JP2011526453A - デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器、無線受信機、通信装置、方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器(ADC)が開示される。このADCは、フォワードパス構造と、フィードバック構造と、前記デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器への入力信号と前記フィードバック構造からのフィードバック信号とを受信し、前記入力信号と前記フィードバック信号との差分である差分信号を前記フォワードパス構造へ出力するように構成される第1の減算エレメントと、を備え、前記フォワードパス構造は、アナログ入力信号をデジタル表現に変換するように構成される量子化器と、前記差分信号を入力して前記量子化器に対して出力信号を提供するように構成されるフォワードパスフィルタと、を備え、前記フィードバック構造は、第1のブランチと第2のブランチとを備え、前記第1のブランチは、前記減算エレメントに対して出力信号を提供するように構成される第1のデジタル−アナログ変換器と、アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性を持つ第1のフィードバックフィルタと、を備え、前記第2のブランチは、第2のデジタル−アナログ変換器を備え、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチには、前記デジタル表現が供給され、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力は、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチからの信号間の差分である信号を前記第1の減算エレメントに対して出力するように構成される第2の減算エレメントにおいて、合成される。無線受信機、通信
Description
本発明は、デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器、そのような変換器を備える無線受信機、そのような無線受信機を備える通信装置、デルタシグマ型アナログ−デジタル変換のための方法、及びその方法を実装するコンピュータプログラムに関する。
例えば無線受信機においては、受信された無線周波数(RF)信号は、ベースバンド周波数又は中間周波数へのミキシングの後に、デジタル表現に変換されることが望ましい。このことは、アナログ−デジタル変換器(ADC)によって実行される。これらの信号の変換は、他の低周波数帯変換(例えば、音声信号)と比べて、異なる要求を伴う。アナログベースバンド信号は、望ましくない信号成分(例えば、無線受信機による受信が望まれるチャネルに隣接するチャネルにおけるもの)を更に含む可能性がある。これらの望まれない信号成分は、ADCのダイナミックレンジ要件及び周波数範囲要件を減少させることを目的として、例えばチャネル選択フィルタ(CSF)のような1以上のフィルタによってADCの前に抑制してもよい。成分の許容誤差(tolerance)及び信号品質(signal integrity)の理由によりCSFは隣接チャネルの抑制を限定的にしか行わないので、CSFから出力される信号レベルは、強力な隣接信号によって定められる可能性がある。それゆえ、ADCは、望まれる信号単体が本当に必要とするよりも大きなダイナミックレンジを必要とする可能性がある。すると望まれる信号はADCによって提供されるダイナミックレンジの一部から利益を受けるのみとなり、望まれる信号のために十分なダイナミックレンジを提供するためには、ADCのダイナミックレンジは、望まれる信号単体のために必要なものと比べて増大する必要があるであろう。この余分なダイナミックレンジは、ADCの複雑性、サイズ、及び電力消費量を増大させる。それゆえ、如何にしてADCのより多くのダイナミックレンジを望まれる信号に対して利用可能にするかが問題である。
本発明の目的は、上述の問題を少なくとも軽減することである。本発明は、チャネル選択のためのフィルタリングによってフィードバックが提供されるデルタシグマ型ADCを利用可能であるという理解に基づく。
第1の態様によれば、デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器であって、フォワードパス構造と、フィードバック構造と、前記デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器への入力信号と前記フィードバック構造からのフィードバック信号とを受信し、前記入力信号と前記フィードバック信号との差分である差分信号を前記フォワードパス構造へ出力するように構成される第1の減算エレメントと、を備えるデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器が提供される。前記フォワードパス構造は、アナログ入力信号をデジタル表現に変換するように構成される量子化器と、前記差分信号を入力して前記量子化器に対して出力信号を提供するように構成されるフォワードパスフィルタと、を備える。前記フィードバック構造は、第1のブランチと第2のブランチとを備え、前記第1のブランチは、前記減算エレメントに対して出力信号を提供するように構成される第1のデジタル−アナログ変換器と、アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性を持つ第1のフィードバックフィルタと、を備え、前記第2のブランチは、第2のデジタル−アナログ変換器を備える。前記第1のブランチ及び前記第2のブランチには、前記デジタル表現が供給され、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力は、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチからの信号間の差分である信号を前記第1の減算エレメントに対して出力するように構成される第2の減算エレメントにおいて、合成される。
前記フィードバック構造は更に、1以上の更なるブランチを備えてもよく、前記1以上の更なるブランチのいずれかは、デジタル−アナログ変換器と、前記アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性を持つフィードバックフィルタと、を備え、前記1以上の更なるブランチには、前記デジタル表現が供給され、前記1以上の更なるブランチの出力は、少なくとも1つの減算エレメントにおいて、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力と合成される。
前記第1の減算エレメント及び前記第2の減算エレメントは、1つの減算エレメントの中に集積されてもよい。
前記第1の減算エレメント及び前記第2の減算エレメントのいずれかは、総和回路と、減算対象の信号パス上に構成される符号反転回路と、を備えてもよい。
