JPH11500199A - 傾斜するボールを備えた水洗便所 - Google Patents

傾斜するボールを備えた水洗便所

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JPH11500199A JP9520831A JP52083197A JPH11500199A JP H11500199 A JPH11500199 A JP H11500199A JP 9520831 A JP9520831 A JP 9520831A JP 52083197 A JP52083197 A JP 52083197A JP H11500199 A JPH11500199 A JP H11500199A
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Abstract

(57)【要約】 水洗便所(1)にはハウジング(2)があり、このハウジングに便座(8)を備えた皿状のボール(7)が傾斜可能に組み込まれている。便座(8)は使用位置から噴射位置に旋回できる。更に、ハウジング(2)内には浄化装置(20)が配設され、この浄化装置は噴射位置で便座(8)とボール(7)を加圧水により洗浄するために使用される。更に、この浄化装置(20)にはボール(7)と便座(8)を洗浄するために使用される噴射ノズル(24,25,26)に及ぶカバー(21)がある。このカバー(21)と便座(8)は噴射位置で共に洗浄スペースを仕切り、この洗浄スペースはハウジングの内部スペース(9)に対して水封止して遮断されている。洗浄過程中には、加圧水自体で便座の表面やボールの内壁にしつこく付着した汚物を溶かし、糞便排出管(10)の方向に流し出す。加圧水による洗浄に続き、ボール(7)と便座(8)を冷たい空気あるいは高温の空気で乾燥しする。そのため、浄化装置(20)には更に換気装置が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】 傾斜するボールを備えた水洗便所 技術分野 この発明は傾斜するボールを備えた水洗便所、つまり請求の範囲第1項の前段 に規定する水洗便所に関する。 この種の水洗便所は、特に頻繁に出入りする場所、例えばレストラン、駅、ホ テル、商店のようなところに設置され、少なくとも合成樹脂のハウジングと、主 にセラミックス材料から成るボールを備えている。 この種の水洗便所を維持する際の主要な問題はボールと便座を確実に清浄する ことにある。このような水洗便所はどう考えても衛生的に清浄にされる場合にの み、公衆により使用される。 従来の技術 国際特許出願 WO 91/16510号明細書によれば、皿状のボールを備えた水洗便所 が知られている。このボールは洗浄ビデを形成するハウジング内で回転可能に組 み込まれている。この場合、ボールはハウジングのフレーム開口に懸垂され、使 用位置から洗浄位置に約 90 °ほど回転する。このハウジングで形成される洗浄 ビデにはフレーム開口に対向する壁に便座とボールを洗浄するために使用される 多数の噴射ノズルがあり、これ等のノズルは洗浄水の貯蔵容器に接続している。 更に、この水洗便所には、洗浄ビデの下端に配置された不動のサイフォンがあり 、このサイフォンは流出導管に接続している。 似たようなタイプの他の水洗便所はドイツ公開特許第 41 32 265号明細書によ り周知である。この公開公報はトイレット装置を開示し、この装置には部屋に対 向する収納開口内に回転可能に懸垂されたトイレットボールを有する収納開口と 床のところに配置された流出口を有する。このボールの後のところには排出口が あり、この排出口は大きく傾くと流出口に対向する。更に、この装置の内部には 阻止可能な少なくとも一つの噴射ノズルが配置されている。このノズルはボール が大きく傾くと傾いたボール流し台に対して水ジェットを向ける。 上に述べた水洗便所を掃除する場合、便座とボールは流し台の壁に埋め込んだ 、あるいはハウジング内に固定配置されたノズルにより水で洗浄される。この種 の水導入部の難点は、一定に位置された噴霧ノズルにより便座表面あるいはボー ルの壁の一部のみが直接洗浄され、つまりノズルの開口が直接対向する部分のみ が洗浄される点にある。