JPH1141986A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

誘導電動機の制御装置

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JPH1141986A
JPH1141986A JP9186150A JP18615097A JPH1141986A JP H1141986 A JPH1141986 A JP H1141986A JP 9186150 A JP9186150 A JP 9186150A JP 18615097 A JP18615097 A JP 18615097A JP H1141986 A JPH1141986 A JP H1141986A
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inverter
induction motor
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inverters
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Kazuaki Yuki
和明 結城
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【課題】 だ行状態から再起動する場合に、不必要な過
電流やトルクの発生を防ぐことを目的とする。 【解決手段】 だ行状態にあるドライブA,Bが再起動
する場合、まずモータ周波数推定器5Aのみがモータ周
波数ωrhの推定を行ない、誘導電動機3A,3Bのモ
ータ磁束φ2d,φ2d2の立ち上げ、いわゆる再起動
動作に移る。この時、モータ周波数選択器6Bは、モー
タ周波数推定器5Aが推定したモータ周波数ωrhを選
択する。このため、モータ周波数ωrhに基づいて、誘
導電動機3A,3Bのモータ磁束φ2d,φ2d2が立
ち上がるようにインバータ2A,2Bが制御される。そ
して、誘導電動機3A,3Bのモータ磁束φ2d,φ2
d2が立ち上がった時点で、モータ周波数選択器6B
は、モータ周波数推定器5Bが推定したモータ周波数ω
rh2を選択するように動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は速度センサレスベク
トル制御により誘導電動機を制御する誘導電動機の制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電気車の制御では、インバータに
より誘導電動機をある速度まで加速した後、インバータ
を停止して、電気車の惰性にまかせて走行するだ行状態
が存在する。このだ行状態からインバータを再起動して
力行あるいは回生といった動作へ移行する場合、設置さ
れた速度センサの情報から、だ行状態にある誘導電動機
の周波数を検出してインバータ周波数を制御する。
【0003】図16は、従来のベクトル制御による誘導
電動機の制御装置の構成図である。ベクトル制御器10
0は、トルク指令値Tm*と2次磁束指令値φ2d*を入
力し、磁束軸(以下、d軸という。)電圧指令値Vd*
とトルク軸(以下、q軸という。)電圧指令値Vq*
演算して出力する。すべり周波数演算器101は、トル
ク指令値Tm*と2次磁束指令値φ2d*を入力し、すべ
り周波数基準ωs*を演算して出力する。座標変換器1
02は、d軸電圧指令値Vd*とq軸電圧指令値Vq*
入力し、3相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換
して出力する。インバータ103は、3相の電圧指令値
Vu*,Vv*,Vw*に従い、図示しない電力源から供
給される直流を交流に変換して誘導電動機104を駆動
する。速度センサ105は、誘導電動機104の回転周
波数(以下、モータ周波数という。)ωrを検出する。
加算器106は、すべり周波数基準ωs*とモータ周波
数ωrを加算し、インバータ周波数ωinvを出力す
る。積分器106は、インバータ周波数ωinvを積分
して、座標変換器102に出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなベクトル制
御による誘導電動機の制御装置において、だ行状態から
インバータ103の再起動を行なう場合、速度センサ1
05が誘導電動機104のモータ周波数ωrを検出でき
るので、インバータ周波数ωinvを得ることができ、
安定かつ確実な再起動を行なうことが可能である。
【0005】しかしながら、速度センサ105を備えな
い速度センサレスベクトル制御を採用しようとすると、
速度センサを備えないために、誘導電動機のモータ周波
数の情報を得ることができない。このようなモータ周波
数が特定できない状態で、インバータを再起動すると、
過渡的なトルクが大きく発生したり、過電流が発生して
インバータが停止するといった問題点が発生する。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたもので、だ行状態からインバータを
再起動する場合に、必要となる誘導電動機のモータ周波
数を推定し、安定かつ確実に再起動を行なうことのでき
る、速度センサレスベクトル制御により誘導電動機を制
御する誘導電動機の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明は、直流を交流に変換す
る複数のインバータと、これらインバータによりそれぞ
れ駆動される複数の誘導電動機と、これら誘導電動機の
