JPH1143484A - 6−アルキルオキシ−5−t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールの製造方法 - Google Patents
6−アルキルオキシ−5−t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールの製造方法Info
- Publication number
- JPH1143484A JPH1143484A JP9219136A JP21913697A JPH1143484A JP H1143484 A JPH1143484 A JP H1143484A JP 9219136 A JP9219136 A JP 9219136A JP 21913697 A JP21913697 A JP 21913697A JP H1143484 A JPH1143484 A JP H1143484A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butyl
- methylbenzoxazole
- tert
- reaction
- bromide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 6−アルキルオキシ−5−tert−ブチル−2
−メチルベンズオキサゾールの簡便かつ工業的に優れた
製造方法を提供する。 【解決手段】 6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2
−メチルベンズオキサゾールと炭素数12〜18のアル
キルブロミドとを、トルエン−アルカリ水の2相系溶媒
中において、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド
触媒存在下、80℃で反応させる。6−アルキルオキシ
−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールが
高収率で得られる。
−メチルベンズオキサゾールの簡便かつ工業的に優れた
製造方法を提供する。 【解決手段】 6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2
−メチルベンズオキサゾールと炭素数12〜18のアル
キルブロミドとを、トルエン−アルカリ水の2相系溶媒
中において、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド
触媒存在下、80℃で反応させる。6−アルキルオキシ
−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールが
高収率で得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、6−アルキルオキ
シ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
の製造方法に関し、さらに詳しくは、6−ヒドロキシ−
5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールとア
ルキルブロミドとから、6−アルキルオキシ−5−tert
−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを簡便かつ工
業的に製造する方法に関する。6−アルキルオキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールは、写
真薬の色素供与物質の製造中間体として有用なものであ
る。
シ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
の製造方法に関し、さらに詳しくは、6−ヒドロキシ−
5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールとア
ルキルブロミドとから、6−アルキルオキシ−5−tert
−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを簡便かつ工
業的に製造する方法に関する。6−アルキルオキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールは、写
真薬の色素供与物質の製造中間体として有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、6−アルキルオキシ−5−tert−
ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを製造する方法
としては、例えば、特公昭62−56147号公報に記
載のように、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−
メチルベンズオキサゾールをDMF中、炭酸カリウム存
在下、アルキルブロミドと反応させる方法が知られてい
る。
ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを製造する方法
としては、例えば、特公昭62−56147号公報に記
載のように、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−
メチルベンズオキサゾールをDMF中、炭酸カリウム存
在下、アルキルブロミドと反応させる方法が知られてい
る。
【0003】しかしながら、同号公報に記載の方法で
は、 DMF中に炭酸カリウムを直接入れて、90℃という
高温で反応させるので、DMFの分解による大量のガス
発生が伴う危険性がある、 収率が約60%と低い、 生成物を得るためには、多量のメタノール中に、反応
液を滴下することにより生成物を晶析させ、その後濾過
にて分離し水で洗浄するので、大量の廃液が発生する、 というような欠点がある。このような欠点のために、こ
の方法は工業的に適する製造方法ではない。
は、 DMF中に炭酸カリウムを直接入れて、90℃という
高温で反応させるので、DMFの分解による大量のガス
発生が伴う危険性がある、 収率が約60%と低い、 生成物を得るためには、多量のメタノール中に、反応
