JPH1149479A - 振れ角度検出装置 - Google Patents

振れ角度検出装置

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JPH1149479A
JPH1149479A JP20455097A JP20455097A JPH1149479A JP H1149479 A JPH1149479 A JP H1149479A JP 20455097 A JP20455097 A JP 20455097A JP 20455097 A JP20455097 A JP 20455097A JP H1149479 A JPH1149479 A JP H1149479A
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JP
Japan
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trolley
displacement
spreader
sensor
signal
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JP20455097A
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English (en)
Inventor
Shuntaro Suzuki
俊太郎 鈴木
Shigeki Murayama
茂樹 村山
Toru Hayashi
亨 林
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降索の振れ角度を確実に検出できるように
する。 【解決手段】 トロリ8の横行方向の変位を検出する第
1のセンサ21と、昇降索15によりトロリ8に対して
昇降可能に吊り下げたスプレッダ10の変位を検出する
第2のセンサ22と、昇降索15の垂下部分の長さを検
出する垂下長さ検出器23と、両センサ21,22及び
垂下長さ検出器23の検出値に基づき昇降索15の振れ
角度を求める演算器24を備え、光線の反射、あるい
は、天候などの影響を受けることなく、昇降索15の振
れ角度を確実に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振れ角度検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4はコンテナクレーンの一例を示すも
ので、このコンテナクレーンは、岸壁1に敷設された一
対の走行レール2に沿って走行可能な脚部3と、該脚部
3の上端部に略水平に支持されたガーダ4と、該ガーダ
4の先端部に起伏可能に且つ岸壁1から海側へ突出する
ように枢支されたブーム5と、ガーダ4及びブーム5に
付帯する横行レール6と、該横行レール6の上面を転動
可能な車輪7を有し且つガーダ4及びブーム5に沿って
横行するトロリ8と、コンテナ9を係止可能なスプレッ
ダ10と、ガーダ4の基端部に設置された機械室11
と、トロリ8に設けられた運転室12とを備えている。
【0003】機械室11には、横行索13の巻き取りあ
るいは繰り出しにより、トロリ8を横行させる横行用ド
ラム14と、昇降索15でトロリ8に対してスプレッダ
10を吊り下げ且つ昇降索15の巻き取りあるいは繰り
出しにより、スプレッダ10を昇降させる昇降用ドラム
16とが設けられている。
【0004】図4に示すコンテナクレーンにおいては、
岸壁1に対する脚部3の走行、ガーダ4及びブーム5に
対するトロリ8の横行、トロリ8に対するスプレッダ1
0の昇降、並びにスプレッダ10によるコンテナ9の係
止の各動作の組み合わせによって、岸壁1に停泊してい
る船舶(図示せず)から岸壁1へのコンテナ9の陸上げ
や、岸壁1から船舶へのコンテナ9の船積みなどの荷役
作業を行っている。
【0005】また、上述したコンテナクレーンでは、ト
ロリ8が加速あるいは減速する際に、トロリ8に昇降索
15で吊り下げられているスプレッダ10が慣性によっ
てトロリ横行方向に揺れ、荷役作業に支障が生じること
がある。