回転周波数をそれぞれ推定する複数の周波数推定手段
と、これら周波数推定手段が推定した回転周波数と、ト
ルク指令値、磁束指令値に基づいて出力電圧指令値を演
算し、この出力電圧指令値に基づいて前記複数のインバ
ータそれぞれを制御するベクトル制御手段と、前記複数
のインバータを停止させるだ行状態から、前記複数のイ
ンバータそれぞれを再起動する際に、前記複数の誘導電
動機のうち少なくとも1台の誘導電動機の回転周波数を
推定し、この回転周波数を用いて、前記複数台のインバ
ータ全てを再起動させる再起動手段とを有してなる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記再起動手段は、前記だ行状態に、
少なくとも1台のインバータに前記磁束指令値を与え、
前記少なくとも1台のインバータを動作させる動作手段
を備え、前記だ行状態から、前記複数のインバータそれ
ぞれを再起動する際に、前記動作手段により動作される
少なくとも1台のインバータが駆動する誘導電動機の回
転周波数を推定し、この回転周波数を用いて、前記複数
台のインバータ全てを再起動させることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記再起動手段は、前記だ行状態に、
少なくとも1台のインバータに前記磁束指令値より低い
磁束指令値を与え、前記少なくとも1台のインバータを
動作させる動作手段を備え、前記だ行状態から、前記複
数のインバータそれぞれを再起動する際に、前記動作手
段により動作される少なくとも1台のインバータが駆動
する誘導電動機の回転周波数を推定し、この回転周波数
を用いて、前記複数台のインバータ全てを再起動させる
ことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の発明において、前記動作手段により動
作される少なくとも1台のインバータの入力側に接続さ
れたコンデンサと、このコンデンサに直流電圧を供給す
るコンバータと、このコンバータの供給する直流電圧を
前記だ行状態に低くなるように前記コンバータを制御す
る電圧制御手段とを有してなる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の発明において、前記動作手段は、前記
だ行状態に動作させる少なくとも1台のインバータのス
イッチング周波数を通常動作時に比べて低くするように
制御することを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、直流を交流に変
換する複数のインバータと、これらインバータによりそ
れぞれ駆動される複数の誘導電動機と、これら誘導電動
機の回転周波数をそれぞれ推定する複数の周波数推定手
段と、これら周波数推定手段が推定した回転周波数と、
トルク指令値、磁束指令値に基づいて出力電圧指令値を
演算し、この出力電圧指令値に基づいて前記複数のイン
バータそれぞれを制御するベクトル制御手段と、前記複
数のインバータを停止させるだ行状態から、前記複数の
インバータそれぞれを再起動する際に、前記複数の誘導
電動機のうち少なくとも1台の誘導電動機の回転周波数
を検出手段と、この検出手段により検出された回転周波
数を用いて、前記複数台のインバータ全てを再起動させ
る再起動手段とを有してなる。
【0013】請求項7に記載の発明は、直流を交流に変
換するインバータと、このインバータにより駆動される
誘導電動機と、この誘導電動機の回転周波数を推定する
第1の周波数推定手段と、この第1の周波数推定手段が
推定した回転周波数と、トルク指令値、磁束指令値に基
づいて出力電圧指令値を演算し、この出力電圧指令値に
基づいて前記インバータを制御するベクトル制御手段
と、前記インバータを停止させるだ行状態から、前記イ
ンバータを再起動する際に、前記誘導電動機の回転周波
数を推定する第2の周波数推定手段と、この第2の周波
数推定手段により推定された回転周波数を用いて、前記
インバータを再起動させる再起動手段と、この再起動手
段による前記インバータの再起動中あるいは再起動が終
了した際に、前記再起動手段から前記ベクトル制御手段
に切替えて前記インバータを制御する切替え手段とを有
してなる。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記第2の周波数推定手段は、前記イ
ンバータに任意の電圧を出力させて、前記誘導電動機へ
供給される相電流を検出する電流検出手段と、この電流
検出手段により検出された相電流から、前記インバータ
が出力する電圧のベクトル方向に一致する電流成分を演
算する演算手段と、この演算手段により演算された電流
成分が零になるように、前記インバータのインバータ周
波数を制御するインバータ周波数制御手段とを備え、前
記電流成分が零に近付いた際に、前記インバータ周波数
制御手段により制御されたインバータ周波数を前記回転
周波数として推定することを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記第2の周波数推定手段は、前記イ
ンバータに任意の電圧を出力させて、前記誘導電動機へ
供給される相電流を検出する電流検出手段と、この電流
検出手段により検出された相電流の大きさを演算する演
算手段と、この演算手段により演算された相電流の大き
さが最小になるように、前記インバータのインバータ周
波数を制御するインバータ周波数制御手段とを備え、前
記相電流の大きさが最小になった際に、前記インバータ
