JP3975500B2 - 顔料組成物およびその製造方法 - Google Patents
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- C09B67/0038—Mixtures of anthraquinones
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビヒクル等に分散した際の使用適性、特に非凝集性、結晶安定性および流動性に優れ、また塗膜にした際の鮮明性、透明性に優れたC.I.ピグメントレッド177を含有する顔料組成物の製造方法およびそれにより得られた該顔料組成物および該顔料組成物とビヒクルとからなる着色剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
C.I.ピグメントレッド177(4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル)は鮮明な色調と高い着色力を有する、実用上有用な赤色顔料である。しかしながら、オフセットインキ、グラビアインキおよび塗料のようなビヒクル、特に非水系ビヒクルに分散した場合、安定な分散体を得ることが難しく、製造作業上および得られる製品の価値に重大な影響を及ぼす種々の問題を引き起こすことが往々にして生じる。例えば、微細な粒子からなるC.I.ピグメントレッド177を含む分散体はしばしば高粘度を示し、製品の分散機からの取り出し、輸送が困難となるばかりでなく、更に悪い場合には貯蔵中にゲル化を起し、使用困難となる場合がある。
【0003】
また、異種の顔料を混合して使用する場合、凝集による色別れや沈降などの現象により、展色物において色むらや著しい着色力の低下となって現れることがある。さらに展色物の塗膜表面に関しては、光沢の低下やレベリング不良等の状態を生じることがある。またオフセットインキ、グラビアインキおよび塗料等の非水系ビヒクル中で、エネルギー的に不安定なC.I.ピグメントレッド177の結晶粒子がその大きさ、形態を変化させて安定状態に移行するため、展色物において著しい色相の変化、着色力の減少、粗大粒子の発生等により商品価値を損なうことがある。
【0004】
これらの問題を解決するために、銅フタロシアニン顔料やキナクリドン顔料を中心として、数多くの提案がされている。その内容を技術的手法から分類すると大きく次のような2つに分けられる。第1の方法は、USP3370971号公報およびUSP2965511号公報に見られるように、酸化ケイ素、酸化アルミニウムおよび第3級ブチル安息香酸のように無色の化合物で、顔料粒子の表面を被覆するものである。第2の方法は、特公昭41−2466号公報およびUSP2761865公報に代表されるように、有機顔料を母体骨格とし、側鎖にスルホン基、スルホンアミド基、アミノメチル基、フタルイミドメチル基等の置換基を導入して得られる化合物を混合する方法である。
【0005】
第2の方法は第1の方法と比較して非水性ビヒクル中での顔料の非集合性、結晶安定性等に関する効果が著しく大きく、また顔料組成物の製造の容易さから判断しても非常に有利な方法である。特開昭63−172772公報には、特にC.I.ピグメントレッド177のスルホン化誘導体を混合する第2の方法が提案されているが、この方法により得られた顔料組成物は品質的に十分に満足できるものではない。
【0006】
近年、顔料分散体の新規用途開発として、液晶ディスプレイのカラーフィルター用顔料分散体、インクジェットプリンターに用いるインクジェット用顔料分散体等への応用が進められている。これらは顔料分散体をより高機能なデバイス等への用途に用いようとするもので、要求物性に合った顔料分散体を得るためには、特に微細でかつ安定に分散する顔料が必要となる。
【0007】
これら新規用途の顔料分散体として用いるためには、従来の方法により製造されたC.I.ピグメントレッド177を含有する顔料組成物では、品質的に十分なものとはいえず、要求物性を満足させることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、C.I.ピグメントレッド177を含有する顔料組成物の上記の欠点を改良し、顔料粒子が比表面積値で50〜150m2 /gとなるように微細でかつ均一な形状に整粒された顔料組成物の製造を可能にすることにより、広範囲の組成の非水系および水系ビヒクルに対して、良好な耐凝集性、耐結晶成長性と安定性および分散体の流動性を与え、かつ塗膜にした際の鮮明性、透明性に優れた顔料組成物の製造方法を提供するものである。
さらに本発明は、オフセットインキ、グラビアインキ、塗料、プラスチック用着色剤、水系カラー、捺染、トーニング剤、カラートナー、カラーフィルタ用顔料分散体、インクジェット用顔料分散体等の用途に優れた適性を有する顔料組成物および該顔料組成物とビヒクルとからなる着色剤組成物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式[1]
一般式[1]
【0010】
【化5】
【0011】
で表される、C.I.ピグメントレッド177と下記一般式[2]
一般式[2]
【0012】
【化6】
【0013】
(式中、Xは置換基を有してもよいフタルイミドメチル基、下記一般式[3]で表される置換基または下記一般式[4]で表される置換基を表し、pは1〜8の整数を表す。)
で示される化合物との混合物を、水溶性無機塩類または水溶性無機塩類および溶剤の存在下、機械的に混練し、顔料粒子を比表面積値が50〜150m2 /gとなるように微細に整粒することを特徴とする顔料組成物の製造方法。
一般式[3]
【0014】
【化7】
【0015】
