JPH1145527A - Mrヘッドを用いた磁気ディスク装置及び同装置における再生信号処理方法 - Google Patents

Mrヘッドを用いた磁気ディスク装置及び同装置における再生信号処理方法

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JPH1145527A
JPH1145527A JP20153997A JP20153997A JPH1145527A JP H1145527 A JPH1145527 A JP H1145527A JP 20153997 A JP20153997 A JP 20153997A JP 20153997 A JP20153997 A JP 20153997A JP H1145527 A JPH1145527 A JP H1145527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボデータ(低域成分)の位相特性の劣化を
防ぎつつ、サーマルアスペリティに対して十分に効果の
あるカットオフ周波数の設定を可能とする。 【解決手段】プリアンプ31とR/WチャネルIC5
(内のAGCアンプ51)との接続間に、TA発生時の
MRヘッド2の再生信号の低域成分を除去するためのH
PF4を挿入する。HPF4は、コンデンサC1,C2
とAGCアンプ51の入力抵抗(入力インピーダンス)
Rinとの直列回路、及びRinに並列に接続された、抵抗
R1とスイッチSW1との直列回路を持つ。スイッチS
W1は、サーボデータエリア検出回路6からのサーボデ
ータエリア検出信号61が真の場合にオフし、偽の場合
にオンする。これにより、サーボデータ再生時とユーザ
データ再生時とでHPF4内の抵抗が切り替えられ、ユ
ーザデータ再生時にはサーボデータ再生時に比べてカッ
トオフ周波数fc が高い値に切り替え設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクからのデ
ータ再生にMR(Magnet Resistive)ヘッドを用いた磁
気ディスク装置及び同装置における再生信号処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置(ハードディス
ク装置)では、記録媒体としてのディスクへのデータ記
録及びディスクからのデータ再生に用いられるヘッド
は、MIG(Metal In Gap)ヘッドと薄膜ヘッドとが主
流であった。
【0003】ところが近年は、磁気ディスク装置の高記
録密度化(高容量化)を実現するために、MRヘッド
(磁気抵抗効果型ヘッド)と呼ばれる読み出し(再生)
専用ヘッドを採用した磁気ディスク装置が増加してきて
いる。
【0004】このMRヘッドを用いた磁気ディスク装置
では、ディスク上に何らかの要因で発生した傷や突起、
ディスク上に付着した異物に、MRヘッドの素子自体、
或いはMR素子の近傍のスライダの一部が衝突すること
に起因する、MRヘッド特有の現象がある。即ち、MR
ヘッドがディスク上の傷や突起、或いは異物に衝突する
と、MR素子が急激に温度上昇して、磁気抵抗再生性能
が一時的に著しく変化することがあり、そのような場合
に、図6に示すように再生波形のDC変動として現れる
という現象である。このような現象はサーマルアスペリ
ティ(TA)と呼ばれ、TA発生時の再生波形がリード
データエラー(バーストエラー)の要因となるため、問
題となっている。
【0005】ところで、磁気ディスク装置では、従来よ
りインタフェースコントローラ回路部分にエラーコレク
ション機能を持たせている。このため、比較的短い時間
のバーストエラー(即ち比較的少ないエラーバイト数)
であれば当該エラーコレクション機能により訂正するこ
とが可能である。
【0006】そこで、TAが発生したとしても、その際
の再生波形の低周波成分(低域成分)をハイパスフィル
タ(Highi Pass Filter :HPF)により図7に示すよ
うに除去する磁気ディスク装置が、本出願人により特願
平8−60964号で提案されている。このような磁気
ディスク装置(以下、先願発明に係る磁気ディスク装置
と称する)においては、TAが発生したとしても、HP
Fによる再生波形の低周波成分の除去機能により、エラ
