JPH1147868A - スプライン成形方法およびその装置 - Google Patents

スプライン成形方法およびその装置

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JPH1147868A
JPH1147868A JP20781097A JP20781097A JPH1147868A JP H1147868 A JPH1147868 A JP H1147868A JP 20781097 A JP20781097 A JP 20781097A JP 20781097 A JP20781097 A JP 20781097A JP H1147868 A JPH1147868 A JP H1147868A
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直巳 井上
Shinji Morihiro
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形ローラを使用して円筒状のワークにスプ
ラインを順次成形する際に、バリが生成されるのを効果
的に防止する。 【解決手段】 成形ローラ3に設けられたスプライン溝
成形用の突条8と、その両側方に設けられた頂部成形面
9,9とをワーク1の外周面に圧接させてワーク1を内
方側に押圧することにより、上記突条8に対応したスプ
ライン溝をワーク1の軸方向に成形するとともに、その
両側方に位置するスプラインの頂部を上記頂部成形面
9,9によってしごき加工し、かつこれと同時に、上記
頂部成形面9,9の側方に設けられた外窄まり形状のテ
ーパ面からなる予備成形面10をワーク1の外周面に圧
接させることにより、次のスプライン成形工程で成形さ
れるワーク1の外周部を上記予備成形面10によって予
備成形することを特徴とするスプライン成形方法および
その装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状のワークに
スプラインを成形するスプライン成形方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平8−174125号
公報に示されるように、スプライン形状の凹凸を有する
マンドレルに円筒状のワーク(素材)を外嵌して固定す
るとともに、上記ワークの外周面に成形ローラを押し付
けた状態で、この成形ローラとワークとをその軸方向に
相対移動させることにより、成形ローラによってワーク
の軸方向に伸びる凹溝を成形加工し、この作業を繰り返
してワークの全周にスプラインを成形することが行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
スプライン成形方法は、図8に示すように、スプライン
溝を成形するように断面が台形状に形成された突条21
と、その左右に設けられてスプラインの頂部を成形する
頂部成形面22,22とを有する成形ローラ23を使用
して、ワーク24にスプラインを形成するように構成さ
れている。そして、上記頂部成形面22,22が、スプ
ラインの外形に対応して外広がり形状に形成されるとと
もに、この頂部成形面22,22と成形ローラ23の側
端面とのコーナ部25が鋭角αに形成されるため、上記
成形ローラ23によってワーク24の外周部を成形加工
する際に、上記コーナ部に対応した鋭角の段部26がワ
ーク25の外周面に形成されることになる。
【0004】上記鋭角の段部26は、次のスプライン成
形工程の加工時に、成形ローラ23の突条21によって
押圧される際にバリとなってワーク24の外周面に残存
し易いため、欠陥品の原因となる。したがって、スプラ
インの成形後に、上記バリを除去するための研磨工程が
必要となり、作業工数が増えるという問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、成形ロ
ーラを使用して円筒状のワークにスプラインを順次成形
する際に、バリが生成されるのを効果的に防止すること
ができるスプライン成形方法およびその装置を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
保持手段に保持された円筒状のワークの外周面に成形ロ
ーラを圧接させてワークの軸方向に転動させることによ
りスプラインを順次成形するスプライン成形方法におい
て、成形ローラに設けられたスプライン溝成形用の突条
と、その両側方に設けられた頂部成形面とをワークの外
周面に圧接させてワークを内方側に押圧することによ
り、上記突条に対応したスプライン溝をワークの軸方向
に成形するとともに、その両側方に位置するスプライン
の頂部を上記頂部成形面によってしごき加工し、かつこ
れと同時に、上記頂部成形面の側方に設けられた外窄ま
り形状のテーパ面からなる予備成形面をワークの外周面
に圧接させることにより、次スプライン成形工程で成形
されるワークの外周部を上記予備成形面によって予備成
形するものである。
【0007】上記構成によれば、成形ローラによってワ
ークの外周部にスプライン溝を形成するとともに、その