液を滴下することにより生成物を晶析させ、その後濾過
にて分離し水で洗浄するので、大量の廃液が発生する、 というような欠点がある。このような欠点のために、こ
の方法は工業的に適する製造方法ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解決し、6−アルキルオキ
シ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
の簡便かつ工業的に優れた製造方法を提供することにあ
る。
は、上記従来技術の問題点を解決し、6−アルキルオキ
シ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
の簡便かつ工業的に優れた製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチ
ルベンズオキサゾールとアルキルブロミドとを芳香族炭
化水素−アルカリ水の2相系溶媒中において、相間移動
触媒存在下反応させることによって、上記目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
た結果、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチ
ルベンズオキサゾールとアルキルブロミドとを芳香族炭
化水素−アルカリ水の2相系溶媒中において、相間移動
触媒存在下反応させることによって、上記目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、6−ヒドロキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールと炭素
数12〜18のアルキルブロミドとを、芳香族炭化水素
−アルカリ水の2相系溶媒中において、相間移動触媒存
在下反応させて、6−アルキルオキシ−5−tert−ブチ
ル−2−メチルベンズオキサゾールを製造する方法であ
る。本発明において、芳香族炭化水素として、トルエン
及び/又はキシレンを用いることが好ましい。また、相
間移動触媒として、テトラ−n−ブチルアンモニウムブ
ロミドを用いることが好ましい。以下、本発明について
詳しく説明する。
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールと炭素
数12〜18のアルキルブロミドとを、芳香族炭化水素
−アルカリ水の2相系溶媒中において、相間移動触媒存
在下反応させて、6−アルキルオキシ−5−tert−ブチ
ル−2−メチルベンズオキサゾールを製造する方法であ
る。本発明において、芳香族炭化水素として、トルエン
及び/又はキシレンを用いることが好ましい。また、相
間移動触媒として、テトラ−n−ブチルアンモニウムブ
ロミドを用いることが好ましい。以下、本発明について
詳しく説明する。
【0007】本発明の製造方法の反応は、次の化学式で
表される。
表される。
【0008】
【化1】
【0009】この式において、Rは炭素数12〜18の
アルキル基を表す。なお、PTCは、相間移動触媒(Ph
ase Transfer Catalyst )を示す。
アルキル基を表す。なお、PTCは、相間移動触媒(Ph
ase Transfer Catalyst )を示す。
【0010】本方法の原料化合物である6−ヒドロキシ
−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
は、例えば、次のルートにより合成することができる。
−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
は、例えば、次のルートにより合成することができる。
【0011】
【化2】
【0012】まず、2',4'−ジヒドロキシアセトフェノ
ンをtert−ブタノールでtert−ブチル化し、その後塩酸
ヒドロキシルアミンでオキシム化して、5'−tert−ブチ
ル−2',4'−ジヒドロキシアセトフェノンオキシムとす
る。この化合物をオキシ塩化リンを用いて環化すること
によって、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メ
チルベンズオキサゾールを合成することができる。2',
4'−ジヒドロキシアセトフェノンは、市販品(RAP、
住友化学工業社製)として入手可能である。本方法のも
う一方の原料化合物である炭素数12〜18のアルキル
ブロミドは、市販品(日本精化社製)として入手可能で
ある。アルキルブロミドの具体例としては、ドデシルブ
ロミド、テトラデシルブロミド、ヘキサデシルブロミ
ド、オクタデシルブロミド等が挙げられる。
ンをtert−ブタノールでtert−ブチル化し、その後塩酸
ヒドロキシルアミンでオキシム化して、5'−tert−ブチ
ル−2',4'−ジヒドロキシアセトフェノンオキシムとす
る。この化合物をオキシ塩化リンを用いて環化すること
によって、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メ
チルベンズオキサゾールを合成することができる。2',
4'−ジヒドロキシアセトフェノンは、市販品(RAP、
住友化学工業社製)として入手可能である。本方法のも
う一方の原料化合物である炭素数12〜18のアルキル
ブロミドは、市販品(日本精化社製)として入手可能で
ある。アルキルブロミドの具体例としては、ドデシルブ
ロミド、テトラデシルブロミド、ヘキサデシルブロミ
ド、オクタデシルブロミド等が挙げられる。
【0013】本方法において、アルキルブロミドの使用
量は、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチル
ベンズオキサゾール1モルに対して、通常1.0〜1.
5モルであり、好ましくは1.15〜1.4モルであ
る。この使用量が1.0モル未満であると、6−ヒドロ
キシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾー
ルが残存するし、使用量が1.5モルを超えると、アル
キルブロミドが過剰すぎる。
量は、6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチル
ベンズオキサゾール1モルに対して、通常1.0〜1.