(式中、Yは−CH2 NH−、−SO2 NH−、−CH2 NHCOCH2 NH−、−CONH−、−CONHC6H4CONH−、−CONHC6H4NH−、−SO2 −、−CH2 NHCOCH2 −、−CO−から選ばれる2価の結合基を表し、R5 、R6 は、それぞれ独立に水素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、R5 とR6 とで更なる窒素原子または酸素原子を含んでもよく、炭素数5以下のアルキル基を置換基として有してもよい5員または6員のヘテロ環を表し、mは0〜6の整数を表す。)
一般式[4]
【0016】
【化8】
【0017】
(式中、Zは−NH−、−CH2 NH−、−SO2 NH−、−CH2 NHCOCH2 NH−、−CONHC6H4CONH−、−CONHC6H4NH−、 −CONH−、−SO2 −、−CH2 NHCOCH2 −、−CO−から選ばれる2価の結合基を表し、R1 、R2 は、それぞれ独立に水酸基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいフタルイミドメチルアミノ基、−NH(CH2 )n NR3 R4 を表し(R3 、R4 は、それぞれ独立に水素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、R3 とR4 とで更なる窒素原子または酸素原子を含んでもよく、炭素数5以下のアルキル基を置換基として有してもよい5員または6員のヘテロ環を表す。)、nは1〜6の整数を表す。)
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明においてC.I.ピグメントレッド177と混合して用いられる、一般式[2]で示される化合物の製造は、母体アントラキノン骨格へ置換基Xを導入することにより行う。
母体のアントラキノン骨格への置換基Xの導入方法としては、置換基を有してもよいフタルイミドメチル基は、硫酸中、ヒドロキシメチルフタルイミドと反応させる公知の方法、例えば特公昭63−17101号公報に記載された方法により導入することができる。
【0019】
一般式[3]の構造を有する置換基の導入方法としては、公知の方法により母体のアントラキノン骨格に、−SO2 Cl、−COCl、−CH2 Cl、−CH2 NHCOCH2 Cl等の置換基が導入された化合物を製造し、この化合物とH2 N(CH2 )m NR5 R6 またはHNR5 R6 (R5 、R6 は前記と同じ意味を表す。)の構造を有するアミン成分とを反応させる、例えば特公昭63−17101号公報に記載された方法により導入することができる。
【0020】
一般式[4]の構造を有する置換基の導入方法としては、母体のアントラキノン骨格が有するアミノ基またはアミノ基を有する置換基と塩化シアヌルとの反応、または母体のアントラキノン骨格が有するハロゲン基、−SO2 Cl、−COCl、−CH2 Cl、−CH2 NHCOCH2 Cl等の置換基とメラミン、その他トリアジン骨格を有する化合物との反応によりまずトリアジン骨格を導入し、次いでこのトリアジン骨格に残ったハロゲン基、水酸基、アミノ基等をHN(CH2 )n NR3 R4 (n、R3 、R4 は前記と同じ意味を表す。)の構造を有するアミン成分、アルコール類、ヒドロキシメチルフタルイミドと反応させることにより導入することができる。
【0021】
本発明においてC.I.ピグメントレッド177と混合して用いられる、一般式[2]で示される化合物中の、置換基を有してもよいフタルイミドメチル基の例としては、フタルイミドメチル基、クロロフタルイミドメチル基、ジクロロフタルイミドメチル基、メチルフタルイミドメチル基、ジメチルフタルイミドメチル基、ニトロフタルイミドメチル基、t−ブチルフタルイミドメチル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
本発明の一般式[3]で示される化合物中の、置換基を有してもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基の置換基の例としては、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、カルボン酸基、スルホン酸基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0023】
本発明の一般式[3]で示される化合物中の、アリール基の例としては、ベンゼン環残基、ナフタレン環残基、含窒素複素環残基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0024】
本発明の一般式[4]で示される化合物中の、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいフタルイミドメチルアミノ基の置換基の例としては、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、カルボン酸基、スルホン酸基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】
一般式[3]又は一般式[4]中の、−NR3 R4 または−NR5 R6 