JPH1148510A - プリンタおよびその記録方法 - Google Patents

プリンタおよびその記録方法

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JPH1148510A
JPH1148510A JP21323897A JP21323897A JPH1148510A JP H1148510 A JPH1148510 A JP H1148510A JP 21323897 A JP21323897 A JP 21323897A JP 21323897 A JP21323897 A JP 21323897A JP H1148510 A JPH1148510 A JP H1148510A
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JP
Japan
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carriage
thermal head
printer
recording
moving
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JP21323897A
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English (en)
Inventor
Takanobu Matsuura
孝信 松浦
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの移動特性に応じてサーマルヘッ
ドを駆動することによりジッタの少ない記録を行なうプ
リンタおよびその記録方法を提供すること。 【解決手段】 あらかじめ検出したキャリッジ4の移動
特性に応じてサーマルヘッド8の各発熱素子への通電周
期を変化させる制御手段を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルヘッドの発
熱により記録を行なうプリンタおよびその記録方法に係
り、特に、ジッタの少ない記録を行なうプリンタおよび
その記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、サーマルヘッドを搭載したキ
ャリッジを、ステッピングモータを駆動させることによ
りプラテンに沿って移動させながら、記録情報に従って
前記サーマルヘッドの複数個の発熱素子へ選択的に通電
することにより所望の記録を行なうプリンタにおいて
は、ジッタの少ない高品質の記録物を得るために、図7
に示すようにドットピッチpが一定になるような記録、
すなわち、例えばサーマルヘッドの特定の発熱素子に連
続的に通電する場合においては、少なくとも各ドットが
前後で互いに隣接するような記録を行なうこと、あるい
はねらった発色濃度で記録を行なうことが理想とされて
いる。
【0003】そのため従来のプリンタにおいては、ステ
ッピングモータの駆動タイミングに合わせて、サーマル
ヘッドの発熱素子への通電タイミングを割り当ててい
た。
【0004】例えば、図8に示すように、前記ステッピ
ングモータへの駆動パルスの1パルス(周期T0)ごと
に、サーマルヘッドに対しては5パルス(周期1/5T
0)の割り当てを行なっていた。
【0005】つまり、キャリッジの駆動源であるステッ
ピングモータへ一定周期で駆動パルスを印加することに
よりキャリッジを移動させつつ、前記ステッピングモー
タへの駆動パルスと同期させ、この駆動パルスの周期を
等分割した周期の通電パルスをサーマルヘッドの発熱素
子に逐次印加していくことにより、ドットの集合体から
なる記録が行なわれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリン
タにおいては、実際のキャリッジの移動特性は、ステッ
ピングモータ、キャリッジ、あるいはサーマルヘッド等
の振動や、環境・経時変化の影響などにより、必ずしも
ステッピングモータの駆動タイミングに従ってはいな
い。
【0007】これにより、実際に記録されるドットピッ
チpは、図9に示すようにキャリッジの非周期的な移動
特性に従ってばらつき、これに伴いドットが互いに重な
る記録箇所や空白部分が生じるといういわゆるジッタが
生じたり、ねらった発色濃度で記録が行なわれず、印刷
された画像や文字の品位が低下することとなる。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、キャリッジの移動特性に応じてサーマルヘッ
ドを駆動することによりジッタの少ない記録を行なうプ
リンタおよびその記録方法を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に記載のプリンタの特徴は、キャリッ
ジに搭載したサーマルヘッドの複数の発熱素子をキャリ
ッジを移動させつつ選択的に通電して発熱させて用紙に
ドットの集合体からなる記録を行なうプリンタであっ
て、あらかじめ検出したキャリッジの移動特性に応じて
前記サーマルヘッドの各発熱素子への通電周期を変化さ
せる制御手段を有する点にある。
【0010】そして、このような構成を採用したことに
より、キャリッジの移動特性が、ステッピングモータの
駆動周期に従った一定の周期性を有していなくても、例
えばプリンタの組立後あらかじめキャリッジの移動特性
を検出しておき、従来のようにステッピングモータへの
駆動パルスの1パルスに対して、常にそれと同期させて
一定周期でサーマルヘッドの発熱素子に対して通電パル
スを割り当てるのではなく、あらかじめ検出したキャリ
ッジの移動特性に応じた割り当てを行なうことによっ
て、つまり、一方でキャリッジの移動速度が速い区間で
の記録においては、その区間の検出結果に従って短い周
期でサーマルヘッドの発熱素子に通電パルスを印加し、
他方で、キャリッジの移動速度が遅い区間での記録にお
いては、その区間の検出結果に従って長い周期でサーマ
ルヘッドの発熱素子に通電パルスを印加することでプリ
ンタに記録を行なわせることによって、キャリッジの移
動特性に対応してドットピッチが均一になるように記録
を行なうことが可能になる。
【0011】また、熱昇華型のプリンタにあっては、さ
らに、長い周期の場合は低電流あるいは低電圧の通電パ
ルスをサーマルヘッドの発熱素子に印加し、短い周期で
通電する場合は高電流あるいは高電圧の通電パルスをサ
ーマルヘッドの発熱素子に印加して記録を行なわせるこ
とで、キャリッジの移動速度に対応して所定の濃度で記
録を行なうことが可能になる。
【0012】前記目的を達成するため本発明の請求項2
に記載のプリンタの特徴は、キャリッジに搭載したサー
マルヘッドの複数の発熱素子をキャリッジを移動させつ
つ選択的に通電して発熱させて用紙にドットの集合体か
らなる記録を行なうプリンタであって、あらかじめ検出
したキャリッジの移動特性に応じてある発熱素子に連続
的に通電した場合にそのドットが順次隣接するように前
記サーマルヘッドの各発熱素子への通電時間を変化させ
る制御手段を有する点にある。
【0013】そして、このような構成を採用したことに
より、キャリッジの移動特性が、ステッピングモータの
駆動周期に従った一定の周期性を有していなくても、あ
らかじめキャリッジの移動特性を検出しておき、ステッ
ピングモータへの駆動パルス1パルスに対して、それと
同期させた一定周期の通電パルスを、あらかじめ検出し
たキャリッジの移動特性に応じた通電時間でサーマルヘ
ッドの発熱素子に連続的に割り当てることにより、つま
り、一方で、キャリッジの移動速度が遅い区間での記録
においては、その区間の検出結果に応じて通電時間の短
い通電パルスをサーマルヘッドの発熱素子に連続的に印
加し、他方で、キャリッジの移動速度が速い区間での記
録においては、その区間の検出結果に応じて通電時間の
長い通電パルスをサーマルヘッドの発熱素子に連続的に
印加することにより、一方で前記キャリッジの移動速度
が遅いため、従来においては記録されるドットが前後で
隣接せずに重なりが生じていた記録位置では1ドット自
体の幅を小さくし、他方で前記キャリッジの移動速度が
速いため、従来においては空白部分が生じていた記録位
置では1ドット自体の幅を大きくすることが可能にな
り、これによって、キャリッジの移動特性に対応して各
ドットが順次隣接するような記録を行なうことが可能と
なる。
【0014】また、請求項3に記載のプリンタの特徴
は、請求項1または請求項2において、あらかじめキャ
リッジの移動特性を記憶するメモリを設け、前記制御手
段はこのメモリに記憶しているキャリッジの移動特性に
基づいて制御を行なう点にある。
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、あらかじめメモリに記憶したキャリッジの移動特
性に基づいて迅速かつ確実にドットピッチが均一、ある
いはねらった発色濃度で記録を行なうことができ、また
各ドットが前後で互いに隣接した記録を行なうことが可
能になる。
【0016】また、請求項4に記載のプリンタの特徴
は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記メモリと接続され、前記キャリッジの移動特性を検
