JPH1149U - 切削インサート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝内への挿入を可能にする。 【解決手段】 係合手段が、縦方向に延びている溝によ
って構成されており、第１前方切削縁の中央点の垂線
が、対称面に対して第１方向に角度αだけ傾斜してお
り、第２前方切削縁の中央点の垂線が、対称面に対して
第２の反対方向に角度αだけ傾斜している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、排他的ではないが、特に面溝付けにおいて使用される切削インサー トに関する。

【０００２】 本考案を要約すれば、縦対称面を有する中央本体部分と、該本体部分と一体的 に形成され、かつそれぞれすくい面と逃げ面と、実質的に等幅の第１及び第２切 削縁とを形成された一対の反対向きの端部分とを具備する切削インサートであり 、各端部分の逃げ面は、逃げ面と切削される溝の側壁の間に間げきを設けるよう な量と方向においてテーパし、該第１切削縁の中央点への垂線は、該対称面に関 して第１方向において角度αだけ傾斜され、そして該第２切削縁の中央点への垂 線は、該対称面に関して第２の反対方向において角度αだけ傾斜され、これによ り該縁は、角度２αだけ互いに関して傾斜される。

【０００３】

【従来の技術及びその課題】

そのような切削インサートは、通常、交換可能な形式であり、そして工具保持 器の締め付けあごの間に解放可能に締め付けられる。円形面溝を形成する面溝付 け作業を行うために、溝付け中円形溝への妨げのない挿入を許容するために、円 形に湾曲した締め付けあごを使用することが、公知である。さらに、円形溝への インサートの妨げのない挿入を容易にするために、インサートの逃げ面を湾曲さ せることが、公知である。しかし、そのような湾曲した逃げ面を有するインサー トの生産は、従来の成型技術を使用する時かなりの問題を生じ、そして最近、逃 げ面を湾曲させることの代替案として、逃げ面と切削される溝の側壁の間に間げ きを設けるような量と方向においてテーパする平たんな逃げ面を有することが、 提案された。

【０００４】 一般の交換可能な溝付け切削インサートと、特定の面溝付け切削インサートに 関して生ずる問題は、一対の対向切削縁を備えたインサートの準備に関連する。 こうして、対向切削縁を備えた切削インサートの準備は、切削インサート材料の 節約につながり、かつ反対の切削縁が使用によって鈍らされる時、新しい切削縁 が利用可能になる如く、インサートの迅速な割り出しを許容することから、明ら かに都合が良い。しかし、一対の対向切削縁を備えた切削インサートの準備は、 一つの切削縁によって溝付けが為され、切削の深さを延ばすために第２の反対の 切削縁がこの切削に貫通し始める時、この第２の縁が円形溝内で詰まるようにな ることから、溝付け切削の深さを制限する傾向がある。

【０００５】 公告されたヨーロッパ特許出願第０ １５０ ９０１号において、無制限の切 削深さのために設計された両縁の溝付けインサートが開示され、この場合第１切 削縁は、第２切削縁に実質的に直角の平面に位置する。そのような溝付けインサ ートの生産は、特に切削縁が適切なチップ形成構造を設けられる時、問題を生じ 、そして標準成型技術の修正を必要とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の考慮が実質的に達成され、かつ上記の不都合が実質的に縮小又は克服さ れる新しくかつ改良された切削インサートを設けることが、本考案の目的である 。

【０００７】 本考案により、縦対称面を有する中央本体部分と、該本体部分と一体的に形成 され、かつすくい面と逃げ面と、実質的に等幅の第１及び第２切削縁とをそれぞ れ形成された一対の反対向きの端部分とを具備する切削インサートであり、各端 部分の逃げ面は、逃げ面と切削される溝の側壁の間に間げきを設けるような量と 方向においてテーパする切削インサートが設けられ、該第１切削縁の中央点への 垂線は、該対称面に関して第１方向において角度αだけ傾斜され、そして該第２ 切削縁の中央点への垂線は、該対称面に関して第２の反対方向において角度αだ け傾斜され、これにより該縁は、角度２αだけ互いに関して傾斜されることを特 徴とする。

