JP2993392B2 - 表面処理顔料およびその製造方法 - Google Patents
表面処理顔料およびその製造方法Info
- Publication number
- JP2993392B2 JP2993392B2 JP7089119A JP8911995A JP2993392B2 JP 2993392 B2 JP2993392 B2 JP 2993392B2 JP 7089119 A JP7089119 A JP 7089119A JP 8911995 A JP8911995 A JP 8911995A JP 2993392 B2 JP2993392 B2 JP 2993392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- treated
- water
- organic pigment
- solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09C—TREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
- C09C3/00—Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
- C09C3/06—Treatment with inorganic compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B47/00—Porphines; Azaporphines
- C09B47/04—Phthalocyanines abbreviation: Pc
- C09B47/08—Preparation from other phthalocyanine compounds, e.g. cobaltphthalocyanineamine complex
- C09B47/24—Obtaining compounds having —COOH or —SO3H radicals, or derivatives thereof, directly bound to the phthalocyanine radical
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0033—Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
- C09B67/0034—Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
- C09B67/0035—Mixtures of phthalocyanines
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B68/00—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology
- C09B68/20—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology characterised by the process features
- C09B68/22—Acid treatment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B68/00—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology
- C09B68/40—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology characterised by the chemical nature of the attached groups
- C09B68/42—Ionic groups, e.g. free acid
- C09B68/423—Cationic groups
- C09B68/4235—Ammonium groups or derivatives thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B68/00—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology
- C09B68/40—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology characterised by the chemical nature of the attached groups
- C09B68/42—Ionic groups, e.g. free acid
- C09B68/425—Anionic groups
- C09B68/4253—Sulfonic acid groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B68/00—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology
- C09B68/40—Organic pigments surface-modified by grafting, e.g. by establishing covalent or complex bonds, in order to improve the pigment properties, e.g. dispersibility or rheology characterised by the chemical nature of the attached groups