側方に位置するスプラインの頂部をしごき加工する際
に、この頂部の側方に位置するワークの外周部が、上記
外窄まり形状のテーパ面からなる予備成形面によって予
備成形されることになり、上記ワークの外周部に鋭角の
段部が形成されるのを防止しつつ、このワークの外周部
が所定の形状に予備成形されることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項3記載
のスプライン成形方法おいて、予備成形面によって予備
成形されたワークの外周部を、次のスプライン成形工程
の加工時に、成形ローラの突条に対向した位置に相対移
動させた後、この成形ローラの突条を上記予備成形され
たワークの外周部に圧接させてこの部分にスプライン溝
を成形するものである。
【0009】上記構成によれば、成形ローラの予備成形
面によって予備成形されたワークの外周部が、次のスプ
ライン成形工程の加工時に、成形ローラの突条に対向し
た設置された状態で、成形ローラの突条により内方側に
押圧されて上記ワークにスプライン溝が形成されること
になる。
【0010】請求項3に係る発明は、保持手段に保持さ
れた円筒状のワークの外周面に成形ローラを圧接させて
ワークの軸方向に転動させることによりスプラインを成
形するスプライン成形装置において、上記成形ローラ
に、スプライン溝成形用の突条と、その両側方に設けら
れた頂部成形面と、この頂部成形面の側方に設けられた
外窄まり形状のテーパ面からなる予備成形面とを設け、
上記成形ローラの突条と、頂部成形面と、予備成形面と
をワークの外周面に圧接させてワークを内方側に押圧
し、上記突条によってワークの軸方向に伸びるスプライ
ン溝を成形するとともに、その両側方に位置するスプラ
インの頂部を上記頂部成形面によってしごき加工し、か
つその側方部を上記予備成形面によって予備成形するよ
うに上記ワークに対して成形ローラを相対移動させる駆
動手段を備えたものである。
【0011】上記構成によれば、成形ローラによってワ
ークにスプライン溝を形成するとともに、その側方に位
置するスプラインの頂部をしごき加工する際に、この頂
部の側方に位置するワークの外周部が、上記外窄まり形
状のテーパ面からなる予備成形面によって予備成形され
ることになり、上記ワークの外周部に鋭角の段部が形成
されるのを防止しつつ、このワークの外周部が所定の形
状に予備成形されることになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項3記載
のスプライン成形装置おいて、予備成形面によって予備
成形されたワークの外周部が、成形ローラによる次のス
プライン成形工程の加工時に、成形ローラの突条に対向
した位置に配設されるように上記予備成形面の設置範囲
を設定したものである。
【0013】上記構成によれば、成形ローラの予備成形
面によって予備成形されたワークの外周部が、次のスプ
ライン成形工程の加工時に、成形ローラの突条に対向し
た設置された状態で、成形ローラの突条により内方側に
押圧されて上記ワークにスプライン溝が形成されること
になる。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項3または請
求項4記載のスプライン成形装置に使用される成形ロー
ラであって、スプライン溝成形用の突条と、その両側方
に設けられた頂部成形面と、この頂部成形面の側方に設
けられた外窄まり形状のテーパ面からなる予備成形面と
を有する成形ローラを、ローラヘッドに着脱自在に支持
させるように構成したものである。
【0015】上記構成によれば、ローラヘッドに着脱自
在に支持された成形ローラの突条、頂部成形面および予
備成形面により、ワークの外周部が内方側に押圧されて
適正形状に成形加工されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るスプライン
成形装置の実施形態を示している。このスプライン成形
装置は、円筒状のワーク1を保持する保持手段2と、ワ
ーク1にスプラインを順次成形する成形ローラ3を有す
る一対のローラユニット4とを備えている。このローラ
ユニット4は、成形ローラ3を回転自在に支持する支持
部を備えたローラヘッド5と、上記保持手段2に保持さ
れたワーク1の径方向にローラヘッド5を移動させて成
形ローラ3をワーク1の加工位置と退避位置とに接離さ
せる図外の接離手段と、必要に応じて上記ローラヘッド
5を旋回させる図外の旋回手段とを有している。
【0017】上記ワーク1の保持手段2は、図2に示す
ように、ワーク1に形成されるスプラインの内周面に対
応した凹凸部を有するマンドレル6と、ワーク1をセン
タリングした状態で、その一端部をマンドレル6に圧接
して固定する固定部材7と、マンドレル6に保持された
ワーク1をその軸方向に押動して移動させる図外の駆動
手段と、マンドレル6に保持されたワーク1をスプライ
ンの1ピッチ毎に間欠回転させる図外の回転手段とを有
している。
【0018】上記成形ローラ3は、図3に示すように、
ワーク1の外周面に沿って軸方向に伸びるスプライン溝
を成形するための突条8と、その両側方に設けられたス