【0006】そこで、スプレッダ10を吊り下げている
昇降索15の振れ角度を検出し、該振れ角度に応じてト
ロリ8を横行させるようにして、スプレッダ10の揺れ
を抑制するセンサフィードバック方式の振れ止め制御が
種々提案されている。
【0007】従来、センサフィードバック方式の振れ止
め制御には、接触検出方式や画像処理方式の振れ角度検
出装置が用いられている。
【0008】接触検出方式の振れ角度検出装置は、検出
部材が昇降索15に接触するようにトロリ8の所定箇所
に取り付けた変位検出器によって、昇降索15の振れ角
度を直接検出するように構成されている。
【0009】また、画像処理方式の振れ角度検出装置
は、上方から確認できるようにマーカを付したスプレッ
ダ10を、トロリ8の所定箇所に取り付けたテレビカメ
ラによって撮影し、該テレビカメラで得た画像における
マーカの位置に基づき、トロリ8からスプレッダ10ま
での水平距離を求め、当該水平距離とスプレッダ10を
吊り下げている昇降索15の繰り出し長さとによって、
昇降索15の振れ角度を求めるように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触検
出方式の振れ角度検出装置においては、検出部材が昇降
索15に接触しているので、変位検出部材に対する点検
保守を頻繁に行う必要がある。
【0011】また、画像処理方式の振れ角度検出装置に
おいては、太陽光線や照明光線の反射、あるいは、霧や
雨などの影響によって、カメラで得た画像からスプレッ
ダ10のマーカの位置を検知しにくくなることがある。
【0012】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、昇降索の振れ角度を確実に検出できる振れ角度検出
装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した振れ角度検出装置にお
いては、クレーンのトロリに装着され且つ該トロリの横
行方向の変位を検出する第1のセンサと、昇降索により
トロリに対して昇降可能に吊り下げた貨物係止手段に装
着され且つトロリの横行に伴う貨物係止手段の変位を検
出する第2のセンサと、前記の昇降索の垂下部分の長さ
を検出する垂下長さ検出器と、前記の両センサ及び垂下
長さ検出器の検出値に基づき昇降索の振れ角度を求める
演算器とを備えている。
【0014】また、本発明の請求項2に記載した振れ角
度検出装置においては、クレーンのトロリに装着され且
つ該トロリの横行方向の変位及び変位速度を検出する第
1のセンサと、昇降索によりトロリに対して昇降可能に
吊り下げた貨物係止手段に装着され且つトロリの横行に
伴う貨物係止手段の変位及び変位速度を検出する第2の
センサと、前記の昇降索の垂下部分の長さを検出する垂
下長さ検出器と、前記の両センサ及び垂下長さ検出器の
検出値に基づき昇降索の振れ角度と貨物係止手段の角速
度を求める演算器とを備えている。
【0015】更に、本発明の請求項3に記載した振れ角
度検出装置においては、クレーンのトロリに装着され且
つ該トロリの横行方向への変位速度を検出する第1のセ
ンサと、昇降索によりトロリに対して昇降可能に吊り下
げた貨物係止手段に装着され且つトロリの横行に伴う貨
物係止手段の変位速度を検出する第2のセンサと、前記
の昇降索の垂下部分の長さを検出する垂下長さ検出器
と、前記の両センサ及び垂下長さ検出器の検出値に基づ
き昇降索の振れ角度を求める演算器とを備えている。
【0016】本発明の請求項1あるいは請求項2に記載
したいずれの振れ角度検出装置でも、第1のセンサによ
り検出したトロリの変位、第2のセンサにより検出した
貨物係止手段の変位、及び垂下長さ検出器により検出し
た昇降索の垂下部分の長さに基づき、演算器において昇
降索の振れ角度を求める。
【0017】また、本発明の請求項2に記載した振れ角
度検出装置では、第1のセンサにより検出したトロリの
変位速度、第2のセンサにより検出した貨物係止手段の
変位速度、及び垂下長さ検出器により検出した昇降索の
垂下部分の長さに基づき、演算器において昇降索に吊り
下げられた貨物係止手段の角速度を求める。