周波数制御手段により制御されたインバータ周波数を前
記回転周波数として推定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
第1の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の構成図
である。ドライブAは、ベクトル制御器1A,インバー
タ2A,誘導電動機3A,電流検出器4A,モータ周波
数推定器5Aから構成される。ベクトル制御器1Aは、
トルク指令値Tm*と2次磁束指令値φ2d*と後述する
モータ周波数ωrhを入力し、3相の電圧指令値V
*,Vv*,Vw*を出力する。インバータ2Aは、3
相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に従い、図示しな
い電力源から供給される直流を交流に変換して誘導電動
機3Aを駆動する。電流検出器4Aは、誘導電動機3A
に流れる電流Iu,Iwを検出する。モータ周波数推定
器5Aは、ベクトル制御器1Aが出力した3相の電圧指
令値Vu*,Vv*,Vw*と、電流検出器4Aが検出し
た電流Iu,Iwとを入力し、誘導電動機3Aのモータ
周波数ωrhを推定する。このモータ周波数推定器5A
によって推定されたモータ周波数ωrhが、ベクトル制
御器1Aに入力される。また、ドライブBもドライブA
とほぼ同様の構成であり、ベクトル制御器1B,インバ
ータ2B,誘導電動機3B,電流検出器4B,モータ周
波数推定器5B,切替え器6Bから構成される。ベクト
ル制御器1Bは、トルク指令値Tm2*と2次磁束指令
値φ2d2*と後述するモータ周波数を入力し、3相の
電圧指令値Vu2*,Vv2*,Vw2*を出力する。イ
ンバータ2Bは、3相の電圧指令値Vu2*,Vv2*
Vw2*に従い、図示しない電力源から供給される直流
を交流に変換して誘導電動機3Bを駆動する。電流検出
器4Bは、誘導電動機3Bに流れる電流Iu2,Iw2
を検出する。モータ周波数推定器5Bは、ベクトル制御
器1Bが出力した3相の電圧指令値Vu2*,Vv2*
Vw2*と、電流検出器4Bが検出した電流Iu2,I
w2とを入力し、誘導電動機3Bのモータ周波数ωrh
2を推定する。切替え器6Bは、モータ周波数推定器5
Aによって推定されたモータ周波数ωrhとモータ周波
数推定器5Bによって推定されたモータ周波数ωrh2
のどちらか一方を選択する。この切替え器6Bによって
選択された一方のモータ周波数が、ベクトル制御器1B
に入力される。
【0017】ここで、例えば電気車の制御を考えた場
合、インバータ2A,2Bの動作を完全に停止して、惰
性で走行するだ行状態が存在する。このだ行状態では、
誘導電動機3A,3Bには、ごく微小な残留磁束が残る
のみである。
【0018】図2は、だ行状態から再起動する場合のド
ライブA,Bの動作シーケンス図である。すなわち以
下、再起動手段を説明する。だ行状態にあるドライブ
A,Bが再起動する場合、まずドライブAのモータ周波
数推定器5Aのみがモータ周波数ωrhの推定を行な
う。このモータ周波数推定器5Aの推定したモータ周波
数ωrhが安定したところで、誘導電動機3A,3Bの
モータ磁束φ2d,φ2d2の立ち上げ、いわゆる再起
動動作に移る。この時、ドライブBのモータ周波数選択
器6Bは、ドライブAのモータ周波数推定器5Aが推定
したモータ周波数ωrhを選択する。このため、ドライ
ブA,B共、モータ周波数ωrhに基づいて、それぞれ
誘導電動機3A,3Bのモータ磁束φ2d,φ2d2が
立ち上がるようにインバータ2A,2Bが制御される。
そして、誘導電動機3A,3Bのモータ磁束φ2d,φ
2d2が立ち上がった時点で、だ行状態を示すフラグF
RUNが「1」から「0」となり、モータ周波数選択器
6Bは、ドライブBのモータ周波数推定器5Bが推定し
たモータ周波数ωrh2を選択するように動作する。だ
行状態から再起動して、力行・回生状態となってから
は、それぞれ独自に推定したモータ周波数を用いて制御
を行なう。
【0019】以上の制御を行なうことにより、だ行から
の再起動時における過渡トルクや過電流の発生を最小限
に抑制することができる。すなわち、モータ周波数の推
定は、磁束により発生する誘起電圧を元にするものであ
る。だ行状態からの再起動では、モータ周波数を推定す
るために必要な誘起電圧が存在しないため、何らかの電
圧を与え、磁束すなわち誘起電圧を発生させることが不
可欠である。この場合、モータ周波数が未知であるた
め、磁束とトルクを非干渉に制御することが困難で、何
らかの過渡的なトルクや電流が発生する。複数台のイン
バータが同時にだ行状態から再起動を行なう場合、他の
インバータは、その推定値に従い磁束の立ち上げを行な
うことで、システム全体としての過渡トルクや電流値を
抑制することが可能である。
【0020】また、図3に示すようなシーケンスに基づ
いて、だ行状態からドライブA,Bを再起動してもよ
い。本シーケンスでは、だ行状態においても、ドライブ
Aのベクトル制御器1Aに2次磁束指令値φ2d*のみ
を与え続けインバータ2Aの動作を停止せさない。一
方、だ行状態において、ドライブBのベクトル制御器1
Bには2次磁束指令値φ2d2*を与えず、インバータ
2Bの動作を停止する。ドライブBのモータ周波数選択
器6Bは、だ行状態を示すフラグFRUNが「1」であ
るとき、ドライブAのモータ周波数推定器5Aが推定し
たモータ周波数ωrhを選択し、誘導電動機3Bのモー
タ磁束φ2d2が立ち上がるようにインバータ2Bが制
御される。そして、誘導電動機3Bのモータ磁束φ2d