ーバイト数を極力少なくして、エラーコレクション機能
による訂正が可能となる。
【0007】図8は、この先願発明に係る磁気ディスク
装置の再生信号処理回路部を中心とするブロック構成を
示す。この図8の例では、ディスク81からMRヘッド
82により読み取られた信号(再生信号)を増幅するプ
リアンプ83と、当該プリアンプ83により増幅された
再生信号からデータを抽出する機能を有するR/W(リ
ード/ライト)チャネルIC(リード/ライト回路)8
5との接続間に、HPF84が挿入配置された構成とな
っている。ここで、HPF84は、コンデンサC1,C
2と、R/WチャネルIC85内の(プリアンプ83の
出力信号を一定の振幅になるように増幅する)自動利得
制御(Automatic Gain Controll :AGC)アンプ85
1の入力抵抗(入力インピーダンス)Rinとの直列回路
から構成される。
【0008】このような構成では、TAが発生してMR
ヘッド82により読み取られた再生信号の波形(再生波
形)がDC的に変化しても、その低域成分をHPF84
により除去することができる。ここで、DC成分をでき
るだけ短時間で減少させるには、HPF84のカットオ
フ周波数fc をできるだけ上げた方がよい。
【0009】しかし、fc を上げ過ぎると、低域の位相
特性の変化を招く。特に、ヘッドの位置決め制御等のた
めに用いられるサーボデータエリアに記録されたサーボ
データ信号は、ユーザデータエリアに記録された通常の
データ信号(ユーザデータ信号)に比べて、記録周波数
が1/5程度低いことから、当該サーボデータ信号の位
相特性の劣化を考慮してHPF84のfc を設定しなけ
ればならない。したがって、TA発生に対してマージン
のあるHPF84のfc 設定を行うことは困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、MR
ヘッドを搭載した先願発明に係る磁気ディスク装置で
は、プリアンプ(初段アンプ)とR/WチャネルICと
の接続間にハイパスフィルタ(HPF)を挿入して、M
Rヘッドで読み取られてプリアンプで増幅された全ての
再生信号を対象に、その低域成分を除去することで、サ
ーマルアスペリティ(TA)の発生に起因する再生波形
のDC変動を短時間で低減するようにしている。
【0011】しかし、上記の再生信号には、通常のデー
タ信号(ユーザデータ信号)に比べて記録周波数が1/
5程度低いサーボデータ信号も含まれていることから、
低域成分除去に伴うサーボデータ信号の位相特性の劣化
も考慮しながらハイパスフィルタのカットオフ周波数を
設定しなければならず、サーマルアスペリティに対して
十分に効果のあるハイパスフィルタのカットオフ周波数
を設定することができないという問題がある。
【0012】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めになされたものであり、サーボデータの再生時とユー
ザデータの再生時とでハイパスフィルタのカットオフ周
波数を切り替えることで、低域成分除去に伴うサーボデ
ータ信号の位相特性の劣化を防ぐと共に、サーマルアス
ペリティに対して十分に効果のあるカットオフ周波数を
設定できる磁気ディスク装置及び同装置における再生信
号処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、MRヘッドに
よりディスクから読み取られて再生された再生信号を処
理する再生信号処理回路部に、上記再生信号の低域成分
を除去するための、カットオフ周波数の切り替えが可能
なハイパスフィルタ(HPF)を設けると共に、上記H
PFのカットオフ周波数をサーボデータの再生時とユー
ザデータの再生時とで切り替える切り替え手段であっ
て、ユーザデータの再生時にはサーボデータの再生時よ
り上記カットオフ周波数を高い値に切り替え設定する切
り替え手段を設けたことを特徴とする。ここで、切り替
え手段による切り替えのタイミング信号には、サーボゲ
ート信号を用いればよい。
【0014】このような構成においては、ユーザデータ
の再生時には、HPFのカットオフ周波数を高く設定す
ることで、たとえサーマルアスペリティ(TA)が発生
してMRヘッドにより読み取られた再生信号の波形(再
