JPH1149974A - 顔料塊状体及びその製造方法、顔料水系分散液、並びに水系インク組成物 - Google Patents

顔料塊状体及びその製造方法、顔料水系分散液、並びに水系インク組成物

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JPH1149974A
JPH1149974A JP9335470A JP33547097A JPH1149974A JP H1149974 A JPH1149974 A JP H1149974A JP 9335470 A JP9335470 A JP 9335470A JP 33547097 A JP33547097 A JP 33547097A JP H1149974 A JPH1149974 A JP H1149974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性に優れる水系顔料分散液及び水系
インク組成物、並びにその分散液の原料となる顔料塊状
体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 顔料塊状体は、(1)有機顔料化合物
と、(2)前記有機顔料化合物にスルホン酸基少なくと
も1つを導入したスルホン化有機顔料化合物、又は前記
有機顔料化合物の誘導体にスルホン酸基少なくとも1つ
を導入したスルホン化有機顔料誘導体と、(3)前記ス
ルホン酸基と結合する1価の無機対イオンと、(4)前
記スルホン酸基と結合すると共に、少なくとも1価の正
荷電を有する2価以上の無機対イオンとを含み、表面が
全体として正帯電していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料塊状体及びそ
の製造方法、顔料水系分散液、並びに水系インク組成物
に関する。本発明による新規の顔料塊状体を用いると、
顔料が良好に分散し、その後の貯蔵時に粘度変化や顔料
の粒径変化が小さい水系の顔料分散液が容易に得られ、
この水系顔料分散液は、インクジェットプリンタ用イン
ク又は筆記具用インク等の水系インクの着色剤として好
適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタ用インク
や筆記具用インク等の着色剤として、染料のかわりに、
その堅牢性に優れることから、顔料の利用が多数検討さ
れてきている。この場合、顔料は染料と異なり水への溶
解性がないため、顔料を水中に微粒子で安定に分散する
ことが重要である。一般的には顔料を水に濡れやすく
し、顔料の沈降を防止する方法として、各種界面活性剤
や水性樹脂等を分散剤とし、単独あるいは併用して添加
し、サンドグラインダーやボールミル等の分散機を使用
して、顔料粒子径を微細化する方法が行われている。
【0003】例えば、特開昭54−10023号公報等
には、顔料、分散剤及び水性媒体からなり、分散剤が親
水性部分と親油性部分とを有する重合体であり、そして
水性媒体が不揮発性の親水性有機溶剤である筆記具用水
性インク組成物が記載されている。特開昭56−147
871号公報には、少なくとも顔料、高分子分散剤、及
び非イオン性界面活性剤を含有する水性媒体からなる記
録液が記載されている。特開昭56−155262号公
報には、同系色の顔料と染料とを併用して、安定性を向
上した記録液等が報告されている。しかし、これらのイ
ンク組成物を、筆記具の細管や、近年益々高解像度化が
進むインクジェットプリンタヘッドの微細なノズルに使
用するには、分散顔料粒子の凝集の問題や、粘度等の物
性値が変化する等の問題があり、安定性が不十分であっ
た。
【0004】前記の欠点を解消するために、分散剤の化
学特性を変性したり、あるいは、顔料の表面処理などを
行い、安定性の向上を図った技術が多数報告されてい
る。例えば、特開平4−85375号公報では、分散剤
としてポリマー分散剤を用いたインクジェット用インク
組成物が報告されており、特開平5−179183号公
報には、ポリマー分散剤の分子骨格中の親水性部分と疎
水性部分とを規則的に配列させたインクジェットプリン
タ用水性顔料含有インクが記載されており、また特公平
4−23666号公報には、顔料表面のボイドをN−ア
ルカノールアミンで処理した後、非イオン界面活性剤の
吸着処理を行って親水化した顔料を用いた製図用水性顔
料インク等が記載されている。このように、分散剤の化
学特性を変性させたり、あるいは、顔料に表面処理など
を行うことによって安定性の向上を図った顔料分散液
は、それがなされるまでの顔料分散液の安定性を飛躍的
に高めることができた。しかしながら、上記の各方法
は、主に比較的極性が大きく多孔質であるカーボンブラ
ックを対象とした分散安定化手法であった。
【0005】一方、有機顔料は一般に粒子表面の極性が
低いため、分散剤の強い吸着が得にくい。そこで、あら
かじめ分散剤と親和性のある部分、あるいは極性基を導
入した顔料誘導体を顔料表面に吸着させ、これを分散剤
の吸着点として用いる手法が報告されている。そのよう
な顔料誘導体を利用した塗料又は印刷インクが、例え
ば、特公昭58−28303号、特開平5−98200
号、及び特公平8−3049号各公報に記載されてい
る。しかしながら、これらの技術は、非水系の顔料分散
系を中心としてなされたものであるため、水性分散系へ
の直接的な応用は困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、良好な分
散性を有し、貯蔵安定性に優れた水系有機顔料分散液を
得るべく鋭意研究を重ねた結果、スルホン化された有機
顔料塊状体の表面を1価対イオンで処理して、塊状体表
面を正帯電状態にした有機顔料塊状体を用いると、目的
とする優れた分散性及び貯蔵安定性を有する水系有機顔
料分散液が得られることを見出した。本発明は、こうし
た知見に基づくものである。
【0007】従って、本発明の目的は、優れた分散性及
び貯蔵安定性を有する水系有機顔料分散液の原料となる
有機顔料塊状体及びその製造方法を提供するものであ
る。
【0008】また、本発明の別の目的は、前記の有機顔
料塊状体から得られる顔料水系分散液、及び水系インク
組成物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)有機顔
料化合物と、(2)前記有機顔料化合物にスルホン酸基
少なくとも1つを導入したスルホン化有機顔料化合物、
又は前記有機顔料化合物の誘導体にスルホン酸基少なく
とも1つを導入したスルホン化有機顔料誘導体と、
(3)前記スルホン酸基と結合する1価の無機対イオン
と、(4)前記スルホン酸基と結合すると共に、少なく
とも1価の正荷電を有する2価以上の無機対イオンとを
含み、表面が全体として正帯電していることを特徴とす
る、前記有機顔料の塊状体に関する。
【0010】また、本発明は、前記の有機顔料塊状体の
製造方法であって、(1)前記の有機顔料化合物と、前
記有機顔料化合物にスルホン酸基少なくとも1つを導入
したスルホン化有機顔料化合物、又は前記有機顔料化合
物の誘導体にスルホン酸基少なくとも1つを導入したス
ルホン化有機顔料誘導体とを接触させることによって、
前記有機顔料化合物のスルホン化塊状体を生成し、
(2)前記のスルホン化塊状体を、1価の無機イオンを
含む化合物で処理することによって、前記スルホン酸基
と結合していた2価以上の無機対イオンの少なくとも1
つのイオン結合を前記の1価の無機イオンに置換させ、
少なくとも1価の正荷電を有する2価以上の無機対イオ
ンに変えて、対イオン置換塊状体を生成し、(3)前記
の対イオン置換塊状体を洗浄して、前記のスルホン酸基
と結合していない無機イオンを除去することを含む、前
記の有機顔料塊状体の製造方法に関する。
【0011】更に、本発明は、前記有機顔料塊状体を粉
砕して得られる有機顔料微粒子を含む水性分散液、及び
水性インク組成物にも関する。
【0012】本明細書において「有機顔料塊状体」と
は、有機顔料化合物の結晶が主に集合して形成される固
体であり、例えば、粒径約10nm以上の微粒子あるい
は粉体、粒径約1mm以上の粒状体、及び粒径約1cm
以上の団塊体を含む。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による有機顔料塊状体に含
まれる有機顔料化合物は、特に限定されるものではな
く、例えば、キナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔
料、アゾ系顔料、キノフタロン系顔料、又はイソインド
リノン系顔料であることができる。また、色相も限定さ
れるものではなく、マゼンタ顔料化合物、イエロー顔料
化合物、又はシアン顔料化合物であることができる。
【0014】マゼンタ顔料としては、例えば、キナクリ
ドン系顔料であるC.I.ピグメントレッド122、2
02若しくは209、又はC.I.ピグメントバイオレ
ット19が好ましく、その他にも、例えば、C.I.ピ
グメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、
10、17、22、23、30、31、38、88、1
12、114、123、146、149、166、16
8、170、172、177、178、179、18
5、190、193若しくは219を挙げることができ
る。
【0015】イエロー顔料としては、例えば、C.I.
ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、2、
3、5、6、10、12、13、14、15、16、1
7、24、55、74、81、83(ジスアゾイエロー
HR)、95、97、98、100、101、104、
108、117、120、138若しくは153を挙げ
ることができ、その他にも、例えば、イソインドリノン
系顔料であるC.I.ピグメントイエロー109若しく
は110を挙げることができる。
【0016】シアン顔料としては、例えば、フタロシア
ニン系顔料であるC.I.ピグメントブルー15(フタ
ロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3
(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フ
タロシアニンブルーE)若しくは16、更には、C.
I.ピグメントブルー56若しくは60、あるいはC.
I.ピグメントオレンジ5、13、16、36、43若
しくは51、そしてC.I.ピグメントグリーン7、1
0若しくは36を挙げることができ、特に好ましくは、
フタロシアニン系顔料であるC.I.ピグメントブルー
15、若しくは16である。
【0017】本発明による有機顔料塊状体は、前記の顔
料を1種単独で、又は2種以上を適宜組合せて用いるこ
とができる。
【0018】本発明による有機顔料塊状体は、例えば、
以下の方法によって調製することができる。すなわち、 (1)前記の有機顔料化合物と、前記有機顔料化合物に
スルホン酸基少なくとも1つを導入したスルホン化有機
顔料化合物、又は前記有機顔料化合物の誘導体にスルホ
ン酸基少なくとも1つを導入したスルホン化有機顔料誘
導体とを接触させることによって、前記有機顔料化合物
のスルホン化塊状体を生成する、スルホン化塊状体の生
成工程; (2)前記のスルホン化塊状体を、1価の無機イオンを
含む化合物で処理することによって、前記スルホン酸基
と結合していた2価以上の無機対イオンの少なくとも1
つのイオン結合を前記の1価の無機イオンに置換させ、
少なくとも1価の正荷電を有する2価以上の無機対イオ
ンに変えて、対イオン置換塊状体を生成する、対イオン
置換塊状体の生成工程;そして (3)前記の対イオン置換塊状体を洗浄して、前記のス
ルホン酸基と結合していない無機イオンを除去する、無
機イオン除去工程;を含む製造方法によって調製するこ
とができる。
【0019】前記のスルホン化塊状体の生成工程は、一
般的に塊状体の状態で製造される有機顔料に、スルホン
酸基を導入する工程である。スルホン酸基を導入するに
は、例えば、前記有機顔料化合物に、スルホン化有機顔
料化合物又はスルホン化有機顔料誘導体を混入すること
によって実施することができる。
【0020】スルホン化有機顔料化合物の調製は、通常
のスルホン化反応(例えば、発煙硫酸による処理)によ
って有機顔料化合物を処理することにより、スルホン酸
基を導入して、容易に実施することができる。スルホン
化有機顔料誘導体の調製も、前記の通常のスルホン化反
応によって有機顔料誘導体を処理することにより、同様
に、容易に実施することができる。
【0021】具体的には、例えば、有機顔料化合物と、
スルホン化有機顔料化合物又はスルホン化有機顔料誘導
体とを混合し、強い溶解力をもつ水性溶媒(例えば、硫
酸)に共溶解させ、その水溶液中に有機溶媒(例えば、
ベンゼン、トルエン又はヘキサン)を加え、溶解物を水
性相から有機相へ置換し、水性相を除去してから、有機
相の有機溶媒を揮発させ、スルホン酸基を導入した目的
の顔料塊状体を得ることができる。前記の有機顔料化合
物と、スルホン化有機顔料化合物又はスルホン化有機顔
料誘導体との混合は、前記の有機顔料化合物を塊状体と
して生成する製造工程の任意の段階において実施するこ
ともでき、あるいは前記の有機顔料化合物を塊状体とし
て生成した後から実施することもできる。あるいは、顔
料化合物の水系懸濁系に、スルホン化有機顔料化合物又
はスルホン化有機顔料誘導体を含む水溶液を添加し、顔
料化合物表面にスルホン化有機顔料化合物又はスルホン
化有機顔料誘導体を沈着させる方法を利用することもで
きる。
【0022】有機顔料誘導体としては、目的の有機顔料
化合物中に安定して導入することのできる化合物であれ
ば特に限定されないが、例えば、目的の有機顔料化合物
と相溶性を有し、目的の有機顔料化合物の基本骨格と同
じ基本骨格を有する化合物を用いるのが好ましい。目的
の顔料化合物がキナクリドン系有機顔料(例えば、C.
I.ピグメントレッド122、202及び209、並び
にC.I.ピグメントバイオレット19に該当するキナ
クリドン骨格を有するマゼンタ顔料)である場合には、
有機顔料誘導体として、例えば、一般式(I):
【0023】
【化1】
【0024】〔式中、R、R、R及びRは、そ
れぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩
素原子又は臭素原子)、又はメチル基であり、Mは対金
属イオンであり、nは1以上の整数(例えば、1〜10
の整数)である〕で表される化合物を用いることができ
る。前記位一般式(I)で表される化合物において、特
には、R、R、R及びRがすべて水素原子であ
る化合物、あるいはR及びRが水素原子であり、R
及びRがメチル基である化合物、あるいはR及び
が水素原子であり、R及びRが塩素原子である
化合物、あるいはR及びRが塩素原子であり、R
及びRが水素原子である化合物などを好適使用するこ
とができる。
【0025】また、目的の顔料化合物が銅フタロシアニ
ン顔料である場合には、有機顔料誘導体として、例え
ば、一般式(II):
【0026】
【化2】
【0027】〔式中、Tは対金属イオンであり、mは1
以上の整数(例えば、1〜10の整数)である〕で表さ
れる化合物を用いることができる。
【0028】前記一般式(I)又は前記一般式(II)
で表される化合物は、いずれも、有機顔料の基本骨格部
分であるAブロックと、スルホン酸基導入部分であるB
ブロックからなり、Aブロックに、分散質(顔料化合
物)と類似の化学構造を有する化合物を撰択するのが好
ましい。
【0029】イソインドリノン顔料のスルホン化物の製
造方法としては、顔料塊状体を前記の方法で直接スルホ
ン化する方法の他に、イソインドリノン顔料が、4,
5,6,7−テトラクロロイソインドリンと芳香族第一
級ジアミンとの縮合から合成可能であるので、4,5,
6,7−テトラクロロイソインドリンと芳香族第一級ジ
アミンのスルホン化物との縮合による方法を利用するこ
ともできる。
【0030】前記のスルホン化有機顔料化合物又はスル
ホン化有機顔料誘導体は、前記のとおり、一般に、分散
質(顔料化合物)と類似の化学構造からなる部分(Aブ
ロック)と、分散媒(水)に可溶化するスルホン酸官能
基部分(Bブロック)から構成される。前記のスルホン
化有機顔料化合物又はスルホン化有機顔料誘導体は、A
ブロックが顔料化合物に対して通常の分散剤の吸着より
も強固に沈着する作用を有し、Bブロックが水中で加水
分解を起こし、顔料粒子の表面電位を負に帯電させ、分
散液中での電気的反発力を高める作用を有するため、通
常の分散剤による分散安定性作用による効果以上の効果
をもたらすことができる。更には、後述する本発明の顔
料分散液において、公知の界面活性剤を併用することに
より、より好適な顔料微粒子の分散安定性を得ることが
できる。
【0031】スルホン酸基の導入量は、顔料化合物、及
び導入されるスルホン化有機顔料化合物、又は導入され
るスルホン化有機顔料誘導体の分子量を基準とする当量
換算で、顔料塊状体1gあたり10×10−6当量以上
であることが好ましい。スルホン酸基の導入量が10×
10−6当量未満になると、顔料塊状体から調製される
分散液から分散質の沈降が発生するなどの保存安定性が
不充分になることがある。スルホン酸基の導入量の上限
は特に限定されないが、60×10−6当量以上になる
と、スルホン酸基導入量の増加に伴う保存安定性の向上
効果の増加が認められなくなることがあるので、コスト
の点から60×10−6当量以下であることが好まし
い。
【0032】続いて、前記のスルホン化塊状体生成工程
によって得られたスルホン化塊状体を、1価の無機イオ
ンを含む化合物で処理する。1価の無機イオンを含む化
合物としては、強アルカリ、例えば、アルカリ金属(例
えば、リチウム、ナトリウム、又はカリウム)の水酸化
物、又は水酸化アンモニウムを挙げることができ、0.
