JPH1148759A - 暖房用熱交換器 - Google Patents

暖房用熱交換器

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JPH1148759A
JPH1148759A JP21504297A JP21504297A JPH1148759A JP H1148759 A JPH1148759 A JP H1148759A JP 21504297 A JP21504297 A JP 21504297A JP 21504297 A JP21504297 A JP 21504297A JP H1148759 A JPH1148759 A JP H1148759A
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holding plate
heat exchanger
electric heating
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道泰 山本
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H3/00Air heaters
    • F24H3/02Air heaters with forced circulation
    • F24H3/04Air heaters with forced circulation the air being in direct contact with the heating medium, e.g. electric heating element
    • F24H3/0405Air heaters with forced circulation the air being in direct contact with the heating medium, e.g. electric heating element using electric energy supply, e.g. the heating medium being a resistive element; Heating by direct contact, i.e. with resistive elements, electrodes and fins being bonded together without additional element in-between
    • F24H3/0429For vehicles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H9/00Details
    • F24H9/18Arrangement or mounting of grates or heating means
    • F24H9/1854Arrangement or mounting of grates or heating means for air heaters
    • F24H9/1863Arrangement or mounting of electric heating means
    • F24H9/1872PTC

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気発熱体9の電気的特性を損なう恐れがな
く、しかも、電気発熱体9を暖房用熱交換器のコア部に
容易に組付可能とする。また、凝縮水等の付着に起因す
る電気発熱体9のショート、漏電を良好に防止できるよ
うにする 【解決手段】 熱交換用コア部のうち、電気発熱体9が
設置される部位では、隣接するコルゲートフィン7の折
り曲げ頂部相互の間に、偏平チューブ6の長手方向に延
びる断面U字状の保持板10を配置し、この保持板のU
字状曲げ形状からなる閉塞端部10aがコア部空気入口
側に向き、他端側の開口部10bがコア部空気出口側に
向くようにし、保持板10の対向する2つの板面10
c、10d相互の間に、開口部10bから電気発熱体9
を電気絶縁して組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気発熱体を一体化
した暖房用熱交換器に関するもので、車両エンジン(内
燃機関)にて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源
として空気を加熱する車両暖房用熱交換器に用いて好適
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気発熱体を一体化した
熱交換器は、特開平5−69732号公報において提案
されている。この従来装置によれば、温水(エンジン冷
却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器に電
気発熱体を一体化することにより、エンジン始動直後の
ように温水温度が低いときには、電気発熱体への通電に
より、電気発熱体の発生熱を空気中に放熱して空気を加
熱することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報記
載の従来装置では、発熱体素子と電極板から構成される
電気発熱体を暖房用熱交換器のコア部と一体ろう付けし
ているので、高温のろう付け温度(アルミニュウムのろ
う付けの場合、600°C程度)の雰囲気に発熱体が晒
されるので、発熱体の電気的特性が著しく損なわれると
いう不具合がある。
【0004】また、車両空調装置では、通常、冷房用熱
交換器(蒸発器)の空気下流側に暖房用熱交換器を設置
して、暖房用熱交換器による再加熱量の調整により車室
内への吹出空気温度を調整する構成となっているので、