2が立ち上がった時点で、だ行状態を示すフラグFRU
Nが「1」から「0」となり、モータ周波数選択器6B
は、ドライブBのモータ周波数推定器5Bが推定したモ
ータ周波数ωrh2を選択するように動作する。だ行状
態から再起動して、力行・回生状態となってからは、そ
れぞれ独自に推定したモータ周波数を用いて制御を行な
う。
【0021】以上のような制御により、複数台のインバ
ータを備えたシステムにおいては、少なくとも1台のイ
ンバータをだ行時にも動作させて、誘導電動機に磁束を
与え続けるようにすることで、だ行からの再起動の際に
も安定したモータ周波数を推定することができる。また
動作を停止していたインバータも、このモータ周波数推
定値を利用して、自己の誘導電動機の磁束を立ち上げ、
自己のモータ周波数推定値が安定になった時点で、自己
のモータ周波数推定値を利用することで、すべてのイン
バータが安定した再起動を行うことができる。
【0022】また、図4に示すようなシーケンスに基づ
いて、だ行状態からドライブA,Bを再起動してもよ
い。本シーケンスでは、だ行状態においても、ドライブ
Aのベクトル制御器1Aに2次磁束指令値φ2d*のみ
を与え続けインバータ2Aの動作を停止せさない。一
方、だ行状態において、ドライブBのベクトル制御器1
Bには2次磁束指令値φ2d2*を与えず、インバータ
2Bの動作を停止する。なお、このだ行状態にドライブ
Aのベクトル制御器1Aに与え続ける2次磁束指令値φ
2d*は、力行あるいは回生状態の通常時に与えられる
2次磁束指令値に対して小さく設定する。そして、再起
動時において、インバータ2Aの磁束立ち上げを行な
う。後のシーケンスは図3に示したシーケンスと同様で
ある。
【0023】以上のような制御により、図3に示したシ
ーケンス制御の効果に加えて、だ行状態におけるインバ
ータ2Aの出力電流値を小さくすることができ、損失を
低減することができる。
【0024】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
誘導電動機の制御装置の構成図である。本発明の実施の
形態は、図3、図4に示した動作シーケンス図による制
御のように、だ行状態において少なくとも1台のインバ
ータを動作させるものである。そして、この少なくとも
だ行状態において動作し続けるインバータ2Aがコンバ
ータ8、コンデンサ9に接続されている点が特徴であ
る。単相あるいは3相交流電源7から供給される交流電
力をコンバータ8で直流電力に変換し、インバータ2A
で交流電力に変換して誘導電動機3Aを駆動する。コン
デンサ9の端子間電圧Vdcは電圧検出器10で検出さ
れ、比較器11において電圧指令値Vdc*との偏差が
演算され、電圧制御器12に入力される。電圧制御器1
2は、端子間電圧Vdcが電圧指令値Vdc*に一致す
るようにコンバータ8の出力電圧を制御する。
【0025】図6は、フラグFRUNと電圧指令値Vd
*の関係図である。図6のようにだ行状態を示すフラ
グFRUNが「0」から「1」に変化すると、電圧指令
値Vdc*は力行や回生の通常時に比べて小さく設定さ
れる。そして、電圧指令値Vdc*に端子間電圧Vdc
に一致するようにコンバータ8を制御する。そして、通
常時より低く制御された端子間電圧Vdcをインバータ
2Aで交流に変換することになる。
【0026】このように制御することにより、インバー
タ2Aの損失は端子間電圧Vdcの大きさにも依存する
ので、だ行状態においても動作し続けるインバータ2A
の損失を低減することができる。
【0027】図7は、本発明の第3の実施の形態を示す
誘導電動機の制御装置の構成図である。本発明の実施の
形態は、図3、図4に示した動作シーケンス図による制
御のように、だ行状態において少なくとも1台のインバ
ータを動作させるものである。そして、この少なくとも
だ行状態において動作し続けるインバータ2Aのスイッ
チング周波数Fsを制御することが特徴である。切替え
器13Aは、スイッチング周波数Fs1,Fs2のどち
らか一方を選択してスイッチング周波数Fsとしてイン
バータ2Aに与える。このスイッチング周波数Fs2
は、スイッチング周波数Fs1に比べて低い周波数であ
る。すなわち、切替え器13Aは、力行あるいは回生状
態の通常時には、フラグFRUNが「0」であるため、
スイッチング周波数Fs1を選択してスイッチング周波
数Fsとしてインバータ2Aに与える。一方、だ行状態
ではフラグFRUNが「1」であるため、切替え器13
Aは、スイッチング周波数Fs2を選択してスイッチン
グ周波数Fsとしてインバータ2Aに与える。
【0028】このように制御することにより、インバー
タ2Aの損失はインバータ2Aを構成するスイッチング
素子のスイッチング回数に比例するため、インバータの
スイッチング周波数にも依存するので、だ行状態におい
ても動作し続けるインバータ2Aのスイッチング周波数
を通常時に比べて低くすることにより、損失を低減する
ことができる。
【0029】図8は、本発明の第4の実施の形態を示す
誘導電動機の制御装置の構成図である。本発明の実施の
形態では、少なくとも1台の誘導電動機3Aに速度セン
サ14Aを備えている点が特徴である。だ行状態から再
起動を行なう場合には、切替え器15A,15Bは速度
センサ14Aが検出したモータ周波数ωrを選択する。
磁束が立ち上がり、だ行状態を示すフラグFRUNが
「0」となると、切替え器15A,15Bはモータ周波
数推定器5A,5Bが各々推定するモータ周波数ωr
h,ωrh2を選択する。したがって、だ行状態からの