【0018】更に、本発明の請求項3に記載した振れ角
度検出装置では、第1のセンサにより検出したトロリの
変位速度、第2のセンサにより検出した貨物係止手段の
変位速度、及び垂下長さ検出器により検出した昇降索の
垂下部分の長さに基づき、演算器において、昇降索の振
れ角度を求める。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の振れ角度検出装置の実施の
形態の一例を適用したコンテナクレーンを示すもので、
図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表して
いる。
【0021】また、図1においては、トロリ8とスプレ
ッダ10との間での昇降索15の取り回しを簡略化して
図示している。
【0022】振れ角度検出装置は、トロリ8に装着され
た第1のセンサ21と、スプレッダ10に装着された第
2のセンサ22と、昇降用ドラム16に装着された垂下
長さ検出器23と、クレーンの運転室(図示せず)に設
置された演算器24とを有している。
【0023】第1のセンサ21は、トロリ8が横行する
際に、該トロリ8に枢支したシーブ17より垂下する昇
降索15の上端(昇降索15がシーブ17に接している
部分)付近の変位と変位速度とを検出して、トロリ変位
信号25及びトロリ速度信号26を出力するように構成
されている。
【0024】トロリ変位信号25及びトロリ速度信号2
6は、トロリ8が横行レール6の基端側(図1において
左側)へ変位する場合には、正の値を呈するように、ま
た、トロリ8が横行レール6の先端側(図1において右
側)へ変位する場合には、負の値を呈するようになって
いる。
【0025】第2のセンサ22は、昇降索15でトロリ
8に吊り下げられているスプレッダ10がトロリ8の横
行に追従して揺動する際に、前記のシーブ17より垂下
する昇降索15の下端(昇降索15がスプレッダ10に
係止されている部分)付近の変位と変位速度とを検出し
て、スプレッダ変位信号27及びスプレッダ速度信号2
8を出力するように構成されている。
【0026】スプレッダ変位信号27及びスプレッダ速
度信号28は、スプレッダ10が横行レール6の基端側
(図1において左側)へ変位する場合には、正の値を呈
するように、また、スプレッダ10が横行レール6の先
端側(図1において右側)へ変位する場合には、負の値
を呈するようになっている。
【0027】上述した第1のセンサ21及び第2のセン
サ22には、ばね体で支持された重錘の変位をポテンシ
ョメータなどで測定し、ポテンショメータの出力信号を
微分して重錘の変位速度を求め、更に、変位速度の信号
を微分して加速度を求める方式の加速度計が適用されて
おり、ポテンショメータの出力信号を、トロリ変位信号
25及びスプレッダ変位信号27に用い、ポテンショメ
ータの出力信号の微分値を、トロリ速度信号26及びス
プレッダ速度信号28に用いている。
【0028】また、圧電素子に固定された重錘に加わる
加速度を圧電素子の出力信号として測定する方式の加速
度計に、圧電素子の出力信号を積分して重錘の変位速度
を求める機能と、変位速度の信号を積分して重錘の変位
を求める機能とを付加したものを、第1のセンサ21及
び第2のセンサ22に適用してもよい。
【0029】垂下長さ検出器23は、ロータリエンコー
ダなどで測定した昇降用ドラム16の回転に基づき昇降
索15の繰り出し長さを検出し、該昇降索15の垂下部
分の上端から下端までの長さに応じた垂下長さ信号29
を出力するように構成されている。
【0030】演算器24は、第1の積算回路31と、第
2の積算回路32と、相対距離演算回路33と、角度演
算回路34と、相対速度演算回路35と、角速度演算回
路36とを備えている。
【0031】第1の積算回路31は、第1のセンサ21
からのトロリ変位信号25に基づき、微小単位時間(ク
レーンの制御周期時間)におけるトロリ8の変位量を逐
次加算してトロリ8の移動距離を求め、トロリ移動距離
信号37を出力するように構成されている。
【0032】すなわち、図2に示すように、時刻T0