5モルであり、好ましくは1.15〜1.4モルであ
る。この使用量が1.0モル未満であると、6−ヒドロ
キシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾー
ルが残存するし、使用量が1.5モルを超えると、アル
キルブロミドが過剰すぎる。
【0014】本発明の特徴は、反応を芳香族炭化水素−
アルカリ水の2相系溶媒中において、相間移動触媒存在
下に行うことにある。このような芳香族炭化水素として
は、トルエン、キシレン等が挙げられるが、特にトルエ
ンが好適に用いられる。
アルカリ水の2相系溶媒中において、相間移動触媒存在
下に行うことにある。このような芳香族炭化水素として
は、トルエン、キシレン等が挙げられるが、特にトルエ
ンが好適に用いられる。
【0015】また、アルカリ水としては、水酸化ナトリ
ウム水溶液、水酸化カリウム水溶液が好適に用いられ
る。このようなアルカリ水の濃度は、特に限定されない
が、通常5〜40重量%程度であり、好ましくは8〜2
5重量%程度である。ただし、反応溶液中のアルカリの
モル数は、原料の6−ヒドロキシ体に対して1.0〜
2.5倍量が適当である。
ウム水溶液、水酸化カリウム水溶液が好適に用いられ
る。このようなアルカリ水の濃度は、特に限定されない
が、通常5〜40重量%程度であり、好ましくは8〜2
5重量%程度である。ただし、反応溶液中のアルカリの
モル数は、原料の6−ヒドロキシ体に対して1.0〜
2.5倍量が適当である。
【0016】本発明において、相間移動触媒は第四級ア
ンモニウム塩、第四級ホスホニウム塩等が挙げられ、特
に限定されるものではないが、テトラ−n−ブチルアン
モニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリド、トリオクチル
メチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアン
モニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムブ
ロミドからなる群から選ばれる第四級アンモニウム塩で
あることが好ましい。これらの内でも、テトラ−n−ブ
チルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロ
リドが好ましく、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロ
ミドが特に好適に用いられる。
ンモニウム塩、第四級ホスホニウム塩等が挙げられ、特
に限定されるものではないが、テトラ−n−ブチルアン
モニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリド、トリオクチル
メチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアン
モニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムブ
ロミドからなる群から選ばれる第四級アンモニウム塩で
あることが好ましい。これらの内でも、テトラ−n−ブ
チルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロ
リドが好ましく、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロ
ミドが特に好適に用いられる。
【0017】相間移動触媒の使用量は、6−ヒドロキシ
−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール1
モルに対して、通常0.005〜0.1モルであり、好
ましくは0.01〜0.05モルである。この使用量が
0.005モル未満であると、触媒効果があまり得られ
ず反応が遅い。一方、0.1モルを超えて使用しても、
より大きな触媒効果が得られるわけではなく、不経済で
ある。
−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール1
モルに対して、通常0.005〜0.1モルであり、好
ましくは0.01〜0.05モルである。この使用量が
0.005モル未満であると、触媒効果があまり得られ
ず反応が遅い。一方、0.1モルを超えて使用しても、
より大きな触媒効果が得られるわけではなく、不経済で
ある。
【0018】本発明の製造方法においては、芳香族炭化
水素及び水の2相系に、6−ヒドロキシ−5−tert−ブ
チル−2−メチルベンズオキサゾール、相間移動触媒、
及び(水相全体のアルカリ水濃度が5〜40重量%程度
になるように)10〜30重量%程度のアルカリ水を加
えて混合しておき、これに、アルキルブロミドを滴下
し、反応を行うことができる。アルキルブロミドの滴下
は、通常20〜100℃、好ましくは75〜95℃、よ
り好ましくは80〜95℃で行う。また、滴下時間は、
通常0.5〜2時間である。
水素及び水の2相系に、6−ヒドロキシ−5−tert−ブ
チル−2−メチルベンズオキサゾール、相間移動触媒、
及び(水相全体のアルカリ水濃度が5〜40重量%程度
になるように)10〜30重量%程度のアルカリ水を加
えて混合しておき、これに、アルキルブロミドを滴下
し、反応を行うことができる。アルキルブロミドの滴下
は、通常20〜100℃、好ましくは75〜95℃、よ
り好ましくは80〜95℃で行う。また、滴下時間は、
通常0.5〜2時間である。
【0019】滴下終了後、好ましくは75〜100℃、
より好ましくは80〜100℃の温度で反応を行う。反
応時間には、特に制限はなく、通常2〜5時間である。
また、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
分析により、目的物が例えば99%以上生成しているこ
