JPH1148839A - 脱着式シート - Google Patents

脱着式シート

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JPH1148839A
JPH1148839A JP20682097A JP20682097A JPH1148839A JP H1148839 A JPH1148839 A JP H1148839A JP 20682097 A JP20682097 A JP 20682097A JP 20682097 A JP20682097 A JP 20682097A JP H1148839 A JPH1148839 A JP H1148839A
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legs
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floor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロアからの取外し作業、フロアへの取付け作
業が容易な脱着式シートを提供する。 【解決手段】シートクッション11、その下方に設けた
左右一対のシートレッグ13、その前後に設けた各脚部
13b,13cをフロアFに固定する前後一対のロック
機構20a、各ロック機構20aによる各脚部13b,
13cのフロFアに対する固定状態を連動して解除する
ロック解除機構20bを備え、ロック解除機構20bの
解除操作によりシートレッグ13がフロアFから離脱す
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のフロア等に
取外し可能に取付けられる脱着式シートに関する。
【0002】
【従来の技術】脱着式シートは、例えば車両のリヤシー
トとして使用されるもので、従来の脱着シートは図10
に示すように、シートクッション1aの下方に設けた左
右一対のシートレッグ2を備えていて、各シートレッグ
2の前側脚部2aにはフック3aが設けられ、また、各
シートレッグ2の後側脚部2bにはロック機構3bが設
けられており、前側脚部2aに設けたフック3aがフロ
ア4に設けた前側ストライカ5aに掛止めされ、かつ、
後側脚部2bに設けたロック機構3bのフックがフロア
4に設けた後側ストライカ5bに掛止めされて、各シー
トレッグ2がフロア4に固定されて、シートが同図
(a)に示すように、フロア4上に取付けられている。
【0003】かかるシートにおいては、同図(a)に示
す状態において、シートバック1bを前方へ倒伏させる
とともに、ロック機構3bによる後側脚部2bのフロア
4に対する固定を解除すれば、同図(b)に示すよう
に、シートの後部を持ち上げることができ、かつ、この
持ち上げ状態を維持して各シートレッグ2の前側脚部2
aのフック3aをフロア4の前側ストライカ5aから離
脱して、同図(c)に示すように、シートをフロア4上
から取外すことができる。
【0004】取外したシートは、車室外、例えば屋外に
て、同図(d)に示すように、地面に敷設した支持部材
6にフロア4におけると同様に取付ければ、車室から取
外したシートを屋外にて利用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のこ
の種形式のシートにおいては、フロアからの取外し作業
に2度の離脱操作が必要であり、同様に、フロアへの取
付け作業にも2度の掛止め操作が必要であることから、
シートの取付け、取外し作業が煩雑となり、作業性がよ
くない。
【0006】また、かかるシートにおいては、シートへ
の着座時にもシートレッグのフロアに対する固定が解除
されて、シートレッグがフロアから取外されるおそれが
ある。さらには、取外されたシートを屋外等で使用する
場合には、シートを設置するための特別の支持部材が不
可欠である。
【0007】従って、本発明の目的は、これらの問題に
対処することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は脱着式シートに
関するもので、本発明に係る脱着式シートは、シートク
ッションと、同シートクッションの下方に設けた左右一
対のシートレッグと、同各シートレッグの前後に設けた
各脚部をフロアに固定する前後一対のロック機構と、こ
れら各ロック機構による前記各脚部の前記フロアに対す
る固定状態を連動して解除するロック解除機構を備え、