他の表面部分あるいは壁部分は、主に、排出口方向に流 れる水流によってのみ洗浄される。この種の水案内部により強力で完全に洗浄す ること、特にボールの壁に付着した汚れを除去することが不可能であることは明 白である。 これには、上記タイプの水案内部により比較的大量の水を使用してのみ、粗い 部分や紙を洗面台からサイフォンを通して洗浄することができる。これは何より も生態的に不利である。 発明の要約 この発明の課題は、上に述べた水洗便所の難点を持っていなく、取り分けボー ルと便座を効果的にしかも完全に洗浄できる水洗便所を提案することにある。 上記の課題は、この発明により請求の範囲第1項の特徴部分を有する水洗便所 により解決されている。 この水洗便所の有利な構成は従属請求項の内容である。 この発明による水洗便所では洗浄は主として加圧水で行われる。この加圧水に より、便座やボールに付着する汚れを問題なく除去でき、大きな品物やトイレの 紙をボールから除去できる。 図面の簡単な説明 以下、図面に基づきこの発明をより詳しく説明する。図面に示すのは、 第1図、使用位置に傾けたボールを有する水洗便所の模式図、 第2図、洗浄位置に傾けたボールを有する第1図に示す水洗便所の模式図、 第3図、第1図に示す水洗便所の平面図、 第4図、第2図に示す水洗便所の平面図、 第5図、傾斜機構の模式図、 第6図と第7図、それぞれ使用位置に傾けたボールを有する他の水洗便所の模 式図、 である。 好適実施例の説明 第1〜5図に示す全体に参照符号1を付けた水洗便所には、主に合成樹脂で形 成されたハウジング2がある。このハウジングにはフレーム開口3を有する前壁 4と、組付壁6に接触する後壁5がある。前壁4のフレーム開口3には、ボール 縁部分7a 上に固定された便座8を有するセラミックスのボール7が旋回可能に 組み込まれている。 ハウジング2の内部スペース9の床領域には、通常サイフォンの形をした防臭 トラップとして形成された排泄物排出管10が設けてある。この排泄物排出管1 0はパッキングを介して組付け壁6に配置され、ここでは図示していない円管に 連結できる排出接続短管11に合流している。 ボール7はボールハウジング12に挿入され、このハウジングに固定されてい る。フレーム開口3の下部では、ボール7が互いに対向し、ボールハウジング1 2に固定された二つのヒンジ13によりハウジング2に旋回可能に固定されてい る。内部スペース9に突出する端部7b ではボール7に最後に排泄物排出口7c が設けてある。この排出口には更に可能および/または延びる排出ホース14が 合流している。 ボール7の旋回には独立した旋回装置が使用される。この旋回装置は異なった タイプに形成され、ボール7あるいはボールハウジング12を、第1,2と3図 に示すように、内部スペース9で一つまたは、場合によっては、二つの回転軸の 周りに回転できる。この発明の枠内で旋回可能な旋回装置の実施例を、以下に第 5図と第7図に基づき説明する。 旋回装置により、ボール7と便座8を第1図と第3図に示す使用位置から第2 図と第4図に示す洗浄位置に、およびこの逆に旋回させる。 使用位置では、ボール7は通常の座高で床面15の上にフレーム開口3から突 出する。洗浄位置では、ボール7は少なくとも一部ハウジング2の中に傾けて配 置されている。この場合、排出口7c は排出管10の開口10a に傾いて入り込 んでいる。その結果、ボール7の中身は洗浄過程で直接排出管10の中に空にさ れる。 水洗便所1のハウジング2には、更に浄化装置20が配置されている。この装 置は特に便座8とボール7を洗浄位置で洗浄させて乾燥させるために使用される 。この洗浄装置10には軸22の周りに回転する洗浄器23に及ぶカバー21が ある。洗浄器には実質上中心本体23a とここから出る回転アーム23b がある 。中心本体23a と回転アーム23b には、洗浄位置でボール7の中に、あるい は便座8に向いた洗浄ノズル24あるいは25および26が設けてある。この場 合、上記洗浄ノズル24,25および26は柔軟な洗浄水導入導管27を介して 水貯蔵容器28に連通している。この水貯蔵容器の側には磁気操作できる弁が備 えてある。 