- C09B68/44—Non-ionic groups, e.g. halogen, OH or SH
- C09B68/441—Sulfonic acid derivatives, e.g. sulfonic acid amides or sulfonic acid esters
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面処理された顔料お
よび、表面処理顔料の製造方法に関する。
よび、表面処理顔料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】顔料は通常有機溶剤や水などの溶剤に対
し不溶であるため、インキ、塗料、プラスチックの着色
剤、液体現像剤などの着色用の画像形成材料に用いる場
合、用途によって有機溶剤や水に分散させて用いること
が多い。特に最近は環境問題や人体への影響から水性化
への要望が強く、水分散の安定性が必要とされている。
従来、顔料を水中に分散させるため界面活性剤や分散
剤、分散樹脂を用いて顔料表面を修飾して水性インキや
水性塗料としている。しかしながら、大抵の有機顔料は
親油性で、水性のビヒクルと分散状態を保持させるた
め、分散剤や界面活性剤を各顔料ごとに選択し、分散条
件を変えたり、前分散が必要であったりと、分散が容易
ではないという問題がある。また、インクジェットの顔
料型インキの場合、分散したインキがノズル部分で凝集
し再分散が困難であったり、塗料においては凝集による
顔料粒子の沈降などの現象が問題となっている。そのた
め、分散安定性を改良するために種々の試みがなされて
おり、その一つとして有機顔料の親水化の改良がある。
有機顔料の一分子ごとに、化学的に親水基を導入し、親
水化することで親水性ビヒクルとの相溶性を向上させ、
分散安定性を上げる方法は既に提案されている。しかし
ながら、この場合導入された親水基の数が多いと処理さ
れた有機顔料が水溶性染料となり、画像形成時に被転写
物上での耐水性や耐候性が劣るなどの現象が生じ、イン
キとしての性能面で問題がある。また、導入された親水
基の数が少ない場合、分散安定に要する効果が著しく低
下する。このように、分子内に親水基を導入する方法で
は、導入親水基の制御が難しく、親水化と堅牢性を両立
させる事は極めて困難である。一方、フッ素ガスを用い
た顔料表面の処理法が考案されている(化学、46巻、
9号、1991)。本方法では粒子表面がフッ素ガスに
よって炭素粒子表面がイオン化することにより親水化さ
れ、分散性に優れた炭素が得られることが挙げられてい
る。しかしながら、炭素粒子表面のイオン化は、粉体状
態での保存中の性能安定性に問題が有り、分散系中のp
Hや温度変化に対して不安定であるという欠点を有して
いる。
し不溶であるため、インキ、塗料、プラスチックの着色
剤、液体現像剤などの着色用の画像形成材料に用いる場
合、用途によって有機溶剤や水に分散させて用いること
が多い。特に最近は環境問題や人体への影響から水性化
への要望が強く、水分散の安定性が必要とされている。
従来、顔料を水中に分散させるため界面活性剤や分散
剤、分散樹脂を用いて顔料表面を修飾して水性インキや
水性塗料としている。しかしながら、大抵の有機顔料は
親油性で、水性のビヒクルと分散状態を保持させるた
め、分散剤や界面活性剤を各顔料ごとに選択し、分散条
件を変えたり、前分散が必要であったりと、分散が容易
ではないという問題がある。また、インクジェットの顔
料型インキの場合、分散したインキがノズル部分で凝集
し再分散が困難であったり、塗料においては凝集による
顔料粒子の沈降などの現象が問題となっている。そのた
め、分散安定性を改良するために種々の試みがなされて
おり、その一つとして有機顔料の親水化の改良がある。
有機顔料の一分子ごとに、化学的に親水基を導入し、親
水化することで親水性ビヒクルとの相溶性を向上させ、
分散安定性を上げる方法は既に提案されている。しかし
ながら、この場合導入された親水基の数が多いと処理さ
れた有機顔料が水溶性染料となり、画像形成時に被転写
物上での耐水性や耐候性が劣るなどの現象が生じ、イン
キとしての性能面で問題がある。また、導入された親水
基の数が少ない場合、分散安定に要する効果が著しく低
下する。このように、分子内に親水基を導入する方法で
は、導入親水基の制御が難しく、親水化と堅牢性を両立
させる事は極めて困難である。一方、フッ素ガスを用い
た顔料表面の処理法が考案されている(化学、46巻、
9号、1991)。本方法では粒子表面がフッ素ガスに
よって炭素粒子表面がイオン化することにより親水化さ
れ、分散性に優れた炭素が得られることが挙げられてい
る。しかしながら、炭素粒子表面のイオン化は、粉体状
態での保存中の性能安定性に問題が有り、分散系中のp
Hや温度変化に対して不安定であるという欠点を有して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水や有機溶
剤に対する初期分散性、長期分散性に優れ、顔料粒子の
凝集を起こしずらい優れた顔料を提供することにあり、
また分散性向上のための顔料表面の親水化処理方法を提
供することである。
剤に対する初期分散性、長期分散性に優れ、顔料粒子の
凝集を起こしずらい優れた顔料を提供することにあり、
また分散性向上のための顔料表面の親水化処理方法を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、活性プロトンを持たず、スルホン酸との反応性
