JPH1142030A - 魚釣用リール - Google Patents
魚釣用リールInfo
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- JPH1142030A JPH1142030A JP20328697A JP20328697A JPH1142030A JP H1142030 A JPH1142030 A JP H1142030A JP 20328697 A JP20328697 A JP 20328697A JP 20328697 A JP20328697 A JP 20328697A JP H1142030 A JPH1142030 A JP H1142030A
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- fishing
- winding diameter
- diameter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、糸巻径計測手段で計測した釣糸の
糸巻径を基に糸張力を算出する糸張力計測装置を備えた
魚釣用リールに関し、リール全体の軽量化を図った魚釣
用リールを提供することを第一の目的とする。 【解決手段】 スプール軸にかかる荷重を基に求めた軸
トルクと糸巻径計測手段で求めた糸巻径から糸張力を演
算するに当たり、糸巻径計測手段を、スプールの最大巻
糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、この
レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻
取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数
を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数
と規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとで糸巻径
計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に糸巻径
計算式を演算して実釣時の糸巻径を求めるものとした。
糸巻径を基に糸張力を算出する糸張力計測装置を備えた
魚釣用リールに関し、リール全体の軽量化を図った魚釣
用リールを提供することを第一の目的とする。 【解決手段】 スプール軸にかかる荷重を基に求めた軸
トルクと糸巻径計測手段で求めた糸巻径から糸張力を演
算するに当たり、糸巻径計測手段を、スプールの最大巻
糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、この
レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻
取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数
を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数
と規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとで糸巻径
計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に糸巻径
計算式を演算して実釣時の糸巻径を求めるものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸張力計測装置を
備えた魚釣用リールに関する。
備えた魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】ファイティング時の釣糸の糸張力を計測
する魚釣用リールの糸張力計測装置として、従来、実公
平8−3268号公報及び特開平8−103195号公
報に開示されたものが知られている。実公平8−326
8号公報に開示された糸張力計測装置は、スプールの巻
取り駆動系に、スプールの釣糸繰出し方向への回転を規
制するラチェット爪を有する一方向クラッチを装着する
と共に、ラチェット爪によるスプールの回転阻止時に、
当該ラチェット爪の揺動を規制するリール本体側の部材
とラチェット爪との間に感圧手段を取り付けたもので、
ラチェット爪による感圧手段への押圧力からラチェット
爪に作用する荷重を知ることができるため、斯かる荷重
に基づいてラチェット爪に作用するトルクを知り、糸張
力を算出する。
する魚釣用リールの糸張力計測装置として、従来、実公
平8−3268号公報及び特開平8−103195号公
報に開示されたものが知られている。実公平8−326
8号公報に開示された糸張力計測装置は、スプールの巻
取り駆動系に、スプールの釣糸繰出し方向への回転を規
制するラチェット爪を有する一方向クラッチを装着する
と共に、ラチェット爪によるスプールの回転阻止時に、
当該ラチェット爪の揺動を規制するリール本体側の部材
とラチェット爪との間に感圧手段を取り付けたもので、
ラチェット爪による感圧手段への押圧力からラチェット
爪に作用する荷重を知ることができるため、斯かる荷重
に基づいてラチェット爪に作用するトルクを知り、糸張
力を算出する。
【0003】然し、ラチェット爪に作用するトルクは、
釣糸の張力によるスプールに作用するトルクとすること
ができるものの、同じトルクであってもスプールに巻回
された釣糸の糸巻径によって糸張力は異なるため、この
糸張力計測装置は、更にスプールに巻回される釣糸の糸
巻径を検出する糸巻径検出手段をリール本体側に設け、
感圧手段による検出結果を当該糸巻径検出手段の検出結
果で補正して、その補正値を糸張力として報知手段によ
り報知することを特徴としている。
釣糸の張力によるスプールに作用するトルクとすること
ができるものの、同じトルクであってもスプールに巻回
された釣糸の糸巻径によって糸張力は異なるため、この
糸張力計測装置は、更にスプールに巻回される釣糸の糸
巻径を検出する糸巻径検出手段をリール本体側に設け、
感圧手段による検出結果を当該糸巻径検出手段の検出結
果で補正して、その補正値を糸張力として報知手段によ
り報知することを特徴としている。
【0004】一方、特開平8−103195号公報に開
示された糸張力計測装置は、スプール軸の外周に接着さ
れ、スプール軸に印加されるトルクにより透磁率が変化
する磁気歪み磁性薄帯と、スプール軸の外周近傍に設置
され、スプール軸を励磁して磁束を通す励磁コイル及び
糸張力の変化によって生ずる磁気歪み磁性薄帯の透磁率
の差を検出する検出コイルと、上記励磁コイルに高周波
電流を供給する発振回路とで構成される磁気歪み形トル
クセンサと、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプール
の糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記検出コイル
の誘起電圧から軸トルクを換算する換算手段と、当該換
算手段で求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された
スプールの糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、演
算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とで構成
されている。
示された糸張力計測装置は、スプール軸の外周に接着さ
れ、スプール軸に印加されるトルクにより透磁率が変化
する磁気歪み磁性薄帯と、スプール軸の外周近傍に設置
され、スプール軸を励磁して磁束を通す励磁コイル及び
糸張力の変化によって生ずる磁気歪み磁性薄帯の透磁率
の差を検出する検出コイルと、上記励磁コイルに高周波
電流を供給する発振回路とで構成される磁気歪み形トル
クセンサと、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプール
の糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記検出コイル
の誘起電圧から軸トルクを換算する換算手段と、当該換
算手段で求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された
スプールの糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、演
算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とで構成
されている。
【0005】而して、この糸張力計測装置によれば、釣
糸に張力がかかってスプール軸に軸トルクが発生する
と、磁気歪み形トルクセンサの磁気歪み磁性薄帯が歪ん
で検出コイルに直流電圧が現れるので、この直流電圧か
ら換算手段が軸トルクを換算し、この軸トルクと糸巻径
計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算手段が演
算して、演算された糸張力値を表示器が表示することと
なる。
糸に張力がかかってスプール軸に軸トルクが発生する
と、磁気歪み形トルクセンサの磁気歪み磁性薄帯が歪ん
で検出コイルに直流電圧が現れるので、この直流電圧か
ら換算手段が軸トルクを換算し、この軸トルクと糸巻径
計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算手段が演
算して、演算された糸張力値を表示器が表示することと
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の糸張力計測装置は、何れも糸巻径計測手段で計測
した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出しており、特開平
8−103195号公報で開示された糸張力計測装置の
糸巻径計測手段は、図20に示すようにリール本体1後
方のサムレスト3の下部に装着した超音波発信器5と受
信器7を用いてスプール9に巻回された釣糸11の糸巻
径を計測するもので、発信器5と受信器7はスプール9
の糸巻面13に対しV字状に配置された構造となってい
る。
従来の糸張力計測装置は、何れも糸巻径計測手段で計測
した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出しており、特開平
8−103195号公報で開示された糸張力計測装置の
糸巻径計測手段は、図20に示すようにリール本体1後
方のサムレスト3の下部に装着した超音波発信器5と受
信器7を用いてスプール9に巻回された釣糸11の糸巻
径を計測するもので、発信器5と受信器7はスプール9
の糸巻面13に対しV字状に配置された構造となってい
る。
【0007】そして、発信器5から発射された超音波が
糸巻面13で反射して受信器7に届くまでの時間差tか
ら、糸巻径計測手段は、超音波の空気中の速度v(33
1m/sec.)を基に糸巻面13までの距離dを、 d=v×t×1/2 の式で算出して、発信子5,受信子7とスプール軸15
との距離cから糸巻半径rを、 r=c−d の式で求めている。
糸巻面13で反射して受信器7に届くまでの時間差tか
ら、糸巻径計測手段は、超音波の空気中の速度v(33
1m/sec.)を基に糸巻面13までの距離dを、 d=v×t×1/2 の式で算出して、発信子5,受信子7とスプール軸15
との距離cから糸巻半径rを、 r=c−d の式で求めている。
【0008】そして、糸張力計測装置は、斯かる糸巻径
半径rを基に、糸張力Fを、 F=T/r の式で糸張力を求めている。尚、Tは換算手段が換算し