【０００８】 そのようなインサートは、考案により、公知の成型技術を使用する容易な生産 を可能にし、これにより焼結の後インサートの研磨の必要性を実質的に除去する 。

【０００９】 好ましくは、インサートは、各端部分において、それぞれの端部切削縁に関し て実質的に垂直に位置する一対の側部切削縁を設けられる。そのようなインサー トにより、切削は、インサートの縦軸を横断する方向において行われる。面溝付 けの場合に、ワークピースに関するインサートの相対横変位と、ワークピースの 全端面までの端面の丸削りが行われる。端面の最も内側の中央部分でさえも、有 効に丸削りされることを保証するために、考案によるインサートを保持するため に設計された工具保持器は、インサートの前方切削縁がワークピースの回転軸に 関して垂直に延びている線に実質的に沿って位置する如く配置される。

【００１０】

【実施例】

本考案のより良い理解と、実際に実施される方法を示すために、添付の図面を 参照する。

【００１１】 図面において見られた如く、切削インサート１が、伸長要素２によって構成さ れ、その最下方部分２ａは、く形断面形状であり、そして最上方部分２ｂは、側 壁が下方部分２ａの側壁と同一面である中央本体部分３を含む。中央本体部分３ は、上方の縦溝付き表面４を形成されるが、下方部分２ａは、最下方の縦溝付き 表面５を形成され、上方及び下方表面４、５の溝は、反対方向であり、かつ互い に平行な中央縦軸線６、７の回りに形成される。縦軸線６、７は、図面の図３と 図５に見られた対称面にある。

【００１２】 中央本体部分３と一体的に、一対の反対向きの端部分８ａ、８ｂを形成され、 それぞれ、上方すくい面９ａ、９ｂ、前方平面１０ａ、１０ｂと、それぞれの側 部逃げ面１１ａ、１２ａと１１ｂ、１２ｂとを設けられる。すくい面９ａは、前 方切削縁１３ａと側部切削縁１４ａ、１５ａによって境界を付けられ、一方、す くい面９ｂは、前方切削縁１３ｂと側部切削縁１４ｂ、１５ｂを形成される。逃 げ面１１ａ、１２ａと１１ｂ、１２ｂは、側部切削縁１４ａ、１５ａと１４ｂ、 １５ｂから下方部分２ａの方にテーパし、図面の図５を参照して見られる如く、 これらの逃げ面と切削される溝の側壁の間に間げきを設ける。

【００１３】 図面、特に図３から見られる如く、すくい面９ａ、９ｂは、切削縁と共に、そ れぞれ対称面１６に関して反対方向に傾斜される。こうして、切削縁１３ａの中 央点への垂線は、角度αだけ対称面１６に関して傾斜され、一方、切削縁１３ｂ の中央点への垂線は、角度αだけ対称面１６に関して傾斜される。このため切削 縁１３ａと１３ｂは、角度２αだけ互いに関して傾斜される。

【００１４】 図面の図１と図２において見られた如く、インサート１は、図面の図４に見ら れた工具保持器２０の一対のあご２１、２２の間に締め付けにより保持されるよ うに設計される。あご２１の下方表面は、インサート１の凹状溝４にはまるよう に設計された凸状リブ２３として形成され、一方、あご２２の上方表面は、イン サート１の凹状溝５にはまるように設計された凸状リブ２４として形成される。 あご２１、２２は、湾曲され、その結果用紙の平面において見た時、凸状に見え る。使用において、図面の図２に示された如く、インサート１は、あご２１、２ ２の間に挿入され、その結果リブ２３と２４は、溝４と５にそれぞれはまり合い 、そしてその後あごは、手段（図示されていない）によって締結される。