再起動時の間のみ、速度センサ14Aの検出値を用い、
磁束が立ち上がった時点で、モータ周波数推定器5A,
5Bが推定したモータ周波数を用いるように制御するこ
とで、安定かつ確実に磁束の立ち上げ、いわゆる再起動
を行なうことができる。この場合、少なくとも再起動時
のみに唯一一つの速度センサからの情報が判りさえすれ
ばよく、精度的にも十分なものは必要とならない。
【0030】図9は、本発明の第5の実施の形態を示す
誘導電動機の制御装置の構成図である。ベクトル制御器
16は、トルク指令値Tm*と2次磁束指令値φ2d*
入力し、dq軸電圧指令値Vd1*,Vq1*を出力す
る。すべり周波数演算器17は、トルク指令値Tm*
2次磁束指令値φ2d*を入力し、すべり周波数基準ω
*を演算して出力する。座標変換器18は、後述する
切替え器27,28を介して出力されるdq軸電圧指令
値Vd*,Vq*を入力し、3相の電圧指令値Vu*,V
*,Vw*に変換して出力する。インバータ19は、3
相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に従い、図示しな
い電力源から供給される直流を交流に変換して誘導電動
機20を駆動する。電流検出器21は、誘導電動機20
に流れる電流Iu,Iwを検出する。座標変換器22
は、電流Iu,Iwを入力し、dq軸電流Id,Iqに
変換して出力する。モータ周波数推定器23は、dq軸
電圧指令値Vd*,Vq*とdq軸電流Id,Iqとを入
力し、誘導電動機20のモータ周波数ωrh1を推定す
る。また、モータ周波数推定器24は、dq軸電流I
d,Iqを入力し、誘導電動機20のモータ周波数ωr
h2、インバータ周波数ωinv2、dq軸電圧指令値
Vd2*,Vq2*を出力する。加算器25は、すべり周
波数基準ωs*と後述する切替え器29を介して出力さ
れたモータ周波数ωrhを加算し、インバータ周波数ω
inv1を出力する。積分器26は、後述する切替え器
30を介して出力されたインバータ周波数ωinvを積
分して、座標変換器18,22に出力する。
【0031】切替え器27〜30は、図10に示す切替
え信号S1,S2に基づいて、それぞれ2入力から1出
力を得るものである。切替え信号S1は、だ行状態から
再起動を行うためにモータ周波数を推定する状態には信
号「a」を示し、再起動状態及び通常の力行・回生状態
には、信号「b」を示すもので、切替え信号S2は、モ
ータ周波数を推定する状態から再起動状態にかけては信
号「a」を示し、通常の力行・回生状態には、信号
「b」を示すものである。まただ行状態は、インバータ
19の動作を完全に停止しているため、切替え信号S
1,S2は出力されない。すなわち、切替え器27は、
モータ周波数推定器24が出力したd軸電圧指令値Vd
*とベクトル制御器16が出力したd軸電圧指令値V
d1*を入力し、切替え信号S2が信号「a」を示すと
きにはd軸電圧指令値Vd2*を、切替え信号S2が信
号「b」を示すときにはd軸電圧指令値Vd1*を選択
し、d軸電圧指令値Vd*として座標変換器18に対し
て出力する。切替え器28は、モータ周波数推定器24
が出力したq軸電圧指令値Vq2*とベクトル制御器1
6が出力したq軸電圧指令値Vq1*を入力し、切替え
信号S2が信号「a」を示すときにはq軸電圧指令値V
q2*を、切替え信号S2が信号「b」を示すときには
q軸電圧指令値Vq1*を選択し、q軸電圧指令値Vq*
として座標変換器18に対して出力する。切替え器29
は、モータ周波数推定器24が出力したモータ周波数ω
rh2とモータ周波数推定器23が出力したモータ周波
数ωrh1を入力し、切替え信号S2が信号「a」を示
すときにはモータ周波数ωrh2を、切替え信号S2が
信号「b」を示すときにはモータ周波数ωrh1を選択
し、モータ周波数ωrhとして加算器25に対して出力
する。切替え器30は、モータ周波数推定器24が出力
したインバータ周波数ωinv2と加算器25が出力し
たインバータ周波数ωinv1を入力し、切替え信号S
1が信号「a」を示すときにはインバータ周波数ωin
v2を、切替え信号S1が信号「b」を示すときにはイ
ンバータ周波数ωinv1を選択し、インバータ周波数
ωinvとして積分器26に対して出力する。
【0032】まず、通常の力行・回生状態では、上述し
たように切替え信号S1,S2とも信号「b」を示す。
したがって、ベクトル制御器16がトルク指令値Tm*
と2次磁束指令値φ2d*を入力して演算したdq軸電
圧指令値Vd1*,Vq1*が、dq軸電圧指令値V
*,Vq*として得られ、モータ周波数推定器23がd
q軸電圧指令値Vd*,Vq*(Vd1*,Vq1*)とd
q軸電流Id,Iqを入力して推定したモータ周波数ω
rh1がモータ周波数ωrhとして得られる。そして加
算器25によって得られたモータ周波数ωrh(ωrh
1)とすべり周波数ωs*との加算値であるインバータ
周波数ωinv1が、インバータ周波数ωinvとして
得られる。以上の動作はいわゆる速度センサレスベクト
ル制御の動作と同様である。
【0033】だ行状態では、インバータ19の動作は停
止されているが、だ行状態から起動する場合は、まずモ
ータ周波数を推定しなくてはならない。そこで、このモ
ータ周波数を推定する状態になると、上述したように切
替え信号S1,S2とも信号「a」を示す。したがっ
て、モータ周波数推定器24が出力するdq軸電圧指令
値Vd2*,Vq2*が、dq軸電圧指令値Vd*,Vq*
として得られ、同じくモータ周波数推定器24が出力す
るインバータ周波数ωinv2が、インバータ周波数ω
