JPH1144362A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH1144362A
JPH1144362A JP9217183A JP21718397A JPH1144362A JP H1144362 A JPH1144362 A JP H1144362A JP 9217183 A JP9217183 A JP 9217183A JP 21718397 A JP21718397 A JP 21718397A JP H1144362 A JPH1144362 A JP H1144362A
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JP
Japan
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gasket
groove
seal
fitted
seal part
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Withdrawn
Application number
JP9217183A
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English (en)
Inventor
Tadashi Yamaguchi
正 山口
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH1144362A publication Critical patent/JPH1144362A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧縮反力のシール部を備えたガスケットの
姿勢保持を可能とし、適正なつぶし代による良好なシー
ル性が得られるガスケットを提供する。 【解決手段】 隙間4に配設されるガスケットであっ
て、リップ1a1,1a2の圧縮方向の定められたシー
ル部1aと、シール部1aの中央部から径方向に延出す
る支持部1bと、溝2cに嵌め込まれることにより、支
持部1bを介してシール部1aの姿勢を保持する突条部
1cと、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮反力の小さい
ガスケットに関し、特にガスケットの姿勢保持の技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気ディスク装置(ハードデ
ィスクドライブ:HDD)等の精密電子機器において
は、内部の磁気ディスクやヘッド等に対して大気中の微
小なパーティクル等の侵入を防止すると共に内部の清浄
度を保つために、ブリーザーフィルタから通気を行なう
密閉構造としているものがある。
【0003】図4は、この種の磁気ディスク装置100
の密閉構造を説明するための模式図である。図4(a)
はカバー103の取り付け前のハウジング101を開口
側から見た図であり、図4(b)はカバー103を取り
付けた状態における図4(a)のS1−S1断面図であ
る。
【0004】ハウジング101の側壁102の端面10
2aに、カバー103の下面側の外周縁104が合わさ
り、複数本の固定ネジ105によりカバー103が端面
102aに固定されている。
【0005】そして、カバー103と端面102aの隙
間を完全に密封するために、端面102aに設けられた
凹溝102bにガスケット106が嵌め込まれ、端面1
02aから突出する部分がカバー103の外周縁104
により圧縮されてシール性を発揮している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ディスク装置100は、軽量化及びコスト低減を目
的として、ハウジング101及びカバー103の薄板化
や樹脂化等の設計変更が従来より検討され、実用化され
ている。
【0007】しかしながら、ハウジング101やカバー
103等の構造部品の設計変更に伴い、たとえ形状が同
じであったとしてもそれらの強度が低下した場合には、
従来より使用されている同じガスケット106を使用す
ると、ガスケット106の圧縮反力に負け、例えば図4
(a)のR1〜R4の領域においてハウジングやカバー
の撓み変形が発生し易くなる恐れがある。
【0008】また、構造部品を樹脂化した場合には、機
械加工仕上げを伴うアルミダイキャストや板金プレスに
よる金属性部品と比較して、寸法精度が劣る場合もあ
り、隙間の間隔のバラツキや不均一が発生する可能性も
否定できない。
【0009】このような撓み変形や隙間の間隔のバラツ
キや不均一が発生すると、ガスケット106の「つぶし
代」が増減してシール性が損なわれることになり、エア
リーク(通気)により磁気ディスク装置100の信頼性
