JPH1147197A - 補助動力式車椅子 - Google Patents

補助動力式車椅子

Info

Publication number
JPH1147197A
JPH1147197A JP9204391A JP20439197A JPH1147197A JP H1147197 A JPH1147197 A JP H1147197A JP 9204391 A JP9204391 A JP 9204391A JP 20439197 A JP20439197 A JP 20439197A JP H1147197 A JPH1147197 A JP H1147197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
input
human
auxiliary power
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9204391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4350811B2 (ja
Inventor
Atsushi Uchiyama
敦 内山
Nobuyuki Sugano
信之 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP20439197A priority Critical patent/JP4350811B2/ja
Publication of JPH1147197A publication Critical patent/JPH1147197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4350811B2 publication Critical patent/JP4350811B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者個別の仕様設定を不要にでき、部品点
数の増加や演算, 制御が複雑になってコスト増となるこ
とを防止できる補助動力式車椅子を提供する。 【解決手段】 人力が入力される人力入力部材として機
能するハンドリム13と、該人力入力部材に加えられた
人力の有無とその入力方向を検出する人力検出手段とし
て機能するポテンショメータ72と、車輪に補助動力を
供給する補助動力源として機能するモータ31, 31
と、上記人力の入力方向に基づいて上記補助動力が実質
的に車両の幅方向中央に作用するように上記補助動力源
を制御する補助動力制御手段として機能するコントロー
ラ100,100とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片手の操作でも車両前
後進動作が可能な補助動力式車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】手動車椅子と電動車椅子との中間的な存
在として補助動力付き車椅子が提案されている。この補
助動力付き車椅子は、左,右の車輪に間欠的に加えられ
る人力を検出し、該検出された人力に応じた補助動力を
左,右の車輪に加えることによって歩行の不自由な使用
者の肉体的な負担を軽減するものであり、使用者は手動
車椅子の感覚で操作することができ、精神的苦痛も緩和
される。
【0003】しかし、上記従来の補助動力付き車椅子は
左,右の車輪に同等の人力が加えられることを前提にし
ているため、使用者が両手の操作力がアンバランスであ
ったり、片方の手だけでしか操作が行えない場合には、
上記従来の補助動力付き車椅子は操作性が低いという問
題がある。
【0004】例えば、従来の補助動力付き車椅子を片方
の手で操作する(以下片手漕ぎ操作と記す)場合、車椅
子が蛇行しないように足で路面を蹴って進行方向を規制
する必要があり、このように従来の補助動力付き車椅子
は、片手漕ぎ操作では直進時の使い勝手が悪いという問
題がある。
【0005】また、片手漕ぎ操作では左, 右何れかに旋
回する場合は、片方の足により旋回方向を制御すること
が必要である。具体的には、右に曲がる時は、足を操舵
手段として車椅子の前方路面を蹴って車椅子を右方に回
頭させる必要があり、このように、従来の補助動力付き
車椅子は、片手漕ぎ操作では旋回時の使い勝手が悪いと
いう問題がある。
【0006】これらの問題を解決するものとして本願出
願人は、一方の車輪に人力が加えられると、該人力に基
づいて設定された補助動力が一方の車輪に加えられると
ともに、該一方の車輪に作用する人力と補助動力との和
と同等の補助動力が他方の車輪に加えられるようにした
もの(特開平7−136218号公報参照)を提案して
いる。
【0007】上記提案装置では、使用者が片方の手で一
方の車輪に人力を加えると、該一方の車輪に作用する人
力と補助動力との和と同等の補助動力が他方の車輪に供
給されるため、片手漕ぎ操作の場合でも蛇行することな
く容易に直進することができ、足による直進制御を不要
にすることができる。
【0008】また、片手漕ぎ操作の場合の旋回時の使い
勝手を向上するものとして、本願出願人は、使用者の旋
回の意志を検出する旋回意志検出手段として機能するフ
ートスイッチを右側のステップに設け、該スイッチによ
り補助力の供給先を指定して、旋回を容易にするもの
(特開平7−136219号公報参照)を提案してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フートスイッチにより補助力の供給先を設定して、旋回
方向を指定するようにしたものでは、上記フートスイッ
チの取り付け位置を、使用者の身体的特徴に応じて個別
に設定する必要があり、また、このスイッチやスイッチ
操作に係る制御装置等が必要となるため、それだけ製造