同ロック解除機構の解除操作により前記シートレッグが
前記フロアから離脱するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0009】本発明に係る脱着式シートにおいては、前
記シートクッションの後端部に前後方向へ回動可能に組
付けたシートバックを備えているとともに、前記ロック
解除機構の解除操作を規制する操作規制機構を備え、同
操作規制機構の前記ロック解除機構に対する操作規制を
前記シートバックの前方への倒伏動作に連動して解除す
るように構成することが好ましい。
【0010】また、本発明に係る脱着式シートにおいて
は、前記シートクッションの下方にて出没可能に設けた
左右一対の可動脚部を前後に備え、前記シートクッショ
ンを前記フロアから離脱して取外した後、前記各可動脚
部を下方へ突出させて前記シートクッションを支持する
ように構成することが好ましい。
【0011】また、本発明に係る脱着式シートにおいて
は、各機構および各構成部材を、より具体的には、下記
のごとく構成することが好ましい。
【0012】すなわち、前記ロック機構を、前記シート
レッグの前後の各脚部に回動可能に組付けられて前記フ
ロアに設けた各ロックストライカに離脱可能に掛止する
フックを備えた構成とし、かつ、前記ロック解除機構
を、前記シートレッグに回動可能に組付けられて前後方
向に延びるロック解除レバーと、同ロック解除レバーを
前記各ロック機構のフックに連結するリンクを備えた構
成として、同リンクを、前記ロック解除レバーの回動動
作を前記フックに対する回動操作力に変換するように構
成することが好ましい。
【0013】また、前記操作規制機構を、前記ロック解
除機構を構成する前記ロック解除レバーの後端部に設け
た第1の係合部材と、前記シートバック側に設けられて
前記第1の係合部材と係合し前記ロック解除レバーの回
動を規制する第2の係合部材を備えた構成とし、同第2
の係合部材を、前記シートバックが前方へ所定量倒伏し
たとき前記第1の係合部材に対する係合を解除するよう
に構成することが好ましい。
【0014】また、前記ロック解除機構を構成する前記
ロック解除レバーを、前記両ロック機構の前側ロック機
構に連結される前側レバー部と後側ロック機構に連結さ
れる後側レバー部とに分割して連結手段を介して互いに
連結し、同連結手段を、前記後側レバー部が所定量回動
したとき前記前側レバー部と係合して一体的に回動する
ように構成することが好ましい。
【0015】また、前記各可動脚部を前記シートレッグ
に回動可能に組付けて、前側の左右両可動脚部、および
後側の左右両可動脚部を連結部材にて互いに連結するこ
と、および、前記各可動脚部の前側の可動脚部と後側の
可動脚部とをリンク機構を介して連結して、全ての脚部
が互いに連動して出没するように構成することが好まし
い。
【0016】
【発明の作用・効果】かかる構成の脱着式シートにおい
ては、ロック解除機構による解除操作により、全てのロ
ック機構による全ての脚部のフロアに対する固定が解除
され、シートレッグがフロアから離脱してシートをフロ
アから取外すことができる。
【0017】また、取外したシートをフロアに取付ける
には、ロック解除機構による解除操作をした状態でシー
トクッションをフロアの所定の位置に降ろして、ロック
解除機構による解除操作を解除すれば、全てのロック機
構によりシートレッグの全ての脚部がフロアに対して固
定され、シートはフロアに取付けられる。
【0018】このように、本発明に係る脱着式シートに
おいては、フロアからの取外し作業、およびフロアへの
取付け作業を1度の固定解除操作で行うことができるた
め、シートの取付け、取外し作業が簡単で作業性が極め
てよい。
【0019】本発明に係る脱着式シートにおいて、シー
トクッションの後端部に前後方向へ回動可能に組付けた
シートバックを備えるとともに、ロック解除機構の解除
操作を規制する操作規制機構を備え、同操作規制機構の
ロック解除機構に対する操作規制をシートバックの前方
への倒伏動作に連動して解除する構成とすれば、シート
バックを前方へ倒伏動作させない限り各ロック機構によ
るシートレッグの各脚部のフロアに対する固定を解除さ
せることができないため、シートへの着座時にシートが
フロアから取外されるおそれは全くない。
【0020】また、本発明に係る脱着式シートにおい
て、シートクッションの下方にて出没可能に設けた左右
一対の可動脚部を前後に備え、シートクッションをフロ
アから離脱して取外した後、各可動脚部を下方へ突出さ