【００１５】 図面の図２に示された如く工具保持器に取り付けられた時のインサート１の使 用が、ワークピースの端面溝付けと丸削りにおいて、図面の図４と図５を参照し てそれぞれ以下に記載される。図４に見られた如く、明確性のために端部象限が 除去されて示された、端面２６を有する円筒形ワークピース２５は、円形溝２７ を形成するために、縦軸の回りで、かつ併置された切削インサート１に関して時 計回りの方向において回転される。

【００１６】 図面の図５に示された如く、ワークピースが回転される時、切削工具における インサートは、ワークピースの中心の方に放射状に移動され、これによりワーク ピースの端面丸削りを生ずる。

【００１７】 図４に示された如く、端面溝付けが行われる時、種々のインサートが、連続す る直径範囲に対して使用されなければならない。しかし、端面丸削りが行われる 時、単一インサートが、全面上で使用され、インサートがワークピースの中心の 方に移動する時、それは、もはや外側溝壁と併置されない。

【００１８】 ワークピース２５に関するインサート１の位置と、インサートが溝付けの制限 されない深さを達成するために使用される方法の詳細な説明のために、図面の図 ６と図７を参照する。図面の図４から明確に見られた如く、あご２１、２２の湾 曲は、インサートを把持した工具の溝２７への容易な侵入を可能にする。図面の 図７から見られた如く、インサートは、把持用あご２１、２２内に取り付けられ 、その結果前方切削縁１３ａは、ワークピース２５の回転円の半径２８に沿って 位置する。この位置において、前方切削縁１３ａに関して角度を為して配置され た後方切削縁１３ｂは、切削縁１３ａに平行な線２９に投影された時、切削縁１ ３ａの幅よりもかなり小さな幅を有する。ワークピースが時計回り方向において 回転され、かつ切削縁が内側にかつワークピースの軸方向において変位されるな らば、円形溝２７は、その幅が切削縁１３ａの幅に対応して形成される。テーパ する平たんな逃げ面１１ａ、１２ａのために、これらの逃げ面は、常に溝２７の 側壁から離れ、そして上記の如く、後方切削縁１３ｂは、溝２７の幅に関して考 察した時、溝２７の幅よりもかなり小さな幅を有する。こうして、端面溝付けの 深さは、インサートの長さによって制限されない。

【００１９】 インサートが側部切削縁１４ａ、１５ａを設けられるという事実のために、図 面の図５に示された如くインサートの横移動は、溝の幅を延ばす際に有効であり 、そしてこの横移動がワークピースの中心方向にある時、切削縁１３ａが初期的 にワークピースの半径に沿って配置されたという事実は、残余の中心コアを離れ ることなしに、ワークピースの全端面を丸削りすることが可能であることを保証 する。

【００２０】 今図面の図７に本質的に対応する図８を参照し、インサートの特定構造と特に 幾何学的外形が、溝へのインサートの妨げのない全挿入を保証し、そしてまた、 溝の壁と後方切削縁の間の間隔が、異物で溝の壁と後方切削縁の間が詰まる危険 を避けるために常に十分であることを保証するために有効である方法をより良く 理解する。

【００２１】 図８に見られた如く、Ｗ＝前方及び後方切削縁１３ａと１３ｂの幅；Ｗ１＝切 削縁１３ｂを通過する線と溝壁２７ａと２７ｂの交差点の距離；β＝切削縁１３ ａを通過するワークピースの半径ｒ１と切削縁１３ｂを通って延びている線の交 差点を通過する半径ｒ２との間を見込む角度；２α＝切削縁１３ａと１３ｂの間 を見込む角度；△Ｗ＝（Ｗ１−Ｗ）／２；△Ｇ＝一方において溝壁２７ａ、２７ ｂと、他方において切削縁１３ｂの対向端部によってそれぞれトレースされた円 形経路３１ａ、３１ｂとの間の有効間隔。