ら微小単位時間が経過した時刻T1までの間に、トロリ
8が位置xt0から距離8kを隔てた位置xT1まで変位
すると、第1の積算回路31は、時刻T0から時刻T1
での間におけるトロリ8の移動距離8kに応じたトロリ
移動距離信号37を出力し、これに引き続き、時刻T1
から微小単位時間が経過した時刻T2までの間に、トロ
リ8が位置xT1から距離10kを隔てた位置xt2まで
変位すると、第1の積算回路31は、時刻T0から時刻
2までの間におけるトロリ8の移動距離18kに応じ
たトロリ移動距離信号37を出力するようになってい
る。
【0033】また、上記の第1の積算回路31は、クレ
ーンの運転室に設置されたリセット指令器30からリセ
ット信号39が出力されると、それまでにメモリに加算
されたトロリ8の変位量のデータが消去されるようにな
っている。
【0034】第2の積算回路32は、第2のセンサ22
からのスプレッダ変位信号27に基づき、微小単位時間
におけるスプレッダ10の移動距離を逐次加算してスプ
レッダ10の移動距離を求め、スプレッダ移動距離信号
38を出力するように構成されている。
【0035】すなわち、図2に示すように、時刻T0
おいて、スプレッダ10をトロリ8に吊り下げている昇
降索15が垂直な状態を呈していたとして、先に述べた
トロリ8の変位に追従して、時刻T0から時刻T1までの
間に、スプレッダ10が位置xc0から距離7kを隔て
た位置xc1まで変位すると、第2の積算回路32は、
時刻T0から時刻T1までの間におけるスプレッダ10の
移動距離7kに応じたスプレッダ移動距離信号38を出
力し、これに引き続き、トロリ8の変位に追従して、時
刻T1から時刻T2までの間に、スプレッダ10が位置x
1から距離9kを隔てた位置xc2まで変位すると、第
2の積算回路32は、時刻T0から時刻T 2までの間にお
けるスプレッダ10の移動距離16kに応じたスプレッ
ダ移動距離信号38を出力するようになっている。
【0036】また、上記の第2の積算回路32は、クレ
ーンの運転室に設置されたリセット指令器30からリセ
ット信号39が出力されると、それまでにメモリに加算
されたスプレッダ10の変位量のデータが消去されるよ
うになっている。
【0037】相対距離演算回路33は、第1の積算回路
31からのトロリ移動距離信号37及び第2の積算回路
32からのスプレッダ移動距離信号38に基づき、トロ
リ8からスプレッダ10までの水平方向の相対距離(ト
ロリ8とスプレッダ10との移動距離の差)を求め、相
対距離信号40を出力するように構成されている。
【0038】すなわち、図2に示すように、時刻T0
ら時刻T1までの間に、トロリ8が位置xt0から位置x
1まで変位し、スプレッダ10が位置xc0から位置x
1まで変位すると、相対距離演算回路33は、時刻T1
におけるトロリ8とスプレッダ10との相対距離kに応
じた相対距離信号40を出力し、これに引き続き、時刻
1から時刻T2までの間に、トロリ8が位置xt1から
位置xt2まで変位し、スプレッダ10が位置xc1から
位置xc2まで変位すると、相対距離演算回路33は、
時刻T2におけるトロリ8とスプレッダ10との相対距
離2kに応じた相対距離信号40を出力するようになっ
ている。
【0039】角度演算回路34は、相対距離演算回路3
3からの相対距離信号40及び垂下長さ検出器23から
の垂下長さ信号29に基づき、下記の数式により昇降索
15の振れ角度を求めて、振れ角度信号41を出力する
ように構成されている。
【0040】
【数1】
【0041】相対速度演算回路35は、微小単位時間ご
とに、第1のセンサ21からのトロリ速度信号26及び
第2のセンサ22からのスプレッダ速度信号28に基づ
き、トロリ8に対するスプレッダ10の相対速度(トロ
リ8とスプレッダ10との速度の差)を求め、相対速度
信号42を出力するように構成されている。
【0042】角速度演算回路36は、相対速度演算回路
35からの相対速度信号42及び垂下長さ検出器23か
らの垂下長さ信号29に基づき、下記の数式により昇降
索15に吊り下げられたスプレッダ10の角速度を求め
て、角速度信号43を出力するように構成されている。
