iの化合物を薬学的に利用しうる酸付加塩に変換する、
ことにより製造することができる。
方法a)によると、式Iの化合物は、反応性脱離基を含有する式 II の化合物
又はその塩を、式IIIの化合物と反応させることにより得られる。この脱離基は
、便利にはハロゲン原子、好ましくは塩素又は臭素である。
本反応は、便利には、N,N−ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒の存
在下で、かつ、例えばトリエチルアミンのような第三級アミンなどの塩基の存在
下で、又は例えば炭酸カリウムの存在下で行われる。便利には、本反応は、保護
ガス雰囲気下で、室温〜130℃の温度範囲で、そして反応相手に応じて、1時
間〜110時間で行われる。正確な反応条件は、実施例に更に詳細に記載される
。
式 II 中のXが、脱離基としてヒドロキシ基を意味するとき、この化合物を、
不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)に溶解し、保護ガス雰囲気下で約−
78℃で、ブチルリチウム及び4−メチル−ベンゼンスルホニルクロリドで処理
し、そして第三級アミンの存在下で式III の化合物で処理する。
方法b)によると、AがA3を意味する式Iの化合物は、AがA2を意味する式
Iの化合物を水素化することにより得ることができる。水素化は、一般に知られ
ている方法により行い、便利には触媒として二酸化白金を使用し、触媒を不活性
溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)に溶解して、水素化すべき化合物とテトラ
ヒドロフランとの溶液で処理する。水素化は、常圧下で行われる。
AがA7を意味する式Iの化合物は、方法c)の還元により得られる。このプ
ロセスは、以下の実施例において更に詳細に記載される:実施例24a)により
得られた化合物2−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−5−イルメチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニウムクロリド塩酸塩のメタノール溶
液を、約10℃で水素化ホウ素ナトリウムで処理する。反応は約1時間の反応時
間で終了し、次に反応生成物は、一般に通常の方法により、目的の純粋生成物へ
と処理することができる。
式Iの化合物は、方法d)により薬学的に許容しうる酸付加塩に変換すること
ができる。無機酸との塩ばかりでなく、有機酸との塩も考慮される。このような
塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、酢酸塩
、マレイン酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩
などがある。これらの塩は、それ自体既知であって当業者が熟知している方法に
より調製することができる。
式 II 及びIII の出発物質は、市販製品であるか、それ自体既知の方法により
調製することができる。式III の化合物への1つの可能な経路は、実施例27に
記載される。
前述のように、式Iの化合物は、新規である。これらは、有用な薬理学的性質
を持ち、かつ非常に低い毒性しか持たない。これらは、共通の特徴として、神経
受容体、特にドーパミンD4受容体に対する高い選択親和性を有する。したがっ
て、これらの化合物を使用すると、D2又はD3受容体に結合することが知られて
いる既知の古典的神経遮断薬、例えばハロペリドールの場合よりも、顕著に副作
用が少ないことが予想される。精神分裂病の場合には、D2及びD3受容体密度は
10%上昇するのに対して、D4受容体の場合には600%上昇させうることが
見い出された(TiPS,July 1994,Vol.15,p.264-70)。試験の記載
本化合物は、D4受容体での結合挙動を特徴とした。
CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣)を試験に使用した。D4−CHO
及びD2−CHO細胞から超遠心分離により粗膜画分を単離して、−80℃で保
存した。解凍及び緩衝液(50mM トリス、1mM EDTA、5mM KCl、1.
5mM CaCl2、4mM MgCl2、pH7.4)中でのホモジナイズ後、室温で9
0分間、200pM[3H]−スピペロン及び濃度試験化合物の濃度を増加させて
(1×10-11M〜1×10-4M)インキュベートした。非特異的結合は、1×1
0-5Mの(+)−ブタクラモール(butaclamol)の存在下でインキュベートする
ことにより決定した。未結合放射性リガンドは、GF/Cガラスフィルターによ
り除去して、結合放射活性は、Packard TopCount でシンチレーションにより測
定した。
下記の表は、D4受容体での幾つかの選択化合物の結合挙動を示す。Ki値は
、D4受容体に対する化合物の親和性を示す結合定数である。3H−スピペロンを
使用してこれを測定した。値の計算は、リガンドにより行った。
A 5−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2
−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
B 5−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2
−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
C 5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル
)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
D 5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジ
ン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
E 5−[4−(4−クロロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン
−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
F 5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジ
ン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
G 2−メチル−5−(6−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
H 2−メチル−5−(7−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
I 5−(7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−
イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
J 5−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−イソキノリン−2−
イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
K 2−メチル−5−(4−フェネチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−
1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
L (E)−2−メチル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリ
ジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
M 5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−
2−プロピル−ピリミジン−4−イルアミン
N 5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−
ピリミジン−2,4−ジアミン
O 5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル
)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
式Iの化合物及び薬学的に許容しうるその塩は、例えば、医薬製剤の剤型で医
薬として使用することができる。この医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング
錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤型で、経
口投与することができる。しかし、投与はまた、例えば坐剤の剤型で直腸内に、
又は例えば注射液の剤型で非経口的に行うこともできる。
式Iの化合物及び薬学的に許容しうるその塩は、医薬製剤の製造のための薬学
的に不活性な無機又は有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコ
シデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などは、例えば、
錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担
体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な担体は、
例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどであるが;しかし
活性成分の性質により、通常軟ゼラチンカプセルの場合には担体を必要としない
。液剤及びシロップ剤の製造のための適切な担体は、例えば、水、ポリオール、
ショ糖、転化糖、グルコースなどである。アルコール、ポリオール、グリセロー
ル、植物油などのような補助剤は、式Iの化合物の水溶性塩の水性注射液に使用
することができるが、概して必要ではない。坐剤のための適切な担体は、例えば
、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
本医薬製剤は更に、保存料、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、
着色料、香味料、浸透圧を変化させる塩、緩衝化剤、マスキング剤又は抗酸化剤
を含んでもよい。また、更に他の治療的に有用な物質を含んでもよい。
前述のように、式Iの化合物又は薬学的に許容しうるその塩及び治療的に不活
性な賦形剤を含有する医薬もまた、本発明の目的であり、更には、1つ以上の式
Iの化合物又は薬学的に許容しうるその塩、及び所望ならば、1つ以上の他の治
療的に有用な物質を、1つ以上の治療的に不活性な担体と一緒に医薬の投与剤型
にすることを特徴とする、このような医薬の製造方法もまた、本発明の目的であ
る。用量は、広い範囲で変化させることができ、当然各特定の症例における個別
の要求に適合させられる。一般に、約1mg〜100mgの1日用量が適切であろう
。
最後に、前述のように、特にドーパミン系の障害により引き起こされる疾患の
制御又は予防のための、医薬の製造のための、式Iの化合物及び薬学的に利用し
うるその塩の用途もまた、本発明の目的である。
以下の実施例は、本発明を更に詳細に例示するためのものであり、本発明を限
定するものではない。
実施例1 2−メチル−5−(4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン− 4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.233g(0.0012mol)の懸濁液を、
トリエチルアミン0.5ml(0.0036mol)及び1−フェニル−ピペラジン
0.22ml(0.00144mol)で処理し、この混合物を室温でアルゴン下で
3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去して、残渣を水5ml 中で磨砕し
た。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノール(19:
1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。無色の固体0.
22gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。この懸濁液から溶媒を完全に除
去して、メタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。2−メチル−5−(
4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン二
塩酸塩0.22g(52%)を白色の結晶として得た;融点255〜260°。
実施例2 5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2− メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.315g(0.0020mol)の懸濁液を1−(4
−フルオロ−フェニル)−ピペラジン0.76g(0.0042mol)で処理し
て、混合物を室温でアルゴン下で1時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去
して、残渣を水5ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジク
ロロメタン/メタノール(19:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラ
フィーに付した。無色の固体0.30gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。この懸濁液から溶媒を完全に除
去して、メタノールから再結晶させた。5−[4−(4−フルオロ−フェニル)
−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二
塩酸塩0.25g(33%)を白色の結晶として得た;融点248〜254°。
実施例3 5−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メ チル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.19g(0.0012mol)及び1−(4−クロロ
−フェニル)−ピペラジン二塩酸塩0.51g(0.0018mol)の懸濁液を
、トリエチルアミン0.7ml(0.0050mol)で処理し、この混合物を室温
でアルゴン下で1.5時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去して、残渣を
水25ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン
/
メタノール(19:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付し
た。無色の固体0.18gを得た。
b) 生成物をメタノール3ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。この懸濁液から溶媒を完全に除
去して、メタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−[4−(4−ク
ロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−
4−イルアミン二塩酸塩0.125g(27%)を白色の結晶として得た;融点
230〜240°。
実施例4 2−メチル−5−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジ ン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.233g(0.0012mol)の懸濁液を、
トリエチルアミン0.5ml(0.0036mol)及び1−p−トリル−ピペラジ
ン0.253g(0.00144mol)で処理し、この混合物を室温でアルゴン
下で3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去して、残渣を水5ml 中で磨
砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノール(1
9:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。無色の固体
0.25gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。この懸濁液から溶媒を完全に除
去して、メタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。2−メチル−5−(
4−p−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
三塩酸塩0.305g(63%)を白色の結晶として得た;融点275〜278°
。
実施例5 2−メチル−5−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン− 1−イルメチル]−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.233g(0.0012mol)の懸濁液を、
トリエチルアミン0.5ml(0.0036mol)及び1−(4−トリフルオロメ
チル−フェニル)−ピペラジン0.33g(0.00144mol)で処理し、こ
の混合物を室温でアルゴン下で3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去し
て、残渣を水5ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロ
ロメタン/メタノール(19:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフ
ィーに付した。帯黄色の固体0.36gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。この懸濁液から溶媒を完全に除
去して、メタノールから再結晶させた。2−メチル−5−[4−(4−トリフル
オロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミジン−4−イ
ルアミン塩酸塩(1:1.85)0.25g(49%)を白色の結晶として得た
;融点254〜259°。
実施例6 5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2− メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.19g(0.0012mol)の懸濁液を、トリエチ
ルアミン0.7ml(0.0050mol)及び1−(4−メトキシ−フェニル)−
ピペラジン0.53g(0.0018mol)で処理し、この混合物を室温でアル
ゴン下で5時間撹拌した。反応混合物を水25ml 中に注ぎ入れ、吸引濾過し、
生じた結晶を乾燥して、ジクロロメタン/メタノール(19:1)を溶離液とし
てシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。無色の固体0.175gを得た。
b) 生成物をメタノール3ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。冷却により、生じた溶液から結晶が分離した。結晶を吸引濾過し
て、真空下で乾燥した。5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−
1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩(1:2.
25)0.125g(27%)を白色の結晶として得た;融点245〜247°
。
実施例7 5−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メ チル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド60ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩5.82g(0.030mol)の懸濁液を、無
水炭酸カリウム10g(0.072mol)で処理した。同時に、1−(3−クロ
ロ−フェニル)−ピペラジン塩酸塩8.1g(0.030mol)の懸濁液を、ジ
メチルホルムアミド60ml 中の無水炭酸カリウム10g(0.072mol)で処
理した。室温で3/4時間撹拌後、両方の溶液を合わせて、更に4時間撹拌した
。反応混合物を吸引濾過し、この無機塩を最初にジクロロメタン、次にエタノー
ルで洗浄し、ジクロロメタン/酢酸エチル(1:1)を溶離液としてシリカゲル
のクロマトグラフィーに付した。無色の固体3.4gを得た。分析用試料を熱エ
タノールから再結晶して、5−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−
1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミンを淡黄褐色の結晶
として得た;融点245〜248°。
b) 生成物をメタノールに溶解して、ジエチルエーテル中の過剰な塩酸で処
理した。冷却により、生じた溶液から結晶が分離した。結晶を吸引濾過して、真
空下で乾燥した。5−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル
メチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩2.3g(20%
)を帯黄色の結晶として得た;融点286〜289°。
実施例8 2−メチル−5−(4−m−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジ ン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.233g(0.0012mol)の懸濁液を、
1−m−トリル−ピペラジン0.36g(0.00144mol)及びトリエチル
アミン0.83ml(0.0060mol)で処理し、この混合物を室温でアルゴン
下で3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去して、水5ml 中で磨砕した
。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノール(19:1
)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。帯黄色の固体
0.25gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。懸濁液から溶媒を完全に除去し
て、メタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。2−メチル−5−(4−
m−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン塩酸
塩(1:1.9)0.22g(50%)を白色の結晶として得た;融点263〜
268°。
実施例9 5−[4−(3−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2− メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.233g(0.0012mol)の懸濁液を、
1−(3−メトキシ−フェニル)−ピペラジン二塩酸塩0.477g(0.00
18mol)及びトリエチルアミン0.8ml(0.006mol)で処理し、この混合
物を室温でアルゴン下で1時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去し、残渣
を水20ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタ
ン/メタノール(19:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに
付した。無色の固体0.33gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。懸濁液から溶媒を完全に除去し
て、メタノールから再結晶させた。5−[4−(3−メトキシ−フェニル)−ピ
ペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸
塩0.23g(50%)を白色の結晶として得た;融点262〜269°。
実施例10 5−[4−(2−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メ チル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.19g(0.0012mol)及び1−(2−クロロ
−フェニル)−ピペラジン塩酸塩0.42g(0.0018mol)の懸濁液を、
ト
リエチルアミン0.56ml(0.0040mol)で処理し、この混合物を室温で
アルゴン下で2時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去し、残渣を水25ml
中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノー
ル(19:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。無色
の固体0.18gを得た。
b) 生成物をメタノール3ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。懸濁液から溶媒を完全に除去し
て、メタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−[4−(2−クロロ
−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−
イルアミン二塩酸塩0.135g(29%)を白色の結晶として得た;融点28
4〜285°。
実施例11 2−メチル−5−(4−o−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジ ン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド6ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩7.7g(0.040mol)の懸濁液を、無水炭
酸カリウム15g(0.11mol)で処理した。同時に、1−o−トリル−ピペ
ラジン二塩酸塩10g(0.040mol)の懸濁液を、ジメチルホルムアミド6
0ml 中の無水炭酸カリウム15g(0.11mol)で処理した。室温で1/2時
間撹拌後、両方の溶液を合わせて、更に4時間撹拌した。反応混合物を吸引濾過
し、残渣を、ジクロロメタン/酢酸エチル(1:1)を溶離液としてシリカゲル
のクロマトグラフィーに付して、エタノール/酢酸エチルから再結晶させた。2
−メチル−5−(4−o−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン
−4−イルアミン2.5gを淡黄褐色の結晶として得た;融点189〜190°
。
b) 生成物をメタノールに溶解して、ジエチルエーテル中の過剰な塩酸で処
理した。ジエチルエーテルの添加により、生じた溶液から結晶が分離した。結晶
を吸引濾過して、真空下で乾燥した。2−メチル−5−(4−o−トリル−ピペ
ラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩2.7g(1
8%)を結晶として得た;融点312〜314°。
実施例12 5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2− メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド100ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−
ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩3.88g(0.020mol)、(2−メトキシ
−フェニル)−ピペラジン3.84g(0.020mol)、無水炭酸カリウム6g(
0.043mol)及びヨウ化カリウム3.3g(0.020mol)の懸濁液を、8
0°で溶解した。反応混合物を80°で2時間、及び130°で2時間撹拌し、
冷却し、吸引濾過し、溶媒を完全に除去して、少量のジエチルエーテルで温浸し
た。黄土色の固体2.4gを得た。
b) 生成物を温エタノールに溶解して、ジエチルエーテル中の過剰な塩酸で
処理した。溶液から結晶が分離した。5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−
ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二塩
酸塩2.4g(31%)を白色の結晶として得た;融点283〜284°。
実施例13 2−メチル−5−[4−(2−ニトロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチ ル]−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド20ml 中の1−(2−ニトロ−フェニル)−ピ
ペラジン1.25g(0.0060mol)及びトリエチルアミン2.1ml(0.