プラインの頂部成形面9,9と、その両側方に設けられ
たワーク1の予備成形面10,10と、成形ローラ3の
両端部に設けられた円柱状の軸部11,11とを有し、
この軸部11,11が上記ローラヘッド5に設けられた
支持部に着脱可能に支持されるようになっている。
【0019】上記突条8は、ワーク1の外周面に成形さ
れるスプライン溝に対応した台形のの断面形状を有し、
かつ上記頂部成形面9は、ワーク1の外周面に成形され
るスプラインの頂部に対応して外広がり形状のテーパ面
に形成されている。また、予備成形面10は、上記頂部
成形面9と逆方向に傾斜した外窄まり形状のテーパ面に
構成され、これによって上記予備成形面10とその側端
面とのコーナ部が、鈍角θに形成されるようになってい
る。さらに、後述するように、予備成形面10によって
予備成形されたワーク1の外周部16が、次のスプライ
ン成形工程の加工時に、成形ローラ3の突条8に対向し
た位置に配設されるように上記予備成形面10の設置範
囲が設定されている。
【0020】上記構成のスプライン成形装置を使用して
ワーク1にスプラインを成形するには、上記保持手段2
にワーク1を位置決めして保持させるとともに、上記接
離手段によりローラヘッド5をワーク1の外周面に接近
させて成形ローラ3をワーク1の加工位置に移動させた
後、上記マンドレル6に保持されたワーク1を駆動手段
によりワーク1の軸方向に押動して所定の長さに亘り移
動させる。
【0021】上記ワーク1の移動に応じて成形ローラ3
がワーク1の外周面に沿ってその軸方向に転動しつつ、
図4に示すように、成形ローラ3の突条8、頂部成形面
9,9および予備成形面10がワーク1の外周面に圧接
されてワーク1が内方側に押圧される。この結果、上記
突条8に対応したスプライン溝12がワーク1の軸方向
に所定長さに亘って成形されるとともに、ワーク1の内
周面がマンドレル6の外周面に圧接されて、このマンド
レルの凹部に対応したスプライン歯13がワーク1の内
周面に成形される。
【0022】また、上記頂部成形面9,9により、スプ
ライン溝12の両側方に位置するスプラインの頂部1
4,14が所定径となるようにワーク1がしごき加工さ
れるとともに、ワーク1の内周面がマンドレル6の外周
面に圧接されて、このマンドレルの突部に対応したスプ
ライン溝15,15がワーク1の内周面に形成される。
さらに、上記頂部成形面9の側方に形成された予備成形
面10の一方により、次のスプライン成形工程でスプラ
イン溝が形成されるワーク1の外周部16が、上記予備
成形面10に対応したテーパ面に成形加工されることに
なる。
【0023】そして、上記成形ローラ3によりワーク1
を所定長さに亘って成形する作業が終了した時点で、上
記接離手段によりローラヘッド5をワーク1から離間さ
せて成形ローラ3を退避位置に移動させた状態で、上記
回転手段によりワーク1をスプラインの1ピッチ分だけ
回転させて、図5に示すように、上記予備成形面10に
より予備成形されたワーク1の外周部16を含む次のス
プライン成形工程で成形される被加工部を、成形ローラ
3の突条8に対向した位置に移動させる。
【0024】その後、上記接離駆動手段によりローラヘ
ッド5をワーク1に接近させて成形ローラ3をワーク1
の加工位置に移動させた状態で、上記ワーク1を移動手
段により押動してワーク1の軸方向に移動させることに
より、次のスプライン成形工程の加工を行う。また、上
記成形加工が繰り返されてワーク1の全周に亘りスプラ
インが成形された時点で、ワーク1の長さ方向の加工位
置を変化させて同様の成形加工を行い、この成形加工が
ワーク1の長さ方向の全長に亘って行われ時点で、ワー
クの成形作業を終了する。
【0025】このように成形ローラ3に設けられたスプ
ライン溝成形用の突条8と、その両側方に設けられた頂
部成形面9,9とをワーク1の外周面に圧接させること
により、ワーク1の軸方向に伸びるスプライン溝12を
成形するとともに、その両側方に位置するスプラインの
頂部14をしごき加工し、かつこれと同時に、上記頂部
成形面9,9の側方に設けられた外窄まり形状のテーパ
面からなる予備成形面10,10の一方をワーク1の外
周面に圧接させることにより、次のスプライン成形工程
で加工されるワークの外周部16を予備成形するように
構成したため、ワーク1の外周面にバリが生成されるの
を効果的に防止しつつ、スプラインを成形することがで
きる。
【0026】すなわち、上記のように外広がり形状のテ
ーパ面に形成された成形ローラ3の頂部成形面9の側方
に、外窄まり形状のテーパ面に形成された予備成形面1
0を設けることにより、この予備成形面10とその側端
面とのコーナ部が、鈍角θに形成されるように構成した
ため、上記成形ローラ3によってワーク1の外周部を成
形加工する際に、図8に示すような鋭角αの段部26が
ワーク1の外周部に形成されるのを防止することができ
る。したがって、上記回転手段によってワーク1を間欠
回転させた後にスプラインを成形する次工程の加工時
に、上記鋭角の段部が残存することに起因したバリがワ
ーク1の外周面に生成されるのを効果的に防止すること