せてシートクッションを支持するように構成すれば、取
外されたシートを屋外等で使用する場合には、全ての脚
部を下方へ突出させればシートを設置場所にて支持する
ことができるため、シートを設置するための特別の支持
部材を敷設することが不要であって、使い勝手がよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1〜図3には、本発明に係る脱着式シート
の一例が示されている。同シートは、車両用のリヤシー
トであって、シートクッション11とシートバック12
を備えているとともに、左右一対のシートレッグ13を
備えている。
【0022】シートクッション11は、両シートレッグ
13上に固定したクッションフレーム14に載置されて
取付けられており、また、シートバック12はその下端
部にて、図示しないリクライング機構を介して、シート
クッション11の後端部に組付けられていて、その回動
支点Pを中心に前後方向へ回動可能であるとともに、リ
クライング機構の作用により前後方向の傾斜角が調整可
能になっている。
【0023】シートレッグ13は、図3および図4に示
すように、前後方向に延びるレッグ本体13aと、レッ
グ本体13aの前後各端部にて下方へ延びる前後一対の
脚部13b,13cとにより構成されている。かかるシ
ートレッグ13においては、その後部の上方に、後述す
るヒンジカバー27が前後方向に回動可能に組付けられ
ている。このヒンジカバー27は、リクライング機構を
被覆するもので、その回動支点Pはシートバック12の
回動支点Pと共通している。
【0024】かかるシートレッグ13においては、図4
に示すように、レッグ本体13aが縦断面がコ字状に形
成されて内側に開口し、かつ、各脚部13b,13cが
上下方向に延びる筒状に形成されている。各脚部13
b,13cは上下に開口していて、前側脚部13bは前
方へ下降傾斜して延びており、かつ、後側脚部13cは
後方へ下降傾斜して延びている。各脚部13b,13c
には、シートレッグ13をフロアFに固定するためのロ
ック機構20aが配設されているとともに、前後一対の
可動脚体15,16が配設されている。
【0025】前側の可動脚体15は、各脚部13bの内
面側に上下方向に回動可能に支持した左右一対の可動脚
部15aと、両可動脚部15aを連結する連結ロッド1
5bとにより構成され、後側の可動脚体16も同様に、
各脚部13cの内面側に上下方向に回動可能に支持した
左右一対の可動脚部16aと、両可動脚部16aを連結
する連結ロッド16bとにより構成されている。
【0026】前側の可動脚体15は、バネ付勢されて後
方へ回動していて、左右の各脚部15aは、図示しない
ストッパにてそれ以上の回動を規制されて水平状に保持
されている。この状態において、可動脚体15を前方へ
回動させると、可動脚体15を付勢している図示しない
バネが反転して可動脚体15を前方へバネ付勢して、各
可動脚部15aを前方へ下降傾斜させて、シートレッグ
13の前側脚部13bより下方へ突出させる。なお、各
可動脚部15aは、図示しないストッパにてそれ以上の
前方への回動を規制されて、この突出状態が保持され
る。
【0027】後側の可動脚体16は、バネ付勢されて前
方へ回動していて、左右の各脚部16aは、図示しない
ストッパにてそれ以上の回動を規制されて、水平状に保
持されている。この状態において、可動脚体16を後方
へ回動させると、可動脚体16を付勢している図示しな
いバネが反転して可動脚体16を後方へバネ付勢して、
各可動脚部16aを後方へ下降傾斜させて、シートレッ
グ13の後側脚部13cより下方へ突出させる。なお、
各可動脚部16aは、図示しないストッパにてそれ以上
の後方への回動を規制されて、この突出状態が保持され
る。
【0028】ロック機構20aは、各脚部13b,13
c内に回動可能に組付けたフック21と、各脚部13
b,13cの下端に設けられて下方に開口する逆U字の
ガイド溝22と、フロアFに設けたストライカ23とに
より構成されている。フック21は、支持ピン21aに
て各脚部13b,13cに組付けられていて、図示しな
いスプリングにより図示時計方向に付勢されて、その先
端がガイド溝22内に臨んでいる。
【0029】ロック機構20aにおいては、フック21
が支持ピン21aを中心に図示時計方向へ回動してガイ
ド溝22から後退している状態では、ストライカ23が
ガイド溝22内に進入可能であり、ストライカ23がガ