015mol)の溶液を、5−クロロメチル−2−メチル−ピリミジン−4−イル
アミン塩酸塩0.97g(0.0050mol)で処理し、この混合物を室温でア
ルゴン下で3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去し、残渣を水20ml
中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノー
ル(19:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。2−
メチル−5−[4−(2−ニトロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]
−ピリミジン−4−イルアミン1.25g(76%)を黄色の固体として得た。
b) この生成物0.27g(0.00082mol)をメタノール5ml に懸濁
して、ジエチルエーテル中の過剰な塩酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離
した。懸濁液から溶媒を完全に除去して、メタノール/ジエチルエーテルから再
結晶させた。2−メチル−5−[4−(2−ニトロ−フェニル)−ピペラジン−
1−イルメチル]−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩0.28g(85%)
を白色の結晶として得た;融点275〜280°。
実施例14 5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)− 2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド125ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−
ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩9.7g(0.050mol)、4−フェニル
−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩9.8g(0.050mol)及
び無水炭酸カリウム13.8g(0.100mol)の懸濁液を、80°で5時間
激しく撹拌した。混合物を冷却し、吸引濾過し、溶媒を完全に除去して、残渣を
水中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過し、エタノール/水から再結晶させた。5
−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−2
−メチル−ピリミジン−4−イルアミン3.0g(21%)を黄色の結晶として
得た;融点165〜166°。
b) 生成物をエタノールに溶解して、ジエチルエーテル中の過剰な塩酸で処
理した。溶液から結晶が分離した。5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−
ピリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸
塩3.8g(100%)を帯黄色の結晶として得た;融点266〜269°。
実施例15 5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン− 1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド200ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−
ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩27.2g(0.14mol)、4−(4−フル
オロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩29.8g(
0.14mol)及び無水炭酸カリウム42g(0.30mol)の懸濁液を、室温で
18時間撹拌した。混合物を吸引濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで
洗浄し、瀘液から溶媒を完全に除去して、残渣を酢酸エチル/シクロヘキサン
から2回結晶化させた。5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒ
ドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イル
アミン11.6g(28%)を帯黄色の結晶として得た;融点176〜178°
。
b) 5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピ
リジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン3.2g
(0.011mol)をエタノールに溶解して、過剰な塩酸エタノール溶液で処理
した。溶液から結晶が分離した。5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,
6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−
4−イルアミン二塩酸塩2.2g(54%)を淡黄色の結晶として得た;融点2
62〜264°。
実施例16 5−[4−(4−クロロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1 −イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.233g(0.0012mol)及び4−(4
−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩0.41
4g(0.0018mol)の懸濁液を、トリエチルアミン0.7ml(0.005
0mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で1時間撹拌した。混合物
から溶媒を完全に除去して、残渣を水25ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸引
濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノール(19:1)を溶離液としてシ
リカゲルのクロマトグラフィーに付した。無色の固体0.31gを得た。
b) 生成物をメタノール3ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。懸濁液から溶媒を完全に除去し、メタノール/ジエチルエーテル
から再結晶して、次にtert−ブチルメチルエーテル中で還流下で1時間撹拌し、
冷却し、吸引濾過して、真空下で乾燥した。5−[4−(4−クロロ−フェニル)−
3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジ
ン−4−イルアミン二塩酸塩0.24g(52%)を白色の結晶として得た;融
点265〜266°。
実施例17 5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン− 1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.195g(0.0010mol)の懸濁液を、
トリエチルアミン0.56ml(0.0040mol)及び4−(4−メトキシ−フ
ェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩0.250g(0.0
011mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で1時間撹拌した。混
合物から溶媒を完全に除去して、残渣を水5ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸
引濾過し、乾燥して、ジクロロメタン/メタノール(19:1)を溶離液として
シリカゲルのクロマトグラフィーに付した。無色の固体0.225gを得た。
b) 生成物をメタノール5ml に懸濁して、ジエチルエーテル中の過剰な塩
酸で処理した。生じた溶液から結晶が分離した。懸濁液から溶媒を完全に除去し
、メタノールから再結晶させた。5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−3,
6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−
4−イルアミン二塩酸塩0.19g(50%)を白色の結晶として得た;融点2
54〜256°。
実施例18 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−2−メチル− ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド17ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩0.80g(0.00412mol)の懸濁液を
、トリエチルアミン1.7ml(0.0123mol)及び1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン0.67g(5.3mol)で処理して、この混合物を室温で
アルゴン下で3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去して、残渣を、ジク
ロロメタン/メタノール(9:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−(3,4−ジ
ヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4
−イルアミン0.72g(69%)を淡黄褐色の結晶として得た;融点150〜
153°。
b) メタノール15ml 中の5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン
−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン0.70g(0
.00275mol)の溶液を、3.5N 塩酸エタノール溶液0.85ml(0.0
0435mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去して、残渣をメタノール
から再結晶させた。5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメ
チル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩0.29g(32%
)を白色の結晶として得た;融点260〜265°。
実施例19 2−メチル−5−(6−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2− イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド10ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩0.20g(0.00080mol)の懸濁液を
、トリエチルアミン0.34ml(0.0024mol)及び6−フェニル−1,2
,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン0.19g(0.00097mol)で処
理して、この混合物を室温でアルゴン下で60時間撹拌した。混合物から溶媒を
完全に除去した。残渣を、ジクロロメタンと水とで分配し、抽出して、アセトニ
トリル/メタノール(5:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィー
に付し、ジエチルエーテルで温浸した。2−メチル−5−(6−フェニル−3,
4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イル
アミン0.16g(61%)を白色の結晶として得た;融点186〜188°。更
に淡黄色の結晶0.03gを母液から回収した。
b) エタノール20ml 中の2−メチル−5−(6−フェニル−3,4−ジ
ヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
0.177g(0.00053mol)の溶液を、3.5N 塩酸エタノール溶液0
.15ml(0.000525mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去して
、残渣をエタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。2−メチル−5−(
6−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−ピ
リミジン−4−イルアミン二塩酸塩0.10g(47%)を白色の結晶として
得た;融点212〜214°。
実施例20 5−(6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル )−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
ジメチルホルムアミド17ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリミジ
ン−4−イルアミン塩酸塩0.80g(0.00412mol)の懸濁液を、トリ
エチルアミン1.7ml(0.0124mol)及び6−メトキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−イソキノリン0.87g(0.0053mol)で処理して、こ
の混合物を室温でアルゴン下で3時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去し
て、残渣を水20ml 中で磨砕した。生じた結晶を吸引濾過して、ジクロロメタ
ン/メタノール(9:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶させた。5−(6−メトキシ−3,4
−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン
−4−イルアミン0.26g(22%)を白色の結晶として得た;融点142〜
143°。
実施例21 2−メチル−5−(7−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2− イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド10ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン0.17g(0.00088mol)の懸濁液を、トリ
エチルアミン0.30ml(0.0021mol)及び7−フェニル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−イソキノリン0.184g(0.00088mol)で処理し
て、この混合物を室温でアルゴン下で18時間撹拌した。高真空下で溶媒を留去
した。残渣を、ジクロロメタン/水間で分配し、抽出して、MgSO4で乾燥し
た。溶媒の除去後、残渣を、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルのクロマトグ
ラフィーに付した。2−メチル−5−(7−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−
イソキノリン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.22g(76
%)を帯淡黄色の固体として得た;融点147〜149°。
b) 2−メチル−5−(7−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソ
キノリン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.213g(0.
