JPH114168A - アナログ/ディジタル変換回路 - Google Patents
アナログ/ディジタル変換回路Info
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- JPH114168A JPH114168A JP15396297A JP15396297A JPH114168A JP H114168 A JPH114168 A JP H114168A JP 15396297 A JP15396297 A JP 15396297A JP 15396297 A JP15396297 A JP 15396297A JP H114168 A JPH114168 A JP H114168A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 積分器に対する周波数帯域の要求仕様を緩和
することができ、信号のS/N比を改善でき、変換精度
の向上が図れるアナログ/ディジタル変換回路を実現す
る。 【解決手段】 ΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路
の帰還ループにおいて、DAC40の出力側に帯域制限
フィルタ60を設け、DAC40の出力信号S40の高
調波成分を抑制し、カットオフ周波数以下の低周波領域
のみを出力し、アナログ信号Vinとの引き算結果を積分
器10に入力し、積分信号S10を生成し、比較器20
により基準信号Sref と比較して二値信号S20を出力
するので、高調波成分による積分器10への影響を抑制
でき、積分器10の周波数帯域幅などの要求仕様を緩和
することができ、積分器の動作精度の向上およびS/N
比の改善を実現でき、変換精度の向上が図れる。
することができ、信号のS/N比を改善でき、変換精度
の向上が図れるアナログ/ディジタル変換回路を実現す
る。 【解決手段】 ΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路
の帰還ループにおいて、DAC40の出力側に帯域制限
フィルタ60を設け、DAC40の出力信号S40の高
調波成分を抑制し、カットオフ周波数以下の低周波領域
のみを出力し、アナログ信号Vinとの引き算結果を積分
器10に入力し、積分信号S10を生成し、比較器20
により基準信号Sref と比較して二値信号S20を出力
するので、高調波成分による積分器10への影響を抑制
でき、積分器10の周波数帯域幅などの要求仕様を緩和
することができ、積分器の動作精度の向上およびS/N
比の改善を実現でき、変換精度の向上が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ/ディジ
タル変換回路、例えば、連続系ΔΣ方式(デルタシグマ
方式)アナログ/ディジタル変換回路に関するものであ
る。
タル変換回路、例えば、連続系ΔΣ方式(デルタシグマ
方式)アナログ/ディジタル変換回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】連続系のΔΣ方式アナログ/ディジタル
変換回路において、変換結果を例えば、1サンプル分遅
延してディジタル/アナログ変換回路でアナログ信号に
変換し、入力信号のレベル変化に追従する予測信号が求
まる。予測信号を積分器の入力側にフィードバックし、
積分器の出力信号と所定の基準信号との比較結果に応じ
た二値信号が出力され、当該二値信号がアナログ/ディ
ジタル変換の結果として外部に供給される。図5は一般
的なΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路の構成を示
すブロック図である。以下、図5を参照しつつ、ΔΣ方
式アナログ/ディジタル変換回路の構成および特徴を説
明する。
変換回路において、変換結果を例えば、1サンプル分遅
延してディジタル/アナログ変換回路でアナログ信号に
変換し、入力信号のレベル変化に追従する予測信号が求
まる。予測信号を積分器の入力側にフィードバックし、
積分器の出力信号と所定の基準信号との比較結果に応じ
た二値信号が出力され、当該二値信号がアナログ/ディ
ジタル変換の結果として外部に供給される。図5は一般
的なΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路の構成を示
すブロック図である。以下、図5を参照しつつ、ΔΣ方
式アナログ/ディジタル変換回路の構成および特徴を説
明する。
【0003】図示のように、ΔΣ方式アナログ/ディジ
タル変換回路は、積分器10、比較器20、遅延器3
0、ディジタル/アナログ変換回路(以下、単にDAC
という)40および減算器50により構成されている。
タル変換回路は、積分器10、比較器20、遅延器3
0、ディジタル/アナログ変換回路(以下、単にDAC
という)40および減算器50により構成されている。
【0004】積分器10は、減算器50の出力信号S5
0を積分して、積分信号S10を比較器20に出力す
る。比較器20は、積分信号S10と所定の基準信号S
ref とを比較して、比較結果に応じて二値の信号S20
を出力する。なお、二値信号S20は、アナログ/ディ
ジタル変換回路の変換結果DO として出力される。
0を積分して、積分信号S10を比較器20に出力す
る。比較器20は、積分信号S10と所定の基準信号S
ref とを比較して、比較結果に応じて二値の信号S20
を出力する。なお、二値信号S20は、アナログ/ディ
ジタル変換回路の変換結果DO として出力される。
【0005】遅延器30は、二値信号S20を1サンプ
ル分遅延させて、遅延信号S30を出力する。DAC4
0は、二値信号である遅延信号S30をアナログ信号に