た軸トルクである。又、同様に実公平8−3268号公
報に開示された糸張力計測装置にあっても、上記発信器
5及び受信器7と同一構造の非接触式距離センサをリー
ル本体に装着して糸巻径を計測している。
半径rを基に、糸張力Fを、 F=T/r の式で糸張力を求めている。尚、Tは換算手段が換算し
た軸トルクである。又、同様に実公平8−3268号公
報に開示された糸張力計測装置にあっても、上記発信器
5及び受信器7と同一構造の非接触式距離センサをリー
ル本体に装着して糸巻径を計測している。
【0009】然し乍ら、これらの糸張力計測装置にあっ
ては、上述の如き発信器5や受信器7をリール本体に装
着した構造上、リール本体が嵩張ってリール全体が重く
なってしまう欠点が指摘されていた。而も、上記発信器
5や受信器7は電力消費が多く、容量の少ない電源を内
蔵した手動リールにこれらを装着した場合、電源の消耗
が著しかった。
ては、上述の如き発信器5や受信器7をリール本体に装
着した構造上、リール本体が嵩張ってリール全体が重く
なってしまう欠点が指摘されていた。而も、上記発信器
5や受信器7は電力消費が多く、容量の少ない電源を内
蔵した手動リールにこれらを装着した場合、電源の消耗
が著しかった。
【0010】又、図20に示すように、従来、この種の
魚釣用リール17には、釣糸11をスプール9に均一に
巻回するレベルワインド機構19が装着されているが、
その釣糸案内部材19aによってスプール9の左右両端
部に案内される釣糸11は、二点鎖線で示すようにスプ
ール9の中央に案内される場合に対し釣竿側のガイド
(図示せず)との間に角度が付いた状態となるため、ガ
イドや巻回された釣糸相互の摩擦等の作用で、実際に釣
糸11にかかっている張力よりも低い糸張力値が検出さ
れ、実際の糸張力との間に誤差が生じてしまう虞があっ
た。
魚釣用リール17には、釣糸11をスプール9に均一に
巻回するレベルワインド機構19が装着されているが、
その釣糸案内部材19aによってスプール9の左右両端
部に案内される釣糸11は、二点鎖線で示すようにスプ
ール9の中央に案内される場合に対し釣竿側のガイド
(図示せず)との間に角度が付いた状態となるため、ガ
イドや巻回された釣糸相互の摩擦等の作用で、実際に釣
糸11にかかっている張力よりも低い糸張力値が検出さ
れ、実際の糸張力との間に誤差が生じてしまう虞があっ
た。
【0011】更に又、スプール軸15が静止状態にある
ときや或る一定の回転速度で回転しているときと、スプ
ール33に加速度がついて回転速度が変化しているとき
とでは、釣糸にかかる糸張力が変化しているにも拘わら
ず、上述した検出コイルに現れる直流電圧が変わらない
ため、斯かる直流電圧に基づき換算手段が求めた軸トル
クによって演算手段が演算した糸張力と実際の糸張力と
の間に誤差が生じ、又、静止状態にあるスプール軸15
が回転し始めるとき糸張力が最も強く、回転速度が速く
なって釣糸17の繰出し速度を超えると糸張力がなくな
る等、スプール9の回転速度の変化に伴い糸張力も変化
する。
ときや或る一定の回転速度で回転しているときと、スプ
ール33に加速度がついて回転速度が変化しているとき
とでは、釣糸にかかる糸張力が変化しているにも拘わら
ず、上述した検出コイルに現れる直流電圧が変わらない
ため、斯かる直流電圧に基づき換算手段が求めた軸トル
クによって演算手段が演算した糸張力と実際の糸張力と
の間に誤差が生じ、又、静止状態にあるスプール軸15
が回転し始めるとき糸張力が最も強く、回転速度が速く
なって釣糸17の繰出し速度を超えると糸張力がなくな
る等、スプール9の回転速度の変化に伴い糸張力も変化
する。
【0012】そして、斯様に実際の糸張力と表示された
糸張力値との間に誤差が発生してしまうと、ドラグ装置
のドラグ力の設定が不適切となって、実釣時に釣糸17
が切断されて魚に逃げられてしまう虞があった。本発明
は斯かる実情に鑑み案出されたもので、糸巻径計測手段
で計測した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出する糸張力
計測装置を備えた魚釣用リールに於て、リール全体の軽
量化を図った魚釣用リールを提供することを第一の目的
とする。
糸張力値との間に誤差が発生してしまうと、ドラグ装置
のドラグ力の設定が不適切となって、実釣時に釣糸17
が切断されて魚に逃げられてしまう虞があった。本発明
は斯かる実情に鑑み案出されたもので、糸巻径計測手段
で計測した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出する糸張力
計測装置を備えた魚釣用リールに於て、リール全体の軽
量化を図った魚釣用リールを提供することを第一の目的
とする。
【0013】そして、本発明の第二の目的は、従来に比
し精度の高い糸張力計測装置を備えた魚釣用リールを提
供するものである。
し精度の高い糸張力計測装置を備えた魚釣用リールを提
供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、釣糸を介してスプール軸に
かかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣糸の繰出しや
巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計
測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸ト
ルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を
演算する演算手段と、当該演算手段で演算された糸張力
値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置を備えた
魚釣用リールであって、上記糸巻径計測手段は、スプー
ルの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設
定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のス
プールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際の
スプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これら
のスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の
基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した
後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算
実行して実釣時の糸巻径を求めるものであることを特徴
とする。
め、請求項1に係る発明は、釣糸を介してスプール軸に
かかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣糸の繰出しや
巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計
測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸ト
ルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を
演算する演算手段と、当該演算手段で演算された糸張力
値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置を備えた
魚釣用リールであって、上記糸巻径計測手段は、スプー
ルの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設
定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のス
プールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際の
スプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これら
のスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の
基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した
後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算
実行して実釣時の糸巻径を求めるものであることを特徴
とする。
【0015】又、請求項2に係る発明は、釣糸を介して
スプール軸にかかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣
糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測
する糸巻径計測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基
に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径
から糸張力を演算する演算手段と、演算手段で演算され
た糸張力値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置
を備えた魚釣用リールに於て、スプールに釣糸を案内す
るレベルワインド機構による釣糸のレベルワインド位置
を検出するレベルワインド検出手段、又はスプールの回
転角速度を検出する回転角速度検出手段の少なくとも何
れか一方の検出手段を備え、上記演算手段は、レベルワ
インド検出手段で検出されたレベルワインド位置によっ
て変化する釣糸の傾き角度に応じ設定された補正値と軸
トルクと糸巻径とで糸張力を演算し、又は回転角速度検
出手段によるスプールの回転角速度を基に軸トルクを換
算補正して糸張力を演算することを特徴とする。
スプール軸にかかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣
糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測
する糸巻径計測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基
に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径
から糸張力を演算する演算手段と、演算手段で演算され
た糸張力値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置
を備えた魚釣用リールに於て、スプールに釣糸を案内す
るレベルワインド機構による釣糸のレベルワインド位置
を検出するレベルワインド検出手段、又はスプールの回
転角速度を検出する回転角速度検出手段の少なくとも何
れか一方の検出手段を備え、上記演算手段は、レベルワ
インド検出手段で検出されたレベルワインド位置によっ
て変化する釣糸の傾き角度に応じ設定された補正値と軸
トルクと糸巻径とで糸張力を演算し、又は回転角速度検
出手段によるスプールの回転角速度を基に軸トルクを換
算補正して糸張力を演算することを特徴とする。
【0016】そして、請求項3に係る発明は、請求項2
記載の魚釣用リールに於て、糸巻径計測手段は、スプー
ルの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設