浄化装置20の中心本体23a には噴射水に圧力を加え、前記ノズル24,2 5と26により噴射水を洗浄すべきボール7にあるいは洗浄すべき便座8に向け るため、ポンプ手段、例えば横通路ポンプがある。更に、中心本体23a には換 気手段が組み込まれれている。この換気手段は場合によっては前記ポンプ手段と 協働して冷たいあるいは温かい空気流を発生させるために使用される。換気手段 には、取り分けボール7にあるいは便座8に向かう空気通路があり、空気流を選 択的に温めたり加熱できるので、このようにして発生した高温の空気は洗浄の間 に噴射水を温め、この噴射水で洗浄を行った後、少なくとも便座8を完全に乾燥 させるまで吹き付ける。ボール7と便座8の乾燥は当然のことであるが冷たい空 気でも行える。 更に、浄化装置20は使用位置で傾いた休止位置を占め、洗浄の間にカバー2 1を休止位置から噴射位置に傾けたボール7に載せるように、旋回可能にボール ハウジング12に接続している。つまり、洗浄カバー21はボール7と共に洗浄 スペース31を仕切り、このスペースは内部スペース7に対して水封じして閉ざ されている。このため、場合によって、縁部分に取り付けたパッキング手段がカ バー21に設けてある。 浄化装置20を傾けるため、捕集容器21a を備えたカバー21はヒンジ32 によりボールハウジング12にリンク結合して固定し、第1図の上に示す端部2 1b と共にレール33の上を移動可能に案内されるので、ボール12を傾けたり 、浄化装置20を傾けることは同時に一つの駆動装置でのみ行える。 最後に、この水洗便所1にはブロックで示す電子制御装置35もある。この装 置によりボール7と便座8の開け閉めおよび以下に説明する浄化過程の経過も完 全にあるいは一部自動的に制御できる。この制御装置35には測定、制御および 調整のための電気および/または電子部品を備えた制御回路が付属している。こ の制御回路は図面に示しいない電子導線を介して浄化装置20と浄化スペース3 1および水洗便所1の他の駆動および制御部品の全てに接続している。個々の電 気あるいは電子制御部品あるいは部材は互いに時間に応じてロックしたり制御で きると効果的である。更に、制御装置35には少なくとも一つの操作部材、例え ばセンサスイッチ36がある。このスイッチにより以下に説明する噴射過程を手 動で行える。 この発明の実施例を詳しく説明した後、ボール7と便座8を洗浄するためにあ る洗浄過程をより詳しく説明する。 第1〜4図に示す水洗便所1は使用者に対して通常使用位置になっている。使 用者が水洗便所1を使用すると、ボール7と便座8は自動的にあるいはセンサス イッチ36を操作して噴射位置に傾く。これによりボールの中身の少なくとも一 部を排出管10に廃棄され、本来の洗浄過程が始まる。洗浄には浄化装置20が カバー21と共にボール7あるいは便座8の上に、第2図に示すように載置され る。洗浄スペース31はその中に導入すべき噴射水が封止エッジdに沿って排出 し、排出管10に達し、あるいは、場合によって、カバー21の捕集容器21a により捕集される。 次いで、便座8とボール7の内壁は最初の洗浄期間中に噴射ノズル24,25 と26を通して案内された加圧水を吹き付けて洗浄される。つまり、例えば 100 0 〜 3000 kPa の圧力と、約 3〜 10 cmのノズル間隔で洗浄される。この洗浄期 間中には洗浄器23が軸22の周りに回転し、ボール7の残りの物を排出管10 に流し出す。 例えば 5〜 30 秒の時間にわたる第一洗浄過程の間には、便座表面あるいはボ ールの内壁にへばりつく汚れや汚い粒子も溶かし出し、場合によっては、例えば トイレットペーパーのような他の粗い物と一緒に流し出す。同時にあるいは幾分 遅れて、換気手段によりカバー21とボール7で仕切られた洗浄スペース31に 温かい空気を、例えばノズル24,25と26の合体ジェットにして吹き込む。 その結果、このように昇温させたあるいは加熱させた加圧水でしつこく付着して いる汚れを簡単に便座8からあるいはボール7の内壁から剥離させることができ る。この場合、換気手段は便座の表面を短時間に、例えば 2〜 30 秒の間、 100 ℃以上、好ましくは 150〜 200℃となる温度に加熱するようにも制御されている 。