を低下させることにもつながる。
【0010】この問題を、ガスケット106の「つぶし
代」を大きくすることで解決した場合には、ガスケット
106が丸断面の場合には線径寸法が大きくなる。
【0011】図5は、つぶし率を25%一定として、硬
さ70°(Hw)、周長100(mm)のガスケットの
線径寸法が1(mm)から5(mm)のものに対する圧
縮反力の大きさを示す図である。
【0012】この図から理解できるように、線径寸法を
大きくすると同時に圧縮反力も増加して構造部品の変形
を容易に発生させることになってしまい、問題解決には
結びつかない。
【0013】図6は、圧縮反力を下げ、かつ「つぶし
代」を大きくする方法の一例として、ガスケットを圧縮
方向に細長い断面形状としたものであり、所定の大きさ
の溝に収められている。図6(a)においてはトラック
(長円)断面形状であり、図6(b)では角断面形状で
ある。
【0014】しかしながらこのような細長い断面形状の
ガスケットのシール性を効果的に発揮させるには、圧縮
方向に正立した状態で保持する必要があり、図7のよう
にガスケットの倒れが発生すると、図中D1寸法で示さ
れた「つぶし代」の減少分により「つぶし代」が大きく
減少してしまいシール性を発揮させることが困難となっ
てしまう。
【0015】尚、溝の中に圧縮反力の低い細長い断面形
状のガスケットを保持させる場合には、良好なシール性
を得るために溝の内側の加工状態を凹凸や窪みのない良
好な状態とする必要があり、ダイキャスト成形やモール
ド成形の鋳肌面のままの溝を使用する場合には十分な品
質管理を行なう必要がある。また、機械加工を行なうこ
とにより溝の内側の加工状態を良くすることが可能であ
るが、加工コストの増加は免れない。
【0016】従って、圧縮反力の低いガスケットは、図
8(a),(b)に示されるような使用形態とすること
が望ましい。
【0017】図8(a)においては、細長い断面形状の
ガスケットを、表面の管理のし易い2平面の隙間に、圧
縮方向に正立した状態で保持しながら倒さずに圧縮して
高さ方向に縮めた状態であり、図8(b)は、断面X字
状のガスケットの姿勢を保持しながら倒さずに圧縮して
高さ方向に縮めた状態である。
【0018】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、圧縮反
力の低く倒れ易いシール部を備えたガスケットの姿勢保
持を可能とし、適正なつぶし代による良好なシール性が
得られるガスケットを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、開いた状態から所定の間隔に保持
される対向面の間の隙間に配設されるガスケットであっ
て、前記対向面のそれぞれに対して当接するリップを備
えると共に、該リップの圧縮方向の定められたシール部
と、リップの圧縮方向における前記シール部の中央部か
ら対向面に沿って延出する支持部と、一端が前記支持部
と結合し、他端が前記対向面のいずれかに設けられた溝
に嵌め込まれ、前記支持部を介して前記シール部の姿勢
を保持する突条部と、を備えることを特徴とする。
【0020】これにより、シール部の姿勢を保持するこ
とで、リップの圧縮方向を維持することが可能となり、
適正なつぶし代が得られ、良好なシール性を発揮するこ
とが可能となる。
【0021】また、前記突条部は、前記溝に遊嵌状態で
嵌め込まれることも好適である。
【0022】これにより、シール部の姿勢を保持すると
共に、溝と突条部との相対位置関係は自在となるので、
リップが圧縮されて支持部が圧縮方向に移動した場合で
もガスケットを倒す方向に作用するモーメントの発生が
抑えられ、シール部の姿勢が維持される。
【0023】また、前記突条部は、溝の設けられた対向
面に当接するストッパ部を備え、該対向面に対する嵌め
込み位置を規定することも好適である。
【0024】これによると、突条部を溝に嵌め込む際の
嵌め込み位置が規定され、シール部の姿勢を正しい状態
とすることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明を適用した第1の実施
の形態における、ガスケット1を説明する図である。こ
の実施の形態においては、ガスケット1を従来技術の項
における図4で説明した磁気ディスク装置のハウジング
とカバーの間の隙間をシールするガスケットと同様の構
成に適用されるものとして説明する。
【0026】但し、適用する機器が限定されるものでは
なく、開いた状態から所定の間隔に保持される対向面の
間の隙間に対し、広範囲に適用することが可能である。
【0027】図1(a)はガスケット1の輪郭形状を示
す図、図1(b)は図1(a)のS2−S2断面、図1
(c)はガスケット1をハウジング2の溝に嵌め込んだ