invとして得られる。このように、だ行状態において
インバータ周波数ωinvが得られると、切替え信号S
1のみが信号「a」から信号「b」となる。切替え信号
S1が信号「b」となると、ベクトル制御器16がトル
ク指令値Tm*と2次磁束指令値φ2d*を入力して演算
したdq軸電圧指令値Vd1*,Vq1*が、dq軸電圧
指令値Vd*,Vq*として得られ、加算器25によって
得られたモータ周波数ωrh(ωrh2)とすべり周波
数ωs*との加算値であるインバータ周波数ωinv1
が、インバータ周波数ωinvとして得られる。そして
この再起動の途中乃至は終了した時点、すなわち時速が
立ち上がる途中或いは立ち上がった時点で、切替え信号
S2も信号「a」から信号「b」となる。これにより通
常の速度センサレスベクトル制御系に移行する。
【0034】速度センサレスベクトル制御ではモータ周
波数を推定する必要があり、このモータ周波数の推定に
は、ほぼ正確に把握できたある程度の磁束の存在が不可
欠であるが、だ行状態では、磁束が存在せず、また存在
していてもごく微少であるため、通常状態でモータ周波
数を推定している推定器が安定に動作せず、モータ周波
数の推定が困難となる場合がある。このようなモータ周
波数の推定値が安定しない状態で、磁束の立ち上げを行
う場合、過大な過渡トルクが発生したり、或いは、磁束
が立ち上がらない状態となる。そこで、本実施の形態の
ように、だ行からの再起動時におけるモータ周波数の推
定を、通常時のモータ周波数を推定する推定器とは別に
設けた推定器で行うことで、安定かつ確実な再起動を行
うことができる。
【0035】図11は、図9に示した第5の実施の形態
におけるモータ周波数推定器24を中心に、切替え信号
S1,S2が信号「a」である状態を示してあり、切替
え器27〜30などは省略してある。
【0036】モータ周波数推定器24は、dq軸電圧指
令値Vd2*,Vq2*として、d軸電圧指令値Vd2*
を0とし、q軸電圧指令値Vq2*を任意な値Vref
に設定して出力する。この設定されて出力された値が、
dq軸電圧指令値Vd*,Vq*として、座標変換器18
に与えられる。この場合、出力電圧ベクトルは、dq軸
回転座標系上で、q軸に一致する事になる。この出力電
圧ベクトルに一致する電流成分すなわちq軸電流Iqが
インバータ周波数制御器24aに入力される。インバー
タ周波数制御器24aは例えば入力をPI制御する構成
とし、出力電圧ベクトルに一致する電流成分すなわちq
軸電流成分Iqを零にするようなインバータ周波数ωi
nv2を出力する。この値が、インバータ周波数ωin
vとして、積分器38に与えられる。そして、q軸電流
成分Iqが零或いはその近傍になった事を零電流検出器
24bが検出すると、その時点でのインバータ周波数ω
inv2をラッチ器24cで保持し、この値をモータ周
波数ωrh2として出力する。
【0037】また図12は、図9に示した第5の実施の
形態におけるモータ周波数推定器24を中心に、切替え
信号S1,S2が信号「a」である状態を示してあり、
切替え器27〜30などは省略してある。
【0038】モータ周波数推定器24は、dq軸電圧指
令値Vd2*,Vq2*として、d軸電圧指令値Vd2*
を0とし、q軸電圧指令値Vq2*を任意な値Vref
に設定して出力する。この設定されて出力された値が、
dq軸電圧指令値Vd*,Vq*として、座標変換器18
に与えられる。電流ベクトル長演算器24dは、dq軸
電流Id,Iqを入力し、その大きさI1を演算して出
力する。最小化制御器24eは、大きさI1が最小とな
るようなインバータ周波数ωinv2を出力する。この
値が、インバータ周波数ωinvとして、積分器38に
与えられる。そして、大きさI1が最小となった時点で
インバータ周波数ωinv2をラッチ器24fで保持
し、この値をモータ周波数ωrh2として出力する。
【0039】図13は、dq軸回転座標系上で、q軸に
ある電圧を与え、d軸電圧を零とし、モータ周波数を1
00Hzとした場合の定常状態でのdq軸電流値をそれ
ぞれ表すグラフである。横軸はインバータ周波数であ
る。図13より、インバータ周波数がモータ周波数に一
致する100Hzを境に、q軸電流の符号が正負逆転し
ているのが分かる。また、インバータ周波数がモータ周
波数に一致する100Hzの点で、大きさI1が最小値
をとり、100Hzから離れるにしたがって、斬増して
いくのが分かる。
【0040】また図14、図15は、dq軸回転座標系
上で、q軸にある電圧を与え、d軸電圧を零とし、モー
タ周波数を50Hz、150Hzとした場合の定常状態
でのdq軸電流値をそれぞれ表すグラフである。この場
合も、インバータ周波数がモータ周波数に一致する50
Hzまたは150Hzを境に、q軸電流の符号が正負逆
転しているのが分かる。また、インバータ周波数がモー
タ周波数に一致する50Hzまたは150Hzの点で、
大きさI1が最小値をとり、50Hzまたは150Hz
から離れるにしたがって、斬増していくのが分かる。
【0041】これら図13乃至図15に示す特性を利用
して、q軸電流が正である場合には、インバータ周波数
を低下するように制御し、q軸電流が負である場合に
は、インバータ周波数を増加するように制御することに
より、インバータ周波数とモータ周波数とを一致させる
ことができる。また、大きさI1の最小値を探し、最小
値となった時点の周波数がモータ周波数に一致すること
になる。このような制御は、モータパラメータに依存し
ないため、モータ周波数を正確に推定することが可能で