1規定〜1規定程度の水酸化ナトリウム水溶液で処理す
るのが好ましい。具体的には、強アルカリ水溶液中にス
ルホン化塊状体を入れ、ペイントシェーカー等で振とう
する。
【0033】前記のスルホン化塊状体は、多数のスルホ
ン酸基を含有しており、その内の一部は、2価以上の無
機対イオンによって架橋結合されているものと考えられ
る。例えば、図1に示すとおり、2価無機対イオンであ
るカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)によっ
て、同一塊状体粒子上の2つのスルホン酸基や別異の塊
状体粒子上の2つのスルホン酸基間に架橋結合が形成さ
れているものと考えられる。このようなスルホン化塊状
体を1価無機イオン化合物で処理すると、例えば、図2
に示すように、架橋結合の一方が1価無機イオン(N
a)で置換されて開裂されて、−SOMg基や−S
Ca基となるものと考えられる。従って、前記の
1価無機イオン化合物で処理して得られた対イオン置換
塊状体の表面は正荷電状態となる。
【0034】なお、2価以上の無機対イオンとしては、
アルカリ土類金属(例えば、バリウム、カルシウム、又
はマグネシウム)、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル、
スズ、ストロンチウム、又は亜鉛等を挙げることができ
る。
【0035】1価無機イオン化合物による処理の程度
は、対イオン置換塊状体の表面電荷が、正になる程度ま
で実施するのが好ましい。
【0036】続いて、本発明方法では、前記の対イオン
置換塊状体を洗浄して、前記のスルホン酸基と結合して
いない無機イオンを除去する無機イオン除去工程を行
う。使用することのできる洗浄液は、塩を溶解させる程
度にイオンを含んでいない水性液体であるかぎり限定さ
れるものではないが、例えば、イオン交換水、又は水と
エチルエーテルとの混合液(塊状体への浸透性を向上さ
せる効果がある)を用いるのが好ましい。
【0037】本発明による水系分散液は、前記の顔料塊
状体を水中に均一に分散させて調製することができる。
分散液の調製方法それ自体は、従来公知の分散方法を利
用することができる。
【0038】例えば、本発明による表面処理した前記顔
料塊状体の添加量にあわせ、予め、適正な分散剤を適正
量で溶解させた水性ビヒクルを調製し、表面処理した前
記有機顔料塊状体を添加する。次に、公知の分散機(例
えば、ビーズミル、ジェットミル等の混合磨砕機)を用
いて、有機顔料塊状体を微細化する。その後、粗大粒子
が含まれている場合には、例えば、遠心分離機を用いる
遠心分離処理や、フィルター処理などによって、それら
の粗大粒子を除去することが好ましい。
【0039】顔料分散液中の顔料の含有量は、5重量部
〜70重量部の範囲であることが好ましい。顔料濃度を
5重量部未満とすると、顔料分散液に添加剤を加えてイ
ンクジェット用インクや筆記具用インクとして加工する
場合に、種々の添加成分の固形分からくる添加量の制約
を受けることになる。更には、分散における分散効率
(単位時間に処理できる固体顔料量)が低下する。顔料
濃度を70重量部より多くすると、分散液の高粘度化が
起こり、やはり分散効率が低下する。
【0040】なお、前記の分散工程においては、金属イ
オンが混入する。これは、分散機からのコンタミ、ある
いは分散剤中に含まれている金属イオンによるものであ
る。従って、前記の顔料塊状体を調製する無機イオン除
去工程において、前記の分散工程での金属イオンの混入
を考慮して、塊状体の洗浄を行うことが好ましい。
【0041】本発明の水系分散液に用いることのできる
分散剤は、微細に粉砕した顔料微粒子を分散させた状態
で維持することができ、更に、それらが凝集して大きな
二次粒子を形成した場合にはそれらをほぐして、一次粒
子または小さな二次粒子とし、これらの顔料微粒子が再
び凝集することを防ぐ作用を有するものであるかぎり限
定されるものではない。本発明において、この様な効果
を有する分散剤の具体例を挙げれば以下のとおりであ
る。
【0042】本発明では、前記のとおり、スルホン化有
機顔料化合物又はスルホン化有機顔料誘導体のBブロッ
クが加水分解し、負に帯電する必要があることから、ア
ニオン性分散剤が最も好ましい。その他、立体障害反発
力をもたらす非イオン性(ノニオン)の分散剤も使用す
ることができる。
【0043】アニオン性の分散剤としては、例えば、高
級脂肪酸塩、高級アルキルジカルボン酸塩、高級アルコ
ール硫酸エステル塩、高級アルキルスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩、ナフタレンスルホン酸の塩、ホルマリン重縮合
物の塩、高級脂肪酸とアミノ酸との縮合物の塩、ジアル
キルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホコハク
酸塩、ナフテン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、
アシル化ペプチド、α−オレフィンスルホン酸塩、N−
アシルメチルタウリン、アルキルエーテル硫酸塩、第二
級高級アルコールエトキシサルフェート、モノグリサル
フェート、アルキルエーテル燐酸エステル塩、アルキル
燐酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸アンモニウム塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム塩、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸モノエタノールアミン、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル燐酸アンモニウム塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸カリウム塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸ジエタノール
アミン、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等の低分子量分散剤を挙げること
ができる。
【0044】高分子分散剤としては、例えば、アルカリ
可溶型樹脂分散剤があり、アクリル酸とスチレン、アク
リル酸エステルとメタクリル酸、アクリル酸とメタクリ
ル酸エステル、スチレンとマレイン酸等の共重合体を挙
げることができる。高分子分散剤を水に溶解させるため
の中和剤としては、アンモニア、あるいはアルカノール
アミン(モノエタノールアミン、N,Nージメチルエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、N−ブチルエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等)を使用すること
ができる。
【0045】本発明において使用することのできるノニ
オン性の分散剤としては、例えば、フッ素系界面活性
剤、シリコーン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ソルビタンモノステアレート、アセチレン
グリコール、アセチレングリコールのエチレンオキサイ
ド付加物(アセチレングリコールアルコールエチレンオ
キサイド)、プロピルエタノールアミド、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル等を挙げることができる。
【0046】前記分散剤の配合量は、顔料微粒子の均一
分散性をより一層向上させるために、顔料100重量部
に対して0.1重量部〜200重量部の範囲であること
が好ましい。0.1重量部未満であると分散安定性を確
保することができない。200重量部を越えるとインク
ジェットプリンタ用インクあるいは筆記具用インクへ応
用した場合に、高粘度化等、物性に悪影響を及ぼすこと
がある。
【0047】本発明の顔料分散液は、主溶媒である水に
加えて、乾燥防止や凍結対策として、高沸点低揮発性水
溶性有機溶媒を添加することができる。これらの具体例
としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール類等を挙
げることができる。
【0048】本発明の顔料分散液は、必要に応じて、そ
の他の添加剤、例えば、リン酸二水素カリウム、リン酸
水素二ナトリウム等のpH調整剤、防カビ、防腐若しく
は防錆等の目的で安息香酸、ジクロロフェン、ヘキサク
ロロフェン、ソルビン酸、p−ヒドロシキ安息香酸エス
テル、エチレンジアミン四酢酸塩、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、1,2−ベゾチアゾリン−3−オン(製品名:プ
ロキセルXLII;ICI社製)、3,4−イソチアゾリ
ン−3−オン等を含むことができる。
【0049】本発明によるインク組成物は、前記の水系
顔料分散液から公知の方法で調製することができる。
【0050】前記の顔料塊状体の調製工程、及び分散液
の調製工程におけるスルホン酸基の導入量、1価金属イ
オンの導入量、及び2価以上の金属イオンの導入量、分
散液中への金属イオンの混入量などは、試料を灰化し
て、適当な分析機器(例えば、元素分析機器)によりそ
の導入量を確認し、管理及び制御することができる。
【0051】
【作用】次に、本発明の原理を図面に沿って説明する。
もっとも、本発明は、以下の説明によって限定されるも
のではない。
【0052】図1は、前記のとおり、スルホン酸基を導
入したが、1価金属イオンによる洗浄処理を行っていな
い顔料塊状体の表面状態のモデルを模式的に示す説明図
である。図1の顔料塊状体a及び顔料塊状体bにおいて
は、スルホン酸基の対イオンとして存在する2価の金属
イオンにより、架橋結合が形成されている。