これにより、実際上便座の表面に存在する全ての微生物を破壊できる。 第一洗浄期間に続き、水の供給を止め、便座8とボール7に第二洗浄期間で換 気手段で冷たい空気あるいは、場合によっては、高温の空気を吹き付けて乾燥さ せるので、次の使用者は乾燥した衛生設備を利用できる。 上に説明した洗浄過程では、この発明による洗浄機構は約 0.5〜 3リットルの 水しか必要としない。つまり比較的少量の水で済む。ボール7と便座8を洗浄し て乾燥させるのに必要な時間は、例えば 0.5〜 2分となる。 第2図から分かるように、カバー21の捕集容器21a は洗浄期間中に水のレ ベルn以下にある。それ故、水を排出する機構が必要となる。この機構はボール 7を傾けた時に噴射水を捕集容器21a から排出管10に流す。これは、この発 明により一端を捕集容器21a に載り、他端をボール7に流入する排出ホース1 4で行える。この場合、ボール7を使用位置に傾けると、噴射水が先ず上に移さ れ、そこから排出ホース14を通して排出管10に流れる。 ボール7をハウジング7へ傾けると、ボールの縁部分7a の前部分が上に、ま たボールの縁部分7a の後部分が下に移動する。その結果、ボール7は噴射位置 で傾いた位置を占める。ボール7を傾けるため、既に説明したように、傾斜装置 、例えば第5図に示すタイプの装置が使用される。 第5図にただ模式的に示す傾斜装置40には駆動円板42と付属するレバーア ーム43を伴う電動モータ41がある。レバーアームはその両端で駆動円板42 とボールハウジング12のヒンジ13にリンク結合している。このリンク結合部 の構造は駆動円板を矢印の方向44に回転させてボール7が使用位置から噴射位 置へおよびこの逆に傾くように選択されている。この傾斜機構により、特に旋回 毎に駆動軸の回転方向を変更することを省くことができる。これは結局静かでほ ぼ騒音のない傾斜運動を与える。 第6図に使用位置のみを示し、全体に符号101を付けた水洗便所は、第1〜 4図を参照して説明した水洗便所1とほぼ同じように形成されている。この水洗 便所にはボール107がこのボール107の上に配置された便座108と一緒に 傾斜可能に使用されるハウジング102がある。 水洗便所101は水洗便所1とは、噴射水容器128がハウジング102では なく、浄化装置120のカバー121の上に配置され、可動噴射水導管130を 介して水導入容器131に接続する点で異なっている。噴射水容器128と水導 入容器131は加圧排出ホース132により互いに連結している。 第1〜4図を参照して説明した水洗便所1のように、水洗便所101にもポン プ手段と換気手段を備えた浄化装置120がある。従って、水洗便所1で説明し た洗浄過程は水洗便所101でも同じように行われる。 ボール107と便座108を洗浄するために使用される浄化装置120には、 更に貯蔵容器128に接続する噴射ノズル133もある。この噴射ノズルは加圧 された噴射水あるいは噴射水を使用位置でも、中間噴射のために、ボール107 に噴射できるように向けて設計されている。図示する実施態様では、加圧水は自 由ゼット134としてボール107のラッパ状の開口135に達し、そこからボ ールの内部スペース136に達する。 第7図はこの発明による水洗便所の他の実施態様を示す。この図面に示し、全 体に符号201を付けた水洗便所はプラスチックハウジング202を有し、その 前壁203にはフレーム開口204があり、組み立て壁206に接している。フ レーム開口204には、ボール縁部分207a に固定された便座208を備えた ボール207がある。更に、このボール207には、可動および/または延びる 図面に示していないサイフォンを介して糞便排出管209に接続する糞便排出部 207b がある。ボール207の内部スペース210には、選択的に開閉できる 加圧水導入導管が流入している。この導管の開口は噴射ノズル211により形成 され、ボール207の糞便排出部207b に対向している。このボール207は 最後にボールハウジング214に挿入されそこに固定されている。 ハウジング202の内部スペース215には、更にボールハウジング214を 傾けるために使用される傾斜装置216が配置されている。