JPH042211B2 - - Google Patents

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JPH042211B2
JPH042211B2 JP10200384A JP10200384A JPH042211B2 JP H042211 B2 JPH042211 B2 JP H042211B2 JP 10200384 A JP10200384 A JP 10200384A JP 10200384 A JP10200384 A JP 10200384A JP H042211 B2 JPH042211 B2 JP H042211B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の技術分野 本発明は、魚釣用リールに関し、さらに詳しく
は、魚釣時の釣糸の繰り出し及び巻き取りを高精
度に計測できるようにした魚釣用リールに関する
ものである。
(ロ) 従来技術と問題点 近年、魚釣用リールには、スプールからの釣糸
の繰り出し長さ、あるいはスプールに巻き取られ
る糸長を計測し、これらをデイジタル表示する機
構を付加したものが出現してきており、そして、
これら機能はマイクロコンピユータにより制御さ
れるようになつている。
しかるに、釣糸の繰り出し量及び巻き取り量を
計測する方法としては、特開昭57−155931号公報
等に示される如く、スプールの回転をセンサによ
り検出し、このセンサからスプールの1回転毎に
発生するパルス信号を計数するとともに、この計
数値を演算周期毎にマイクロコンピユータに取り
込んで演算し、その演算結果を表示部に出力する
ことで行なうようになつている。
しかし、スプールにおける釣糸の巻径は、糸の
繰り出し時は減少し、糸の巻き取り時は増大する
ため、スプール1回転当たりの糸の繰り出し量又
は巻き取り量は糸の巻径によつて変化する。従つ
て、スプールの回転から得られる単位長当たり
(例えば1m当たり)のパルス数を単純に計数し
たのでは精度高い糸長計測ができないとともに、
使用される糸の線径が変われば、繰り出し及び巻
き取り時の糸の巻径の変化割合も異なつてくるた
め、上述のような計測方式では、糸の線径に応じ
た高精度の糸の繰り出し及び巻き取り量を計測で
きない問題があつた。
(ハ) 発明の目的 本発明は上記のような従来の問題を解決したも
ので、その目的とするところは、繰り出し糸長及
び繰り出し後の巻き取り糸長の計測精度を向上で
き、かつ繰り出し、巻き取りを繰り返し行なつて
も両者間の誤差の累積が生じないようにした魚釣
用リールを提供するにある。
(ニ) 発明の構成 このために本発明の魚釣用リールは、リール本
体と、このリール本体に回転可能に支持され釣糸
が巻回されるスプールと、このスプールの回転を
検出するセンサと、このセンサからの信号をカウ
ントアツプして糸繰り出し時のスプール回転数を
計数し、かつセンサからの信号によりカウントダ
ウンされるアツプ/ダウンカウンタと、このアツ
プ/ダウンカウンタの計数値をもとに繰り出し糸
長及び巻き取り糸長を演算る手段と、この計測演
算された糸長を表示する表示部と、メモリに記憶
されていて上記スプールに巻かれる釣糸の繰り出
し量とスプール回転数の関係を糸径別に実測して
求められた曲線に近似するように作成された各種
の糸長計算式を、上記スプールに巻かれる釣糸の
径に対応して選定する糸径インプツト手段と、繰
り出し量と巻き取り量を比較して所定の誤差設定
値に達した巻き取り終端で上記表示部の表示を強
制的に零にリセツトする手段とから構成したもの
である。
(ホ) 発明の実施例 以下、本発明の一実施例を図面について説明す
る。
第1図及び第2図は本考案にかかるキヤステイ
ングリール本体の平面図及び側面図を示すもの
で、1はリール本体、2はリール本体1に回転可
能に取り付けたスプールであり、このスプール2
は釣糸3が巻回されている。4はリール本体1に
一体に取り付けた防水性の収納体で、この収納体
4の上面パネル4aには表示部5、キーボード6
及び電源スイツチ7がそれぞれ水密に設けられて