【0043】
【数2】
【0044】以下、図1に示す振れ角度検出装置の作動
を説明する。
【0045】荷役作業時における昇降索15の振れ角度
とスプレッダ10の角速度とを検出するのにあたって
は、リセット指令器30からリセット信号39を第1の
積算回路31及び第2の積算回路32に対して出力し、
両積算回路31,32のメモリにデータが蓄積されてい
ない状態にする。
【0046】図2に示すように、時刻T0から微小単位
時間が経過した時刻T1までの間に、トロリ8が位置x
0から距離8kを隔てた位置xt1まで変位すると、こ
のトロリ8の変位に応じたトロリ変位信号25が、第1
のセンサ21から第1の積算回路31に対して出力され
る。
【0047】これにより、第1の積算回路31のメモリ
に時刻T0から時刻T1までの間のトロリ8の変位量が蓄
積される。
【0048】上記のトロリ8の変位に追従して、時刻T
0から時刻T1までの間に、スプレッダ10が位置xc0
から距離7kを隔てた位置xc1まで変位すると、この
スプレッダ10の移動距離7kに応じたスプレッダ移動
距離信号38が、第2のセンサ22から第2の積算回路
32に対して出力される。
【0049】これにより、第2の積算回路32のメモリ
に時刻T0から時刻T1までの間のスプレッダ10の変位
量が蓄積される。
【0050】相対距離演算回路33においては、第1の
積算回路31からのトロリ移動距離信号37と第2の積
算回路32からのスプレッダ移動距離信号38とに基づ
き、時刻T1におけるトロリ8とスプレッダ10との移
動距離の差が求められ、トロリ8とスプレッダ10との
相対距離kに応じた相対距離信号40が、相対距離演算
回路33から角度演算回路34に対して出力される。
【0051】更に、角度演算回路34においては、相対
距離信号40と垂下長さ検出器23が出力する垂下長さ
信号29とに基づき、図2に示すように、時刻T1にお
けるトロリ8とスプレッダ10との相対距離k及び昇降
索15の垂下長さLから、昇降索15の振れ角度θ1
求められ、該振れ角度θ1に応じた振れ角度信号41
が、図示されていないセンサフィードバック方式の振れ
止め制御装置、あるいは表示器に対して出力される。
【0052】一方、トロリ8が位置xt0から位置xt1
まで変位する際には、このトロリ8の変位速度に応じた
トロリ速度信号26が、第2のセンサ22から相対速度
演算回路35に対して出力される。
【0053】上記のトロリ8の変位に追従して、スプレ
ッダ10が位置xc0から位置xc1まで変位する際に
は、このスプレッダ10の変位速度に応じたスプレッダ
速度信号28が、第2のセンサ22から相対速度演算回
路35に対して出力される。
【0054】相対速度演算回路35においては、トロリ
速度信号26とスプレッダ速度信号28とに基づき、時
刻T1におけるトロリ8とスプレッダ10との速度の差
が求められ、トロリ8とスプレッダ10との相対速度に
応じた相対速度信号42が、相対速度演算回路35から
角速度演算回路36に対して出力される。
【0055】更に、角速度演算回路36においては、相
対速度信号42と垂下長さ検出器23が出力する垂下長
さ信号29とに基づき、図2に示すように、時刻T1
おけるトロリ8とスプレッダ10との相対速度及び昇降
索15の垂下長さLから、昇降索15に吊り下げられた
スプレッダ10の角速度が求められ、該角速度に応じた
角速度信号43が、図示されていないセンサフィードバ
ック方式の振れ止め制御装置、あるいは表示器に対して
出力される。
【0056】また、図2に示すように、引き続き、時刻
1から微小単位時間が経過した時刻T2までの間に、ト
ロリ8が位置xt1から距離10kを隔てた位置xt2
で変位すると、このトロリ8の変位に応じたトロリ変位
信号25が、第1のセンサ21から第1の積算回路31
に対して出力される。
【0057】これにより、第1の積算回路31のメモリ
に時刻T0から時刻T2までの間のトロリ8の変位量が蓄
積される。
【0058】上記のトロリ8の変位に追従して、時刻T
1から時刻T2までの間に、スプレッダ10が位置xc1