00064mol)をメタノール2ml に懸濁し、2.1M 塩酸メタノール溶液10
ml で処理すると、無色の沈殿物が分離した。吸引濾過、洗浄及び高真空下での
乾燥後、2−メチル−5−(7−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノ
リン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩0.15g(58
%)を無色の結晶として得た;融点290°(分解)。
実施例22 5−(7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル メチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド10ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン0.23g(0.0012mol)の懸濁液を、トリエ
チルアミン0.42ml(0.0030mol)及び7−ベンジルオキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−イソキノリン0.29g(0.0012mol)で処理し
て、この混合物を室温でアルゴン下で18時間撹拌した。高真空下で溶媒を留去
した。残渣を、ジクロロメタン/水間で分配し、抽出して、MgSO4で乾燥し
た。溶媒の除去後、残渣を、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルのクロマトグ
ラフィーに付した。5−(7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキ
ノリン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン0.22
g(51%)を無色の固体として得た;融点151〜153°。
b) 5−(7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン0.22g(0.
00061mol)をメタノール2ml に懸濁し、2.1M 塩酸メタノール溶液10
ml で処理すると、無色の沈殿物が分離した。吸引濾過、洗浄及び高真空下での
乾燥後、5−(7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩0.25
g(96%)を無色の結晶として得た;融点290°(分解)。
実施例23 5−(5−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル メチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド2ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.098g(0.00051mol)の懸濁液を、トリ
エチルアミン0.21ml(0.0015mol)及び5−ベンジルオキシ−1,2
,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン Merck Sharp & Dohme Patent、国際公
開番号 WO94/20459,p.65)0.145g(0.00061mol)で処理して、こ
の混合物を室温でアルゴン下で18時間撹拌した。高真空下で溶媒を留去した。
残渣を、ジクロロメタン/水間で分配し、抽出して、MgSO4で乾燥した。溶
媒の除去後、残渣を、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィ
ーに付した。5−(5−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリ
ン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン0.153g
(84%)を帯黄色の油状物として得た;MS(ISP):me/e=361(
C22H25N4O+)。
b) 5−(5−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン0.15g(0.
00042mol)をメタノール8mlに懸濁し、2.1M 塩酸メタノール溶液4ml
で処理した。20分後ここにジエチルエーテルを加えると、無色の沈殿物が分離
した。吸引濾過、洗浄及び高真空下での乾燥後、5−(5−ベンジルオキシ−3,
4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジ
ン−4−イルアミン二塩酸塩0.13g(71%)を淡黄褐色の結晶として得た
;融点273〜275°(分解)。
実施例24 5−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル メチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド40ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩11.6g(0.060mol)の懸濁液を、5
,6,7,8−テトラヒドロ−イソキノリン8.0ml(0.060mol)で処理
し、120°で溶解して、80°で16時間撹拌した。混合物を冷却し、吸引濾
過し、少量のジメチルホルムアミド、次に酢酸エチルで洗浄して、真空下で乾
燥した。2−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−5−イルメチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−イソキノリニウムクロリド塩酸塩16.5g(84
%)を帯黄色の結晶として得た;融点242〜244°。
b) メタノール50ml 中の2−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−
5−イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−イソキノリニウムクロリド
塩酸塩9.81g(0.030mol)の溶液を、10°で水素化ホウ素ナトリウ
ム3.5g(0.092mol)で少量ずつ処理した。混合物を室温で1時間撹拌
し、溶媒を完全に除去した。残渣を酢酸エチルと水とで分配し、抽出して、石油
エーテルから再結晶させた。5−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−
イソキノリン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン5
.7g(74%)を白色の結晶として得た;融点137〜139°(分解)。
c) エタノール40ml 中の5−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イル
アミン1.74g(0.00673mol)の溶液を3.5N 塩酸エタノール溶液
3.85ml(0.0135mol)で処理した。この溶液から溶媒を完全に除去し
て、残渣をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−(3,4,5
,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−2−メ
チル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩2.16g(97%)を白色の結晶
として得た;融点248〜250°。
実施例25 5−(4−エチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−2− メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド13ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン0.95g(0.0050mol)の懸濁液を、トリエ
チルアミン3.5ml (0.025mol)及び4−エチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジン1.16g(0.010mol)で処理して、この混合物を室温
でアルゴン下で18時間撹拌した。溶媒を高真空下で留去した。残渣をジクロロ
メタン/水間で分配し、抽出して、MgSO4で乾燥した。溶媒の除去後、残渣
を、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。5−
(4−エチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−2−メ
チル−ピリミジン−4−イルアミン0.60g(52%)を淡黄褐色の固体とし
てを得た;融点75〜76°。
b) 5−(4−エチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチ
ル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン0.16g(0.00069mo
l)をエタノール2mlに溶解して、2.4M 塩酸エーテル溶液1ml で処理した。
この混合物をジエチルエーテル5ml で希釈すると、無色の沈殿物が分離した。
吸引濾過、洗浄及び高真空下での乾燥後、5−(4−エチル−3,6−ジヒドロ
−2H−ピリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミ
ン二塩酸塩0.18g(84%)を無色の結晶として得た;融点>245°(分
解)。
実施例26 1−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−5−イルメチル)−1,2,3, 6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イルメチルベンゾエート
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.195g(0.0010mol)の懸濁液を、トリエ
チルアミン0.42ml(0.0030mol)及び1,2,3,4−テトラヒドロ
−ピリジン−4−イルメチルベンゾエート0.365g(0.0010mol)で
処理して、混合物を室温でアルゴン下で18時間撹拌した。溶媒を高真空下で留
去した。残渣をジクロロメタン/水間で分配し、抽出して、MgSO4で乾燥し
た。溶媒の除去後、残渣を、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルのクロマトグ
ラフィーに付した。1−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−5−イルメチ
ル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イルメチルベンゾエート0.
