JPH1144254A - 定真空式気化器 - Google Patents

定真空式気化器

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JPH1144254A
JPH1144254A JP9215963A JP21596397A JPH1144254A JP H1144254 A JPH1144254 A JP H1144254A JP 9215963 A JP9215963 A JP 9215963A JP 21596397 A JP21596397 A JP 21596397A JP H1144254 A JPH1144254 A JP H1144254A
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JP
Japan
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negative pressure
operated valve
piston ring
negative
pressure operated
Prior art date
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Pending
Application number
JP9215963A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takahashi
等 高橋
Isamu Sasao
勇 笹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
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Publication date
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Publication of JPH1144254A publication Critical patent/JPH1144254A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負圧作動弁の摺動抵抗を減少して、負圧作動
弁の動特性を向上する。 【構成】 負圧作動弁11の環状部11Bにリング溝1
1Cが穿設される。リング溝11Cには、テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体を射出成形して形成した
ピストンリング12が嵌着され、ピストンリング12が
負圧シリンダー孔9に拡開して摺接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関に供給する混合気
の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、その内特
に、気化器本体を貫通する吸気路に負圧作動弁案内筒が
連設され、該負圧作動弁案内筒内には、吸気路内に生起
する負圧に応じてベンチュリー部の面積を可変制御する
負圧作動弁が移動自在に配置された定真空式気化器に関
する。
【0002】
【従来の技術】定真空式気化器において、負圧作動弁の
上部には区画体が配置され、この区画体によって、吸気
路に連なる受圧室と、大気に連なる大気室とが区分形成
される。そして、吸気路内に生起する負圧が受圧室内へ
導入されると、この負圧の大きさに応じて負圧作動弁が
負圧作動弁案内筒内を移動し、もって負圧作動弁と吸気
路とによって形成されるベンチュリー部の面積が可変制
御される。一方、前記区画体は、負圧作動弁の上部に形
成される環状部の外周にリング溝が穿設され、このリン
グ溝内にピストンリングが嵌着されることによって形成
され、このピストンリングが負圧作動弁案内筒に連なっ
て形成される負圧シリンダー孔内に縮径されて配置され
ることにより、ピストンリングが負圧シリンダー孔に拡
開力をもって弾性的に接触配置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の定真空式
気化器において、その初期におけるピストンリングは金
属材料が用いられ、その後ピストンリングの摺動抵抗及
び重量の軽減、製作費の低減を目的として合成樹脂材料
が用いられるようになった。例えばこの、合成樹脂材料
としてナイロン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂
である。上記合成樹脂材料をピストンリングとして用い
たことによって、金属材料よりなるピストンリングに比
較して摺動抵抗、重量及び製作費の低減を達成できたも
のであるが、近手の排気ガス規制の強化に対応して更に
負圧作動弁の動特性の向上が望まれるものであった。
【0004】本発明になる定真空式気化器は上記に鑑み
成されたもので、負圧作動弁の摺動抵抗を更に減少し
て、負圧作動弁の動特性の向上を図ることのできる合成
樹脂製のピストンリングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になる定真空式気化
器は、前記目的達成の為に、気化器本体を貫通する吸気
路より、負圧作動弁案内筒と負圧シリンダー孔とが連設
され、負圧作動弁は、負圧作動弁部と、負圧作動弁部の
上端に形成され、その外周にリング溝が穿設された環状
部とを備え、負圧作動弁の負圧作動弁部を、負圧作動弁
案内筒内に移動自在に配置するとともに負圧作動弁の環
状部をリング溝内に嵌着配置されたピストンリングを介
して負圧シリンダー孔内に摺接配置した定真空式気化器
において、前記ピストンリングは、テトラフルオロエチ
レン−エチレン共重合体を射出成形にて形成したことを
特徴とする。
【0006】上記ピストンリングを用いたことによる
と、ピストンリングの硬度を適度に小とすることができ
ることから、負圧シリンダー孔に対するピストンリング
の拡開力を適正に保持することができて摺動抵抗を減少
でき、もって負圧作動弁の動特性を向上できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明になる定真空式気化器の一実施
例を図により説明する。1は、内部を吸気路2が側方に
貫通して形成された気化器本体であり、気化器本体1の
下方に配置された浮子室本体3とにより浮子室4が形成
される。浮子室4内には、バルブシート5、フロートバ
ルブ6及びフロート7の協同作用によって一定なる燃料
液面が形成される。8は、吸気路2から上方に向かって
開口する負圧作動弁案内筒であり、この負圧作動弁案内
筒8の外側より更に拡大された負圧シリンダー孔9が上
方に向かって連設され、この負圧シリンダー孔9は、気
化器本体1の上端1Aに開口する。また、負圧シリンダ
ー孔9の気化器本体1の上端1Aへの開口部はカバー1
0によって閉塞される。
【0008】負圧作動弁11は以下よりなる。11A
は、負圧作動弁案内筒8に移動自在に支持される負圧作
動弁部であり、負圧作動弁部11Aの上部には環状をな
す環状部11Bが一体的に形成される。環状部11Bの
外径は、負圧シリンダー孔9のシリンダー直径より小径
をなすとともにこの環状部11Bには外方に向かって開
口するリング溝11Cが穿設される。
【0009】12は、前記リング溝11C内に嵌着され
るピストンリングであり、以下の形状をなす。図2によ
って説明すると、ピストンリング12は、薄肉リング状
をなし、円周の一部がカット部12Aによってカットさ
れて分離される。そして対向する開口端部12B、12
Cから所定の円弧長に渡って切欠き段部12D、12E
が形成されるもので、この切欠き段部12D、12Eは
互いに対向して形成され、ピストンリング12が縮径さ
れると、この切欠き段部12D、12Eは重なりあって
対接する。
【0010】そして、定真空式気化器は、以下の如く組
みつけられる。負圧作動弁11に関する部分を主に説明
する。負圧作動弁11のリング溝11C内にピストンリ
ング12が嵌着され、この負圧作動弁11が負圧作動弁
案内筒8及び負圧シリンダー孔9内へ移動自在に配置さ
れる。すなわち、負圧作動弁部11Aは負圧作動弁案内
筒8内に移動自在に配置され、環状部11Bは、ピスト
ンリング12が拡開して負圧シリンダー孔9に弾性力を
もって摺接して移動自在に配置される。次に、気化器本
体1の上端1Aに開口する負圧シリンダー孔9がカバー
10によって閉塞され、これによって負圧作動弁11の
環状部11Bの上側と、負圧シリンダー孔9、カバー1
0によって受圧室Pが形成され、環状部11Bの下側と
それに臨む気化器本体凹部とによって大気室Kが区分形
成される。尚、13は、受圧室P内に縮設されて負圧作
動弁11を大気室K側へ付勢するスプリングである。
【0011】そして、機関の運転に伴なってベンチュリ
ー部Vに負圧が生起すると、この負圧は、負圧作動弁1
1の負圧導入路11Dを介して受圧室P内へ導入される
もので、この受圧室P内における負圧による負圧作動弁
11に対する上方向への引上げ力と、スプリング13に
よる負圧作動弁11に対する下方向押圧力とのバランス
によって負圧作動弁11の位置が決定され、これによっ
て負圧作動弁11の底部と吸気路2とによるベンチュリ
ー部Vの面積が決定される。
【0012】ここで、本発明になる定真空式気化器にあ
っては、負圧作動弁の動特性にもっとも影響を与えるこ
とが予測される合成樹脂材料よりなるピストンリング1
2を各種用意し、その摺動抵抗、負圧シリンダー孔8へ
のならい性、製造コスト、の鑑点よりもっとも効果的な
材料選択を行なった。ピストンリング12の材質として
用意したものは代表的な合成樹脂材料である以下の5種
である。(1)テトラフルオロエチレン(以下PTFE
という)(2)テトラフルオロエチレン−エチレン共重
合体(以下ETFEという)(3)ナイロン樹脂(以下
PAという)(4)ポリフエニレンサルファイド(以下
PPSという)(5)ポリアセタール(以下POMとい
う)
【0013】上記各種合成樹脂材料を用いたテスト結果
が表1に示される。
【0014】
【表1】
【0015】表1に基づき、負圧作動弁11に関する3
項目の評価結果について説明する。第1に、負圧作動弁
11の摺動抵抗についてみる。負圧作動弁11の摺動抵
抗は、主にピストンリング12と負圧シリンダー孔9と
の摺動摩擦力が関与するもので、摩擦系数のもっとも少
ないPTFE材がもっとも摺動抵抗が少なく、次いでふ
っ素樹脂を含むETFE材が少なく、他のPA材、PP
S材及びPOM材は摺動抵抗が前記2材料に比較して大
きい。従って摺動抵抗の点から好ましいピストンリング
12の材料は、PTFE材、ETFE材であることが言
える。
【0016】次いで、負圧シリンダー孔9に対するピス
トンリング12のならい性についてみる。これは、ピス
トンリング12の外周が負圧シリンダー孔9に対して均
一に摺接するかどうかであり、PTFE材及びETFE
材のならい性が優れ、PA材、PPS材及びPOM材は
劣る。これは表2に記載した材料硬度の相違に起因する
もので、材料硬度の軟らかいPTFE材及びETFE材
が負圧シリンダー孔9によくなじむことが判明した。こ
の負圧シリンダー孔9に対するピストンリング12のな
らい性は、負圧作動弁11によって形成される受圧室P
内の圧力を、ベンチュリー部Vに生起する負圧に対応し
て正確に制御されるもので、特に負圧作動弁11の上昇
時と下降時におけるヒステリシスを大きく低減できた。
【0017】
【表2】
【0018】すなわち図3によれば、ピストンリング1
2としてETFE材を用いたものにあっては、最大ヒス
テリシスが0.5(mm)であった。
【0019】一方、図4によれば、ピストンリング12
としてPPS材を用いたものにあっては、最大3.5
(mm)であり、7倍のヒステリシスを有する。
【0020】次いで、ピストンリング12の製造コスト
についてみる。PA材及びPOM材は、材料費が安価で
あること及びその製造を射出成形にて行なうことができ
ることから、最も安価に製作でき、次いでETFE材及
びPPS材が安価に製作できる。このETFE材及びP
PS材は共に射出成形可能であるが材料費がPA材及び
POM材より高価な分、製造コストが上昇する。一方、
PTFE材は材料費が前記各材料に比較して高価であ
り、且つ射出成形が不可能であり、その製作を切削加工
に頼ることから最も高価な製造コストとなる。
【0021】以上からすると、摺動抵抗、シリンダーな
らい性、製造コストの鑑点から、もっとも好ましい負圧
作動弁11のピストンリング12としては、ETFE材
であることが判明した。
【0022】
【発明の効果】本発明になる定真空式気化器によると、
ピストンリング12の材料として、ETFE材を使用し
たことにより、負圧シリンダー孔9との摺動抵抗を低減
できるとともに負圧シリンダー孔9へのならい性を向上
できたもので、これによって負圧作動弁の動特性を大き
く向上できて、正確な燃料制御を行なうことができたも
のである。又、ピストンリング12の製造コストを低減
できたことは、定真空式気化器の製造コストを低減する
上で効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる定真空式気化器の一実施例を示す
縦断面図。
【図2】図1に用いられるピストンリングの一実施例を
示す斜視図。
【図3】ETFE材のピストンリングを用いた際におけ
る負圧作動弁のベンチュリー空気量を負圧作動弁のリフ
ト量との関係を示す線図。
【図4】PPS材のピストンリングを用いた際における
負圧作動弁のベンチュリー空気量と負圧作動弁のリフト
量との関係を示す線図。
【符号の説明】
2 吸気路 8 負圧作動弁案内筒 9 負圧シリンダー孔 11 負圧作動弁 11C リング溝 12 ピストンリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体を貫通する吸気路より、負圧
    作動弁案内筒と負圧シリンダー孔とが連設され、負圧作
    動弁は、負圧作動弁部と、負圧作動弁部の上端に形成さ
    れ、その外周にリング溝が穿設された環状部とを備え、
    負圧作動弁の負圧作動弁部を、負圧作動弁案内筒内に移
    動自在に配置するとともに負圧作動弁の環状部をリング
    溝内に嵌着配置されたピストンリングを介して負圧シリ
    ンダー孔に摺接配置した定真空式気化器において、前記
    ピストンリングは、テトラフルオロエチレン−エチレン
    共重合体を射出成形にて形成したことを特徴とする定真
    空式気化器。
JP9215963A 1997-07-25 1997-07-25 定真空式気化器 Pending JPH1144254A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017161028A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 株式会社エクセディ プーリ装置

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A131 Notification of reasons for refusal

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Effective date: 20060815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116