から距離7kを隔てた位置xc2まで変位すると、この
スプレッダ10の移動距離9kに応じたスプレッダ移動
距離信号38が、第2のセンサ22から第2の積算回路
32に対して出力される。
【0059】これにより、第2の積算回路32のメモリ
に時刻T0から時刻T2までの間のスプレッダ10の変位
量が蓄積される。
【0060】相対距離演算回路33においては、第1の
積算回路31からのトロリ移動距離信号37と第2の積
算回路32からのスプレッダ移動距離信号38とに基づ
き、時刻T2におけるトロリ8とスプレッダ10との移
動距離の差が求められ、トロリ8とスプレッダ10との
相対距離2kに応じた相対距離信号40が、相対距離演
算回路33から角度演算回路34に対して出力される。
【0061】更に、角度演算回路34においては、相対
距離信号40と垂下長さ検出器23が出力する垂下長さ
信号29とに基づき、図2に示すように、時刻T2にお
けるトロリ8とスプレッダ10との相対距離2k及び昇
降索15の垂下長さLから、昇降索15の振れ角度θ2
が求められ、該振れ角度θ2に応じた振れ角度信号41
が、図示されていないセンサフィードバック方式の振れ
止め制御装置、あるいは表示器に対して出力される。
【0062】一方、トロリ8が位置xt1から位置xt2
まで変位する際には、このトロリ8の変位速度に応じた
トロリ速度信号26が、第2のセンサ22から相対速度
演算回路35に対して出力される。
【0063】上記のトロリ8の変位に追従して、スプレ
ッダ10が位置xc1から位置xc2まで変位する際に
は、このスプレッダ10の変位速度に応じたスプレッダ
速度信号28が、第2のセンサ22から相対速度演算回
路35に対して出力される。
【0064】相対速度演算回路35においては、トロリ
速度信号26とスプレッダ速度信号28とに基づき、時
刻T2におけるトロリ8とスプレッダ10との速度の差
が求められ、トロリ8とスプレッダ10との相対速度に
応じた相対速度信号42が、相対速度演算回路35から
角速度演算回路36に対して出力される。
【0065】更に、角速度演算回路36においては、相
対速度信号42と垂下長さ検出器23が出力する垂下長
さ信号29とに基づき、図2に示すように、時刻T2
おけるトロリ8とスプレッダ10との相対速度及び昇降
索15の垂下長さLから、昇降索15に吊り下げられた
スプレッダ10の角速度が求められ、該角速度に応じた
角速度信号43が、図示されていないセンサフィードバ
ック方式の振れ止め制御装置、あるいは表示器に対して
出力される。
【0066】更に、昇降索15の振れが止まって該昇降
索15が垂直に垂下したことが確認された場合や、スプ
レッダ10に係止されたコンテナ(図示せず)が地表上
あるいは船舶上に着床した場合などには、リセット指令
器30からリセット信号39を第1の積算回路31及び
第2の積算回路32に対して出力し、両積算回路31,
32のメモリにデータが蓄積されていない状態にしてお
き、次なる荷役作業における昇降索15の振れ角度検
出、及び昇降索15に吊り下げられたスプレッダ10の
角速度検出に備えるようにする。
【0067】このように、図1に示す振れ角度検出装置
では、第1のセンサ21で検出したトロリ8の変位、第
2のセンサ22で検出したトロリ8の変位に追従するス
プレッダ10の変位、及び垂下長さ検出器23で検出し
た昇降索15の垂下部分の長さに基づき、演算器24に
おいて昇降索15の振れ角度を求めるので、太陽光線や
照明光線の反射、あるいは、霧や雨などの影響を受ける
ことなく、昇降索15の振れ角度を確実に検出すること
ができる。
【0068】また、第1のセンサ21で検出したトロリ
8の変位速度、第2のセンサ22で検出したトロリ8の
変位に追従するスプレッダ10の変位速度、及び垂下長
さ検出器23により検出した昇降索15の垂下部分の長
さに基づき、演算器24においてスプレッダ10の角速
度を求めるので、太陽光線や照明光線の反射、あるい
は、霧や雨などの影響を受けることなく、昇降索15に
吊り下げられたスプレッダ10の角速度を確実に検出す
ることができる。
【0069】図3は本発明の振れ角度検出装置の実施の