で表されるアミン残基の例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、n−アミルアミノ基、イソアミルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、デシルアミノ基、ドデシルアミノ基、ステアリルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、N−メチルヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、ジ−(2−エチルヘキシル)アミノ基、2−ヒドロキシメチルアミノエタノール基、ジエタノールアミノ基、3−アミノプロパノール基、2−アミノプロパノール基、3−メトキシプロピルアミノ基、3−エトキシプロピルアミノ基、3−プロポキシプロピルアミノ基、3−ブトキシプロピルアミノ基、3−(2−エチルヘキシロキシ)プロピルアミノ基、3−ラウリロキシプロピルアミノ基、ピペリジニル基、2−ピペコリニル基、4−ピペコリニル基、2,4−ルペチジニル基、2,6−ルペチジニル基、3−ピペリジンメタノール基、N−アミノピペリジニル基、N−アミノ−4−ピペコリニル基、2−ピペリジンエタノール基、ピロリジニル基、3−ヒドロキシピロリジニル基、N−メチルホモピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、1−アミノ−4−シクロペンチルピペラジニル基、1−シクロペンチルピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホニリル基、ジメチルアミノエチルアミノ基、エチルアミノエチルアミノ基、ジエチルアミノエチルアミノ基、メチルアミノプロピルアミノ基、ジメチルアミノプロピルアミノ基、ジエチルアミノプロピルアミノ基、ジブチルアミノプロピルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノプロピルアミノ基、ラウリルアミノプロピルアミノ基、ジエタノールアミノプロピルアミノ基、N−アミノエチルピペリジニル基、N−アミノエチル−4−ピペコリニル基、N−アミノエチルモルホニリル基、N−アミノプロピルピペリジニル基、N−アミノプロピル−2−ピペコニル基、N−アミノプロピルモルホニリル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0026】
これら側鎖に導入されたアミン残基は、ビヒクルに含まれる樹脂成分のカルボキシル基等の部分と強い親和性を示し、多種用途においてC.I.ピグメントレッド177の分散性の向上に寄与するものと考えられる。
【0027】
本発明において一般式[2]で示される化合物の、C.I.ピグメントレッド177に対する配合比は、C.I.ピグメントレッド177を100重量部に対して0.3〜30重量部が好ましい。0.3重量部より少ないと効果が少なくなり、また30重量部より多く用いても用いた分の効果は得られず、顔料組成物として使用後の着色物の諸耐性を劣化させる恐れがある。最も好ましいのは0.5〜20重量部である。
【0028】
本発明において、C.I.ピグメントレッド177と一般式[2]で示される化合物の機械的な混練には、ニーダー、2本ロールミル、3本ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミル等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
【0029】
本発明において、機械的に混練する際に用いる水溶性無機塩類としては、食塩、塩化カリウム、ボウ硝等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。水溶性無機塩類は、C.I.ピグメントレッド177を100重量部に対して100〜2000重量部用いるのが好ましく、300〜1000重量部用いるのが最も好ましい。
【0030】
本発明において、機械的に混練する際に用いる溶剤は特に限定されないが、混練時に温度が上昇し、溶剤が蒸発しやすい状態になるため、安全性の点から高沸点の溶剤が好ましい。例としては、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングルコールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコール等を挙げることができる。
溶剤は、C.I.ピグメントレッド177を100重量部に対して10〜1000重量部用いるのが好ましく、50〜500重量部用いるのが最も好ましい。
【0031】
本発明において、機械的に混練する際に必要に応じて樹脂を添加してもよい。用いられる樹脂の種類は特に限定されず、天然樹脂、変性天然樹脂、合成樹脂、天然樹脂で変性された合成樹脂等を用いることができる。用いられる樹脂は好ましくは室温で固体で、水不溶性であり、かつ混練の際に溶剤を用いる場合には、その溶剤に一部可溶であることがさらに好ましい。
【0032】
本発明において、着色組成物を構成するビヒクルの例としては以下のものを挙げることができる。
オフセットインキ用ビヒクルの例としては、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、またはこれらの乾性油変性樹脂等20〜50重量%と、アマニ油、桐油、大豆油等の乾性油0〜30重量%、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オレフィン等の溶剤10〜60重量%からなるものが挙げられる。
【0033】
グラビアインキ用ビヒクルの例としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、ニトロセルロース、酢酸セルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ギルソナイト、ダンマル、セラック等またはこれらの混合物、あるいは上記樹脂またはこれらの混合物を水溶化した水溶性樹脂、またはエマルション樹脂10〜50重量%と炭化水素、アルコール、ケトン、エーテルアルコール、エーテル、エステル、水等の溶剤30〜80重量%からなるものが挙げられる。
【0034】
塗料用ビヒクルの例としては、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ゴム、塩化ビニル、合成樹脂エマルション、シリコン樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等またはこれらの混合物、あるいは上記樹脂またはこれらの混合物を水溶化した水溶性樹脂、またはエマルション樹脂20〜80重量%と炭化水素、アルコール、ケトン、エーテルアルコール、エーテル、エステル、水等の溶剤10〜60重量%からなるものが挙げられる。