この装置にはボール 207を支持する二つのU字状の担持体217と218がある。これ等の担持体 にはそれぞれ互いに平行に配置された二つの脚部217a と218a およびそれ ぞれ脚部217a と218a を互いに連結する前壁203に水平で平行に向いた 一つの中間片217b と218b がある。各担持体の中間片は旋回軸受220あ るいは221により担持体217と218が中間片の長手軸の周りに回転可能に 固定されたベース219に固定されている。更に、ボール207を担持するボー ルハウジング214は脚部217a と218a の端部でそれぞれ二つの横旋回軸 受222と223に懸垂されている。 この傾斜装置216によりボール207と便座208を第7図に示す使用位置 から図示していない噴射位置へ、およびこの逆に傾斜させる。噴射位置ではボー ル207が完全にハウジング202の中にあり、ボールハウジング214の前壁 214a はハウジング202のフレーム開口204をほぼ隙間なく閉ざす。 ボール207をハウジング202に傾ける時、ボールの縁部分207a の前部 分が上に、またボールの縁部分207a の後部分が下に移動する。ボール207 を傾けるため、図面に示していない電動モータ、例えば自動車産業で周知の窓ガ ラス昇降モータが使用される。 更に、ハウジング202には浄化装置230が配置されている。この装置には 下に開くカバー231があり、このカバーの下には軸の周りに回転する噴射アー ム232が配置されている。この噴射アームには噴射位置で便座208の方にお よびボール207に向く噴射ノズル233a が設けてある。噴射アームを回転さ せるため、モータ234を有する駆動装置が使用される。他の噴射ノズル233 b はカバー231の下の中央に配置されている。噴射ノズル233a と233b は導管を介して図面に示していない噴射水供給装置に接続している。この噴射水 供給装置には水容器と加圧水を発生するために使用される加圧水源とがある。こ の加圧水源には、例えば少なくとも一つの貯蔵容器と加圧水を発生するために使 用する遠心力ポンプとがある。 更に、浄化装置230にはこの装置の残りの部品から切り離されている換気装 置235がある。この換気装置は洗浄期間中に噴射ノズル233から出る加圧水 を選択的に昇温させるかあるいは加熱して、ボール207と便座208を洗浄過 程の後に冷たい空気あるいは高温の空気で乾燥させる働きをする。 更に、浄化装置230は洗浄過程の間にそのカバー231を噴射位置に傾いた ボール207あるいは便座208の上に載せるように垂直に移動可能な支持装置 237に固定されている。 最後に、この水洗便所201も前に説明したタイプの制御装置238を有する 。 この水洗便所201が利用者に噴射位置にされている場合には、圧力スイッチ を操作してあるいはセンサ手段でボール207を自動的に傾けることができる。 この水洗便所を長期間使用しない場合には、制御装置238により換気装置2 35を周期的に、例えば 30 分の時間間隔で、あるいはこの水洗便所を使用する 前に短期間利用者により動作させ、便座208の表面を温かい空気で温めて、利 用者が予め温めた便座208を利用できる。 人がこの水洗便所201を使用した後には、ボール207と便座208は、既 に説明したように、洗浄され乾燥されている。これには、ボール207が噴射位 置で傾いた姿勢を占め、浄化装置230はそのカバー231をボール207ある いは便座208に載せ、噴射ノズル233を担持する噴射アーム232は傾いた ボール207の座面に垂直な軸239の周りに回転する。 最後に、第1〜7図を参照して説明した3つの水洗便所はこの発明の多くの可 能性のある実施態様の一つの選択を示すもので、種々の観点から変更改良ができ ることをここで指摘しておく。 従って、例えば噴射ノズルの少なくとも一部、特にボールの内壁に向けた噴射 ノズルを、洗浄過程の間に角度付けて可変できるように設けることも可能である 。その結果、噴射ノズルのジェット円錐が洗浄すべき面の上に波状に案内され、 これによりしつこく付着した汚れを効果的に除去できる。 