JPH1148430A - ポリエステル樹脂多層成形体 - Google Patents

ポリエステル樹脂多層成形体

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JPH1148430A
JPH1148430A JP20617097A JP20617097A JPH1148430A JP H1148430 A JPH1148430 A JP H1148430A JP 20617097 A JP20617097 A JP 20617097A JP 20617097 A JP20617097 A JP 20617097A JP H1148430 A JPH1148430 A JP H1148430A
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JP
Japan
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polyester resin
qmax
layer
repeating unit
main repeating
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Application number
JP20617097A
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English (en)
Inventor
Hironobu Kitagawa
広信 北川
Yoshinao Matsui
義直 松井
Hideyuki Kaetsu
秀之 嘉悦
Yoshitaka Eto
嘉孝 衛藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、ガスバリヤ−性、紫外線遮断性、溶
融成形性および延伸性に優れた多層成形体を提供する。 【解決手段】 (1)主たる繰返し単位がエチレンナフ
タレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂からなる層
と、(2)主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トか
らなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜10重量
%と主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−トからな
る熱可塑性ポリエステル樹脂(B)10〜90重量%を
含有するポリエステル樹脂組成物からなる層を、それぞ
れ少なくとも1層以上有し、ヘイズが15%以下の多層
成形体であって前記ポリエステル樹脂組成物の透明度
(Qmax )、透明化時間(Qmax(t))がそれぞれ、Qma
x ≦40000及びQmax(t)≦250秒であることを特
徴とするポリエステル樹脂多層成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性、ガスバリ
ヤ−性、紫外線遮断性、耐熱性、溶融成形性および延伸
性に優れたポリエステル樹脂多層成形体、多層延伸成形
体および多層中空成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−
トからなるる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)は、その
素材の優れた力学的性質、ガスバリヤ−性、耐薬品性、
保香性、紫外線遮断性、耐熱性、衛生性などに着目され
て各種の容器、フイルム、シ−トなどの包装材料として
注目されている。特に、二軸延伸中空容器としての使用
が期待されている。しかしながら、主たる繰返し単位が
エチレンナフタレ−トからなるる熱可塑性ポリエステル
樹脂からなる透明性に優れた二軸延伸容器を得ることは
非常に難しい。また、該樹脂の出発原料である2,6−
ナフタレンジカルボン酸または同ジメチルエステルが非
常に高価であるため、包装材料としての使用が非常に限
定される。以上の問題点を解決するために、特開平4−
39024号ではポリエチレンテレフタレ−ト樹脂とポ
リエチレンナフタレ−ト樹脂の各層から成る多層容器が
提案され、また、特開平4−148929号では繰返し
単位として90モル%以上のエチレンテレフタレ−トで
ある熱可塑性ポリエステル樹脂の層と、繰返し単位とし
て5〜90モル%がエチレンナフタレ−トである熱可塑
性ポリエステル樹脂の層の少なくとも2層からなる多層
容器等が提案されている。ポリエチレンテレフタレ−ト
樹脂層とポリエチレンナフタレ−ト樹脂層からなる延伸
容器の場合は最適延伸温度が両樹脂間で異なるため均一
な延伸が出来ず、2層の間で層間剥離が発生したり、透
明性が悪くなり、また、物性むらのある容器しか得られ
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のポリエチレ
ンナフタレ−ト樹脂からなる包装材料の肉厚分布、層間
接着性等を改善し、透明性、ガスバリヤ−性、紫外線遮
断性、耐熱性等の優れた多層成形体を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の透明なポリエステル樹脂多層成形体は、
(1)主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからな
る熱可塑性ポリエステル樹脂(A)からなる層と、
(2)主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからな
る熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜10重量%と
主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−トからなる熱
可塑性ポリエステル樹脂(B)10〜90重量%を含有
するポリエステル樹脂組成物からなる層とを、それぞれ
少なくとも1層以上有し、ヘイズが15%以下の含む多
層成形体であって、前記ポリエステル樹脂組成物の透明
度(Qmax )、透明化時間(Qmax(t))がそれぞれ、 Qmax ≦40000 Qmax(t)≦250秒
【0005】上記の構成からなる本発明のポリエステル
樹脂多層成形体は優れた透明性、ガスバリヤ−性、紫外
線遮断性、耐熱性、溶融成形性および延伸性を有し、延
伸成形体や中空成形体にすることができる。
【0006】また、本発明の透明なポリエステル樹脂多
層成形体は、(1)主たる繰返し単位がエチレンナフタ
レ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)からな
る層と、(2)主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−
トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜10
重量%、主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−トか
らなる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)10〜90重量
%を含む組成物100重量部に対して、エチレンテレフ
タレ−ト単位が90〜50モル%である共重合ポリエス
テル樹脂(C)及び/又はエチレンナフタレ−ト単位が
90〜50モル%である共重合ポリエステル樹脂(D)
を総量で1〜30重量部とを含有せしめたポリエステル
樹脂組成物からなる層を、それぞれ少なくとも1層以上
有し、ヘイズが15%以下の多層成形体であって、前記
ポリエステル樹脂組成物の透明度(Qmax )、透明化時
間(Qmax(t))がそれぞれ、 Qmax ≦40000 Qmax(t)≦250秒 であることを特徴とする。
【0007】上記の構成からなる本発明のポリエステル
樹脂多層成形体は優れた透明性、ガスバリヤ−性、紫外
線遮断性、耐熱性、溶融成形性および延伸性を有し、延
伸成形体や中空成形体にすることができる。上記の構成
からなる本発明のポリエステル樹脂多層中空成形体は優
れた透明性、ガスバリヤ−性紫外線遮断性、耐熱性を有
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリエステル樹脂
多層成形体、多層延伸成形体および多層中空成形体の実
施の形態を詳細に説明する。本発明のポリエステル樹脂
多層成形体は、主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−
トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)からなる層
と、主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからなる
熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜10重量%と主
たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−トからなる熱可
塑性ポリエステル樹脂(B)10〜90重量%を含有す
るポリエステル樹脂組成物からなる層とを、それぞれ少
なくとも1層以上積層された多層成形体、または、主た
る繰返し単位がエチレンナフタレ−トからなる熱可塑性
ポリエステル樹脂(A)からなる層と、主たる繰返し単
位がエチレンナフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(A)90〜10重量%及び主たる繰返し単位が
エチレンテレフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル
樹脂(B)10〜90重量%を含む組成物100重量部
に対して、エチレンテレフタレ−ト単位が90〜50モ
ル%である共重合ポリエステル樹脂(C)及び/又はエ
チレンナフタレ−ト単位が90〜50モル%である共重
合ポリエステル樹脂(D)を総量で1〜30重量部とを
含有せしめたポリエステル樹脂組成物からなる層とを、
それぞれ少なくとも1層以上積層された多層成形体であ
る。
【0009】本発明において、主たる繰返し単位がエチ
レンナフタレ−トから成る熱可塑性ポリエステル樹脂
(A)とは、エチレンナフタレ−ト単位を100〜75
モル%含むポリエチレンナフタレ−トおよび共重合ポリ
エチレンナフタレ−ト樹脂である。好ましくは、エチレ
ンナフタレ−ト単位を100〜80モル%、更に好まし
くは100〜85モル%含むポリエチレンナフタレ−ト
樹脂である。エチレンナフタレ−ト単位が75モル%未
満の共重合ポリエチレンナフタレ−ト樹脂を多く用いた
場合には、溶融混合すると短時間で、透明、均一な混合
体とすることが出来るが、溶融混合するのに先立つ乾燥