定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のス
プールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際の
スプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これら
のスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の
基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した
後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算
実行して実釣時の糸巻径を求めることを特徴としてい
る。
記載の魚釣用リールに於て、糸巻径計測手段は、スプー
ルの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設
定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のス
プールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際の
スプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これら
のスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の
基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した
後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算
実行して実釣時の糸巻径を求めることを特徴としてい
る。
【0017】(作用)請求項1に係る発明によれば、糸
張力計測装置の演算手段は、荷重検出手段の検出値を基
に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径
から糸張力を演算するに当たり、規定巻径レベルまで釣
糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで
釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出
手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径
レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸
巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当
該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求め、
この糸巻径と上記軸トルクとで糸張力を演算して、これ
を表示器に表示する。
張力計測装置の演算手段は、荷重検出手段の検出値を基
に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径
から糸張力を演算するに当たり、規定巻径レベルまで釣
糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで
釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出
手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径
レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸
巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当
該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求め、
この糸巻径と上記軸トルクとで糸張力を演算して、これ
を表示器に表示する。
【0018】そして、請求項2に係る発明によれば、糸
張力計測装置の演算手段は、レベルワインド検出手段で
検出されたレベルワインド位置によって変化する釣糸の
傾き角度に応じ設定された補正値と軸トルクと糸巻径と
で糸張力を演算し、又は回転角速度検出手段によるスプ
ールの回転角速度を基に軸トルクを換算補正して糸張力
を演算することとなる。
張力計測装置の演算手段は、レベルワインド検出手段で
検出されたレベルワインド位置によって変化する釣糸の
傾き角度に応じ設定された補正値と軸トルクと糸巻径と
で糸張力を演算し、又は回転角速度検出手段によるスプ
ールの回転角速度を基に軸トルクを換算補正して糸張力
を演算することとなる。
【0019】又、請求項3に係る発明によれば、演算手
段は、荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸
巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する
に当たり、規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のス
プールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際の
スプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これら
のスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の
基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した
後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算
実行して実釣時の糸巻径を求め、この糸巻径を基に糸張
力を演算する。
段は、荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸
巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する
に当たり、規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のス
プールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際の
スプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これら
のスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の
基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した
後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算
実行して実釣時の糸巻径を求め、この糸巻径を基に糸張
力を演算する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1は請求項1の一実施形態に
係る魚釣用リールの平面図、図2はその切欠き正面図を
示し、図に於て、21は左右に側板23,25が取り付
けられたリール本体で、当該リール本体21に装着され
た軸受27,29にスプール軸31を介してスプール3
3が回転可能に支持されており、スプール33の内周に
は、スプール33への釣糸35の最大巻径よりも小さな
略半分の径に設定された規定巻径レベル37が刻設され
ている。
基づき詳細に説明する。図1は請求項1の一実施形態に
係る魚釣用リールの平面図、図2はその切欠き正面図を
示し、図に於て、21は左右に側板23,25が取り付
けられたリール本体で、当該リール本体21に装着され
た軸受27,29にスプール軸31を介してスプール3
3が回転可能に支持されており、スプール33の内周に
は、スプール33への釣糸35の最大巻径よりも小さな
略半分の径に設定された規定巻径レベル37が刻設され
ている。
【0021】そして、図2に示すように側板25内に突
出するスプール軸31には、当該スプール軸31に設け
たクラッチ部39に係脱可能なピニオンギヤ41が相対
回転可能且つその軸方向にスライド可能に取り付けられ
ており、従来と同様、側板25に装着したクラッチレバ
ー43を操作してクラッチ部39とピニオンギヤ41と
のクラッチ係合をクラッチプレート45で解除すると、
スプール33がスプールフリー状態となって、キャステ
ィング動作で釣糸35がスプール33から繰り出される
ようになっている。
出するスプール軸31には、当該スプール軸31に設け
たクラッチ部39に係脱可能なピニオンギヤ41が相対
回転可能且つその軸方向にスライド可能に取り付けられ
ており、従来と同様、側板25に装着したクラッチレバ
ー43を操作してクラッチ部39とピニオンギヤ41と
のクラッチ係合をクラッチプレート45で解除すると、
スプール33がスプールフリー状態となって、キャステ
ィング動作で釣糸35がスプール33から繰り出される
ようになっている。
【0022】又、図中、47は手動ハンドルで、そのハ
ンドル軸49にはピニオンギヤ41に噛合するドライブ
ギヤ51が相対回転可能に取り付けられており、手動ハ
ンドル47の回転力がドライブギヤ51,ピニオンギヤ
41を経てスプール軸31からスプール33に伝達さ
れ、そして、上述したようにクラッチレバー43による
クラッチOFF操作で、スプール33への手動ハンドル
47の回転力が遮断されるようになっている。
ンドル軸49にはピニオンギヤ41に噛合するドライブ
ギヤ51が相対回転可能に取り付けられており、手動ハ
ンドル47の回転力がドライブギヤ51,ピニオンギヤ
41を経てスプール軸31からスプール33に伝達さ
れ、そして、上述したようにクラッチレバー43による
クラッチOFF操作で、スプール33への手動ハンドル
47の回転力が遮断されるようになっている。
【0023】そして、ドライブギヤ51とハンドル軸4
9は従来周知のドラグ装置53によって摩擦結合されて
おり、ドラグ力の調節はハンドル軸49に回転可能に装
着したスタードラグ55で行うようになっている。又、
図1中、57は釣竿取付脚59を介して魚釣用リール6
1が装着された釣竿、63はスプール33前方のリール
本体21上部に装着されたレベルワインド機構で、従来
と同様、手動ハンドル47の回転操作に伴い、ドライブ
ギヤ51に噛合するピニオン65に結合されたトラバー
スカム軸67が回転して釣糸案内部材69がスプール3
1の軸方向へトラバース運動することにより、釣糸35
がスプール33に均一に巻回され、又、釣糸35の繰り
出しに伴い、スプール33に巻回された釣糸35が均一
に繰り出されるようになっている。
9は従来周知のドラグ装置53によって摩擦結合されて
おり、ドラグ力の調節はハンドル軸49に回転可能に装
着したスタードラグ55で行うようになっている。又、
図1中、57は釣竿取付脚59を介して魚釣用リール6
1が装着された釣竿、63はスプール33前方のリール
本体21上部に装着されたレベルワインド機構で、従来
と同様、手動ハンドル47の回転操作に伴い、ドライブ
ギヤ51に噛合するピニオン65に結合されたトラバー
スカム軸67が回転して釣糸案内部材69がスプール3
1の軸方向へトラバース運動することにより、釣糸35
がスプール33に均一に巻回され、又、釣糸35の繰り
出しに伴い、スプール33に巻回された釣糸35が均一
に繰り出されるようになっている。
【0024】而して、本実施形態に係る魚釣用リール6