コストがかさむという問題がある。
【0010】また、一方の車輪に作用する人力と補助動
力との和と同等の補助動力を他方の車輪に供給するもの
では、ハンドリムに人力を印加中は両輪より推進力を発
生するが、次のストロークのためにハンドリムを持ち替
える間は両輪の推進力が消滅してしまうので、例えば右
輪を漕いで坂道を直進登坂している時に、足により右旋
回しようとすると左輪に供給される駆動力が登坂旋回に
必要なトルクより小さくなって走行自体が不能になる場
合が発生するという問題もある。
【0011】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、使用者個別の仕様設定を不要にでき、部品点数の増
加や演算, 制御が複雑になってコスト増となることを防
止できる補助動力式車椅子を提供することを課題として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、人力
が入力される人力入力部材と、該人力入力部材に加えら
れた人力の有無とその入力方向を検出する人力検出手段
と、車輪に補助動力を供給する補助動力源と、上記人力
の入力方向に基づいて上記補助動力が実質的に車両の幅
方向中央に作用するように上記補助動力源を制御する補
助動力制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1において、車
両の実質的走行速度を検出する車両速度検出手段と、上
記人力の入力状況に応じて目標速度を増減する目標速度
増減手段とを備え、上記補助動力制御手段は、上記検出
速度が上記目標速度となるよう上記補助動力源を速度フ
ィードバック制御することを特徴としている。
【0014】なお、上記実質的走行速度とは、車両の実
際の移動距離を所要時間で除して求められる走行速度の
ことであり、また、上記補助動力源を駆動モータとした
時のモータ回転速度から求められる走行速度のことであ
る。
【0015】請求項3の発明は、請求項2において、上
記補助動力源は、左,右両輪に別個に設けられた駆動モ
ータを備えており、上記車両速度検出手段は、左, 右車
輪の回転速度の合成値を実質的走行速度として認識し、
上記補助動力制御手段は、上記左, 右駆動モータを出力
トルクが実質的に相等しくなるように制御することを特
徴としている。
【0016】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記人力検出手段による人力の有無及び
その入力方向を判定する際のしきい値が操作者の最大操
作力より十分に小さく設定されており、上記補助動力制
御手段は、上記しきい値付近の小さな人力が入力された
時は車両速度を増減するよう上記補助動力源を制御し、
上記しきい値より十分に大きな人力が入力された時は車
両の旋回動作を阻害することのないよう制御することを
特徴としている。
【0017】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記人力入力部材及び人力検出手段を
左, 右の車輪に対応させて備え、上記目標速度増減手段
は、両人力入力部材に同方向の人力が入力された時は目
標速度の増減の割合を片方の人力入力部材のみに人力が
入力された場合と同等以上とし、人力入力部材に逆方向
の人力が入力された時は目標速度の増減を停止すること
を特徴としている。
【0018】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、上記目標速度増減手段は、目標速度が0
でない時は目標速度の絶対値を時間経過とともに0に向
けて漸減することを特徴としている。
【0019】請求項7の発明は、請求項1ないし6の何
れかにおいて、上記人力入力部材が駆動輪とともに回転
するハンドリムであることを特徴としている。なお、上
記人力入力部材として、介助者が操作するグリップでも
良く、また、専用の部材を設けても良い。
【0020】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る補助動力式車
椅子によれば、人力の入力方向に基づいて補助動力が実
質的に車両の幅方向中央に作用するように補助動力源を
制御するようにしたので、補助動力は左, 右の両輪に同
等に作用するため、片手漕ぎ操作の時に車椅子が蛇行す
ることを防止することができる効果がある。
【0021】請求項2の発明に係る補助動力式車椅子に
よれば、人力の入力状況に応じて目標速度を増減すると
ともに、車両の実質的走行速度が上記目標速度となるよ
うに補助動力源を速度フィードバック制御したので、例
えば坂道にかかる等の路面からの負荷が変化した場合で
も走行速度が変化することを防止でき、安定して走行す
ることができる効果がある。また、上記目標速度を人力
の入力方向に応じて増減するようにしたので、使用者が
ハンドリム等の人力入力部材を漕ぐと、該人力の入力状
況に応じて目標速度が増加し、好みに応じた走行速度を
実現できる効果がある。
【0022】請求項3の発明に係る補助動力式車椅子に
よれば、左, 右車輪の回転速度の合成値を実質的走行速
度として用いるとともに、左, 右の駆動モータを出力ト
ルクが実質的に相等しくなるように制御するようにした
ので、両輪のモータを、その出力トルクが等しくなるよ
うにかつ回転速度の合成値,具体的には両輪の回転速度
の平均値が目標速度となるように制御することとなるた
め、片手漕ぎや両手の力の大きさがアンバラスな使用者
が操作したときの直進走行を安定させることができる効
果がある。
【0023】請求項4の発明に係る補助動力式車椅子に
よれば、人力の有無及びその入力方向を判定する際のし
きい値を操作者の最大操作力より十分に小さく設定し、
上記しきい値付近の小さな人力が入力された時は車両速