【００２２】 こうして、△Ｇは、後部切削縁１３ｂと溝壁の間で詰まりがない異物の最大寸 法に対応する。△Ｇ＝△Ｗ・ｃｏｓ（２α−β）が示される。

【００２３】 考案が端面溝付けにおけるインサートの使用を参照して具体的に記載されたが 、同インサートは、縦丸削り作業において使用されることが、容易に認識される 。

【００２４】 上記の外形を有するインサートの準備は、溝付けの深さの程度において制限な しに、一対の反対向きのすくい面と切削縁をインサートに設けることを可能にし 、そしてこれは、明らかにインサートの生産をより経済的にする。

【００２５】 本考案の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。

【００２６】 １．縦対称面を有し、実質的に矩形断面形状であり、全長に沿って延びている 下方表面と、中央部分に沿って延びている上方表面と、前方、後方及び側部平面 とを有する細長い本体部分と、 該本体部分と一体に形成されており、該上方表面の一端と隣接する前方及び後 方平面との間にそれぞれ延びている反対向きの第１及び第２端部分とを具備し、 該第１端部分は、上記対称面に対して第１向きに傾斜している第１すくい面、 該前方平面によって構成された第１前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもっ て配置された第１の一対の側部逃げ面、該第１すくい面と該前方逃げ面との間に 形成された第１前方切削縁、及び該第１すくい面と該側部逃げ面との間にそれぞ れ形成された第１の一対の側部切削縁を有し、 該第２端部分が、上記対称面に対して反対方向に傾斜している第２すくい面、 該後方平面によって構成された第２前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもっ て配置された第２の一対の側部逃げ面、該第２すくい面と該第２前方逃げ面との 間に形成された第２前方切削縁、及び該第２すくい面と該第２側部逃げ面との間 にそれぞれ形成された第２の一対の側部切削縁を有し、 該第１及び第２の対の側部逃げ面が、該側部逃げ面と切削される溝の側面との 間に間隙を形成するような大きさ及び向きのテーパを有し、 該上方及び下方表面が、該対称面に対して対称な係合手段を備えており、 該係合手段が、縦方向に延びている溝によって構成されており、 該第１前方切削縁の中央点の垂線が、上記対称面に対して第１方向に角度αだ け傾斜しており、該第２前方切削縁の中央点の垂線が、上記対称面に対して第２ の反対方向に角度αだけ傾斜しており、これによって、該第１及び第２前方切削 縁が相対的に角度２αだけ傾斜している ことを特徴とする切削インサート。

【００２７】 ２．各端部分（８ａ、８ｂ）が、それぞれの端部切削縁（１３ａ、１３ｂ）に 関して実質的に垂直に位置する一対の側部切削縁(１４ａ、１５ａ;１４ｂ、１５ ｂ）を形成されることを特徴とする上記１に記載の切削インサート（１）。

【００２８】 ３．該本体部分の上方中央表面と該インサートの下方表面において係合手段（ ４、５）が形成され、工具保持器（２０）の締め付けあご（２１、２２）の対向 表面において形成された対応する係合手段（２３、２４）とはまり合うように設 計されることを特徴とする上記１又は２に記載の切削インサート（１）。