冷房用熱交換器で発生した凝縮水や外気導入口から侵入
した雪等が空気流れとともに暖房用熱交換器の前面側に
飛散し、付着する場合がある。しかるに、上記従来装置
では、暖房用熱交換器のコア部から電気発熱体が露出し
ているので、電気発熱体部への凝縮水等の付着により電
気的ショート、漏電等の恐れがある。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
電気発熱体の電気的特性を損なう恐れがなく、しかも、
電気発熱体を暖房用熱交換器のコア部に容易に組付可能
とすることを目的とする。また、本発明は凝縮水等の付
着に起因する電気的ショート、漏電を良好に防止できる
ようにすることを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、偏平チューブ(6)とコ
ルゲートフィン(7)との組み合わせからなる熱交換用
コア部(3)の一部の部位に、電気発熱体(9)を設置
する暖房用熱交換器において、熱交換用コア部(3)の
うち、電気発熱体(9)が設置される部位では、隣接す
るコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部相互の間に、
偏平チューブ(6)の長手方向に延びる断面U字状の保
持板(10)を配置し、この保持板(10)のU字状曲
げ形状からなる閉塞端部(10a)が熱交換用コア部
(3)の空気入口側に向き、他端側の開口部(10b)
が熱交換用コア部(3)の空気出口側に向くようにし、
保持板(10)の対向する2つの板面(10c、10
d)相互の間に所定間隔(L1 )を設定した状態で、こ
の2つの板面(10c、10d)をそれぞれコルゲート
フィン(7)の折り曲げ頂部に接合し、開口部(10
b)から保持板(10)の内部に電気発熱体(9)を電
気絶縁して組み付けたことを特徴としている。
【0007】これによると、コルゲートフィン(7)に
予め保持板(10)を接合しておき、熱交換用コア部
(3)の一体ろう付け終了後に保持板(10)の内部に
電気発熱体(9)を組み付けることができるので、熱交
換用コア部(3)のろう付けによって電気発熱体の電気
的特性を損なう恐れが全くない。しかも、コルゲートフ
ィン(7)が波形状を有する複雑な形状であっても、予
め保持板(10)がコルゲートフィン(7)に接合して
あるから、コルゲートフィン(7)の波形状をつぶすこ
となく、保持板(10)の板面(10c、10d)の平
板形状に沿って電気発熱体(9)の組付を容易に行うこ
とができる。従って、電気発熱体(9)の組付容易化
と、コルゲートフィン(7)の形状維持(伝熱性能の確
保)とを良好に両立できる。
【0008】また、保持板(10)の内部に電気発熱体
(9)を電気絶縁して組み付けているから、電気発熱体
(9)への通電時に熱交換用コア部(3)の金属部材
(チューブ等)に電流を流すことなく、電気発熱体
(9)に直接通電できる。その結果、熱交換用コア部
(3)の金属部材が電食により腐食するのを防止でき、
熱交換器の耐食性を確保できるとともに、熱交換器での
電気的ショート事故等の恐れがないので、安全性を高め
ることができる。
【0009】さらに、保持板(10)のU字状曲げ形状
からなる閉塞端部(10a)が熱交換用コア部3の空気
入口側に向くようにしているから、水が熱交換用コア部
(3)の空気上流側の面に付着しても、閉塞端部(10
a)により水が保持板(10)の内側に進入するのを確
実に防止できる。従って、凝縮水が電気発熱体(9)に
付着することがない。そのため、水の付着よる電気発熱
体(9)のショート事故、漏電等の不具合が発生するこ
とがない。
【0010】また、請求項2記載の発明のように、保持
板(10)の開口部(10b)を電気発熱体(9)の端
部より空気流れ下流側に突出させれば、万一、保持板
(10)の外表面を水が伝わってきて、開口部(10
b)の部位まで到達しても、水が直接、電気発熱体
(9)上に付着するのを防止できる。また、請求項3記
載の発明のように、保持板(10)の開口部(10b)
をスカート状に広がるようにしても、開口部(10b)
の部位まで到達した水が直接、電気発熱体(9)上に付
着するのを防止できる。
【0011】また、請求項4記載の発明では、熱交換用
コア部(3)の空気流れ方向の寸法であるコア部厚さ
(D)に対して、保持板(10)のコア部厚さ方向の寸
法が同等であり、一方、電気発熱体(9)のコア部厚さ
方向の寸法が保持板(10)のコア部厚さ方向の寸法よ
り小であり、保持板(10)に、前記電気発熱体(9)
のコア部厚さ方向の位置決めを行う位置決め手段(10
e、10f)を備えることを特徴としている。
【0012】これによると、電気発熱体(9)のコア部
厚さ方向の寸法に比して保持板(10)のコア部厚さ方
向の寸法が大幅に大きくなる構成であっても、保持板
(10)の位置決め手段(10e、10f)により電気
発熱体(9)のコア部厚さ方向の位置決めを確実に行う
ことができる。そのため、コア部厚さ(D)の異なる暖
房用熱交換器に対しても同一の電気発熱体(9)を共通
使用できる。換言すると、コア部厚さ(D)の変更に伴
って、専用の電気発熱体(9)を製造する必要がなく、
同一の電気発熱体(9)の共通使用によりコスト低減を
図ることができる。
【0013】上記位置決め手段は、請求項5のように、
2つの板面(10c、10d)のうち少なくとも一方か
ら内側方向へ突出するストッパー部(10e)にて構成
することができ、あるいは、請求項7のように、保持板
(10)とは別体で形成され、電気発熱体(9)と閉塞
端部(10a)との間に収容されたストッパー部材(1
0f)にて構成することができる。
【0014】また、請求項6記載の発明では、保持板