とを確認して、反応の終点とすることができる。反応生
成物の単離は、上記の方法により得られた2相系反応液
を静置して分液し、有機層を分取し、その後、有機層を
洗浄、濃縮することにより行うことができる。このよう
な操作によって、目的とする6−アルキルオキシ−5−
t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを高収率で
得ることができる。
より好ましくは80〜100℃の温度で反応を行う。反
応時間には、特に制限はなく、通常2〜5時間である。
また、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
分析により、目的物が例えば99%以上生成しているこ
とを確認して、反応の終点とすることができる。反応生
成物の単離は、上記の方法により得られた2相系反応液
を静置して分液し、有機層を分取し、その後、有機層を
洗浄、濃縮することにより行うことができる。このよう
な操作によって、目的とする6−アルキルオキシ−5−
t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを高収率で
得ることができる。
【0020】本発明の製造方法によれば、6−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
とアルキルブロミドとを芳香族炭化水素−アルカリ水の
2相系溶媒中において、相間移動触媒存在下反応させる
ので、75〜100℃という比較的温和な温度で反応が
進行し、目的とする6−アルキルオキシ−5−t−ブチ
ル−2−メチルベンズオキサゾールを高収率で得ること
ができる。従って、従来のDMF/炭酸カリウム法のよ
うな、DMFの分解による大量のガス発生の危険性、低
収率、大量の廃液の発生という諸問題を解消することが
できる。
シ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾール
とアルキルブロミドとを芳香族炭化水素−アルカリ水の
2相系溶媒中において、相間移動触媒存在下反応させる
ので、75〜100℃という比較的温和な温度で反応が
進行し、目的とする6−アルキルオキシ−5−t−ブチ
ル−2−メチルベンズオキサゾールを高収率で得ること
ができる。従って、従来のDMF/炭酸カリウム法のよ
うな、DMFの分解による大量のガス発生の危険性、低
収率、大量の廃液の発生という諸問題を解消することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定され
るものではない。
説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定され
るものではない。
【0022】[実施例1]攪拌機、温度計、還流コンデ
ンサーを取り付けた500mlの4つ口フラスコに、6
−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール50g(243.7mmol)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド2.5g(11.0mm
ol)、トルエン216.8g、及び水175gを仕込
み混合した後、20.5重量%水酸化ナトリウム95g
(487.4mmol)を流入した。これを80℃まで
昇温し、ヘキサデシルブロミド96.6g(317.0
mmol)を80℃で0.5時間かけて滴下した。滴下
終了後、80℃でさらに4時間反応を行い、HPLC分
析により目的物が99%以上生成していることを確認し
て、反応の終点とした。
ンサーを取り付けた500mlの4つ口フラスコに、6
−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール50g(243.7mmol)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド2.5g(11.0mm
ol)、トルエン216.8g、及び水175gを仕込
み混合した後、20.5重量%水酸化ナトリウム95g
(487.4mmol)を流入した。これを80℃まで
昇温し、ヘキサデシルブロミド96.6g(317.0
mmol)を80℃で0.5時間かけて滴下した。滴下
終了後、80℃でさらに4時間反応を行い、HPLC分
析により目的物が99%以上生成していることを確認し
て、反応の終点とした。
【0023】反応終了後、反応混合物を40〜60℃ま
で冷却後、静置し分液させ、水層を除去した。トルエン
層を水200mlで洗浄した後、減圧下にてトルエンが
流出しなくなるまで留去し、目的物(1)6−ヘキサデ
シル−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾー
ル104.5gを得た。収率は、6−ヒドロキシ−5−
tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを基準と
して99.8%であった。
で冷却後、静置し分液させ、水層を除去した。トルエン
層を水200mlで洗浄した後、減圧下にてトルエンが
流出しなくなるまで留去し、目的物(1)6−ヘキサデ
シル−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾー
ル104.5gを得た。収率は、6−ヒドロキシ−5−
tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを基準と
して99.8%であった。
【0024】 (1): 融点 37〜41.5℃ 元素分析 測定値 C;78.3 H;11.0 N;3.3 % 計算値 C;78.27 H;11.03 N;3.26%
【0025】[実施例2]攪拌機、温度計、還流コンデ