【0053】本発明者らは、有機顔料塊状体のスルホン
酸基に導入される対金属イオン量として、それぞれの対
金属イオンの当量であらわされる含有量と各イオンの価
数の逆数とを乗じた値の総和値を、スルホン酸基の中和
当量以上とすれば、顔料分散液の保存安定性が飛躍的に
向上することを見出した。その具体的な処理方法とし
て、スルホン酸基を導入した有機塊状体を水中に分散す
る前に、1価金属イオンの水酸化物の水溶液で処理し、
更にイオン交換水で洗浄を行うことを見出した。
【0054】図2に、本発明方法によってスルホン酸基
導入有機塊状体を1価金属イオン水酸化物で処理し、更
にイオン交換水で洗浄した有機塊状体の表面状態のモデ
ルを模式的に示す。図1に示すような、前記のスルホン
化塊状体を1価無機イオン化合物で処理すると、図2に
示すように、架橋結合の一方が1価無機イオンで置換さ
れて開裂され、−SOMg基や−SOCa基と
なり、顔料塊状体c及び顔料塊状体dにまたがる架橋結
合がなくなるかあるいは減少する。従って、前記の1価
無機イオン化合物で処理して得られた対イオン置換塊状
体の表面は正荷電状態となる。
【0055】ここで、図1及び図2のモデル図に基づい
て、顔料塊状体の対イオンとしての金属イオンの配向状
態と、顔料分散液の貯蔵安定性について考察する。
【0056】顔料分散液の貯蔵安定性は、電気的な反発
力、あるいは、高分子の吸着による立体障害による力に
作用されることは公知の事実である。本発明は、前者の
電気的な反発力に立脚してなされたものであり、顔料塊
状体のスルホン酸基の対金属イオンが、どの程度解離し
て電気的な反発力を大きくするかを考慮してなされたも
のである。前記の顔料塊状体を水中に分散させると、加
水分解による金属イオンの解離は、図1及び図2のモデ
ル図で同様におきるが、元々顔料間にまたがる架橋的な
イオン結合がある図1の場合は、加水分解による金属イ
オンの解離反応が完全に進まない限り、顔料微粒子間の
イオン結合は完全になくならず、顔料微粒子の凝集物が
発生しやすくなる。また、もともと顔料塊状体間にまた
がる架橋的なイオン結合がない図2に示す塊状体では、
加水分解による金属イオンの解離反応が完全には進まな
くとも、顔料微粒子は独立しているため、凝集物の発生
やそれに伴う粘度変化は抑制される。従って、顔料分散
液の貯蔵安定性が向上されることになると考えられる。
【0057】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0058】(実施例1) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 5〜10℃の発煙硫酸(SO濃度25%品)80重量
部中にキナクリドン10重量部を攪拌しながら15分間
かけて添加した。得られた混合物を15〜20℃で更に
10時間攪拌した後、氷水1000重量部中に注入し
た。生じた懸濁液を濾過してから洗浄し、得られた生成
物を乾燥し、本発明に使用するスルホン化有機顔料誘導
体を得た。得られたスルホン化有機顔料誘導体の平均分
子量は480であり、キナクリドン1分子あたりスルホ
ン酸基が1個導入されていた。
【0059】こうして得られたモノスルホン化有機顔料
誘導体(1.44重量部)とC.I.ピグメントレッド
122(200重量部)とを12規定硫酸で溶解させ
た。続いて、この水溶液にベンゼンを添加し、前記マゼ
ンタ顔料及びモノスルホン化有機顔料誘導体とを油相に
移し、硫酸溶液部分を除去した後、ベンゼンを蒸発させ
ることにより、C.I.ピグメントレッド122のスル
ホン化塊状体を得た。
【0060】次に、得られたマゼンタ顔料のスルホン化
塊状体を、1規定水酸化ナトリウムで数回洗浄し、ベン
ゼン等の不純物を除去した。この後、更にイオン交換水
で洗浄し、本発明による表面処理マゼンタ顔料塊状体を
得た。
【0061】(2)金属イオンの定量 前記の表面処理マゼンタ顔料塊状体を白金皿に載せ、硫
酸を添加し、前記塊状体の灰化・炭化を行った。灰化し
た試料を希塩酸で溶かし、ICP発光分光分析装置(セ
イコー電子工業社製;SPS−4000)で元素分析を
行った。前記の表面処理マゼンタ顔料塊状体のスルホン
酸基の対イオンとしての各金属イオンの導入量(M)は
以下の計算式で求めた。
【0062】M=Ma−Mb 前記の式で、Mは金属イオンの導入量であり、Maは前
記スルホン化有機顔料誘導体を前記有機顔料に導入して
得たスルホン化塊状体に対してアルカリ洗浄及びイオン
交換水洗浄を行った本発明による表面処理マゼンタ顔料
塊状体における金属イオン量であり、Mbは前記スルホ
ン化有機顔料誘導体を前記有機顔料に導入していない有
機顔料塊状体に対してアルカリ洗浄及びイオン交換水洗
浄を行ったマゼンタ顔料塊状体における金属イオン量で
ある。
【0063】前記の実施例1(1)で調製した表面処理
マゼンタ顔料塊状体1gあたりの一価金属イオンの導入
量は10×10−6当量であった。また、2価以上の金
属イオンの導入量は15×10−6当量であった。
【0064】(3)スルホン酸基の定量 試料〔前記の実施例1(1)で調製した表面処理マゼン
タ顔料塊状体〕を酸素フラスコ燃焼法で処理し、0.3
%過酸化水素水溶液に吸収させた後、イオンクロマトグ
ラフ法(ダイオネクス社製;2000i)で硫酸イオン
(2価)を定量し、スルホン酸基(1価)に換算した。
前記の実施例1(1)で調製した表面処理マゼンタ顔料
塊状体1gあたりのスルホン酸導入量は、15×10
−6当量であった。
【0065】(4)塊状体表面の帯電特性 表面処理マゼンタ顔料塊状体の帯電特性は、以下の計算
式で求めた。
【0066】C=(M1+M2/2.5)−S 前記の式で、Cは表面処理マゼンタ顔料塊状体1gあた
りの帯電量であり、M1は前記表面処理塊状体1gあた
りの1価金属イオンの導入当量であり、M2は前記表面
処理塊状体1gあたりの2価以上の金属イオンの導入当
量であり、Sは前記表面処理塊状体1gあたりのスルホ
ン酸基導入当量であり、式中の数値2.5は、実施例1
の場合、2価以上の金属イオンの導入量とその金属イオ
ンの価数から計算した値である。
【0067】スルホン酸基及び金属イオン(1価及び2
価以上の金属イオン)の当量換算から、実施例1(1)
で調製した表面処理マゼンタ顔料塊状体1gあたりの帯
電量は、1×10−6価の正帯電状態と計算される。
【0068】(5)マゼンタ顔料分散液の調製 前記実施例1(1)で得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体20重量部、アルカリ中和型のスチレン−アクリル
樹脂(分散剤として使用;平均分子量=7000;酸価
=200;アンモニア中和)4重量部及びイオン交換水
76重量部を混合し、サンドグラインダー(井上製作所
株式会社製)を用いて1時間分散させた後、遠心処理に
よって粗大粒子を除去し、本発明のマゼンタ顔料分散液
を得た。
【0069】(6)分散液中の金属イオン量及びスルホ
ン酸基量 前記実施例1(5)で得られたマゼンタ顔料分散液につ
いて、前記実施例1(2)に記載の方法と同様の方法に
より、分散液中の全金属イオンの定量を行った。その結
果、前記実施例1(5)で調製したマゼンタ顔料分散液
1g中の1価金属イオンと2価以上の金属イオンの合計
当量は、125×10−6当量であった。前記実施例1
(2)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入さ
れた金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり5×1
−6当量であるので、前記実施例1(5)における分
散液調製工程で混入される金属イオンは、分散液1gあ
たり120×10−6当量である。また、前記の実施例
1(5)で調製したマゼンタ顔料分散液1g中に、スル
ホン酸基は3×10−6当量含有されていた。従って、
マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イオンの合
計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導入された
スルホン酸基の47.67倍にあたる。
【0070】(実施例2) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例2では、C.I.ピグメントレッド122
(以下R−122と略す)50重量部、C.I.ピグメ
ントレッド202(以下R−202と略す)5重量部、
C.I.ピグメントレッド209(以下R−209と略
す)5重量部、及びC.I.ピグメントバイオレット1
9(以下V−19と略す)50重量部と、実施例1
(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導体0.7
92重量部とを用い、実施例1(1)に記載の方法と同
様の方法で表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0071】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は10×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は15×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は15×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は7×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0072】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 リン酸二カリウム0.1重量部と1,2−ベンゾチアゾ
リン−3−オン(プロキセルXL−2;ゼネカ社)0.