イド溝22内に進入した状態でフック21が支持ピン2
1aを中心に図示反時計方向へ回動すると、フック21
がストライカ23に掛止めされる。この状態では、シー
トレッグ13は各脚部13b,13cにてフロアFに固
定される。
【0030】ロック解除機構20bは、ロック解除レバ
ー24と、左右一対のリンク25を備えている。ロック
解除レバー24は、ロッドを屈曲形成してなる前後に長
尺のもので、その中央部に形成した門形の操作部24a
と、操作部24aの前後に形成した水平に延びる各支持
部24b,24cと、後側支持部24cの先端に形成し
た上方へ後方傾斜して延びる連結部24dにより構成さ
れている。各支持部24b,24cの先端部には、連結
アーム部24eが設けられている。
【0031】かかるロック解除レバー24は、両支持部
24b,24cにてシートレッグ13の内面に設けたブ
ラケット13eに回転可能に支持されて前後方向に延び
て、各連結アーム部24eが各脚部13b,13cの上
端開口部上に位置しているとともに、連結部24dの先
端部がヒンジカバー27内に臨んでいる。各連結アーム
部24eは、リンク25を介して各ロック機構20aの
フック21に連結されている。
【0032】リンク25は、細幅のプレートをその中間
部にて90度捻って形成された板状のもので、上端部に
は上下方向へ所定長さ延びる長孔25aを備えている。
この長孔25aには、連結アーム部24eの下端部に設
けた連結ピン24fが挿入されて取付けられていて、リ
ンク25と連結アーム部24eとは、自由状態に連結さ
れている。また、リンク25はその下端部にて、連結ピ
ン25bを介してフック21の中間部に連結している。
【0033】従って、かかるロック解除機構20bにお
いては、ロック解除レバー24を回動操作すれば、各リ
ンク25が上方へ引上げられ、これにより、フック21
は図示しないスプリングに抗して支持ピン21aを中心
に回動し、フック21のストライカ23に対する掛止状
態を解除する。
【0034】操作規制機構20cは、ロック解除機構2
0bのロック解除レバー24を構成する連結部24dの
上端部に設けたローラ26と、ヒンジカバー27とによ
り構成されている。ヒンジカバー27は、2枚のプレー
ト27aを接合してなる箱状を呈しているもので、シー
トバック12の一部を構成しており、前側から下端部を
経由して後側に延びる開口部27bを備えている。ロッ
ク解除レバー24の連結部24dの上端部に設けたロー
ラ26は、ヒンジカバー27の開口部27bからその内
部に臨み、いずれか一方のプレート27aの内面に接触
している。
【0035】かかる操作規制機構20cにおいては、ロ
ック解除レバー24を回動操作する場合には、ローラ2
6がヒンジカバー27のいずれかのプレート27aの内
面に係合してロック解除レバー24の回動操作を規制す
る。ローラ26は、シートバック12が前方へ回動して
倒伏する途中において、図5に示すように、回動するヒ
ンジカバー27の開口部27bから脱出してロック解除
レバー24の回動操作を許容する。
【0036】かかる脱着式シートにおいては、シートレ
ッグ13におけるロック解除レバー24の操作部24a
に対向する部位に、同操作部24aと同形状の把持部1
3dが形成されている。把持部13dは、操作部24a
の外側にて、同操作部24aとは所定間隔を保持して位
置している。
【0037】このように構成した脱着式シートにおいて
は、全てのロック機構20aのロック作用により、シー
トレッグ13の全ての脚部13b,13cがフロアFに
固定されていて、シートはフロアFに取付けられてい
る。このため、シートは着座可能な状態にある。また、
シートを構成するシートバック12が起立状態にある場
合には、操作規制機構20cはそのローラ26をヒンジ
カバー27の内部に位置させていて、ロック解除機構2
0bのロック解除操作を規制している。
【0038】しかして、かかるシートをフロアから取外
すには、先づシートバック12を前方へ倒伏させて、左
右のシートレッグ13に配設されているロック解除機構
20bのロック解除レバー24の操作部24aと把持部
13dを同時に把持し、図1に示すようにシートを持ち
上げる。
【0039】この間、操作規制機構20cにおいては、
シートバック12の前方への倒伏により、ロック解除レ
バー24の連結部24dの上端部に設けたローラ26
は、図5に示すように、ヒンジカバー27の開口部27
bから脱出して、ロック解除レバー24の回動操作を許
容する。また、ロック機構20aにおいては、ロック解