形態の他の例を適用したコンテナクレーンを示すもの
で、図中、図1、図2及び図4と同一の符号を付した部
分は同一物を表している。
【0070】また、図3においては、トロリ8とスプレ
ッダ10との間での昇降索15の取り回しを簡略化して
図示している。
【0071】振れ角度検出装置は、トロリ8に装着され
た第1のセンサ21と、スプレッダ10に装着された第
2のセンサ22と、昇降用ドラム16に装着された垂下
長さ検出器23と、クレーンの運転室(図示せず)に設
置された演算器44とを有している。
【0072】演算器44は、相対速度演算回路35と、
角速度演算回路36と、第1の定数乗算回路45と、保
持回路46と、第2の定数乗算回路47と、和算回路4
8とを備えている。
【0073】第1の定数乗算回路45は、角速度演算回
路36からの角速度信号43に基づき、所定の計測サイ
クルごとの昇降索15の角度変化量を求め、当該角度変
化量に応じた角度変化量信号49を和算回路48に対し
て出力するように構成されている。
【0074】保持回路46は、和算回路48の出力信号
(振れ角度信号41)を計測サイクルごとに保持し、前
回角度信号50を出力するように構成されている。
【0075】第2の定数乗算回路47は、保持回路46
からの前回角度信号50に対してオフセット除去用減衰
項を乗じた減衰補正前回角度信号51を出力するように
構成されている。
【0076】和算回路48は、第1の定数乗算回路45
からの角度変化量信号49及び第2の定数乗算回路47
からの減衰補正前回角度信号51に基づき、現時点での
昇降索15の振れ角度を求めて、振れ角度信号41を出
力するように構成されている。
【0077】すなわち、演算器44においては、下記の
数式によって昇降索15の振れ角度が求められる。
【0078】
【数3】
【0079】このように、図3に示す振れ角度検出装置
では、第1のセンサ21で検出したトロリ8の変位速
度、第2のセンサ22で検出したトロリ8の変位に追従
するスプレッダ10の変位速度、及び垂下長さ検出器2
3で検出した昇降索15の垂下部分の長さに基づき、演
算器44において昇降索15の振れ角度を求めるので、
太陽光線や照明光線の反射、あるいは、霧や雨などの影
響を受けることなく、昇降索15の振れ角度を確実に検
出することができる。
【0080】なお、本発明の振れ角度検出装置は、上述
した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明
を天井走行クレーンや門型クレーンなどのコンテナクレ
ーン以外の揚重手段に適用すること、その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿
論である。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の振れ角度検
出装置によれば下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0082】(1)本発明の請求項1あるいは請求項2
に記載したいずれの振れ角度検出装置でも、第1のセン
サにより検出したトロリの変位、第2のセンサにより検
出した貨物係止手段の変位、及び垂下長さ検出器により
検出した昇降索の垂下部分の長さに基づき、演算器にお
いて昇降索の振れ角度を求めるので、太陽光線や照明光
線の反射、あるいは、霧や雨などの影響を受けることな
く、昇降索の振れ角度を確実に検出することができ、よ
って、センサフィードバック方式の振れ止め制御を的確
に行うことが可能になる。
【0083】(2)本発明の請求項2に記載した振れ角
度検出装置では、第1のセンサにより検出したトロリの
変位速度、第2のセンサにより検出した貨物係止手段の
変位速度、及び垂下長さ検出器により検出した昇降索の
垂下部分の長さに基づき、演算器において貨物係止手段
の角速度を求めるので、太陽光線や照明光線の反射、あ
るいは、霧や雨などの影響を受けることなく、昇降索に
吊り下げられた貨物係止手段の角速度を確実に検出する
ことができ、よって、センサフィードバック方式の振れ