【００２９】 ４．（ａ）縦対称面を有し、実質的に矩形断面形状であり、全長に沿って延び ている下方表面と、中央部分に沿って延びている上方表面と、前方、後方及び側 部平面とを有する細長い本体部分と、 該本体部分と一体に形成されており、該上方表面の一端と隣接する前方及び後 方平面との間にそれぞれ延びている反対向きの第１及び第２端部分とを具備し、 該第１端部分は、上記対称面に対して第１向きに傾斜している第１すくい面、 該前方平面によって構成された第１前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもっ て配置された第１の一対の側部逃げ面、該第１すくい面と該前方逃げ面との間に 形成された第１前方切削縁、及び該第１すくい面と該側部逃げ面との間にそれぞ れ形成された第１の一対の側部切削縁を有し、 該第２端部分が、上記対称面に対して反対方向に傾斜している第２すくい面、 該後方平面によって構成された第２前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもっ て配置された第２の一対の側部逃げ面、該第２すくい面と該第２前方逃げ面との 間に形成された第２前方切削縁、及び該第２すくい面と該第２側部逃げ面との間 にそれぞれ形成された第２の一対の側部切削縁を有し、 該第１及び第２の対の側部逃げ面が、該側部逃げ面と切削される溝の側面との 間に間隙を形成するような大きさ及び向きのテーパを有し、 該上方及び下方表面が、該対称面に対して対称な係合手段を備えており、該係 合手段が、縦方向に延びている溝によって構成されており、 該第１前方切削縁の中央点の垂線が、上記対称面に対して第１方向に角度αだ け傾斜しており、該第２前方切削縁の中央点の垂線が、上記対称面に対して第２ の反対方向に角度αだけ傾斜しており、これによって、該第１及び第２前方切削 縁が相対的に角度２αだけ傾斜している切削インサートと （ｂ）インサート保持スロットを形成する１対の締め付けあごを備えた工具ホ ルダーとを具備し、 該あごの対抗表面が、該インサートの該上方及び下方表面に形成された該溝に 嵌合するように設計されたリブ付き係合手段を備えており、 該あごが、円形溝に適合するように湾曲しており、 該リブ付き係合手段が、切削インサートをその間に締め付けたとき、切削イン サートの縦対称面に対して非対称であり、作動前方切削縁が、該工具ホルダーの 縦軸線に対して垂直に配置されるように、該インサートが該保持スロットに保持 され、 これによって非作動前方切削縁の幅の突出部が作動切削縁の幅よりも狭く、溝 の側面を傷つけない ことを特徴とする切削工具。

【図面の簡単な説明】

【図１】工具保持器の締め付けあごに関して併置され
た、考案による端面溝付けインサートの斜視図。

【図２】工具保持器において締め付けられた時のインサ
ートの斜視図。

【図３】図３ａは、明確性のために中央の上昇部分が除
去された、インサートの斜視図であり、図３ｂは、図３
ａに示されたインサートの端面図。

【図４】面溝付けを受ける円筒形ワークピースの斜視
図。

【図５】端面丸削りを受ける円筒形ワークピースの斜視
図。

【図６】線 − に沿って取られた図４に示されたワー
クピースと切削工具の断面図。

【図７】図４に示された詳細の拡大図。

【図８】溝におけるインサートの最小間隔を計算する目
的のための、図７のそれに対応する概略図。

【符号の説明】 １ インサート ３ 本体部分 ４ 係合手段 ５ 係合手段 ９ａ すくい面 ９ｂ すくい面 １１ａ 逃げ面 １１ｂ 逃げ面 １３ａ 切削縁 １３ｂ 切削縁 １６ 縦対称面 ２０ 工具保持器 ２１ 締め付けあご