(10)の2つの板面(10c、10d)のうち少なく
とも一方に、ストッパー部(10e)と閉塞端部(10
a)との間に位置する補強リブ(10g)を形成するこ
とを特徴としている。これによると、補強リブ(10
g)の形成により保持板(10)の剛性を高めて、保持
板(10)の変形を抑制できる。
【0015】また、請求項8記載の発明では、偏平チュ
ーブ(6)、コルゲートフィン(7)および保持板(1
0)をアルミニュウムで形成して、一体ろう付けしてい
ることを特徴としている。従って、保持板(10)の接
合を熱交換用コア部(3)の一体ろう付けと同時に簡単
に行うことができる。しかも、コルゲートフィン(7)
の折り曲げ高さに多少の不揃いがあっても、コルゲート
フィン(7)と保持板(10)とを予めろう付けしてい
るので、ろう付け時に溶融ろう材が毛細管現象によりコ
ルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部と保持板(10)
との隙間に浸透して隙間を埋めることができる。従っ
て、コルゲートフィン(7)の各折り曲げ頂部を保持板
(10)に確実に接合できるので、電気発熱体(9)の
発生熱を保持板(10)からコルゲートフィン(7)に
効率よく伝導できる。
【0016】また、請求項9記載の発明では、電気発熱
体(9)に、正極側電極板(9b)および負極側電極板
(9c)と、この両電極板(9b、9c)の間に配置さ
れた発熱体素子(9a)とを備えるとともに、この両電
極板(9b、9c)の周囲を電気絶縁材料からなる被覆
部材(9d)により被覆し、この被覆部材(9d)の表
面が保持板(10)の内側面に圧接するようにして、電
気発熱体(9)を保持板(10)の内部に組み付けたこ
とを特徴としている。
【0017】これによると、電気発熱体(9)と保持板
(10)との間を被覆部材(9d)により確実に電気絶
縁することができるとともに、被覆部材(9d)により
両電極板(9b、9c)および発熱体素子(9a)の保
護を行うことができる。また、請求項10記載の発明で
は、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)
に、それぞれ外部回路との電気接続用の端子部(9e、
9f)を一体成形し、この端子部(9e、9f)を、正
極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)から熱
交換用コア部(3)の空気下流側に突出させることを特
徴としている。
【0018】これによると、両電極板(9b、9c)に
一体成形した端子部(9e、9f)により外部回路との
電気接続を簡単に行うことができるとともに、端子部
(9e、9f)の接続部に水が付着することも低減でき
る。また、請求項11記載の発明では、熱交換用コア部
(3)に、電気発熱体(9)を保持板(10)の内部で
圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(1
2、13)を備えていることを特徴としている。
【0019】これによると、締結部材(12)により電
気発熱体(9)の保持固定を確実に行うことができると
ともに、電気発熱体(9)における正極側電極板(9
b)および負極側電極板(9c)と発熱体素子(9a)
との圧接状態を確実に維持できる。また、請求項12記
載の発明では、締結部材(12)を保持板(10)の開
口部(10b)側にのみ備えることを特徴としている。
【0020】本発明による保持板(10)は、U字状曲
げ形状からなる閉塞端部(10a)を備えているから、
請求項12記載のように締結部材(12)を保持板(1
0)の開口部(10b)側に備えるだけで、電気発熱体
(9)の保持固定が可能となる。なお、上記各手段の括
弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との
対応関係を示すものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図5は本発明を適用した車両暖
房用熱交換器の第1実施形態を示すもので、図1におい
て、暖房用熱交換器Hは、温水入口側タンク1と、温水
出口側タンク2と、この両タンク1、2の間に設けられ
た熱交換用コア部3とを有している。
【0022】温水入口側タンク1には図示しない車両エ
ンジンからの温水(エンジン冷却水)が流入する入口パ
イプ4が設けられ、温水出口側タンク2には温水を外部
へ流出させ、エンジン側に還流させる出口パイプ5が設
けられている。なお、本例の熱交換器は図1に示すよう
に左右対称形であるので、温水入口側タンク1と温水出
口側タンク2とを左右逆転してもよい。
【0023】各タンク1、2はそれぞれタンク本体部1
a、2aと、このタンク本体部1a、2aの開口端面を
閉じるシートメタル1b、2bとからなり、図1、2の
上下方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そ
して、シートメタル1b、2bには偏平状のチューブ挿
入穴(図示せず)が多数個、図1、2の上下方向に1列
または複数列並んで形成されている。
【0024】熱交換用コア部3は暖房用空気の流れ方向
(図1の矢印A方向)に対して平行な偏平状に形成され
た偏平チューブ6を多数個図1、2の上下方向に並列配
置している。そして、この多数個の偏平チューブ6相互
の間に波形状に成形されたコルゲートフィン(フィン部
材)7を配置し接合している。このコルゲートフィン7
には周知のごとく暖房用空気の流れ方向Aに対して所定
角度で斜めに多数のルーバ(図示せず)が切り起こし成
形されており、このルーバの成形によりフィン熱伝達率
を向上させている。