1は、上述した従来と同様の構成に加え、釣糸35にか
かる糸張力を計測する糸張力計測装置と、釣糸35の糸
長(繰出し量)を計測する糸長計測装置とを備えたもの
であるが、本実施形態に於ける糸張力計測装置は、先に
本出願人が特開平8−103195号公報で開示した糸
張力計測装置と基本的な構成を同じくし、又、糸長計測
装置は本出願人が特開平5−103567号公報で開示
したものと同一である。
1は、上述した従来と同様の構成に加え、釣糸35にか
かる糸張力を計測する糸張力計測装置と、釣糸35の糸
長(繰出し量)を計測する糸長計測装置とを備えたもの
であるが、本実施形態に於ける糸張力計測装置は、先に
本出願人が特開平8−103195号公報で開示した糸
張力計測装置と基本的な構成を同じくし、又、糸長計測
装置は本出願人が特開平5−103567号公報で開示
したものと同一である。
【0025】以下、これらを説明すると、図3の如く側
板23とリール本体21の上部前方には、防水構造を施
した電池ケース71やICモジュール73が組み付けら
れており、ICモジュール73内にはLCD表示器75
や図4に示す回路基板77が収納されている。そして、
糸張力計測装置や糸長計測装置で計測された釣糸35の
糸張力や糸長がLCD表示器75にデジタル表示される
ようになっている。
板23とリール本体21の上部前方には、防水構造を施
した電池ケース71やICモジュール73が組み付けら
れており、ICモジュール73内にはLCD表示器75
や図4に示す回路基板77が収納されている。そして、
糸張力計測装置や糸長計測装置で計測された釣糸35の
糸張力や糸長がLCD表示器75にデジタル表示される
ようになっている。
【0026】図4は糸張力計測装置を構成する磁気歪み
形トルクセンサの詳細を示し、図中、79,81は特開
昭59−166827号公報で開示された磁気歪み磁性
薄帯(以下「磁性薄帯」という)で、これらはスプール
軸31の外周に接着されている。そして、図5に示すよ
うに当該磁性薄帯79,81は、夫々、スプール軸31
の中心軸Oに対して45°及び−45°の方向に一軸磁
気異方性が付与されており、45°と−45°のものが
差動的に働くように配置されている。
形トルクセンサの詳細を示し、図中、79,81は特開
昭59−166827号公報で開示された磁気歪み磁性
薄帯(以下「磁性薄帯」という)で、これらはスプール
軸31の外周に接着されている。そして、図5に示すよ
うに当該磁性薄帯79,81は、夫々、スプール軸31
の中心軸Oに対して45°及び−45°の方向に一軸磁
気異方性が付与されており、45°と−45°のものが
差動的に働くように配置されている。
【0027】而して、一般にスプール33が釣糸巻取り
状態にあるとき、図4に示すようにピニオンギヤ41と
ドライブギヤ51の噛合部がスプール33の回転を抑え
る支点Pとなり、釣糸35に糸張力がかかると、スプー
ル33と当該支点Pの略中間部でスプール軸31が捩じ
られる。そこで、上記磁性薄帯79,81は、スプール
33とその回転を抑える上記支点Pの略中間部であるス
プール33のクラッチ側側面33aに沿って、スプール
軸31の外周に接着されている。
状態にあるとき、図4に示すようにピニオンギヤ41と
ドライブギヤ51の噛合部がスプール33の回転を抑え
る支点Pとなり、釣糸35に糸張力がかかると、スプー
ル33と当該支点Pの略中間部でスプール軸31が捩じ
られる。そこで、上記磁性薄帯79,81は、スプール
33とその回転を抑える上記支点Pの略中間部であるス
プール33のクラッチ側側面33aに沿って、スプール
軸31の外周に接着されている。
【0028】又、図4に於て、83はスプール軸31を
中心としてスプール33のクラッチ側側面33aに設け
た略円錐状のコイル収納部で、当該コイル収納部83内
に、その形状に沿って円錐状に成形した継鉄85がスプ
ール軸31と僅かな間隙(0.15mm)を開けて対向配
置され、そして、当該継鉄85内に励磁と検出の両作用
が可能なコイル87が、図6に示すようにスプール軸3
1の外周に近接して巻回されている。
中心としてスプール33のクラッチ側側面33aに設け
た略円錐状のコイル収納部で、当該コイル収納部83内
に、その形状に沿って円錐状に成形した継鉄85がスプ
ール軸31と僅かな間隙(0.15mm)を開けて対向配
置され、そして、当該継鉄85内に励磁と検出の両作用
が可能なコイル87が、図6に示すようにスプール軸3
1の外周に近接して巻回されている。
【0029】尚、図6は同図(a)に示すスプール軸3
1の外周に近接して巻回された中心軸Oを共有する円筒
状コイル87を、同図(b)の簡略化されたコイル87
により表すことを述べたコイルの簡略表示法に関するも
のである。又、図5に於て、89は20KHzの励磁電
流をコイル87に供給する発振回路で、当該発振回路8
9は図7に示すようにオペアンプ91を用いたRC発振
回路であって、発振周波数20KHzで磁性薄帯79,
81に磁化の差が生ずるだけの励磁電流を供給してい
る。
1の外周に近接して巻回された中心軸Oを共有する円筒
状コイル87を、同図(b)の簡略化されたコイル87
により表すことを述べたコイルの簡略表示法に関するも
のである。又、図5に於て、89は20KHzの励磁電
流をコイル87に供給する発振回路で、当該発振回路8
9は図7に示すようにオペアンプ91を用いたRC発振
回路であって、発振周波数20KHzで磁性薄帯79,
81に磁化の差が生ずるだけの励磁電流を供給してい
る。
【0030】而して、斯様に20KHzの励磁電流がコ
イル87に供給されると、図5に示すように磁束93が
発生して磁性薄帯79,81に鎖交する。そして、励磁
電流を磁性薄帯79,81の磁壁移動磁化過程を越えて
強くすると、磁性薄帯79,81間に磁化の大きさに差
が生じ、コイル87に磁化の差に比例した磁束が鎖交し
てスプール軸31のトルクに対応した誘起電圧が生ずる
ので、これをダイオード95や抵抗97,コンデンサ9
9からなる整流回路で直流電圧に整流して、磁気歪み形
トルクセンサ101の出力端子103から回路基板77
に出力するようになっている。
イル87に供給されると、図5に示すように磁束93が
発生して磁性薄帯79,81に鎖交する。そして、励磁
電流を磁性薄帯79,81の磁壁移動磁化過程を越えて
強くすると、磁性薄帯79,81間に磁化の大きさに差
が生じ、コイル87に磁化の差に比例した磁束が鎖交し
てスプール軸31のトルクに対応した誘起電圧が生ずる
ので、これをダイオード95や抵抗97,コンデンサ9
9からなる整流回路で直流電圧に整流して、磁気歪み形
トルクセンサ101の出力端子103から回路基板77
に出力するようになっている。
【0031】そして、回路基板77は、図8に示すよう
にマイクロコンピュータ105がこの直流電圧を検知
し、所定の演算処理をしてLCD表示器75に糸張力値
を表示する。即ち、図1に示すようにICモジュール3
7上の操作パネル107には糸張力表示スイッチ109
が配置されているが、当該糸張力表示スイッチ109を
操作すると、上記発振回路89がONとなって20KH
zの励磁電流をコイル87に供給し、図5に示すように
20KHzの磁束93がスプール軸31,軸受29,継
鉄85で構成される磁路の中を通る。
にマイクロコンピュータ105がこの直流電圧を検知
し、所定の演算処理をしてLCD表示器75に糸張力値
を表示する。即ち、図1に示すようにICモジュール3
7上の操作パネル107には糸張力表示スイッチ109
が配置されているが、当該糸張力表示スイッチ109を
操作すると、上記発振回路89がONとなって20KH
zの励磁電流をコイル87に供給し、図5に示すように
20KHzの磁束93がスプール軸31,軸受29,継
鉄85で構成される磁路の中を通る。
【0032】そして、このとき、図5に示すようにスプ
ール軸31に軸トルクTがかかって磁性薄帯79,81
が応力を受けて歪むと、出力端子103間に軸トルクT
の大きさに比例する直流電圧Vが現れ、マイクロコンピ
ュータ105のRAM111がこれを記憶するようにな
っている。そして、CPU113は、 T=aV+b ・・・(1) の計算式で直流電圧Vから軸トルクTを計算して記憶す
る。尚、a,bは比例定数で、実験的に求めた値をRO
M115に書き込んである。
ール軸31に軸トルクTがかかって磁性薄帯79,81
が応力を受けて歪むと、出力端子103間に軸トルクT
の大きさに比例する直流電圧Vが現れ、マイクロコンピ
ュータ105のRAM111がこれを記憶するようにな
っている。そして、CPU113は、 T=aV+b ・・・(1) の計算式で直流電圧Vから軸トルクTを計算して記憶す
る。尚、a,bは比例定数で、実験的に求めた値をRO
M115に書き込んである。
【0033】一方、図9に示すように軸トルクTは、力
学上、糸張力Fとスプール33に巻回された釣糸35の
糸巻表面までの半径(以下「糸巻半径」という)rとの
積で求められるから、軸トルクTを測定して糸張力Fを
求めるには糸巻半径rを測定しなければならない。然
し、糸巻半径rは釣糸35の繰出しや巻取りによって刻
々と変化するため、軸トルクTを測定して糸張力Fを計
測するには、スプール33に巻回された釣糸35の糸巻
半径rをその都度測定する必要がある。
学上、糸張力Fとスプール33に巻回された釣糸35の
糸巻表面までの半径(以下「糸巻半径」という)rとの
積で求められるから、軸トルクTを測定して糸張力Fを
求めるには糸巻半径rを測定しなければならない。然
し、糸巻半径rは釣糸35の繰出しや巻取りによって刻
々と変化するため、軸トルクTを測定して糸張力Fを計
測するには、スプール33に巻回された釣糸35の糸巻
半径rをその都度測定する必要がある。
【0034】そこで、本実施形態では、スプール33の
糸巻半径rを計測する手段として、既述したように本出
願人が特開平5−103567号公報で開示した糸長計
測装置を利用して行う。これを図1,図8及び図10に
基づいて説明すると、図1に示すように操作パネル10
7上には上記糸張力表示スイッチ109に加え、モード
切換えスイッチ117,規定巻径レベルデータ書込みス
イッチ119、そして、最終データ書込みスイッチ12
1が設けられている。
糸巻半径rを計測する手段として、既述したように本出
願人が特開平5−103567号公報で開示した糸長計
測装置を利用して行う。これを図1,図8及び図10に
基づいて説明すると、図1に示すように操作パネル10
7上には上記糸張力表示スイッチ109に加え、モード
切換えスイッチ117,規定巻径レベルデータ書込みス
イッチ119、そして、最終データ書込みスイッチ12
1が設けられている。
【0035】そして、図8に示すようにマイクロコンピ
ュータ105には、プログラムメモリ,データメモリ及
び入出力装置を制御管理して、与えられたジョブを処理
すべく必要な演算,転送処理を実行するCPU113
と、既述した計算式や後述する計算式等を格納したRO
M115と、CPU113での演算結果等のデータを記
憶するRAM111と、入力インターフェース123及
び出力インターフェース125とを備え、これらはバス
127を介してCPU113と接続されている。
ュータ105には、プログラムメモリ,データメモリ及
び入出力装置を制御管理して、与えられたジョブを処理
すべく必要な演算,転送処理を実行するCPU113
と、既述した計算式や後述する計算式等を格納したRO
M115と、CPU113での演算結果等のデータを記
憶するRAM111と、入力インターフェース123及
び出力インターフェース125とを備え、これらはバス
127を介してCPU113と接続されている。
【0036】又、図8中、129,131はリール本体