あるいは固相重合時に融着あるいはブロッキングを引き
起こすうえにヘイズが本発明で規定する範囲外となる。
【0010】なお、前記共重合ポリエチレンナフタレ−
ト樹脂中のエチレンナフタレ−ト単位以外の単位を形成
する共重合成分としての酸成分としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、ジフェニ−ル−4,4’−ジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、2,7−ナフタ
レンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びこれらの
エステル形成性誘導体、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、コハク酸等の脂肪族ジカルボン酸及びこれら
のエステル形成性誘導体、シクロヘキサンジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸
及びこれらのエステル形成性誘導体、p−オキシ安息香
酸、オキシカプロン酸等のオキシ酸及びこれらのエステ
ル形成性誘導体などが例示でき、好ましいジカルボン酸
としては、テレフタ−ル酸、イソフタ−ル酸、またはヘ
キサヒドロテレフタル酸等を挙げることができる。
【0011】また、前記共重合ポリエチレンナフタレ−
ト樹脂中のエチレンナフタレ−ト単位以外の単位を形成
する共重合成分としてのグリコ−ル成分としては、ジエ
チレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、テトラメチ
レングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族グ
リコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂
環族グリコ−ル、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルA
のアルキレンオキサイド付加物等の芳香族グリコ−ル、
ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、
ポリテトラメチレングリコ−ル等のポリアルキレングリ
コ−ル等が例示でき、好ましいグリコ−ルとしては、
1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、1,3−プロピ
レングリコ−ル等を挙げることができる。
【0012】さらに、前記共重合ポリエチレンナフタレ
−ト樹脂中のエチレンナフタレ−ト単位以外の単位を形
成する共重合成分としての多官能化合物成分としては、
酸成分として、トリメリット酸、ピロメリット酸等を挙
げることができ、グリコ−ル成分としてグリセリン、ペ
ンタエリスリト−ル等を挙げることが出来る。以上の共
重合成分の使用量は、共重合ポリエチレンナフタレ−ト
樹脂が実質的に線状を維持する程度であればよい。
【0013】本発明で使用されるポリエチレンナフタレ
−ト樹脂(A)の極限粘度は0.40〜1.10dl/
g、好ましくは、0.50〜1.00dl/g、更に好
ましくは0.55〜0.95dl/gの範囲である。
【0014】前記の熱可塑性ポリエステル樹脂(A)
は、従来公知の製造方法によって製造することが出来
る。即ち、2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレン
グリコ−ル及び/又は第三成分を直接反応させて水を留
去しエステル化した後、減圧下に重縮合を行う直接エス
テル化法、または、ジメチル−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−トとエチレングリコ−ル及び/又は第三成
分を反応させてメチルアルコ−ルを留去しエステル交換
させた後、減圧下に重縮合を行うエステル交換法により
製造される。更に、極限粘度を増大させ、AA含量を低
下さす為に固相重合を行ってもよい。
【0015】上記のエステル交換反応、或は、エステル
化反応、および、重縮合反応時には、触媒および安定剤
を使用することが好ましい。エステル交換触媒として
は、Mg化合物、Mn化合物、Ca化合物、Zn化合物
等が使用され、例えば、これらの酢酸塩、モノカルボン
酸塩、アルコラ−ト、酸化物等が挙げられる。また、エ
ステル化反応は触媒を添加せずに、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、エチレングリコ−ルおよび/又は第三成
分のみで実施することが可能であるが、後述の重縮合触
媒の存在下に実施することも出来る。重縮合触媒として
は、Ge化合物、Ti化合物、Sb化合物等が使用可能
であり、例えば、二酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニ
ウム、ゲルマニウムアルコラ−ト、チタンテトラブトキ
サイド、チタンテトライソプロポキサイド、蓚酸チタン
等が挙げられる。また、安定剤としてリン化合物を用い
ることが好ましい。好ましいリン化合物としては、リン
酸およびそのエステル、亜燐酸およびそのエステル、次
亜燐酸およびそのエステル等が挙げられる。また、エス
テル化反応時には、ジエチレングリコ−ル副生を抑制す
る為にトリエチルアミン等の第3級アミン、水酸化テト
ラエチルアンモニウム等の水酸化第4級アンモニウム、