01重量部とを溶解したイオン交換水53.89重量部
に、前記表面処理マゼンタ顔料塊状体30重量部、ポリ
オキシエチレン(C=4)フェニルエーテル6重量部、
及びジエチレングリコール10重量部を混合し、前記実
施例1(5)に記載の方法と同様の方法で分散工程を行
い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0073】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、322×10−6当量であった。前記実施例2
(1)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入さ
れた金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり12×
10−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入
された金属イオンは、分散液1gあたり310×10
−6当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g
中に、スルホン酸基は4.5×10−6当量含有されて
いた。従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される
金属イオンの合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状
体に導入されたスルホン酸基の71.56倍にあたる。
【0074】(実施例3) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例3では、V−19(200重量部)と、前記
実施例1(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導
体2.88重量部とを用い、実施例1(1)と同様の方
法で表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0075】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は15×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は40×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は30×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は1×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0076】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(プロキセルXL
−2;ゼネカ社)0.01重量部を溶解したイオン交換
水43.99重量部に、前記実施例3(1)で得られた
表面処理マゼンタ顔料塊状体40重量部、アルカリ中和
型のスチレン−アクリル樹脂(分散剤として使用;平均
分子量=7000;酸価=200;アンモニア中和)6
重量部、プロピルスルホコハク酸ナトリウム2重量部、
及びジエチレングリコール8重量部を混合し、前記実施
例1(5)に記載の方法と同様の方法で分散工程を行
い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0077】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、92×10−6当量であった。前記実施例3
(1)に記載の表面処理によって顔料塊状体に導入され
た金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり22×1
−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入さ
れた金属イオンは、分散液1gあたり70×10−6
量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中に、
スルホン酸基は8×10−6当量含有されていた。従っ
て、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イオン
の合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導入さ
れたスルホン酸基の11.5倍にあたる。
【0078】(実施例4) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例4では、R−122(300重量部)と、実
施例1(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導体
2.88重量部とを用い、実施例1(1)と同様の方法
で表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0079】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は15×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は30×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は20×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は12×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0080】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記実施例4(1)で得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体40重量部及びプロピルスルホコハク酸ナトリウム
8重量部をイオン交換水52重量部と混合し、前記実施
例1(5)に記載の方法と同様の方法で分散工程を行
い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0081】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、258×10−6当量であった。前記実施例4
(1)に記載した表面処理により顔料塊状体に導入され
た金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり18×1
−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入さ
れた金属イオンは、分散液1gあたり240×10−6
当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中
に、スルホン酸基は8×10−6当量含有されていた。
従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イ
オンの合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導
入されたスルホン酸基の32.25倍にあたる。
【0082】(実施例5) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例5では、R−122(400重量部)と、実
施例1(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導体
9.6重量部とを用い、実施例1(1)と同様の方法で
表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0083】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は10×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は120
×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1
gあたりのスルホン酸基導入量は50×10−6当量で
あり、従って、前記表面処理塊状体は8×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0084】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記実施例5(1)で得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体5重量部、アルカリ中和型のスチレン−アクリル樹
脂(分散剤として使用;平均分子量=7000;酸価=
200;アンモニア中和)1重量部、及びイオン交換水
94重量部を混合し、前記実施例1(5)に記載の方法
と同様の方法で分散工程を行い、マゼンタ顔料分散液を
調製した。
【0085】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、91.5×10−6当量であった。前記実施例5
(1)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入さ
れた金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり6.5
×10−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混
入された金属イオンは、分散液1gあたり85×10
−6当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g
中に、スルホン酸基は2.5×10−6当量含有されて
いた。従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される
金属イオンの合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状
体に導入されたスルホン酸基の36.6倍にあたる。
【0086】(実施例6) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例6では、R−122(400重量部)と、実
施例1(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導体
9.6重量部とを用い、実施例1(1)と同様の方法で
表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0087】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は40×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は70×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は50×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は28×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0088】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(プロキセルXL
−2;ゼネカ社)0.01重量部を溶解したイオン交換
水87.99重量部に、前記実施例6(1)で得られた
表面処理マゼンタ顔料塊状体10重量部、アルカリ中和
型のスチレン−アクリル樹脂(分散剤として使用;平均
分子量=7000;酸価=200;アンモニア中和)2
重量部を混合し、前記実施例1(5)に記載の方法と同
様の方法で分散工程を行い、マゼンタ顔料分散液を調製
した。
【0089】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、36×10−6当量であった。前記実施例6
(1)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入さ
れた金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり11×
10−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入
された金属イオンは、分散液1gあたり25×10−6
当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中
に、スルホン酸基は5×10−6当量含有されていた。
従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イ
オンの合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導
入されたスルホン酸基の7.2倍にあたる。
【0090】(実施例7) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例7では、V−19(300重量部)と、実施
例1(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導体
5.76重量部とを用い、実施例1(1)と同様の方法
で表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0091】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は30×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は30×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は40×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は12×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0092】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記実施例7(1)で得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体60重量部、アルカリ中和型のスチレン−アクリル