21に装着した一対のリードスイッチ、133はこれに
対向してスプール33のクラッチ側側面33aに固着し
た複数のマグネットで、リードスイッチ129,131
がマグネット133によっていずれか先にON/OFF
されることで得られるスプール33の正転,逆転判定信
号を入力インターフェース123を介してCPU113
に取り込むことで、内蔵のアップ/ダウンカウンタ13
5をアップカウント又はダウンカウント状態にセットす
るようになっている。そして、リードスイッチ129,
131のON/OFFにより得られるスプール33の回
転パルスを、入力インターフェース123を介してアッ
プ/ダウンカウンタ135に入力することにより、当該
アップ/ダウンカウンタ135をアップカウント又はダ
ウンカウントさせるようになっている。
21に装着した一対のリードスイッチ、133はこれに
対向してスプール33のクラッチ側側面33aに固着し
た複数のマグネットで、リードスイッチ129,131
がマグネット133によっていずれか先にON/OFF
されることで得られるスプール33の正転,逆転判定信
号を入力インターフェース123を介してCPU113
に取り込むことで、内蔵のアップ/ダウンカウンタ13
5をアップカウント又はダウンカウント状態にセットす
るようになっている。そして、リードスイッチ129,
131のON/OFFにより得られるスプール33の回
転パルスを、入力インターフェース123を介してアッ
プ/ダウンカウンタ135に入力することにより、当該
アップ/ダウンカウンタ135をアップカウント又はダ
ウンカウントさせるようになっている。
【0037】そして、入力インターフェース123に、
糸張力表示スイッチ109やモード切換えスイッチ11
7や規定巻径レベルデータ書込みスイッチ119,最終
データ書込みスイッチ121等が接続され、又、出力イ
ンターフェース125にはデコーダ137を介してLC
D表示器75が接続されている。次に、図10について
説明する。
糸張力表示スイッチ109やモード切換えスイッチ11
7や規定巻径レベルデータ書込みスイッチ119,最終
データ書込みスイッチ121等が接続され、又、出力イ
ンターフェース125にはデコーダ137を介してLC
D表示器75が接続されている。次に、図10について
説明する。
【0038】図10はスプール33の回転数と、スプー
ル33に巻かれた釣糸35の糸巻径及び糸長の関係を示
すもので、図中、 D :釣糸35が規定巻径レベル37まで巻き取られた
際の巻糸径 D0 :スプール33の底径 D1 :釣糸35が最後まで巻き取られた際の全巻回糸巻
径 H :規定巻径レベル37までのスプール33の溝深さ を夫々示している。
ル33に巻かれた釣糸35の糸巻径及び糸長の関係を示
すもので、図中、 D :釣糸35が規定巻径レベル37まで巻き取られた
際の巻糸径 D0 :スプール33の底径 D1 :釣糸35が最後まで巻き取られた際の全巻回糸巻
径 H :規定巻径レベル37までのスプール33の溝深さ を夫々示している。
【0039】そして、特開平5−103567号公報で
開示した糸長計測装置と同様、本実施形態にあっても、
実釣に先立ち、釣人が釣糸35を規定巻径レベル37ま
で巻回した際に、先ず、その巻径レベル37までのスプ
ール33の回転数Nを入力し、次に、釣糸35を最後ま
で巻回したときの全巻回糸巻径D1 に対するスプール3
3の総回転数Ne を入力して、マイクロコンピュータ1
05のROM115に格納された計算式 L=dNa 2 +eNa ・・・(2) 但し、Na :実釣時のスプール33の実回転数 d=−πH/N:定数 e=π(Do +2HNe /N):定数 Ne :全巻回糸巻径D1 に対するスプール33の総回転
数 N :規定巻径レベル37まで釣糸35を巻回したとき
のスプール33の回転数 から、スプール33の実回転数Na に応じた繰出し糸長
Lを演算し計測するものである。
開示した糸長計測装置と同様、本実施形態にあっても、
実釣に先立ち、釣人が釣糸35を規定巻径レベル37ま
で巻回した際に、先ず、その巻径レベル37までのスプ
ール33の回転数Nを入力し、次に、釣糸35を最後ま
で巻回したときの全巻回糸巻径D1 に対するスプール3
3の総回転数Ne を入力して、マイクロコンピュータ1
05のROM115に格納された計算式 L=dNa 2 +eNa ・・・(2) 但し、Na :実釣時のスプール33の実回転数 d=−πH/N:定数 e=π(Do +2HNe /N):定数 Ne :全巻回糸巻径D1 に対するスプール33の総回転
数 N :規定巻径レベル37まで釣糸35を巻回したとき
のスプール33の回転数 から、スプール33の実回転数Na に応じた繰出し糸長
Lを演算し計測するものである。
【0040】尚、巻径レベル37までのスプール33の
回転数Nや全巻回糸巻径D1 までのスプール33の総回
転数Ne 、そして、スプール33の実回転数Na は、夫
々、アップ・ダウンカウンタ135で計数されて、各計
数値がマイクロコンピュータ105のRAM111に格
納されるようになっている。ここで、スプール33の底
径Do からDを経てD1 まで釣糸35を巻いたときのス
プール33の回転数Nと総回転数Ne を入力する場合を
説明する。
回転数Nや全巻回糸巻径D1 までのスプール33の総回
転数Ne 、そして、スプール33の実回転数Na は、夫
々、アップ・ダウンカウンタ135で計数されて、各計
数値がマイクロコンピュータ105のRAM111に格
納されるようになっている。ここで、スプール33の底
径Do からDを経てD1 まで釣糸35を巻いたときのス
プール33の回転数Nと総回転数Ne を入力する場合を
説明する。
【0041】先ず、電源が入ると、マイクロコンピュー
タ105が初期設定され、スタート状態に置かれる。そ
して、斯かる状態で釣人がモード切換えスイッチ117
を操作すると、マイクロコンピュータ105はスプール
回転数入力モードに設定される。
タ105が初期設定され、スタート状態に置かれる。そ
して、斯かる状態で釣人がモード切換えスイッチ117
を操作すると、マイクロコンピュータ105はスプール
回転数入力モードに設定される。
【0042】次に、釣糸35の一端をスプール33の底
径部に結び付け、ハンドル47を回転操作してスプール
33を回転し乍ら釣糸35を順次巻き取る。このとき、
スプール33の回転に同期して、図1の実線及び二点鎖
線で示すようにレベルワインド機構63の釣糸案内部材
69がスプール33の幅方向へトラバース運動して、釣
糸35は均一な巻きレベルで、且つ均一な密度でスプー
ル33に巻回される。
径部に結び付け、ハンドル47を回転操作してスプール
33を回転し乍ら釣糸35を順次巻き取る。このとき、
スプール33の回転に同期して、図1の実線及び二点鎖
線で示すようにレベルワインド機構63の釣糸案内部材
69がスプール33の幅方向へトラバース運動して、釣
糸35は均一な巻きレベルで、且つ均一な密度でスプー
ル33に巻回される。
【0043】又、斯様にスプール33が巻取り方向に回
転すると、アップ・ダウンカウンタ135はアップカウ
ントに設定され、これに伴いリードスイッチ129,1
31から出力されるスプール33の回転毎のパルス信号
は、入力インターフェース123を介してアップ・ダウ
ンカウンタ135に取り込まれ、順次アップカウントさ
れる。
転すると、アップ・ダウンカウンタ135はアップカウ
ントに設定され、これに伴いリードスイッチ129,1
31から出力されるスプール33の回転毎のパルス信号
は、入力インターフェース123を介してアップ・ダウ
ンカウンタ135に取り込まれ、順次アップカウントさ
れる。
【0044】そして、釣糸35を規定巻径レベル35ま
で巻き取った処で巻取り操作を停止して規定巻径レベル
データ書込みスイッチ119を押すと、アップ・ダウン
カウンタ135の計数値が巻径レベル37までのスプー
ル33の回転数NとしてRAM111に格納されるか
ら、この基礎データによって、先ず、規定巻径レベル3
7に対する上記定数d=−πH/Nが決定される。
で巻き取った処で巻取り操作を停止して規定巻径レベル
データ書込みスイッチ119を押すと、アップ・ダウン
カウンタ135の計数値が巻径レベル37までのスプー
ル33の回転数NとしてRAM111に格納されるか
ら、この基礎データによって、先ず、規定巻径レベル3
7に対する上記定数d=−πH/Nが決定される。
【0045】この後、モード切換えスイッチ117を再
び操作してマイクロコンピュータ105をスプール回転
数入力モードに設定した後、ハンドル47を更に回転操
作して釣糸35を最後まで、即ち、全巻回糸巻径D1 ま
でスプール33に巻き取った処で最終データ書込みスイ
ッチ121を操作すると、アップ・ダウンカウンタ13
5の計数値が、全巻回糸巻径D1 までのスプール33の
総回転数Ne としてRAM111に格納されて、定数e
=π(Do +2HNe /N)が決定され、計算式(2)
の定数d,e、即ち、基礎データの書込みが完了するこ
ととなる。
び操作してマイクロコンピュータ105をスプール回転
数入力モードに設定した後、ハンドル47を更に回転操
作して釣糸35を最後まで、即ち、全巻回糸巻径D1 ま
でスプール33に巻き取った処で最終データ書込みスイ
ッチ121を操作すると、アップ・ダウンカウンタ13
5の計数値が、全巻回糸巻径D1 までのスプール33の
総回転数Ne としてRAM111に格納されて、定数e
=π(Do +2HNe /N)が決定され、計算式(2)
の定数d,e、即ち、基礎データの書込みが完了するこ
ととなる。
【0046】従って、この後は、実釣時に於けるスプー
ル33の回転に伴って出力されるリードスイッチ12
9,131からのパルス信号がアップ・ダウンカウンタ
135で順次カウントされ、その計数値Na を基に上記
計算式(2)の演算が実行されて、この演算結果が釣糸
35の糸長LとしてLCD表示器75に表示されるよう
になっている。
ル33の回転に伴って出力されるリードスイッチ12
9,131からのパルス信号がアップ・ダウンカウンタ
135で順次カウントされ、その計数値Na を基に上記
計算式(2)の演算が実行されて、この演算結果が釣糸
35の糸長LとしてLCD表示器75に表示されるよう
になっている。
【0047】そして、本実施形態に於ける糸張力計測装
置は、アップ/ダウンカウンタ135によるスプール3
3の実回転数Na と上記(2)式で演算された糸長Lか
ら、糸巻半径rを、計算式 r=L/(π×Na)×1/2 ・・・(3) によって求め、斯かる糸巻半径rを利用して糸張力Fを
求めるものである。
置は、アップ/ダウンカウンタ135によるスプール3
3の実回転数Na と上記(2)式で演算された糸長Lか
ら、糸巻半径rを、計算式 r=L/(π×Na)×1/2 ・・・(3) によって求め、斯かる糸巻半径rを利用して糸張力Fを
求めるものである。
【0048】このように、本実施形態に係る糸張力計測
装置は、糸長計測で用いる上記(2)の計算式と(3)
の計算式を糸巻径計算式として設定し、この糸巻径計算
式から糸巻半径rを求めることで図20に示した発信器
5や受信器7を不要として、魚釣用リール61の軽量化
を図っている。その他、図1中、139は釣竿57に装
着したガイドである。
装置は、糸長計測で用いる上記(2)の計算式と(3)
の計算式を糸巻径計算式として設定し、この糸巻径計算
式から糸巻半径rを求めることで図20に示した発信器
5や受信器7を不要として、魚釣用リール61の軽量化
を図っている。その他、図1中、139は釣竿57に装
着したガイドである。
【0049】本実施形態はこのように構成されており、