前記した複数のデジタル−アナログ変換器のいずれかは、相互に異なるビットレートで動作するように構成されてもよい。前記第2のデジタル−アナログ変換器は、前記第1のデジタル−アナログ変換器よりも高いビットレートで動作するように構成されてもよい。
前記第2のデジタル−アナログ変換器の入力は、前記量子化器の出力に直接接続されてもよい。
前記第2のブランチは、第2のフィードバックフィルタを備えてもよい。
前記した複数のデジタル−アナログ変換器は、相互に異なる解像度で動作するように構成されてもよい。
前記した複数のフィードバックフィルタの少なくとも1つは、前記量子化器の出力と、対応する前記デジタル−アナログ変換器と、の間に接続されるデジタルフィルタであってもよい。
前記した複数のフィードバックフィルタの少なくとも1つは、対応する前記デジタル−アナログ変換器と、前記第1の減算エレメントの入力と、の間に接続されるアナログフィルタであってもよい。
前記変換器は、連続時間ベースで動作するように構成されてもよいし、離散時間ベースで動作するように構成されてもよい。離散時間ベースの動作の場合、前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つは、前記量子化器と異なるビットレートで動作するように構成されてもよい。
前記フォワードパス構造は、フォワードパス伝達関数に影響を与えるように構成される1以上のローカルフィードバックパスを備えてもよい。
前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つは、前記量子化器と異なる解像度で動作するように構成されてもよい。
前記した複数のフィードバックフィルタのいずれかの、利得及び周波数応答のうちの少なくとも一方は、動的に設定可能であってもよい。
第2の態様によれば、第1の態様に従うアナログ−デジタル変換のためのデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器を備える無線受信機が提供される。
第3の態様によれば、第2の態様に従う無線受信機を備える通信装置が提供される。
第4の態様によれば、ベースバンド信号のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換のための方法であって、差分信号を提供するために、入力信号からフィードバック構造のフィードバック信号を減算するステップと、フォワードパス信号を提供するために、フォワードパスフィルタによって前記差分信号をフィルタリングするステップと、前記フォワードパス信号をデジタル表現になるように量子化するステップと、前記フィードバック構造によって前記デジタル表現をフィードバックするステップと、を有し、前記フィードバック構造は、前記フィードバック信号を提供するために、第1のフィードバックフィルタ及び第1のデジタル−アナログ変換器を備える第1のブランチと、第2のデジタル−アナログ変換器を備える第2のブランチと、を備え、前記フィードバックするステップは、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチに前記デジタル表現を供給するステップと、前記アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性に従って、フィルタリングを行うステップと、前記フィードバック構造において、デジタル−アナログ変換に従って変換を行うステップと、前記フィードバック信号を出力するために、前記第2のブランチの出力から前記第1のブランチの出力を減算するステップと、を有する、方法が提供される。
前記フィードバック構造は更に、1以上の更なるブランチを備えてもよく、前記1以上の更なるブランチのいずれかは、デジタル−アナログ変換器と、フィードバックフィルタと、を備え、前記フィードバックするステップは、前記1以上の更なるブランチに前記デジタル表現を供給するステップと、前記アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性に従って、前記1以上の更なるブランチにおいてフィルタリングを行うステップと、前記フィードバック構造において、デジタル−アナログ変換に従って、前記1以上の更なるブランチにおいて変換を行うステップと、少なくとも1つの減算エレメントにおいて、前記1以上の更なるブランチの出力を、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力と合成するステップと、を有してもよい。
前記方法は、前記した複数のデジタル−アナログ変換器を、相互に異なるビットレートで動作させるステップを更に有してもよい。前記方法は、前記第2のデジタル−アナログ変換器を、前記第1のデジタル−アナログ変換器よりも高いビットレートで動作させるステップを更に有してもよい。
前記第2のデジタル−アナログ変換によって実行される前記変換するステップは、前記デジタル表現上で直接実行されてもよい。
前記方法は、前記した複数のデジタル−アナログ変換器を、相互に異なる解像度で動作させるステップを更に有してもよい。
前記フィードバック構造における前記フィルタリングを行うステップは、アナログフィルタリングを行うステップ、及び/又は、デジタルフィルタリングを行うステップを有してもよい。
前記デルタシグマ型アナログ−デジタル変換は、連続時間ベースで実行されてもよいし、離散時間ベースで実行されてもよい。離散時間ベースの動作の場合、前記方法は、前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つを、前記量子化するステップと異なるビットレートで動作させるステップを更に有してもよい。
前記方法は、前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つを、前記量子化するステップと異なる解像度で動作させるステップを更に有してもよい。
前記フォワードパスは、1以上のローカルフィードバックパスを備えてもよく、前記差分信号の前記フィルタリングするステップは更に、前記フォワードパスにおいて信号をローカルにフィードバックすることにより、フォワードパス伝達関数に影響を与えるステップを有してもよい。
前記方法は、前記した複数のフィードバックフィルタのいずれかの、利得及び周波数応答のうちの少なくとも一方を、動的に設定するステップを更に有してもよい。
第5の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記命令は、前記コンピュータプログラムコードを実行するプロセッサに、第4の態様に従う方法を実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
実施形態の利点は、フィルタ機能がフィードバック構造に導入されてもループの安定性が維持されることである。ループのダイナミックスは、ループのカットオフ周波数の周辺で温存される。増強される周波数は、フィードバックフィルタのフィードバックフィルタ応答と同じであり、それゆえ、異なる通信標準への採用には、フィードバックフィルタのパスバンドを変更することが必要とされるだけである。