樹脂(分散剤として使用;平均分子量=7000;酸価
=200;アンモニア中和)10重量部、及びプロピル
スルホコハク酸ナトリウム2重量部を、リン酸二カリウ
ム0.1重量部を溶解したイオン交換水27.9重量部
に混合し、前記実施例1(5)に記載の方法と同様の方
法で分散工程を行い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0093】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、83×10−6当量であった。前記実施例7
(1)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入さ
れた金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり36×
10−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入
された金属イオンは、分散液1gあたり47×10−6
当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中
に、スルホン酸基は24×10−6当量含有されてい
た。従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金
属イオンの合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体
に導入されたスルホン酸基の3.458倍にあたる。
【0094】(実施例8) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例8では、R−122(50重量部)と、V−
19(50重量部)と、実施例1(1)で製造したモノ
スルホン化有機顔料誘導体2.16重量部とを用い、実
施例1(1)と同様の方法で表面処理マゼンタ顔料塊状
体を得た。
【0095】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は15×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は80×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は45×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は2×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0096】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記実施例8(1)で得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体50重量部、プロピルスルホコハク酸ナトリウム5
重量部、ポリオキシエチレン(C=4)フェニルエーテ
ル5重量部、及びジエチレングリコール8重量部を、イ
オン交換水43.99重量部に混合し、前記実施例1
(5)に記載の方法と同様の方法で分散工程を行い、マ
ゼンタ顔料分散液を調製した。
【0097】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、157.5×10−6当量であった。前記実施例
8(1)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入
された金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり4
7.5×10−6当量であるので、前記の分散液調製工
程で混入された金属イオンは、分散液1gあたり110
×10−6当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散
液1g中に、スルホン酸基は22.5×10−6当量含
有されていた。従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含
有される金属イオンの合計含有量は、表面処理マゼンタ
顔料塊状体に導入されたスルホン酸基の7倍にあたる。
【0098】(実施例9) (1)マゼンタ顔料塊状体の調製 この実施例9では、V−19(200重量部)と、実施
例1(1)で製造したモノスルホン化有機顔料誘導体
1.44重量部とを用い、実施例1(1)と同様の方法
で表面処理マゼンタ顔料塊状体を得た。
【0099】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は10×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は20×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は15×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は3×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0100】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記実施例9(1)で得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体20重量部、アルカリ中和型のスチレン−アクリル
樹脂(分散剤として使用;平均分子量=7000;酸価
=200;アンモニア中和)4重量部、及びジエチレン
グリコール5重量部をイオン交換水71重量部に混合
し、前記実施例1(5)に記載の方法と同様の方法で分
散工程を行い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0101】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、51×10−6当量であった。前記実施例9
(1)に記載した表面処理によって顔料塊状体に導入さ
れた金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり6×1
−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入さ
れた金属イオンは、分散液1gあたり45×10−6
量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中に、
スルホン酸基は3×10−6当量含有されていた。従っ
て、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イオン
の合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導入さ
れたスルホン酸基の17倍にあたる。
【0102】(実施例10) (1)フタロシアニン顔料塊状体の調製 5〜10℃の発煙硫酸(SO3 濃度25%品)100
重量部中に銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメント
ブルー15:3)10重量部を攪拌しながら15分間か
けて添加した。得られた混合物を70〜90℃で更に数
時間攪拌した後、氷水中に注入した。生じた懸濁液を濾
過してから洗浄し、得られた生成物を乾燥し、モノスル
ホン化有機顔料を得た。
【0103】こうして得られたモノスルホン化有機顔料
(4重量部)とC.I.ピグメントブルー15:3(2
00重量部)とを12規定硫酸で溶解させた。続いて、
この水溶液にベンゼンを添加し、前記フタロシアニン顔
料及びモノスルホン化フタロシアニン顔料とを油相に移
し、硫酸溶液部分を除去した後、ベンゼンを蒸発させる
ことにより、C.I.ピグメントブルー15:3のスル
ホン化塊状体を得た。
【0104】次に、得られたフタロシアニン顔料のスル
ホン化塊状体を、1規定水酸化ナトリウムで数回洗浄
し、ベンゼン等の不純物を除去した。この後、更にイオ
ン交換水で洗浄し、本発明による表面処理フタロシアニ
ン顔料塊状体を得た。
【0105】こうして得られた表面処理フタロシアニン
顔料塊状体1gあたりの1価金属イオン導入量は15×
10−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は3
0×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体
1gあたりのスルホン酸基導入量は25×10−6当量
であり、従って、前記表面処理塊状体は2×10−6
量(1gあたり)の正帯電状態である。
【0106】(2)フタロシアニン顔料分散液の調製 前記実施例10(1)で調製した表面処理フタロシアニ
ン顔料塊状体20重量部、アルカリ中和型のスチレン−
アクリル樹脂(分散剤として使用;平均分子量=700
0;酸価=200;アンモニア中和)4重量部、及びイ
オン交換水110重量部を混合し、前記実施例1(5)
に記載の方法と同様の方法で分散工程を行い、フタロシ
アニン顔料分散液を調製した。
【0107】(実施例11) (1)フタロシアニン顔料塊状体の調製 フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントグリーン7)
80重量部とそのフタロシアニン顔料のモノスルホン化
物[前記実施例10(1)と同様の方法で調製]1重量
部とを使用して、実施例10(1)と同様の方法で表面
処理フタロシアニン顔料塊状体を得た。
【0108】こうして得られた表面処理フタロシアニン
顔料塊状体1gあたりの1価金属イオン導入量は9×1
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は18
×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1
gあたりのスルホン酸基導入量は15×10−6当量で
あり、従って、前記表面処理塊状体は1×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0109】(2)フタロシアニン顔料分散液の調製 前記表面処理フタロシアニン顔料塊状体を用いて、前記
実施例10(1)に記載の方法と同様の方法で分散工程
を行い、フタロシアニン顔料分散液を調製した。
【0110】(実施例12) (1)イソインドリノン顔料塊状体の調製 5〜10℃の発煙硫酸(SO濃度25%品)80重量
部中にイソインドリノン顔料(C.I.ピグメントイエ
ロー109)10重量部を攪拌しながら15分間かけて
添加した。得られた混合物を20〜30℃で更に10時
間攪拌した後、氷水中に注入した。生じた懸濁液を濾過
してから洗浄し、得られた生成物を乾燥し、モノスルホ
ン化有機顔料を得た。
【0111】こうして得られたモノスルホン化有機顔料
(3重量部)とイソインドリノン顔料(C.I.ピグメ
ントイエロー109)140重量部とを12規定硫酸で
溶解させた。続いて、この水溶液にベンゼンを添加し、
前記イソインドリノン顔料及びモノスルホン化イソイン
ドリノン顔料とを油相に移し、硫酸溶液部分を除去した
後、ベンゼンを蒸発させることによりスルホン化塊状体
を得た。
【0112】次に、得られたイソインドリノン顔料のス
ルホン化塊状体を、1規定水酸化ナトリウムで数回洗浄
し、ベンゼン等の不純物を除去した。この後、更にイオ
ン交換水で洗浄し、本発明による表面処理イソインドリ
ノン顔料塊状体を得た。
【0113】こうして得られた表面処理イソインドリノ
ン顔料塊状体1gあたりの1価金属イオン導入量は17
×10−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は
28×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状
体1gあたりのスルホン酸基導入量は25×10−6
量であり、従って、前記表面処理塊状体は3×10−6
当量(1gあたり)の正帯電状態である。
【0114】(2)イソインドリノン顔料分散液の調製 前記実施例12(1)で調製した表面処理イソインドリ
ノン顔料塊状体30重量部、アルカリ中和型のスチレン
−アクリル樹脂(分散剤として使用;平均分子量=70
00;酸価=200;アンモニア中和)5重量部、プロ
ピルスルホコハク酸ナトリウム1重量部、及びジエチレ
ングリコール8重量部を、1,2−ベンゾチアゾリン−
3−オン(プロキセルXL−2;ゼネカ社)0.01重
量部を溶解したイオン交換水156重量部に混合し、前
記実施例1(5)に記載の方法と同様の方法で分散工程
を行い、イソインドリノン顔料分散液を調製した。
【0115】(実施例13) (1)イソインドリノン顔料塊状体の調製 イソインドリノン顔料(C.I.ピグメントイエロー1
10)300重量部と前記実施例12(1)で用いたモ
ノスルホン化有機顔料8重量部とを使用して、実施例1
2(1)と同様の方法で表面処理イソインドリノン顔料
塊状体を得た。
【0116】こうして得られた表面処理イソインドリノ
ン顔料塊状体1gあたりの1価金属イオン導入量は20
×10−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は
38×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状
体1gあたりのスルホン酸基導入量は30×10−6
量であり、従って、前記表面処理塊状体は5×10−6
当量(1gあたり)の正帯電状態である。
【0117】(2)イソインドリノン顔料分散液の調製 前記実施例13(1)で調製した表面処理イソインドリ
ノン顔料塊状体を用いて、前記実施例12(2)に記載
の方法と同様の方法で分散工程を行い、イソインドリノ
ン顔料分散液を調製した。
【0118】(実施例14) (1)イソインドリノン顔料塊状体の調製 イソインドリノン顔料(C.I.ピグメントイエロー1
09)55重量部、別のイソインドリノン顔料(C.