更に、洗浄カバーに便座とボールの汚れ状態を確認するため光学センサを設け ることもできる。これ等のセンサは電気導線を介して制御装置に接続しているの で、洗浄過程、特にノズルの案内はセンサで測定された測定信号に応じて汚れ状 態に最適に合わせることができる。 最後に、この水洗便所には化学洗浄剤用の容器もあってもよい。この洗浄剤を 、必要に応じて、単独あるいは噴射水と一緒に噴射できるので、完全に滅菌した 状態のボール壁や便座表面にすることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ハウジング(2,102,202)と、このハウジング(2,102,20 2)のフレーム開口(3,204)で使用位置から噴射位置へ、およびこの逆に 傾けることのできるボール(7,107,207)と、ボールの縁部分(7a,2 07a )の上に配置された便座(8,108,208)と、水容器(28,12 8)に接続する多数の噴射ノズル(24,25,26,133,211,233 a,233b )と、糞便排出管(10,209)と、洗浄位置で噴射ノズル(2 4,25,26,133,211,233)から出た加圧水でボール(7,10 7,207)および便座(8,108,208)を洗浄する浄化装置(20,1 20,230)を備えた水洗便所において、浄化装置(20,120,230) がボール(7,107,207)および便座(8,108,208)を洗浄する ために使用される噴射ノズル(24,25,26,133,211,233a,2 33b )に及ぶカバー(21,121,231)を有し、便座(8,108,2 08)を洗浄するために使用される噴射ノズル(25,26,233a )が軸の 周りに回転可能に配置され、噴射位置でカバー(21,121,231)および 便座(8,108,208)が共に、ハウジングの内部スペース(9)に対して 水封止して遮断された洗浄スペース(32)を仕切っていることを特徴とする水 洗便所。 2.ボール(7,107,207)および便座(8,108,208)を洗浄す るためにある噴射ノズル(24,25,26,133,211,233)は加圧 水を発生するためにあるポンプ手段を備えた洗浄装置(23)に固定され、この 洗浄装置はカバー(21,121,231)に回転可能に配設され、噴射水導入 導管(27,130)に接続されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記 載の水洗便所。 3.洗浄装置(23)には少なくとも一つの回転アーム(23b )があり、この 回転アームには噴射位置で便座(8)に向く噴射ノズル(25,26)が設けて あることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の水洗便所。 4.洗浄装置(23)には換気手段があり、この換気手段は洗浄過程中に噴射ノ ズル(24,25,26)から出る加圧水を選択的に加熱空気で昇温するか加 熱し、ボール(7)と便座(8)を洗浄後に冷たい空気あるいは温かい空気で乾 燥させるために使用されることを特徴とする請求の範囲第2項または第3項に記 載の水洗便所。 5.浄化装置(20,120)は洗浄過程中にカバー(21,121)を休止位 置から噴射位置に傾けたボール(7,107)に載るようにボールハウジング( 12)に傾斜可能に接続し、ボール(7,107)の傾斜と浄化装置(20,1 20)の傾斜は同時にただ一つの駆動装置により行われることを特徴とする請求 の範囲第1〜4項の何れか1項に記載の水洗便所。 6.ボール(7,107)は水平な回転軸の周りに傾斜可能に支承され、噴射位 置で大きく傾いた位置を占め、この位置でボール(7)の糞便排出口(7c )を 糞便排出管(10)に向けることを特徴とする請求の範囲第1〜5項の何れか1 項に記載の水洗便所。 7.ボール(207)の内部スペース(210)には加圧水導入導管が合流し、 この導管の開口はボール(207)の糞便排出口に対向していることを特徴とす る請求の範囲第1〜6項の何れか1項に記載の水洗便所。
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