変換し、変換結果としてアナログ信号S40を出力す
る。減算器50は、アナログ信号VinとDAC40から
の変換結果S40とを引き算して、引き算の結果S50
を積分器10に出力する。
ル分遅延させて、遅延信号S30を出力する。DAC4
0は、二値信号である遅延信号S30をアナログ信号に
変換し、変換結果としてアナログ信号S40を出力す
る。減算器50は、アナログ信号VinとDAC40から
の変換結果S40とを引き算して、引き算の結果S50
を積分器10に出力する。
【0006】以下、図5を参照しつつ、本例のアナログ
/ディジタル変換回路の動作について説明する。アナロ
グ信号Vinは減算器50において、DAC40からの変
換結果S40との引き算処理が行われ、引き算の結果S
50が出力される。
/ディジタル変換回路の動作について説明する。アナロ
グ信号Vinは減算器50において、DAC40からの変
換結果S40との引き算処理が行われ、引き算の結果S
50が出力される。
【0007】積分器10により引き算結果S50の積分
信号S10が出力され、比較器20に入力される。比較
器20において、積分信号S10と基準信号Sref のレ
ベルが比較され、比較結果に応じて二値の信号S20が
出力される。ここで、二値信号S20は、データコード
“1”を示すハイレベルの信号とデータコード“0”を
示すローレベルの信号により構成されたものとする。例
えば、積分信号S20のレベルが基準信号Sref より高
い場合に、ハイレベルの信号が出力され、1ビットのデ
ータコード“1”が示される。逆に、積分信号S10の
レベルが基準信号Sref より低い場合に、ローレベルの
信号が出力され、1ビットのデータコード“0”が示さ
れる。このように、比較器20により、サンプリング周
期ごとにデータコード“1”または“0”を表すハイレ
ベルまたはローレベルの信号からなる二値信号S20が
出力される。この二値信号S20は、データコードDO
として出力される。サンプリング動作の進行に従って、
入力したアナログ信号Vinのレベルに応じて、データ
“1”と“0”が所定の組み合わせで構成されたデータ
コード列が得られ、これがアナログ/ディジタル変換回
路の出力結果として外部に出力される。
信号S10が出力され、比較器20に入力される。比較
器20において、積分信号S10と基準信号Sref のレ
ベルが比較され、比較結果に応じて二値の信号S20が
出力される。ここで、二値信号S20は、データコード
“1”を示すハイレベルの信号とデータコード“0”を
示すローレベルの信号により構成されたものとする。例
えば、積分信号S20のレベルが基準信号Sref より高
い場合に、ハイレベルの信号が出力され、1ビットのデ
ータコード“1”が示される。逆に、積分信号S10の
レベルが基準信号Sref より低い場合に、ローレベルの
信号が出力され、1ビットのデータコード“0”が示さ
れる。このように、比較器20により、サンプリング周
期ごとにデータコード“1”または“0”を表すハイレ
ベルまたはローレベルの信号からなる二値信号S20が
出力される。この二値信号S20は、データコードDO
として出力される。サンプリング動作の進行に従って、
入力したアナログ信号Vinのレベルに応じて、データ
“1”と“0”が所定の組み合わせで構成されたデータ
コード列が得られ、これがアナログ/ディジタル変換回
路の出力結果として外部に出力される。
【0008】一方、比較器20の出力信号S20が、遅
延器30により、例えば、サンプリング周期の一周期分
だけ遅延され、遅延信号S30が出力される。DAC4
0によって、遅延信号S30に応じたアナログ信号S4
0が出力される。DAC40の出力信号として、入力さ
れた遅延信号S30のレベルに応じてV0 または−V0
の何れかのレベルをとるアナログ信号S40が得られ
る。ここで、例えば、遅延信号S30がハイレベルのと
き、DAC40により、V0 レベルのアナログ信号が出
力され、逆に遅延信号S30がローレベルのとき、DA
C40により、−V0 レベルのアナログ信号が出力され
る。
延器30により、例えば、サンプリング周期の一周期分
だけ遅延され、遅延信号S30が出力される。DAC4
0によって、遅延信号S30に応じたアナログ信号S4
0が出力される。DAC40の出力信号として、入力さ
れた遅延信号S30のレベルに応じてV0 または−V0
の何れかのレベルをとるアナログ信号S40が得られ
る。ここで、例えば、遅延信号S30がハイレベルのと
き、DAC40により、V0 レベルのアナログ信号が出
力され、逆に遅延信号S30がローレベルのとき、DA
C40により、−V0 レベルのアナログ信号が出力され
る。
【0009】DAC40の出力信号S40は、標本化さ
れたアナログ信号Vinとともに減算器50に入力され
る。減算器50において、アナログ信号VinとDAC4
0の変換信号S40との差が算出され、信号S50とし
て積分器10に出力される。
れたアナログ信号Vinとともに減算器50に入力され
る。減算器50において、アナログ信号VinとDAC4
0の変換信号S40との差が算出され、信号S50とし
て積分器10に出力される。
【0010】即ち、上述したΔΣ方式アナログ/ディジ
タル変換回路において、変換して得られたディジタルコ
ードDO を遅延器30によりサンプリング一周期分遅延
させ、DAC40によりディジタル/アナログ変換して
得た変換信号S40は、入力アナログ信号Vinの予測信
号である。この予測信号は、サンプリング周期の一周期
分遅れて入力アナログ信号Vinに追従していく。そし
て、ΔΣ方式変換回路において、入力アナログ信号Vin
と予測信号S40との差信号の積分信号S10が算出さ
れる。比較器20によって、積分信号S10を所定のレ