I.ピグメントイエロー110)55重量部、及び前記
実施例12(1)で用いたモノスルホン化有機顔料2重
量部を使用して、実施例12(1)と同様の方法で表面
処理イソインドリノン顔料塊状体を得た。
【0119】こうして得られた表面処理イソインドリノ
ン顔料塊状体1gあたりの1価金属イオン導入量は13
×10−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は
25×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状
体1gあたりのスルホン酸基導入量は21×10−6
量であり、従って、前記表面処理塊状体は2×10−6
当量(1gあたり)の正帯電状態である。
【0120】(2)イソインドリノン顔料分散液の調製 前記実施例14(1)で調製した表面処理イソインドリ
ノン顔料塊状体20重量部、アルカリ中和型のスチレン
−アクリル樹脂(分散剤として使用;平均分子量=70
00;酸価=200;アンモニア中和)4重量部、ジエ
チレングリコール4重量部、及びイオン交換水106重
量部を混合し、前記実施例1(5)に記載の方法と同様
の方法で分散工程を行い、イソインドリノン顔料分散液
を調製した。
【0121】(実施例15) (1)アントラキノン顔料塊状体の調製 アントラキノン顔料(C.I.ピグメントレッド16
8)を前記実施例10(1)に記載の方法と同様にして
スルホン化し、前記アントラキノン顔料のモノスルホン
化物を調製した。
【0122】アントラキノン顔料(C.I.ピグメント
レッド168)160重量部と、前記のモノスルホン化
アントラキノン顔料3重量部とを使用して、実施例10
(1)と同様の方法で表面処理アントラキノン顔料塊状
体を得た。
【0123】こうして得られた表面処理アントラキノン
顔料塊状体1gあたりの1価金属イオン導入量は16×
10−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は3
5×10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体
1gあたりのスルホン酸基導入量は28×10−6当量
であり、従って、前記表面処理塊状体は2×10−6
量(1gあたり)の正帯電状態である。
【0124】(2)アントラキノン顔料分散液の調製 前記実施例15(1)で調製した表面処理アントラキノ
ン顔料塊状体30重量部、ポリオキシエチレン(C=
4)フェニルエーテル6重量部、及びジエチレングリコ
ール10重量部を、リン酸二カリウム0.1重量部と
1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(プロキセルXL
−2;ゼネカ社)0.01重量部とを溶解したイオン交
換水154重量部に混合し、前記実施例1(5)に記載
の方法と同様の方法で分散工程を行い、アントラキノン
顔料分散液を調製した。
【0125】(実施例16) (1)ペリノン顔料塊状体の調製 ペリノン顔料(C.I.ピグメントオレンジ43)を前
記実施例10(1)に記載の方法と同様にしてスルホン
化し、前記ペリノン顔料のモノスルホン化物を調製し
た。
【0126】ペリノン顔料(C.I.ピグメントオレン
ジ43)230重量部と、前記のモノスルホン化ペリノ
ン顔料5重量部とを使用して、実施例10(1)と同様
の方法で表面処理アントラキノン顔料塊状体を得た。
【0127】こうして得られた表面処理ペリノン顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は23×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は45×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は35×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は6×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0128】(2)ペリノン顔料分散液の調製 前記実施例16(1)で調製した表面処理ペリノン顔料
塊状体を用いて、前記実施例10(1)に記載の方法と
同様の方法で分散工程を行い、ペリノン顔料分散液を調
製した。
【0129】(比較例1)この比較例1は、マゼンタ顔
料塊状体へスルホン化顔料誘導体を導入していない非ス
ルホン化顔料塊状体から調製した分散液に関するもので
ある。非スルホン化顔料塊状体からの分散液は、以下の
方法で調製した。
【0130】すなわち、R−122(20重量部)、ア
ルカリ中和型のスチレン−アクリル樹脂(分散剤として
使用;平均分子量=7000;酸価=200;アンモニ
ア中和)4重量部、及びジエチレングリコール5重量部
を、リン酸二カリウム0.1重量部と1,2−ベンゾチ
アゾリン−3−オン(プロキセルXL−2;ゼネカ社)
0.01重量部とを溶解させたイオン交換水70.89
重量部に混合し、前記実施例1(5)に記載の方法と同
様の方法で分散工程を行い、非スルホン化マゼンタ顔料
の分散液を調製した。こうして得られた分散液1gあた
りの金属イオン量は70×10−6当量であった。
【0131】(比較例2)この比較例2は、マゼンタ顔
料分散液1gあたりの金属イオンの含有量が、当量換算
で、マゼンタ顔料分散液1gあたりに含有される表面処
理マゼンタ顔料塊状体に導入されたスルホン酸基含有当
量の80倍を越える分散液に関するものである。
【0132】(1)マゼンタ顔料塊状体の調製 R−122(200重量部)と、実施例1(1)で製造
したモノスルホン化有機顔料誘導体1.44重量部とを
用い、実施例1(1)と同様の方法で表面処理マゼンタ
顔料塊状体を得た。
【0133】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は10×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は15×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は15×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は1×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0134】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記比較例2(1)で調製した表面処理マゼンタ顔料塊
状体20重量部、及びアルカリ中和型のスチレン−アク
リル樹脂(分散剤として使用;平均分子量=7000;
酸価=200;アンモニア中和)4重量部を、リン酸二
カリウム0.1重量部と1,2−ベンゾチアゾリン−3
−オン(プロキセルXL−2;ゼネカ社)0.01重量
部とを溶解させたイオン交換水75.89重量部に混合
し、前記実施例1(5)に記載の方法と同様の方法で分
散工程を行い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0135】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、255×10−6当量であった。前記比較例2
(1)に記載の表面処理によって顔料塊状体に導入され
た金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり5×10
−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入され
た金属イオンは、分散液1gあたり250×10−6
量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中に、
スルホン酸基は3×10−6当量含有されていた。従っ
て、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イオン
の合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導入さ
れたスルホン酸基の85倍にあたる。
【0136】(比較例3)この比較例3も、マゼンタ顔
料分散液1gあたりの金属イオンの含有量が、当量換算
で、マゼンタ顔料分散液1gあたりに含有される表面処
理マゼンタ顔料塊状体に導入されたスルホン酸基含有当
量の80倍を越える分散液に関するものである。
【0137】(1)マゼンタ顔料塊状体の調製 R−122(200重量部)と、実施例1(1)で製造
したモノスルホン化有機顔料誘導体2.88重量部とを
用い、実施例1(1)と同様の方法で表面処理マゼンタ
顔料塊状体を得た。
【0138】こうして得られた表面処理マゼンタ顔料塊
状体1gあたりの1価金属イオン導入量は15×10
−6当量であり、2価以上の金属イオン導入量は40×
10−6当量であった。また、前記表面処理塊状体1g
あたりのスルホン酸基導入量は30×10−6当量であ
り、従って、前記表面処理塊状体は1×10−6当量
(1gあたり)の正帯電状態である。
【0139】(2)マゼンタ顔料分散液の調製 前記比較例3(1)で調製した表面処理マゼンタ顔料塊
状体20重量部、アルカリ中和型のスチレン−アクリル
樹脂(分散剤として使用;平均分子量=7000;酸価
=200;アンモニア中和)4重量部、及びジエチレン
グリコール5重量部を、イオン交換水71重量部に混合
し、前記実施例1(5)に記載の方法と同様の方法で分
散工程を行い、マゼンタ顔料分散液を調製した。
【0140】こうして得られたマゼンタ顔料分散液1g
中の1価の金属イオンと2価以上の金属イオンの合計当
量は、501×10−6当量であった。前記比較例3
(1)に記載の表面処理によって顔料塊状体に導入され
た金属イオン量の合計当量は分散液1gあたり11×1
−6当量であるので、前記の分散液調製工程で混入さ
れた金属イオンは、分散液1gあたり490×10−6
当量である。また、前記のマゼンタ顔料分散液1g中
に、スルホン酸基は6×10−6当量含有されていた。
従って、マゼンタ顔料分散液1g中に含有される金属イ
オンの合計含有量は、表面処理マゼンタ顔料塊状体に導
入されたスルホン酸基の83.5倍にあたる。
【0141】(比較例4)この比較例4では、前記実施
例10(1)に記載の方法と同様にして、フタロシアニ
ン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)のスルホ
ン化塊状体を得た後、そのスルホン化塊状体について、
1規定水酸化ナトリウムによる洗浄及びイオン交換水に
よる洗浄を実施せずに、洗浄処理を実施していないスル
ホン化塊状体を用いて、前記実施例10(2)に記載の
方法と同様にして、フタロシアニン顔料分散液を調製し
た。
【0142】(比較例5)この比較例5では、前記実施
例12(1)に記載の方法と同様にして、フタロシアニ
ン顔料(C.I.ピグメントイエロー110)のスルホ
ン化塊状体を得た後、そのスルホン化塊状体について、
1規定水酸化ナトリウムによる洗浄及びイオン交換水に
よる洗浄を実施せずに、洗浄処理を実施していないスル
ホン化塊状体を用いて、前記実施例12(2)に記載の