ある。
【0042】図11に示したモータ周波数推定器の構成
では、直接q軸電流を検出して、零あるいはその近傍と
なったことを判断して、モータ周波数を推定している。
この部分は、モータ周波数推定の早さを考慮して、推定
開始からある時間遅れてインバータ周波数をラッチして
モータ周波数としても同様の作用効果を得ることができ
る。
【0043】図12に示したモータ周波数推定器の構成
では、大きさI1を最小化してモータ周波数を推定して
いる。dq軸回転座標系上の電流値の大きさと、静止座
標系上での電流値の大きさは、比例するものであり、ま
た相電流の実効値もまた比例するものである。したがっ
て、dq軸回転座標系上の電流値の大きさを最小化する
代わりに、静止座標系上の電流値の大きさや相電流の実
効値を最小化しても、同様の作用効果を得ることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
だ行状態から再起動する場合に、不必要な過電流やトル
クの発生を防ぐことができ、安定かつ確実に再起動を行
なうことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す誘導電動機の
制御装置の構成図である。
【図2】だ行状態から再起動する場合の動作シーケンス
図である。
【図3】だ行状態から再起動する場合の動作シーケンス
図である。
【図4】だ行状態から再起動する場合の動作シーケンス
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す誘導電動機の
制御装置の構成図である。
【図6】フラグと電圧指令値の関係図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す誘導電動機の
制御装置の構成図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す誘導電動機の
制御装置の構成図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す誘導電動機の
制御装置の構成図である。
【図10】切替え信号を示す図である。
【図11】図9に示したモータ周波数推定器の詳細説明
図である。
【図12】図9に示したモータ周波数推定器の詳細説明
図である。
【図13】dq軸電流値を表すグラフである。
【図14】dq軸電流値を表すグラフである。
【図15】dq軸電流値を表すグラフである。
【図16】従来の誘導電動機の制御装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B,16…ベクトル制御器 2A,2B,19…インバータ 3A,3B,20…誘導電動機 4A,4B,21…電流検出器 5A,5B,23,24…モータ周波数推定器 6B,13A,15A,15B,27,28,29,3
0…切替え器 8…コンバータ 9…コンデンサ 10…電圧検出器 12…電圧制御器 17…すべり周波数演算器 18,22…座標変換器 24a…インバータ周波数制御器 24b…零電流検出器 24c,24f…ラッチ器 24d…電流ベクトル長演算器 24e…最小化制御器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を交流に変換する複数のインバータ
    と、 これらインバータによりそれぞれ駆動される複数の誘導
    電動機と、 これら誘導電動機の回転周波数をそれぞれ推定する複数
    の周波数推定手段と、 これら周波数推定手段が推定した回転周波数と、トルク
    指令値、磁束指令値に基づいて出力電圧指令値を演算
    し、この出力電圧指令値に基づいて前記複数のインバー
    タそれぞれを制御するベクトル制御手段と、 前記複数のインバータを停止させるだ行状態から、前記
    複数のインバータそれぞれを再起動する際に、前記複数
    の誘導電動機のうち少なくとも1台の誘導電動機の回転
    周波数を推定し、この回転周波数を用いて、前記複数台
    のインバータ全てを再起動させる再起動手段とを有する
    誘導電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導電動機の制御装置
    において、 前記再起動手段は、前記だ行状態に、少なくとも1台の
    インバータに前記磁束指令値を与え、前記少なくとも1
    台のインバータを動作させる動作手段を備え、前記だ行
    状態から、前記複数のインバータそれぞれを再起動する
    際に、前記動作手段により動作される少なくとも1台の
    インバータが駆動する誘導電動機の回転周波数を推定
    し、この回転周波数を用いて、前記複数台のインバータ
    全てを再起動させることを特徴とする誘導電動機の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の誘導電動機の制御装置
    において、 前記再起動手段は、前記だ行状態に、少なくとも1台の
    インバータに前記磁束指令値より低い磁束指令値を与
    え、前記少なくとも1台のインバータを動作させる動作
    手段を備え、前記だ行状態から、前記複数のインバータ
    それぞれを再起動する際に、前記動作手段により動作さ
    れる少なくとも1台のインバータが駆動する誘導電動機
    の回転周波数を推定し、この回転周波数を用いて、前記
    複数台のインバータ全てを再起動させることを特徴とす
    る誘導電動機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の誘導電
    動機の制御装置において、 前記動作手段により動作される少なくとも1台のインバ
    ータの入力側に接続されたコンデンサと、 このコンデンサに直流電圧を供給するコンバータと、 このコンバータの供給する直流電圧を前記だ行状態に低
    くなるように前記コンバータを制御する電圧制御手段と
    を有する誘導電動機の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の誘導電
    動機の制御装置において、 前記動作手段は、前記だ行状態に動作させる少なくとも
    1台のインバータのスイッチング周波数を通常動作時に
    比べて低くするように制御することを特徴とする誘導電
    動機の制御装置。
  6. 【請求項6】 直流を交流に変換する複数のインバータ
    と、 これらインバータによりそれぞれ駆動される複数の誘導
    電動機と、 これら誘導電動機の回転周波数をそれぞれ推定する複数
    の周波数推定手段と、 これら周波数推定手段が推定した回転周波数と、トルク
    指令値、磁束指令値に基づいて出力電圧指令値を演算
    し、この出力電圧指令値に基づいて前記複数のインバー
    タそれぞれを制御するベクトル制御手段と、 前記複数のインバータを停止させるだ行状態から、前記
    複数のインバータそれぞれを再起動する際に、前記複数
    の誘導電動機のうち少なくとも1台の誘導電動機の回転
    周波数を検出手段と、 この検出手段により検出された回転周波数を用いて、前
    記複数台のインバータ全てを再起動させる再起動手段と
    を有する誘導電動機の制御装置。
  7. 【請求項7】 直流を交流に変換するインバータと、 このインバータにより駆動される誘導電動機と、 この誘導電動機の回転周波数を推定する第1の周波数推
    定手段と、 この第1の周波数推定手段が推定した回転周波数と、ト
    ルク指令値、磁束指令値に基づいて出力電圧指令値を演
    算し、この出力電圧指令値に基づいて前記インバータを
    制御するベクトル制御手段と、 前記インバータを停止させるだ行状態から、前記インバ
    ータを再起動する際に、前記誘導電動機の回転周波数を
    推定する第2の周波数推定手段と、 この第2の周波数推定手段により推定された回転周波数
    を用いて、前記インバータを再起動させる再起動手段
    と、 この再起動手段による前記インバータの再起動中あるい
    は再起動が終了した際に、前記再起動手段から前記ベク
    トル制御手段に切替えて前記インバータを制御する切替
    え手段とを有する誘導電動機の制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の誘導電動機の制御装置
    において、前記第2の周波数推定手段は、 前記インバータに任意の電圧を出力させて、前記誘導電
    動機へ供給される相電流を検出する電流検出手段と、 この電流検出手段により検出された相電流から、前記イ
    ンバータが出力する電圧のベクトル方向に一致する電流
    成分を演算する演算手段と、 この演算手段により演算された電流成分が零になるよう
    に、前記インバータのインバータ周波数を制御するイン
    バータ周波数制御手段とを備え、 前記電流成分が零に近付いた際に、前記インバータ周波
    数制御手段により制御されたインバータ周波数を前記回
    転周波数として推定することを特徴とする誘導電動機の
    制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の誘導電動機の制御装置
    において、前記第2の周波数推定手段は、 前記インバータに任意の電圧を出力させて、前記誘導電
    動機へ供給される相電流を検出する電流検出手段と、 この電流検出手段により検出された相電流の大きさを演
    算する演算手段と、 この演算手段により演算された相電流の大きさが最小に
    なるように、前記インバータのインバータ周波数を制御
    するインバータ周波数制御手段とを備え、 前記相電流の大きさが最小になった際に、前記インバー
    タ周波数制御手段により制御されたインバータ周波数を
    前記回転周波数として推定することを特徴とする誘導電
    動機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10137791B2 (en) 2016-04-18 2018-11-27 Hyundai Motor Company Method and system for controlling vehicle converter

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KR101283892B1 (ko) * 2011-12-07 2013-07-08 기아자동차주식회사 친환경 차량에서 dc-dc컨버터 제어장치 및 방법
US10137791B2 (en) 2016-04-18 2018-11-27 Hyundai Motor Company Method and system for controlling vehicle converter

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