状態の図、図1(d)はカバー3を閉めてガスケット1
がシール性を発揮している状態である。
【0028】ガスケット1は、対向面としてのハウジン
グ2の外周壁面2aの上端面2bと、カバー3の周縁部
下面3aとの間の隙間4をシール可能とするものであ
る。隙間4の間隔G1は、カバー3の側壁部3bがハウ
ジング2の外周壁面2aの端部に当接することにより、
カバー3がハウジング2に取り付けられた状態で一定の
隙間間隔に保持される。尚、カバー3のハウジング2へ
の固定は、不図示のネジによる締結固定がなされてい
る。
【0029】ガスケット1は、隙間4をシールするシー
ル部1a、シール部1aの中央部から上端面2bに沿っ
て延出する支持部1b、一端が支持部1bと結合し、他
端がハウジング2の外周壁面2aの上端面2bに設けら
れた溝2cに嵌め込まれる突条部1cを有したゴム状弾
性体により構成されている。
【0030】シール部1aは、圧縮方向を長手方向とす
るトラック(長円)断面形状であり、シール部1aの長
手方向の寸法を直径とする丸断面のガスケットと比較し
て圧縮反力が低く、つぶし代を大きくすることの可能な
細長い断面形状を呈している。
【0031】そして、シール部1aの長手方向の端部が
マウンド状のリップ1a1,1a2となり、ハウジング
2の外周壁面2aの上端面2bと、カバー3の周縁部下
面3aに当接する。従って、このような断面形状のシー
ル部1aが傾斜した状態でカバー3が取り付けられる
と、隙間4の間隔G1に対して適切なつぶし代を維持す
ることが出来なくなりシール性が低下するので、シール
部1aの長手方向と圧縮方向とを略一致させる必要があ
る。
【0032】尚、シール部1aの圧縮反力の低い構成
を、ハウジング2及びカバー3の撓み変形の発生し易い
箇所に対してのみ備え、圧縮反力を低くする必要のない
部位においては、より大きな圧縮反力を発生させる通常
の断面形状(例えば丸断面)とすることも可能である。
【0033】支持部1bは、溝2cに嵌め込まれて位置
及び姿勢が定められる突条部1cとシール部1aの間に
介在し、シール部1aの姿勢を保持している。支持部1
bの厚みは、隙間4の間隔G1よりも薄く設定されてい
る。
【0034】突条部1cは、溝2cに嵌め込まれる際
に、抜け止めとして機能する複数の突出部1dを備えて
いる。突出部1dの設けられていない部分の突条部1c
は、溝2cに対し遊嵌状態となっている。また、この実
施の形態では突条部1cは、シール部1aに沿って全周
に設けられているが、シール部1aの倒れが発生しなけ
れば複数の箇所に分割して設けることも可能である。
【0035】このような構成を備えたガスケット1の突
条部1cを溝2cに嵌め込み、ガスケット1をハウジン
グ2の外周壁面2aの上端面2bに配置すると、シール
部1aの姿勢は支持部1bを介して突条部1cにより保
持され、シール部1a及びリップ1a1,1a2の圧縮
方向を維持することができ、適正なつぶし代が得られ、
良好なシール性を発揮することが可能となる。
【0036】(実施の形態2)図2(a),(b)は、
本発明を適用した第2の実施の形態における、ガスケッ
ト21を説明する図であり、図2(a)はガスケット2
1をハウジング2の溝2aに嵌め込んだ状態の図、図2
(b)はカバー3を閉めてガスケット21がシール性を
発揮している状態である。
【0037】ガスケット21は、シール部21aの断面
形状をX字状としたものであり、シール部21aには4
つのリップ21a1,21a2,21a3,21a4が
備えられている。これらのリップは薄く撓み易いのでよ
り小さな圧縮反力を発生可能とするものである。また、
リップが各当接面に対して2本ずつ備えられているの
で、シール性が向上している。
【0038】また、突条部21cには突出部は設けられ
ておらず、溝2cに対し遊嵌状態となっており、カバー
3が取り付けられた時のリップの撓みによりガスケット
21全体が圧縮方向に移動する場合に、シール部21a
を倒す方向のモーメントを発生させることはない。
【0039】その他の構成及び作用・効果は第1の実施
の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0040】(実施の形態3)図3(a),(b)は、
本発明を適用した第3の実施の形態における、ガスケッ
ト31を説明する図であり、図3(a)はガスケット3
1をハウジング2の溝2aに嵌め込んだ状態の図、図3
(b)はカバー3を閉めてガスケット31がシール性を
発揮している状態である。
【0041】このガスケット31の特徴としては、ハウ
ジング2の外周壁面2aの上端面2bに当接するストッ
パ部としての凸条31f,31gを突条部1cの内側と
外側に備えている。
【0042】このような構成を備えたガスケット31
を、凸条31f,31gが上端面2bに当接するように
突条部31cを溝2cに嵌め込むことで、上端面2bに
対するガスケット31の圧縮方向の位置を予め規定する
ことができる。図3(a)の状態では、シール部31a
が矢印A1方向に僅かに倒れているが、カバー3を取り
付けてシール部31aが圧縮されることにより、図3
(b)のような正しい姿勢とすることができる。
【0043】この凸条31f,31gを備えずに、突条
部31cの底部を溝2cの底面に突き当てることも可能
であるが、この場合には溝2cの寸法を正確に維持する
必要がある。
【0044】その他の構成及び作用・効果は第1の実施
の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0045】
【発明の効果】本発明によると、圧縮反力の低く倒れ易
いシール部を備えたガスケットの姿勢保持が可能とな
り、正しい圧縮方向からシール部を圧縮し、適正なつぶ
し代を得ることができるので、良好なシール性が得られ
る。
【0046】従って、シール部を挟持する対向面に対し
ては、過大な圧縮反力を作用させることがないので、対
向面における撓み変形の発生が防止される。
【0047】突条部が溝に遊嵌状態で嵌め込まれること
により、シール部の姿勢を保持すると共に、溝と突条部
との相対位置関係は自在となるので、リップが圧縮され
て支持部が圧縮方向に移動した場合でもガスケットを倒
す方向に作用するモーメントの発生が抑えられ、シール
部の姿勢が維持される。
【0048】突条部にストッパ部を備えることにより、
嵌め込み位置が規定され、シール部の姿勢を正しい状態
とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はガスケットの輪郭形状を示す図、
図1(b)は図1(a)のS2−S2断面、図1(c)
はガスケットをハウジングの溝に嵌め込んだ状態の図、
図1(d)はカバーを閉めてガスケットがシール性を発
揮している状態の図である。
【図2】図2(a),(b)は第2の実施の形態のガス
ケットの断面図。
【図3】図3(a),(b)は第3の実施の形態のガス
ケットの断面図。
【図4】図4はガスケットの適用される状態を説明する
図。
【図5】図5は圧縮反力の大きさを示す図。
【図6】図6は圧縮方向に細長い断面としたガスケット
の断面図。
【図7】図7は圧縮方向に細長い断面としたガスケット
の倒れを説明する断面図。
【図8】図8は圧縮方向に細長い断面としたガスケット
の使用形態を示す図。
【符号の説明】
1 ガスケット 1a シール部 1a1,1a2,1a3,1a4 リップ 1b 支持部 1c 突条部 1d 突出部 2 ハウジング 2a 外周壁面 2b 上端面 2c 溝 3 カバー 3a 周縁部下面 3b 側壁部 4 隙間 G1 間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開いた状態から所定の間隔に保持される
    対向面の間の隙間に配設されるガスケットであって、 前記対向面のそれぞれに対して当接するリップを備える
    と共に、該リップの圧縮方向の定められたシール部と、 リップの圧縮方向における前記シール部の中央部から対
    向面に沿って延出する支持部と、 一端が前記支持部と結合し、他端が前記対向面のいずれ
    かに設けられた溝に嵌め込まれ、前記支持部を介して前
    記シール部の姿勢を保持する突条部と、 を備えることを特徴とするガスケット。
  2. 【請求項2】 前記突条部は、前記溝に遊嵌状態で嵌め
    込まれることを特徴とする請求項1に記載のガスケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記突条部は、溝の設けられた対向面に
    当接するストッパ部を備え、該対向面に対する嵌め込み
    位置を規定することを特徴とする請求項1または2に記
    載のガスケット。
JP9217183A 1997-07-28 1997-07-28 ガスケット Withdrawn JPH1144362A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002021534A1 (fr) 2000-09-01 2002-03-14 Nok Corporation Joint de couvercle pour dispositif a disque dur
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Date Code Title Description
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Effective date: 20041005