止め制御を的確に行うことが可能になる。
【0084】(3)本発明の請求項3に記載した振れ角
度検出装置では、第1のセンサにより検出したトロリの
変位速度、第2のセンサにより検出した貨物係止手段の
変位速度、及び垂下長さ検出器により検出した昇降索の
垂下部分の長さに基づき、演算器において、昇降索の振
れ角度を求めるので、太陽光線や照明光線の反射、ある
いは、霧や雨などの影響を受けることなく、昇降索の振
れ角度を確実に検出することができ、よって、センサフ
ィードバック方式の振れ止め制御を的確に行うことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振れ角度検出装置の実施の形態の一例
を示す概念図である。
【図2】トロリの横行に対するスプレッダの挙動の一例
を示す概念図である。
【図3】本発明の振れ角度検出装置の実施の形態の他の
例を示す概念図である。
【図4】コンテナクレーンの一例を示す概念図である。
【符号の説明】
8 トロリ 10 スプレッダ(貨物係止手段) 15 昇降索 21 第1のセンサ 22 第2のセンサ 23 垂下長さ検出器 24 演算器 44 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 亨 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンのトロリに装着され且つ該トロ
    リの横行方向の変位を検出する第1のセンサと、昇降索
    によりトロリに対して昇降可能に吊り下げた貨物係止手
    段に装着され且つトロリの横行に伴う貨物係止手段の変
    位を検出する第2のセンサと、前記の昇降索の垂下部分
    の長さを検出する垂下長さ検出器と、前記の両センサ及
    び垂下長さ検出器の検出値に基づき昇降索の振れ角度を
    求める演算器とを備えてなることを特徴とする振れ角度
    検出装置。
  2. 【請求項2】 クレーンのトロリに装着され且つ該トロ
    リの横行方向の変位及び変位速度を検出する第1のセン
    サと、昇降索によりトロリに対して昇降可能に吊り下げ
    た貨物係止手段に装着され且つトロリの横行に伴う貨物
    係止手段の変位及び変位速度を検出する第2のセンサ
    と、前記の昇降索の垂下部分の長さを検出する垂下長さ
    検出器と、前記の両センサ及び垂下長さ検出器の検出値
    に基づき昇降索の振れ角度と貨物係止手段の角速度を求
    める演算器とを備えてなることを特徴とする振れ角度検
    出装置。
  3. 【請求項3】 クレーンのトロリに装着され且つ該トロ
    リの横行方向への変位速度を検出する第1のセンサと、
    昇降索によりトロリに対して昇降可能に吊り下げた貨物
    係止手段に装着され且つトロリの横行に伴う貨物係止手
    段の変位速度を検出する第2のセンサと、前記の昇降索
    の垂下部分の長さを検出する垂下長さ検出器と、前記の
    両センサ及び垂下長さ検出器の検出値に基づき昇降索の
    振れ角度を求める演算器とを備えてなることを特徴とす
    る振れ角度検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7121012B2 (en) 1999-12-14 2006-10-17 Voecks Larry A Apparatus and method for measuring and controlling pendulum motion
US7845087B2 (en) 1999-12-14 2010-12-07 Voecks Larry A Apparatus and method for measuring and controlling pendulum motion
CN103308003A (zh) * 2013-06-08 2013-09-18 上海南洋-藤仓电缆有限公司 超高层超高速扁型电梯电缆垂直悬挂偏转角度检测方法

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