17g(74%)を黄色の油状物として得た。MS(ISP):me/e=33
9(C19H23N4O2 +)。
b) 1−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−5−イルメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イルメチルベンゾエート0.16g(
0.00050mol)をメタノール2ml に溶解して、2.1M塩酸メタノール溶
液2.5ml で処理した。無色の沈殿物が分離した。吸引濾過、洗浄及び高真空
下での乾燥後、1−(4−アミノ−2−メチル−ピリミジン−5−イルメチ
ル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イルメチルベンゾエート
二塩酸塩0.125g(61%)を無色の結晶として得た;融点>265°(分
解)。
実施例27 [5−(4−ベンジルオキシメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1− イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イル]−アミン
a) 臭化ベンジル10.7ml(0.0901mol)を、ジメチルホルムアミ
ド30ml 中の4−ヒドロキシメチルピリジン8.9g(0.0815mol)の溶
液に加えて、この混合物を100°で2時間撹拌した。次に、反応混合物を室温
まで冷却し、エタノール111ml で希釈してNaBH43.9g(0.103mol
)で少量ずつ処理した。混合物を3時間煮沸還流して、室温で更に18時間撹拌
した。次に溶媒を留去し、残渣をジクロロメタン/水間で分配し、抽出して乾燥
した。溶媒の除去後、残渣を、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を溶離液として
シリカゲルのクロマトグラフィーに付した。(1−ベンジル−1,2,3,6−
テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−メタノール9.26g(56%)を黄色
の結晶として得た;融点57〜60°。
b) (1−ベンジル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)
−メタノール1.016g(0.0050mol)を、テトラヒドロフラン10ml
中のNaH(油中60%)0.20g(0.0050mol)の懸濁液に加えて、
この混合物を室温で30分間撹拌した。次に、臭化ベンジル0.60ml(0.0
050mol)を加えて、混合物を室温で更に2時間撹拌した。次に反応混合物を
水で処理してジエチルエーテルで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥し、濃縮
して、残渣を、ヘキサン/酢酸エチル(9:1)〜(3:1)を溶離液としてシ
リカゲルのクロマトグラフィーに付した。1−ベンジル−4−ベンジルオキシメ
チル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン0.515g(35%)を黄色の
油状物として得た。MS(ISP):me/e=294(C20H24NO+)。
c) 1−クロロエチルクロロホルメート0.24ml(0.0022mol)を
、氷で冷却しながらジクロロメタン19ml 中の1−ベンジル−4−ベンジルオ
キ
シメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン0.495g(0.0016
9mol)の溶液に加えて、混合物を0°で1.5時間撹拌した。次に混合物を濃
縮して、残渣をメタノール19ml で処理した。混合物を2時間煮沸還流し、再
度濃縮して、残渣を酢酸エチル/水間で分配し、抽出して、Na2SO4で乾燥し
た。濃縮及び高真空下での乾燥後、4−ベンジルオキシメチル−1,2,3,6
−テトラヒドロ−ピリジン0.376gを、出発物質30%が混入した褐色の油
状物として得た(65%)。MS(ISP):me/e=204(C13H18NO+)
。
d) ジメチルホルムアミド8ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン0.327g(0.00168mol)の懸濁液を、トリ
エチルアミン0.7ml(0.0050mol)及び4−ベンジルオキシメチル−1
,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン(1−ベンジル−4−ベンジルオキシメ
チル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン30%が混入している)0.3
7g(0.00168mol)で処理して、混合物を室温でアルゴン下で18時間撹
拌した。高真空下で溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン/水間で分配し、抽
出してMgSO4で乾燥した。溶媒の除去後、残渣を、酢酸エチルを溶離液とし
てシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。[5−(4−ベンジルオキシメチ
ル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イル]−アミン0.19g(53%)を黄色の油状物として得た。
MS(ISP):me/e=325(C19H25N4O+)。
e) [5−(4−ベンジルオキシメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジ
ン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イル]−アミン0.18
5g(0.00057mol)をメタノール3ml に溶解して、2.1M 塩酸メタノ
ール溶液2.7ml で処理した。無色の沈殿物が分離した。吸引濾過、洗浄及び
高真空下での乾燥後、[5−(4−ベンジルオキシメチル−3,6−ジヒドロ−
2H−ピリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イル]−ア
ミン二塩酸塩0.075g(33%)を無色の結晶として得た;融点>244°
(分解)。
実施例28 2−メチル−5−(4−フェネチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1− イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド40ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩0.5g(0.0026mol)の温溶液を、4
−フェネチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン0.4g(0.0021mol
)及びトリエチルアミン0.9ml(0.0064mol)で処理して、混合物を室
温で24時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去した。残渣をジクロロメタ
ンと水とで分配し、抽出し、アセトニトリル/エタノール(8:1)を溶離液と
してシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸した。
2−メチル−5−(4−フェネチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−
イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.18g(22%)を白色の結晶
として得た;融点152〜154°。更に帯黄色の結晶0.03gを母液から回
収した。
b) エタノール10ml 中の2−メチル−5−(4−フェネチル−3,6−
ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0
.177g(0.00057mol)の溶液を、3.5N 塩酸エタノール溶液0.
16ml(0.00057mol)で処理した。この溶液から溶媒を完全に除去して、
残渣をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。2−メチル−5−(4
−フェネチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−ピリミ
ジン−4−イルアミン二塩酸塩0.110g(51%)を白色の結晶として得た
;融点235〜237°。
実施例29 (E)−2−メチル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン −1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド5ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリ
ミジン−4−イルアミン塩酸塩0.08g(0.00045mol)の懸濁液を、
(E)−4−スチリル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン0.085g
(0.000545mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で55時
間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去した。残渣をジクロロメタンと水とで
分配し、抽出し、アセトニトリル/メタノール(5:1)を溶離液としてシリカ
ゲルのクロマトグラフィーに付して、エタノールから再結晶させた。(E)−2
−メチル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル
メチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.078g(61%)を白色の結晶と
して得た;融点199〜203°。
b) メタノール/ジクロロメタン(1:1)30ml 中の(E)−2−メチ
ル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル
)−ピリミジン−4−イルアミン0.077g(0.00025mol)の溶液を
、3.5N塩酸エタノール溶液0.07ml(0.00026mol)で処理した。こ
の溶液から溶媒を完全に除去して、エタノール/ジエチルエーテルから再結晶さ
せた。(E)−2−メチル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピ
リジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩(1:1.2)
0.046g(54%)を帯黄色の結晶として得た;融点185〜192°。
実施例30 2−メチル−5−(4−フェニルエチニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン− 1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン
ジメチルホルムアミド20ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピリミジ
ン−4−イルアミン塩酸塩0.19g(0.00098mol)の溶液を、4−フ
ェニルエチニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリジン0.15g(0.8
2mol)及びトリエチルアミン0.34ml(0.0024mol)で処理して、この
混合物を室温でアルゴン下で16時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去し
た。残渣をジクロロメタンと水とで分配し、抽出し、アセトニトリル/エタノー
ル(8:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、ジエチ
ルエーテルで温浸した。2−メチル−5−(4−フェニルエチニル−3,6−ジ
ヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.
10g(34%)を白色の結晶として得た;融点187〜188°。
実施例31 2−メチル−5−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジ ン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド20ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩0.30g(0.0019mol)の懸濁液を、
1−フェネチル−ピペラジン0.30g(0.00157mol)及びトリエチル
アミン0.66ml(0.0047mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴ
ン下で36時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去した。残渣をジクロロメ
タンと水とで分配し、抽出し、メタノールを溶離液としてシリカゲルのクロマト
グラフィーに付して、トルエンから再結晶させた。2−メチル−5−(4−フェ
ネチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.39g
(83%)を白色の結晶として得た;融点162〜165°。
b) メタノール20ml 中の2−メチル−5−(4−フェネチル−ピペラジ
ン−1−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン0.37g(0.0012
mol)の溶液を、3.5N 塩酸エタノール溶液0.37ml(0.00129mol)
で処理した。この溶液から溶媒を完全に除去して、残渣をエタノールから再結晶
させた。2−メチル−5−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イルメチル)−
ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩(1:1.2)0.36g(87%)を白色
の結晶として得た;融点240〜242°。
実施例32 [5−(4−ベンジルオキシメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−メチ ル−ピリミジン−4−イル]−アミン
a) テトラヒドロフラン2ml中の二酸化白金0.040gの懸濁液を、テト
ラヒドロフラン3.5ml 中の[5−(4−ベンジルオキシメチル−3,6−ジ
ヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イ
ル]−アミン0.11g(0.00034mol)の溶液で処理して、この混合物
を常圧下で5時間水素化した。触媒を濾過し、瀘液を濃縮して、残渣を、酢酸エ
チルを溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。[5−(4−ベ
ンジルオキシメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン
−4−イル]−アミン0.078g(70%)を無色の結晶として得た;融点1
06〜108°。
b) [5−(4−ベンジルオキシメチル−ピペリジン−1−イルメ
チル)−2−メチル−ピリミジン−4−イル]−アミン0.076g(0.00
0233mol)をメタノール1.2ml に溶解して、2.1M 塩酸メタノール溶液
1.1ml で処理した。ジエチルエーテルを少量添加後、無色の沈殿物が分離し
た。これを吸引濾過し、洗浄して、高真空下で乾燥した。[5−(4−ベンジル
オキシメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−
イル]−アミン二塩酸塩0.044g(47%)を無色の結晶として得た;融点
>247°(分解)。
実施例33 5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2− プロピル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド75ml 中の5−ブロモメチル−2−プロピル−
ピリミジン−4−イルアミン二臭化水素酸塩7.0g(0.020mol)、(2−
メトキシ−フェニル)−ピペラジン3.85g(0.020mol)及び無水炭酸
カリウム6g(0.043mol)の懸濁液を、室温で4時間溶解した。反応混合
物を吸引濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル及びエタノールで洗浄し、瀘液
から溶媒を完全に除去して、残渣を、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルのク
ロマトグラフィーに付して、熱酢酸エチルから再結晶させた。5−[4−(2−
メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−プロピル−ピリミ
ジン−4−イルアミン1.3g(21%)を帯黄色の結晶として得た;融点130
°。
b) 生成物を温エタノールに溶解して、ジエチルエーテル中の過剰な塩酸で
処理した。溶液から結晶が分離した。5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−
ピペラジン−1−イルメチル]−2−プロピル−ピリミジン−4−イルアミン二
塩酸塩1.3g(81%)を帯黄色の結晶として得た;融点281°。
実施例34 5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン− 1−イルメチル]−2−プロピル−ピリミジン−4−イルアミン
a) ジメチルホルムアミド60ml 中の5−ブロモメチル−2−プロピル−
ピリミジン−4−イルアミン二臭化水素酸塩7.0g(0.020mol)、4−(4−
フルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩4.2g
(0.020mol)及び無水炭酸カリウム8.0g(0.060mol)の懸濁液を
、室温で18時間撹拌した。混合物を吸引濾過し、フィルターケーキをジクロロ
メタンで洗浄し、瀘液から溶媒を完全に除去して、残渣を酢酸エチル/シクロヘ
キサンから、及び次に熱エタノールから2回再結晶した。5−[4−(4−フル
オロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル]−2
−プロピル−ピリミジン−4−イルアミン1.4g(21%)を白色の結晶とし
て得た;融点142〜145°。
b) 生成物(0.00429mol)を温エタノールに溶解して、ジエチルエ
ーテル中の過剰な塩酸で処理した。溶液から結晶が分離した。5−[4−(4−
フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル]
−2−プロピル−ピリミジン−4−イルアミン二塩酸塩1.0g(58%)を帯
薄黄色の結晶として得た;融点265〜266°。
実施例35 5−(4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジ アミン
a) テトラヒドロフラン10ml 中の1−フェニル−ピペラジン0.14g
(0.00086mol)の溶液を、トリエチルアミン0.6ml(0.0043mol
)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二臭化水素酸塩0.24
g(0.00086mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で16時
間撹拌した。得られた懸濁液を吸引濾過して、瀘液から溶媒を完全に除去した。
残渣を、アセトニトリル/メタノール(1:1)を溶離液としてシリカゲルのク
ロマトグラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸した。5−(4−フェニル
−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン0.14g(
57%)を白色の結晶として得た;融点263〜265°。更に帯黄色の結晶0
.04gを母液から回収した。
b) 5−(4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2
,4−ジアミン0.17g(0.00059mol)を熱メタノール120ml に溶
解した。この溶液を室温で、3.7N 塩酸エタノール溶液0.32ml(0.00
118mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去して、残渣をメ
タノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−(4−フェニル−ピペラジ
ン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩0.21g(7
1%)を白色の結晶として得た;融点275〜277°。
実施例36 5−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミ ジン−2,4−ジアミン
a) ジメチルホルムアミド35ml 中の1−(4−クロロ−フェニル)−ピ
ペラジン0.97g(0.00493mol)の溶液を、トリエチルアミン1.37ml
(0.00986mol)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン
二臭化水素酸塩0.60g(0.0016mol)で処理して、この混合物を室温
でアルゴン下で60時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去した。残渣を、
アセトニトリル/メタノール(1:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグ
ラフィーに付して、ジクロロメタン/水(1:1)で温浸し、次いで吸引濾過し
た。5−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピ
リミジン−2,4−ジアミン0.21g(40%)を白色の結晶として得た;融
点296〜298°。
b) 5−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]
−ピリミジン−2,4−ジアミン0.18g(0.00056mol)を熱メタノ
ール250mlに溶解した。溶液を室温で、3.5N 塩酸エタノール溶液0.32
ml(0.00112mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去して、残渣を
メタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−[4−(4−クロロ−フ
ェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン塩酸
塩(1:1.9)0.22g(100%)を白色の結晶として得た;融点252
〜253°。
実施例37 5−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,4− ジアミン
a) ジメチルホルムアミド30ml 中の1−p−トリル−ピペラジン0.8
7g(0.00493mol)の溶液を、トリエチルアミン1.37ml
(0.00986mol)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン
二臭化水素酸塩0.60g(0.00164mol)で処理して、この混合物を室
温でアルゴン下で110時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去した。残渣
を、メタノールを溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、ジク
ロロメタン/水(1:1)で温浸し、次いで吸引濾過した。5−(4−p−トリ
ル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン0.25g
(51%)を淡黄褐色の結晶として得た;融点248〜250°。
b) 5−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリミジン−
2,4−ジアミン0.23g(0.00077mol)を熱メタノール220ml に
溶解した。溶液を室温で、3.5N 塩酸エタノール溶液0.44ml(0.001
54mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去して、残渣をエタノール/ジ
エチルエーテルから再結晶させた。5−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イ
ルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン二塩酸塩0.22g(77%)を白
色の結晶として得た:融点220〜222°。
実施例38 5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリ ミジン−2,4−ジアミン
a) ジメチルホルムアミド30ml 中の1−(4−メトキシ−フェニル)−
ピペラジン0.95g(0.00494mol)の溶液を、トリエチルアミン1.
37ml(0.00986mol)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジ
アミン二臭化水素酸塩0.60g(0.00164mol)で処理して、この混合
物を室温でアルゴン下で65時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に除去した。
残渣を、アセトニトリル/メタノール(1:1)を溶離液としてシリカゲルのク
ロマトグラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸し、次いで吸引濾過した。
5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリ
ミジン−2,4−ジアミン0.24g(47%)を白色の結晶として得た;融点
239〜241°。
b) 5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−
ピリミジン−2,4−ジアミン0.23g(0.00073mol)を熱メタノー
ル250ml に溶解した。この溶液を室温で、3.5N塩酸エタノール溶液0.84m
l(0.00293mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去して、メタノー
ル/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−[4−(4−メトキシ−フェニル
)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン塩酸塩(1:
2.3)0.27g(96%)を白色の結晶として得た;融点215〜216°。
実施例39 5−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミ ジン−2,4−ジアミン
テトラヒドロフラン500ml 中の1−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジ
ン13.5g(0.050mol)の溶液を、トリエチルアミン35ml(0.25mol
)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二臭化水素酸塩18.2
g(0.050mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で16時間撹
拌した。得られた懸濁液を吸引濾過して、瀘液から溶媒を完全に除去した。残渣
を、アセトニトリル/メタノール(1:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマ
トグラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸した。5−[4−(3−クロロ
−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン
10g(63%)を淡黄褐色の結晶として得た;融点222〜226°。
実施例40 5−[4−(2−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミ ジン−2,4−ジアミン
テトラヒドロフラン300ml 中の1−(2−クロロ−フェニル)−ピペラジ
ン8.0g(0.031mol)の溶液を、トリエチルアミン22ml(0.16mol
)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二臭化水素酸塩11.5
g(0.031mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で16時間撹
拌した。得られた懸濁液を吸引濾過して、瀘液から溶媒を完全に除去した。残渣
を、アセトニトリル/メタノール(1:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマ
トグラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸した。5−[4−(2−クロロ
−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン
5.5g(55%)を淡黄褐色の結晶として得た;融点230〜235°。
実施例41 5−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリ ミジン−2,4−ジアミン
テトラヒドロフラン100ml 中の1−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラ
ジン3.2g(0.017mol)の溶液を、トリエチルアミン11.6ml(0.
084mol)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン二臭化水素
酸塩6.1g(0.017mol)で処理して、この混合物を室温でアルゴン下で
16時間撹拌した。得られた懸濁液を吸引濾過して、瀘液から溶媒を完全に除去
した。残渣を、アセトニトリル/メタノール(1:1)を溶離液としてシリカゲ
ルのクロマトグラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸した。5−[4−(
2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ピリミジン−2,
4−ジアミン2.0g(38%)を白色の結晶として得た;融点195〜196
°。
実施例42 5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)− ピリミジン−2,4−ジアミン
a) ジメチルホルムアミド40ml 中の4−フェニル−1,2,3,6−テ
トラヒドロ−ピリジン塩酸塩1.0g(0.0051mol)の溶液を、トリエチ
ルアミン2.13ml(0.0153mol)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−
2,4−ジアミン二臭化水素酸塩0.62g(0.00170mol)で処理して
、この混合物を室温でアルゴン下で65時間撹拌した。混合物から溶媒を完全に
除去した。残渣を、メタノールを溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィー
に付して、ジクロロメタン/水(1:1)で温浸し、次いで吸引濾過した。次に
有機相から溶媒を完全に除去して、残渣をジエチルエーテルで温浸して、次いで
吸引濾過した。5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−
イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン全部で0.27g(56%)を白
色の結晶として得た;融点239〜241°。
b) 5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメ
チル)−ピリミジン−2,4−ジアミン0.23g(0.00081mol)を熱
メタノール220mlに溶解した。この溶液を室温で、3.5N塩酸エタノール溶
液0.47ml(0.00162mol)で処理した。溶液から溶媒を完全に除去し
て、残渣をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。5−(4−フェニ
ル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,
4−ジアミン二塩酸塩0.23g(79%)を白色の結晶として得た;融点20
9〜211°。
実施例43 5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン− 1−イルメチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン
テトラヒドロフラン100ml 中の4−(4−フルオロ−フェニル)−1,2
,3,6−テトラヒドロ−ピリジン3.6g(0.020mol)の溶液を、トリ
エチルアミン13.9ml(0.10mol)及び5−ブロモメチル−ピリミジン−
2,4−ジアミン二臭化水素酸塩7.3g(0.020mol)で処理して、この
混合物を室温でアルゴン下で16時間撹拌した。得られた懸濁液を吸引濾過して
、瀘液から溶媒を完全に除去した。残渣を、アセトニトリル/メタノール(1:
1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、ジエチルエーテ
ルで温浸した。5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2
H−ピリジン−1−イルメチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン3.5g(58
%)を帯褐色の結晶として得た;融点265°。
実施例44 2,4−ジメチル−5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン− 1−イルメチル)−ピリミジン
a) テトラヒドロフラン5ml 中の(2,4−ジメチル−ピリミジン−5−
イル)−メタノール0.276g(0.0020mol)の溶液を、ヘキサン中の
1.29M ブチルリチウム1.6ml(0.00202mol)で−78°でアルゴ
ン下で処理した。次にテトラヒドロフラン3ml 中の4−メチル−ベンゼンスル
ホニルクロリド0.39g(0.00204mol)の溶液をここに滴下により加
え、温度を0°まで上昇させ、次にテトラヒドロフラン3ml 中の4−フェニル
−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン塩酸塩0.403g(0.00206mol
)
及びトリエチルアミン1.1ml(0.0080mol)の懸濁液をここに滴下によ
り加えた。この混合物を室温で3時間撹拌し、吸引濾過して、瀘液から溶媒を完
全に除去した。残渣をジクロロメタンと水とで分配し、抽出して、酢酸エチルを
溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。淡帯黄色の固体0.3
1gを得た。
b) 生成物(0.28g)をエタノール10mlに溶解して、3.5N 塩酸エ
タノール溶液0.29ml(0.0010mol)で処理した。この溶液から溶媒を
完全に除去して、残渣をアセトニトリル/ジエチルエーテルから再結晶させた。
2,4−ジメチル−5−(4−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−
1−イルメチル)−ピリミジン塩酸塩0.25g(44%)を白色の結晶として
得た;融点176〜178°。
実施例45 5−[6−(4−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン− 2−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) 最初にトリエチルアミン0.22ml(0.00160mol)そして次に
トリフルオロメタンスルホン酸無水物0.26ml(0.00155mol)を、ア
ルゴン下で、ジクロロメタン7.5ml 中の6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ
−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル0.38g(0.001
52mol)の氷冷溶液に滴下により加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、飽和
炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出して、溶媒を完全に除去
した。油状の粗製6−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−3,4−ジヒ
ドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル0.66gを得た。
b) ジメトキシエタン5ml 中の6−(トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル
0.66gの溶液をアルゴン下で、4−クロロフェニルホウ酸0.29g(0.
0018mol)及び2N 炭酸水素ナトリウム水溶液2.1ml(0.0041mol)
で処理した。この混合物をアルゴンで飽和させて、テトラキス−(トリフェニル
ホスフィン)−パラジウム0.088g
(0.000076mol)を加えて、混合物を19時間煮沸還流した。この混合
物を冷却し、2N 水酸化ナトリウム水溶液9ml中に注ぎ入れて、酢酸エチルで抽
出した。残渣を、シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1)を溶離液としてシリカ
ゲルのクロマトグラフィーに付した。淡黄色の油状物0.52g(100%)を
得た。分析用試料を熱n−ヘキサンから数回再結晶して、6−(4−クロロフェ
ニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチ
ルを白色の結晶として得た;融点88.5〜90.5°。
c) 塩化水素ガス流を、酢酸エチル110ml 中の6−(4−クロロフェニ
ル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル
2.52g(0.0073mol)の溶液に導入した。反応は、薄層クロマトグラ
フィーにより追跡した。この混合物を0°に冷却して吸引濾過した。6−(4−
クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン塩酸塩2.05g(
100%)を白色の結晶として得た;215〜245°で昇華(分解)。
d) ジメチルホルムアミド95ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−ピ
リミジン−4−イルアミン塩酸塩1.69g(0.0087mol)の懸濁液を、
6−(4−クロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン塩
酸塩2.035g(0.00726mol)及びトリエチルアミン3.35ml(0
.024mol)で処理して、室温でアルゴン下で66時間撹拌した。この混合物
から溶媒を完全に除去した。残渣をジクロロメタンと水とで分配した。1N水酸
化ナトリウム水溶液16mlをここに滴下により加え、混合物を抽出して、酢酸エ
チル/イソプロピルアルコール(9:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマト
グラフィーに付して、ジエチルエーテルで温浸した。5−[6−(4−クロロフ
ェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル]−2−メ
チル−ピリミジン−4−イルアミン2.0g(63%)を白色の固体として得た。
分析用試料を酢酸エチルから再結晶して、白色結晶を得た;融点205〜208
°。
e) エタノール100ml 中の粗製5−[6−(4−クロロフェニル)−3
,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル]−2−メチル−ピリミ
ジン−4−イルアミン0.56g(0.00053mol)の溶液を濾過して、
3.5N 塩酸エタノール溶液1.1ml(0.00385mol)で処理した。得ら
れた懸濁液を吸引濾過した。5−[6−(4−クロロフェニル)−3,4−ジヒ
ドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−
イルアミン二塩酸塩0.098g(14%)を白色の結晶として得た;融点223〜
235°(分解)。
実施例46 5−[6−(3,5−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノ リン−2−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン
a) 最初にトリエチルアミン1.46ml(0.0105mol)そして次にト
リフルオロメタンスルホン酸無水物1.7ml(0.0102mol)を、アルゴン
下で、ジクロロメタン80ml 中の6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−
イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル2.49g(0.010mol)の氷
冷溶液に滴下により加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出して、溶媒を完全に除去した。油状の粗
製6−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イ
ソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル3.81gを得た。
b) ジメトキシエタン40ml 中の6−(トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチ
ル3.81gの溶液をアルゴン下で、3,5−ジクロロフェニルホウ酸2.01
g(0.0105mol)及び2N 炭酸水素ナトリウム水溶液13.5ml(0.0
27mol)で処理した。この混合物をアルゴンで飽和し、テトラキス−(トリフ
ェニルホスフィン)−パラジウム0.578g(0.00050mol)をここに
加えて、混合物を20時間煮沸還流した。この混合物を冷却し、2N 水酸化ナト
リウム水溶液120ml 中に注ぎ入れて、酢酸エチルで抽出した。残渣を、シク
ロヘキサン/酢酸エチル(9:1)を溶離液としてシリカゲルのクロマトグラフ
ィーに付した。6−(3,5−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−
イソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル3.42g(90%)を淡黄色の
濃密な油状物として得た。
c) 塩化水素ガス流を、酢酸エチル180ml 中の6−(3,5−ジクロロ
フェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸 tert−
ブチル3.42g(0.0904mol)の溶液に導入した。反応は、薄層クロマ
トグラフィーにより追跡した。この混合物を0°に冷却して吸引濾過した。6−
(3,5−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン塩酸塩
2.58g(91%)を白色の結晶として得た;融点220〜260°(分解)。
d) ジメチルホルムアミド105ml 中の5−クロロメチル−2−メチル−
ピリミジン−4−イルアミン塩酸塩1.85g(0.0095mol)の懸濁液を
、6−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキ
ノリン塩酸塩2.50g(0.00795mol)及びトリエチルアミン3.66m
l(0.026mol)で処理して、室温でアルゴン下で65時間撹拌した。この混
合物から溶媒を完全に除去した。残渣をジクロロメタンと水とで分配した。1N
水酸化ナトリウム水溶液30mlをここに滴下により加え、混合物を抽出して、酢
酸エチル/イソプロピルアルコール(9:1)を溶離液としてシリカゲルのクロ
マトグラフィーに付した。次に、最初はメタノール/酢酸エチル/n−ヘキサン
から、次いで熱酢酸エチルから結晶化を行った。、5−[6−(3,5−ジクロ
ロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルメチル]−2
−メチル−ピリミジン−4−イルアミン1.21g(38%)を白色の結晶とし
て得た;融点205〜211°。
実施例A
以下の組成の錠剤を通常の方法で製造した:
mg/ 錠
活性成分 100
粉末乳糖 95
白色トウモロコシデンプン 35
ポリビニルピロリドン 8
Naカルボキシメチルデンプン 10
ステアリン酸マグネシウム 2
錠剤重量 250
実施例B
以下の組成の錠剤を通常の方法で製造した:
mg/ 錠
活性成分 200
粉末乳糖 100
白色トウモロコシデンプン 64
ポリビニルピロリドン 12
Naカルボキシメチルデンプン 20
ステアリン酸マグネシウム 4
錠剤重量 400
実施例C
以下の組成のカプセル剤を製造した:
mg/ カプセル
活性成分 50
結晶乳糖 60
微結晶セルロース 34
タルク 5
ステアリン酸マグネシウム 1
カプセル充填重量 150
適切な粒径を有する活性成分、結晶乳糖及び微結晶セルロースを相互に均質に
混合し、篩過して、次いでタルク及びステアリン酸マグネシウムを混合した。完
成した混合物を適切なサイズの硬ゼラチンカプセルに充填した。
【手続補正書】
【提出日】1998年4月9日
【補正内容】
請求の範囲
1.一般式:
[式中、
R1及びR2は、個々に低級アルキル又はアミノを表し;
Aは、
を表し;
Bは、A4、A5及びA6では水素を表し;
A1〜A6では:
を表し;
A4〜A6では低級アルコキシを表し;そして
A1及びA2では低級アルキル、スチリル、フェニルエチニル又はベンゾ
イルオキシ−低級アルキルを表し;
nは、0〜2を表し;
m、pは、0、1を表し;そして
R3、R4、R5及びR6は、各々独立して水素、ハロゲン、低級アルキル、トリ
フルオロメチル、低級アルコキシ又はニトロを表す。]で示されるピリミジン化
合物、及び薬学的に許容しうるその酸付加塩。
2.式:
[式中、
Bは、
低級アルキル、スチリル、フェニルエチニル又はベンゾイルオキシ−低級アルキ
ルを表し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを表し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを表し;
m、pは、0、1であり;そして
nは、0〜2である。]で示される、請求項1記載の化合物。
3.式:
[式中、Bは、
低級アルキル、スチリル、フェニルエチニル又はベンゾイルオキシ−低級アルキ
ルを表し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを表し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを表し;
nは、0〜2であり;そして
m、pは、0、1である。]で示される、請求項1記載の化合物。
4.式:
[式中、Bは、
を表し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを表し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを表し;
nは、0〜2であり;そして
m、pは、0、1である。]で示される、請求項1記載の化合物。
5.式:
又は
[式中、
Bは、水素、低級アルコキシ又は
を表し;
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを表し;
R3〜R6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アル
コキシ又はニトロを表し;
nは、0〜2であり;そして
m、pは、0、1である。]で示される、請求項1記載の化合物。
6.式:
[式中、
R1及びR2は、低級アルキル又はアミノを表す。]で示される化合物。
7.R1がメチルを表し、R2がアミノを表し、そしてBがベンジルメチル、スチ
リル、又は塩素若しくはメトキシにより置換されたフェニルを表す、請求項3記載
の化合物。
8.下記の群:
5−[4−(4−クロロ−フエニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−
1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン、
5−[4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン
−1−イルメチル]−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン、
2−メチル−5−(4−フェネチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−
イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン、及び
(E)−2−メチル−5−(4−スチリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジ
ン−2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン、
から選択される、請求項7記載の化合物。
9.R1がメチルを表し、R2がアミノを表し、そして請求項5記載のBが水素又
は置換されていないフェニルを表す、請求項5又は6記載の化合物。
10.下記の群:
5−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−イソキノリン−2−イ
ルメチル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミン、及び
2−メチル−5−(6−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−
2−イルメチル)−ピリミジン−4−イルアミン、
から選択される、請求項9記載の化合物。
11.請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物又は薬学的に許容しうるその
塩、及び治療的に不活性な担体を含有する医薬。
12.請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物の製造方法であって、
a) 一般式:
で示される化合物又はその塩[式中、R1及びR2は、請求項1と同義であり、そ
してXは、反応性脱離基を表す]を、一般式:
H−A III
[式中、Aは、請求項1と同義である]で示される化合物と反応させるか、又は
b) AがA2を表し、そして他の全ての置換基が請求項1と同義である、式I
の化合物を水素化して、AがA3を表す式Iの化合物にするか、又は
c) 式IV:
[式中、R1及びR2は、請求項1と同義である]で示される化合物を還元して、
AがA7を表す式Iの化合物にするか、又は
d) 一般式Iの化合物を薬学的に利用しうる酸付加塩に変換する、
ことを含む方法。
13.請求項12の方法又はこれと均等な方法により製造される、請求項1〜1
0のいずれか1項記載の化合物又は薬学的に許容しうるその塩。
14.ドーパミン系の障害により引き起こされる疾患の治療又は予防のための治
療活性物質用の、請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物又は薬学的に許容
しうるその塩。
15.ドーパミン系の障害により引き起こされる疾患、特に精神病の治療又は予
防用医薬の製造のための、請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物又は薬学
的に利用しうるその塩の使用。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),BR,CA,CN,J
P,MX,TR
(72)発明者 エーデンホーファー,アルブレヒト
スイス国、ツェーハー−4125 リーヘン、
リドルフ・ヴァッカーナーゲルシュトラー
セ 35