ここで注目すべきこととして、ADCは、ローカルフィードバックループを採用してフォワードパス応答を適合させることができる。そのようなローカルフィードバックループは、例えばADCの出力やADC内の他のどこかで信号を感知し、フォワードパス内の何らかのエレメントへの(即ち、ADCの入力やフォワードパスへの主入力ではない場所への)フォワードパスへとその信号を供給して戻す。ローカルフィードバックループの効果は、フォワードパス伝達関数に対して貢献することであるが、フォワードパス経由での全体利得に対する貢献以外には全体利得を規定しない。それゆえ、ADCの利得は主として、ADCの出力からフォワードパスの主入力へのパスであるグローバルフィードバックパスによって規定される。それゆえ、本開示が「フィードバックパス」という用語に言及する場合、明示的にローカルフィードバックパスと呼ばない限り、この用語の意味はグローバルフィードバックパスである。何らかのローカルフィードバックパスはフォワードパス伝達関数に影響を与える(be accounted for)と考えられるが、本開示の一般的なアプローチの一部ではなく、本開示に注目すれば理解できるであろう通り、フォワードパスの特徴に対する貢献以上に特別な効果を与えるものではない。
本発明の理解のために、無線周波数(RF)ADC(即ち、例えばベースバンド信号をデジタル表現に変換するのに適したADC)の適用を最初に説明する。ゼロ中間周波数(IF)受信機及びローIF受信機のアーキテクチャは、通信装置(例えば、移動体電話)のような無線デバイスにとって良く知られている。そのような受信機については、望まれるRF信号が、受信機ミキサーによって、ゼロ周波数又はゼロに近い周波数のベースバンド信号へとダウンコンバートされる。このミキサーの前は、提供される唯一の周波数選択性は、典型的には、周波数分割多重(FDD)システム又は時分割多重(TDD)システムそれぞれに対して、デュープレクサ又は受信機フィルタ(例えば、表面弾性波(SAW)フィルタ)を介したバンド選択性である。受信バンドにおいて、隣接チャネル信号が望まれる信号よりもずっと強い場合がある。これらの隣接チャネル信号は、典型的には、受信機ミキサーに続く1以上のチャネル選択フィルタによって抑制される。CSFまでは、全ての回路が、正確な信号検出のために必要とされるノイズ及び干渉のフロアに対する十分なマージンを含んだ、望まれる信号及び隣接チャネル信号のフル・スプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)をサポートしなければならない。受信機の低雑音増幅器(LNA)については、フロアは入力信号の熱雑音によって決定され、最大信号は供給電圧及びバイアス電流によって制限される。後段のために信号電力が増大され、電力消費量の理由により、これが意味することは、供給電圧は全ての回路に対してほぼ同じであるので、多少の電圧利得(例えば30dB)がダイナミックレンジの上限を重視しながら加えられるということである。ダイナミックレンジ(DR)要件を緩和するために、チャネル選択フィルタリングが適用され、理想的には(即ち、阻止帯域では無限の減衰であり通過帯域では減衰の無い無限の急な傾きを持つフィルタであれば)、これにより、望まれる信号のみがDRの上限に影響を与える(challenge)結果になる。現実の受信機は、典型的には、ミキサーのアウトプットにおける受動極(passive pole)としてCSFを実装し、後段には、アクティブラダー(active ladder)、又は、双2次ベースのローパス又はバンドパスのフィルタ(bi-quad based, low-pass or band-pass filter)が続き、その結果、隣接チャネル信号が無限に減衰する。熱雑音を低く維持するために、フィルタのキャパシタは比較的大きくなければならない(即ち、キャパシタCを通って得られる熱雑音電圧vnは、vn 2=kT/Cであり、ここで、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である)。そして、これらのキャパシタは回路領域にかなりのものを加え、それゆえコストがかかる。これらのキャパシタはまた、それほど大きな歪みを生まずに駆動するためには多くの電力が必要とされるので電力消費量も増加させ、その結果、相互変調(inter-modulation)雑音をもたらすであろう。マルチ標準(例えば、GSM及びWCDMAの受信機)において、CSF応答は、そのような場合に、各モードに対して最適化されなければならず(フィルタの極をシフトさせることによって、又は固定周波数のフィルタ間で切り替えを行うことによって)、さもないと、隣接チャネルの抑制は、最も広い帯域幅のモードに対してのみ有効となるであろう。
CSFの後段で、結果として得られる信号は、ADCにおいてデジタル化される。上述の通り、アナログCSFは、隣接チャネルの抑制を限定的にしかせず、CSFの信号出力の最大電圧レベルは、強力な隣接チャネルによって設定されるかもしれない。それゆえ、ADCは、典型的には、望まれる信号単体が必要とするよりも広いダイナミックレンジを持たなければならない。実際上は、このことは、望まれる信号をADCのクリッピングレベルよりもずっと低く留めることにより達成される(恐らく、望まれる信号が最大信号レベルに近づいている場合を除く。この場合、望まれる信号は隣接チャネルと少なくとも同じくらい強く、余分なDRマージンは不要である)。余分なDRマージンは、ADCの複雑性、サイズ、及び電力消費量を増大させる。ADCのクリッピングポイントは、ADCの圧縮点(compression point)(即ち、入力参照圧縮点(input-referred compression point)及び出力参照圧縮点(output-referred compression point)それぞれについて、CPi及びCPo)に近く、これは、最大信号レベルを測定するのにより便利なやり方である。CPi及びCPoは、それぞれ、利得が小信号値から1dB低下する又は逸れる入力信号レベル及び出力信号レベルとして定義される。
一般的なADCのトポロジはデルタシグマ型ADCであり、入力信号はフィルタ(例えば、積分器のセット)を通って量子化器に供給される。量子化器は、通常、信号の帯域よりもずっと高いレートでサンプリングされる少々の出力ビット(例えば、1、2、又は4)しか持たない(もっと多くすることも可能ではあるが)。一例では、量子化器は単一ビットの比較器に過ぎない。量子化器の出力(即ち、デジタル表現)は、デジタル−アナログ変換器(DAC)へとルーティングされ、DACの出力は、ADCの入力において入力信号から減算されて、フィードバックループを形成する。量子化器の出力はまた、ADCのデジタル化された出力でもある。
ここで注目すべきこととして、ADCは、ローカルフィードバックループを採用してフォワードパス応答を適合させることができる。そのようなローカルフィードバックループは、例えばADCの出力やADC内の他のどこかで信号を感知し、フォワードパス内の何らかのエレメントへの(即ち、ADCの入力やフォワードパスへの主入力ではない場所への)フォワードパスへとその信号を供給して戻す。ローカルフィードバックループの効果は、フォワードパス伝達関数に対して貢献することであるが、フォワードパス経由での全体利得に対する貢献以外には全体利得を規定しない。それゆえ、ADCの利得は主として、ADCの出力からフォワードパスの主入力へのパスであるグローバルフィードバックパスによって規定される。それゆえ、本開示が「フィードバックパス」という用語に言及する場合、明示的にローカルフィードバックパスと呼ばない限り、この用語の意味はグローバルフィードバックパスである。何らかのローカルフィードバックパスはフォワードパス伝達関数に影響を与える(be accounted for)と考えられるが、本開示の一般的なアプローチの一部ではなく、本開示に注目すれば理解できるであろう通り、フォワードパスの特徴に対する貢献以上に特別な効果を与えるものではない。
デルタシグマ型ADCはそれゆえ、デジタルストリームが入力信号を表す電圧フォロワのように振る舞う。ADCの解像度を高めるために、信号帯域幅を犠牲にして、デジタルADCの出力ストリームはフィルタリングされてダウンサンプリングされ、望まれる信号に関する更なる選択性及び増加した解像度を提供する。帯域内信号については、デルタシグマ型ADCのクリッピングは、最終段(即ち、量子化器)において発生し、その結果、出力シーケンスは、単一ビットの比較器では殆ど1又は0となり、或いは、複数ビットの比較器では殆ど最高又は最低のコードのシーケンスとなる。
デルタシグマ型ADCは、連続時間型であってもよいし、離散時間型であってもよい。前者の場合、ADCのフィルタはアナログの連続時間型フィルタであり、サンプリングは量子化器によって行われる。後者の場合、サンプリングはADCの前に行われ、ADC全体が、典型的にはフォワードパス内のスイッチドキャパシタ・フィルタを用いて、サンプリングされる。雑音が理由で、ADCのフィルタは典型的には、先行するアナログチャネル選択フィルタと同様の複雑性を持つ。
発明者達は、受信機の集積を更に増大させるためには、ADCのフィルタとチャネル選択フィルタとを組み合わせることが望ましいであろうということを発見した。マルチ標準の受信機にとっても、選択性の大部分を、柔軟でより堅固なフィルタ応答を達成可能なデジタルドメインに移動させることが望ましいかもしれない。図1乃至図9を参照して説明されるであろう通り、このことは、チャネル選択のためのフィルタリングによって与えられるデルタシグマ型ADCのフィードバックによって達成される。
完全性のために、却下された代替ソリューションに関する議論も説明されるであろう。デルタシグマ型ADCのフォワードパスフィルタ内で隣接チャネル信号を抑制する試みは、うまくいかないことが示された。簡単にするために、大きなオーバーサンプリング係数を想定してデルタシグマ型ADCを複素周波数(s)のドメインにモデル化できるようにする。伝統的なフィードバックモデルを適用すると、
が与えられる。ここで、Viは入力信号であり、Veはフォワードパスフィルタへの信号であり、Voは量子化器からの出力であり、Aはフォワードパスの利得であり、βはフィードバックのゲインである。表記を簡単にするために明示的な周波数依存性は省略されており、フォワードパスは、全体のフォワードパスの利得Aを達成するために1以上のローカルフィードバックループを含んでもよい。T=βA、F=T+1とすると、この方程式は、
のように変形可能である。ここから、閉ループ利得である
を得ることができる。
が与えられる。ここで、Viは入力信号であり、Veはフォワードパスフィルタへの信号であり、Voは量子化器からの出力であり、Aはフォワードパスの利得であり、βはフィードバックのゲインである。表記を簡単にするために明示的な周波数依存性は省略されており、フォワードパスは、全体のフォワードパスの利得Aを達成するために1以上のローカルフィードバックループを含んでもよい。T=βA、F=T+1とすると、この方程式は、
のように変形可能である。ここから、閉ループ利得である
を得ることができる。
フォワードパスのループフィルタ応答HA及び量子化利得Gqを持つフィードバックモデルを拡張(augmenting)すると、A=HA・Gqであり雑音vnqである場合に、
が得られる。ここで、量子化雑音は、vnq=ΔV/√(12)という関係に従う、量子化解像度ΔVに依存する。これにより、
が得られ、これは、デルタシグマ型ADCの閉ループと雑音伝達利得とを、
に導く。ここで、F=1+HA・Gq>>1の場合に、近似が有効である。
が得られる。ここで、量子化雑音は、vnq=ΔV/√(12)という関係に従う、量子化解像度ΔVに依存する。これにより、
が得られ、これは、デルタシグマ型ADCの閉ループと雑音伝達利得とを、
に導く。ここで、F=1+HA・Gq>>1の場合に、近似が有効である。
このことは、デルタシグマ型ADCの利得がフィードバック係数の逆数1/βによって与えられるということを示す。例えばローカルフィードバックを使用することにより隣接チャネル信号を抑制するようにフィルタ応答HA(s)を適合させることは、それゆえ、ループ利得が極めて低く(即ち、HAGq≦1)なるまでは効果的ではないであろう。実際上のループフィルタにとっては、ADC応答は殆ど単一であり、出力クリッピングは、信号の周波数からは独立して、同一のレベルで発生するであろう。フォワードループフィルタを形成することにより隣接チャネル信号を減衰させることも、量子化雑音に深刻な影響を与えるであろう。というのも、1/HAGqの項が、HAが隣接チャネルを無効化する周波数にまで増大するからである。
伝統的には、フィードバック係数βは一定であり、フィードバックDACの利得によって与えられる。DACも、伝統的には量子化器と同じ量でオーバーサンプリングされるので、関心のある周波数帯において平坦な周波数応答を持つ(即ち、近隣の隣接チャネルを抑制しない)。しかしながら、本発明のアプローチに従ってフィードバックパス内にフィルタを追加することにより、デルタシグマ型ADCの伝達関数を適合させることができる。
図1は、量子化器102及びフォワードパスフィルタ104を有するフォワードパス構造を備え、ローカルフィードバックループを備えてもよい、デルタシグマ型ADC100を概略的に示す。デルタシグマ型ADC100は更に、減算エレメント106と、デジタル−アナログ変換器(DAC)108及びフィードバックフィルタ110を有するフィードバック構造と、を備える。フィードバック構造は、減算エレメント106に対してフィードバック信号を提供する。減算エレメント106は、デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器への入力信号と、フィードバック構造からのフィードバック信号とを受信し、入力信号とフィードバック信号との差分である差分信号をフォワードパス構造へ(即ち、フォワードパスフィルタ104へ)出力することで、量子化器が信号に作用できるようにする。図中、太線はデジタル表現の信号の流れを示し、その他の矢印線はアナログ信号を示す。
量子化器102は、フォワードパスフィルタ104から与えられるアナログ入力信号をデジタル表現に変換するように構成される。このデジタル表現はデルタシグマ型ADC100の出力でもある。このデジタル表現は、フィードバックフィルタ110へも提供される。フィードバックフィルタ110はデジタルドメインで動作し、それゆえ、デジタルフィルタとして実装される。デジタルドメインで動作するフィードバックフィルタ110を持つことの利点は、柔軟で効率的なフィルタの設計が可能になることである。デジタルでフィルタされた信号はDAC108へ与えられ、DAC108はこれをアナログ信号に変換し、このアナログ信号は減算エレメント106へ与えられる。フィードバックフィルタ110は、アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べてフィードバック構造において減衰されるような利得対周波数特性を持つ。このことは、デルタシグマ型ADC100が望まれる周波数範囲で信号を増幅し、それゆえ、ADCのみならずフィルタとしても振る舞うであろうということを示唆する。上述したフィルタ無しフィードバックループと同様の表記を用いると、デルタシグマ型ADCのクリッピングレベルは、その出力レベル(即ち、デジタル表現又はコード)によって与えられ、望まれる信号と比べると、隣接チャネル信号に対してはより高い入力参照クリッピングポイントが与えられる。即ち、クリッピングポイントCPoが定義パラメータ(defining parameter)であり、CPi=CPo/Afである。HAGqの項はフィードバックフィルタ110のフィードバックフィルタ関数Hβに依存しないので、フィードバックフィルタ無しの例と同じ相対量子化雑音がここで与えられる。フィードバックフィルタ110がハイパス特性を持っており大きなフィードバックループ遅延を持たない場合、適切に実装すれば、ループの安定性の性質は維持されるであろう。ハイパス以外のフィルタ特性(例えば、バンドパス特性)も可能である。安定性のためには、レイテンシを低く維持することが望まれる。フィードバックフィルタ110の周波数応答は、望まれる信号に対しては比較的平坦であることが好ましいが、望まれない信号よりは利得が低いことが望ましい。それゆえ、ハイパスフィルタは階段状の応答を持つことができ、これは例えば、従来のフィルタ技術によって、或いは、異なる利得及び周波数応答を持つ2つのパスを追加することにより、達成可能である。
図2は、図1に示したものに類似したデルタシグマ型ADC200を概略的に示すが、そのフィードバックフィルタ210はアナログドメインで動作する。それゆえ、DAC208とADC入力との間にフィードバックフィルタ210を持つことが考えられる。すると、このフィルタはアナログフィルタでなければならない。望まれる信号を増強するために、このアナログフィルタは原理上、CSF(これも伝統的にADCの前で適用されるアナログフィルタである)に似ていなければならないが、ここではADC100に組み込まれ、周波数に関して逆のフィルタ特性を持つ。その他の特徴は、図1のADCと同様である。
ループ遅延の追加が受け入れられない場合、フィードバック構造を、それぞれフィードバックフィルタのデジタル実装及びアナログ実装に関する図3及び図4に概略的に示すように実装することができる。ここには、フィードバック信号のための直接パス303,403とフィルタパス305,405との組み合わせがある。それぞれ図1及び2を参照して説明した実施形態と比べて、追加の減算エレメント307,407が備えられ、これはフィルタパス及び直接パスをスケーリングするために使用可能である(各パスでスケーリングが直接実行されない場合は)。例えば、フィルタパスは、望まれる信号の減衰を得るために、直接パスの利得の90%しか持たない場合がある。直接パスが原因で、付加される遅延は存在せず、ループのカットオフ周波数の周辺でループのダイナミックスは温存される。増強される周波数は、フィードバックフィルタ309,409に関するフィルタ応答Hβ2と同じであろう。それゆえ、異なる標準に採用することは、パスバンドの変更を必要とするだけである。このことは、図3に示す実施形態のデジタルフィルタ309に対して特に適している。ここで、Hβ2ロールオフは、極めて急峻にすることができる。減算エレメント309,409は分離したブロックとして示されているが、106と組み合わせて1つのブロックにすることができる。減算エレメントは、1つの正入力と1つの負入力とを持つように示されているが、対応する信号パスにおける1以上のコンポーネントの適切な符号反転が実行されれば、総和回路としても実現可能である。
ゼロIFにおける適用では、IF周波数をゼロ周波数(DC)からRF信号帯域幅の半分にまで増強することが望ましく、これは例えば、フィードバックフィルタ特性Hβ2が信号と同じ帯域幅でIF周波数に中心を持つローパスフィルタを実装する場合に、達成可能である。ローIF受信機の場合、フィルタ特性Hβ2は、信号と同じ帯域幅でIF周波数に中心を持つバンドパスフィルタとすることができる。
本発明の原理の他の適用では、フィルタは、隣接チャネル・インターフェアラ(interferer)を中心に持つ急峻なバンドパスフィルタとすることができる。中心周波数の利得が符号に(sign)に関して適切に選択されれば、フィードバック信号は増幅され、その結果、フィードバックDACのダイナミックスが許す限り、これらの周波数が全体的に抑制され、圧縮点が増大される。例として、ワイドLTEチャネルに近いナローバンドGSMインターフェアラや、同様の状況を、効率的に抑制することができる。それゆえ、様々なセルラ標準のためのフィルタ特性の最適化が実現可能である。これは、本発明のアプローチに従うRFデルタシグマ型ADCを持つ受信機を備える通信装置によって制御されるフィルタのために再設定可能な利得及び周波数応答を持つことにより動的に実行可能である。この制御は、通信装置の制御プログラム内に与えられる情報に基づくことができ、場合によっては、通信装置が動作している通信システムから与えられる情報の助けを得ることができる。
DAC311,313;411,413は、相互に、そして望まれるならば量子化器315,415とも、異なるレート、異なる解像度で動作可能である。例えば、直接パスDAC313,413は、フィルタパスDAC311,411よりも高いレートで動作可能であり、フィルタ309,409のフィルタ関数は、ループ内の安定性を維持したまま増強可能である。同様のことは解像度にも当てはまり、フィルタパス内の解像度が高くなるほどフィルタリングを増強することができる。これらの特徴は、単独で又は組み合わせて適用可能である。
図3及び図4に示す実施形態のその他の特徴は、それぞれ図1及び図2に示す実施形態のそれと同様である。
図3及び図4を参照して説明した実施形態の特別な利点は、追加のループ遅延が導入されないことであり、このことは、フィルタ機能がフィードバック構造に導入されてもループの安定性が維持されることを示唆する。これは直接パス303,403に起因するものであり、ループのダイナミックスは、ループのカットオフ周波数の周辺で温存される。増強される周波数は、フィードバックフィルタ309,409のフィードバックフィルタ応答と同じであり、それゆえ、異なる標準への採用には、フィルタ309,409のパスバンドを変更することが必要とされるだけである。
フィードバックパス間でフィルタ機能を分散するために2以上のフィルタフィードバックパスを提供することもできる。図5及び図6は、それぞれデジタルフィードバックフィルタ及びアナログフィードバックフィルタの適用のための、2つのフィードバックパスの使用を示す。図7及び図8は、2つのフィードバックパスを示し、一方のパスはデジタルフィルタリングを適用し、他方のパスはアナログフィルタリングを適用する。図9は、直接パスと共にデジタルフィードバックフィルタパス及びアナログフィードバックフィルタパスを任意に組み合わせることを示す。図1乃至図4の実施形態のいずれかに関して説明したものと同じ原理が当てはまる。
図1乃至図9の実施形態のいずれにとっても、デルタシグマ型ADCは、連続時間ベースで動作することもできるし、連続時間型フィルタに対する適切な変更がなされるものと想定すれば、例えばスイッチドキャパシタによって、サンプリングされるデルタシグマADCとしても動作可能である。本発明のアプローチと同じ原理は、これらのタイプの動作両方に当てはまる。
図10は、実施形態に従うデルタシグマ型アナログ−デジタル変換のための方法を示すフローチャートである。減算ステップ1000で、デルタシグマ型ADCへの入力信号からフィードバック信号が減算される。それゆえ、差分信号が与えられる。差分信号フィルタリングステップ1002で、差分信号がフィルタリングされる。フィルタリングされた信号は、量子化器に与えられ、量子化ステップ1004で量子化され、デジタル表現を与える。デジタル表現は、好ましくは少々のビット(例えば、1、2、又は4ビット)を含むだけであるが、もっと多くのビットを表現中に与えることもできる(例えば、6又は8ビット)。デジタル表現は、デルタシグマ型ADCの出力として与えられるが、フィードバック信号を提供するためのフィードバック構造へのフィードバックのためにも与えられる。フィードバックは、フィードバックフィルタリングステップ1006におけるフィルタリングを含み、無線周波数信号のアナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数と比べて減衰されるような、利得対周波数特性を伴う(例えば、ハイパス、バンドパス、又はローパスのフィルタ)。上述したように、全体ループの利得は、フィードバックフィルタ応答の逆数に依存し、望まれる周波数のための利得は増加される。望まれる信号に対する圧縮点は低められるが、望まれない周波数に対してはそのまま温存される。デジタル−アナログ変換ステップ1008で、フィードバック信号がアナログドメインに変換される。上述したように、デジタル−アナログ変換は、量子化器からのデジタル表現上で直接実行してもよいし、ステップ1006でフィルタされたデジタルフィルタ信号上で実行されてもよい。デジタル−アナログ変換が量子化器からのデジタル表現上で直接実行される場合、ステップ1006のフィルタリングはアナログドメインで実行される。
ステップ1000乃至1008は、必ずしも、連続的に実行されるもの又は提示される順序で実行されるものと見なされる必要はない。依拠する原理に応じて、これらのステップは並行に又は同時に実行され、連続的なフィードバックフローを提供する。ステップの動作は、連続時間ベースで実行されてもよいし、離散時間ベース(即ち、サンプリングされた信号上)で実行されてもよい。
オプションとして、フィードバック構造が、第1のフィードバックフィルタ及び第1のデジタル−アナログ変換器(DAC)を持つ第1のブランチと、第2のDACを持つ第2のブランチと、を備える場合、この方法は更に、デジタル表現を第1及び第2のブランチに供給するステップと、第2のブランチの出力から第1のブランチの出力を減算してフィードバック信号を出力するステップとを備え、次に減算ステップ1000において入力信号からフィードバック信号が減算される。2つのDACは、同一の又は異なるビットレートで、及び/又は、同一の又は異なる解像度で、動作可能である。例えば、第2のDACは、第1のDACよりも高いビットレートで動作可能である。このことは、第2のDACが直接デジタル表現上で動作し、第2のブランチがフィルタリングを伴わない場合に、特に役立つ。そしてもちろん、DACの動作は、量子化器と異なるビットレート及び/又は解像度で動作することもできる。3以上のフィードバックブランチも使用可能である。
本発明に従う方法は、フィードバックフィルタがデジタルフィルタである場合に特に、例えばコンピュータ及び/又はプロセッサのような処理手段の助けを伴う実装に適している。それゆえ、処理手段、プロセッサ、又はコンピュータに、デルタシグマ型ADCにおいて、図10を参照して説明した実施形態のいずれかに従う方法のいずれかの諸ステップを実行させるように構成された命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、好ましくは、図11に示すようにコンピュータ読み取り可能な媒体1100に格納されたプログラムコードを含み、このプログラムコードは、処理手段、プロセッサ、又はコンピュータ1102に、本発明の実施形態に従う(好ましくは図10を参照して説明した実施形態のいずれかとしての)方法をそれぞれ実行させるために、処理手段、プロセッサ、又はコンピュータ1102によってロード及び実行が可能である。コンピュータ1102及びコンピュータプログラム製品1100は、プログラムコードを順次実行するように構成可能であり、方法のいずれかの諸動作は段階的に(例えば、上述した通信システムからフィルタ特性の変更に関する情報を受信すると)実行されるが、大部分は、プログラムコードをリアルタイムベースで実行するように構成され、方法のいずれかの諸動作は、データの必要性及び利用可能性(即ち、デルタシグマ型ADCの実行中の動作)に応じて実行される。処理手段、プロセッサ、又はコンピュータ1102は、好ましくは、通常は組み込みシステムと呼ばれるものである。それゆえ、図11に図示されるコンピュータ読み取り可能な媒体1100及びコンピュータ1102は、原理の理解を与えるための説明を目的とするのみであると解釈されるべきであり、エレメントの何らかの直接的図解として解釈すべきではない。
図12は、無線信号を受信するアンテナ1202を備える無線受信機1200を概略的に示すブロック図である。無線信号は、例えば低雑音増幅器、ミキサー、及びCSF(いずれも不図示)を経由してデルタシグマ型ADC1204に与えられ、デルタシグマ型ADC1204は、図1乃至図9のいずれかを参照して説明した実施形態のいずれかに従って構成されている。デルタシグマ型ADC1204は、上述の通り、RF信号をデジタル表現に変換し、また、望まれない周波数(即ち、帯域外信号)を減衰させる。デジタル表現は、無線受信機1200における更なる処理(例えば、無線受信機1200からの出力として復調信号を提供する復調器1206)へと与えられる。オプションとして、無線受信機1200は、無線受信機1200の動作を制御するように構成可能な制御器1208を備える。制御器1208は例えば、フィードバックフィルタを適応的に動作するように制御することで、デルタシグマ型ADCが上述のCSFの特徴を含んで望まれる帯域の受信を増強する一方で隣接帯域のインターフェアラを抑制するという意味で、デルタシグマ型ADCの制御を提供することができる。
図13は、通信装置1300を概略的に示すブロック図である。通信装置1300は、図12を参照して説明した実施形態のいずれかに従う無線受信機1200を備える。無線受信機1200は、RF信号を受信し、望まれる情報を含む復調された出力を提供するように構成される。この情報は、処理ブロック1302内の更なる情報処理へと与えられる。このことは、汎用処理ブロックとして示される。汎用処理ブロックは、例えば、通信装置1300の特定のニーズに従い、デコード、プロトコル処理、及び高次レイヤ処理を含むことができる。オプションとして、通信装置は、ユーザとの対話のためのユーザインタフェース1304を備える。更にオプションとして、通信装置1300は、通信装置1300の動作を制御するように構成されるプロセッサ1306を備える。プロセッサ1306は、好ましくは、プログラムコード、システム情報、ワーク情報、コンテンツ等を格納するためのメモリ1308と協力して動作する。オプションとして、プロセッサ1306は、例えばフィルタ特性を割り当てるために、無線受信機のオプションの制御器1208と協働する。
まとめると、ADCのフィードバックパス内にフィルタを追加することはCPOを変化させないが、Afは周波数に応じて変化するので、入力圧縮点CPiは変化させるであろう。実際には、CPiは、望まれる信号に対しては低下させられるが、チャネル外信号に対しては温存される。他方、オンチャネルの信号に対してはより多くの利得が与えられ、量子化器の前段の利得を低下させることが可能になり、同一のオンチャネル全体の利得に対しては、隣接チャネルのCPiは効果的に増加させられる。より高いADCの利得が原因で、強力な望まれる信号上でクリッピングが発生し得る。フィードバックパスにおいて(例えば、上で使用した表記でHβ1=1又はHβ2=0とすることにより)望まれる信号の減衰を削減することにより、望まれる信号の利得は削減され、それゆえ、そのCPiを、可変利得増幅器(VGA)そっくりのように、伝統的なデルタシグマ型ADCのそれと同一レベルにまで増加させる。フィードバックパスの帯域幅を変化させることにより、我々はこうして、様々な無線標準に対して採用可能であり、減衰又は利得を変化させることにより、我々は、柔軟なやり方で、変化する信号レベルに対してADCの利得又はCPiを調整することができる。
Claims (34)
- デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器であって、
フォワードパス構造と、
フィードバック構造と、
前記デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器への入力信号と前記フィードバック構造からのフィードバック信号とを受信し、前記入力信号と前記フィードバック信号との差分である差分信号を前記フォワードパス構造へ出力するように構成される第1の減算エレメントと、
を備え、
前記フォワードパス構造は、
アナログ入力信号をデジタル表現に変換するように構成される量子化器と、
前記差分信号を入力して前記量子化器に対して出力信号を提供するように構成されるフォワードパスフィルタと、
を備え、
前記フィードバック構造は、第1のブランチと第2のブランチとを備え、
前記第1のブランチは、
前記減算エレメントに対して出力信号を提供するように構成される第1のデジタル−アナログ変換器と、
アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性を持つ第1のフィードバックフィルタと、
を備え、
前記第2のブランチは、第2のデジタル−アナログ変換器を備え、
前記第1のブランチ及び前記第2のブランチには、前記デジタル表現が供給され、
前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力は、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチからの信号間の差分である信号を前記第1の減算エレメントに対して出力するように構成される第2の減算エレメントにおいて、合成される、
デルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記フィードバック構造は更に、1以上の更なるブランチを備え、
前記1以上の更なるブランチのいずれかは、
デジタル−アナログ変換器と、
前記アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性を持つフィードバックフィルタと、
を備え、
前記1以上の更なるブランチには、前記デジタル表現が供給され、
前記1以上の更なるブランチの出力は、少なくとも1つの減算エレメントにおいて、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力と合成される、
請求項1に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記第1の減算エレメント及び前記第2の減算エレメントは、1つの減算エレメントの中に集積される、
請求項1又は2に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記第1の減算エレメント及び前記第2の減算エレメントのいずれかは、
総和回路と、
減算対象の信号パス上に構成される符号反転回路と、
を備える、
請求項1又は2に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器のいずれかは、相互に異なるビットレートで動作するように構成される、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記第2のデジタル−アナログ変換器は、前記第1のデジタル−アナログ変換器よりも高いビットレートで動作するように構成される、
請求項5に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記第2のデジタル−アナログ変換器の入力は、前記量子化器の出力に直接接続される、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記第2のブランチは、第2のフィードバックフィルタを備える、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器のいずれかは、相互に異なる解像度で動作するように構成される、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のフィードバックフィルタの少なくとも1つは、前記量子化器の出力と、対応する前記デジタル−アナログ変換器と、の間に接続されるデジタルフィルタである、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のフィードバックフィルタの少なくとも1つは、対応する前記デジタル−アナログ変換器と、前記第1の減算エレメントの入力と、の間に接続されるアナログフィルタである、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 連続時間ベースで動作するように構成される、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 離散時間ベースで動作するように構成される、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つは、前記量子化器と異なるビットレートで動作するように構成される、
請求項13に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記フォワードパス構造は、フォワードパス伝達関数に影響を与えるように構成される1以上のローカルフィードバックパスを備える、
請求項1乃至14のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つは、前記量子化器と異なる解像度で動作するように構成される、
請求項1乃至15のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 前記した複数のフィードバックフィルタのいずれかの、利得及び周波数応答のうちの少なくとも一方は、動的に設定可能である、
請求項1乃至16のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器。 - 請求項1乃至17のいずれか1項に記載のデルタシグマ型アナログ−デジタル変換器を備える、無線受信機。
- 請求項18に記載の無線受信機を備える、通信装置。
- デルタシグマ型アナログ−デジタル変換のための方法であって、
差分信号を提供するために、入力信号からフィードバック構造のフィードバック信号を減算するステップと、
フォワードパス信号を提供するために、フォワードパスフィルタによって前記差分信号をフィルタリングするステップと、
前記フォワードパス信号をデジタル表現になるように量子化するステップと、
前記フィードバック構造によって前記デジタル表現をフィードバックするステップと、
を有し、
前記フィードバック構造は、前記フィードバック信号を提供するために、第1のフィードバックフィルタ及び第1のデジタル−アナログ変換器を備える第1のブランチと、第2のデジタル−アナログ変換器を備える第2のブランチと、を備え、
前記フィードバックするステップは、
前記第1のブランチ及び前記第2のブランチに前記デジタル表現を供給するステップと、
前記アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性に従って、フィルタリングを行うステップと、
前記フィードバック構造において、デジタル−アナログ変換に従って変換を行うステップと、
前記フィードバック信号を出力するために、前記第2のブランチの出力から前記第1のブランチの出力を減算するステップと、
を有する、
方法。 - 前記フィードバック構造は更に、1以上の更なるブランチを備え、
前記1以上の更なるブランチのいずれかは、デジタル−アナログ変換器と、フィードバックフィルタと、を備え、
前記フィードバックするステップは、
前記1以上の更なるブランチに前記デジタル表現を供給するステップと、
前記アナログ−デジタル変換において望まれる周波数が、望まれない周波数に比べて、前記フィードバック構造において減衰させられるような利得対周波数特性に従って、前記1以上の更なるブランチにおいてフィルタリングを行うステップと、
前記フィードバック構造において、デジタル−アナログ変換に従って、前記1以上の更なるブランチにおいて変換を行うステップと、
少なくとも1つの減算エレメントにおいて、前記1以上の更なるブランチの出力を、前記第1のブランチ及び前記第2のブランチの出力と合成するステップと、
を有する、
請求項20に記載の方法。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器を、相互に異なるビットレートで動作させるステップを更に有する、
請求項20又は21に記載の方法。 - 前記第2のデジタル−アナログ変換器を、前記第1のデジタル−アナログ変換器よりも高いビットレートで動作させるステップを更に有する、
請求項22に記載の方法。 - 前記第2のデジタル−アナログ変換によって実行される前記変換するステップは、前記デジタル表現上で直接実行される、
請求項20乃至23のいずれか1項に記載の方法。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器を、相互に異なる解像度で動作させるステップを更に有する、
請求項20乃至24のいずれか1項に記載の方法。 - 前記フィードバック構造における前記フィルタリングを行うステップは、アナログフィルタリングを行うステップを有する、
請求項20乃至25のいずれか1項に記載の方法。 - 前記フィードバック構造における前記フィルタリングを行うステップは、デジタルフィルタリングを行うステップを有する、
請求項20乃至26のいずれか1項に記載の方法。 - 前記デルタシグマ型アナログ−デジタル変換は、連続時間ベースで実行される、
請求項20乃至27のいずれか1項に記載の方法。 - 前記デルタシグマ型アナログ−デジタル変換は、離散時間ベースで実行される、
請求項20乃至27のいずれか1項に記載の方法。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つを、前記量子化するステップと異なるビットレートで動作させるステップを更に有する、
請求項29に記載の方法。 - 前記した複数のデジタル−アナログ変換器の少なくとも1つを、前記量子化するステップと異なる解像度で動作させるステップを更に有する、
請求項20乃至30のいずれか1項に記載の方法。 - 前記フォワードパスは、1以上のローカルフィードバックパスを備え、
前記差分信号の前記フィルタリングするステップは更に、前記フォワードパスにおいて信号をローカルにフィードバックすることにより、フォワードパス伝達関数に影響を与えるステップを有する、
請求項20乃至31のいずれか1項に記載の方法。 - 前記した複数のフィードバックフィルタのいずれかの、利得及び周波数応答のうちの少なくとも一方を、動的に設定するステップを更に有する、
請求項20乃至32のいずれか1項に記載の方法。 - 命令を含むコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、
前記命令は、前記コンピュータプログラムコードを実行するプロセッサに、請求項20乃至33のいずれか1項に記載の方法を実行させる、
コンピュータプログラム。
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