いる。また、上記収納体4には、スプールの回転
及びその方向を検出するセンサ、このセンサの回
転数をもとに繰り出し及び巻き取り糸長を演算す
るマイクロコンピユータ(いずれも後述する)等
が内蔵され、さらに収納体4は小形電池収納部8
を備えている。9はスプールの巻き取り回転用の
ハンドルである。
第3図は本発明のキヤステイングリールにおけ
る糸径及び全糸長の設定、繰り出し及び巻き取り
糸長の計測、繰り出し糸が完全に巻き取られる所
定長さ手前で糸長表示を零にリセツトする内部回
路の構成図を示すもので、10はマイクロコンピ
ユータであり、プログラムメモリ、データメモリ
及び入出力装置を制御、管理して、与えられたジ
ヨブを処理すべく必要な演算、転送処理を実行す
るCPU11と、CPU11での演算処理プログラ
ム等を格納したROM12及び入力データや演算
結果等を記憶するRAM13と、入力ポート14
及び出力ポート15から構成されている。
16は上記スプール2の回転及びその方向を検
出するセンサーで、一対のホール素子16aと、
スプール2に固着したマグネツト16bから構成
され、マグネツト16bの磁界がスプール2の1
回転毎にホール素子16a,16aに作用すると
き、そのホール効果でホール素子16a,16a
から所定の位相をもつた電圧が発生し、この両発
生電圧のうちいずれが先に発生するかによつてス
プール2の正転、逆転を判定するとともに、この
両発生電圧を波形整形回路16cに加えることに
よつてスプール2の回転に比例したパルス信号に
変換し、このパルス信号は入力ポート14を介し
てCPU11に取り込まれ、内蔵のアツプ/ダウ
ンカウンタ17で加算もしくは減算計数されるよ
うになつており、そして、その計数値をもとに糸
の繰り出し長さ及び巻き取り長さを演算周期毎に
算出するようになつている。上記CPU11での
演算処理結果はRAM13に記憶され、または出
力ポート15を通して表示部5に出力されるよう
になつている。
上記マイクロコンピユータ10の入力ポート1
4には、マイクロコンピユータ10を糸径のイン
プツトモード、全糸長のインプツトモード及び測
定モードに切り換えるモード切り換えスイツチ1
8と、上記糸径及び全糸長をインプツトするセツ
トスイツチ19と、全糸長インプツトモード及び
測定モード時の糸長表示を零にリセツトするリセ
ツトスイツチ20及びマイクロコンピユータ10
の内部回路以外をオン、オフ制御するオン・オフ
モードスイツチ21が接続され、これらスイツチ
18〜21は上記キーボード6に配列されてい
る。また、上記出力ポート15にはアラーム駆動
回路22が接続され、この駆動回路22にはアラ
ーム23が接続されている。上記アラーム23は
仕掛け着水後のカウントダウン及び沈降後の仕掛
けの引き寄せ時のタイミングを取る場合などの基
準音として用いられるものである。24は電源で
ある。
第4図はモード切り換えスイツチ18の操作に
よるモード切り換え手段の手順を示すものであ
り、第5図は糸径インプツト手段の手順を、第6
図は全糸長インプツト手段の手順をそれぞれ示
し、さらに第7図は糸長計測手段の手順を示すも
のであり、これら手順に対応するそれぞれのプロ
グラムはマイクロコンピユータ10のROM12
に記憶されている。
次に、上記のように構成された本発明の実施例
の動作について説明する。
まず、電源スイツチ7をオンすると、マイクロ
コンピユータ10がイニシヤライズされる。かか
る状態でモード切り換えスイツチ18を間欠的に
順次プツシユ操作すると、マイクロコンピユータ
10は、第4図のステツプS1で示す糸径インプ
ツトモード、ステツプS2で示す全糸長インプツ
トモード及びステツプS3で示す糸長計測モード
へと順次切り換えられる。
上記第4図に示すステツプS1〜S3はスイツ
チ18の操作によりサイクリツクに行なわれるも
のであり、これを通常モードという。この通常モ
ードは、オン・オフモードスイツチ21を1回押
すと、オフモード、即ち全ての入力を受け付けな
い状態にする。そして、再びオン・オフモードス
イツチ21を押すと、オフモードになる以前の通