出するエンコーダを設けた点にある。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、キャリッジの移動特性を正確に検出してメモリに
記憶させることができ、このキャリッジの移動特性に基
づいてドットピッチが均一の記録を行なうことができ、
また各ドットが前後で互いに隣接した記録を行なうこと
が可能になる。
【0018】また、前記目的を達成するため本発明の請
求項5に記載のプリンタの記録方法の特徴は、キャリッ
ジに搭載したサーマルヘッドの複数の発熱素子をキャリ
ッジを移動させつつ選択的に通電して発熱させて用紙に
ドットの集合体からなる記録を行なうプリンタの記録方
法であって、キャリッジの移動特性をあらかじめ検出
し、このキャリッジの移動特性に応じてドットピッチが
均一となるように前記サーマルヘッドの各発熱素子への
通電周期を変化させるようにして記録する点にある。そ
して、このような方法を採用したことにより、キャリッ
ジの移動特性が、ステッピングモータへの周期的な駆動
パルスの制御に従った一定の周期性を有していなくて
も、例えばプリンタの組立後にあらかじめキャリッジの
移動特性を検出しておき、従来のようにステッピングモ
ータへの駆動パルスの1パルスに対して、常にそれと同
期させて一定周期でサーマルヘッドの発熱素子に対して
通電パルスを印加するような通電制御を行なうのではな
く、あらかじめ検出したキャリッジの移動特性に応じた
通電制御を行なうことによって、つまり、一方でキャリ
ッジの移動速度が速い区間での記録においては、その区
間の検出結果に従って短い周期でサーマルヘッドの発熱
素子に通電パルスを印加するように通電制御を行ない、
他方で、キャリッジの移動速度が遅い区間での記録にお
いては、その区間の検出結果に従って長い周期でサーマ
ルヘッドの発熱素子に通電パルスを印加するように通電
制御を行なうことによって、プリンタがキャリッジの移
動特性に対応して、ドットピッチが均一になるような記
録を行なうことが可能になる。
【0019】また、前記目的を達成するため本発明の請
求項6に記載のプリンタの記録方法の特徴は、キャリッ
ジに搭載したサーマルヘッドの複数の発熱素子をキャリ
ッジを移動させつつ選択的に通電して発熱させて用紙に
ドットの集合体からなる記録を行なうプリンタの記録方
法であって、キャリッジの移動特性をあらかじめ検出
し、このキャリッジの移動特性に応じてある発熱素子に
連続的に通電した場合にそのドットが順次隣接するよう
に前記サーマルヘッドの各発熱素子への通電時間を変化
させるようにして記録する点にある。そして、このよう
な方法を採用したことにより、キャリッジの移動特性
が、ステッピングモータのへの周期的な駆動パルスの制
御に従った一定の周期性を有していなくても、あらかじ
めキャリッジの移動特性を検出しておき、ステッピング
モータへの駆動パルス1パルスに対して、それと同期さ
せた一定周期の通電パルスを、あらかじめ検出したキャ
リッジの移動特性に応じた通電時間でサーマルヘッドの
発熱素子に連続的に印加するように通電制御することに
より、つまり、一方で、キャリッジの移動速度が遅い区
間での記録においては、その区間の検出結果に応じて通
電時間の短い通電パルスをサーマルヘッドの発熱素子に
連続的に印加するように通電制御し、他方で、キャリッ
ジの移動速度が速い区間での記録においては、その区間
の検出結果に応じて通電時間の長い通電パルスをサーマ
ルヘッドの発熱素子に連続的に印加するように通電制御
することにより、一方で前記キャリッジの移動速度が遅
いため、従来においては記録されるドットが前後で隣接
せずに重なりが生じていた記録位置では1ドット自体の
幅を小さくし、他方で前記キャリッジの移動速度が速い
ため、従来においては空白部分が生じていた記録位置で
は1ドット自体の幅を大きくすることが可能となり、こ
れによって、プリンタがキャリッジの移動特性に対応し
て各ドットが順次隣接するような記録を行なうことが可
能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図6を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明のプリンタの実施の一形態
を示したもので、このプリンタ1は、請求項1と請求項
2に共通した基本的構造を有している。このプリンタ1
は、フレーム(図示せず)の所望の位置に平板状のプラ
テン2が、その記録面がほぼ垂直となるように配設され
ており、このプラテン2の前側下方には、ガイドシャフ
ト3が前記プラテン2と平行に配設されている。そし
て、前記ガイドシャフト3には、上下に分割されたキャ
リッジ4が取着されており、下方に示す一方のキャリッ
ジ4bは、ガイドシャフトに取着される下キャリッジ4
bとされ、上方に示す他方のキャリッジ4aは、リボン
カセット(図示せず)が取着され下キャリッジ4bに対
し上下方向に接離可能とされた上キャリッジ4aとされ
ている。このキャリッジ4には、一対のプーリ5(図で
は1つのみ示す)に巻回された駆動ベルト6が接続され
ており、内蔵されたステッピングモータ7等の駆動手段
により、前記プーリ5を介して前記駆動ベルト6を駆動
することにより、前記キャリッジ4を前記ガイドシャフ
ト3に沿って往復運動させるようになっている。
【0022】また、前記キャリッジ4には、プラテン2
に対向しかつプラテン2に対して接離自在とされ、圧接
状態においてプラテン2上の用紙(図示せず)に記録を
なすサーマルヘッド8が配設されており、このサーマル
ヘッド8は、ホストコンピュータ、イメージリーダ等、
あるいはキーボード等の入力装置(図示せず)により入
力された所望の記録情報に基づいて選択的に発熱される
整列配置された複数の発熱素子(図示せず)を有してい
る。
【0023】前記キャリッジ4のプラテン2に対向する
側面部には、エンコーダ9が配設されており、このエン
コーダ9はキャリッジ4と一体に移動しつつ、ステッピ
ングモータ7への一定周期を持った制御パルスと同期さ
せた読み取り信号(図示せず)を、プラテン2の下方に
プラテン2およびキャリッジ4の移動方向に対して平行
に形成されているリニアスケール10に発信するととも
に、この読み取り信号がリニアスケール10のマーク1
1を通過する毎にこれをON状態として読み取り、この
読み取り結果を検出信号として出力するようになってい
る。
【0024】なお、前記エンコーダ9は、読み取り信号
として例えば光を用いる場合は、発光部分および受光部
分を含んだものとして扱う。
【0025】前記リニアスケール10は図2に示すよう
に、マークのある目盛11と無マーク目盛12とが同間
隔で交互に繰り返されていて、前記したように、マーク
11がON状態としてエンコーダ9に読み取られるよう
になっている。
【0026】また、図3に示すように本実施形態におけ
るプリンタ1には、制御回路13が内蔵されており、こ
の制御回路13によって、サーマルヘッド8への通電の
指令、ステッピングモータ7へのパルス印加の指令、ま
たはエンコーダ9への読みとりの指令あるいはエンコー
ダ9による検出信号の出力結果のメモリ14への出し入
れ等の制御が行なわれるようになっている。
【0027】また、本実施形態におけるプリンタ1に
は、メモリ14が内蔵されており、制御回路13に出力
されたエンコーダ9による検出信号の出力結果を記憶す
るようになっている。
【0028】さらに、本実施形態におけるプリンタ1
は、モータパルス制御部15を有しており、制御回路1
3からの指令を受けてステッピングモータ7へのパルス
タイミングの制御を行ない、駆動パルスを印加するよう
になっている。
【0029】また、本実施形態におけるプリンタ1は、
通電制御部16を有しており、制御回路13からの指令
を受けて、サーマルヘッド8の発熱素子(図示せず)へ
の通電周期や通電時間を制御して、通電パルスを印加す
るようになっている。
【0030】次に、前述したプリンタ1を使用した本発
明の請求項5に記載のプリンタの記録方法の実施の一形
態について説明する。
【0031】まず、キャリッジ4の移動特性を把握する
ために、記録状態と同じ条件でキャリッジ4を移動させ
る。つまり、記録を実際に行なわずに、サーマルヘッド
8をプラテン2に対して圧接させてインクリボン(図示
せず)を巻取りながらキャリッジ4をプラテン2に沿っ
て移動させる。
【0032】なお、この際、キャリッジ4の駆動のため
にステッピングモータ7に印加する駆動パルスの周期
は、モータパルス制御部15により一定に制御される。
【0033】そして、この駆動パルス周期と同期させて
制御回路13からエンコーダ9に読み取り信号を発信さ
せ、エンコーダ9はキャリッジ4と一体に移動しつつ、
一定の間隔で配列されているリニアスケール10のマー
ク11を通過する際にその都度これをON状態として読
み取っていく。そして、この読み取り結果を制御回路1
3に検出信号として出力する。
【0034】図4のタイムチャートは、この時の駆動パ
ルスと、エンコーダの読み取り結果と、後述する通電パ
ルスの関係を比較した図である。なお、図示されている
リニアスケール10は、マーク11をエンコーダ9でO
N状態として読み取ることを明確にするために図示した
ものである。