ベルを持つ基準信号Sref と比較する結果、入力アナロ
グ信号Vinのレベルに応じて、二値化したディジタルコ
ードが得られる。このように構成されたΔΣ方式アナロ
グ/ディジタル変換回路によって、入力アナログ信号V
inに対して、アナログ/ディジタル変換が行われる。変
換結果として、アナログ信号Vinのレベルに応じて
“0”と“1”が所定の組み合わせで構成したディジタ
ルコードDO が得られる。
タル変換回路において、変換して得られたディジタルコ
ードDO を遅延器30によりサンプリング一周期分遅延
させ、DAC40によりディジタル/アナログ変換して
得た変換信号S40は、入力アナログ信号Vinの予測信
号である。この予測信号は、サンプリング周期の一周期
分遅れて入力アナログ信号Vinに追従していく。そし
て、ΔΣ方式変換回路において、入力アナログ信号Vin
と予測信号S40との差信号の積分信号S10が算出さ
れる。比較器20によって、積分信号S10を所定のレ
ベルを持つ基準信号Sref と比較する結果、入力アナロ
グ信号Vinのレベルに応じて、二値化したディジタルコ
ードが得られる。このように構成されたΔΣ方式アナロ
グ/ディジタル変換回路によって、入力アナログ信号V
inに対して、アナログ/ディジタル変換が行われる。変
換結果として、アナログ信号Vinのレベルに応じて
“0”と“1”が所定の組み合わせで構成したディジタ
ルコードDO が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路において
は、DAC40の出力信号S40は±V0 の何れかのレ
ベルをとるアナログ信号であり、信号のレベル変化部、
即ち、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジは、時
間に対して急激にレベルが変化するパルス状の信号であ
る。しかし、積分器40に設けられている、例えばオペ
アンプは、周波数帯域が有限であるため、高周波成分を
含むパルス信号には十分対応できず、アナログ/ディジ
タル変換回路全体の特性劣化を引き起こすおそれがある
という不利益がある。
来のΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路において
は、DAC40の出力信号S40は±V0 の何れかのレ
ベルをとるアナログ信号であり、信号のレベル変化部、
即ち、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジは、時
間に対して急激にレベルが変化するパルス状の信号であ
る。しかし、積分器40に設けられている、例えばオペ
アンプは、周波数帯域が有限であるため、高周波成分を
含むパルス信号には十分対応できず、アナログ/ディジ
タル変換回路全体の特性劣化を引き起こすおそれがある
という不利益がある。
【0012】図6は、DAC40の出力信号S40の周
波数成分を解析するため、信号S40の波形を模式した
概念図である。上述のように、信号S40はサンプリン
グ周期ごとにV0 または−V0 の何れかのレベルをとる
信号である。ここで、図6に示すように、サンプリング
周期をT0 とし、T0 =T/2とする。[−T0 ,0]
の期間に信号S40は−V0 に保持され、[0,T0 ]
の期間に信号S40はV0 に保持されているとする。
波数成分を解析するため、信号S40の波形を模式した
概念図である。上述のように、信号S40はサンプリン
グ周期ごとにV0 または−V0 の何れかのレベルをとる
信号である。ここで、図6に示すように、サンプリング
周期をT0 とし、T0 =T/2とする。[−T0 ,0]
の期間に信号S40は−V0 に保持され、[0,T0 ]
の期間に信号S40はV0 に保持されているとする。
【0013】図示の信号S40のフーリエ級数f(t)
は次式により表すことができる。
は次式により表すことができる。
【数1】
【0014】ここで、ω0 は、基本角周波数であり、
(ω0 =2π/T0 )である。または、基本周波数f0
は、(f0 =ω0 /2π)により表せる。
(ω0 =2π/T0 )である。または、基本周波数f0
は、(f0 =ω0 /2π)により表せる。
【0015】式(1)によると、信号S40の周波数成
分は基本波と奇数次の高調波からなる。実際の信号S4
0では、基本波と奇数次の高調波の他に、立ち上がりエ
ッジ/立ち下がりエッジで発生する微小の偶数次高調波
が含まれている。
分は基本波と奇数次の高調波からなる。実際の信号S4
0では、基本波と奇数次の高調波の他に、立ち上がりエ
ッジ/立ち下がりエッジで発生する微小の偶数次高調波
が含まれている。
【0016】図7は、一例として信号S40の周波数ス
ペクトラムを示している。図示ように、信号S40の周
波数スペクトラムは高周波領域まで広がっており、これ
らの高調波成分は、積分器10の入力側にフィードバッ
クされ、積分器の出力信号に影響を与える。図8は、D
AC40の出力信号S40の波形の一例を示しており、
さらに図9は入力アナログ信号Vinおよび図8の信号S
40に基づき生成された積分信号S10の波形例を示し
ている。
ペクトラムを示している。図示ように、信号S40の周
波数スペクトラムは高周波領域まで広がっており、これ
らの高調波成分は、積分器10の入力側にフィードバッ
クされ、積分器の出力信号に影響を与える。図8は、D
AC40の出力信号S40の波形の一例を示しており、
さらに図9は入力アナログ信号Vinおよび図8の信号S
40に基づき生成された積分信号S10の波形例を示し
ている。
【0017】図示のように、信号S40の高調波成分の
影響により、信号レベルが急激に変化する立ち上がりお
よび立ち下がりエッジにおいて、波形がくずれる。信号
S40の高調波成分は減算器50を介して、積分器10
に伝送される。図9に示すように積分器10の出力信号
S10は信号S40の高調波成分に影響され、波形の劣
化が生じている。
影響により、信号レベルが急激に変化する立ち上がりお
よび立ち下がりエッジにおいて、波形がくずれる。信号
S40の高調波成分は減算器50を介して、積分器10
に伝送される。図9に示すように積分器10の出力信号
S10は信号S40の高調波成分に影響され、波形の劣
化が生じている。
【0018】上述のように、DAC40の出力信号S4
0に含む高調波成分の影響によって、アナログ/ディジ
タル変換回路のS/N比が低下し、動作精度が劣化す
る。これを回避するために、積分器10の周波数帯域を
広げるなどの方法があるが、積分器10の構成が複雑に
なったり、または広帯域の回路において雑音による影響
が大きくなるという問題が依然として未解決のままであ
る。
0に含む高調波成分の影響によって、アナログ/ディジ
タル変換回路のS/N比が低下し、動作精度が劣化す
る。これを回避するために、積分器10の周波数帯域を
広げるなどの方法があるが、積分器10の構成が複雑に
なったり、または広帯域の回路において雑音による影響
が大きくなるという問題が依然として未解決のままであ
る。
【0019】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、積分器に対する周波数帯域の要
求仕様を緩和することができ、信号のS/N比を改善で
きるアナログ/ディジタル変換回路を提供することにあ
る。
のであり、その目的は、積分器に対する周波数帯域の要
求仕様を緩和することができ、信号のS/N比を改善で
きるアナログ/ディジタル変換回路を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のアナログ/ディジタル変換回路は、入力ア
ナログ信号のレベルに応じたディジタルコードを出力す
るアナログ/ディジタル変換回路であって、上記ディジ
タルコードを所定の時間で遅延する遅延手段と、上記遅
延手段の出力コードをアナログ信号に変換するディジタ
ル/アナログ変換手段と、上記ディジタル/アナログ変
換手段からのアナログ信号の周波数帯域を制限する帯域
制限手段と、入力信号を積分して、積分信号を出力する
積分手段と、上記入力アナログ信号と上記帯域制限手段
の出力信号に応じた処理信号を上記積分手段に入力する
信号処理手段と、上記積分手段からの積分信号と所定の
レベルとを比較して、比較結果に応じて、第1と第2の
レベルの何れかを持つ二値信号を出力し、当該二値信号
を上記ディジタルコードとして出力する比較手段とを有
する。
め、本発明のアナログ/ディジタル変換回路は、入力ア
ナログ信号のレベルに応じたディジタルコードを出力す
るアナログ/ディジタル変換回路であって、上記ディジ
タルコードを所定の時間で遅延する遅延手段と、上記遅
延手段の出力コードをアナログ信号に変換するディジタ
ル/アナログ変換手段と、上記ディジタル/アナログ変
換手段からのアナログ信号の周波数帯域を制限する帯域
制限手段と、入力信号を積分して、積分信号を出力する
積分手段と、上記入力アナログ信号と上記帯域制限手段
の出力信号に応じた処理信号を上記積分手段に入力する
信号処理手段と、上記積分手段からの積分信号と所定の
レベルとを比較して、比較結果に応じて、第1と第2の
レベルの何れかを持つ二値信号を出力し、当該二値信号
を上記ディジタルコードとして出力する比較手段とを有
する。
【0021】また、本発明では、好適には上記帯域制限
手段は、入力信号における所定の周波数以上の周波数成
分を減衰させる高域制限フィルタにより構成され、上記
信号処理手段は、上記入力アナログ信号と上記高域制限
フィルタの出力信号との差を出力する減算手段により構
成されている。
手段は、入力信号における所定の周波数以上の周波数成
分を減衰させる高域制限フィルタにより構成され、上記
信号処理手段は、上記入力アナログ信号と上記高域制限
フィルタの出力信号との差を出力する減算手段により構
成されている。
【0022】さらに、本発明では、好適には上記アナロ
グ信号を所定の周期で標本化し、保持する標本化手段を
有し、上記遅延手段の遅延時間は、上記標本化手段の周
期に応じて設定されている。
グ信号を所定の周期で標本化し、保持する標本化手段を
有し、上記遅延手段の遅延時間は、上記標本化手段の周
期に応じて設定されている。
【0023】本発明によれば、入力アナログ信号とその
予測信号により得られた処理結果の積分信号を所定の基
準信号と比較し、比較結果に応じて生成した二値信号が
入力アナログ信号に応じたディジタルコードとして出力
する、いわゆるΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路
において、ディジタルコードを所定の遅延時間、例え
ば、標本化周期分だけ遅延した信号がディジタル/アナ
ログ変換手段によりアナログ信号に変換され、変換結果
が入力信号の予測信号として入力側にフィードバックさ
れる。本発明では、変換結果のアナログ信号の高調波成
分は、帯域制限手段により抑制される。入力アナログ信
号と帯域制御手段により高調波成分が減衰した予測信号
に応じて、所定の信号処理、例えば、減算処理が行われ
る。減算処理の結果が積分手段によりその積分信号が出
力され、当該積分信号に基づいた二値信号が生成され
る。
予測信号により得られた処理結果の積分信号を所定の基
準信号と比較し、比較結果に応じて生成した二値信号が
入力アナログ信号に応じたディジタルコードとして出力
する、いわゆるΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路
において、ディジタルコードを所定の遅延時間、例え
ば、標本化周期分だけ遅延した信号がディジタル/アナ
ログ変換手段によりアナログ信号に変換され、変換結果
が入力信号の予測信号として入力側にフィードバックさ
れる。本発明では、変換結果のアナログ信号の高調波成
分は、帯域制限手段により抑制される。入力アナログ信
号と帯域制御手段により高調波成分が減衰した予測信号
に応じて、所定の信号処理、例えば、減算処理が行われ
る。減算処理の結果が積分手段によりその積分信号が出
力され、当該積分信号に基づいた二値信号が生成され
る。
【0024】この結果、ディジタル/アナログ変換手段
により得られた予測信号における高調波成分が減衰さ
れ、この高調波成分による積分手段への影響を抑制で
き、積分手段の周波数帯域などの仕様への要求を緩和し
ながら、積分手段の動作精度の向上が図れる。これによ
って、アナログ/ディジタル変換回路のS/N比の改善
を実現できる。
により得られた予測信号における高調波成分が減衰さ
れ、この高調波成分による積分手段への影響を抑制で
き、積分手段の周波数帯域などの仕様への要求を緩和し
ながら、積分手段の動作精度の向上が図れる。これによ
って、アナログ/ディジタル変換回路のS/N比の改善
を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るアナログ/デ
ィジタル変換回路の一実施形態を示すブロック図であ
る。図示のように、本実施形態のアナログ/ディジタル
変換回路は、連続系のΔΣ方式アナログ/ディジタル変
換回路であり、積分器10、比較器20、遅延器30、
ディジタル/アナログ変換回路(DAC)40、減算器
50および帯域制限フィルタ60により構成されてい
る。
ィジタル変換回路の一実施形態を示すブロック図であ
る。図示のように、本実施形態のアナログ/ディジタル
変換回路は、連続系のΔΣ方式アナログ/ディジタル変
換回路であり、積分器10、比較器20、遅延器30、
ディジタル/アナログ変換回路(DAC)40、減算器
50および帯域制限フィルタ60により構成されてい
る。
【0026】積分器10は、減算器50の出力信号S5
0を積分して、積分信号S10を比較器20に出力す
る。比較器20は、積分信号S10と所定の基準信号S
ref とを比較して、比較結果に応じて二値信号S20を
出力する。なお、二値信号S20は、アナログ/ディジ
タル変換回路のディジタルコードDO として出力され
る。
0を積分して、積分信号S10を比較器20に出力す
る。比較器20は、積分信号S10と所定の基準信号S
ref とを比較して、比較結果に応じて二値信号S20を
出力する。なお、二値信号S20は、アナログ/ディジ
タル変換回路のディジタルコードDO として出力され
る。
【0027】遅延器30は、二値信号S20を1サンプ
ル分遅延させて、遅延信号S30を出力する。DAC4
0は、二値信号である遅延信号S30をアナログ信号に
変換し、変換結果としてアナログ信号S40を出力す
る。
ル分遅延させて、遅延信号S30を出力する。DAC4
0は、二値信号である遅延信号S30をアナログ信号に
変換し、変換結果としてアナログ信号S40を出力す
る。
【0028】減算器50は、アナログ信号Vinと帯域制
限フィルタ60からの信号S60とを引き算して、引き
算の結果S50を積分器10に出力する。
限フィルタ60からの信号S60とを引き算して、引き
算の結果S50を積分器10に出力する。
【0029】帯域制限フィルタ60は、DAC40から
の信号S40の周波数帯域を制限し、例えば、信号S4
0における高調波成分を減衰させる。高調波成分が減衰
した信号S60を減算器50に出力する。図2は、一例
として信号S40のスペクトラムおよび帯域制限フィル
タ60の利得特性を示している。
の信号S40の周波数帯域を制限し、例えば、信号S4
0における高調波成分を減衰させる。高調波成分が減衰
した信号S60を減算器50に出力する。図2は、一例
として信号S40のスペクトラムおよび帯域制限フィル
タ60の利得特性を示している。
【0030】図示のように、信号S40の周波数スペク
トラムは、高周波領域まで広がっている。これらの高調
波成分を、何らかの措置で減衰させることによって、積
分器10への影響を抑制できる。本実施形態では、帯域
制限フィルタ60はこのために設けられている。帯域制
限フィルタ60の利得特性の一例を図2の実線で示して
いる。図示のように、帯域制限フィルタ60は、[0,
fC ]の周波数帯域において、ほぼ一様な利得を有して
おり、周波数fC において、利得は3dB減衰し、周波
数fC を越えた帯域において利得が急激に低減する。即
ち、帯域制限フィルタ60は、高域制限フィルタ、また
は一般的にローパスフィルタと呼ばれるフィルタであ
り、そのカットオフ周波数はfC である。実際のアナロ
グ/ディジタル変換回路を構築する場合に、ローパスフ
ィルタのカットオフ周波数fC は、例えば、積分器10
を構成するオペアンプの帯域幅に応じて設定される。
トラムは、高周波領域まで広がっている。これらの高調
波成分を、何らかの措置で減衰させることによって、積
分器10への影響を抑制できる。本実施形態では、帯域
制限フィルタ60はこのために設けられている。帯域制
限フィルタ60の利得特性の一例を図2の実線で示して
いる。図示のように、帯域制限フィルタ60は、[0,
fC ]の周波数帯域において、ほぼ一様な利得を有して
おり、周波数fC において、利得は3dB減衰し、周波
数fC を越えた帯域において利得が急激に低減する。即
ち、帯域制限フィルタ60は、高域制限フィルタ、また
は一般的にローパスフィルタと呼ばれるフィルタであ
り、そのカットオフ周波数はfC である。実際のアナロ
グ/ディジタル変換回路を構築する場合に、ローパスフ
ィルタのカットオフ周波数fC は、例えば、積分器10
を構成するオペアンプの帯域幅に応じて設定される。
【0031】帯域制限フィルタ60を設けることによ
り、DAC40の出力信号S40の内、カットオフ周波
数fC を越えた周波数成分は大幅に減衰され、カットオ
フ周波数fC 以下の帯域の周波数成分のみが残され、帯
域制限フィルタ60の出力信号S60として減算器50
に出力される。これにより、信号S40の高調波成分に
よる影響が抑制され、積分器10の動作精度が向上し、
アナログ/ディジタル変換回路のS/N比の改善が図れ
る。
り、DAC40の出力信号S40の内、カットオフ周波
数fC を越えた周波数成分は大幅に減衰され、カットオ
フ周波数fC 以下の帯域の周波数成分のみが残され、帯
域制限フィルタ60の出力信号S60として減算器50
に出力される。これにより、信号S40の高調波成分に
よる影響が抑制され、積分器10の動作精度が向上し、
アナログ/ディジタル変換回路のS/N比の改善が図れ
る。
【0032】以下、図1を参照しつつ、本例のアナログ
/ディジタル変換回路の動作について説明する。減算器
50において、アナログ信号Vinと帯域制限フィルタ6
0からの信号S60との差が算出され、信号S50とし
て積分器10に出力される。
/ディジタル変換回路の動作について説明する。減算器
50において、アナログ信号Vinと帯域制限フィルタ6
0からの信号S60との差が算出され、信号S50とし
て積分器10に出力される。
【0033】積分器10により引き算信号S50の積分
信号S10が出力され、比較器20に入力される。比較
器20において、積分信号S10と基準信号Sref のレ
ベルが比較され、比較結果に応じて二値の信号S20が
出力される。ここで、二値信号S20は、データコード
“1”を示すハイレベルの信号とデータコード“0”を
示すローレベルの信号により構成されたものとする。例
えば、積分信号S20のレベルが基準信号Sref より高
い場合に、ハイレベルの信号が出力され、1ビットのデ
ータコード“1”が示される。逆に、積分信号S10の
レベルが基準信号Sref より低い場合に、ローレベルの
信号が出力され、1ビットのデータコード“0”が示さ
れる。
信号S10が出力され、比較器20に入力される。比較
器20において、積分信号S10と基準信号Sref のレ
ベルが比較され、比較結果に応じて二値の信号S20が
出力される。ここで、二値信号S20は、データコード
“1”を示すハイレベルの信号とデータコード“0”を
示すローレベルの信号により構成されたものとする。例
えば、積分信号S20のレベルが基準信号Sref より高
い場合に、ハイレベルの信号が出力され、1ビットのデ
ータコード“1”が示される。逆に、積分信号S10の
レベルが基準信号Sref より低い場合に、ローレベルの
信号が出力され、1ビットのデータコード“0”が示さ
れる。
【0034】このように、比較器20により、サンプリ
ング周期ごとにデータコード“1”または“0”を表す
ハイレベルまたはローレベルの信号からなる二値信号S
20が出力される。この二値信号S20は、データコー
ドDO として出力される。サンプリング動作の進行に従
って、入力したアナログ信号Vinのレベルに応じて、デ
ータ“1”と“0”が所定の組み合わせで構成されたデ
ータコード列が得られ、これがアナログ/ディジタル変
換回路の出力結果として外部に出力される。
ング周期ごとにデータコード“1”または“0”を表す
ハイレベルまたはローレベルの信号からなる二値信号S
20が出力される。この二値信号S20は、データコー
ドDO として出力される。サンプリング動作の進行に従
って、入力したアナログ信号Vinのレベルに応じて、デ
ータ“1”と“0”が所定の組み合わせで構成されたデ
ータコード列が得られ、これがアナログ/ディジタル変
換回路の出力結果として外部に出力される。
【0035】一方、比較器20の出力信号S20が、遅
延器30により、例えば、サンプリング周期の一周期分
だけ遅延され、遅延信号S30が出力される。DAC4
0によって、遅延信号S30に応じたアナログ信号S4
0が出力される。DAC40に入力された遅延信号S3
0のレベルに応じて、V0 または−V0 の何れかをとる
アナログ信号がDAC40により出力される。例えば、
遅延信号S30はハイレベルのとき、DAC40によ
り、V0 レベルのアナログ信号が出力され、逆にローレ
ベルのとき、DAC40により、−V0 レベルのアナロ
グ信号が出力される。
延器30により、例えば、サンプリング周期の一周期分
だけ遅延され、遅延信号S30が出力される。DAC4
0によって、遅延信号S30に応じたアナログ信号S4
0が出力される。DAC40に入力された遅延信号S3
0のレベルに応じて、V0 または−V0 の何れかをとる
アナログ信号がDAC40により出力される。例えば、
遅延信号S30はハイレベルのとき、DAC40によ
り、V0 レベルのアナログ信号が出力され、逆にローレ
ベルのとき、DAC40により、−V0 レベルのアナロ
グ信号が出力される。
【0036】DAC40の出力信号S40は、帯域制限
フィルタ60により、高調波成分が低減され、低周波成
分のみが残される。例えば、カットオフ周波数fC 以上
の高調波成分が抑制され、カットオフ周波数fC 以下の
周波数成分のみが残される。図3は、帯域制限フィルタ
60の出力信号S60の一例を示している。図8に示す
DAC40の出力信号S40に較べると、高調波成分が
低減したことで信号S60において急激の信号レベルの
変化による波形のくずれが回避される。
フィルタ60により、高調波成分が低減され、低周波成
分のみが残される。例えば、カットオフ周波数fC 以上
の高調波成分が抑制され、カットオフ周波数fC 以下の
周波数成分のみが残される。図3は、帯域制限フィルタ
60の出力信号S60の一例を示している。図8に示す
DAC40の出力信号S40に較べると、高調波成分が
低減したことで信号S60において急激の信号レベルの
変化による波形のくずれが回避される。
【0037】帯域制限フィルタ60の出力信号S60
は、標本化されたアナログ信号Vinとともに減算器50
に入力される。減算器50において、アナログ信号Vin
と高周波成分が低減した信号S60との差が算出され、
信号S50として積分器10に出力される。図4は、積
分器10の出力信号S10の一例を示す波形図である。
図示のように、帯域制限フィルタ60により高調波成分
が低減したことによって、積分信号S10の立ち上がり
および立ち下がりエッジの時間に対する電位の変化が緩
やかになり、積分器10の出力信号S10は、理想状態
に近づき、従来のアナログ/ディジタル変換回路に較べ
て、S/N比が改善される。
は、標本化されたアナログ信号Vinとともに減算器50
に入力される。減算器50において、アナログ信号Vin
と高周波成分が低減した信号S60との差が算出され、
信号S50として積分器10に出力される。図4は、積
分器10の出力信号S10の一例を示す波形図である。
図示のように、帯域制限フィルタ60により高調波成分
が低減したことによって、積分信号S10の立ち上がり
および立ち下がりエッジの時間に対する電位の変化が緩
やかになり、積分器10の出力信号S10は、理想状態
に近づき、従来のアナログ/ディジタル変換回路に較べ
て、S/N比が改善される。
【0038】即ち、本実施形態のアナログ/ディジタル
変換回路において、変換して得られたディジタルコード
DO を遅延器30によりサンプリング一周期分遅延さ
せ、DAC40によりディジタル/アナログ変換して得
た変換信号S40は、帯域制限フィルタ60により高調
波成分が減衰される。高調波成分が減衰した信号S60
は、入力アナログ信号Vinの予測信号である。この予測
信号は、サンプリング周期の一周期分遅れて入力アナロ
グ信号Vinに追従していく。そして、ΔΣ方式アナログ
/ディジタル変換回路において、入力アナログ信号Vin
と予測信号S60との差信号の積分信号S10が算出さ
れる。積分信号S10と所定のレベルを持つ基準信号S
ref とを比較した結果、二値信号が得られる。この二値
信号は入力アナログ信号Vinのレベルに応じて二値化し
たディジタルコードとして出力される。
変換回路において、変換して得られたディジタルコード
DO を遅延器30によりサンプリング一周期分遅延さ
せ、DAC40によりディジタル/アナログ変換して得
た変換信号S40は、帯域制限フィルタ60により高調
波成分が減衰される。高調波成分が減衰した信号S60
は、入力アナログ信号Vinの予測信号である。この予測
信号は、サンプリング周期の一周期分遅れて入力アナロ
グ信号Vinに追従していく。そして、ΔΣ方式アナログ
/ディジタル変換回路において、入力アナログ信号Vin
と予測信号S60との差信号の積分信号S10が算出さ
れる。積分信号S10と所定のレベルを持つ基準信号S
ref とを比較した結果、二値信号が得られる。この二値
信号は入力アナログ信号Vinのレベルに応じて二値化し
たディジタルコードとして出力される。
【0039】さらに、本実施形態においてDAC40の
出力側に帯域制限フィルタ60を設けることにより、D
AC40の出力信号S40における高調波成分が低減
し、これらの高調波成分による影響が抑制され、積分器
10の動作精度が向上し、アナログ/ディジタル変換回
路のS/N比が改善される。
出力側に帯域制限フィルタ60を設けることにより、D
AC40の出力信号S40における高調波成分が低減
し、これらの高調波成分による影響が抑制され、積分器
10の動作精度が向上し、アナログ/ディジタル変換回
路のS/N比が改善される。
【0040】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路の帰還ルー
プにおいて、DAC40の出力側に帯域制限フィルタ6
0を設け、DAC40の出力信号S40の高調波成分を
抑制し、カットオフ周波数以下の低周波領域のみを出力
し、アナログ信号Vinとの引き算の結果を積分器10に
入力し、積分信号S10を生成するので、高調波成分に
よる積分器への影響を抑制でき、積分器10の帯域幅な
どの要求仕様を緩和でき、積分器10の動作精度を向上
させ、S/N比を改善し、変換精度の向上が図れる。
ば、ΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回路の帰還ルー
プにおいて、DAC40の出力側に帯域制限フィルタ6
0を設け、DAC40の出力信号S40の高調波成分を
抑制し、カットオフ周波数以下の低周波領域のみを出力
し、アナログ信号Vinとの引き算の結果を積分器10に
入力し、積分信号S10を生成するので、高調波成分に
よる積分器への影響を抑制でき、積分器10の帯域幅な
どの要求仕様を緩和でき、積分器10の動作精度を向上
させ、S/N比を改善し、変換精度の向上が図れる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアナログ
/ディジタル変換回路によれば、ΔΣ方式アナログ/デ
ィジタル変換回路における積分器への周波数帯域幅の要
求仕様を緩和でき、容易にIC化が実現できるととも
に、変換回路におけるS/N比を改善でき、変換精度の
向上を実現できる利点がある。
/ディジタル変換回路によれば、ΔΣ方式アナログ/デ
ィジタル変換回路における積分器への周波数帯域幅の要
求仕様を緩和でき、容易にIC化が実現できるととも
に、変換回路におけるS/N比を改善でき、変換精度の
向上を実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログ/ディジタル変換回路の
一実施形態を示すブロック図である。
一実施形態を示すブロック図である。
【図2】DACの出力信号の周波数スペクトラムおよび
帯域制限フィルタの利得特性を示すグラフである。
帯域制限フィルタの利得特性を示すグラフである。
【図3】帯域制限フィルタの出力信号の一例を示す波形
図である。
図である。
【図4】積分器の出力信号の一例を示す波形図である。
【図5】一般的なΔΣ方式アナログ/ディジタル変換回
路の構成を示すブロック図である。
路の構成を示すブロック図である。
【図6】DACの出力信号の周波数特性を解析するため
の波形図である。
の波形図である。
【図7】DACの出力信号の振幅特性を示すグラフであ
る。
る。
【図8】DACの出力信号の一例を示す波形図である。
【図9】積分器の出力信号の一例を示す波形図である。
10…積分器、20…比較器、30…遅延器、40…D
AC、50…減算器、60…帯域制限フィルタ。
AC、50…減算器、60…帯域制限フィルタ。
Claims (5)
- 【請求項1】入力アナログ信号のレベルに応じたディジ
タルコードを出力するアナログ/ディジタル変換回路で
あって、 上記ディジタルコードを所定の時間で遅延する遅延手段
と、 上記遅延手段の出力コードをアナログ信号に変換するデ
ィジタル/アナログ変換手段と、 上記ディジタル/アナログ変換手段からのアナログ信号
の周波数帯域を制限する帯域制限手段と、 入力信号を積分して、積分信号を出力する積分手段と、 上記入力アナログ信号と上記帯域制限手段の出力信号に
基づいた処理信号を上記積分手段に入力する信号処理手
段と、 上記積分手段からの積分信号と所定のレベルとを比較し
て、比較結果に応じて、第1と第2のレベルの何れかを
持つ二値信号を出力し、当該二値信号を上記ディジタル
コードとして出力する比較手段とを有するアナログ/デ
ィジタル変換回路。 - 【請求項2】上記帯域制限手段は、入力信号における所
定の周波数以上の周波数成分を減衰させる高域制限フィ
ルタにより構成されている請求項1記載のアナログ/デ
ィジタル変換回路。 - 【請求項3】上記信号処理手段は、上記入力アナログ信
号と上記帯域制限手段の出力信号との差を出力する減算
手段により構成されている請求項1記載のアナログ/デ
ィジタル変換回路。 - 【請求項4】上記アナログ信号を所定の周期で標本化
し、保持する標本化手段を有する請求項1記載のアナロ
グ/ディジタル変換回路。 - 【請求項5】上記遅延手段の遅延時間は、上記標本化手
段の周期に応じて設定されている請求項4記載のアナロ
グ/ディジタル変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15396297A JPH114168A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | アナログ/ディジタル変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15396297A JPH114168A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | アナログ/ディジタル変換回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH114168A true JPH114168A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15573883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15396297A Pending JPH114168A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | アナログ/ディジタル変換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH114168A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011526453A (ja) * | 2008-07-01 | 2011-10-06 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器、無線受信機、通信装置、方法、及びコンピュータプログラム |
JP2018098679A (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | インクリメンタル型デルタシグマad変調器およびインクリメンタル型デルタシグマad変換器 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15396297A patent/JPH114168A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011526453A (ja) * | 2008-07-01 | 2011-10-06 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器、無線受信機、通信装置、方法、及びコンピュータプログラム |
JP2018098679A (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | インクリメンタル型デルタシグマad変調器およびインクリメンタル型デルタシグマad変換器 |
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