を有せず、有機顔料が不溶ないしは難溶な溶剤中に、有
機顔料を分散させ、次いでスルホン化剤により有機顔料
の粒子表面にスルホン酸基が導入された表面処理有機顔
料が親水化されることで水や有機溶剤に対する分散性が
向上することを見いだし、本発明に至った。
た結果、活性プロトンを持たず、スルホン酸との反応性
を有せず、有機顔料が不溶ないしは難溶な溶剤中に、有
機顔料を分散させ、次いでスルホン化剤により有機顔料
の粒子表面にスルホン酸基が導入された表面処理有機顔
料が親水化されることで水や有機溶剤に対する分散性が
向上することを見いだし、本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は、活性プロトンを持た
ず、スルホン酸との反応性を有せず、有機顔料が不溶な
いしは難溶な溶剤中に、有機顔料を分散させ、次いでア
ミド硫酸、又は三酸化硫黄と第三アミンとの錯体により
上記有機顔料の粒子表面にスルホン酸基を導入する表面
処理顔料の製造方法である。
ず、スルホン酸との反応性を有せず、有機顔料が不溶な
いしは難溶な溶剤中に、有機顔料を分散させ、次いでア
ミド硫酸、又は三酸化硫黄と第三アミンとの錯体により
上記有機顔料の粒子表面にスルホン酸基を導入する表面
処理顔料の製造方法である。
【0006】本発明の表面処理顔料および顔料表面処理
方法に用いる有機顔料としては、特に限定はないが、例
えば染料レーキ系、アゾ系、ベンズイミダゾロン系、フ
タロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレ
ン系、ペリノン系、ジケトピロロピロール系、アンスア
ンスロン系、イソインドリノン系、ニトロ系、ニトロソ
系、アンスラキノン系、フラバンスロン系、キノフタロ
ン系、ピランスロン系、インダンスロン系などが挙げら
れる。また、使用する顔料粒子の粒径は通常インキや塗
料用として使用する顔料の粒径範囲と同じであるが、好
ましくは50〜0.01μm、特に好ましくは10〜
0.05μmである。
方法に用いる有機顔料としては、特に限定はないが、例
えば染料レーキ系、アゾ系、ベンズイミダゾロン系、フ
タロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレ
ン系、ペリノン系、ジケトピロロピロール系、アンスア
ンスロン系、イソインドリノン系、ニトロ系、ニトロソ
系、アンスラキノン系、フラバンスロン系、キノフタロ
ン系、ピランスロン系、インダンスロン系などが挙げら
れる。また、使用する顔料粒子の粒径は通常インキや塗
料用として使用する顔料の粒径範囲と同じであるが、好
ましくは50〜0.01μm、特に好ましくは10〜
0.05μmである。
【0007】本発明における顔料表面処理方法として
は、反応系の分散溶剤がスルホン化試剤と反応すること
なく、顔料に対し不溶性または難溶性である溶剤を選択
し、アミド硫酸または三酸化硫黄と第三アミンとの錯体
を用いてスルホン化を行うことができる(新実験化学講
座、14巻、1773項、丸善)。反応における溶剤の
種類、反応温度、反応時間、スルホン化剤の種類など
は、顔料の種類や反応系ごとに異なるため特定すること
はできないが、具体的な反応例については実施例により
説明する。
は、反応系の分散溶剤がスルホン化試剤と反応すること
なく、顔料に対し不溶性または難溶性である溶剤を選択
し、アミド硫酸または三酸化硫黄と第三アミンとの錯体
を用いてスルホン化を行うことができる(新実験化学講
座、14巻、1773項、丸善)。反応における溶剤の
種類、反応温度、反応時間、スルホン化剤の種類など
は、顔料の種類や反応系ごとに異なるため特定すること
はできないが、具体的な反応例については実施例により
説明する。
【0008】本発明の顔料表面処理方法によって得られ
る表面処理顔料は、有機顔料表面の反応性官能基や芳香
族環と反応し、顔料粒子表面にスルホン酸基が結合する
ことにより、顔料がビヒクル、溶媒、との親和力を向上
させ優れた分散安定性を示すと考えられる。また、顔料
粒子表面にスルホン酸基を結合させることにより、処理
された有機顔料を一様に酸性化することができる。した
がって、従来塩基性顔料、酸性顔料によって適する分散
剤やビヒクルを変える必要性があったが、有機顔料の表
面性状をある程度合わせることで顔料表面のpH値の範
囲を制御し、分散剤やビヒクルの構造を統一することが
可能となり、インキ作成時の処方化が容易になった。
る表面処理顔料は、有機顔料表面の反応性官能基や芳香
族環と反応し、顔料粒子表面にスルホン酸基が結合する
ことにより、顔料がビヒクル、溶媒、との親和力を向上
させ優れた分散安定性を示すと考えられる。また、顔料
粒子表面にスルホン酸基を結合させることにより、処理
された有機顔料を一様に酸性化することができる。した
がって、従来塩基性顔料、酸性顔料によって適する分散
剤やビヒクルを変える必要性があったが、有機顔料の表
面性状をある程度合わせることで顔料表面のpH値の範
囲を制御し、分散剤やビヒクルの構造を統一することが
可能となり、インキ作成時の処方化が容易になった。
【0009】本発明の表面処理有機顔料は、印刷イン
キ、塗料、化粧品、筆記用インキ、トナー、液体現像
剤、電子写真用材料、インクジェットなどの記録材料、
プラスチックなどの着色剤など広範囲の分野に利用が可
能である。
キ、塗料、化粧品、筆記用インキ、トナー、液体現像
剤、電子写真用材料、インクジェットなどの記録材料、
プラスチックなどの着色剤など広範囲の分野に利用が可
能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明するが、本発明の範囲はその要旨をこえない限り、