【0035】図4に示すように、キャリッジ4の移動速
度が遅い読み取り区間17では、キャリッジ4に配設さ
れキャリッジ4と一体に移動するエンコーダ9から見た
リニアスケール10のマーク一目盛11は相対的に長く
見えるため、エンコーダ9によりマーク一目盛11が長
時間(図4ではt1,t3)かけて読み取られることにな
る。
【0036】また、キャリッジ4の移動速度が速い読み
取り区間18では、キャリッジ4に配設されキャリッジ
4と一体に移動するエンコーダ9から見たリニアスケー
ル10のマーク一目盛11は相対的に短く見えるため、
エンコーダ9によりマーク一目盛11が短時間(図4で
はt5,t7,t9)で読み取られることになる。
【0037】従って、駆動パルス1パルス当たりに読み
取られるマークの目盛数も異なる。
【0038】このようにしてキャリッジ4の移動特性に
応じて読み取った読み取り結果は制御回路13に出力さ
れる。
【0039】このとき、キャリッジ4の移動速度が遅い
読み取り区間17ではON時間19、あるいはOFF時
間20の長い検出信号として、また、キャリッジの移動
速度が速い読み取り区間18ではON時間19あるいは
OFF時間20の短い検出信号として制御回路13に出
力されることになる。
【0040】そして、制御回路13に出力された検出信
号は、メモリ14に記憶される。
【0041】以上のような読みとりをキャリッジ4がプ
リンタ1の端から端まで移動する間行なうことによっ
て、キャリッジ4の一通りの移動特性を把握することが
できるが、このキャリッジ4の移動特性は、ステッピン
グモータ7に印加される駆動パルスが常に同じなら、同
じ振動の影響により同じ移動速度の変動を生じ、従って
同じ移動特性であると考えることができるため、例えば
プリンタを組み立て後に一回前記のような一通りの読み
とりを行なえばよい。
【0042】さらに、前記読みとりは、記録開始時毎に
必要に応じて何回でも行なうことが可能である。
【0043】次に、実際に記録を行なう段階において
は、まず、ステッピングモータ7に駆動パルスが印加さ
れキャリッジ4が移動すると同時に、制御回路13が、
メモリ14に記憶した、エンコーダ9による検出信号を
呼び出し、順次その検出信号のON時間19およびOF
F時間20を交互に周期とするような通電パルスをサー
マルヘッド8の有する発熱素子に印加するように通電制
御部16に指令を出す。
【0044】そして、その指令に従って通電制御部16
はサーマルヘッド8の有する発熱素子に通電パルスを印
加することにより記録を行なわせる。
【0045】このようにして通電パルスの割り当てが、
従来のようにステッピングモータ7への駆動パルスの周
期(図4ではT1)に合わせて割り当てられるのではな
く、記憶したエンコーダ9の検出タイミングに合わせて
割り当てられるため、記録されるドットピッチは、リニ
アスケール10のマーク一目盛11の間隔になる。
【0046】従って、キャリッジ4が振動等の影響によ
り駆動パルスの周期(T1)に合わせて一定速度で移動
しなくとも、ドットピッチが均一の記録を行なうことが
可能となる。
【0047】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0048】次に、前述したプリンタ1を使用した本発
明の請求項6に記載のプリンタの記録方法の実施の一形
態について説明する。
【0049】まず、キャリッジ4の移動特性を把握する
ために、記録状態と同じ条件でキャリッジ4を移動させ
る。つまり、記録を実際に行なわずに、サーマルヘッド
8をプラテン2に対して圧接させてインクリボン(図示
せず)を巻取りながらキャリッジ4をプラテン2に沿っ
て移動させる。
【0050】なお、この際、キャリッジ4の駆動のため
にステッピングモータ7に印加する駆動パルスの周期
は、モータパルス制御部15により一定に制御される。
【0051】そして、この駆動パルス周期と同期させて
制御回路13からエンコーダ9に読み取り信号を発信さ
せ、エンコーダ9はキャリッジ4と一体に移動しなが
ら、一定の間隔で配列されているリニアスケール10の
マーク11を通過する際にその都度これをON状態とし
て読み取っていく。そして、この読み取り結果を制御回
路13に検出信号として出力する。
【0052】図5のタイムチャートは、この時の駆動パ
ルスと、エンコーダ9の読み取り結果と、後述する通電
パルスとの関係を比較した図である。なお、図示されて
いるリニアスケール10は、マーク11をエンコーダ9
でON状態として読み取ることを明確にするために図示
したものである。
【0053】図5に示すように、キャリッジ4の移動速
度が遅い読み取り区間21においては、キャリッジ4に
配設されキャリッジと一体に移動するエンコーダ9から
見たリニアスケール10のマーク11一目盛は相対的に
長く見えるため、エンコーダ9によりマーク11一目盛
が長時間かけて読み取られることになる。
【0054】また、キャリッジ4の移動速度が速い読み
取り区間22において、キャリッジ4に配設されキャリ
ッジ4と一体に移動するエンコーダ9から見たリニアス
ケール10のマーク11一目盛は相対的に短く見えるた
め、エンコーダ9によりマーク11一目盛が短時間で読
み取られることになる。
【0055】従って、駆動パルス1パルス当たりに読み
取られるマークの数も異なる。
【0056】このようにしてキャリッジの移動特性に応
じて読み取った読み取り結果は、キャリッジ4の移動速
度が遅い読み取り区間21ではON時間23、あるいは
OFF時間24の長い検出信号として、また、キャリッ
ジの移動速度が速い読み取り区間22ではON時間23
あるいはOFF時間24の短い検出信号として制御回路
13に出力される。
【0057】そして、制御回路13に出力された検出信
号は、メモリ14に記憶される。
【0058】以上のような読みとりをキャリッジ4がプ
リンタ1の端から端まで移動する間行なうことによっ
て、キャリッジ4の一通りの移動特性を把握することが
できるが、このキャリッジの移動特性は、ステッピング
モータ7に印加される駆動パルスが常に同じなら、同じ
振動により同じ移動速度の変動を生じ、従って同じ移動
特性であると考えることができるため、印字前に少なく
とも一回前記のような一通りの読みとりを行なえばよ
い。
【0059】次に、実際に記録を行なう段階において
は、まず、ステッピングモータ7に駆動パルスが印加さ
れキャリッジ4が移動すると同時に制御回路13が、メ
モリ14に記憶してある、キャリッジ4の速度変動によ
り駆動パルス1パルス毎に各々異なった読み取り結果を
持ったエンコーダ9による検出信号を呼び出す。
【0060】そして、駆動パルス1パルス当たりにこれ
と同期させた同一周波数・同一周期の通電パルスを、検
出信号のON時間23あるいはOFF時間24の長さに
反比例した通電時間でサーマルヘッド8の有する発熱素
子に連続的に印加するように前記制御回路13が通電制
御部16に指令を出す。
【0061】そして、その指令に従って通電制御部16
はサーマルヘッド8の有する発熱素子に通電パルスを連
続的に印加することにより記録を行なわせる。
【0062】つまり、図5に示すように、前記キャリッ
ジ4の移動速度が遅いため、検出信号のON時間23あ
るいはOFF時間24の長い時間内(図5ではt1
2)での記録においては通電時間25の短い通電パル
スを、また、前記キャリッジ4の移動速度が速いため、
検出信号のON時間23あるいはOFF時間24の短い
時間内(図5ではt3,t4,t5,t6)での記録におい
ては長い通電時間25の通電パルスを、ステッピングモ
ータの駆動パルス1パルス(周期T2)当たり一定周期
(ここでは1/5T2)・一定周波数(駆動パルス1に
対して5)でサーマルヘッド8の有する発熱素子に連続
的に印加することにより記録を行なわせる。
【0063】また、熱昇華型のインクリボンを用いて記
録を行なう場合は、前述の通電周期に合わせて、短い通
電時間の通電パルスの場合は高電流あるいは高電圧で、
長い通電時間の通電パルスの場合は低電流あるいは低電
圧となるように制御することにより所望の濃度で記録を
行なわせることができる。
【0064】このようにして記録されるドットピッチ
は、従来のように、キャリッジ4の移動速度の遅い記録
位置では短くなり、また、キャリッジ4の移動速度の速
い記録位置では長くなるが、各々の記録位置において1
ドット当たりの通電時間が、エンコーダ9で読み取った
キャリッジ4の移動特性に対応させて補正されることに
より、図6に示すように一方で、ドットピッチpが短く
なる記録位置では、1ドット自体の幅が小さくなるよう
に記録が行なわれ、他方でドットピッチpが長くなる記
録位置では、1ドット自体の幅が大きくなるように記録
が行なわれるため、記録された各ドットが前後で互いに
隣接するようになる。
【0065】従って本実施形態によれば、キャリッジ4
が振動等の影響により、駆動パルスの周期(T2)に合
わせて一定速度で移動しなくとも、各ドットが前後で互
いに隣接するように記録を行なうことが可能となる。
【0066】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るプリンタ
およびその記録方法によれば、キャリッジの移動特性に