ができ、これによってバリを除去するための研磨作業を
省略することができる。
【0027】特に、図4に示すように、上記予備成形面
10の幅寸法W1を、この予備成形面10によって予備
成形されるワーク1の外周部16の幅寸法W2よりも大
きな値に設定することにより、上記コーナ部に対応した
段部がワーク1の外周部に形成されるのを防止するよう
に構成した場合には、ワーク1の外周面にバリが生成さ
れるのを、さらに効果的に防止することができる。
【0028】また、上記実施形態では、予備成形面10
によって予備成形されたワーク1の外周部16が、成形
ローラ3による次のスプライン成形工程の加工時に、成
形ローラ3の突条8に対向した位置に配設されるように
上記予備成形面10の設置範囲を設定したため、成形ロ
ーラ3によりワーク1が成形加工される際に、このワー
ク1の先端部が拡開する方向に変形して反りが生じるを
効果的に防止できるという利点がある。
【0029】すなわち、図6に示すように、頂部成形面
9の側方に設けられた予備成形面10aにより予備成形
されたワーク1の外周部16aが、成形ローラ3による
次のスプライン成形工程の加工時に、成形ローラ3の頂
部成形面9に対向した位置に配設されるように上記予備
成形面10の設置範囲を設定することもできるが、この
ように構成した場合には、上記成形ローラ3の突条8に
よってマンドレル6の凹部内に導入されるワーク1のし
ごき量が、図4および図5に示す実施形態に比べて多く
なることが避けられない。
【0030】そして、上記成形ローラ3の突条8によっ
てマンドレル6の凹部内に導入されるワーク1のしごき
量に対応したワーク1の面積が大きくなって、この面積
と、上記予備成形面10によって予備成形されるワーク
1のしごき量に対応したワーク1の面積との差が増大す
るのに従い、図7に示すように、ワーク1の先端部が拡
開する方向に変形する反り量が大きくなることが、実験
によって確認されている。したがって、図5に示す示す
ように、予備成形面10によって予備成形されたワーク
1の外周部16が、成形ローラ3による次のスピンドル
成形工程の加工時に、成形ローラ3の突条8に対向した
位置に配設されるように上記予備成形面10の設置範囲
を設定することにより、上記面積差を小さな値となるよ
うに構成するこが望ましい。
【0031】また、上記実施形態では、スプライン溝成
形用の突条8と、その両側方に設けられた頂部成形面
9,9と、この頂部成形面9,9の側方に設けられた外
窄まり形状のテーパ面からなる予備成形面10,10と
を有する成形ローラ3を、ローラヘッド5に着脱自在に
支持させるように構成したため、上記成形ローラ3が摩
耗した場合等に、その交換作業を容易に行うことができ
るという利点がある。さらに、上記ローラヘッド5の外
周部に、複数の成形ローラ3を支持する複数の支持部を
設けるとともに、上記ローラヘッド5を旋回駆動してワ
ーク1の成形加工に使用する成形ローラ3を順次交換す
るように構成した場合には、この成形ローラ3の摩耗を
効果的に抑制することができる。
【0032】なお、上記成形ローラ3に必ずしも一対の
予備成形面10を設ける必要はなく、上記頂部成形面
9,9の一方の側方部のみに予備成形面10を設けた構
造とすることもできる。しかし、上記実施形態に示すよ
うに、頂部成形面9,9の側方にそれぞれ上記予備成形
面10,10を設けた場合には、成形ローラ3を左右対
称形状に形成することができるため、上記ローラヘッド
5に成形ローラ3を支持させる際に、その方向性を考慮
する必要がないという利点がある。
【0033】また、上記マンドレル6に保持されたワー
ク1をその軸方向に移動させる移動手段からなる駆動手
段が設けられた上記実施形態に代え、上記ワーク1を固
定した状態で、ローラユニット4をワーク1の軸方向に
相対移動させる駆動手段を設けることにより、ワーク1
の外周面に沿ってその軸方向に上記成形ローラ3を転動
させるように構成してもよい。さらに、上記ワーク1を
固定した状態で、ローラユニット4をワーク1の周方向
に旋回させる駆動手段を設けることにより、ワークの加
工位置をスプラインの1ピッチ毎に間欠的に変化させる
ように構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、成形ロ
ーラに設けられたスプライン溝成形用の突条と、その両
側方に設けられた頂部成形面とをワークの外周面に圧接
させることにより、ワークの軸方向に伸びるスプライン
溝を成形するとともに、その両側方に位置するスプライ
ンの頂部をしごき加工し、かつこれと同時に、上記頂部
成形面の側方に設けられた外窄まり形状のテーパ面から
なる予備成形面をワークの外周面に圧接させることによ
り、次のスプライン成形工程で成形されるワークの外周
部を予備成形するように構成したため、上記成形ローラ
によってワークの外周部を成形加工する際に、鋭角の段
部が生成されるのを防止することができる。したがっ
て、ワークに次のスプライン成形を行う際に、上記鋭角
の段部が残存することに起因したバリがワークの外周面
に形成されるのを効果的に防止することができ、これに