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦対称面を有し、実質的に矩形断面形状
   であり、全長に沿って延びている下方表面と、中央部分
   に沿って延びている上方表面と、前方、後方及び側部平
   面とを有する細長い本体部分と、 該本体部分と一体に形成されており、該上方表面の一端
   と隣接する前方及び後方平面との間にそれぞれ延びてい
   る反対向きの第１及び第２端部分とを具備し、 該第１端部分は、上記対称面に対して第１向きに傾斜し
   ている第１すくい面、該前方平面によって構成された第
   １前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもって配置さ
   れた第１の一対の側部逃げ面、該第１すくい面と該前方
   逃げ面との間に形成された第１前方切削縁、及び該第１
   すくい面と該側部逃げ面との間にそれぞれ形成された第
   １の一対の側部切削縁を有し、 該第２端部分が、上記対称面に対して反対方向に傾斜し
   ている第２すくい面、該後方平面によって構成された第
   ２前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもって配置さ
   れた第２の一対の側部逃げ面、該第２すくい面と該第２
   前方逃げ面との間に形成された第２前方切削縁、及び該
   第２すくい面と該第２側部逃げ面との間にそれぞれ形成
   された第２の一対の側部切削縁を有し、 該第１及び第２の対の側部逃げ面が、該側部逃げ面と切
   削される溝の側面との間に間隙を形成するような大きさ
   及び向きのテーパを有し、 該上方及び下方表面が、該対称面に対して対称な係合手
   段を備えており、 該係合手段が、縦方向に延びている溝によって構成され
   ており、 該第１前方切削縁の中央点の垂線が、上記対称面に対し
   て第１方向に角度αだけ傾斜しており、該第２前方切削
   縁の中央点の垂線が、上記対称面に対して第２の反対方
   向に角度αだけ傾斜しており、これによって、該第１及
   び第２前方切削縁が相対的に角度２αだけ傾斜している
   ことを特徴とする切削インサート。
2. 【請求項２】 （ａ）縦対称面を有し、実質的に矩形断
   面形状であり、全長に沿って延びている下方表面と、中
   央部分に沿って延びている上方表面と、前方、後方及び
   側部平面とを有する細長い本体部分と、 該本体部分と一体に形成されており、該上方表面の一端
   と隣接する前方及び後方平面との間にそれぞれ延びてい
   る反対向きの第１及び第２端部分とを具備し、 該第１端部分は、上記対称面に対して第１向きに傾斜し
   ている第１すくい面、該前方平面によって構成された第
   １前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもって配置さ
   れた第１の一対の側部逃げ面、該第１すくい面と該前方
   逃げ面との間に形成された第１前方切削縁、及び該第１
   すくい面と該側部逃げ面との間にそれぞれ形成された第
   １の一対の側部切削縁を有し、 該第２端部分が、上記対称面に対して反対方向に傾斜し
   ている第２すくい面、該後方平面によって構成された第
   ２前方逃げ面、該側部平面に対して角度をもって配置さ
   れた第２の一対の側部逃げ面、該第２すくい面と該第２
   前方逃げ面との間に形成された第２前方切削縁、及び該
   第２すくい面と該第２側部逃げ面との間にそれぞれ形成
   された第２の一対の側部切削縁を有し、 該第１及び第２の対の側部逃げ面が、該側部逃げ面と切
   削される溝の側面との間に間隙を形成するような大きさ
   及び向きのテーパを有し、 該上方及び下方表面が、該対称面に対して対称な係合手
   段を備えており、該係合手段が、縦方向に延びている溝
   によって構成されており、 該第１前方切削縁の中央点の垂線が、上記対称面に対し
   て第１方向に角度αだけ傾斜しており、該第２前方切削
   縁の中央点の垂線が、上記対称面に対して第２の反対方
   向に角度αだけ傾斜しており、これによって、該第１及
   び第２前方切削縁が相対的に角度２αだけ傾斜している
   切削インサートと（ｂ）インサート保持スロットを形成
   する１対の締め付けあごを備えた工具ホルダーとを具備
   し、 該あごの対抗表面が、該インサートの該上方及び下方表
   面に形成された該溝に嵌合するように設計されたリブ付
   き係合手段を備えており、 該あごが、円形溝に適合するように湾曲しており、 該リブ付き係合手段が、切削インサートをその間に締め
   付けたとき、切削インサートの縦対称面に対して非対称
   であり、作動前方切削縁が、該工具ホルダーの縦軸線に
   対して垂直に配置されるように、該インサートが該保持
   スロットに保持され、 これによって非作動前方切削縁の幅の突出部が作動切削
   縁の幅よりも狭く、溝の側面を傷つけないことを特徴と
   する切削工具。