除レバー24による解除操作により、ロック機構20a
のフック21が回動してストライカ23から離脱し、全
てのロック機構20aによる全ての脚部13b,13c
のフロアFに対する固定が解除される。これにより、シ
ートレッグ13がフロアFから離脱して、シートをフロ
アFから取外すことができる。
【0040】また、取外したシートをフロアFに取付け
るには、ロック解除レバー24による解除操作を維持し
た状態でシートをフロアFの所定の位置に降ろして、ロ
ック解除レバー24による解除操作を解除すれば、ロッ
ク機構20aのフック21が回動復帰してストライカ2
3に掛止され、全てのロック機構20aにより両シート
レッグ13の全ての脚部13b,13cがフロアFに対
して固定され、シートはフロアFに取付けられる。
【0041】このように、かかるシートにおいては、フ
ロアFからの取外し作業をロック解除レバー24による
解除操作を維持した状態で持ち上げる1度の操作で行う
ことができ、また、フロアFへの取付け作業をロック解
除レバー24による解除操作を維持した状態で所定の位
置へ下ろす1度の操作で行うことができるため、シート
の取付け、取外し作業が簡単で作業性が極めてよい。
【0042】また、かかるシートにおいては、ロック解
除機構20bの解除操作を規制する操作規制機構20c
を備え、操作規制機構20cのロック解除機構20bに
対する操作規制をシートバック12の前方への倒伏動作
に連動して解除するように構成していて、シートバック
12を前方へ倒伏動作させない限り各ロック機構20a
による各脚部13b、13cのフロアFに対する固定を
解除させることができないため、シートへの着座時にシ
ートがフロアFから取外されるおそれは全くない。
【0043】また、かかるシートにおいて、シートクッ
ション11の下方にて出没可能に設けた前後の可動脚体
15,16を備え、シートをフロアFから離脱して取外
した後、各可動脚体15,16を下方へ突出させるよう
に構成している。このため、取外されたシートを屋外等
で使用する場合には、各可動脚体15,16の全ての可
動脚部15a,16aを下方へ突出させれば、図2に示
すように、シートを設置場所にて支持することができ、
シートを設置するための特別の支持部材を敷設すること
が不要であって、使い勝手がよい。
【0044】図6には、上記したシートのロック解除機
構20bとは異なるロック解除機構20dを備えたシー
トの一部が示されている。かかるロック解除機構20d
は、ロック解除機構20bを基本構成としているが、ロ
ック解除レバー24の後側支持部24cを2分割して、
これらの第1,第2分割レバー部24c1,24c2を、
図7に示す連結手段28にて互いに連結しているととも
に、第2分割レバー部24c2を回動させる操作レバー
24gを備えている。
【0045】連結手段28は、図7(a)に示すよう
に、第1分割レバー部24c1の連結部に設けた一対の
係合凹所28aと、第2分割レバー部24c2の連結部
に設けた一対の係合突起28bとにより構成されてい
る。各係合凹所28aは、正面からみて略90度扇形状
に切り欠いた断面形状を呈し、直径方向を中心に対称に
位置している。一方、各係合突起28bは、正面からみ
て細幅の長方形状を呈し、周方向に略180度離間して
外周縁から内方へ延びている。
【0046】各係合突起28bは、わずかに変位した状
態で平行に延びていて、同図(b)に示すように、各係
合凹所28aに嵌合した状態では、係合突起28bが係
合凹所28aの側面に当接している。
【0047】操作レバー24gは、左右の各リンク25
に連結されていて、操作レバー24gを持上げ操作すれ
ば、各リンク25が持上げられて、第2分割レバー部2
4c2を反時計方向に回動させる。
【0048】従って、ロック解除レバー24の第1分割
レバー部24c1側を反時計方向へ回動させた場合に
は、係合凹所28aの側面が係合突起28bに係合し
て、同図(d)に示すように、第2分割レバー部24c
2を一体的に回動させる。また、ロック解除レバー24
の第2分割レバー部24c2側を反時計方向へ回動させ
た場合には、同図(c)に示すように、係合突起28b
は一方の係合凹所28aの側面から漸次離間するととも
に他方の係合凹所28aの側面に近接し、最後には他方
の係合凹所28aの側面に係合して、第1分割レバー部
24c1を一体的に回動させる。
【0049】このため、シートバック12を前方へ倒伏
させた状態で、ロック解除レバー24の第2分割レバー
