JPS5849701B2 - 気化器の加速ポンプ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は気化器における加速燃料供給用の加速ポンプに
関するものである。

第１図は特開昭５０−１３３３３８号公報に見られるよ
うなものと同一構成の従来の気化器における加速ポンプ
の一例を示す縦断面図であって、１は気化器本体、２は
ポンプレバー、３はポンプシャフト、４はポンプ駆動用
プランジャ、５はインレットパルプ、６はシリンダ、７
はアウトレットバルブ、８はウェイト、９はスプリング
、１０はインジエクタ、１１はピストン、１２はピスト
ンロツドを示す。

上記ピストン１１はゴムあるいは皮革等の柔軟な可撓性
材料よりなり、これを上下から挾持する支持片１３およ
び１４を介して上記ピストンロツドの下端に固定されて
いる。

該ピストンロツド１２の上端部は上記プランジャ４の下
部に形成された中空筒部１５内に摺動可能に挿通せられ
ている。

１６はシリンダ６の上端とプランジャ４との間に介設さ
れたべローズ、１７はプランジャ４の下端とピストン１
１の上側支持片１３との間に張設されたスプリング、１
８はピストン１１の下側支持片１４との間に張設された
スプリングである。

絞弁１９の開度の変化に応じてレバー２がシャフト３の
周りに回動しプランジャ４、ピストンロツド１２、ピス
トン１１を図の上方または下方に動かす。

ピストン１１が上昇するとき、燃料はフロート室２０か
ら通路２１を径て、インレットバルブ５を通過し、シリ
ンダ６内のポンプ室２２に導かれ、ピストン１１が下降
するとき、燃料はアウトレッドバルブ７、ウェイト８を
経てインジエクタ１０から噴出される。

上記のような従来の加速ポンプにおいては、プランジャ
４およびピストンロツド１２を通じて前者の上端枢支点
以外において横方向の移動を阻止するのはピストン１１
とシリンダ６との接触面だけであるが、前述のようにピ
ストン１１はゴム、皮革等の柔軟な材料よりなるため、
ピストンロツド１２の上下動に伴なう横振れが避けられ
ず、ピストン１１とシリンダ６との間の接触状態が不安
定に変動して離間間隙を生じ易くなる。

そのためピストン１１とシリンダ６との間に、吐出行程
では油洩れ、吸入行程では空気洩れを生ずる結果、ポン
プの吐出量のバラッキが太きかった。

この吐出量のバラツキは運転性を害するだけでなく、排
出ガス中の有害成分量が変動により制限値を超過する危
険度を増大する。

このような危険度を低度に抑えるため、ポンプ吐出量の
精度を、例えばフィードバック方式の場合１０％以下と
する必要があるが、上記従来の加速ポンプでは２０％以
下の精度とすることが困難であった。

本発明は上記の従来の加速ポンプの難点を解決し吐出量
精度を格段に高めることを目的とするものである。

第２図は本発明加速ポンプの一実施例を示し、２３は上
記ピストン１１を上下から挾持する支持片１３および１
４，２４を介して支持するピストンロツド、２５はシリ
ンダ６の上部において気化器本体１に固定せられ、上記
ピストンロツド２３を図の上下方向に摺動可能に挿通す
るガイド部、２６該ガイド部２５の上面と上記ピストン
ロツド２３との間に介設されたべローズ、２７はピスト
ンロッド２３の上部に形成された中空筒部、２８にポン
プ駆動用プランジャ４の下部側面に形成されたガイド部
摺動面、２９はプランジャ４の下部とピストンロンド中
空筒部２７の底面との間に張設されたダンパスプリング
である。

ピストン１１の下側支持片１４とシリンダ６の底部との
間にスプリング１８が張設されていることは第１図の場
合と同様である。

上記ガイド部２５はシリンダ６の内面をそのまま利用し
てもよく、あるいはシリンダ６と一体または別体に図示
のようにシリンダ６の内面より小径の案内摺動面を形或
してもよい。

また上記シリンダ６またはガイド部２５とピストンロツ
ド２３との相互摺動面の一方または両方を低摩擦性材料
で形成してもよい。

本発明は上記実施例の説明から明らかなように、ピスト
ン１１を支持するピストンロッド１２がガイド部２５と
可及的小クリアランスで軸方向に沿って摺動案内され、
かつポンププランジャ４の作動力は該プランジャ４が中
空筒部２７内を軸方向に沿って摺動しなからダンパスプ
リング２９を介シテヒストンロッド１２に伝達されるた
め、ピストン１１の横振れがほとんどなくなり、ピスト
ン１１とシリンダ６との間の接触圧力はピストン１１の
外周に沿って均等に分布するようになった結果として、
前記のような油洩れおよび空気洩れを格段に減少させる
ことができた。

実験によれば、フィードバック方式においてポンプ吐出
量の精度を７％程度とすることが可能となり、１０％以
下という要求を十分に満足させることが確かめられた。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は気化器加速ポンプのそれぞれ従来
構造および本発明実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・気化器本体、２・・・・・・ポンプレバ
ー、３・・・・・・ポンプシャフト、４・・曲ポンププ
ランジャー、５・・・・・・インレットバルブ、６・・
曲ポンプシリンダ、７・・・・・・アウトレットバルブ
、８・・曲ウェイト、９・・・・・・スプリング、１０
・・・・・・インジエクタ、１１・・・．・・ピストン
、１２・・曲ピストンロッド、１３・・曲上側支持片、
１４・・・・・・下側支持片、１５・・曲中空筒部、１
６・・・・・・ベローズ、１７，１８・・・・・・スプ
リング、１９・・・・・・絞弁、２０・・曲フロート室
、２１・・・・・・燃料通路、２２・・・・・・ポンプ
室、２３・曲ゼストンロツド、２４・・・・・・下側支
持片、２５・・曲ガイド部、２６・・・・・・ベローズ
、２７・・曲中空Ｍ 部、２８・・・・・・摺動面部、
２９・曲・ダンパスプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 気化器の一部として設けられたポンプシリンダの内
   面を摺動ずる可撓性材料よりなるピストンと、該ピスト
   ンを支持するピストンロツドと、該ピストンロツドをシ
   リンダの軸方向に沿って摺動案内するガイド部と、上記
   ピストンロツドに形成された上端開口の中空筒部にダン
   パスプリングを介して摺動可能に挿通され、絞弁の開度
   に応動するポンプ駆動用プランジャとを設けたことを特
   徴とする気化器の加速ポンプ。 ２ 上記ピストンロツドを摺動案内するガイド部ないし
   シリンダとピストンロツドとの相互摺動面の一方または
   両方を低摩擦性材料で形成したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の気化器の加速ポンプ。