【0035】
プラスチック用ビヒクルの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン系アイオノマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ABS樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース系プラスチック、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイト、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、さらにはこれらの複合物等が挙げられる。
【0036】
水系カラー用ビヒクルの例としては、ノニオン系、アニオン系、カチオン系の界面活性剤、あるいはスルホン酸アミド系、ヒドロキシステアリン酸系、ε−カプロラクタム系の高分子分散剤から選ばれる少なくとも1種と、グリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリストール等の多価アルコール、水、必要によりアミン、防腐剤、消泡剤等の助剤からなるものが挙げられる。
【0037】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお実施例において「部」は全て重量部を示す。
実施例1
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[5]で示される化合物5.3部、粉砕した食塩700部およびジエチレングリコール180部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で4時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物をろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩およびジエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(a)95部を得た。
得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、105m2 /gであった。
焼付け塗料用アルキドメラミン樹脂ワニスに顔料組成物(a)を、顔料分が6重量%となるように配合し、ボールミルで分散して塗料を調整した。取り出し直後および1ヵ月貯蔵した時の粘度を測定した結果を表1に示す。
式[5]
【0038】
【化9】
【0039】
実施例2
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[6]で示される化合物11.1部、粉砕した食塩400部およびポリエチレングリコール150部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、100℃で3時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物をろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩およびポリエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(b)105部を得た。
得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、90m2 /gであった。
焼付け塗料用アルキドメラミン樹脂ワニスに顔料組成物(b)を、顔料分が6重量%となるように配合し、ボールミルで分散して塗料を調整した。取り出し直後および1ヵ月貯蔵した時の粘度を測定した結果を表1に示す。
式[6]
【0040】
【化10】
【0041】
また式[1]で示されるC.I.ピグメントレッド177(チバガイギー社製クロモフタルレッドA2B)を単独で使用した比較例を、併せて表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
顔料組成物(a)、(b)を使用したアルキドメラミン塗料は、比較例に比べ流動性、結晶の安定性に優れ、また塗膜における色相の美麗さ、着色力の大きさ、光沢に優れていた。また貯蔵安定性についても増粘の度合いが少なく優れていた。
【0044】
また分散安定性については、用途上特に問題となる色分かれ安定性についての実施例をもって比較する。表1の実施例1、2に示される塗料を、アルキドメラミン樹脂ワニスで予め調整した酸化チタンのベース塗料で、顔料と酸化チタンの比率が1/10になるようにカットし、淡色塗料を得た。この淡色塗料をさらにキシレンで希釈してフォードカップNo.4で20秒(25℃)に調整し、試験管に注入してガラス壁面の変化を観察した結果を表2に示す。本発明による顔料組成物が優れた結果を示した。
【0045】
【表2】
【0046】
実施例3
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[7]で示される化合物13.5部、粉砕した食塩1000部およびジエチレングリコール200部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で3時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物をろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩およびジエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(c)90部を得た。
得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、80m2 /gであった。
グラビア用環化ゴムワニスに顔料組成物(c)を、顔料分が10重量%となるように配合し、ビーズミルで分散してグラビアインキを調整した。その流動性をC.I.ピグメントレッド177(チバガイギー社製クロモフタルレッドA3B)を単独で使用して同様に調整したグラビアインキと、B型粘度計を用いて比較したところ、顔料組成物(c)を使用したものが著しく優れていた。また該グラビアインキで印刷した印刷物の色調の鮮明性、透明性、着色力および光沢に関する効果においても優れた結果が得られた。
式[7]
【0047】
【化11】
【0048】
実施例4
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[8]で示される化合物1.0部、粉砕した食塩700部およびジエチレングリコール200部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で4時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物をろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩およびジエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(d)97部を得た。
得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、100m2 /gであった。
グラビア用環化ゴムワニスに顔料組成物(d)を、顔料分が10重量%となるように配合し、ビーズミルで分散してグラビアインキを調整した。その流動性をC.I.ピグメントレッド177(チバガイギー社製クロモフタルレッドA3B)を単独で使用して同様に調整したグラビアインキと、B型粘度計を用いて比較したところ、顔料組成物(d)を使用したものが著しく優れていた。また該グラビアインキで印刷した印刷物の色調の鮮明性、透明性、着色力および光沢に関する効果においても優れた結果が得られた。
式[8]
【0049】
【化12】
【0050】
実施例5
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[9]で示される化合物1.5部、粉砕した食塩400部およびジエチレングリコール250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、90℃で4時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物をろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩およびジエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(e)95部を得た。
得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、95m2 /gであった。
グラビア用環化ゴムワニスに顔料組成物(e)を、顔料分が10重量%となるように配合し、ビーズミルで分散してグラビアインキを調整した。その流動性をC.I.ピグメントレッド177(チバガイギー社製クロモフタルレッドA3B)を単独で使用して同様に調整したグラビアインキと、B型粘度計を用いて比較したところ、顔料組成物(e)を使用したものが著しく優れていた。また該グラビアインキで印刷した印刷物の色調の鮮明性、透明性、着色力および光沢に関する効果においても優れた結果が得られた。
式[9]
【0051】
【化13】
【0052】
実施例6
グラビア用環化ゴムワニスに実施例1の方法により作製した顔料組成物(a)を使用して調整したグラビアインキでも、同様の優れた結果が得られた。
【0053】
実施例7
グラビア用環化ゴムワニスに実施例2の方法により作製した顔料組成物(b)を使用して調整したグラビアインキでも、同様の優れた結果が得られた。
【発明の効果】
本発明の製造方法により得られた顔料組成物は、芳香族溶媒中において常温ではもちろん、160℃まで加熱しても結晶転移、成長は認められず、色相および着色力の変化をきたさない。また、C.I.ピグメントレッド177をニーダーでの練肉を行わずに使用した場合に比べて、本発明の製造方法により得られた顔料組成物は、塗料またはグラビアインキ等の非水系ビヒクルに良好な分散性を示し、凝集を起こさないため、良好な流動性を示すと同時に、異種顔料との混合使用においても色別れまたは顔料の沈降を起こさない。したがって、印刷物あるいは塗膜の光沢が良好となり、また美麗な高分子着色物を得ることができる。
本発明の製造方法において、ニーダーでの練肉の際にC.I.ピグメントレッド177に混合される一般式[2]で示される化合物は、顔料粒子を微細でかつ均一な形状に整粒する上で極めて高い効果を示す。本発明の製造方法により得られた顔料組成物は、C.I.ピグメントレッド177単独でニーダーによる練肉を行い、得られた顔料組成物と比較して、特に展色物塗膜の光沢、鮮明性および透明性が著しく向上する。
Claims (4)
- 下記一般式[1]
一般式[1]
一般式[2]
で示される化合物との混合物を、水溶性無機塩類または水溶性無機塩類および溶剤の存在下、機械的に混練し、顔料粒子を比表面積値が50〜150m2 /gとなるように微細に整粒することを特徴とする顔料組成物の製造方法。
一般式[3]
一般式[4]
- 請求項1記載の製造方法により得られた顔料組成物。
- 請求項2記載の顔料組成物とビヒクルとからなる着色剤組成物。
- ビヒクルが塗料用ビヒクルである請求項3記載の着色剤組成物。
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