【0025】偏平チューブ6の両端開口部はシートメタ
ル1b、2bのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、
接合される。また、コア部3の最外側(図1の上下両端
部)のコルゲートフィン7のさらに外側にはサイドプレ
ート8a、8bが配設され、このサイドプレート8a、
8bは最外側のコルゲートフィン7およびシートメタル
1b、2bに接合される。
【0026】さらに、熱交換用コア部3の一部の部位
に、偏平チューブ6の代わりに、電気発熱体9を設置し
ている。図1の例では、熱交換用コア部3の4箇所(斜
線部)に電気発熱体9を等間隔で設置している。そし
て、熱交換用コア部3のうち、電気発熱体9が設置され
る部位では、隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂
部の間に、偏平チューブ6の長手方向に延びる断面U字
状の保持板10を配置している。図2、3に示すよう
に、この保持板10のU字状曲げ形状からなる閉塞端部
10aが熱交換用コア部3の空気入口側に向き、他端側
の開口部10bが熱交換用コア部3の空気出口側に向く
ように、保持板10の配置方向が設定されている。
【0027】また、保持板10は、その対向する2つの
板面10c、10d相互の間に所定間隔L1 を設定し、
その状態で、この2つの板面10c、10dをそれぞれ
コルゲートフィン7の折り曲げ頂部に接合するようにし
てある。電気発熱体9は、開口部10bから保持板10
の内部に挿入されて保持される。ここで、電気発熱体9
は保持板10に対して後述の構造により電気的に絶縁し
て保持される。
【0028】なお、保持板10の全体の厚さL2 は、偏
平チューブ6の厚さL3 と同一に設定してあるので、偏
平チューブ6の代わりに保持板10を隣接するコルゲー
トフィン7相互の間に設置できる。図3において、Dは
コア部厚さで、空気流れ方向Aの偏平チューブ6および
コルゲートフィン7の寸法である。 ところで、本例にお
ける熱交換器では、上記各構成部品1〜8bのすべてが
アルミニュウム(アルミニュウム合金も含む)にて成形
されており、また、断面U字状の保持板10も同様にア
ルミニュウムにて成形されている。保持板10は板厚
0.1〜0.5mm程度の金属薄板であり、また、平板
状の保持板10の幅(暖房空気の流れ方向Aの幅)はコ
ア部厚さDと略同一であり、また、保持板10の長手方
向の寸法(図1の左右方向の寸法)はシートメタル1
b、2b間の寸法と略同一である。
【0029】電気発熱体9は図2〜4に示す構造になっ
ており、板状の発熱体素子9aと、この発熱体素子9a
の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板9b、9
cとからなる3層のサンドウイッチ構造になっている。
そして、この電極板9b、9cの周囲を全周にわたって
電気的絶縁材料からなる被覆部材9dにより被覆してい
る。ここで、発熱体素子9aは所定の設定温度(例え
ば、200°C付近)T 0 にて抵抗値が急増する正の抵
抗温度特性を有する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリ
ウム)からなるPTCヒータ素子であり、その板厚は
1.0〜2.0mm程度である。
【0030】発熱体素子9aの両電極板9b、9cはア
ルミニュウム、銅、ステンレス等の導電金属材から成形
されており、その板厚は0.1〜0.5mm程度であ
る。この両電極板9b、9cの長手方向の寸法(図1の
左右方向の寸法)は保持板10と略同一である。そし
て、この両電極板9b、9cの長手方向において発熱体
素子9aは複数箇所(図4の例では4箇所)配置されて
いる。発熱体素子9aと両電極板9b、9cは互いに圧
接することにより、両者間の電気的導通を得るようにし
てある。
【0031】被覆部材9dが保持板10の板面10c、
10dの内側面に圧接するようにして、電気発熱体9は
保持板10の内部に組み付けられる。ここで、被覆部材
9dは保持板10と両電極板9b、9cとの間の電気的
な絶縁作用を果たすものであるが、発熱体素子9aの熱
を保持板10に伝導する役割を果たすため、保持板10
と両電極板9b、9cとの間の被覆部材9dの厚さt1
は25μ〜100μ程度の薄膜状にして、良好な熱伝導
作用を確保している。
【0032】一方、発熱体素子9aの側方における被覆
部材9dの厚さt2 は1〜2mm程度に厚くして、発熱
体素子9aの保護を図るようにしてある。被覆部材9d
の具体的材質としては、高耐熱性の樹脂(例えば、ポリ
イミド樹脂等)が好ましい。上記電極板9bは正極側電
極板であり、また、上記電極板9cは負極側電極板であ
り、それぞれ外部回路との電気接続用の端子部9e、9
fが一体成形されている。この両端子部9e、9fは本
例では熱交換用コア部3の後方側(空気流れ方向Aの下
流側)に突出している。また、正極側電極板9bの端子
部9eは図1に示すように正極側電極板9bの右側端部
に形成され、負極側電極板9cの端子部9fは負極側電
極板9cの左側端部に形成されている。
【0033】なお、各電気発熱体9の電極板9b、9c
に一体成形された端子部9e、9fには、図示しない外
部制御回路が電気接続され、この外部制御回路を介して
車載電源から各電気発熱体9に通電されるようになって
いる。ここで、端子部9e、9fは一体成形でなく溶接
等により電極板9b、9cに接合してもよいことはもち
ろんである。
【0034】12、13はステンレスのような耐食性に
優れた金属材料からなる締結(バンド)部材であって、
熱交換用コア部3の空気入口側の面および空気出口側の
面の両方に配置される。締結部材12、13はその両端
に折り曲げ形状からなる引掛け部を有しており、この引
掛け部を上下のサイドプレート8a、8bの長手方向の
中央部に形成された係止溝部8c、8dに引掛けて、上
下のサイドプレート8a、8bの間に装着する。この締
結部材12、13の装着により、電気発熱体9を保持板
10の板面10c、10d間に圧接保持させる締付け力
を熱交換用コア部3に対して作用させる。なお、図1で
は、コア部3の幅方向(図1の左右方向)の中央の1箇
所のみに締結部材12、13を装着しているが、コア部
3の幅方向の複数箇所に締結部材12、13を装着して
もよいことはいうまでもない。
【0035】また、保持板10はU字状曲げ形状からな
る閉塞端部10aを有しているから、開口部10b側に
のみ締結部材12を設置するだけで、電気発熱体9の保
持固定が可能となる。図5は本実施形態の暖房用熱交換
器Hを適用した車両用空調装置の概要を示すもので、樹
脂製の空調ケース14の上流側に配置された電動送風フ
ァン15により、車室内空気または車室外空気が吸い込
まれて、冷凍サイクルの蒸発器(冷房用熱交換器)16
に送風され、ここで送風空気は冷却、除湿される。次
に、この冷風はエアミックスドア17により暖房用熱交
換器Hを通過する流れと、バイパス通路18を通過する
流れとに分岐され、暖房用熱交換器Hで加熱される温風
とバイパス通路18を通過する冷風の風量割合をエアミ
ックスドア17の回動量により調整して、車室内への吹
出空気温度を制御するようになっている。
【0036】なお、エアミックスドア17を廃止して、
暖房用熱交換器Hに循環する温水量を温水制御弁により
制御して吹出空気温度を制御するタイプの車両用空調装
置に対しても本発明は同様に適用できる。次に、上記し
た暖房用熱交換器の製造方法を説明すると、まず、最初
に図1に示す熱交換器構成を組み付けるコア組付工程を
行う。すなわち、熱交換用コア部3のチューブ6とコル
ゲートフィン7を交互に積層するとともに、熱交換用コ
ア部3のうち、電気発熱体9が設置される部位(図1の
4箇所の斜線部)では、隣接するコルゲートフィン7の
折り曲げ頂部の間に、チューブ6の長手方向に延びる断
面U字状の保持板10を配置する。ここで、この保持板
10の対向する2つの板面10c、10dの間隔を所定
間隔L1 に保持するために、この保持板10の内部に、
この所定間隔L1 の板厚を持ったダミー板(図示せず)
を挿入する。
【0037】このダミー板は後述の一体ろう付けの工程
に対する耐熱性を有し、かつアルミニュウムろう付けさ
れない特性を持った材質(例えば、カーボン等)で形成
しておく。この組付工程で、タンク1、2、パイプ4、
5、およびサイドプレート8a、8bも組み付けること
はもちろんである。次に、上記のごとくして、組み付け
た熱交換器組付体の組付状態を図示しない適宜の治具に
より保持して、ろう付け炉内に搬入し、ろう付け工程を
行う。すなわち、ろう付け炉内で熱交換器組付体をろう
付け温度(600°C程度)に加熱して、熱交換器各部
材のアルミニウムクラッド材のろう材を溶融し、熱交換
器組付体の各部材間を一体ろう付けする。
【0038】ろう付け終了後に、熱交換器組付体をろう
付け炉から搬出し、常温まで熱交換器組付体の温度が低
下した後に、電気発熱体9の組付工程を行う。すなわ
ち、電気発熱体9はそれ単独で、熱交換器組付体とは別
に、板状の発熱体素子9aの表裏両面を平板状の電極板
9b、9cにより挟み込んで3層のサンドウイッチ構造
とし、電極板9b、9cの周囲を全周にわたって被覆部
材9dにより被覆しておく。
【0039】そして、熱交換器組付体の熱交換用コア部
3における4箇所の保持板10の内側に挿入されている
ダミー板を取り出す。この後に、保持板10の対向する
2つの板面10c、10dの内側に形成される所定間隔
1 の空間に、開口部10bから閉塞端部10a側へ向
かって電気発熱体9を挿入する。このとき、被覆部材9
dが保持板10に圧接するようにして、電気発熱体9を
保持板10内に組み付ける。
【0040】この電気発熱体9の組付の後に、締結部材
12、13の両端の引掛け部を上下のサイドプレート8
a、8bの係止溝部8c、8dに引掛けて、上下のサイ
ドプレート8a、8bの間に締結部材12、13を熱交
換用コア部3が圧縮されるように装着する。これによ
り、電気発熱体9を保持板10の内側に圧接保持させる
締付け力を熱交換用コア部3に対して作用させ、電気発
熱体9を保持板10の内側に確実に保持固定できる。ま
た、同時に、電気発熱体9の内部において、発熱体素子
9aの表裏両面が平板状の電極板9b、9cに確実に圧
接するので、小さな接触抵抗で良好な電気導通状態が得
られる。
【0041】次に、上記構成において作動を説明する。
車室の暖房を行うときには、図5の空調用送風ファン1
5が作動して、暖房用熱交換器Hのコア部3の偏平チュ
ーブ6とコルゲートフィン7との間の空隙部に矢印Aの
ように暖房用空気が通過する。一方、車両用エンジンの
ウォータポンプ(図示せず)の作動によりエンジンから
の温水(熱源流体)が入口パイプ4より温水入口側タン
ク1内に流入する。
【0042】そして、温水は、入口側タンク1にて多数
本の偏平チューブ6に分配され、この偏平チューブ6を
並列に流れる間にコルゲートフィン7を介して暖房用空
気に放熱する。多数本の偏平チューブ6を通過した温水
は、温水出口側タンク2に流入し、ここで集合され、出
口パイプ5から温水は熱交換器外部へ流出し、エンジン
側に還流する。
【0043】一方、暖房時において、エンジンからの温
水の温度が設定温度(例えば、80°C)より低いとき
は、外部制御回路から両電極板9b、9cの端子部9
e、9f間に車載電源の電圧を加える。これにより、発
熱体素子9aが通電され発熱する。発熱体素子9aの発
熱は電極板9b、9c、被覆部材9d、保持板10を経
て、両側のコルゲートフィン7に伝導されて、このコル
ゲートフィン7から暖房用空気に放熱される。従って、
温水の低温時でも暖房空気を速やかに加熱して即効暖房
を行うことができる。
【0044】なお、電気発熱体9の発熱体素子9aは所
定の設定温度T0 にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特
性を有するPTC素子であるから、周知のごとく、その
発熱温度を設定温度T0 に自己制御する自己温度制御機
能を備えている。ところで、車両用空調装置では、図5
に示すように、空調ケース14内において冷房用熱交換
器16の下流側に暖房用熱交換器Hが配置されているの
で、冷房用熱交換器16で発生した凝縮水が空気流れと
ともに暖房用熱交換器Hに向かって飛散し、暖房用熱交
換器Hの空気上流側の面に付着することがある。また、
外気導入口より雪が空調ケース14内に入り込み、送風
ファン15の作動により雪が飛散、溶融して暖房用熱交
換器Hの空気上流側の面に付着することもある。
【0045】しかし、本実施形態によると、保持板10
のU字状曲げ形状からなる閉塞端部10aが熱交換用コ
ア部3の空気入口側に向き、他端側の開口部10bが熱
交換用コア部3の空気出口側に向くように、保持板10
の配置方向が設定されているから、凝縮水等が暖房用熱
交換器Hの空気上流側の面に付着しても、閉塞端部10
aにより凝縮水等が保持板10の内側に進入するのを確
実に防止できる。
【0046】従って、凝縮水等が電気発熱体9に付着す
ることがないので、電気発熱体9の電気絶縁性の薄膜状
の被覆部材9dに万一亀裂等が発生しても、水の付着よ
る電気的ショート事故等の不具合が発生することもな
い。さらに、本実施形態では図3に示すように、断面U
字状保持板10の開口部10bを電気発熱体9の空気下
流側端部より若干量突出させているから、万一、保持板
10の外表面を水が伝わってきて、開口部10bの部位
まで到達しても、水が直接、電気発熱体9上に付着しに
くいという利点がある。
【0047】また、電気発熱体9の電気接続用の端子部
9e、9fを熱交換用コア部3の空気流れ方向Aの下流
側に突出させているので、端子部9e、9fへの水付着
を避けることができ、端子部9e、9fの劣化、電気的
ショート、漏電等の不具合を防止できる。 また、電気
発熱体9を断面U字状の保持板10内部で安定に保持で
きるから、電気発熱体9の位置ずれの心配も少ない。
【0048】また、波形状を有する複雑な形状からなる
コルゲートフィン7に、予め保持板10を接合してお
き、この保持板10の板面10c、10dの平板形状に
沿って電気発熱体9の組付を行うから、電気発熱体9の
組付時にコルゲートフィン7の波形状をつぶすことがな
い。従って、電気発熱体9をコルゲートフィン7の間に
配置する構成であっても、コルゲートフィン7の波形状
を維持し伝熱性能を確保できる。
【0049】また、コルゲートフィン7に対して電気発
熱体9を直接接合する場合には、コルゲートフィン7の
折り曲げ高さに不揃いがあると、コルゲートフィン7の
折り曲げ頂部と電気発熱体9との間に隙間が発生して、
電気発熱体9の熱を効率よくコルゲートフィン7に伝導
できない場合が生じる。これに反し、本実施形態によれ
ば、コルゲートフィン7と保持板10とを予めろう付け
しているので、コルゲートフィン7の折り曲げ高さに多
少の不揃いがあっても、ろう付け時に溶融ろう材が毛細
管現象によりコルゲートフィン7の折り曲げ頂部と保持
板10との隙間に浸透して、この隙間を埋めることがで
きる。そのため、コルゲートフィン7の各折り曲げ頂部
を保持板10に確実に接合でき、電気発熱体9の発生熱
を保持板10からコルゲートフィン7に効率よく伝導で
きる。
【0050】また、電気発熱体9において、発熱体素子
9aおよび電極板9b、9cは被覆部材9dにより被覆
されて、保持板10に対して電気的に絶縁されているか
ら、暖房用熱交換器Hと電気絶縁して各電気発熱体9に
通電することができる。従って、暖房用熱交換器Hの金
属部材に電流が流れることがなく、暖房用熱交換器Hの
金属部材(チューブ等)が電食により腐食するのを防止
できるとともに、暖房用熱交換器Hの安全性を高めるこ
とができる。
【0051】(第2実施形態)図6は第2実施形態であ
り、断面U字状保持板10の開口部10bを電気発熱体
9の端部より若干量突出させるとともに、開口部10b
をコルゲートフィン7より空気下流側部位においてスカ
ート状に外方へ広げるようにしている。これにより、保
持板10の外表面を開口部10bの部位まで到達した水
が、直接、電気発熱体9上に付着するのをより一層防止
できる。
【0052】(第3実施形態)図7は第3実施形態であ
り、第1実施形態の暖房用熱交換器Hは、図1に示すよ
うに、温水入口側タンク1から温水出口側タンク2に向
かって、全部の偏平チューブ6を温水が一方向(図1の
左側から右側)に流れる、いわゆる全パス(一方向流
れ)タイプのものであるが、第3実施形態の暖房用熱交
換器Hは温水をUターンして流すタイプのものである。
【0053】すなわち、熱交換用コア部3の一端側に位
置するタンクを温水入口側タンク1と温水出口側タンク
2とに分割し、熱交換用コア部3の他端側に温水をUタ
ーンさせる中継タンク19を設け、温水入口1からの温
水を入口側タンク1からコア部3の左側の偏平チューブ
6群を通して中継タンク19内に流入させる。そして、
この中継タンク19にて温水をUターンさせてコア部3
の右側の偏平チューブ6群を通して出口側タンク2に流
入させ、温水出口5から温水を熱交換器外部へ流出させ
る。このようなUターン流れタイプの暖房用熱交換器H
においても、第1実施形態と同様な構成にて電気発熱体
9をコア部3の所定部位に偏平チューブ6の代わりに設
置できる。
【0054】(第4実施形態)暖房用熱交換器Hのコア
部厚さDは、熱交換器伝熱性能の差異により種々変更さ
れ、それに伴って、専用の電気発熱体9を設定すると、
電気発熱体9の種類が増えてコスト高となる。そこで、
第4実施形態では、このコア部厚さDが変更されても、
同一の電気発熱体9を共通使用できるようにしたもので
ある。
【0055】図8は第4実施形態を示すもので、図8の
熱交換器では、コア部厚さ方向(空気流れ方向A)に偏
平チューブ6を2列配置しており、そのため、コア部厚
さDが図3の2倍近くになっている。その結果、保持板
10のコア部厚さ方向の寸法は電気発熱体9のコア部厚
さ方向の寸法よりかなり大きくなる。そこで、保持板1
0のコア部厚さ方向の途中にストッパー部10eを形成
して、電気発熱体9のコア部厚さ方向の位置決めを行う
ようにしたものである。
【0056】より具体的に説明すると、保持板10の対
向する2つの板面10c、10dの途中部位を内側方向
へ突出させて凸部を形成し、この凸部同志を当接し、接
合することによりストッパー部10eを構成している。
第4実施形態によると、電気発熱体9のコア部厚さ方向
の寸法に比して保持板10のコア部厚さ方向の寸法が大
幅に大きくなる構成であっても、保持板10のストッパ
ー部10eにより電気発熱体9のコア部厚さ方向の位置
決めを確実に行うことができるので、コア部厚さDの異
なる暖房用熱交換器Hに対しても同一の電気発熱体9を
共通使用できる。
【0057】(第5実施形態)図9は第5実施形態であ
り、第4実施形態によるストッパー部10eの変形例で
ある。すなわち、第5実施形態では保持板10の内側
に、別体(適宜の樹脂または金属製)のストッパー部材
10fを配置して、第4実施形態と同じ効果を得るよう
にしたものである。
【0058】(第6実施形態)図10は第6実施形態で
あり、第4実施形態によるストッパー部10eの変形例
である。すなわち、第6実施形態では保持板10の対向
する2つの板面10c、10dのうち、片側の板面10
cのみから内側方向へ突出する凸部を形成し、この凸部
のみでストッパー部10eを形成している。
【0059】(第7実施形態)図11は第7実施形態で
あり、第4実施形態に対して、保持板10のストッパー
部10eと閉塞端部10aとの間に補強リブ10gを形
成している。この補強リブ10gは2つの板面10c、
10dの途中部位を内側方向へ突出させた凸部からな
る。この補強リブ10gの形成により保持板10のスト
ッパー部10eと閉塞端部10aとの間の部分の剛性が
高まるので、この部分での保持板10の変形を抑制でき
る。
【0060】(他の実施形態)なお、第7実施形態にお
ける補強リブ10gを2つの板面10c、10dのう
ち、いずれか一方のみに形成してもよい。また、上記図
8〜11におけるストッパー部10eおよび補強リブ1
0gは、コア部3のチューブ長手方向(図1の左右方
向)の全長にわたって連続的に形成してもよく、あるい
は不連続に形成することもできる。
【0061】また、上記の実施形態では、車両暖房用熱
交換器について説明したが、本発明は車両用に限定され
ることなく、種々な用途の暖房用熱交換器に広く適用可
能である。また、電気発熱体9の設置形態を図1の形態
に限らず、暖房用熱交換器の仕様の変化に対応して種々
変更し得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す暖房用熱交換器の
斜視図である。
【図2】図1の電気発熱体設置部の拡大斜視図である。
【図3】図1の電気発熱体設置部の断面図である。
【図4】(a)は本発明の一実施形態の電気発熱体の一
部破断斜視図、(b)は同電気発熱体の横断面図、
(c)は同電気発熱体の縦断面図、(d)は同電気発熱
体の平面図である。
【図5】本発明による暖房用熱交換器を適用した車両空
調装置の通風系の概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す電気発熱体設置部
の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す暖房用熱交換器の
斜視図である。
【図8】本発明の第4実施形態を示す電気発熱体設置部
の断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態を示す電気発熱体設置部
の断面図である。
【図10】本発明の第6実施形態を示す電気発熱体設置
部の断面図である。
【図11】本発明の第7実施形態を示す電気発熱体設置
部の断面図である。
【符号の説明】
1、2…タンク、3…熱交換用コア部、6…偏平チュー
ブ、7…コルゲートフィン、9…電気発熱体、9a…発
熱体素子、9b、9c…電極板、9d…被覆部材、9
e、9f…端子部、10…保持板、10a…閉塞端部、
10b…開口部、10c、10d…板面、10e…スト
ッパー部、10f…ストッパー部材、10g…補強リ
ブ、12、13…締結部材。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源流体が流通する偏平チューブ(6)
    を多数本並列配置するとともに、この多数本の偏平チュ
    ーブ(6)の間にコルゲートフィン(7)を接合するこ
    とにより熱交換用コア部(3)が構成されており、 この熱交換用コア部(3)の一部の部位に電気発熱体
    (9)を設置する暖房用熱交換器において、 前記熱交換用コア部(3)のうち、前記電気発熱体
    (9)が設置される部位では、隣接するコルゲートフィ
    ン(7)の折り曲げ頂部相互の間に、前記偏平チューブ
    (6)の長手方向に延びる断面U字状の保持板(10)
    を配置し、 この保持板(10)のU字状曲げ形状からなる閉塞端部
    (10a)が前記熱交換用コア部(3)の空気入口側に
    向き、他端側の開口部(10b)が前記熱交換用コア部
    (3)の空気出口側に向くようにし、 前記保持板(10)の対向する2つの板面(10c、1
    0d)相互の間に所定間隔(L1 )を設定した状態で、
    この2つの板面(10c、10d)をそれぞれ前記コル
    ゲートフィン(7)の折り曲げ頂部に接合し、 前記開口部(10b)から前記保持板(10)の内部に
    前記電気発熱体(9)を電気絶縁して組み付けたことを
    特徴とする暖房用熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記開口部(10b)が前記電気発熱体
    (9)の端部より空気流れ下流側に突出していることを
    特徴とする請求項1に記載の暖房用熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記開口部(10b)がスカート状に広
    がっていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    暖房用熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記熱交換用コア部(3)の空気流れ方
    向の寸法であるコア部厚さ(D)に対して、前記保持板
    (10)のコア部厚さ方向の寸法が同等であり、 一方、前記電気発熱体(9)のコア部厚さ方向の寸法が
    前記保持板(10)のコア部厚さ方向の寸法より小であ
    り、 前記保持板(10)に、前記電気発熱体(9)のコア部
    厚さ方向の位置決めを行う位置決め手段(10e、10
    f)が備えられていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1つに記載の暖房用熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段は、前記2つの板面
    (10c、10d)のうち少なくとも一方から内側方向
    へ突出するストッパー部(10e)にて構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の暖房用熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記ストッパー部(10e)と前記閉塞
    端部(10a)との間に位置する補強リブ(10g)が
    前記2つの板面(10c、10d)のうち少なくとも一
    方に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の
    暖房用熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記位置決め手段は、前記保持板(1
    0)とは別体で形成され、前記電気発熱体(9)と前記
    閉塞端部(10a)との間に収容されたストッパー部材
    (10f)にて構成されていることを特徴とする請求項
    4に記載の暖房用熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記偏平チューブ(6)、前記コルゲー
    トフィン(7)および前記保持板(10)はアルミニュ
    ウムからなり、一体ろう付けされていることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれか1つに記載の暖房用熱交
    換器。
  9. 【請求項9】 前記電気発熱体(9)に、正極側電極板
    (9b)および負極側電極板(9c)と、この両電極板
    (9b、9c)の間に配置された発熱体素子(9a)と
    を備えるとともに、 この両電極板(9b、9c)の周囲を電気絶縁材料から
    なる被覆部材(9d)により被覆し、 この被覆部材(9d)の表面が前記保持板(10)の内
    側面に圧接するようにして、前記電気発熱体(9)を前
    記保持板(10)の内部に組み付けたことを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1つに記載の暖房用熱交換
    器。
  10. 【請求項10】 前記正極側電極板(9b)および前記
    負極側電極板(9c)に、それぞれ外部回路との電気接
    続用の端子部(9e、9f)が一体成形されており、 この端子部(9e、9f)は、前記正極側電極板(9
    b)および前記負極側電極板(9c)から前記熱交換用
    コア部(3)の空気下流側に突出していることを特徴と
    する請求項9に記載の暖房用熱交換器。
  11. 【請求項11】 前記熱交換用コア部(3)に、前記電
    気発熱体(9)を前記保持板(10)の内部で圧接保持
    するように締付け力を作用させる締結部材(12、1
    3)を備えていることを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれか1つに記載の暖房用熱交換器。
  12. 【請求項12】 前記締結部材(12)を前記保持板
    (10)の開口部(10b)側にのみ備えることを特徴
    とする請求項11に記載の暖房用熱交換器。
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