度を増減するようにしたので、使用者が最大操作力より
十分小さい力で操作している間は直進状態を維持したま
ま容易に加減速を行うことができ効果がある。
【0024】また、使用者が上記しきい値より十分に大
きな人力を比較的短時間入力した時は上記目標速度に大
きな変化を与えることなく、容易に進路変更を行うこと
ができる。即ち、両輪の回転速度の合成値が目標速度と
なるように、かつ両輪のトルクが等しくなるように制御
したので、一方の車輪にのみ大きい人力が入力された場
合でも、合成速度が維持される限り各輪の速度変化が妨
げられることはなく、従って容易に旋回することができ
る。
【0025】請求項5の発明に係る補助動力式車椅子に
よれば、左, 右両側の人力入力部材に同方向の人力が入
力された時は目標速度の増減の割合を片方の人力入力部
材のみに人力が入力された場合と同等以上としたので、
両手で同方向に軽く漕ぐといった操作によって容易に走
行速度を加減でき、通常の手動車椅子に近い感覚での使
用が可能となる効果がある。
【0026】また、上記人力入力部材に逆方向の人力が
入力された時は目標速度の増減を停止するようにしたの
で、使用者の違和感を回避できる。即ち、使用者は両方
の人力入力部材に逆向きの人力を入力する場合は通常加
減速を望んでいないと考えられるので、このような場合
には目標速度の増減を停止することが望ましい。
【0027】請求項6の発明に係る補助動力式車椅子に
よれば、目標速度が0でない時は目標速度の絶対値を時
間経過とともに0に向けて漸減するようにしたので、人
力の入力がない時は時間とともに減速して停止するた
め、使用者の使用感を向上することができる。
【0028】請求項7の発明に係る補助動力式車椅子に
よれば、駆動輪とともに回転するハンドリムを人力人力
部材としたので、ハンドリムを不感帯域を超える程度の
人力で軽く触れることにより、前後進走行ができ、通常
の手動車椅子を片手または両手で小さな力で漕ぐといっ
た感覚の走行が可能となり、使用者の操作性を向上する
ことができる効果がある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図17は本発明の一
実施形態による補助動力式車椅子を説明するための図で
あり、図1,図2,図3は上記車椅子の側面図,平面
図,背面図、図4は上記車椅子の車輪のハブ部分のカバ
ーを取り外した状態を示す正面図、図5は図4のV−V
線断面図、図6〜図9は回転トランスを示す図、図10
は車輪に取り付けられたハンドリムを示す図5と同方向
の断面図、図11は上記車椅子の制御システムの全体構
成図、図12,13はモータの回転数とトルクとの関係
を示す制御方式特性図、図14は上記車椅子の補助動力
の制御動作を示すシステムの構成図、図15は人力検出
手段の変形例を示す構成図、図16は操作方向と方向信
号との関係を示す特性図、図17は左輪への人力の方向
信号と目標車速との関係を示す特性図である。
【0030】本実施形態に係る補助動力付車椅子1は、
既存の折り畳み式手動車椅子に補助動力装置(Power Ass
ist System) を組み付けたものである。この車椅子1は
車体の左右に駆動輪としての車輪2を着脱自在に取り付
けて構成され、これのパイプ枠状のフレーム3の前後部
は左右一対のキャスタ4と車輪2によって移動自在に支
持されている。
【0031】上記フレーム3の中央部には、乗員が着座
すべき布製のシート5(図2及び図3参照)が張設され
ている。尚、フレーム3は図3に示すように前後一対の
クロス部材3aを有しており、X字状を成す2本のクロ
ス部材3aはその交点を軸6によって枢着されている。
【0032】上記フレーム3の後部には左右一対のハン
ドルアーム3bが立設されており、各ハンドルアーム3
bの上端部は後方に折曲され、その折曲部には介助者用
のグリップ7が取り付けられている。また、上記ハンド
ルアーム3bの下端には、この車椅子1が後方に倒れる
ことを防止する補助輪8が取り付けられている。
【0033】上記フレーム3の上記ハンドルアーム3b
の中間高さ位置から車体前方に水平に延びる左右一対の
アーム3cは、その前端部が略直角に折り曲げられて垂
直下方に延び、その下端部に上記キャスタ4が回転自在
に支持されている。また、上記アーム3cの下方に配さ
れた左右一対のアーム3dの前側部分は、車体前方に向
かって斜め下方に延出されており、その延出端(前端
部)には左右一対のステップ9が取り付けられている。
【0034】上記車輪2は、使用者の手によって回転力
(人力)が加えられるハンドリム組立体70と、該ハン
ドリム組立体70から入力された人力の方向に応じてモ
ータからの補助動力を制御する駆動部20とを備えてい
る。
【0035】そして上記フレーム3の車輪中心部にはボ
ス11が螺挿され、ナット22aにより締め付け固定さ
れている。該ボス11の軸芯部には車軸22が着脱可能
に嵌合挿入されている。該車軸22は中空状のもので、
その軸芯部には車輪着脱用のシャフト23が軸方向へ移
動可能に挿入されている。該シャフト23の両端部には
他の部分よりも大径な頭部23a,23bがそれぞれ固
着されている。右側の頭部23aの内側端にはコイルバ
ネ24が配置され、該シャフト23を車軸22に対して
右側へ付勢している。また、車軸22には、複数のボー
ル25,・・・がボス11の外端部により外周側に抜け
出ないようかつ半径方向に移動可能に収容されている。
各ボール25は、シャフト23の頭部23aの大径部2
3cによって押し拡げられることにより車軸22の外周
から僅かに突出し、これにより、車軸22は、ボス11
から抜けないようになっている。また、シャフト23を
車軸22に対して図5の左側へ相対的に移動させること
により、頭部23aの小径部23dがボール25の位置
に移動し、ボール25が内側へ移動できる状態となる。
これにより、車軸22をボス11から図5の左側へ抜き
出すことができ、車輪2全体をフレーム3から取り外す
ことができる。
【0036】上記車軸22は、略有底円筒状をなす固定
プレート30の中心部を貫通してこれを支持しており、
該固定プレート30には、図示しない回り止め部材が取
り付けられている。回り止め部材は、フレーム3と係合
することにより、固定プレート30がフレーム3に対し
て回転するのを阻止している。
【0037】また、上記車軸22により、略有底円筒状
をなす回転側部材としてのハブ50が軸受51を介して
回転自在に支持されている。このハブ50の内面には内
歯ギヤ52が固定されており、該内歯ギヤ52には中間
軸36に一体形成された中間ギヤ36aが噛合してお
り、該中間軸36は固定側部材としての固定プレート3
0の底面に回転自在に支持されている。該中間軸36
は、これに固着された中間プーリ33,及びベルトを介
して上記固定プレート30に取り付けられた駆動用モー
タ(補助動力源)31により回転駆動され、その結果上
記ハブ50が回転する。
【0038】上記ハブ50には、上記ハンドリム組立体
70が所定角度だけ相対回転可能に支持されている。こ
のハンドリム組立体70は、使用者がハンドリム(人力
入力部材)13に加える接線方向力(人力:単位kg)
をハブ50に伝達するとともに、加えられる人力の方向
を検出する機能を有している。以下、使用者が加える人
力を検出する構成について説明する。
【0039】図4及び図5において符号71は、ハンド
リム組立体70の中心部を構成するディスクであり、該
ディスク71は、内輪部71aと外輪部71bとを3本
のスポーク部71cで一体的に連結した構造を有し、3
本のスポークパイプ15により上記ハンドリム13に結
合されている。また上記ディスク71はブッシュ55を
介して上記ハブ50のボス部50aにより相対回転可能
に支持されている。なお、120は上記ディスク71に
スポークパイプ15を取り付けるためのボルトを示して
いる。
【0040】上記ディスク71のスポーク部71c,7
1c間には、ポテンショメータ72が配置され、上記ハ
ブ50の底部50bの外面に半径方向の位置を調整可能
に取り付けられている。該ポテンショメータ72の入力
軸72aは上記底部50bの内面に突出し、該突出部に
長孔73aを有するレバー73が取り付けられている。
該レバー73の長孔73aには、ディスク71に固定さ
れたピン53が挿入されている。この構成のもとに、ハ
ブ50とハンドリム組立体70との相対角度が基準位置
から変化すると、ポテンショメータ72の入力軸72a
が回転し、そのインピーダンスが回転角度に応じて変化
する。
【0041】上記スポーク部71cに形成された矩形孔
71d内にはバネガイド54が配置され、上記ハブ50
の底部50bにボルト締め固定されており、該バネガイ
ド54内にはコイルバネ56が収容配置されている。該
コイルバネ56の両端部はスライダ57を介してスポー
ク部71cの矩形孔71dの内縁に当接している。この
構成のもとに、ハンドリム組立体70を車輪2に対して
相対回転させると、この相対回転角度が後述する人力検
出装置によって検出される。
【0042】また符号58はハブ50とディスク71と
の間のガタ止めとして機能する樹脂製のダンパ部材であ
る。このダンパ部材58は上記バネガイド54に形成さ
れた凸部54aの内側に装着されて上記ディスク71の
外輪部71bに対向しており、ボルト58aを締め込む
ことにより上記外輪部71bに摺接し、ハブ50とディ
スク71間のガタを防止する。なお、符号71eは上記
ポテンショメータ72等を覆うカバーであり、図4はこ
のカバー71eを取り外した状態を示している。
【0043】また符号100は、上記相対回転角度から
検出された人力の有無とその入力方向に応じてモータ3
1による補助動力を制御する後述のコントローラであ
り、これは上記固定プレート30の底部30bの内面に
配設されており、このコントローラ100のCPU12
6が本発明の補助動力制御手段として機能する。
【0044】次に、人力検出装置の構成を説明する。符
号80は差動回転トランスであり、これは固定プレート
30の中心のボス部30aに取り付けられたアウタート
ランス81と、可動プレート50の中心のボス部50a
に取り付けられたインナートランス82とから構成され
ている。
【0045】上記アウタートランス81は、非磁性体か
つ絶縁体の樹脂からなる円筒状のボビン83の外周面に
2条の巻溝83a,83bを凹設し、各巻溝83a,8
3bに1次コイル84a,84bを巻回して構成されて
いる。
【0046】また、上記インナートランス82は、磁性
体(例えば軟鉄等の金属)からなる円筒状のコア85の
外周面に2条の保持溝85a,85bを凹設し、該保持
溝85a,85b内に、樹脂製で外周面に凹設された巻
溝86a,87aに2次コイル89a,89bが巻回さ
れたボビン86,87を装着して構成されている。
【0047】なお、86b,87bはボビン86,87
に形成されたスリット、90はターミナルであり、各2
次コイル89a,89bの端部89a′,89b′は上
記スリット86b,87bを通って外部に引き出され、
上記ターミナル90に巻き付けられる。
【0048】ここで上記アウタートランス81は、外部
磁界を遮断する機能を有する磁性体製のコアを備えてい
ないので、外部金属の影響による磁気的アンバランスを
抑制できるように配置することが望ましい。本実施形態
では、1次コイル84aからハブ50の底部50bまで
の磁気的距離(磁気的影響を考慮した場合の距離)と、
1次コイル84bから固定プレート30の底部30bま
での磁気的距離をできる限り均等にするために、該アウ
タートランス81の幅方向中心線Dを車輪の幅方向中心
線Bに対し固定プレート30側に寸法Cだけ偏位させて
いる。
【0049】即ち、一般的にはアウタートランス81の
幅方向中心Dを車輪幅方向中心Bと一致させるのである
が、このようにすると1次コイル84aからハブ50の
底部50bまでの距離と、1次コイル84bから固定プ
レート30の底部30bまでの距離との差が拡大してし
まう。
【0050】上記左,右のポテンショメータ72,72
により検出された左,右輪2,2への人力は左,右の回
転トランス80,80を介して上記コントローラ100
に入力され、該コントローラ100は所定の処理手順に
従って上記人力に応じた補助動力が得られるよう上記モ
ータ31への供給電流を制御する。
【0051】そして本実施形態では、図5,図10に示
すように、人力を上記左,右のポテンショメータ72,
72で検出されることなく車輪2に直接伝達するための
直接駆動用のハンドリム121が、ボルト122,ブラ
ケット123を介して車輪2に取り付けられている。即
ち、ハンドリム13から入力された人力の有無とその入
力方向とは上記ポテンショメータ72により検出され、
補助動力の演算に用いられるが、ハンドリム121から
入力された人力は補助動力を求める場合の演算に関与し
ない。
【0052】また、上記補助動力式車椅子1の右側の車
輪2側には、バッテリ38が脱着可能に取り付けられて
おり、車体(フレーム)3側には、上記バッテリ38か
ら電源が供給されるワイヤーハーネス43が設置されて
いる。
【0053】前述のように左右の車輪2は同一構造を有
しているため、これらを車体に取り付けると、これらは
車体前後方向中心廻りに点対称となる位置関係を保って
配置されることとなる。同一構造の左右の車輪2をこの
ように配置することによって、図3に示すように、左右
の車輪2の各内側方に突出する駆動モータ31が上下方
向に互いに段差をもって配されることとなり、当該車椅
子1を折り畳んだ際に両駆動モータ31が互いに干渉す
ることがなく、この結果、車椅子1をコンパクトに、且
つ、容易に折り畳むことができる。
【0054】上記左右の車輪2を上記要領で車体に取り
付けた後は、図3に示すように、各車輪2の固定プレー
ト30に取り付けられたカプラー37に、車体側に設置
された上記ワイヤーハーネス43のカプラー43aを接
続すれば、右側の車輪2に配置された上記バッテリ38
から左側の車輪2に設けられた駆動モータ31やコント
ローラ100等への給電がワイヤーハーネス43を介し
てなされる。
【0055】上記左,右車輪2,2のハンドリム13,
13に加えられた人力の有無とその入力方向とは左,右
のポテンショメータ72,72によって検出され、その
検出信号は上記コントローラ100, 100に入力され
る。
【0056】次に、上記コントローラ100の構成を図
11に基づいて説明する。図11は左,右のコントロー
ラ100の構成を示すブロック図であり、該各コントロ
ーラ100は、ハンドリム13に加えられポテンショメ
ータ72によって検出された人力の有無とその入力方向
とを示す人力情報信号を回転トランス80を介して入力
するセンサドライブI/F125と、該入力された信号
と後述のモータ回転数とに基づいて、上記モータ31の
目標回転速度,目標トルクを演算するCPU126と、
モータ31の出力及び回転数が上記演算された目標値と
なるように該モータ31に供給される電流値をフィード
バック制御するモータドライバ128と、上記左, 右の
CPU126,126同士を接続する通信I/F129
とを備えている。
【0057】なお、Txは送信データを格納する送信レ
ジスタ、Rxは受信データを格納する受信レジスタをそ
れぞれ示している。また、上記ポテンショメータ72に
よる人力の検出しきい値は、使用者の最大操作力より十
分に小さく、具体的には人力検出センサにおける不感帯
域を示す値程度に設定されており、上記モータ回転数の
目標値は、上記CPU126,126の目標速度増減手
段としての機能により人力の入力状況に応じて増減され
る。具体的には人力が前進方向, 後進方向に入力されて
いる時間に比例して増加し、減少する。
【0058】上記左, 右の通信I/F129,129同
士はシリアルケーブル130で接続されており、上述の
ように入力された左右の人力の大きさやモータ回転数は
この通信I/F129,129を介して左右のコントロ
ーラ100,100に互いに伝達されるようになってい
る。
【0059】上記左, 右のCPU126, 126は、ポ
テンショメータ72から出力された入力信号と上記左,
右のモータ31の回転数とに基づく所定の制御信号をモ
ータドライバ128に出力する。
【0060】ここで上記駆動モータ31の出力制御の方
式として、一般に、供給する電圧値を制御する方式と電
流値を制御する方式とがある。電圧値制御方式の場合、
該駆動モータのトルクτは、図12に示すように回転数
nの増加減少に伴って減少増加し、また電流値制御方式
の場合には、該モータのトルクτは、図13に示すよう
に回転数nの変化に関わらず一定値を示す特性がある。
【0061】上記左,右の駆動モータ31,31を、こ
れに供給する電圧値により目標トルクが発生するように
制御した場合には、例えば平地の走行中に左, 右何れか
に旋回すると、外輪の回転数が内輪の回転数よりΔnだ
け増加するため外輪の駆動力が内輪の駆動力よりΔτだ
け小さくなって旋回動作を妨げるように作用し、結果と
して外力による旋回が行えなくなることが懸念される。
【0062】そこで本実施形態の補助動力式車椅子1で
は、駆動モータ31を供給する電流値を制御するいわゆ
る電流値制御方式により目標トルクが発生するよう制御
している。そのため、旋回により一方の車輪の回転速度
がΔnだけ高くなった場合でもモータトルクτを保持で
き、上述の走行不能の問題を回避できる。
【0063】次に、上記実施形態装置の補助動力制御に
ついて説明する。まず、上記ポテンショメータ72によ
り上記ハンドリム13を介して入力された人力の入力方
向が検出され、方向信号FL,FRが出力される。具体
的には、図16に示すように、上記入力された人力が前
進,後進方向のしきい値を越えたときそれぞれ方向信号
+1,−1として出力される。なお、図15に示すよう
に、前進,後進でそれぞれオンする前進スイッチ,後進
スイッチを設けることも可能である。
【0064】そして、上記ポテンショメータ72からの
入力信号、即ち、人力方向信号FLとFRとの和に基づ
いて、左,右両モータ31,31の目標回転数(目標重
心車速ω※)が速度リミッタにより上限以下に設定され
る。
【0065】上記目標回転数は、上記左,右のCPU1
26の目標速度増減手としての機能により、上記検出さ
れた人力の操作方向(入力方向)に応じて増減して設定
される。ここで左, 右のハンドリム13, 13に人力が
同方向に入力されている時の上記目標回転数の増減の割
合は、片方のハンドリムのみに入力されている時より大
きく設定される。一方、両方のハンドリムに人力が異な
る方向に入力されている時は目標速度の増減が停止され
るようになっている。
【0066】また、上記CPU126は時間的減衰手段
としても機能する。即ち、目標回転数が0でない時は目
標回転数の絶対値が時間経過とともに0に向けて漸減す
るよう設定されて、人力供給の停止後に補助力が出力さ
れ続けるのを回避している。
【0067】また、上記コントローラ100の車両速度
検出手段としての機能により、上記左,右の駆動モータ
31の回転数が車両の実質的走行速度として該モータの
起電力情報に基づいて検出される。
【0068】具体的には、図14に示すように、巻線抵
抗R,LPF(ローパスフィルタ),1/K×τ演算回
路等からなる回転数検出回路100aにより、モータ電
流値i, 電圧Emに基づいて左,右のモータ回転数ω
L,ωRが算出され、この各回転数が上記レジスタT
x,Rxにより左,右のCPU126に互いに伝達さ
れ、左,右のコントローラ100において(ωL+ω
R)/2が、検出重心速度FBとされる。
【0069】そして、上記設定された目標重心車速ω※
と、上記モータ回転数ωL,ωRにより求められた検出
重心速度FBとの差に基づいて駆動モータ31への供給
電流値が設定される。
【0070】即ち、上記設定された目標重心車速ω※と
検出重心速度FBとの差と速度ゲインGとにより電流リ
ミッタを介して電流指令i※が求められ、モータ31へ
供給電流iが上記電流指令i※となるようフィードバッ
ク制御される。
【0071】次に、本実施形態において、使用者が左輪
のハンドリム13に人力を供給した場合の制御を図17
に基づいて具体的に説明する。図17は左輪のハンドリ
ムへの人力入力方向と目標車速との関係を示す特性図で
ある。
【0072】例えば左輪のハンドリムに破線Cに示す操
作力(人力)が加えられると、実線Dに示す方向信号が
出力され、実線Bに示す目標重心車速ω※が設定され
て、走行速度がこの目標重心車速ω※となるようにモー
タへの供給電流が制御される。
【0073】より詳細には、上記操作力が、上記ポテン
ショメータ72による人力の検出しきい値を前進方向に
わずかに超える小さなものである時は、方向信号は+1
となり、目標車速はその入力時間に比例して増加し、上
記しきい値を後進方向にわずかに越える小さなものであ
る時は、方向信号は−1となり、目標速度は入力時間に
比例して減少する。また、上記操作力が入力されない場
合は、上記目標車速は徐々に減少する。
【0074】また、上記ポテンショメータ72による人
力の検出しきい値より十分に大きな操作力C1が前進方
向に入力された時は、該操作力が左車輪に伝達され、破
線A1に示すように、該操作力に応じて左輪の回転速度
が増大されて、その結果車両は右方向に旋回する。な
お、大きな操作力C2が後進方向に入力された時は破線
A2に示すように車両は左方向に旋回する。
【0075】また、上記左, 右のハンドリム13,13
の両方から同方向の人力が入力された時の上記目標速度
の増減の割合は、片方のみから人力が入力された場合と
同等以上に設定される。
【0076】このように本実施形態では、補助動力が実
質的に車両の幅方向中央に作用するように、即ち、補助
動力が左,右輪に同等に作用するようにしたので、車椅
子を片手で漕ぐ場合の直進性能を向上することができ
る。
【0077】また、両輪の回転速度の合成値を実質的走
行速度とし、検出速度が目標速度となるよう速度により
フィードバック制御するようにしたので、例えば、坂道
にかかる等、路面からの負荷が増加した場合でも走行速
度が変化するのを防止でき、登坂時に車体が後退するこ
とや降坂時に増速することを防止でき、路面負荷が変化
した時の走行を安定させることができる。
【0078】また、上記目標車速を人力の操作方向に応
じて増減するようにしたので、使用者の運転操作に応じ
て目標車速を変化させることができ、乗員の好みに応じ
た使用が可能である。
【0079】また、走行中の両モータの出力トルクが実
質的に相等しくなるようにモータの動力を制御するよう
にしたので、左, 右輪に個別の仕様を付加する必要がな
く、それだけ制御, 演算を簡単にできる。
【0080】また、人力の検出しきい値を操作者の最大
操作力より十分に小さく設定し、該しきい値付近の人力
で操作された時は車両速度を増減し、上記しきい値より
十分に大きい人力で操作された時は車両の旋回方向を変
更するようにしたので、直進中に使用者が大きな操作力
で操作を行うことにより容易に旋回を行うことができ、
旋回時用の特別な回転数制御を行う必要がなく、それだ
け制御, 演算を簡単にできる。即ち、両輪の回転速度の
合成値が目標速度となるように、かつ両輪のトルクが等
しくなるように制御したので、一方の車輪にのみ大きい
人力が入力された場合でも、合成速度が維持される限り
各輪の速度変化が妨げられることはなく、従って容易に
旋回することができる。
【0081】また、図10に示すように人力を左,右の
車輪に直接入力するハンドリム121を設けたので、こ
のハンドリム121を操作すれば補助動力の発生状態に
影響を与えることなく走行中の微妙な進路調整が可能で
ある。
【0082】また、車速目標値が0でない時は車速目標
値の絶対値を時間経過とともに0に向けて漸減するよう
にしたので、使用者の操作がないときは車速は徐々に減
少することとなり車椅子が自走することを防止できる。
【0083】なお、上記実施形態では、着座者がハンド
リム13を操作して人力を入力する場合を説明したが、
介助者が上記グリップ7を持って車椅子1を移動させた
ときの介助者の人力に対する補助力として上記モータ3
1を駆動するようにしても良く、この場合も使用者であ
る介助者の負担を軽減でき、使用感を向上することがで
きる。
【0084】また、上記モータ31により車輪2を駆動
する構造の他に、該車輪2,2及びキャスタ4,4以外
の第5の補助車輪(不図示)を車両幅方向に設け、該補
助車輪に補助力を印加するようにしても良く、この場合
も上記同様の効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による補助動力式車椅子の
側面図である。
【図2】上記車椅子の平面図である。
【図3】上記車椅子の背面図である。
【図4】上記車椅子の車輪のハブ部分のカバーを取り外
した状態を示す正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】上記車椅子の回転トランス部分の正面図であ
る。
【図7】上記車椅子の回転トランス部分の断面側面図で
ある。
【図8】上記車椅子の回転トランス部分の側面図であ
る。
【図9】上記車椅子の回転トランス部分の斜視図であ
る。
【図10】上記車輪に直接取り付けられたハンドリムを
示す断面図である。
【図11】上記車椅子の制御システムの全体構成図であ
る。
【図12】モータの回転数とトルクとの関係を示す電圧
制御特性図である。
【図13】モータの回転数とトルクとの関係を示す電流
制御特性図である。
【図14】上記車椅子の補助動力の制御動作を示すシス
テムの構成図である。
【図15】人力入力方向検出装置の変形例を示す構成図
である。
【図16】人力入力方向(操作方向)と人力入力方向信
号との関係を示す特性図である。
【図17】左輪への方向信号と車速との関係を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 補助動力式車椅子 2 車輪 13 ハンドリム(人力入力部材) 31 モータ(補助動力源) 72 ポテンショメータ(人力検出手段) 100 コントローラ(補助動力制御手段,車両速度検
出手段,目標速度増減手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力が入力される人力入力部材と、該人
    力入力部材に加えられた人力の有無とその入力方向を検
    出する人力検出手段と、車輪に補助動力を供給する補助
    動力源と、上記人力の入力方向に基づいて上記補助動力
    が実質的に車両の幅方向中央に作用するように上記補助
    動力源を制御する補助動力制御手段とを備えたことを特
    徴とする補助動力式車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、車両の実質的走行速
    度を検出する車両速度検出手段と、上記人力の入力状況
    に応じて目標速度を増減する目標速度増減手段とを備
    え、上記補助動力制御手段は、上記検出速度が上記目標
    速度となるよう上記補助動力源を速度フィードバック制
    御することを特徴とする補助動力式車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記補助動力源は、
    左,右両輪に別個に設けられた駆動モータを備えてお
    り、上記車両速度検出手段は、左, 右車輪の回転速度の
    合成値を実質的走行速度として認識し、上記補助動力制
    御手段は、上記左, 右駆動モータを出力トルクが実質的
    に相等しくなるように制御することを特徴とする補助動
    力式車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記人力検出手段による人力の有無及びその入力方向を判
    定する際のしきい値が操作者の最大操作力より十分に小
    さく設定されており、上記補助動力制御手段は、上記し
    きい値付近の小さな人力が入力された時は車両速度を増
    減するよう上記補助動力源を制御し、上記しきい値より
    十分に大きな人力が入力された時は車両の旋回動作を阻
    害することのないよう動作することを特徴とする補助動
    力式車椅子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記人力入力部材及び人力検出手段を左, 右の車輪に対応
    させて備え、上記目標速度増減手段は、両人力入力部材
    に同方向の人力が入力された時は目標速度の増減の割合
    を片方の人力入力部材のみに人力が入力された場合と同
    等以上とし、人力入力部材に逆方向の人力が入力された
    時は目標速度の増減を停止することを特徴とする補助動
    力式車椅子。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、上
    記目標速度増減手段は、目標速度が0でない時は目標速
    度の絶対値を時間経過とともに0に向けて漸減すること
    を特徴とする補助動力式車椅子。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れかにおいて、上
    記人力入力部材が駆動輪とともに回転するハンドリムで
    あることを特徴とする補助動力式車椅子。
JP20439197A 1997-07-30 1997-07-30 補助動力式車椅子 Expired - Lifetime JP4350811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20439197A JP4350811B2 (ja) 1997-07-30 1997-07-30 補助動力式車椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20439197A JP4350811B2 (ja) 1997-07-30 1997-07-30 補助動力式車椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1147197A true JPH1147197A (ja) 1999-02-23
JP4350811B2 JP4350811B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=16489772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20439197A Expired - Lifetime JP4350811B2 (ja) 1997-07-30 1997-07-30 補助動力式車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4350811B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6450287B1 (en) 1999-08-19 2002-09-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electric power steering controller and control method thereof
JP2013244156A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Kwansei Gakuin 漕ぎ動作判定に基づく制御を行う車椅子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6450287B1 (en) 1999-08-19 2002-09-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electric power steering controller and control method thereof
JP2013244156A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Kwansei Gakuin 漕ぎ動作判定に基づく制御を行う車椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4350811B2 (ja) 2009-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11447203B2 (en) Powered personal mobility vehicle with rotating wheels
JPH1099379A (ja) 補助動力付き車椅子
JP3703554B2 (ja) 補助動力付き車椅子
US7147080B2 (en) Steering apparatus for vehicle
JP3661882B2 (ja) 補助動力式ビークル
JP2011025843A (ja) 車両
JP2000333311A (ja) 移動用電動車両
JP2017159867A (ja) 電動アシスト自転車及びペダル踏力算出方法
JPH1147197A (ja) 補助動力式車椅子
KR102043079B1 (ko) 전동주행 전환용 휠체어 동력장치의 주행방법
JP3929122B2 (ja) 補助動力式車椅子
JP3169458U (ja) 手漕ぎ式自転車
JP4100761B2 (ja) 補助動力付き車椅子
JPH1156917A (ja) 補助動力式車椅子
JPH1156918A (ja) 補助動力式車椅子
WO2011081617A1 (en) Electronic steering assembly for dual motor vehicle
JPH1099380A (ja) 補助動力付き車椅子
JPH0788136A (ja) 電動車両
JP2001212183A (ja) 電動車椅子
JP3660396B2 (ja) 補助動力式ビークル
CN219192461U (zh) 一种车辆接触检测控制系统
JP2001080569A (ja) 補助動力付き車両
JP3316258B2 (ja) 運搬車
JP2883461B2 (ja) ゴルフカート
JPH1099381A (ja) 電動車椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070411

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term