常モード中の1つに戻される。
上記マイクロコンピユータ10が糸径インプツ
トモードにセツトされた状態にあつては、表示部
5の「LINE」5aが点灯あるいはフラツシング
し、糸径インプツトモードであることを表示す
る。これと同時に糸径の指定が可能な状態にイネ
ーブルされ、セツトスイツチ19の繰り返しオン
操作による第5図の糸径インプツト処理ルーチン
を実行可能にする。
第5図に示す糸径のインプツト処理ルーチンに
おいて、セツトスイツチ19を繰り返しオン操作
すると、そのオン操作毎にステツプS10〜S1
2、ステツプS13〜S15及びステツプS16
〜S18がサイクリツクに実行され、例えば3種
類の糸径0.28mm、0.30mm、0.35mmの表示及びこれ
に対応する糸長演算式が設定されることになる。
まず、セツトスイツチ19の1回目のオン操作
がなされると、ステツプS10において、表示部
5a及び選定されているであろう糸長計算式がリ
セツトされ、次いでステツプS11で示す糸径
0.28mmの表示処理が実行される。即ち、糸径0.28
mmのデータがROM12から読み出されるととも
に、該データは出力ポート15を通して表示部5
に出力され、その糸径表示部5bに数値「.28」
を表示させる。そして、次のステツプS12に移
行し、糸径0.28mmの繰り出し及び巻き取りの糸長
計測に適した計算式y=a1x3+b1x2+c1x(但し、
y:糸長、x:スプール回転数)を設定し、同時
に1次〜3次の項の定数のa1、b1、c1を設定す
る。この定数a1、b1、c1は糸径0.28mmの糸長計測
に適合するものであり、これら定数及び3次式は
ROM12に記憶されている。そして、セツトス
イツチ19のオン操作を1回で終了させれば、
0.28mmの糸径及びその糸長計算式が選定されるこ
とになる。
また、セツトスイツチ19をさらに1回押せ
ば、ステツプS13に進み、上記1回目のセツト
スイツチ19の操作時に設定された表示部5bで
の「.28」なる表示がリセツトされるとともに、
これに対応する糸長計算式もリセツトされる。そ
して、次のステツプS14に進み、糸径0.30mmの
表示処理が実行される。つまり、糸径0.30mmのデ
ータをROM12から読み出し、これを出力ポー
ト15を通して表示部5に出力することにより、
その糸径表示部5bに数値「.30」を表示させ
る。次に、ステツプS15に移行して、糸径0.30
mmの繰り出し及び巻き取りの糸長計測に適合した
計算式y=a2+x3+b2x2+c2xを設定し、同時に
1次〜3次の項の定数a2、b2、c2を設定する。
さらにまた、セツトスイツチ19を押せば、ス
テツプS16に進んで上記と同様に2回目で設定
した表示及び計算式がリセツト処理され、次のス
テツプS17に移行して糸径0.35mmの表示を実行
させる。この糸径表示処理が終了すると、ステツ
プS18に進み、糸径0.35mmの繰り出し及び巻き
取りの糸長計測に適合した計算式y=a3+x3
b3x2+c3xを設定し、同時に1次〜3次の項の定
数a3、b3、c3を設定する。
従つて、スプール2に巻回されている釣糸3の
糸径が表示部5bに表示されたとき、セツトスイ
ツチ19のオン操作を停止すれば、表示部5bに
表示された糸径の計算式がセツトされ、この計算
式に基づいて繰り出し糸長及び巻き取り糸長が演
算されることになる。
次に、スプール2に巻回されている実際の糸の
全長をインプツトする処理手順を第6図について
述べる。
モード切り換えスイツチ18の操作によりマイ
クロコンピユータ10が全糸長インプツトモード
にセツトされると、表示部5の「CAP.」5dが
点灯され、全糸長インプツトモードであることを
表示すると同時に、第6図のステツプS20に示
す表示部5の糸長表示部5cの最大表示数値に対
応するデータをRAM13にセツトする処理が実
行される。即ち、本実施例における糸長表示部5
cの最大表示値は、「199」(単位はメートル)で
あり、これに相当して予めROM12に書き込ま
れているデータがCPU11によつてRAM13に
書き込まれるとともに、その最大数値データは出