よってスプラインのバリを除去するための研磨作業を省
略することができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスプライン成形装置の実施形態を
示す斜視図である。
【図2】ワークの保持手段の具体的構成を示す分解斜視
図である。
【図3】成形ローラの具体的構成を示す正面図である。
【図4】ワークの加工状態を示す説明図である。
【図5】次のスプライン成形工程の加工状態を示す説明
図である。
【図6】本発明の別の実施形態を示す図5相当図であ
る。
【図7】ワークの加工時における面積差と、ワークの反
り量との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の従来例を示す図5相当図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 保持手段 3 成形ローラ 8 突条 9 頂部成形面 10 予備成形面 16 ワークの外周部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持手段に保持された円筒状のワークの
    外周面に成形ローラを圧接させてワークの軸方向に転動
    させることによりスプラインを順次成形するスプライン
    成形方法において、成形ローラに設けられたスプライン
    溝成形用の突条と、その両側方に設けられた頂部成形面
    とをワークの外周面に圧接させてワークを内方側に押圧
    することにより、上記突条に対応したスプライン溝をワ
    ークの軸方向に成形するとともに、その両側方に位置す
    るスプラインの頂部を上記頂部成形面によってしごき加
    工し、かつこれと同時に、上記頂部成形面の側方に設け
    られた外窄まり形状のテーパ面からなる予備成形面をワ
    ークの外周面に圧接させることにより、次のスプライン
    成形工程で成形されるワークの外周部を上記予備成形面
    によって予備成形することを特徴とするスプライン成形
    方法。
  2. 【請求項2】 予備成形面によって予備成形されたワー
    クの外周部を、次のスプライン成形工程の加工時に、成
    形ローラの突条に対向した位置に相対移動させた後、こ
    の成形ローラの突条を上記予備成形されたワークの外周
    部に圧接させてこの部分にスプライン溝を成形すること
    特徴とする請求項1記載のスプライン成形方法。
  3. 【請求項3】 保持手段に保持された円筒状のワークの
    外周面に成形ローラを圧接させてワークの軸方向に転動
    させることによりスプラインを順次成形するスプライン
    成形装置において、上記成形ローラに、スプライン溝成
    形用の突条と、その両側方に設けられた頂部成形面と、
    この頂部成形面の側方に設けられた外窄まり形状のテー
    パ面からなる予備成形面とを設け、上記成形ローラの突
    条と、頂部成形面と、予備成形面とをワークの外周面に
    圧接させてワークを内方側に押圧し、上記突条によって
    ワークの軸方向に伸びるスプライン溝を成形するととも
    に、その両側方に位置するスプラインの頂部を上記頂部
    成形面によってしごき加工し、かつその側方部を上記予
    備成形面によって予備成形するように上記ワークに対し
    て成形ローラを相対移動させる駆動手段を備えたことを
    特徴とするスプライン成形装置。
  4. 【請求項4】 予備成形面によって予備成形されたワー
    クの外周部が、成形ローラによる次のスプライン成形工
    程の加工時に、成形ローラの突条に対向した位置に配設
    されるように上記予備成形面の設置範囲を設定したこと
    を特徴とする請求項3記載のスプライン成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載のスプライ
    ン成形装置に使用される成形ローラであって、スプライ
    ン溝成形用の突条と、その両側方に設けられた頂部成形
    面と、この頂部成形面の側方に設けられた外窄まり形状
    のテーパ面からなる予備成形面とを有する成形ローラ
    を、ローラヘッドに着脱自在に支持させるように構成し
    たことを特徴とするスプライン成形装置。
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JP2009241106A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Mazda Motor Corp 円筒状クラッチ部品の成形方法及び成形装置
JP2019130580A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキのピストンの製造方法、車両用ディスクブレーキのピストンのスピニング加工装置、及び車両用ディスクブレーキのピストン

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