生波形)がDC的に変化したとしても、その低域成分
(DC変動分)をHPFにより短時間で吸収できるよう
になるため、エラーバイト数を減少させ、エラーコレク
ション機能による訂正が可能となる。また、サーボデー
タの再生時には、HPFのカットオフ周波数をユーザデ
ータの再生時より低く設定することで、ユーザデータよ
り記録周波数が低いサーボデータの位相特性の劣化を防
ぐことができる。ここで、サーボデータの再生時とユー
ザデータの再生時のHPFのカットオフ周波数の比率
は、サーボデータの記録周波数とユーザデータの記録周
波数の比率(例えば1/5程度)に一致させるとよい。
また、ユーザデータの再生時のHPFのカットオフ周波
数はユーザデータの記録周波数の1/100以上にする
とよい。
【0015】また、HPFはコンデンサと抵抗の直列回
路から構成されることから、当該HPFのカットオフ周
波数を切り替え可能とするには、コンデンサの容量、ま
たは抵抗が、(サーボデータ再生時とユーザデータ再生
時とで)切り替え手段により切り替え設定可能なように
すればよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]図1は本発明の第1の実施形態に係
る磁気ディスク装置の再生信号処理回路部を中心とする
ブロック構成図である。
【0017】同図において、1は記録媒体としてのディ
スク、2はディスク1に磁気的に記録されているデータ
を読み取って再生するMR素子使用のヘッドであるMR
ヘッドである。ディスク1の各トラックには、図2に示
すように、ヘッドの位置決め制御等に用いられるサーボ
データが記録された複数(例えば50個程度)のサーボ
データエリア111が各トラックに渡って中心から放射
状に等間隔で配置されている。サーボデータエリア11
1は、信号の振幅を安定化するために用いられる一定の
周波数のデータ(サーボAGCパターン)が記録された
AGC安定化エリア、イレーズとサーボエリア識別用の
固有のサーボ識別パターンとセクタ番号(サーボセクタ
番号)を示すセクタデータが記録されたセクタデータエ
リア、シリンダ番号を示すシリンダデータ(シリンダコ
ード)が記録されたシリンダデータエリア、及び当該シ
リンダデータの示すシリンダ内の位置誤差を波形の振幅
で示すためのバーストパターンが記録されたバーストエ
リア等、周知のエリアを有する。サーボデータエリア1
11間は複数のデータセクタが設定されるユーザデータ
エリア112となっている。
【0018】MRヘッド2は、例えばフレキシブルプリ
ント配線板(FPC)に実装されたヘッドIC3と接続
されている。このヘッドIC3は、MRヘッド2で読み
取られた再生信号を増幅するプリアンプ(初段アンプ)
31を有する。
【0019】プリアンプ31の出力はHPF(ハイパス
フィルタ)4を介してR/WチャネルIC(リード/ラ
イト回路)5(内の次に述べるAGCアンプ51の入
力)と接続されている。
【0020】R/WチャネルIC5は、HPF4を介し
て入力されるプリアンプ31の出力信号(再生信号)か
らデータを抽出する機能を有しており、当該再生信号を
一定の振幅に増幅するAGCアンプ51と、AGCアン
プ51から出力される再生信号に含まれる高域信号の周
波数特性を制御するアクティブフィルタ52と、当該再
生信号のピークを検出する微分アンプ53と、この微分
アンプ53で検出されたピーク位置でパルス化されたパ
ルス列を生成する、つまり再生信号をディジタル信号に
変換するパルス生成回路54とを備えている。
【0021】HPF4は、コンデンサC1,C2と、R
/WチャネルIC5内のAGCアンプ51の入力抵抗
(入力インピーダンス)Rinとの直列回路を有してい
る。HPF4はまた、入力抵抗(入力インピーダンス)
Rinに並列に接続された、抵抗R1とスイッチSW1と
の直列回路を有している。
【0022】R/WチャネルIC5内のパルス生成回路
54の出力にはサーボデータエリア検出回路6が接続さ
れている。このサーボデータエリア検出回路6は、パル
ス生成回路54からのパルス列をもとに、ディスク1上
のサーボデータエリア111の区間を識別して、サーボ
データ信号の再生期間だけ第1の論理状態(真)とな
り、それ以外の期間(ユーザデータ信号の再生期間)は