力ポート15を通して糸長表示部5cに出力さ
れ、糸長表示部5cに「199」を表示する。次に、
ステツプS21に進み、セツトスイツチ19が押
されたかを判定する。この判定結果が「YES」、
即ちセツトスイツチ19が1回押されると、ステ
ツプS22に移行し、そのスイツチ信号は入力ポ
ート14を通してCPU11に取り込まれ、199−
1の減算を実行する。これによりRAM13に格
納された数値内容が−1カウントダウンされ、同
時に199−1=198が糸長表示部5cに表示される
(ステツプS23)。
以下、同様にしてセツトスイツチ19を間欠的
にオン操作すれば、RAM13内の内容が1つず
つカウントダウンされ、糸長表示部5cの表示内
容も198→197→…→0へと変化することになる。
従つて、糸長表示部5cの表示値がスプール2に
巻かれた実質的全糸長に相当する数値、例えば
「130」mになつたとき、セツトスイツチ19のオ
ン・オフ操作をストツプすれば、130mが実際の
全糸長データとしてRAM13にセツトされるこ
とになる。そして、リセツトスイツチ20をオン
操作すれば表示中の糸長数値は零となる。
なお、セツトスイツチ19を1〜2秒程度連続
して押したとき、所定数、例えば8Hzのパルスが
自走発生するようにしておけば、この自走パルス
とセツトスイツチ19の1回毎の1パルス信号と
の組み合わせでより早く全糸長の設定が可能とな
る。
次に、投げ釣時における釣糸3の繰り出し長さ
及び巻き取り糸長の計測動作を第7図に示す処理
手順に従つて説明する。
実際の魚釣に際しては、第4図のステツプS
1,S2を経た後、モード切り換えスイツチ18
を操作してマイクロコンピユータ10を糸長計測
モードにセツトする。これにより表示部5の
「DIST.」5eが点灯され、糸長計測モードであ
ることを表示する。
かかる状態において、リール本体1を装着した
釣竿(図示せず)を振り下ろすことにより、竿先
の釣糸に連結した仕掛け(図示せず)をポイント
に向け投入すると、仕掛けのポイントへの飛行に
伴つてスプール2に巻かれている釣糸3が順次繰
り出され、これと同時にスプール2は糸繰り出し
方向に回転される。この回転方向を正回転とす
る。
これにより計測処理プログラムがスタートする
と、まず、ステツプS30において糸の繰り出し
か否かを判定する。これはスプール2に固着した
マグネツト16bの磁界が一対のホール素子16
aのいずれを先に横切るかによつて決定されるも
ので、糸の繰り出しであると判断されると、次の
ステツプS31に進み、アツプ/ダウンカウンタ
17をアツプカウント動作するようにセツトし、
スプール2の1回転毎にセンサ16から発生する
電圧信号を波形整形回路16cによりパルス信号
に変換して、これをアツプ/ダウンカウンタ17
に加えることによりアツプカウントする。そし
て、次のステツプS32に移行してアツプ/ダウ
ンカウンタ17の計数内容を取り込み、この取り
込んだ計数値をもとにy=a1x3+b1x2+c1xによ
り繰り出し糸長Dの演算を実行する。このとき使
用釣糸の径は0.28mmであるとする。
ステツプS32で算出された糸長DはCPU1
1内蔵のレンズ(図示せず)にラツチされる(ス
テツプS33)。このラツチされた糸長Dは、次
のステツプS34において糸長表示部5cへ出力
する処理が実行され、これにより算出糸長Dを糸
長表示部5cにデイジタル表示する。ステツプS
34の処理が終了すると再びステツプS30に戻
り、ステツプS31以後の処理を実行して、その
都度糸長表示部5cの表示内容を繰り出し糸長に
応じてアツプ方向に変化させて行く。このとき、
糸長表示部5cの表示数値は1m単位で変化す
る。そして、仕掛けが着水し糸の繰り出しがスト
ツプすれば、糸長表示部5cには糸繰り出しスト
ツプ時点の糸長が表示されることになり、この表
示値が、例えば「50」であれば、釣糸が50m繰り
出されたことを表し、同時に仕掛けの投入ポイン
トが岸からほぼ50mにあることを表す。
一方、着水後の仕掛けが所定水深まで沈降(カ
ウントダウン)されたならば、竿及びリールを操
作して仕掛けを岸側へ移動させる。即ち、ハンド
ル9を回転操作してスプール2を巻き取り方向
(逆回転)に回転させると、釣糸3はスプール2
に順次巻き取られると同時に、マイクロコンピユ
ータ10は巻き取り処理ルーチンを実行するよう
になる。
即ち、スプール2が巻き取り方向に回転される
と、その回転及び方向はセンサ16により検出さ
れ、その信号をマイクロコンピユータ10に取り
込むことによつて、第7図のステツプS30は繰
り出しでないと判定し、ステツプS35に進み、
アツプ/ダウンカウンタ17をダウンカウンタと
して機能するようにセツトする。そして、スプー
ル2の1回転毎のパルス信号をアツプ/ダウンカ
ウンタ17に入力することにより、糸の繰り出し
時に計数した計数値を−1ずつカウントダウンさ
せる。次のステツプS36では、アツプ/ダウン
カウンタ17の計数内容を取り込み、この計数内
容をもとにy=a1x3+b1x2+c1xの演算を実行す
ることにより、巻き取り糸長dを算出する。ステ
ツプS37は繰り出し糸長Dから巻き取り糸長d
を減算するものであり、この減算結果は次のステ
ツプS38において、CPU11内蔵のレジスタ
にラツチされ、さらに次のステツプS39に移行
してラツチされた糸長D−dを糸長表示部5cへ
出力する処理を実行し、これにより、算出糸長D
−dを糸長表示部5cにデイジタル表示する。
上記ステツプS39の処理が終了すると、ステ
ツプS40に進み、ステツプS38でのD−dの
減算値がD−d=2mであるか否かを判定する。
即ち、竿先から仕掛けまでの糸の長さが約2mに
なつたか否かを判定し、「NO」のときは、再び
ステツプS36に戻り巻き取り糸長dの演算を実
行する。上記ステツプS40での判定結果がD−
d=2であると判断されたときは、ステツプS4
1に進み、アラーム駆動指令を送出して、アラー
ム23を「ピツ、ピツ」というように繰り返し鳴
動させ、繰り出された釣糸3が終端に達しつつあ
ることを釣人に警報する。これと同時に釣糸3の
巻き取り過ぎにより仕掛けが竿先に衝突して竿先
を折損するのを防止する。即ち、竿先保護を行な
わせる。そして、繰り出された糸が完全に巻き取
られた時点になると、ステツプS42に進み、糸
長表示部5cに対しリセツト処理を実行する。こ
れにより、魚がヒツトしたとき等の糸の引力変化
でスプール2に対する巻き付け力が変化し、糸の
巻径が変化して糸の繰り出し量と巻き取り表示値
との間に誤差が生じてもこれをなくし、糸繰り出
し時は常に零表示状態から糸長計測できるように
する。なお、ラツチされた糸長がD−d<1のと
きは、強制的にD−d=0とし、ステツプS42
に進む。
即ち、釣糸3が完全に巻き取られても糸長表示
部5cに繰り出し量の誤差により(+)又は
(−)の演算結果が出力されるようになつても、
これをリセツトすることで上記表示誤差を1回の
投げ釣操作毎になくすることができるのである。
このことは、累積誤差を解消し繰り出し糸長を常
に精度高く表示できることを意味する。
第8図は横軸に実際のスプールに巻いた糸を繰
り出した糸繰り出し量(又は糸巻き取り量)を、
縦軸にその時のスプール回転数を取つて、糸繰り
出し量とスプール回転数の関係を実測値として表
した特性図であつて、曲線は糸径が0.28mmのも
のを、曲線は糸径が0.30mmのものを、また、曲
線は糸径が0.35mmのものを示し、これら実測曲
線に近似できるようにy=ax3+bx2+cxの糸長
算出の近似式で糸径別に定数を設定(a1〜a3、b1
〜b3、c1〜c3)して、糸長を高精度に算出できる
ようにしたものである。ここで、定数は、糸の種
類、糸の径(太さ)、糸の伸長率、等々により変
わるもので、リールの仕様で決められるものであ
る。そして、糸径別に繰り出し、巻き取りの反復
データを取り、糸の張力、糸の太さ等のばらつき
をも考慮し、平均値を取つている。
なお、上記実施例でのスプール回転数に基づく
糸長算出式は3次式で求める場合について述べた
が、2次式で求めるようにしても良い。この場
合、マイクロコンピユータに対する演算負荷が軽
減できる。また、糸径のインプツトデータは、3
種類のものに限定されない。
(ヘ) 発明の効果 以上説明した通り本発明によれば、糸径に適合
した計算式を釣糸径毎に選定し、この計算式に基
づいて糸長を計測演算できるようにしたものであ
るから、繰り出し及び巻き取り糸長の計測精度を
向上でき、かつ繰り出された釣糸の巻き取り終端
では、繰り出し量から巻き取り量を減算しながら
表示する表示値に自動的に零にリセツトをかける
ようにしたので、繰り出し、巻き取りを反復して
行なつても両者間の表示誤差が生じることがな
く、糸長、特に繰り出し糸長の表示も正確にでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるキヤステイングリール
の平面図、第2図はその側面図、第3図は本発明
におけるキヤステイングリール制御装置のブロツ
ク図、第4図は本発明のモード切り換え手順を示
すフローチヤート、第5図は本発明の糸径インプ
ツトの手順を示すフローチヤート、第6図は同じ
く本発明の全糸長インプツトの手順を示すフロー
チヤート、第7図は本発明の糸繰り出し及び巻き
取り時の手順を示すフローチヤート、第8図は本
発明における糸長とスプール回転数との関係を示
す図である。 1……リール本体、2……スプール、3……釣
糸、5……表示部、5b……糸径表示部、5c…
…糸長表示部、7……電源スイツチ、9……ハン
ドル、10……マイクロコンピユータ、16……
回転検出センサ、17……アツプ/ダウンカウン
タ、18……モード切り換えスイツチ、19……
セツトスイツチ、20……リセツトスイツチ、2
2……アラーム駆動回路、23……アラーム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 リール本体と、このリール本体に回転可能に
    支持され釣糸が巻回されるスプールと、このスプ
    ールの回転を検出するセンサと、このセンサから
    の信号をカウントアツプして糸繰り出し時のスプ
    ール回転数を計数し、かつセンサからの信号によ
    りカウントダウンされるアツプ/ダウンカウンタ
    と、このアツプ/ダウンカウンタの計数値をもと
    に繰り出し糸長及び巻き取り糸長を演算する手段
    と、この計測演算された糸長を表示する表示部
    と、メモリに記憶されていて上記スプールに巻か
    れる釣糸の繰り出し量とスプール回転数の関係を
    糸径別に実測して求められた曲線に近似するよう
    に作成された各種の糸長計算式を、上記スプール
    に巻かれる釣糸の径に対応して選定する糸径イン
    プツト手段と、繰り出し量と巻き取り量を比較し
    て所定の誤差設定値に達した巻き取り終端で上記
    表示部の表示を強制的に零にリセツトする手段と
    から構成したことを特徴とする魚釣用リール。
JP10200384A 1984-05-21 1984-05-21 魚釣用リ−ル Granted JPS60244247A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10200384A JPS60244247A (ja) 1984-05-21 1984-05-21 魚釣用リ−ル
US06/733,895 US4697758A (en) 1984-05-21 1985-05-14 Fishing reel with microcomputer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10200384A JPS60244247A (ja) 1984-05-21 1984-05-21 魚釣用リ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60244247A JPS60244247A (ja) 1985-12-04
JPH042211B2 true JPH042211B2 (ja) 1992-01-16

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