炭酸ナトリウム等の塩基性化合物を添加することも出来
る。
【0016】本発明において、主たる繰返し単位がエチ
レンテレフタレ−トから成る熱可塑性ポリエステル樹脂
(B)とは、エチレンテレフタレ−ト単位を100〜7
5モル%含むポリエチレンテレフタレ−トおよび共重合
ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂である。好ましくは、
エチレンテレフタレ−ト単位を100〜80モル%、更
に好ましくはエチレンテレフタレ−ト単位を100〜8
5モル%含むポリエチレンテレフタレ−ト樹脂である。
エチレンテレフタレ−ト単位が75モル%未満である共
重合ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂を用いた場合に
は、溶融混合すると短時間で、透明、均一な混合体とす
ることが出来るが、溶融混合に先立つ乾燥あるいは固相
重合時に融着あるいはブロッキングを引き起こすヘイズ
が本発明で規定する範囲外となる。
【0017】なお、前記共重合ポリエチレンテレフタレ
−ト樹脂中のエチレンテレフタレ−ト単位以外の単位を
形成する共重合成分としての酸成分としては、イソフタ
ル酸、ジフェニ−ル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、アジピ
ン酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸等の脂肪族
ジカルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、シク
ロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等
の脂環族ジカルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導
体、p−オキシ安息香酸、オキシカプロン酸等のオキシ
酸及びこれらのエステル形成性誘導体などが例示でき、
好ましいジカルボン酸としては、イソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸またはこれらのエステル形成
性誘導体等を挙げることができる。
【0018】また、前記共重合ポリエチレンテレフタレ
−ト樹脂中のエチレンテレフタレ−ト単位以外の単位を
形成する共重合成分としてのグリコ−ル成分としては、
ジエチレングリコ−ル、トリメチレングリコ−ル、テト
ラメチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂
肪族グリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル
等の脂環族グリコ−ル、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ
−ルAのアルキレンオキサイド付加物等の芳香族グリコ
−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ
−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル等のポリアルキレ
ングリコ−ル等が例示でき、好ましいグリコ−ルとして
は、ジエチレングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジ
メタノル等を挙げることができる。
【0019】さらに、前記共重合ポリエチレンテレフタ
レ−ト樹脂中のエチレンテレフタレ−ト単位以外の単位
を形成する共重合成分としての多官能化合物成分として
は、酸成分として、トリメリット酸、ピロメリット酸を
挙げることができ、グリコ−ル成分としてグリセリン、
ペンタエリスリト−ル等を挙げることが出来る。以上の
共重合成分の使用量は、共重合ポリエチレンテレフタレ
−ト樹脂が実質的に線状を維持する程度であればよい。
【0020】前記の熱可塑性ポリエステル樹脂(B)
は、従来公知の製造方法によって製造することが出来
る。即ち、テレフタル酸とエチレングリコ−ル及び/又
は、第三成分を直接反応させて水を留去しエステル化し
た後、減圧下に重縮合を行う直接エステル化法、また
は、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコ−ル及び/
又は、第三成分を反応させてメチルアルコ−ルを留去し
エステル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエステル
交換法により製造される。更に極限粘度を増大させ、ア
セトアルデヒド(AA)含量を低下さす為固相重合を行
ってもよい。
【0021】本発明で使用される「主たる繰返し単位が
エチレンテレフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル
樹脂(B)の極限粘度は0.60〜1.30dl/g、
好ましくは、0.65〜1.25dl/g、より好まし
くは0.67〜1.20dl/gの範囲である。
【0022】上記のエステル交換反応、或は、エステル
化反応、および、重縮合反応時には、触媒および安定剤
を使用することが好ましい。エステル交換触媒として
は、Mg化合物、Mn化合物、Ca化合物、Zn化合物
等が使用され、例えば、これらの酢酸塩、モノカルボン
酸塩、アルコラ−ト、酸化物等が挙げられる。また、エ