応じてドットピッチが均一になるような記録、あるいは
各ドットが互いに隣接するような記録を行なうことによ
ってジッタの少ない記録を行なうことが可能になる。
【0068】また、熱昇華記録を行なう場合、所望の濃
度での記録を行なうことが可能となり濃淡のばらつきの
ない記録画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの実施の一形態の要部
を示す斜視図
【図2】 本実施形態におけるリニアスケールを示した
【図3】 本実施形態におけるプリンタの制御を示した
ブロック図
【図4】 本発明の請求項5に記載のプリンタの記録方
法の実施の一形態においてのモータ駆動パルスとエンコ
ーダ検出信号と通電パルスとの関係を示したタイムチャ
ート
【図5】 本発明の請求項6に記載のプリンタの記録方
法の実施の一形態においてのモータ駆動パルスとエンコ
ーダ検出信号と通電パルスとの関係を示したタイムチャ
ート
【図6】 本発明の請求項6に記載のプリンタの記録方
法の実施の一形態においての記録されたドットを示した
【図7】 理想的なドットの記録を示した図
【図8】 従来のプリンタにおいての駆動パルスと通電
パルスの関係を示したタイムチャート
【図9】 従来の問題点を示した図
【符号の説明】
7 ステッピングモータ 8 サーマルヘッド 9 エンコーダ 13 制御回路 14 メモリ 15 モータパルス制御部 16 通電制御部 19、23 ON時間 20、24 OFF時間 25 通電時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載したサーマルヘッドの
    複数の発熱素子をキャリッジを移動させつつ選択的に通
    電して発熱させて用紙にドットの集合体からなる記録を
    行なうプリンタであって、あらかじめ検出したキャリッ
    ジの移動特性に応じて前記サーマルヘッドの各発熱素子
    への通電周期を変化させる制御手段を有することを特徴
    とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 キャリッジに搭載したサーマルヘッドの
    複数の発熱素子をキャリッジを移動させつつ選択的に通
    電して発熱させて用紙にドットの集合体からなる記録を
    行なうプリンタであって、あらかじめ検出したキャリッ
    ジの移動特性に応じてある発熱素子に連続的に通電した
    場合にそのドットが順次隣接するように前記サーマルヘ
    ッドの各発熱素子への通電時間を変化させる制御手段を
    有することを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 あらかじめキャリッジの移動特性を記憶
    するメモリを設け、前記制御手段はこのメモリに記憶し
    ているキャリッジの移動特性に基づいて制御を行なう請
    求項1または請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記メモリと接続され、前記キャリッジ
    の移動特性を検出するエンコーダを設けたことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】 キャリッジに搭載したサーマルヘッドの
    複数の発熱素子をキャリッジを移動させつつ選択的に通
    電して発熱させて用紙にドットの集合体からなる記録を
    行なうプリンタの記録方法であって、キャリッジの移動
    特性をあらかじめ検出し、このキャリッジの移動特性に
    応じて前記サーマルヘッドの各発熱素子への通電周期を
    変化させるようにして記録することを特徴とするプリン
    タの記録方法。
  6. 【請求項6】 キャリッジに搭載したサーマルヘッドの
    複数の発熱素子をキャリッジを移動させつつ選択的に通
    電して発熱させて用紙にドットの集合体からなる記録を
    行なうプリンタの記録方法であって、キャリッジの移動
    特性をあらかじめ検出し、このキャリッジの移動特性に
    応じてある発熱素子に連続的に通電した場合にそのドッ
    トが順次隣接するように前記サーマルヘッドの各発熱素
    子への通電時間を変化させるようにして記録することを
    特徴とするプリンタの記録方法。
JP21323897A 1997-08-07 1997-08-07 プリンタおよびその記録方法 Withdrawn JPH1148510A (ja)

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