次に、本実施形態に於ける糸張力計測動作を図11に示
すフローチャートに従って説明する。図11のプログラ
ムがスタートすると、先ず、ステップS1に於て、「糸
張力表示が求められているか」が判定される。このと
き、操作パネル107上の糸張力表示スイッチ109が
操作されていなければ、ステップS2に進んで、既述し
た糸長計測装置で計測された糸長がLCD表示器75に
表示されることとなる。
次に、本実施形態に於ける糸張力計測動作を図11に示
すフローチャートに従って説明する。図11のプログラ
ムがスタートすると、先ず、ステップS1に於て、「糸
張力表示が求められているか」が判定される。このと
き、操作パネル107上の糸張力表示スイッチ109が
操作されていなければ、ステップS2に進んで、既述し
た糸長計測装置で計測された糸長がLCD表示器75に
表示されることとなる。
【0050】一方、ステップS1で「糸張力表示が求め
られている」と判定されると、或いは又、ステップS2
で糸長表示が行われている際に糸張力表示スイッチ10
9が操作されると、ステップS3に進み、マイクロコン
ピュータ105が発振回路89の電源をONにしてコイ
ル87との間で図5の回路を形成するので、20KHz
の励磁電流がコイル87に供給され、図5の如く20K
Hzの磁束93がスプール軸31,軸受29,継鉄85
で構成される磁路の中を通る。
られている」と判定されると、或いは又、ステップS2
で糸長表示が行われている際に糸張力表示スイッチ10
9が操作されると、ステップS3に進み、マイクロコン
ピュータ105が発振回路89の電源をONにしてコイ
ル87との間で図5の回路を形成するので、20KHz
の励磁電流がコイル87に供給され、図5の如く20K
Hzの磁束93がスプール軸31,軸受29,継鉄85
で構成される磁路の中を通る。
【0051】そして、スプール軸31に軸トルクTがか
かって磁性薄帯79,81が応力を受けて歪むと、糸張
力の変化によって生ずる磁性薄帯79,81の透磁率の
変化が、出力端子103間に軸トルクTの大きさに比例
する直流電圧Vとして現れるので、マイクロコンピュー
タ105のRAM111がコイル87の出力電圧Vを取
り込み記憶する(ステップS4)。
かって磁性薄帯79,81が応力を受けて歪むと、糸張
力の変化によって生ずる磁性薄帯79,81の透磁率の
変化が、出力端子103間に軸トルクTの大きさに比例
する直流電圧Vとして現れるので、マイクロコンピュー
タ105のRAM111がコイル87の出力電圧Vを取
り込み記憶する(ステップS4)。
【0052】次いで、CPU105はステップS5に於
て、上述した(1)の計算式T=aV+bで軸トルクT
を演算して記憶する。そして、この間も糸長計測装置は
常に作動しているから、CPU105は上記(2),
(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求め(ステ
ップS6)、軸トルクT=糸張力F×糸巻半径rである
から、 F=T/r ・・・(4) の演算式から糸張力F〔kg〕を演算して(ステップS
7)、LCD表示器75に糸張力値を表示させることと
なる(ステップS8)。
て、上述した(1)の計算式T=aV+bで軸トルクT
を演算して記憶する。そして、この間も糸長計測装置は
常に作動しているから、CPU105は上記(2),
(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求め(ステ
ップS6)、軸トルクT=糸張力F×糸巻半径rである
から、 F=T/r ・・・(4) の演算式から糸張力F〔kg〕を演算して(ステップS
7)、LCD表示器75に糸張力値を表示させることと
なる(ステップS8)。
【0053】従って、釣人はLCD表示器75の表示を
見ることで、現在の糸張力Fがどの程度であるかを容易
に判断できることとなる。このように、本実施形態によ
っても、本出願人が特開平8−103195号公報で開
示した糸張力計測装置と同様、LCD表示器75の表示
を見ることによって、釣人は実際にどの程度の糸張力が
釣糸35に作用しているのか容易に判断できるので、釣
糸35の許容張力範囲内でのドラグ力の調節が可能とな
って糸切れが減少すると共に、初心者は従来の如く太め
の釣糸を使用する必要がなくなり、細い釣糸を小型のリ
ールに巻くことができて使い勝手が向上する等の利点を
有する。
見ることで、現在の糸張力Fがどの程度であるかを容易
に判断できることとなる。このように、本実施形態によ
っても、本出願人が特開平8−103195号公報で開
示した糸張力計測装置と同様、LCD表示器75の表示
を見ることによって、釣人は実際にどの程度の糸張力が
釣糸35に作用しているのか容易に判断できるので、釣
糸35の許容張力範囲内でのドラグ力の調節が可能とな
って糸切れが減少すると共に、初心者は従来の如く太め
の釣糸を使用する必要がなくなり、細い釣糸を小型のリ
ールに巻くことができて使い勝手が向上する等の利点を
有する。
【0054】而も、本実施形態によれば、図20に示す
発信器5や受信器7を用いることなく糸張力の計測が可
能であるから、斯かる従来例に比しリール本体21が嵩
張ることがなくなり、魚釣用リール61全体の軽量化が
可能となった。図12は請求項2及び請求項3の一実施
形態に係る魚釣用リールの平面図で、既述したように、
レベルワインド機構63の釣糸案内部材69によってス
プール33の左右両端部に案内される釣糸35は、二点
鎖線で示すようにスプール33の中央に案内される場合
に対しガイド139との間に角度が付いた状態となるた
め、ガイド139や巻回された釣糸35相互の摩擦等の
作用で、実際に釣糸35にかかっている張力よりも低い
糸張力値が検出されて、実際の糸張力との間に誤差が生
じてしまう虞がある。
発信器5や受信器7を用いることなく糸張力の計測が可
能であるから、斯かる従来例に比しリール本体21が嵩
張ることがなくなり、魚釣用リール61全体の軽量化が
可能となった。図12は請求項2及び請求項3の一実施
形態に係る魚釣用リールの平面図で、既述したように、
レベルワインド機構63の釣糸案内部材69によってス
プール33の左右両端部に案内される釣糸35は、二点
鎖線で示すようにスプール33の中央に案内される場合
に対しガイド139との間に角度が付いた状態となるた
め、ガイド139や巻回された釣糸35相互の摩擦等の
作用で、実際に釣糸35にかかっている張力よりも低い
糸張力値が検出されて、実際の糸張力との間に誤差が生
じてしまう虞がある。
【0055】そこで、本実施形態は、斯かる実情に鑑
み、この誤差をなくして精度の高い糸張力計測を可能と
したものである。以下、本実施形態を図面に基づき詳細
に説明するが、発明部分を除く構成は上記実施形態と同
様であるので、同一のものには同一符号を付してそれら
の説明は省略する。
み、この誤差をなくして精度の高い糸張力計測を可能と
したものである。以下、本実施形態を図面に基づき詳細
に説明するが、発明部分を除く構成は上記実施形態と同
様であるので、同一のものには同一符号を付してそれら
の説明は省略する。
【0056】図12に於て、141は釣糸案内部材69
に装着されたマグネット、143,145,147,1
49,151は夫々当該マグネット141に対向してI
Cモジュール73側に装着されたリードスイッチで、各
リードスイッチ143,145,147,149,15
1は、夫々、図13に示すように釣糸案内部材69のト
ラバース運動に伴うマグネット141の移動によってO
N/OFFするようになっており、各リードスイッチ1
43,145,147,149,151のON/OFF
信号は、マイクロコンピュータ105に入力されてい
る。
に装着されたマグネット、143,145,147,1
49,151は夫々当該マグネット141に対向してI
Cモジュール73側に装着されたリードスイッチで、各
リードスイッチ143,145,147,149,15
1は、夫々、図13に示すように釣糸案内部材69のト
ラバース運動に伴うマグネット141の移動によってO
N/OFFするようになっており、各リードスイッチ1
43,145,147,149,151のON/OFF
信号は、マイクロコンピュータ105に入力されてい
る。
【0057】そして、リードスイッチ147は、釣糸3
5がスプール33の中央に案内される位置、即ち、図1
2及び図13に示すように竿先側からガイド139を通
ってスプール33に釣糸35が一直線状に伸びる位置に
配置され、又、リードスイッチ151は、釣糸35がス
プール33の端部に案内される位置にリードスイッチ1
47から距離f1を開けて配置されている。そして、他
のリードスイッチ143,145,149も、夫々、リ
ードスイッチ147から距離f2,f3,f4(f1≠
f2≠f3≠f4)を開けてリードスイッチ147の左
右に配置されている。
5がスプール33の中央に案内される位置、即ち、図1
2及び図13に示すように竿先側からガイド139を通
ってスプール33に釣糸35が一直線状に伸びる位置に
配置され、又、リードスイッチ151は、釣糸35がス
プール33の端部に案内される位置にリードスイッチ1
47から距離f1を開けて配置されている。そして、他
のリードスイッチ143,145,149も、夫々、リ
ードスイッチ147から距離f2,f3,f4(f1≠
f2≠f3≠f4)を開けてリードスイッチ147の左
右に配置されている。
【0058】一方、釣糸案内部材69からガイド139
までの距離hは、魚釣用リール153を装着する釣竿5
7毎に異なるから、釣人が実釣に当たり距離hを図っ
て、これを図示しない入力スイッチを介してマイクロコ
ンピュータ105に入力すると、CPU113は、マグ
ネット141が各リードスイッチ143,145,14
9,151をONとする際の釣糸35の傾き角度θ1,
θ2,θ3,θ4を、夫々、三角関数(tanθ1=f
2/h,tanθ2=f3/h,tanθ3=f4/
h,tanθ4=f1/h)で求めて、これをRAM1
11に記憶させるようになっている。
までの距離hは、魚釣用リール153を装着する釣竿5
7毎に異なるから、釣人が実釣に当たり距離hを図っ
て、これを図示しない入力スイッチを介してマイクロコ
ンピュータ105に入力すると、CPU113は、マグ
ネット141が各リードスイッチ143,145,14
9,151をONとする際の釣糸35の傾き角度θ1,
θ2,θ3,θ4を、夫々、三角関数(tanθ1=f
2/h,tanθ2=f3/h,tanθ3=f4/
h,tanθ4=f1/h)で求めて、これをRAM1
11に記憶させるようになっている。
【0059】そして、ROM115には、釣糸35の傾
き角度に応じた補正値が記憶されており、CPU105
は上述した(2),(3)による糸巻径計算式から糸巻
半径rを求めてF=T/rの演算式から糸張力F〔k
g〕を演算する際に、傾き角度θ1,θ2,θ3,θ4
に応じた補正値を選択し、この補正値で糸張力を補正し
てLCD表示器75に補正糸張力値を表示させるように
なっている。
き角度に応じた補正値が記憶されており、CPU105
は上述した(2),(3)による糸巻径計算式から糸巻
半径rを求めてF=T/rの演算式から糸張力F〔k
g〕を演算する際に、傾き角度θ1,θ2,θ3,θ4
に応じた補正値を選択し、この補正値で糸張力を補正し
てLCD表示器75に補正糸張力値を表示させるように
なっている。
【0060】従って、釣糸案内部材69からガイド13
9までの距離が異なる(例えば、距離h1)他の釣竿を
使用する際には、釣人が実釣に当たり、距離h1を図っ
てこれをマイクロコンピュータ105に入力すると、C
PU113は、マグネット141が各リードスイッチ1
43,145,149,151をONとする際の釣糸3