ステル化反応は触媒を添加せずに、テレフタル酸、エチ
レングリコ−ルおよび/又は第三成分のみで実施するこ
とが可能であるが、後述の重縮合触媒の存在下に実施す
ることも出来る。重縮合触媒としては、Ge化合物、T
i化合物、Sb化合物等が使用可能であり、例えば、二
酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム、ゲルマニウム
アルコラ−ト、チタンテトラブトキサイド、チタンテト
ライソプロポキサイド、蓚酸チタン等が挙げられる。ま
た、安定剤としてリン化合物を用いることが好ましい。
好ましいリン化合物としては、リン酸およびそのエステ
ル、亜燐酸およびそのエステル、次亜燐酸およびそのエ
ステル等が挙げられる。また、エステル化反応時には、
ジエチレングリコ−ル副生を抑制する為にトリエチルア
ミン等の第3級アミン、水酸化テトラエチルアンモニウ
ム等の水酸化第4級アンモニウム、炭酸ナトリウム等の
塩基性化合物を添加することも出来る。
【0023】本発明において、エチレンテレフタレ−ト
単位が90〜50モル%の共重合ポリエステル樹脂
(C)の他の共重合成分、製造法および極限粘度は、前
記の「主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−トから
なる熱可塑性ポリエステル樹脂」(B)の場合と同じで
ある。また、エチレンナフタレ−ト単位が90〜50モ
ル%の共重合ポリエステル樹脂(D)の他の共重合成
分、製造法および極限粘度は、前記の主たる繰返し単位
がエチレンテレフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂 (A)の場合と同じである。
【0024】本発明のポリエステル樹脂多層成形体を構
成する1つの層は、主たる繰返し単位がエチレンナフタ
レ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜
10重量%、好ましくは88〜13重量%、更に好まし
くは85〜15重量%と、主たる繰返し単位がエチレン
テレフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂
(B)10〜90重量%、好ましくは12〜87重量
%、さらに好ましくは15〜85重量%とを含有するポ
リエステル樹脂組成物から構成される。主たる繰返し単
位がエチレンナフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(A)が10重量%未満の場合は得られた多層成
形体のガスバリヤ−性、耐熱性および紫外線遮断性が不
十分である。また、これが90重量%以上の場合は溶融
成形性や延伸性が悪くなり、透明性も悪化する。
【0025】また、本発明のポリエステル樹脂多層成形
体を構成する1つの層は、主たる繰返し単位がエチレン
ナフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)
90〜10重量%及び主たる繰返し単位がエチレンテレ
フタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)1
0〜90重量%を総量で100重量部と、エチレンテレ
フタレ−ト単位が90〜50モル%である共重合ポリエ
ステル樹脂(C)及び/又はエチレンナフタレ−ト単位
が90〜50モル%である共重合ポリエステル樹脂
(D)を総量で1〜30重量部、好ましくは2〜25重
量部、さらに好ましくは2〜20重量部とを含有するポ
リエステル樹脂組成物から構成される。これらのポリエ
ステル樹脂組成物を使用する場合は、より短時間の溶融
混合で均一透明な多層成形体が得られる。上記共重合ポ
リエステル樹脂(C)および(D)の量が総量で30重
量部を越えた場合は多層成形体のガスバリア−性、成形
性、耐衝撃性等が悪くなる。
【0026】また、本発明のポリエステル樹脂多層成形
体において、使用されるポリエステル樹脂組成物の透明
度(Qmax)、透明化時間(Qmax(t))が、それぞれ、 Qmax ≦40000 Qmax(t)≦250秒 であることを特徴とする。ここで、透明度(Qmax )、
透明化時間(Qmax(t))はそれぞれ光散乱法で求めた値
であり、詳細な測定法は後述するが、Qmax 、Qmax(t)
の定義および意味は下記のとおりである。
【0027】(1)Qmax 、Qmax(t)の定義 後述の方法により作成した試料を光散乱測定装置の30
0度Cに温度設定したホットステ−ジ上に置き光散乱測
定を行う。散乱角に対する散乱光の強度は、加熱時間と
共に大きくなり、ある時間(t)で最大となる。この時
のInvariantQ(散乱強度)をQmax 、Qmax
に到達するのに要した時間(t)をQmax(t)と定義す
る。主としてエチレンテレフタレ−ト単位を繰返し単位
とする樹脂と、主してエチレンナフタレ−ト単位を繰返
し単位とする樹脂の溶融混合の場合には、加熱時間の経
過と共に相分離による白化が進行し、ある時間で白化
(相分離)が最大となる。従って、Qmax は白化の最大
点、Qmax(t)はそれに要した時間といえる。さらに時間
が経過すると共に、急速に相容化が進行して白化が減少
し、終わりには透明となる。 (2)Qmax の意味 透明性を表わす指標で、数字が小さい方が透明性の良好
なことを意味する。
【0028】(3)Qmax(t)の意味 相容化(透明化)に要する時間の指標で、その値が小さ
ければ小さいほどそれだけ早く透明体となる。Qmax の
好ましい範囲は、0〜35000、さらに好ましい範囲
は、0〜30000である。Qmax(t)の好ましい範囲
は、0〜200秒、さらに好ましい範囲は0〜150秒
である。Qmax が40000を越えると白化の程度が大
きくまた溶融成形性や延伸性が悪くなり、相容化(透明
化)の促進を行うためには溶融混合成形時に高温度、長
時間のより厳しい条件が必要となり、このため熱劣化に
よる着色や機械的性質の低下を引き起こす。また、生産
性の低下によるコストアップ要因となる。Qmax(t)が2
50秒を越えると、透明な容器を得る為には溶融混合時
に高温度、長時間のより厳し条件が必要となる。その結
果、熱劣化による着色、機械的物性の低下、オリゴマ−
含量の増加による金型汚れ、AA含量の増加等の問題が
発生する。また、生産性低下によるコストアップ要因と
なる。
【0029】本発明の多層成形体等を製造する場合、製
品にならないスクラップが発生するが、これらは製品品
質が悪化しない範囲内で主たる繰返し単位がエチレンナ
フタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)と
主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−トからなる熱
可塑性ポリエステル樹脂(B)を含有するポリエステル
組成物からなる層に添加することが出来る。また、本発
明のポリエステル樹脂多層成形体のヘイズは15%以
下、好ましくは12%以下、さらに好ましくは8%以下
である。ヘイズが15%より大きくなるとポリエステル
樹脂多層成形体の透明性は悪くなり商品価値が無くな
る。
【0030】本発明を構成する主たる繰返し単位がエチ
レンナフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂
(A)を含む層および同樹脂(A)と主たる繰返し単位
がエチレンテレフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(B)を含有するポリエステル樹脂組成物からな
る層には、熱安定剤、熱酸化安定剤、帯電防止剤、耐候
性安定剤、滑剤、顔料、染料、あるいは顔料分散剤など
を本発明の目的を損なわない範囲で添加することができ
る。
【0031】本発明のポリエチレンナフタレ−ト樹脂
(A)とポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(B)等を均
一に混合する方法として公知の種々の方法を用いること
が出来るが、例えばダブルコ−ンブレンダ−、リボンブ
レンダ−等による方法が適用出来る。また、このような
方法で混合した両樹脂を一軸押出機、二軸押出機、ベン
ト式押出機等により溶融混練し造粒することも出来る。
【0032】本発明におけるポリエステル樹脂多層成形
体としては、主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−ト
からなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)からなる層
と、主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからなる
熱可塑性ポリエステル樹脂(A)と主たる繰返し単位が
エチレンテレフタレ−トからなる熱可塑性ポリエステル
樹脂(B)を含有するポリエステル樹脂組成物からなる
層(以下、混合層と称する)の二層から構成される成形
体、主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからなる
熱可塑性ポリエステル樹脂(A)を含む層を外層とし、
混合層を中間層とする三層構造の成形体、混合層を外層
とし、主たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからな
る熱可塑性ポリエステル樹脂(A)を含む層を中間層と
する三層構造の成形体等を例示することが出来る。三層
以上の多層成形体の場合は、最内層や中間層に主たる繰
返し単位がエチレンナフタレ−トからなる熱可塑性ポリ
エステル樹脂(A)を使用し、最外層に混合層を使用し
たもの、または、最内層や中間層に混合層、最外層に主
たる繰返し単位がエチレンナフタレ−トからなる熱可塑
性ポリエステル樹脂(A)を使用したもの等が挙げられ
る。
【0033】前記のポリエステル樹脂多層成形体の厚み
及び各層の厚みには特に制限は無い。前記のポリエステ
ル樹脂多層成形体は、シ−ト状物、フイルム状物、板状
物、中空体、容器等、種々の形状で使用可能である。こ
れらの多層成形体は、従来から公知の方法によって製造
することが可能である。
【0034】本発明のポリエステル樹脂多層延伸成形体
は前記の多層成形体を、従来から公知の方法、即ち、一
軸延伸法、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法によって延
伸することによって製造することができる。また、圧空
成形法、真空成形法等によってカップ状物やトレイ状物
に成形することも可能である。このようにして得られた
多層延伸成形体はフイルム状物、シ−ト状物、カップ状
物やトレイとして包装材料等として有用である。本発明
のポリエステル樹脂多層中空成形体は、前記の多層成形
体であるプリフォ−ムを延伸ブロ−成形するか、または
ダイレクトブロ−成形することにより製造することが出