ンサーを取り付けた500mlの4つ口フラスコに、6
−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール40g(194.9mmol)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド2.0g(8.8mmo
l)、トルエン174g、及び水141gを仕込み混合
した後、20.5重量%水酸化ナトリウム76g(39
0.0mmol)を流入した。これを80℃まで昇温
し、オクタデシルブロミド77.3g(232.0mm
ol)を80℃で0.5時間かけて滴下した。
ンサーを取り付けた500mlの4つ口フラスコに、6
−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール40g(194.9mmol)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド2.0g(8.8mmo
l)、トルエン174g、及び水141gを仕込み混合
した後、20.5重量%水酸化ナトリウム76g(39
0.0mmol)を流入した。これを80℃まで昇温
し、オクタデシルブロミド77.3g(232.0mm
ol)を80℃で0.5時間かけて滴下した。
【0026】滴下終了後、80℃でさらに4時間反応を
行い、実施例1と同様の操作を行い、目的物(2)6−
オクタデシル−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール89gを得た。収率は、6−ヒドロキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを基準
として100%であった。
行い、実施例1と同様の操作を行い、目的物(2)6−
オクタデシル−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール89gを得た。収率は、6−ヒドロキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを基準
として100%であった。
【0027】 (2): 融点 24.6〜25.4℃ 元素分析 測定値 C;78.7 H;11.2 N;3.1 % 計算値 C;78.72 H;11.23 N;3.06%
【0028】[実施例3]攪拌機、温度計、還流コンデ
ンサーを取り付けた500mlの4つ口フラスコに、6
−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール40g(194.9mmol)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド2.0g(8.8mmo
l)、トルエン174g、及び水141gを仕込み混合
した後、20.5重量%水酸化ナトリウム76g(39
0.0mmol)を流入した。これを80℃まで昇温
し、テトラデシルブロミド64.3g(232.0mm
ol)を80℃で0.5時間かけて滴下した。
ンサーを取り付けた500mlの4つ口フラスコに、6
−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール40g(194.9mmol)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド2.0g(8.8mmo
l)、トルエン174g、及び水141gを仕込み混合
した後、20.5重量%水酸化ナトリウム76g(39
0.0mmol)を流入した。これを80℃まで昇温
し、テトラデシルブロミド64.3g(232.0mm
ol)を80℃で0.5時間かけて滴下した。
【0029】滴下終了後、80℃でさらに4時間反応を
行い、実施例1と同様の操作を行い、目的物(3)6−
テトラデシル−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール78gを得た。収率は、6−ヒドロキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを基準
として98.4%であった。
行い、実施例1と同様の操作を行い、目的物(3)6−
テトラデシル−5−tert−ブチル−2−メチルベンズオ
キサゾール78gを得た。収率は、6−ヒドロキシ−5
−tert−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを基準
として98.4%であった。
【0030】 (3): 融点 44.8〜45.4℃ 元素分析 測定値 C;77.8 H;10.8 N;3.5 % 計算値 C;77.75 H;10.79 N;3.49%
【0031】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、上述のよう
に、比較的温和な反応温度で6−アルキルオキシ−5−
t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを非常に高
収率で製造することができる。従って、本発明の方法
は、6−アルキルオキシ−5−tert−ブチル−2−メチ
ルベンズオキサゾールの簡便かつ工業的に優れた製造方
法である。
に、比較的温和な反応温度で6−アルキルオキシ−5−
t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールを非常に高
収率で製造することができる。従って、本発明の方法
は、6−アルキルオキシ−5−tert−ブチル−2−メチ
ルベンズオキサゾールの簡便かつ工業的に優れた製造方
法である。
Claims (4)
- 【請求項1】 6−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−2
−メチルベンズオキサゾールと炭素数12〜18のアル
キルブロミドとを、芳香族炭化水素−アルカリ水の2相
系溶媒中において、相間移動触媒存在下反応させて、6
−アルキルオキシ−5−tert−ブチル−2−メチルベン
ズオキサゾールを製造する方法。 - 【請求項2】 芳香族炭化水素として、トルエン及び/
又はキシレンを用いる、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 相間移動触媒として、テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムブロミドを用いる、請求項1又は2項に
記載の製造方法。 - 【請求項4】 75〜100℃の温度で反応を行う、請
求項1〜3項のうちのいずれか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9219136A JPH1143484A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 6−アルキルオキシ−5−t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9219136A JPH1143484A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 6−アルキルオキシ−5−t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143484A true JPH1143484A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16730803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9219136A Pending JPH1143484A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 6−アルキルオキシ−5−t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1143484A (ja) |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP9219136A patent/JPH1143484A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1143484A (ja) | 6−アルキルオキシ−5−t−ブチル−2−メチルベンズオキサゾールの製造方法 | |
JP5197386B2 (ja) | 3,5−ビス(トリフルオロメチル)−n−メチルベンジルアミンの製法 | |
US6353126B1 (en) | Process for the production of malononitrile | |
JPS5838242A (ja) | N−置換メタクリルアミド及びアクリルアミドの製造方法 | |
BG64948B1 (bg) | Метод за получаване на полихалогенирани паратрифлуорометиланилини | |
JPH0597782A (ja) | 塩酸ベバントロールの製造方法 | |
JP2002265482A (ja) | 有機リン化合物の製造方法 | |
JP4183781B2 (ja) | S,s−(6−メチルキノキサリン−2,3−ジイル)ジチオカーボネートの製造方法 | |
JP3412246B2 (ja) | 2−ハロゲノ−1−アルケン誘導体の製法 | |
JPH07258176A (ja) | アリールベンジルアミンの製法 | |
JP3962467B2 (ja) | 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸アリールエステル類の製造方法 | |
JP2004238322A (ja) | (r)−3−アミノペンタンニトリルメタンスルホン酸塩の製造方法 | |
JP4619505B2 (ja) | (2s,4r)−n,n−ジメチル−1−アリルオキシカルボニル−4−置換−2−ピロリジンカルボキサミドの製造方法 | |
JP4571740B2 (ja) | 1,6−ジシアノヘキサンの製造方法 | |
JPH10114729A (ja) | アミノフェノールの製造 | |
JPH08225572A (ja) | Bms 180048および類似体を大量生産するための改良法 | |
JPS58208265A (ja) | クロロアルキルフエニルスルホン類の製造方法 | |
JPS6310149B2 (ja) | ||
KR100343551B1 (ko) | 4-알콕시카르보닐-5-클로로피라졸 유도체의 제조방법 | |
JPH0987288A (ja) | 1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラオルガノジシロキサンの精製方法 | |
EP0163506B1 (en) | Process for the preparation of a pyridil-propanoic acid | |
JP2001058968A (ja) | 1,3−ジ(2−p−ヒドロキシフェニル−2−プロピル)ベンゼンの製造方法 | |
EP0169603B1 (en) | Preparation of n-substituted-3-cyano azetidine derivatives | |
JP2000026372A (ja) | 4’−メチル−2−ビフェニルカルボン酸tert−ブチルの製造方法 | |
JP2004269375A (ja) | ホルムアミド化合物の製造方法 |