5の傾き角度を、夫々、同様にf2/h1,f3/h
1,f4/h1,f1/h1から求めてこれをRAM1
11に記憶させ、CPU105は上述した(2),
(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=
T/rの演算式から糸張力F〔kg〕を演算する際に、
ROM115に記憶させた釣糸35の傾き角度毎の補正
値で糸張力を補正して、LCD表示器75に補正糸張力
値を表示させることとなる。
9までの距離が異なる(例えば、距離h1)他の釣竿を
使用する際には、釣人が実釣に当たり、距離h1を図っ
てこれをマイクロコンピュータ105に入力すると、C
PU113は、マグネット141が各リードスイッチ1
43,145,149,151をONとする際の釣糸3
5の傾き角度を、夫々、同様にf2/h1,f3/h
1,f4/h1,f1/h1から求めてこれをRAM1
11に記憶させ、CPU105は上述した(2),
(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=
T/rの演算式から糸張力F〔kg〕を演算する際に、
ROM115に記憶させた釣糸35の傾き角度毎の補正
値で糸張力を補正して、LCD表示器75に補正糸張力
値を表示させることとなる。
【0061】このように、本実施形態によれば、上記実
施形態と同様、所期の目的を達成することができること
は勿論、実際に釣糸35にかかっている糸張力と計測し
た糸張力値との間に誤差が生じることがなくなり、精度
の高い糸張力計測が可能となった。ところで、レベルワ
インド機構63による釣糸35の傾き角度の変化に伴う
糸張力の変化の他、既述したように例えばスプール33
がある一定の回転速度で回転しているときと、スプール
33に加速度がついて回転速度が変化しているときとで
は、釣糸35にかかる糸張力が変化しているにも拘わら
ず、上述した検出コイル87に現れる直流電圧Vが変わ
らないため、斯かる直流電圧値Vに基づいて求められた
軸トルクTによって演算手段が演算した糸張力と実際の
糸張力との間に誤差が生じ、又、静止状態にあるスプー
ル軸33が回転し始めるとき糸張力が最も強く、回転速
度が速くなって釣糸35の繰出し速度を超えると糸張力
がなくなる等、スプール33の回転速度の変化に伴い糸
張力も変化する。
施形態と同様、所期の目的を達成することができること
は勿論、実際に釣糸35にかかっている糸張力と計測し
た糸張力値との間に誤差が生じることがなくなり、精度
の高い糸張力計測が可能となった。ところで、レベルワ
インド機構63による釣糸35の傾き角度の変化に伴う
糸張力の変化の他、既述したように例えばスプール33
がある一定の回転速度で回転しているときと、スプール
33に加速度がついて回転速度が変化しているときとで
は、釣糸35にかかる糸張力が変化しているにも拘わら
ず、上述した検出コイル87に現れる直流電圧Vが変わ
らないため、斯かる直流電圧値Vに基づいて求められた
軸トルクTによって演算手段が演算した糸張力と実際の
糸張力との間に誤差が生じ、又、静止状態にあるスプー
ル軸33が回転し始めるとき糸張力が最も強く、回転速
度が速くなって釣糸35の繰出し速度を超えると糸張力
がなくなる等、スプール33の回転速度の変化に伴い糸
張力も変化する。
【0062】そこで、図示しない請求項2及び請求項3
の第二実施形態に係る魚釣用リールでは、上記第一実施
形態の糸張力値の補正に代え、上述した(2),(3)
による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=T/r
の演算式で糸張力F〔kg〕を演算する際に、CPU1
05は、既述したマグネット133によるリードスイッ
チ129,131の回転パルス信号からスプール33の
回転角速度v(rad/s)を求めて、図14に示すよ
うにタイマで計測した単位時間t0(秒;s)当たりの
回転角速度v1 ,v2から回転角加速度ω(rad/s2
)を、 ω=(v2−v1 )/t0 の計算式で求めた後、上述した(1)の計算式で演算し
た実測トルクTから、補正軸トルクT1 を、 T1 =T/(1+ω) の計算式で求め、CPU105は、この補正軸トルクT
1 と上記(2),(3)で求めた糸巻半径rから、補正
糸張力F1〔kg〕を、 F1=T1 /r の演算式で演算して、LCD表示器75に補正糸張力F
1を表示させるようになっている。
の第二実施形態に係る魚釣用リールでは、上記第一実施
形態の糸張力値の補正に代え、上述した(2),(3)
による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=T/r
の演算式で糸張力F〔kg〕を演算する際に、CPU1
05は、既述したマグネット133によるリードスイッ
チ129,131の回転パルス信号からスプール33の
回転角速度v(rad/s)を求めて、図14に示すよ
うにタイマで計測した単位時間t0(秒;s)当たりの
回転角速度v1 ,v2から回転角加速度ω(rad/s2
)を、 ω=(v2−v1 )/t0 の計算式で求めた後、上述した(1)の計算式で演算し
た実測トルクTから、補正軸トルクT1 を、 T1 =T/(1+ω) の計算式で求め、CPU105は、この補正軸トルクT
1 と上記(2),(3)で求めた糸巻半径rから、補正
糸張力F1〔kg〕を、 F1=T1 /r の演算式で演算して、LCD表示器75に補正糸張力F
1を表示させるようになっている。
【0063】尚、その他の構成は図1に示す実施形態と
同様であるので、それらの説明は省略する。このよう
に、本実施形態によれば、回転角加速度に応じスプール
33の回転速度が変化して糸張力が変化しても、その回
転角加速度に応じ糸張力を補正していくので、本実施形
態によっても、図1に示す実施形態と同様、所期の目的
を達成することができることは勿論、実際に釣糸35に
かかっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が
生じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能と
なる。
同様であるので、それらの説明は省略する。このよう
に、本実施形態によれば、回転角加速度に応じスプール
33の回転速度が変化して糸張力が変化しても、その回
転角加速度に応じ糸張力を補正していくので、本実施形
態によっても、図1に示す実施形態と同様、所期の目的
を達成することができることは勿論、実際に釣糸35に
かかっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が
生じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能と
なる。
【0064】又、請求項2及び請求項3の第一実施形態
と第二実施形態の構成を合わせもった魚釣用リールによ
れば、更に精度の高い糸張力計測が可能である。尚、上
記各実施形態では、糸張力計測装置や糸長計測装置で計
測された釣糸35の糸張力や糸長をLCD表示器75に
デジタル表示する構成であるが、図15及び図16に示
す魚釣用リール155のように、糸長を詳細に表示させ
るデジタル表示器157と、糸長を概略的に表示させる
水深表示針159を備えたアナログ表示器161をIC
モジュール73-1の操作パネル107-1上に設けてもよ
いし、又、図17に示すようにデジタル表示器157に
加え、目覚まし時計のアラーム針と同様の機構からなる
棚停止用針163を装着したアナログ表示器165を操
作パネル107-1上に設けると共に、当該棚停止用針1
63の操作スイッチ167を操作パネル107-1上に設
けて、水深表示針159が棚停止用針163と重なった
処で、図示しない報知手段で仕掛けが棚停止位置に達し
たことを報知させるようにしてもよい。
と第二実施形態の構成を合わせもった魚釣用リールによ
れば、更に精度の高い糸張力計測が可能である。尚、上
記各実施形態では、糸張力計測装置や糸長計測装置で計
測された釣糸35の糸張力や糸長をLCD表示器75に
デジタル表示する構成であるが、図15及び図16に示
す魚釣用リール155のように、糸長を詳細に表示させ
るデジタル表示器157と、糸長を概略的に表示させる
水深表示針159を備えたアナログ表示器161をIC
モジュール73-1の操作パネル107-1上に設けてもよ
いし、又、図17に示すようにデジタル表示器157に
加え、目覚まし時計のアラーム針と同様の機構からなる
棚停止用針163を装着したアナログ表示器165を操
作パネル107-1上に設けると共に、当該棚停止用針1
63の操作スイッチ167を操作パネル107-1上に設
けて、水深表示針159が棚停止用針163と重なった
処で、図示しない報知手段で仕掛けが棚停止位置に達し
たことを報知させるようにしてもよい。
【0065】更に又、図18に示すように水面からの水
深表示を概略的に行う長針の水深表示針169と、底か
らの水深表示を概略的に行う短針の水深表示針171を
備えたアナログ表示器173を操作パネル107-1上に
設けると共に、当該アナログ表示器173の表示盤17
5に水面からの水深表示を詳細に行うデジタル表示器1
77を設けて、アナログ時計の午前0時に対応する表示
盤175の目盛りを「0」としたり、図19の如く更に
コマセタイマ179を装着してもよい。
深表示を概略的に行う長針の水深表示針169と、底か
らの水深表示を概略的に行う短針の水深表示針171を
備えたアナログ表示器173を操作パネル107-1上に
設けると共に、当該アナログ表示器173の表示盤17
5に水面からの水深表示を詳細に行うデジタル表示器1
77を設けて、アナログ時計の午前0時に対応する表示
盤175の目盛りを「0」としたり、図19の如く更に
コマセタイマ179を装着してもよい。
【0066】而して、図15及び図16に示す実施形態
によれば、デジタル表示器157によって詳細な糸長が
確認できると共に、アナログ表示器161によって感覚
的に状況(仕掛けの水深が浅いか深いか)が把握し易い
利点を有する。そして、図17に示す実施形態では、仕
掛けが棚停止位置に対して上か下かが容易に把握できる
し、図18に示す実施形態にあっても、水面や底からの
水深がアナログ表示器173によって感覚的に把握し易
いため、より魚釣用リールの実用性が向上する利点を有
する。
によれば、デジタル表示器157によって詳細な糸長が
確認できると共に、アナログ表示器161によって感覚
的に状況(仕掛けの水深が浅いか深いか)が把握し易い
利点を有する。そして、図17に示す実施形態では、仕
掛けが棚停止位置に対して上か下かが容易に把握できる
し、図18に示す実施形態にあっても、水面や底からの
水深がアナログ表示器173によって感覚的に把握し易
いため、より魚釣用リールの実用性が向上する利点を有
する。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る魚釣
用リールによれば、表示器の表示を見ることによって、
釣人は実際にどの程度の糸張力が釣糸に作用しているの
か容易に判断できるので、釣糸の許容張力範囲内でのド
ラグ力の調節が可能となって糸切れが減少すると共に、
初心者は従来の如く太めの釣糸を使用する必要がなくな
り、細い釣糸を小型のリールに巻くことができて使い勝
手が向上する等の利点を有する。
用リールによれば、表示器の表示を見ることによって、
釣人は実際にどの程度の糸張力が釣糸に作用しているの
か容易に判断できるので、釣糸の許容張力範囲内でのド
ラグ力の調節が可能となって糸切れが減少すると共に、
初心者は従来の如く太めの釣糸を使用する必要がなくな