来る。これらの多層中空成形体はガスバリヤ−性に優れ
ているので、炭酸飲料等の容器に適している。
【0035】以下に、本明細書中に用いる特性値を説明
する。 (1)熱可塑性ポリエステル樹脂(A)および共重合ポ
リエステル樹脂(D)の極限粘度(IV) 1,1,2,2−テトラクロルエタン/p−クロルフェ
ノ−ル(1/3重量比)混合溶媒中30度Cでの溶液粘
度から求めた。 (2)熱可塑性ポリエステル樹脂(B)および共重合ポ
リエステル樹脂(C)の極限粘度(IV) 1,1,2,2−テトラクロルエタン/フェノ−ル(2
/3重量比)混合溶媒中30度Cでの溶液粘度から求め
た。 (3)ヘイズ(霞度%) 成形した多層成形体より試料を切り取り、東洋精機製作
所社製ヘイズメ−タ−でヘイズ(%)を測定した。
【0036】(4)透明度(Qmax )、透明化時間(Q
max(t)) 光散乱法により求める。 1)測定装置、測定方法、計算方法は下記の文献に準じ
て行なった。 M.Okamoto,T.Inoue :Polymer Vol.35.(1994)P.257 2)Qmax 及びQmax(t)測定試料の作成 樹脂組成物を池貝鉄工(株)製二軸押出し機PCM−3
0で、温度280度C,90秒間溶融混合して20度C
の冷水中へストランド状で押し出した。このストランド
から小片を切り取り、その小片を2枚のカバ−グラスの
間に挟み、300度Cで1分間溶融させて、30μm程
度のフイルム状測定試料に急冷して作成した。
【0037】3)光散乱の測定 前記文献第1図に示された光散乱測定装置に準じた装置
を用い、300度Cに温度設定したホットステ−ジ上に
測定試料を置き、He−Neレ−ザ光を照射し、散乱角
にたいする散乱光の加熱時間に対する強度変化を測定し
た。 (5)酸素透過量 米国MODERN CONTROLS社製酸素透過量測
定器OX−TRAN100により、20度C、60%湿
度で測定した。
【0038】(6)耐熱性 成形した中空成形体に90度Cの熱湯を充填後キャップ
をし、10分間放置する。その後20度Cの水中で冷却
後、水を抜き、入れ目量の変化より収縮率を求めた。多
層シ−トの場合は、真空成形機により深さ20mmの容
器を作り、約90度Cのオ−ブン中に10分間放置し耐
熱性を調べた。 (7)紫外線吸収波長 分光光度計を用いて紫外線最大吸収波長を測定した。
【0039】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明はこの実施例に限定されるものではない。実施
例1に使用する熱可塑性ポリエステル樹脂(A)は次の
ようにして製造した。2,6−ジメチルナフタレ−ト9
50.4部、ジメチルテレフタレ−ト39.8部、エチ
レングリコ−ル560部、酢酸マンガン4水塩0.3部
を使用して、常法に従ってエステル交換反応を終了後、
燐酸を添加し、数分間反応させた。この反応生成物に二
酸化ゲルマニウム0.1部を加え、溶融重合反応を行な
った。この溶融重合樹脂のペレットを常法に従って固層
重合し、1V=0.65の熱可塑性ポリエステル樹脂
(A)(No.1)を得た。その他の実施例、比較例に
使用した熱可塑性ポリエステル樹脂(A)および(B)
も上記と同様の方法により製造した。表1に実施例、比
較例に使用したポリエステル樹脂を示す。
【0040】
【表1】
【0041】(実施例1)表1に記載の熱可塑性ポリエ
ステル樹脂(A)(No.1)を外層及び内層、表1に
記載の同ポリエステル樹脂(A)(No.1)70重量
部と熱可塑性ポリエステル樹脂(B)(No.4)30
重量部からなるポリエステル樹脂組成物を中間層として
多層中空成形機(日精ASB社のASB−50TH)を
用いて内容積500ccの三層構造の中空延伸容器を成
形した。容器の胴部肉厚は280μ、中間層の厚みは1
95μであり、ヘイズは5.7%、酸素透過量は0.1
4cc/本・atm・日、耐熱性は2.0%、371n
m以下の紫外線はカットされており、優れたガスバリヤ
−性、透明性、耐熱性、紫外線カット性を示している。
また、層間の剥離は認められなかった。なお、中間層に
使用したポリエステル樹脂組成物の透明度(Qma
x)、透明化時間(Qmax(t))を表2に示す。ま
た、得られた多層延伸中空容器の特性を表3に示す。
【0042】(実施例2〜4)使用したポリエステル樹
脂、同組成物の特性値を表2に示す。前記の熱可塑性ポ
リエステル樹脂(A)(No.1)を外層及び内層、表
2記載の組成物を中間層として使用し、実施例1と同様
の成形機にて500ccの多層延伸容器を成形した。胴
部肉厚および中間層の厚みは実施例1とほぼ同じであっ
た。得られた容器の特性値を表3に示す。いずれも優れ
た透明性、耐熱性、紫外線カット性、ガスバリヤ−性を
示している。
【0043】(比較例1)使用したポリエステル樹脂、
同組成物の特性を表2に示す。実施例1と同様にして5
00ccの多層延伸容器を成形した。得られた容器の耐
熱性、バリア−性は悪かった。
【0044】(比較例2)ポチエチレンテレフタレ−ト
(日本ユニペット(株)製、RT553C)からの単層
の容器を実施例と同様にして成形した。容器特性を表3
に示す。
【0045】(実施例5)表1記載の熱可塑性ポリエス
テル樹脂(A)(No.2)を外層及び内層用樹脂、表
1に記載の同ポリエステル樹脂(A)(No.1)80
重量部とポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(IV=0.
75)20重量部からなるポリエステル樹脂組成物を中
間層用樹脂として用い、自家製多層シ−ティング機にて
約0.4mm厚みの三層構成のシ−トを作成した。中間
層の厚みは0.3mmであった。中間層の組成物の特性
を表2に、該シ−トの特性値を表4に示す。表4から明
らかなごとく、本発明の多層シ−トは優れたガスバリヤ
−性、透明性、紫外線カット性を示している。また、本
発明のシ−トからの容器の耐熱性は良好で、層間の剥離
も認められなかった。
【0046】(比較例3)使用したポリエステル樹脂、
同組成物の特性を表2に示す。実施例5と同様にして多
層シ−トを作成した。このシ−トの特性値を表4に示
す。得られた多層シ−トのバリア−性は悪く、また、同
シ−トからの容器の耐熱性は非常に悪かった。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明に係るポリエステル樹脂多層成形
体、多層延伸成形体および多層中空成形体は、ガスバリ
ヤ−性、透明性および紫外線遮断性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65D 1/09 B65D 1/00 B // B29K 67:00 B29L 7:00 9:00 22:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)主たる繰返し単位がエチレンナフ
    タレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)から
    なる層と、(2)主たる繰返し単位がエチレンナフタレ
    −トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜1
    0重量%と主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−ト
    からなる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)10〜90重
    量%を含有するポリエステル樹脂組成物からなる層と
    を、それぞれ少なくとも1層以上有し、ヘイズが15%
    以下の多層成形体であって、前記ポリエステル樹脂組成
    物の透明度(Qmax )、透明化時間(Qmax(t))がそれ
    ぞれ Qmax≦40000 Qmax(t)≦250秒 であることを特徴とするポリエステル樹脂多層成形体。
  2. 【請求項2】 (1)主たる繰返し単位がエチレンナフ
    タレ−トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)から
    なる層と、(2)主たる繰返し単位がエチレンナフタレ
    −トからなる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)90〜1
    0重量%と主たる繰返し単位がエチレンテレフタレ−ト
    からなる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)10〜90重
    量%を含む組成物100重量部に対して、エチレンテレ
    フタレ−ト単位が90〜50モル%である共重合ポリエ
    ステル樹脂(C)及び/又はエチレンナフタレ−ト単位
    が90〜50モル%である共重合ポリエステル樹脂
    (D)を総量で1〜30重量部とを含有せしめたポリエ
    ステル樹脂組成物からなる層とを、それぞれ少なくとも
    1層以上有し、ヘイズが15%以下の多層成形体であっ
    て、前記ポリエステル樹脂組成物の透明度(Qmax )、
    透明化時間(Qmax(t))がそれぞれ、 Qmax ≦40000 Qmax(t)≦250秒 であることを特徴とするポリエステル樹脂多層成形体。
  3. 【請求項3】 多層成形体が延伸または中空成形体であ
    る請求項1に記載のポリエステル樹脂多層成形体。
  4. 【請求項4】 成形体が延伸または中空成形体である請
    求項2に記載のポリエステル樹脂多層成形体。
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