部24c2側を反時計方向へ所定量回動させた場合に
は、左右の後側のロック機構20aのフック21のみが
回動してストライカ23から離脱して、左右のシートレ
ッグ13の後側脚部13cのみをフロアFから離脱させ
る。
【0050】従って、この状態では、図8に示すよう
に、左右のシートレッグ13の前側脚部13bを中心に
して、折り畳まれた状態のシートを前方へ倒立させて格
納することができる。
【0051】図9には、上記したシートにおける前後の
可動脚部部15a,16aを各シートレッグ13の外側
面に回動可能に組付けた状態として、これらの可動脚部
部15a,16aをリンク機構29にて互いに連結した
シートの一部が示されている。リンク機構29は、左右
一対備えていて、中間リンク29aと、前側リンク29
bと、後側リンク29cとにより構成されている。
【0052】中間リンク29aは、シートレッグ13の
前後方向の中央部に前後方向へ回動可能に組み付けられ
ていて、その一端に前側リンク29bの後端が連結され
ており、かつ、その他端に後側リンク29cの前端が連
結されている。また、前側リンク29bの前端は可動脚
体15の可動脚部15aの中間部に連結されており、か
つ、後側リンク29cの後端は可動脚体16の可動脚部
16aの中間部に連結されている。
【0053】かかるリンク機構29においては、図9
(a)に示すように、中間リンク29aを上下方向に延
びる状態に位置させている場合には、前側リンク29b
および後側リンク29cは引込まれていて、可動脚部1
5a,16aは内側に回動して水平状態を保持し、中間
リング29aを前後方向へ回動させると、同図(b)に
示すように、前側リンク29bおよび後側リンク29c
を突出させて、可動脚部15a,16aを下方へ突出さ
せる。
【0054】このため、取外されたシートを屋外等で使
用する場合には、リンク機構29を操作して各可動脚体
15,16の全ての可動脚部15a,16aを下方へ突
出させて、図2に示すように、シートを屋外等の設置場
所にて直接支持することができて、極めて使い勝手がよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る脱着式シートの車室フロア
から取り外す直前の状態を示す側面図である。
【図2】同シートを車室フロア外の位置に配設した状態
の側面図である。
【図3】同シートの分解斜視図である。
【図4】同シートを構成するシートレッグ、および同シ
ートレッグに配設した各機構の斜視図である。
【図5】同シートを構成する操作規制機構の斜視図であ
る。
【図6】同シートを構成するロック解除機構の他の一例
を示す斜視図である。
【図7】同ロック解除機構のロック解除レバーを連結さ
せる連結手段の斜視図(a)、ロック解除レバーの非回
動状態における同連結手段の正面図(b)、ロック解除
レバーを構成する第2分割レバー部を回動させた状態の
同連結手段の正面図(c)、およびロック解除レバーを
構成する第1分割レバー部を回動させた状態の同連結手
段の正面図(d)である。
【図8】同シートを前方へ倒立して格納する状態を示す
側面図である。
【図9】互いに連結された前後の可動脚体が水平に格納
された状態にあるシートの側面図(a)、および同可動
脚体が突出した状態にあるシートの側面図(b)であ
る。
【図10】従来の脱着式シートの車室フロアから取外す
手順を示す側面図(a)〜(c)、および車室フロア外
の位置へ配設する状態の側面図(d)である。
【符号の説明】
11…シートクッション、12…シートバック、13…
シートレッグ、13a…レッグ本体、13b…前側脚
部、13c…後側脚部、13d…把持部、13e…ブラ
ケット、14…クッションフレーム、15,16…可動
脚体、15a,16a…可動脚部、15b,16b…連
結ロッド、20a…ロック機構、21…フック、21a
…支持ピン、22…ガイド溝、23…ストライカ、20
b,20d…ロック解除機構、24…ロック解除レバ
ー、24a…操作部、24b…前側支持部、24c…後
側支持部、24c1…第1分割レバー部、24c2…第2
分割レバー部、24d…連結部、24e…連結アーム、
24f…連結ピン、24g…操作レバー、25…リン
ク、25a…長孔、25b…連結ピン、20c…操作規
制機構、26…ローラ、27…ヒンジカバー、27a…
プレート、27b…開口部、28…連結手段、28a…
係合凹所、28b…係合突起、29…リンク機構、29
a…中間リンク、29b…前側リンク、29c…後側リ
ンク、F…フロア、P…回動支点。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションと、同シートクッション
    の下方に設けた左右一対のシートレッグと、同各シート
    レッグの前後に設けた各脚部をフロアに固定する前後一
    対のロック機構と、これら各ロック機構による前記各脚
    部の前記フロアに対する固定状態を連動して解除するロ
    ック解除機構を備え、同ロック解除機構の解除操作によ
    り前記シートレッグが前記フロアから離脱するように構
    成したことを特徴とする脱着式シート。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の脱着式シートにおいて、
    前記シートクッションの後端部に前後方向へ回動可能に
    組付けたシートバックを備えているとともに、前記ロッ
    ク解除機構の解除操作を規制する操作規制機構を備え、
    同操作規制機構の前記ロック解除機構に対する操作規制
    を前記シートバックの前方への倒伏動作に連動して解除
    するように構成したことを特徴とする脱着式シート。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の脱着式シートに
    おいて、前記シートクッションの下方にて出没可能に設
    けた左右一対の可動脚部を前後に備え、前記シートクッ
    ションを前記フロアから離脱して取外した後、前記各可
    動脚部を下方へ突出させて前記シートクッションを支持
    するように構成したことを特徴とする脱着式シート。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の脱着式シートにおいて、
    前記ロック機構は、前記シートレッグの前後の各脚部に
    回動可能に組付けられて前記フロアに設けた各ロックス
    トライカに離脱可能に掛止するフックを備え、かつ、前
    記ロック解除機構は前記シートレッグに回動可能に組付
    けられて前後方向に延びるロック解除レバーと、同ロッ
    ク解除レバーを前記各ロック機構のフックに連結するリ
    ンクを備え、同リンクを、前記ロック解除レバーの回動
    動作を前記フックに対する回動操作力に変換するように
    構成したことを特徴とする脱着式シート。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の脱着式シートにおいて、
    前記操作規制機構は前記ロック解除機構を構成する前記
    ロック解除レバーの後端部に設けた第1の係合部材と、
    前記シートバック側に設けられて前記第1の係合部材と
    係合し前記ロック解除レバーの回動を規制する第2の係
    合部材を備え、同第2の係合部材を、前記シートバック
    が前方へ所定量倒伏したとき前記第1の係合部材に対す
    る係合を解除するように構成したことを特徴とする脱着
    式シート。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の脱着式シートにおいて、
    前記ロック解除機構を構成する前記ロック解除レバー
    を、前記両ロック機構の前側ロック機構に連結される前
    側レバー部と後側ロック機構に連結される後側レバー部
    とに分割して連結手段を介して互いに連結し、同連結手
    段を、前記後側レバー部が所定量回動したとき前記前側
    レバー部と係合して一体的に回動するように構成したこ
    とを特徴とする脱着式シート。
  7. 【請求項7】請求項3に記載の脱着式シートにおいて、
    前記各可動脚部を前記シートレッグに回動可能に組付け
    て、前側の左右両可動脚部、および後側の左右両可動脚
    部が連結部材にて互いに連結していることを特徴とする
    脱着式シート。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の脱着式シートにおいて、
    前記各可動脚部の前側の可動脚部と後側の可動脚部とを
    リンク機構を介して連結して、全ての脚部が互いに連動
    して出没するように構成したことを特徴とする脱着式シ
    ート。
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