り、細い釣糸を小型のリールに巻くことができて使い勝
手が向上する等の利点を有する。
【0068】而も、本発明によれば、従来の如き発信器
や受信器をリール本体に装着することなく糸張力の計測
が可能であるから、従来に比しリール本体が嵩張ること
がなくなり、魚釣用リール全体の軽量化が可能となっ
た。又、請求項2に係る発明によれば、実際に釣糸にか
かっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が生
じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能とな
った。
や受信器をリール本体に装着することなく糸張力の計測
が可能であるから、従来に比しリール本体が嵩張ること
がなくなり、魚釣用リール全体の軽量化が可能となっ
た。又、請求項2に係る発明によれば、実際に釣糸にか
かっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が生
じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能とな
った。
【0069】そして、請求項3に係る発明によれば、従
来に比しリール本体が嵩張ることがなくなって魚釣用リ
ール全体の軽量化が可能となると共に、精度の高い糸張
力計測が可能である。
来に比しリール本体が嵩張ることがなくなって魚釣用リ
ール全体の軽量化が可能となると共に、精度の高い糸張
力計測が可能である。
【図1】請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールの平
面図である。
面図である。
【図2】図1に示す魚釣用リールの切欠き正面図であ
る。
る。
【図3】図1に示す魚釣用リールの全体斜視図である。
【図4】磁気歪み形トルクセンサの一実施形態の要部断
面図である。
面図である。
【図5】磁気歪み形トルクセンサの原理図である。
【図6】コイルの簡略表示法を示す説明図である。
【図7】発振回路の一実施形態である。
【図8】図1に示す魚釣用リールの制御図である。
【図9】軸トルクと糸張力の関係を示す説明図である。
【図10】糸長計測及び糸張力計測に用いる糸巻径の説
明図である。
明図である。
【図11】本実施形態に於ける糸張力計測動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図12】請求項2及び請求項3の一実施形態に係る魚
釣用リールの平面図である。
釣用リールの平面図である。
【図13】釣糸案内部材のトラバース運動によって生ず
る釣糸の傾き角度を示す説明図である。
る釣糸の傾き角度を示す説明図である。
【図14】単位時間当たりの回転角加速度を求める計算
式の説明図である。
式の説明図である。
【図15】デジタル表示器とアナログ表示器を備えた魚
釣用リールの一実施形態の平面図である。
釣用リールの一実施形態の平面図である。
【図16】図15に示す魚釣用リールのデジタル表示器
とアナログ表示器の拡大平面図である。
とアナログ表示器の拡大平面図である。
【図17】デジタル表示器とアナログ表示器の変形例の
拡大平面図である。
拡大平面図である。
【図18】デジタル表示器とアナログ表示器の他の変形
例の拡大平面図である。
例の拡大平面図である。
【図19】デジタル表示器とアナログ表示器の更に他の
変形例の拡大平面図である。
変形例の拡大平面図である。
【図20】従来の糸張力計測装置を備えた魚釣用リール
の平面図である。
の平面図である。
21 リール本体 31 スプール軸 33 スプール 35 釣糸 37 規定巻径レベル 61,153,155 魚釣用リール 63 レベルワインド機構 105 マイクロコンピュータ 109 糸張力表示スイッチ 139 ガイド 141 マグネット 143,145,147,149,151 リードスイ
ッチ 157,177 デジタル表示器 159,169,171 水深表示針 161,165,173 アナログ表示器 163 棚停止針
ッチ 157,177 デジタル表示器 159,169,171 水深表示針 161,165,173 アナログ表示器 163 棚停止針
Claims (3)
- 【請求項1】 釣糸を介してスプール軸にかかる荷重を
検出する荷重検出手段と、 釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計
測する糸巻径計測手段と、 上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻
径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する演
算手段と、 当該演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器と
からなる糸張力計測装置を備えた魚釣用リールであっ
て、 上記糸巻径計測手段は、スプールの最大巻糸径よりも小
径な位置に規定巻径レベルを設定し、当該規定巻径レベ
ルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り
全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回
転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び
規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形
状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数
を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径
を求めるものであることを特徴とする魚釣用リール。 - 【請求項2】 釣糸を介してスプール軸にかかる荷重を
検出する荷重検出手段と、 釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計
測する糸巻径計測手段と、 上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻
径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する演
算手段と、 演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とから
なる糸張力計測装置を備えた魚釣用リールに於て、 スプールに釣糸を案内するレベルワインド機構による釣
糸のレベルワインド位置を検出するレベルワインド検出
手段、又はスプールの回転角速度を検出する回転角速度
検出手段の少なくとも何れか一方の検出手段を備え、 上記演算手段は、レベルワインド検出手段で検出された
レベルワインド位置によって変化する釣糸の傾き角度に
応じ設定された補正値と軸トルクと糸巻径とで糸張力を
演算し、 又は回転角速度検出手段によるスプールの回転角速度を
基に軸トルクを換算補正して糸張力を演算することを特
徴とする魚釣用リール。 - 【請求項3】 糸巻径計測手段は、スプールの最大巻糸
径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、当該規
定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転
数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総
回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの
回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データと
スプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプール
の実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣
時の糸巻径を求めるものであることを特徴とする請求項
2記載の魚釣用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20328697A JP3515881B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20328697A JP3515881B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 魚釣用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1142030A true JPH1142030A (ja) | 1999-02-16 |
JP3515881B2 JP3515881B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=16471540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20328697A Expired - Fee Related JP3515881B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3515881B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830226B1 (ko) * | 2001-03-12 | 2008-05-16 | 가부시키가이샤 시마노 | 전동 릴 |
KR100970863B1 (ko) | 2002-06-18 | 2010-07-20 | 가부시키가이샤 시마노 | 전동 릴 |
CN102293187A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 株式会社岛野 | 钓鱼用渔线轮 |
KR20130024837A (ko) * | 2011-08-31 | 2013-03-08 | 가부시키가이샤 시마노 | 양 베어링 릴의 장력 표시 장치 |
JP2016015888A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 株式会社テムソン | 魚釣り用の情報処理システム |
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JP7181749B2 (ja) * | 2018-10-05 | 2022-12-01 | 株式会社シマノ | ハンドル操作支援装置及びハンドル操作支援プログラム |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20328697A patent/JP3515881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012005430A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Shimano Inc | 釣り用リール |
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JP2013048594A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Shimano Inc | 両軸受リールの張力表示装置 |
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