上記第1の論理状態が反転された第2の論理状態(偽)
となるサーボデータエリア検出信号61を出力する。こ
のサーボデータエリア検出信号61は一般にサーボゲー
ト(サーボゲート信号)と称され、サーボデータ中のバ
ーストデータを抽出するためのタイミング信号等の生成
に用いられるものであるが、本実施形態ではスイッチS
W1のオン/オフ制御にも用いている。ここでは、信号
61が第1の論理状態の場合、即ちサーボデータ信号の
再生期間は、スイッチSW1はオフされ、信号61が第
2の論理状態の場合、即ちユーザデータ信号の再生期間
は、スイッチSW1はオンされる。
【0023】次に、図1の構成の動作を説明する。ま
ず、ディスク1に磁気的に記録された情報はMRヘッド
2により読み取られて電気信号に再生され、その再生信
号はプリアンプ31により増幅される。もし、MRヘッ
ド2による再生時にサーマルアスペリティ(TA)が発
生すると、プリアンプ31から増幅出力される再生信号
の波形(再生波形)は、図6に示したようにDC的に変
動する。
【0024】そこで、図1の構成においては、このプリ
アンプ31から増幅出力される再生信号がDC的に変動
していたとしても、当該再生信号の低域成分を図7に示
したように除去して、エラーバイト数を極力少なくし
て、磁気ディスク装置(のインタフェースコントローラ
回路)が有するエラーコレクション機能による訂正が可
能なように、プリアンプ31とR/WチャネルIC5
(内のAGCアンプ51)との接続間に、HPF4が挿
入配置された構成を適用している。
【0025】さて、上記の再生信号には、ディスク1の
ユーザデータエリア112から再生されるユーザデータ
信号の他に、サーボデータエリア111から再生される
サーボデータ信号も含まれている。サーボデータエリア
111に記録されるサーボデータの記録周波数は、ユー
ザデータエリア112に記録されるユーザデータ(通常
のデータ)の記録周波数に比べて低く、例えば1/5程
度である。したがって磁気ディスク装置の再生信号処理
回路部では、非常に帯域の広いフィルタ回路が必要とな
る。
【0026】しかし、HPF4のカットオフ周波数fc
を低く設定すると、TAが発生した場合には、そのTA
発生によって生じた低域の周波数成分がHPF4を通過
してしまうため、エラーバイト数が多くなり、上記のエ
ラーコレクション機能による訂正が困難となる。
【0027】これに対し、HPF4のカットオフ周波数
fc を高く設定すると、TAが発生したとしても、低域
の周波数成分を短時間で除去できるため、エラーバイト
数を減少できるものの、再生信号の低域の位相特性が劣
化し、サーボデータの変換性能が悪化する。
【0028】そこで本実施形態では、前記した図1に示
す構成のHPF4を用いると共に、即ちR/Wチャネル
IC5内のAGCアンプ51の入力抵抗(入力インピー
ダンス)Rinに並列に、抵抗R1とスイッチSW1との
直列回路が挿入接続されたHPF4を用いると共に、サ
ーボデータエリア検出回路6からのサーボデータエリア
検出信号61の状態に応じてスイッチSW1をオン/オ
フして抵抗R1の接続/切離しを行うことで、HPF4
のカットオフ周波数fc を、ユーザデータ再生時とサー
ボデータ再生時とで切り替えるようにしている。以下、
HPF4のカットオフ周波数fc の切り替えについて詳
述する。
【0029】まず、プリアンプ31により増幅されたM
Rヘッド2からの再生信号はHPF4を介してR/Wチ
ャネルIC5に導かれ、AGCアンプ51により一定の
振幅に増幅される。アクティブフィルタ52では、AG
Cアンプ51から増幅出力される再生信号に含まれる高
域信号の周波数特性を制御する。即ちアクティブフィル
タ52では、AGCアンプ51からの再生信号から所定
帯域外の周波数をカットする共に信号の帯域をブースト
する。このアクティブフィルタ52から出力される再生
信号はデータ抽出のために例えばFIR(Finite Impul
se Response :有限インパルスレスポンス)フィルタ
(図示せず)に導かれると共に、微分アンプ53に導か
れる。微分アンプ53は、アクティブフィルタ52から
出力される再生信号のピークを検出する。パルス生成回
路54は、微分アンプ53の出力を一定レベルで2値化
(パルス化)することで、微分アンプ53で検出された
ピーク位置に対応したパルス列を生成する。
【0030】サーボデータエリア検出回路6は、パルス
生成回路54からのパルス列からサーボデータエリア1
11の識別用のサーボ識別パターンを検出することで、
図3に示すように、(次の)サーボデータエリア111
の区間に対応する期間だけ第1の論理状態(真)となる
サーボデータエリア検出信号61を出力する。したがっ
て信号61は、サーボデータエリア111以外の区間、
即ちユーザデータエリア112の区間に対応する期間は
(第1の論理状態が反転された)第2の論理状態(偽)
となる。
【0031】HPF4内のスイッチSW1は、サーボデ
ータエリア検出回路6からのサーボデータエリア検出信
号61の状態により制御され、信号61が第1の論理状
態(真)の期間はオフとなり、第2の論理状態(偽)の
期間はオンとなる。
【0032】スイッチSW1がオンの場合、HPF4
は、AGCアンプ51の入力抵抗(入力インピーダン
ス)Rinと抵抗R1との並列回路に、コンデンサC1,
C2が直列接続された構成となり、その抵抗値(即ちR
inとR1との並列回路の抵抗値)RはRinR1/(Rin
+R1)となる。一方、スイッチSW1がオフの場合、
HPF4は、AGCアンプ51の入力抵抗(入力インピ
ーダンス)Rinに、コンデンサC1,C2が直列接続さ
れた構成となり、その抵抗値RはRinとなる。
【0033】一般に、コンデンサCと抵抗Rとの直列回
路からなるHPFのカットオフ周波数fc は、1/(2
πCR)で表される。したがって、スイッチSW1がオ
フの場合、即ちサーボデータの再生時のカットオフ周波
数fc をfc1 、スイッチSW1がオンの場合、即ちユ
ーザデータの再生時のカットオフ周波数fc をfc2とす
ると、fc1,fc2はそれぞれ次のようになる。但し、C
=C1C2/(C1+C2)である。
【0034】fc1=1/(2πCRin) fc2=(Rin+R1)/(2πCRinR1) 明らかなようにfc1<fc2であり、サーボデータの再生
時のカットオフ周波数fc1はユーザデータの再生時のカ
ットオフ周波数fc2より小さな値に設定されることにな
る。即ち本実施形態においては、HPF4中に入力抵抗
(入力インピーダンス)Rinと並列に挿入された抵抗R
1の接続/切離しを、スイッチSW1によりユーザデー
タ再生時とサーボデータ再生時とで切り替えることで、
サーボデータ再生時には、HPF4のカットオフ周波数
fc (=fc1)を、サーボデータの再生信号の低域の位
相特性が劣化しないように低めに設定し、ユーザデータ
再生時には、HPF4のカットオフ周波数fc (=fc
2)を、たとえTAが発生してもユーザデータの再生信
号の低域成分を短時間で除去してエラーバイト数を極力
減らしエラーコレクション機能で訂正可能なように高め
に設定することができる。
【0035】このように、サーボデータ再生時とユーザ
データ再生時とでカットオフ周波数fc が切り替えられ
る場合のHPF4の特性(周波数−ゲイン特性)を図4
に示す。
【0036】なお、fc1,fc2の比率は、サーボデータ
の記録周波数がユーザデータの記録周波数の1/5程度
であることから、fc1,fc2についてもfc1/fc2をほ
ぼ1/5とすればよい。また、fc2については、(ユー
ザデータエリア112における)ユーザデータの記録周
波数の1/100以上に設定するとよい。
【0037】以上は、HPFのカットオフ周波数fc を
サーボデータ再生時とユーザデータ再生時とで切り替え
るのに、抵抗(R1)の接続/切離し、即ち抵抗値の切
り替えを利用した場合について説明したが、例えばコン
デンサの接続/切離し、即ち容量の切り替えを利用する
ことも可能である。 [第2の実施形態]そこで、HPFの容量を切り替える
ことでカットオフ周波数fc をサーボデータ再生時とユ
ーザデータ再生時とで切り替えるようにした第2の実施
形態について、図面を参照して説明する。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0038】図5は本発明の第2の実施形態に係る磁気
ディスク装置の再生信号処理回路部を中心とするブロッ
ク構成図である。図5の構成が図1の構成と異なる点
は、図1中のHPF4に代えてHPF14を用い、当該
HPF14の容量を切り替えることでカットオフ周波数
fc をサーボデータ再生時とユーザデータ再生時とで切
り替え可能なようにしたことである。そのためHPF1
4は、コンデンサC1,C2と、R/WチャネルIC5
内のAGCアンプ51の入力抵抗(入力インピーダン
ス)Rinとの直列回路に加えて、コンデンサC1に並列
に接続された、コンデンサC3とスイッチSW2との直
列回路と、コンデンサC2に並列に接続された、コンデ
ンサC4とスイッチSW3との直列回路とを有してい
る。スイッチSW2,SW3は、サーボデータエリア検
出回路6からのサーボデータエリア検出信号61に応じ
てオン/オフ制御されるようになっており、本実施形態
では、信号61が第1の論理状態の場合、即ちサーボデ
ータ信号の再生期間は、スイッチSW2,SW3はオン
され、信号61が第2の論理状態の場合、即ちユーザデ
ータ信号の再生期間は、スイッチSW2,SW3はオフ
される。
【0039】以上の構成において、サーボデータの再生
期間は、サーボデータエリア検出回路6から第1の論理
状態(真)のサーボデータエリア検出信号61が出力さ
れる。このように信号61が第1の論理状態(真)にあ
る期間は、スイッチSW2,SW3がオンされる。スイ
ッチSW2,SW3がオンの場合、HPF4は、コンデ
ンサC1,C3の並列回路と、AGCアンプ51の入力
抵抗(入力インピーダンス)Rinと、コンデンサC2,
C4の並列回路とが直列接続された構成となり、その容
量Cは、(C1+C3)(C2+C4)/(C1+C2
+C3+C4)となる。
【0040】一方、ユーザデータの再生期間は、サーボ
データエリア検出回路6からのサーボデータエリア検出
信号61は第2の論理状態(偽)となる。このように信
号61が第2の論理状態(偽)にある期間は、スイッチ
SW2,SW3がオフされる。スイッチSW2,SW3
がオフの場合、HPF4は、コンデンサC1と、AGC
アンプ51の入力抵抗(入力インピーダンス)Rinと、
コンデンサC2とが直列接続された構成となり、その容
量Cは、C1C2/(C1+C2)となる。
【0041】したがって、スイッチSW2,SW2がオ
ンの場合、即ちサーボデータの再生時のカットオフ周波
数fc をfc1 、スイッチSW2,SW3がオフの場
合、即ちユーザデータの再生時のカットオフ周波数fc
をfc2とすると、fc1,fc2はそれぞれ次のようにな
る。
【0042】fc1=(C1+C2+C3+C4)/{2
π(C1+C3)(C2+C4)Rin} fc2=(C1+C2)/(2πC1C2Rin) 明らかなようにfc1<fc2であり、サーボデータの再生
時のカットオフ周波数fc1はユーザデータの再生時のカ
ットオフ周波数fc2より小さな値に設定されることにな
る。即ち本実施形態においては、HPF4中にコンデン
サC1,C2とそれぞれ並列に挿入されたコンデンサC
3,C4の接続/切離しを、スイッチSW2,SW3に
よりサーボデータ再生時とユーザデータ再生時とで切り
替えることで、サーボデータ再生時には、HPF4のカ
ットオフ周波数fc (=fc1)を、サーボデータの再生
信号の低域の位相特性が劣化しないように低めに設定
し、ユーザデータ再生時には、HPF4のカットオフ周
波数fc (=fc2)を、たとえTAが発生してもユーザ
データの再生信号の低域成分を短時間で除去してエラー
バイト数を極力減らしエラーコレクション機能で訂正可
能なように高めに設定することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、M
Rヘッドによりディスクから読み取られて再生された再
生信号を処理する再生信号処理回路部に、上記再生信号
の低域成分を除去するための、カットオフ周波数の切り
替えが可能なハイパスフィルタを設け、サーボデータの
再生時とユーザデータの再生時とで当該ハイパスフィル
タのカットオフ周波数を切り替えるようにしたので、低
域成分除去に伴うサーボデータ信号の位相特性の劣化を
防ぐと共に、サーマルアスペリティに対して十分に効果
のあるカットオフ周波数を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク装
置の再生信号処理回路部を中心とするブロック構成図。
【図2】図1中のディスク1の代表的なフォーマット例
を示す概念図。
【図3】ディスク1上のサーボデータエリア111及び
ユーザデータエリア112とサーボデータエリア検出信
号61との関係を示す図。
【図4】サーボデータ再生時とユーザデータ再生時とで
カットオフ周波数fc が切り替えられる場合のHPF4
の特性(周波数−ゲイン特性)を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る磁気ディスク装
置の再生信号処理回路部を中心とするブロック構成図。
【図6】TA発生時の再生波形の一例を示す図。
【図7】TA発生時の再生波形の低域成分がHPFで除
去された様子を示す図。
【図8】TA発生時の再生波形の低域成分を除去するた
めのHPFを有する先願発明に係る磁気ディスク装置の
再生信号処理回路部を中心とするブロック構成図。
【符号の説明】
1…ディスク 2…MRヘッド 3…ヘッドIC 4…HPF(ハイパスフィルタ) 5…R/WチャネルIC 6…サーボデータエリア検出回路 31…プリアンプ 51…AGCアンプ51 111…サーボデータエリア 112…ユーザデータエリア Rin…入力抵抗(入力インピーダンス) R1…抵抗 C1〜C4…コンデンサ SW1〜SW3…スイッチ(切り替え手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボデータが記録された複数のサーボ
    データエリアが各トラックに渡って中心から放射状に等
    間隔で配置されると共に、各サーボデータエリア間はユ
    ーザデータが記録されるユーザデータエリアとなってい
    るディスクを備え、当該ディスクに記録された磁気情報
    の再生にMRヘッドを用いた磁気ディスク装置におい
    て、 前記MRヘッドにより前記ディスクから読み取られて再
    生された再生信号を処理する再生信号処理回路部に設け
    られた、前記再生信号の低域成分を除去するための、カ
    ットオフ周波数fc の切り替えが可能なハイパスフィル
    タと、 前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数をサーボデー
    タの再生時とユーザデータの再生時とで切り替える切り
    替え手段であって、前記ユーザデータの再生時には前記
    サーボデータの再生時より前記カットオフ周波数を高い
    値に切り替え設定する切り替え手段とを具備することを
    特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ハイパスフィルタの前記カットオフ
    周波数は、当該フィルタの抵抗の切り替えにより切り替
    えられることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ハイパスフィルタの前記カットオフ
    周波数は、当該フィルタの容量の切り替えにより切り替
    えられることを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 サーボデータが記録された複数のサーボ
    データエリアが各トラックに渡って中心から放射状に等
    間隔で配置されると共に、各サーボデータエリア間はユ
    ーザデータが記録されるユーザデータエリアとなってい
    るディスクを備え、当該ディスクに記録された磁気情報
    の再生にMRヘッドを用いた磁気ディスク装置における
    再生信号処理方法であって、 前記MRヘッドにより前記ディスクから読み取られて再
    生された再生信号をハイパスフィルタに通してその低域
    成分を除去し、その際にはサーボデータの再生時とユー
    ザデータの再生時とで前記ハイパスフィルタのカットオ
    フ周波数を切り替えるようにし、前記ユーザデータの再
    生時には前記サーボデータの再生時より前記カットオフ
    周波数を高い値に切り替え設定するようにしたことを特
    徴とする再生信号処理方法。
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