方法と同様にして、フタロシアニン顔料分散液を調製し
た。
【0143】〔物性評価〕実施例1〜実施例16で調製
した本発明による分散液、及び比較例1〜比較例5で調
製した比較用分散液について、貯蔵安定性を評価する目
的で、粘度変化及び粒径変化を測定した。
【0144】(1)粘度変化の評価方法 蒸発が起きない完全密封状態に保った70℃の恒温槽
に、分散液を10日間放置し、粘度変化を調べた。測定
装置としては、回転式粘弾性測定器(レオメトリック社
製;RFSII)を用いた。測定結果から放置後粘度/
初期粘度の値を計算し、以下の2段階で評価して、その
結果を表1に示した。表1において、A及びBは、以下
の意味である。 A(適):0.9以上〜0.95未満、又は1.05よ
り大〜1.1以下 B(不適):0.9未満、又は1.1より大。
【0145】(2)平均粒径変化の評価方法 粘度変化測定と同様な放置条件により、平均粒径の変化
を調べた。測定装置としては、光散乱ゼータ電位測定器
(大塚電子株式会社製;ELS−800)を用いた。測
定用試料は、吸光度の値で約0.1〜0.2程度となる
ように供試分散液を約10000倍〜1000倍程度に
希釈して用いた。測定結果から放置後平均粒子径/初期
粒子径の値を計算し、前記と同様に評価して、その結果
を表1に示した。表1において、A及びBは前記と同じ
意味である。
【0146】
【表1】
【0147】上記の評価結果から明らかなように、実施
例1〜実施例16で調製した本発明による顔料分散液
は、粘度変化及び顔料の粒径変化の少ない優れた顔料分
散液であった。
【0148】
【発明の効果】本発明による表面処理顔料塊状体を用い
て調製した水系顔料分散液では、貯蔵時の粘度変化、及
び顔料の粒子径変化を小さく抑えることができるので、
その長期間保存が可能となり、近年益々高機能化が要求
されるインクジェットプリンタ用インクや筆記具用イン
クの着色剤として好適に使用可能な顔料分散液を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スルホン酸基を導入したが、1価金属イオンに
よる洗浄処理を行っていない顔料塊状体の表面状態を模
式的に示す説明図である。
【図2】本発明方法により表面処理した顔料塊状体の表
面状態を模式的に示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】顔料分散液中の顔料の含有量は、5重量%
〜70重量%の範囲であることが好ましい。顔料濃度を
5重量%未満とすると、顔料分散液に添加剤を加えてイ
ンクジェット用インクや筆記具用インクとして加工する
場合に、種々の添加成分の固形分からくる添加量の制約
を受け、インク中の顔料濃度の範囲に制約がでる。更に
は、分散における分散効率(単位時間に処理できる固体
顔料量)が低下する。顔料濃度を70重量%より多くす
ると、分散液の高粘度化が起こり、やはり分散効率が低
下する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】アニオン性の分散剤としては、例えば、高
級脂肪酸塩、高級アルキルジカルボン酸塩、高級アルコ
ール硫酸エステル塩、高級アルキルスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン重縮合物の
、高級脂肪酸とアミノ酸との縮合物の塩、ジアルキル
スルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸
塩、ナフテン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ア
シル化ペプチド、α−オレフィンスルホン酸塩、N−ア
シルメチルタウリン、アルキルエーテル硫酸塩、第二級
高級アルコールエトキシサルフェート、アルキルエーテ
ル燐酸エステル塩、アルキル燐酸エステル塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモ
ニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
モノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル燐酸アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル燐酸カリウム塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル燐酸ジエタノールアミン、アルキルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等の
低分子量分散剤を挙げることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】(実施例10) (1)フタロシアニン顔料塊状体の調製 5〜10℃の発煙硫酸(SO 濃度25%品)100
重量部中に銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメント
ブルー15:3)10重量部を攪拌しながら15分間か
けて添加した。得られた混合物を70〜90℃で更に数
時間攪拌した後、氷水中に注入した。生じた懸濁液を濾
過してから洗浄し、得られた生成物を乾燥し、モノスル
ホン化有機顔料を得た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正内容】
【0126】ペリノン顔料(C.I.ピグメントオレン
ジ43)230重量部と、前記のモノスルホン化ペリノ
ン顔料5重量部とを使用して、実施例10(1)と同様
の方法で表面処理ペリノン顔料塊状体を得た。
フロントページの続き (72)発明者 小松 英彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 山崎 英雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 和木 稔 兵庫県姫路市御国野町国分寺138−1 御 国色素株式会社内 (72)発明者 岡本 直樹 兵庫県姫路市御国野町国分寺138−1 御 国色素株式会社内 (72)発明者 足立 一美 兵庫県姫路市御国野町国分寺138−1 御 国色素株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)有機顔料化合物と、(2)前記有
    機顔料化合物にスルホン酸基少なくとも1つを導入した
    スルホン化有機顔料化合物、又は前記有機顔料化合物の
    誘導体にスルホン酸基少なくとも1つを導入したスルホ
    ン化有機顔料誘導体と、(3)前記スルホン酸基と結合
    する1価の無機対イオンと、(4)前記スルホン酸基と
    結合すると共に、少なくとも1価の正荷電を有する2価
    以上の無機対イオンとを含み、表面が全体として正帯電
    していることを特徴とする、前記有機顔料の塊状体。
  2. 【請求項2】 前記の有機顔料化合物が、キナクリドン
    系顔料、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、キノフタ
    ロン系顔料、又はイソインドリノン系顔料である、請求
    項1に記載の塊状体。
  3. 【請求項3】 前記のキナクリドン系顔料が、C.I.
    ピグメントレッド122、202若しくは209、又は
    C.I.ピグメントバイオレット19である、請求項2
    に記載の塊状体。
  4. 【請求項4】 前記のフタロシアニン系顔料が、C.
    I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、1
    5:3、15:4、15:6又は16である、請求項2
    に記載の塊状体。
  5. 【請求項5】 前記のイソインドリノン系顔料が、C.
    I.ピグメントイエロー109又はC.I.ピグメント
    イエロー110である、請求項2に記載の塊状体。
  6. 【請求項6】 前記のスルホン化有機顔料化合物又はス
    ルホン化有機顔料誘導体の含有量が、スルホン酸基の当
    量換算で顔料1gあたり10×10−6当量以上であ
    る、請求項1〜5のいずれか一項に記載の塊状体。
  7. 【請求項7】 前記請求項1に記載の有機顔料塊状体の
    製造方法であって、(1)前記の有機顔料化合物と、前
    記有機顔料化合物にスルホン酸基少なくとも1つを導入
    したスルホン化有機顔料化合物、又は前記有機顔料化合
    物の誘導体にスルホン酸基少なくとも1つを導入したス
    ルホン化有機顔料誘導体とを接触させることによって、
    前記有機顔料化合物のスルホン化塊状体を生成し、
    (2)前記のスルホン化塊状体を、1価の無機イオンを
    含む化合物で処理することによって、前記スルホン酸基
    と結合していた2価以上の無機対イオンの少なくとも1
    つのイオン結合を前記の1価の無機イオンに置換させ、
    少なくとも1価の正荷電を有する2価以上の無機対イオ
    ンに変えて、対イオン置換塊状体を生成し、(3)前記
    の対イオン置換塊状体を洗浄して、前記のスルホン酸基
    と結合していない無機イオンを除去することを含む、前
    記の有機顔料塊状体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記の有機顔料化合物と、スルホン化有
    機顔料化合物又はスルホン化有機顔料誘導体とを共溶媒
    に溶解させ、得られた溶液から共溶媒を除去することに
    よってスルホン化塊状体を生成する、請求項7に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 前記の有機顔料化合物の水性懸濁液に、
    スルホン化有機顔料化合物又はスルホン化有機顔料誘導
    体の水溶液を加え、懸濁媒及び水を除去することによっ
    てスルホン化塊状体を生成する、請求項7に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記の1価無機イオンを含む化合物
    が、アルカリ金属水酸化物である、請求項7〜9のいず
    れか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記の対イオン置換塊状体をイオン交
    換水で洗浄する、請求項7〜10のいずれか一項に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項1に記載の有機顔料塊状体
    を粉砕して得られる微粒子、分散剤、及び水を含む、分
    散液。
  13. 【請求項13】 分散液1g中に含まれる金属イオンの
    総当量が、分散液1g中のスルホン酸基の中和当量の8
    0倍当量以下である、請求項12に記載の分散液。
  14. 【請求項14】 前記請求項1に記載の有機顔料塊状体
    から得られる微粒子、分散剤、及び水を含む、水系イン
    ク組成物。
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