実施例に限定されるものではない。また、得られた表面
処理顔料の評価については下記の方法で行った。分散安
定性:調製したインキを50℃で1ヶ月放置した後のイ
ンキ中の沈澱物の有無を調べた。またインキの粘度を測
定し、粘度増加の有無を調べた。
説明するが、本発明の範囲はその要旨をこえない限り、
実施例に限定されるものではない。また、得られた表面
処理顔料の評価については下記の方法で行った。分散安
定性:調製したインキを50℃で1ヶ月放置した後のイ
ンキ中の沈澱物の有無を調べた。またインキの粘度を測
定し、粘度増加の有無を調べた。
【0011】実施例1、比較例1〜2 表1に示す条件により銅フタロシアニンブルー(リオノ
ールブルーFG−7351:東洋インキ製造社製)を溶
剤中に分散させ、設定された温度まで加温する。次いで
スルホン化剤を添加し、設定された時間撹拌しながら反
応させ、反応終了後表面処理された銅フタロシアニンブ
ルーを過剰の溶剤で数回洗浄後、水中に注ぎ、ろ過物よ
り表面処理銅フタロシアニンブルーを得た。未処理の銅
フタロシアニンブルーを比較例1とし、一分子内に二個
スルホン酸基を有し、Baでレーキされた銅フタロシア
ニン(ファーストスカイブルー:野間化学社製)を比較
例2とした。
ールブルーFG−7351:東洋インキ製造社製)を溶
剤中に分散させ、設定された温度まで加温する。次いで
スルホン化剤を添加し、設定された時間撹拌しながら反
応させ、反応終了後表面処理された銅フタロシアニンブ
ルーを過剰の溶剤で数回洗浄後、水中に注ぎ、ろ過物よ
り表面処理銅フタロシアニンブルーを得た。未処理の銅
フタロシアニンブルーを比較例1とし、一分子内に二個
スルホン酸基を有し、Baでレーキされた銅フタロシア
ニン(ファーストスカイブルー:野間化学社製)を比較
例2とした。
【0012】実施例2〜4、比較例3 表1に示す条件によりジケトピロロピロール(IRGA
ZIN DPP Red BO:チバガイギー社製)を
溶剤中に分散させ、設定された温度まで加温する。次い
でスルホン化剤を添加し、設定された時間撹拌しながら
反応させ、反応終了後表面処理されたジケトピロロピロ
ールを過剰の溶剤で数回洗浄後、水中に注ぎ、ろ過物よ
り表面処理ジケトピロロピロールを得た。未処理のジケ
トピロロピロールを比較例3とした。
ZIN DPP Red BO:チバガイギー社製)を
溶剤中に分散させ、設定された温度まで加温する。次い
でスルホン化剤を添加し、設定された時間撹拌しながら
反応させ、反応終了後表面処理されたジケトピロロピロ
ールを過剰の溶剤で数回洗浄後、水中に注ぎ、ろ過物よ
り表面処理ジケトピロロピロールを得た。未処理のジケ
トピロロピロールを比較例3とした。
【0013】実施例5〜6、比較例4 表1に示す条件によりキナクリドンレッド(リオノゲン
レッド Y−F:東洋インキ製造社製)を溶剤中に分散
させ、設定された温度まで加温する。次いでスルホン化
剤を添加し、設定された時間撹拌しながら反応させ、反
応終了後表面処理されたキナクリドンレッドを過剰の溶
剤で数回洗浄後、水中に注ぎ、ろ過物より表面処理キナ
クリドンレッドを得た。未処理のキナクリドンレッドを
比較例4とした。
レッド Y−F:東洋インキ製造社製)を溶剤中に分散
させ、設定された温度まで加温する。次いでスルホン化
剤を添加し、設定された時間撹拌しながら反応させ、反
応終了後表面処理されたキナクリドンレッドを過剰の溶
剤で数回洗浄後、水中に注ぎ、ろ過物より表面処理キナ
クリドンレッドを得た。未処理のキナクリドンレッドを
比較例4とした。
【0014】
【表1】
【0015】応用例1〜3 下記の配合により、水溶性アミノ樹脂を水に溶解し、こ
れに実施例1、比較例1、2で得られた表面処理銅フタ
ロシアニンブルー、ガラスビーズを加え、ペイントコン
ディショナーで混合分散し水性塗料とし、分散安定性試
験を行った。その結果を表1に示す。 表面処理銅フタロシアニンブルー 10重量部 水溶性アミノ樹脂 (サイメル 350 三井サイテック社製) 5 重量部 ガラスビーズ 1φ 30 重量部 水 55 重量部
れに実施例1、比較例1、2で得られた表面処理銅フタ
ロシアニンブルー、ガラスビーズを加え、ペイントコン
ディショナーで混合分散し水性塗料とし、分散安定性試
験を行った。その結果を表1に示す。 表面処理銅フタロシアニンブルー 10重量部 水溶性アミノ樹脂 (サイメル 350 三井サイテック社製) 5 重量部 ガラスビーズ 1φ 30 重量部 水 55 重量部
【0016】応用例4〜7 下記の配合により、水溶性メラミン樹脂を水に溶解し、
これに実施例2〜4、比較例2で得られた表面処理ジケ
トピロロピロール、ガラスビーズを加え、ペイントコン
ディショナーで混合分散し水性インキとし、分散安定性
試験を行った。その結果を表1に示す。 表面処理ジケトピロロピロール 12重量部 水溶性メラミン樹脂 (メラン620 日立化成社製) 10重量部 ガラスビーズ 1φ 30重量部 水 48重量部
これに実施例2〜4、比較例2で得られた表面処理ジケ
トピロロピロール、ガラスビーズを加え、ペイントコン
ディショナーで混合分散し水性インキとし、分散安定性
試験を行った。その結果を表1に示す。 表面処理ジケトピロロピロール 12重量部 水溶性メラミン樹脂 (メラン620 日立化成社製) 10重量部 ガラスビーズ 1φ 30重量部 水 48重量部
【0017】応用例8〜10 下記の配合により、アクリル樹脂を水に溶解し、これに
実施例5〜6、比較例3で得られた表面処理キナクリド
ン、ガラスビーズを加え、ペイントコンディショナーで
混合分散し水性インキとし、分散安定性試験を行った。
その結果を表1に示す。 表面処理キナクリドン 8重量部 水溶性アクリル樹脂 (ジョンクリルJ-61 ジョンソンポリマー社製) 15重量部 ジメチルアミノエタノール (試薬特級 和光純薬社製) 1重量部 ガラスビーズ 1φ 25重量部 水 51重量部
実施例5〜6、比較例3で得られた表面処理キナクリド
ン、ガラスビーズを加え、ペイントコンディショナーで
混合分散し水性インキとし、分散安定性試験を行った。
その結果を表1に示す。 表面処理キナクリドン 8重量部 水溶性アクリル樹脂 (ジョンクリルJ-61 ジョンソンポリマー社製) 15重量部 ジメチルアミノエタノール (試薬特級 和光純薬社製) 1重量部 ガラスビーズ 1φ 25重量部 水 51重量部
【0018】
【発明の効果】本発明の表面処理顔料は、ビヒクル、溶
媒と混合してインキ、塗料などにした場合、未処理顔料
と比較して優れた分散安定性を有し、長期間の保存にお
いても顔料の凝集、沈降が見られない。
媒と混合してインキ、塗料などにした場合、未処理顔料
と比較して優れた分散安定性を有し、長期間の保存にお
いても顔料の凝集、沈降が見られない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/14 C09B 67/08 C09B 67/16 C09B 67/20 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 活性プロトンを持たず、スルホン酸との
反応性を有せず、有機顔料が不溶ないしは難溶な溶剤中
に、有機顔料を分散させ、次いでアミド硫酸、又は三酸
化硫黄と第三アミンとの錯体により上記有機顔料の粒子
表面にスルホン酸基を導入する表面処理顔料の製造方
法。 - 【請求項2】 溶剤中に分散させる有機顔料の粒径が5
0〜0.01μmである請求項1記載の表面処理顔料の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7089119A JP2993392B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 表面処理顔料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7089119A JP2993392B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 表面処理顔料およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283596A JPH08283596A (ja) | 1996-10-29 |
JP2993392B2 true JP2993392B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=13962011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7089119A Expired - Fee Related JP2993392B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 表面処理顔料およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2993392B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022211030A1 (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 株式会社Dnpファインケミカル | 非水性インク組成物、インクセット、それを用いた記録方法、記録物の製造方法、記録物、及びインクジェット記録装置 |
Families Citing this family (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3141792B2 (ja) * | 1996-10-07 | 2001-03-05 | 東洋インキ製造株式会社 | インクジェット用記録液 |
US5928419A (en) * | 1996-10-07 | 1999-07-27 | Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. | Surface-treated organic pigment and process for the production thereof |
JP3581243B2 (ja) * | 1996-12-20 | 2004-10-27 | セイコーエプソン株式会社 | 顔料塊状体及びその製造方法、顔料水系分散液、並びに水系インク組成物 |
US6136087A (en) * | 1998-11-04 | 2000-10-24 | Uhlich Color Company, Inc. | Crystal growth inhibitor |
WO2000027928A1 (fr) * | 1998-11-09 | 2000-05-18 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Composition pour teinture, composition pour encre et technique d'impression par jet d'encre |
EP1669425B1 (en) | 1999-06-09 | 2009-04-22 | Seiko Epson Corporation | Ink for ink jet recording with antifungal additive |
JP2002020673A (ja) * | 2000-04-10 | 2002-01-23 | Seiko Epson Corp | 顔料分散液の製造方法、その方法により得られた顔料分散液、その顔料分散液を用いたインクジェット記録用インク、並びに、そのインクを用いた記録方法および記録物 |
ATE361956T1 (de) | 2001-02-22 | 2007-06-15 | Seiko Epson Corp | Wässrige pigment-tinte |
JP5162199B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2013-03-13 | 大日精化工業株式会社 | カラーフィルター用着色組成物の製造方法 |
US6890378B2 (en) | 2002-01-18 | 2005-05-10 | Seiko Epson Corporation | Inkjet ink |
US20080132599A1 (en) | 2006-11-30 | 2008-06-05 | Seiko Epson Corporation. | Ink composition, two-pack curing ink composition set, and recording method and recorded matter using these |
US8894197B2 (en) | 2007-03-01 | 2014-11-25 | Seiko Epson Corporation | Ink set, ink-jet recording method, and recorded material |
JP2009269397A (ja) | 2008-02-29 | 2009-11-19 | Seiko Epson Corp | 不透明層の形成方法、記録方法、インクセット、インクカートリッジ、記録装置 |
JP5435194B2 (ja) | 2008-10-08 | 2014-03-05 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方式の印刷方法および水性インク組成物 |
JP2010089370A (ja) | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方式の印刷方法 |
EP2368948B1 (en) | 2010-03-23 | 2014-04-23 | Seiko Epson Corporation | Aqueous ink composition and printing process by ink jet recording system using the composition |
JP5552856B2 (ja) | 2010-03-24 | 2014-07-16 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法および記録物 |
JP2011201228A (ja) | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
JP5454284B2 (ja) | 2010-03-26 | 2014-03-26 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP5618054B2 (ja) | 2010-04-05 | 2014-11-05 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録装置およびメンテナンス方法 |
EP3363644B1 (en) | 2017-02-21 | 2023-05-03 | Seiko Epson Corporation | Recording method and recording apparatus |
JP6844302B2 (ja) | 2017-02-22 | 2021-03-17 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置の制御方法 |
JP6922292B2 (ja) | 2017-03-17 | 2021-08-18 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP6776964B2 (ja) | 2017-03-17 | 2020-10-28 | セイコーエプソン株式会社 | インク組成物 |
JP6880952B2 (ja) | 2017-04-07 | 2021-06-02 | セイコーエプソン株式会社 | 水系インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置の制御方法 |
JP7017051B2 (ja) | 2017-09-27 | 2022-02-08 | セイコーエプソン株式会社 | インクセットおよび記録方法 |
JP2019064079A (ja) | 2017-09-29 | 2019-04-25 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法 |
JP7091739B2 (ja) | 2018-03-16 | 2022-06-28 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法、インクセットおよび記録装置 |
JPWO2022208702A1 (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-06 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4943107B1 (ja) * | 1970-03-12 | 1974-11-19 | ||
DE2851752B1 (de) * | 1978-11-30 | 1980-06-12 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von leichtdispergierbaren und farbstarken Pigmentformen |
JPS5851976B2 (ja) * | 1979-12-18 | 1983-11-19 | 日本ビジネス株式会社 | 凹版印刷インキ用不安定型銅フタロシアニンの製法 |
DE3442118A1 (de) * | 1984-11-17 | 1986-05-22 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung von farbstarken polyhalogenkupferphthalocyaninen |
JPH06104784B2 (ja) * | 1986-11-11 | 1994-12-21 | 三菱マテリアル株式会社 | 被覆有機顔料およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP7089119A patent/JP2993392B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022211030A1 (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 株式会社Dnpファインケミカル | 非水性インク組成物、インクセット、それを用いた記録方法、記録物の製造方法、記録物、及びインクジェット記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08283596A (ja) | 1996-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2993392B2 (ja) | 表面処理顔料およびその製造方法 | |
JP3271529B2 (ja) | 表面処理顔料およびその製造方法 | |
JP3271530B2 (ja) | 表面処理顔料およびその製造方法 | |
JPH10110114A (ja) | 表面処理顔料およびその製造方法 | |
EP0834537B1 (en) | Surface-treated organic pigment and process for the production thereof | |
US5837045A (en) | Colored pigment and aqueous compositions containing same | |
EP1414917B1 (de) | Wasserbasierende pigmentdispersionen auf acrylatbasis | |
DE10242875B4 (de) | Verfahren zum Herstellen sulfonierter fester Teilchen | |
EP2024446B1 (en) | Low viscosity, high particulate loading dispersions | |
US5854323A (en) | Pigment dispersing agent, composition containing the same, and aqueous pigment dispersion | |
WO2001030918A1 (en) | Ink jet inks, inks, and other compositions containing colored pigments | |
KR20050085199A (ko) | 나노 크기 안료 조성물의 제조방법 및 용도 | |
CN103857752A (zh) | 偶氮颜料、偶氮颜料的制备方法、含有偶氮颜料的分散体、着色组合物和喷墨记录用油墨 | |
JPH0741689A (ja) | 水性顔料分散剤ならびにそれを含有する顔料組成物 | |
JP3397017B2 (ja) | 水系用顔料分散剤の製造方法 | |
JP5162199B2 (ja) | カラーフィルター用着色組成物の製造方法 | |
JP3235483B2 (ja) | 表面処理カーボンブラックの製造方法 | |
JP2000309091A (ja) | 画像形成方法および水性処理液 | |
JP4867089B2 (ja) | 水性顔料分散体および水性記録液 | |
JP2006206626A (ja) | 水性顔料分散液、およびそれを用いたインク組成物 | |
JPH11199791A (ja) | 表面処理顔料およびその製造方法 | |
JP2003165926A (ja) | スルホン化固体粒子の製造方法 | |
JP2000154206A (ja) | 染料組成物、着色樹脂エマルジョン及び着色微粒子 | |
JP2003335999A (ja) | 親水性顔料分散体及びその製造法並びにインクジェット用記録液 | |
JP2007154097A (ja) | カーボンブラック分散液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |