JPH10311251A - 定真空式気化器 - Google Patents
定真空式気化器Info
- Publication number
- JPH10311251A JPH10311251A JP9137895A JP13789597A JPH10311251A JP H10311251 A JPH10311251 A JP H10311251A JP 9137895 A JP9137895 A JP 9137895A JP 13789597 A JP13789597 A JP 13789597A JP H10311251 A JPH10311251 A JP H10311251A
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- JP
- Japan
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- negative pressure
- annular
- elastic ring
- cylinder
- operated valve
- Prior art date
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- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 区画体として合成樹脂材料よりなる弾性リン
グを用いた定真空式気化器の、高温時における負圧作動
弁の温度特性を向上する。 【構成】 負圧作動弁１１の環状部１１Ｂの外周に環状
リング溝１１Ｃが穿設される。環状部１１Ｂの環状リン
グ溝１１Ｃ内には、合成樹脂材料によって形成された弾
性リング１２が配置され、この弾性リング１２は、環状
リング溝１１Ｃ内に配置された環状スプリング部材２０
によって外側方へ付勢される。弾性リング１２は環状ス
プリング部材２０によって負圧シリンダー８に弾性的に
押圧されて摺接する。
グを用いた定真空式気化器の、高温時における負圧作動
弁の温度特性を向上する。 【構成】 負圧作動弁１１の環状部１１Ｂの外周に環状
リング溝１１Ｃが穿設される。環状部１１Ｂの環状リン
グ溝１１Ｃ内には、合成樹脂材料によって形成された弾
性リング１２が配置され、この弾性リング１２は、環状
リング溝１１Ｃ内に配置された環状スプリング部材２０
によって外側方へ付勢される。弾性リング１２は環状ス
プリング部材２０によって負圧シリンダー８に弾性的に
押圧されて摺接する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、機関に供給する混合気
の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、そのうち
特に、気化器本体を貫通する吸気路に負圧作動弁案内筒
が連設され、該負圧作動弁案内筒内には、吸気路内に生
起する負圧に応じてベンチュリー部の面積を可変制御す
る負圧作動弁が移動自在に配置された定真空式気化器に
関する。
の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、そのうち
特に、気化器本体を貫通する吸気路に負圧作動弁案内筒
が連設され、該負圧作動弁案内筒内には、吸気路内に生
起する負圧に応じてベンチュリー部の面積を可変制御す
る負圧作動弁が移動自在に配置された定真空式気化器に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の定真空式気化器において、気化器
本体には、吸気路の一側から上方端に向かって開口する
負圧シリンダーと、吸気路内から負圧シリンダー内に向
けて開口する負圧作動弁案内筒とが形成される。一方、
負圧作動弁は、負圧作動弁案内筒に移動自在に支持され
るとともに、その底部と吸気路とによってベンチュリー
部を形成する負圧作動弁部と、負圧作動弁部の上端に形
成される環状部と、環状部の外周に穿設される環状のリ
ング溝とにより形成される。そして、負圧作動弁の、負
圧作動弁部を負圧作動弁案内筒に移動自在に配置すると
ともに環状部を、リング溝内に嵌合配置される合成樹脂
材料よりなる環状の弾性リングを介して負圧シリンダー
に摺接して配置する。以上によると、環状部の上面と負
圧シリンダーの開口を閉塞するカバーとにより受圧室が
形成され、環状部の下面に大気に連なる大気室が区分形
成される。このように弾性リングを合成樹脂材料によっ
て形成したことは、負圧作動弁の移動時において、弾性
リングと負圧シリンダーとの摺動抵抗を軽減し、受圧室
内の負圧変化に対して応答性の優れた負圧作動弁の動特
性を得る為に用いられたものである。又、弾性リングの
材料費の低減及び製造コストの低減の為にも合成樹脂材
料が用いられる。
本体には、吸気路の一側から上方端に向かって開口する
負圧シリンダーと、吸気路内から負圧シリンダー内に向
けて開口する負圧作動弁案内筒とが形成される。一方、
負圧作動弁は、負圧作動弁案内筒に移動自在に支持され
るとともに、その底部と吸気路とによってベンチュリー
部を形成する負圧作動弁部と、負圧作動弁部の上端に形
成される環状部と、環状部の外周に穿設される環状のリ
ング溝とにより形成される。そして、負圧作動弁の、負
圧作動弁部を負圧作動弁案内筒に移動自在に配置すると
ともに環状部を、リング溝内に嵌合配置される合成樹脂
材料よりなる環状の弾性リングを介して負圧シリンダー
に摺接して配置する。以上によると、環状部の上面と負
圧シリンダーの開口を閉塞するカバーとにより受圧室が
形成され、環状部の下面に大気に連なる大気室が区分形
成される。このように弾性リングを合成樹脂材料によっ
て形成したことは、負圧作動弁の移動時において、弾性
リングと負圧シリンダーとの摺動抵抗を軽減し、受圧室
内の負圧変化に対して応答性の優れた負圧作動弁の動特
性を得る為に用いられたものである。又、弾性リングの
材料費の低減及び製造コストの低減の為にも合成樹脂材
料が用いられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般にかかる定真空式
気化器は、機関の近傍に配置されて機関に向けて混合気
を供給するものであり、特に外気温度の高い状態で機関
を連続運転した後の機関停止時において、気化器は大き
く温度上昇する。この温度上昇は、機関を停止した直後
からほぼ直線状態で上昇するもので、例えば、気温４０
℃で車速１００Ｋｍ／Ｈで３０分間走行し、機関を停止
した後３０分経過後において１００℃に達する。そし
て、合成樹脂材料によって形成された弾性リングが上述
した如く高温度状態に放置されることによると、弾性リ
ングはクリープ現象を生じ、弾性リングの外径が負圧シ
リンダーの内径より小さくなる。以上によると、弾性リ
ングと負圧シリンダー間には間隙が生じ、受圧室内の負
圧がこの間隙を介して大気室内に洩れるもので負圧作動
弁の正確な開閉制御を行なうことができない場合があっ
た。
気化器は、機関の近傍に配置されて機関に向けて混合気
を供給するものであり、特に外気温度の高い状態で機関
を連続運転した後の機関停止時において、気化器は大き
く温度上昇する。この温度上昇は、機関を停止した直後
からほぼ直線状態で上昇するもので、例えば、気温４０
℃で車速１００Ｋｍ／Ｈで３０分間走行し、機関を停止
した後３０分経過後において１００℃に達する。そし
て、合成樹脂材料によって形成された弾性リングが上述
した如く高温度状態に放置されることによると、弾性リ
ングはクリープ現象を生じ、弾性リングの外径が負圧シ
リンダーの内径より小さくなる。以上によると、弾性リ
ングと負圧シリンダー間には間隙が生じ、受圧室内の負
圧がこの間隙を介して大気室内に洩れるもので負圧作動
弁の正確な開閉制御を行なうことができない場合があっ
た。
【０００４】本発明になる定真空式気化器は、かかる不
具合に鑑み成されたもので、気化器が高温度状態に長時
間放置されて合成樹脂材料によって形成された弾性リン
グがクリープ現象を生じ、その外径が負圧シリンダーの
内径より小径となったとしても、常に弾性リングの外径
部を負圧シリンダーの内径部に摺接し、もって受圧室内
の圧力が弾性リングと負圧シリンダーの間から大気室内
へ洩れることがないようにして負圧作動弁の正確な開閉
制御を長期間に渡って行なうことのできる定真空式気化
器を提供することにある。
具合に鑑み成されたもので、気化器が高温度状態に長時
間放置されて合成樹脂材料によって形成された弾性リン
グがクリープ現象を生じ、その外径が負圧シリンダーの
内径より小径となったとしても、常に弾性リングの外径
部を負圧シリンダーの内径部に摺接し、もって受圧室内
の圧力が弾性リングと負圧シリンダーの間から大気室内
へ洩れることがないようにして負圧作動弁の正確な開閉
制御を長期間に渡って行なうことのできる定真空式気化
器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】本発明になる定真空式気化
器は、前記課題を達成する為に、気化器本体を貫通する
吸気路に負圧作動弁案内筒が連設され、該負圧作動弁案
内筒内には、吸気路内に生起する負圧に応じてベンチュ
リー部の面積を可変制御する負圧作動弁が移動自在に配
置された定真空式気化器において、気化器本体には、吸
気路の一側から上方端に向かって開口する負圧シリンダ
ーと、吸気路内から負圧シリンダー内に向けて開口する
負圧作動弁案内筒とが形成され、一方、負圧作動弁は、
負圧作動弁案内筒に移動自在に支持されるとともに、そ
の底部と吸気路とによってベンチュリー部を形成する負
圧作動弁部と、負圧作動弁部の上端に形成される環状部
と、環状部の外周に穿設される環状のリング溝とにより
形成され、前記、負圧作動弁の、負圧作動弁部を負圧作
動弁案内筒に移動自在に配置し、環状部のリング溝内に
は環状スプリング部材にて外側方へ付勢された合成樹脂
材料よりなる環状の弾性リングを配置するとともに環状
部を弾性リングを介して負圧シリンダーに摺接して配置
し、環状部の上面と負圧シリンダーの開口を閉塞するカ
バーとにより受圧室を形成し、環状部の下面に臨んで大
気に連なる大気室を区分形成したことを特徴とする。
器は、前記課題を達成する為に、気化器本体を貫通する
吸気路に負圧作動弁案内筒が連設され、該負圧作動弁案
内筒内には、吸気路内に生起する負圧に応じてベンチュ
リー部の面積を可変制御する負圧作動弁が移動自在に配
置された定真空式気化器において、気化器本体には、吸
気路の一側から上方端に向かって開口する負圧シリンダ
ーと、吸気路内から負圧シリンダー内に向けて開口する
負圧作動弁案内筒とが形成され、一方、負圧作動弁は、
負圧作動弁案内筒に移動自在に支持されるとともに、そ
の底部と吸気路とによってベンチュリー部を形成する負
圧作動弁部と、負圧作動弁部の上端に形成される環状部
と、環状部の外周に穿設される環状のリング溝とにより
形成され、前記、負圧作動弁の、負圧作動弁部を負圧作
動弁案内筒に移動自在に配置し、環状部のリング溝内に
は環状スプリング部材にて外側方へ付勢された合成樹脂
材料よりなる環状の弾性リングを配置するとともに環状
部を弾性リングを介して負圧シリンダーに摺接して配置
し、環状部の上面と負圧シリンダーの開口を閉塞するカ
バーとにより受圧室を形成し、環状部の下面に臨んで大
気に連なる大気室を区分形成したことを特徴とする。
【０００６】
【実施例】以下、本発明になる定真空式気化器の一実施
例を図により説明する。１は内部を吸気路２が側方に貫
通して形成された気化器本体であり、気化器本体１の下
方に配置された浮子室本体３とにより浮子室４が形成さ
れる。浮子室４内には、バルブシート５、フロートバル
ブ６及びフロート７の協同作用によって一定なる燃料液
面が形成される。８は気化器本体１に一体形成される負
圧シリンダーであって、吸気路２の一側から上方端８Ａ
に向けて開口する。負圧シリンダー８内には、吸気路２
の中間部に開口する負圧作動弁案内筒９が開口する。
尚、負圧シリンダー８そのものが直接的に吸気路２に開
口することはない。又、負圧シリンダー８の上方端８Ａ
上にはカバー１０が配置され、負圧シリンダー８の上部
開口はこのカバー１０によって閉塞される。
例を図により説明する。１は内部を吸気路２が側方に貫
通して形成された気化器本体であり、気化器本体１の下
方に配置された浮子室本体３とにより浮子室４が形成さ
れる。浮子室４内には、バルブシート５、フロートバル
ブ６及びフロート７の協同作用によって一定なる燃料液
面が形成される。８は気化器本体１に一体形成される負
圧シリンダーであって、吸気路２の一側から上方端８Ａ
に向けて開口する。負圧シリンダー８内には、吸気路２
の中間部に開口する負圧作動弁案内筒９が開口する。
尚、負圧シリンダー８そのものが直接的に吸気路２に開
口することはない。又、負圧シリンダー８の上方端８Ａ
上にはカバー１０が配置され、負圧シリンダー８の上部
開口はこのカバー１０によって閉塞される。
【０００７】負圧作動弁１１は以下よりなる。１１Ａは
負圧作動弁案内筒９に移動自在に支持される負圧作動弁
部であり、負圧作動弁部１１Ａの上部には環状をなす環
状部１１Ｂが一体的に形成される。そして、この環状部
１１Ｂには外周に向かって開口するリング溝１１Ｃが形
成されるもので、本例では、二本のリング溝１１Ｃが形
成された。又、この環状部１１Ｂの外径１１Ｄは、負圧
シリンダー８の内径８Ｂより小なる径をなすもので、負
圧作動弁１１の低開度から高開度への移動時において、
外径１１Ｄが内径８Ｂに接することのないよう設定され
る。１２はリング溝１１Ｃ内に嵌合配置される弾性リン
グであって、この弾性リング１２はその直径Ａ方向にお
いて伸縮するもので、合成樹脂材料によって形成され、
円周方向において間隙Ｂを有する。弾性リング１２は図
２によく示される。
負圧作動弁案内筒９に移動自在に支持される負圧作動弁
部であり、負圧作動弁部１１Ａの上部には環状をなす環
状部１１Ｂが一体的に形成される。そして、この環状部
１１Ｂには外周に向かって開口するリング溝１１Ｃが形
成されるもので、本例では、二本のリング溝１１Ｃが形
成された。又、この環状部１１Ｂの外径１１Ｄは、負圧
シリンダー８の内径８Ｂより小なる径をなすもので、負
圧作動弁１１の低開度から高開度への移動時において、
外径１１Ｄが内径８Ｂに接することのないよう設定され
る。１２はリング溝１１Ｃ内に嵌合配置される弾性リン
グであって、この弾性リング１２はその直径Ａ方向にお
いて伸縮するもので、合成樹脂材料によって形成され、
円周方向において間隙Ｂを有する。弾性リング１２は図
２によく示される。
【０００８】２０は、環状スプリング部材であり、リン
グ溝１１Ｃ内に配置され、リング溝１１Ｃ内に配置され
る環状リング１２を外側方に向けて弾性的に押圧付勢す
る役目をなす。図３には環状スプリング部材２０の一例
が示されるもので、この環状スプリング部材２０は、バ
ネ板材料がその円周方向において間隙を備えて欠円リン
グ状に曲げられ、この外径部２０Ａが弾性リング１２の
内径部１２Ａを弾性的に外側方に向かって付勢する形状
をなす。
グ溝１１Ｃ内に配置され、リング溝１１Ｃ内に配置され
る環状リング１２を外側方に向けて弾性的に押圧付勢す
る役目をなす。図３には環状スプリング部材２０の一例
が示されるもので、この環状スプリング部材２０は、バ
ネ板材料がその円周方向において間隙を備えて欠円リン
グ状に曲げられ、この外径部２０Ａが弾性リング１２の
内径部１２Ａを弾性的に外側方に向かって付勢する形状
をなす。
【０００９】そして、負圧作動弁１１は、次の如く気化
器本体１へ組みつけられる。まず、負圧作動弁１１のリ
ング溝１１Ｃ内へ環状スプリング部材２０が配置され、
次いで弾性リング１２がリング溝１１Ｃ内に嵌合配置さ
れる。このとき、弾性リング１２の外径寸法は、シリン
ダー８の内径８Ｂより大なる寸法をなし、一方弾性リン
グ１２の内径寸法及び環状スプリング部材２０の内径寸
法はリング溝１１Ｃの溝底部１１Ｄに対して充分なる間
隙Ｃを有する。かかる環状スプリング部材２０を備えた
弾性リング１２が嵌合配置された負圧作動弁１１は負圧
シリンダー８の上方端８Ａの開口から負圧シリンダー８
内へ挿入配置されるもので、このとき負圧作動弁１１の
負圧作動弁部１１Ａは気化器本体１の負圧作動弁案内筒
９内へ移動自在に配置され、一方弾性リング１２及び環
状スプリング部材２０はその外径が縮少され、負圧シリ
ンダー８の内径に弾性力をもって接して配置される。弾
性リング１２の外径及び環状スプリング２０の外径が縮
少されるのは、弾性リング１２及び環状スプリング部材
２０の円周方向に間隙が形成されていること、及び弾性
リング１２の内径及び環状スプリング部材２０の内径が
リング溝１１Ｃの溝底部１１Ｄに間隙Ｃを有することに
よる。以上によると、負圧作動弁１１は、負圧作動弁案
内筒９に負圧作動弁１１Ａを介して移動自在に配置さ
れ、一方、弾性リング１２は負圧シリンダー８の内径８
Ｂに弾性力をもって摺接して配置される。次に、負圧シ
リンダー８の上方端８Ａ上にカバー１０を配置して固定
するもので、これによると負圧シリンダー８の開口が閉
塞され、このときカバー１０と負圧作動弁１１との間に
はスプリング１３が縮設される。
器本体１へ組みつけられる。まず、負圧作動弁１１のリ
ング溝１１Ｃ内へ環状スプリング部材２０が配置され、
次いで弾性リング１２がリング溝１１Ｃ内に嵌合配置さ
れる。このとき、弾性リング１２の外径寸法は、シリン
ダー８の内径８Ｂより大なる寸法をなし、一方弾性リン
グ１２の内径寸法及び環状スプリング部材２０の内径寸
法はリング溝１１Ｃの溝底部１１Ｄに対して充分なる間
隙Ｃを有する。かかる環状スプリング部材２０を備えた
弾性リング１２が嵌合配置された負圧作動弁１１は負圧
シリンダー８の上方端８Ａの開口から負圧シリンダー８
内へ挿入配置されるもので、このとき負圧作動弁１１の
負圧作動弁部１１Ａは気化器本体１の負圧作動弁案内筒
９内へ移動自在に配置され、一方弾性リング１２及び環
状スプリング部材２０はその外径が縮少され、負圧シリ
ンダー８の内径に弾性力をもって接して配置される。弾
性リング１２の外径及び環状スプリング２０の外径が縮
少されるのは、弾性リング１２及び環状スプリング部材
２０の円周方向に間隙が形成されていること、及び弾性
リング１２の内径及び環状スプリング部材２０の内径が
リング溝１１Ｃの溝底部１１Ｄに間隙Ｃを有することに
よる。以上によると、負圧作動弁１１は、負圧作動弁案
内筒９に負圧作動弁１１Ａを介して移動自在に配置さ
れ、一方、弾性リング１２は負圧シリンダー８の内径８
Ｂに弾性力をもって摺接して配置される。次に、負圧シ
リンダー８の上方端８Ａ上にカバー１０を配置して固定
するもので、これによると負圧シリンダー８の開口が閉
塞され、このときカバー１０と負圧作動弁１１との間に
はスプリング１３が縮設される。
【００１０】以上によると、弾性リング１２が負圧シリ
ンダー８の内径８Ｂに、環状スプリング部材２０によっ
て弾性力をもって摺接して配置されたので、環状部１１
Ｂの上面１１Ｅと下面１１Ｆとの洩れを抑止できたもの
で、環状部１１Ｂの上面１１Ｅとカバー１０によって閉
塞された負圧シリンダー８とによって受圧室Ｐが形成さ
れ、一方環状部１１Ｂの下面１１Ｆによって大気室Ｋが
区分形成される。そして、この受圧室Ｐ内には、負圧作
動弁１１の底部１１Ｇに貫通して穿設された負圧導入路
１１Ｈを介して吸気路２内の負圧が導入され、大気室Ｋ
には大気導入路１４を介して大気が導入される。尚、負
圧作動弁１１の底部１１Ｇと吸気路２とによってベンチ
ュリー部Ｖが形成され、負圧作動弁１１に取着されたジ
ェットニードル１５はベンチュリー部Ｖに開口するニー
ドルジェット１６内に挿入配置される。
ンダー８の内径８Ｂに、環状スプリング部材２０によっ
て弾性力をもって摺接して配置されたので、環状部１１
Ｂの上面１１Ｅと下面１１Ｆとの洩れを抑止できたもの
で、環状部１１Ｂの上面１１Ｅとカバー１０によって閉
塞された負圧シリンダー８とによって受圧室Ｐが形成さ
れ、一方環状部１１Ｂの下面１１Ｆによって大気室Ｋが
区分形成される。そして、この受圧室Ｐ内には、負圧作
動弁１１の底部１１Ｇに貫通して穿設された負圧導入路
１１Ｈを介して吸気路２内の負圧が導入され、大気室Ｋ
には大気導入路１４を介して大気が導入される。尚、負
圧作動弁１１の底部１１Ｇと吸気路２とによってベンチ
ュリー部Ｖが形成され、負圧作動弁１１に取着されたジ
ェットニードル１５はベンチュリー部Ｖに開口するニー
ドルジェット１６内に挿入配置される。
【００１１】そして、機関の運転に伴ってベンチュリー
部Ｖに負圧が生起すると、この負圧は、負圧作動弁１１
の負圧導入路１１Ｈを介して受圧室Ｐ内へ導入されるも
ので、この受圧室Ｐ内における負圧による負圧作動弁１
１に対する上方向への引き上げ力と、スプリング１３に
よる負圧作動弁１１に対する下方向押圧力とのバランス
によって負圧作動弁１１の位置が決定され、これによっ
て負圧作動弁１１の底部１１Ｇと吸気路２とによるベン
チュリー部Ｖが決定される。
部Ｖに負圧が生起すると、この負圧は、負圧作動弁１１
の負圧導入路１１Ｈを介して受圧室Ｐ内へ導入されるも
ので、この受圧室Ｐ内における負圧による負圧作動弁１
１に対する上方向への引き上げ力と、スプリング１３に
よる負圧作動弁１１に対する下方向押圧力とのバランス
によって負圧作動弁１１の位置が決定され、これによっ
て負圧作動弁１１の底部１１Ｇと吸気路２とによるベン
チュリー部Ｖが決定される。
【００１２】ここで、本発明によると、定真空式気化器
が高温度状態に放置されて、弾性リング１２がクリープ
現象を生じ、弾性リング１２の外径が負圧シリンダー８
の内径より小さくなったとしても、この弾性リング１２
の内径部分は環状スプリング部材２０によって外側方へ
の弾性押圧力を受けることから弾性リング１２の外径部
は負圧シリンダー８の内径８Ｂに当接するよう外側方に
向かって拡大される。而して、クリープ現象によって弾
性リング１２の外径が負圧シリンダー８の内径より小さ
くなったとしても弾性リング１２の外径部と負圧シリン
ダー８の内径８Ｂとの間に間隙が形成されることはな
く、受圧室Ｐから大気室Ｋ内への圧力の洩れが抑止され
たもので、負圧作動弁の正確な開閉制御を長期間に渡っ
て安定して行なうことができたものである。
が高温度状態に放置されて、弾性リング１２がクリープ
現象を生じ、弾性リング１２の外径が負圧シリンダー８
の内径より小さくなったとしても、この弾性リング１２
の内径部分は環状スプリング部材２０によって外側方へ
の弾性押圧力を受けることから弾性リング１２の外径部
は負圧シリンダー８の内径８Ｂに当接するよう外側方に
向かって拡大される。而して、クリープ現象によって弾
性リング１２の外径が負圧シリンダー８の内径より小さ
くなったとしても弾性リング１２の外径部と負圧シリン
ダー８の内径８Ｂとの間に間隙が形成されることはな
く、受圧室Ｐから大気室Ｋ内への圧力の洩れが抑止され
たもので、負圧作動弁の正確な開閉制御を長期間に渡っ
て安定して行なうことができたものである。
【００１３】又、この負圧シリンダー８は、上方端８Ａ
に向けて気化器本体１の成形時において、一体的に鋳抜
き成形されるもので、これによると負圧シリンダー８の
内径８Ｂには例えば２度の鋳抜き勾配がつけられる。す
なわち負圧シリンダー８の内径８Ｂは上方端８Ａが下方
の内径に比べて２度分わずかに大径をなす。ここで、本
発明になる定真空式気化器によれば、弾性リング１２
は、常に環状スプリング部材２０によって外側方への弾
性押圧力を受けていることから、負圧作動弁１１の動作
時において、負圧シリンダー８の直径が変化しても弾性
リング１２は負圧シリンダー８の内径８Ｂに沿うようそ
の外径を自在に変えることができるので、弾性リング１
２と負圧シリンダー８との間に間隙が形成されることが
なく、良好な負圧作動弁１１の動特性を得ることができ
る。
に向けて気化器本体１の成形時において、一体的に鋳抜
き成形されるもので、これによると負圧シリンダー８の
内径８Ｂには例えば２度の鋳抜き勾配がつけられる。す
なわち負圧シリンダー８の内径８Ｂは上方端８Ａが下方
の内径に比べて２度分わずかに大径をなす。ここで、本
発明になる定真空式気化器によれば、弾性リング１２
は、常に環状スプリング部材２０によって外側方への弾
性押圧力を受けていることから、負圧作動弁１１の動作
時において、負圧シリンダー８の直径が変化しても弾性
リング１２は負圧シリンダー８の内径８Ｂに沿うようそ
の外径を自在に変えることができるので、弾性リング１
２と負圧シリンダー８との間に間隙が形成されることが
なく、良好な負圧作動弁１１の動特性を得ることができ
る。
【００１４】尚、本実施例において、環状スプリング部
材２０を別体として配置したが、弾性リング１２内に一
体的に配置してもよい。これは、弾性リング１２の射出
成形時において、環状スプリング部材２０を内部に一体
的にモールドすることによって行なうことができる。
材２０を別体として配置したが、弾性リング１２内に一
体的に配置してもよい。これは、弾性リング１２の射出
成形時において、環状スプリング部材２０を内部に一体
的にモールドすることによって行なうことができる。
【００１５】又、環状スプリング部材２０の形状は、板
状スプリング部材に代えて横断面円形のコイルスプリン
グ状のものであってもよい。この環状スプリング部材２
０の形状について限定されることはない。
状スプリング部材に代えて横断面円形のコイルスプリン
グ状のものであってもよい。この環状スプリング部材２
０の形状について限定されることはない。
【００１６】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる定真空式気化
器によると、負圧作動弁の環状部のリング溝内に配置さ
れた弾性リングを、環状スプリング部材にて外側方へ付
勢し、外側方へ付勢された弾性リングが負圧シリンダー
に摺接されるので、気化器が高温度状態にさらされて、
合成樹脂材料よりなる弾性リングの外径がクリープ現象
によって負圧シリンダーの内径より小径となったとして
も、弾性リングは環状スプリング部材によって外側方へ
付勢され、常に弾性リングは負圧シリンダーに摺接され
る。従って、受圧室内の負圧が弾性リングと負圧シリン
ダーとの間から大気室内へ洩れることがなく長期間に渡
って負圧作動弁の正確な開閉制御を行なうことができ
る。又、負圧シリンダーの内径を高精度に形成する必要
がなく、且つ鋳抜き勾配があったとしても、環状スプリ
ング部材によって外側方へ付勢された弾性リングが負圧
シリンダーの内径に常に摺接するので、気化器本体と一
体的に負圧シリンダーを鋳抜き形成できるので、負圧シ
リンダーの製造コストを低減できる。
器によると、負圧作動弁の環状部のリング溝内に配置さ
れた弾性リングを、環状スプリング部材にて外側方へ付
勢し、外側方へ付勢された弾性リングが負圧シリンダー
に摺接されるので、気化器が高温度状態にさらされて、
合成樹脂材料よりなる弾性リングの外径がクリープ現象
によって負圧シリンダーの内径より小径となったとして
も、弾性リングは環状スプリング部材によって外側方へ
付勢され、常に弾性リングは負圧シリンダーに摺接され
る。従って、受圧室内の負圧が弾性リングと負圧シリン
ダーとの間から大気室内へ洩れることがなく長期間に渡
って負圧作動弁の正確な開閉制御を行なうことができ
る。又、負圧シリンダーの内径を高精度に形成する必要
がなく、且つ鋳抜き勾配があったとしても、環状スプリ
ング部材によって外側方へ付勢された弾性リングが負圧
シリンダーの内径に常に摺接するので、気化器本体と一
体的に負圧シリンダーを鋳抜き形成できるので、負圧シ
リンダーの製造コストを低減できる。
【図１】本発明になる定真空式気化器の一実施例を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図２】本発明の定真空式気化器に使用される弾性リン
グの一実施例を示す斜視図。
グの一実施例を示す斜視図。
【図３】本発明の定真空式気化器に使用される環状スプ
リング部材の一実施例を示す斜視図。
リング部材の一実施例を示す斜視図。
１ 気化器本体 ２ 吸気路 ８ 負圧シリンダー ９ 負圧作動弁案内筒 １０ カバー １１ 負圧作動弁 １１Ａ 負圧作動弁部 １１Ｂ 環状部 １１Ｃ リング溝 １１Ｄ 溝底部 １１Ｅ 上面 １１Ｆ 下面 １１Ｇ 底部 １２ 弾性リング Ｐ 受圧室 Ｋ 大気室 ２０ 環状スプリング部材
Claims (1)
- 【請求項１】 気化器本体を貫通する吸気路に負圧作動
弁案内筒が連設され、該負圧作動弁案内筒内には、吸気
路内に生起する負圧に応じてベンチュリー部の面積を可
変制御する負圧作動弁が移動自在に配置された定真空式
気化器において、気化器本体１には、吸気路２の一側か
ら上方端８Ａに向かって開口する負圧シリンダー８と、
吸気路２内から負圧シリンダー８内に向けて開口する負
圧作動弁案内筒９とが形成され、一方、負圧作動弁１１
は、負圧作動弁案内筒９に移動自在に支持されるととも
に、その底部１１Ｇと吸気路２とによってベンチュリー
部Ｖを形成する負圧作動弁部１１Ａと、負圧作動弁部１
１Ａの上端に形成される環状部１１Ｂと、環状部１１Ｂ
の外周に穿設される環状のリング溝１１Ｃとにより形成
され、前記、負圧作動弁の、負圧作動弁部１１Ａを負圧
作動弁案内筒９に移動自在に配置し、環状部１１Ｂのリ
ング溝１１Ｃ内には環状スプリング部材２０にて外側方
へ付勢された合成樹脂材料よりなる環状の弾性リング１
２を配置するとともに環状部１１Ｂを弾性リング１２を
介して負圧シリンダー８に摺接して配置し、環状部１１
Ｂの上面１１Ｅと負圧シリンダー８の開口を閉塞するカ
バー１０とにより受圧室Ｐを形成し、環状部１１Ｂの下
面１１Ｆに臨んで大気に連なる大気室Ｋを区分形成した
ことを特徴とする定真空式気化器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9137895A JPH10311251A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 定真空式気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9137895A JPH10311251A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 定真空式気化器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10311251A true JPH10311251A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15209193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9137895A Pending JPH10311251A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 定真空式気化器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10311251A (ja) |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP9137895A patent/JPH10311251A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |