JP2009065278A - フィルタ回路、これを用いた受信機及びフィルタリング方法 - Google Patents

フィルタ回路、これを用いた受信機及びフィルタリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】妨害波を精度良く除去可能なフィルタ回路を提供する。
【解決手段】入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラ110と;前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器121と;前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタ122と;前記第2のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器130と;前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する遅延器140と;前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器150と;を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信信号から妨害波を除去するフィルタ回路、これを用いた受信機及びフィルタリング方法に関する。
無線通信システムにおける受信機では、無線信号を受信するアンテナから得られる受信信号を低雑音増幅器で増幅し、さらに周波数変換器でダウンコンバートして受信ベースバンド信号が生成される。受信ベースバンド信号から、例えば低域通過型フィルタにより所望帯域の信号が抽出され、アナログ−デジタル変換器でデジタル受信信号に変換される。このとき、アナログ−デジタル変換器の前段に妨害波を除去するためのフィルタ回路を設けることがある。
ここで、妨害波とは所望帯域外の不要な信号を指し、例えば他の送信機から送信される無線信号、送受信機本体から送信される無線信号または他のICからの不要放射などを想定する。
非特許文献1に記載のフィルタ回路は、第1の自動利得制御回路、アナログ−デジタル変換器、ノッチ・フィルタ、適応フィルタ、デジタル−アナログ変換器、アナログ遅延素子、減算器及び第2の自動利得制御回路を含む。上記フィルタ回路は、第1の自動利得制御回路、アナログ−デジタル変換器、ノッチ・フィルタ、適応フィルタ及びデジタル−アナログ変換器で構成される第1の経路及びアナログ遅延素子で構成される第2の経路に入力信号を分岐する。
第1の経路を通る入力信号は、第1の自動利得制御回路で信号振幅を制御され、アナログ−デジタル変換器でデジタル信号に変換される。ノッチ・フィルタ及び適応フィルタによってこのデジタル信号から妨害波成分が抽出され、妨害波成分はデジタル−アナログ変換器でアナログ信号に変換される。第2の経路では、アナログ遅延素子が入力信号に第1の経路による遅延時間に相当する時間分の信号遅延を与える。
第1及び第2の経路からの信号は減算器に入力され、減算器は第1の経路を通過した信号を第2の経路を通過した信号から減算することにより、妨害波成分を除去する。この妨害波成分が除去された信号は、第2の自動利得制御回路で信号振幅を調整され、後段のアナログ−デジタル変換器に出力される。
Danijela et al, "Novel Radio Architectures for UWB, 60GHz, and Cognitive Wireless Systems," EURASIP Journal on Wireless Communications and Networking, Vol. 2006, Article ID 17957, pp. 1-18.
非特許文献1記載のフィルタ回路では、第1の経路ではデジタル信号処理、即ち離散時間信号処理が行われ、クロックに基づき遅延時間が正確に決まる。一方、第2の経路ではアナログ遅延素子が上記遅延時間と同等の信号遅延を入力信号に与えなければならない。しかしながら、アナログ遅延素子が入力信号に与える遅延時間は入力信号の周波数に依存するため一定でなく、更に温度・プロセス条件などのパラメータによって変化する。
故に、第1及び第2の経路の遅延時間を正確に一致させることは困難であり、遅延時間のずれが生じる。両経路からの信号の遅延時間が一致していなければ、減算器は妨害波成分を正確に除去できない。また、温度・プロセス条件による遅延時間の変化を補償するには、チューニングが必要となる。
従って、本発明は妨害波を精度良く除去可能なフィルタ回路を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るフィルタ回路は、入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと;前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と;前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと;前記第2のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と;前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する遅延器と;前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器と;を具備する。
本発明の他の態様に係るフィルタ回路は、入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと;前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と;前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと;前記第2のデジタル信号にΔΣ変調を行って第3のデジタル信号を出力するΔΣ変調器と;前記第3のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と;前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する遅延器と;前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、第4のアナログ信号を生成する減算器と;前記第4のアナログ信号から前記アナログ−デジタル変換器で発生する量子化雑音を除去して出力信号を生成するフィルタと;を具備する。
本発明の他の態様に係るフィルタ回路は、入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと;前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換する第1のアナログ−デジタル変換器と;前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと;前記第2のデジタル信号の上位ビットで構成される第3のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と;前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する第1の遅延器と;前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、第4のアナログ信号を生成する第1の減算器と;前記第4のアナログ信号を第4のデジタル信号に変換する第2のアナログ−デジタル変換器と;前記第2のデジタル信号に対する前記第4のデジタル信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第2のデジタル信号の下位ビットで構成される第5のデジタル信号に与え、第6のデジタル信号を出力する第2の遅延器と;前記第4のデジタル信号から前記第6のデジタル信号を減算し、出力信号を生成する減算器と;を具備する。
本発明の他の態様に係るフィルタ回路は、入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成する第1のサンプラと;第2のサンプラを持ち、前記入力信号を当該第2のサンプラでサンプリングして生成した第2のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と;前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと;前記第2のデジタル信号を第3のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と;前記第2のアナログ信号に対する前記第3のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第4のアナログ信号を出力する遅延器と;前記第4のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器と;を具備する。
本発明の他の態様に係るフィルタ回路は、入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと;前記第1のアナログ信号から低周波成分を抽出して第2のアナログ信号を出力するフィルタと;前記第2のアナログ信号をダウンサンプリングし、第3のアナログ信号を出力するデシメータと;前記第3のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と;前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと;前記第2のデジタル信号を第4のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と;前記第3のアナログ信号に対する前記第4のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第3のアナログ信号に与え、第5のアナログ信号を出力する遅延器と;前記第5のアナログ信号から前記第4のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器と;を具備する。
本発明によれば、妨害波を精度良く除去可能なフィルタ回路を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るフィルタ回路100は、周波数変換器10及びアナログ−デジタル変換器20との間に挿入され、サンプラ110、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122、デジタル−アナログ変換器130、遅延器140及び減算器150を有する。
周波数変換器10は、図示しないアンテナが受信した受信信号をダウンコンバートして受信ベースバンド信号を生成する。このベースバンド信号には所望波の他に、当該所望波よりも振幅の大きな妨害波成分が含まれており、本実施形態に係るフィルタ回路100がこの妨害波成分を除去する。フィルタ回路100からの信号はアナログ−デジタル変換器20でデジタル信号に変換され、図示しないデジタル処理部で復調される。
サンプラ110は、周波数変換器10からの受信ベースバンド信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングし、時間的に離散化させる。サンプラ110からのアナログ離散時間信号は、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122及びデジタル−アナログ変換器130で構成される第1の経路及び遅延器140で構成される第2の経路に分岐される。
以下、図2を用いてサンプラ110の一例としてチャージ・サンプラについて説明する。図2に示すチャージ・サンプラは入力された電圧を電流に変換するトランスコンダンクタンス増幅器gm110と、上記トランスコンダクタンス増幅器gm110の出力電流をチャージ・サンプルするキャパシタC110と、チャージ・サンプルを制御するスイッチSW110-1と、キャパシタC110の電荷をリセットするスイッチSW110-2を有する。
2つのスイッチSW110-1及びSW110-2は相補的に動作し、一方がオンのとき他方はオフである。スイッチSW110-1がオンの間、トランスコンダクタンス増幅器gm110の出力電流はキャパシタC110によってチャージ・サンプルされ、スイッチSW110-2がオンの間にキャパシタC110の電荷はリセットされる。尚、サンプラ110は図2のチャージ・サンプラに限らず、例えば電圧サンプラであってもよい。
アナログ−デジタル変換器121は、サンプラ110からのアナログ離散時間信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号をデジタル・フィルタ122に渡す。
デジタル・フィルタ122は、アナログ−デジタル変換器121からのデジタル信号のうち、所望帯域外の妨害波成分を抽出して、当該妨害波成分を含むデジタル信号を生成する。デジタル−アナログ変換器130は、デジタル・フィルタ122で生成されたデジタル信号に含まれる妨害波成分をアナログ離散時間信号に変換する。
また、デジタル・フィルタ122およびデジタル−アナログ変換器130によって、所望波の周波数帯に量子化雑音が発生する。従って、デジタル・フィルタ122及びデジタル−アナログ変換器130に必要とされるビット分解能(量子化ビット数)は、システムに必要な信号雑音比によって決まる。具体的には、1ビットに相当するダイナミックレンジは約6dBであるから、所望帯域外の入力信号と所望帯域内の入力信号の比及び所望帯域内における信号雑音比の和の6dBにつき、少なくとも1ビットが必要となる。
尚、通常の無線回路ではデジタル−アナログ変換器130のビット分解能はアナログ−デジタル変換器121のビット分解能よりも高いが、一般的に同ビット分解能であればデジタル−アナログ変換器の方が、アナログ・デジタル変換器よりも低消費電力に設計することが可能である。
以下、図3A及び図3Bを用いてデジタル−アナログ変換器130の一例について説明する。図3Aに示すビット分解能Nのデジタル−アナログ変換器は、N個のキャパシタC130-1乃至C130-N及び当該キャパシタの接続を切り替えるスイッチSW130-1乃至SW130-Nを有する。このキャパシタC130-1乃至C130-Nは、デジタル−アナログ変換器に入力されるデジタル信号の各ビットに対応する。即ち、キャパシタC130-1は最下位ビット、キャパシタC130-Nは最上位ビットに夫々対応する。各キャパシタC130-1乃至C130-Nのキャパシタンスはバイナリ・ウェイトで重み付けされており、キャパシタC130-2のキャパシタンスはキャパシタC130-1の2倍、キャパシタC130-NのキャパシタンスはキャパシタC130-1の2N-1倍となる。
スイッチSW130-1乃至SW130-Nは図3Bに示すように2つのフェーズを1サイクルとして切り替え動作を繰り返す。フェーズ1において、各スイッチSW130-1乃至SW130-NはキャパシタC130-1乃至C130-Nを参照電圧Vref+またはVref-に接続する。尚、フェーズ1において参照電圧Vref+及びVref-のいずれに接続されるかは、当該キャパシタに対応するビットに関して、デジタル・フィルタ122の出力が「高(H)」レベル及び「低(L)」レベルのいずれであるかによって決まる。このフェーズ1において、各キャパシタC130-1乃至C130-Nにはデジタル入力に応じた電荷が蓄積される。一方、フェーズ2において、各スイッチSW130-1乃至SW130-NはキャパシタC130-1乃至C130-Nをデジタル−アナログ変換器の出力Qoutに接続し、各キャパシタC130-1乃至C130-Nに蓄積されていた電荷が重畳されてアナログ離散時間信号として出力される。
尚、本実施形態に係るフィルタ回路において妨害波を正確に除去するには、妨害波周波数における第1の経路による利得と、第2の経路による利得とを一致させる必要がある。両経路による利得を一致させるには、例えば図3Aのデジタル−アナログ変換器をデジタル−アナログ変換器130として用いる場合であれば、参照電圧Vref+及びVref-を調整し、出力されるアナログ離散時間信号の振幅を適切な値に制御すればよい。
遅延器140は、第1の経路、即ちアナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122及びデジタル−アナログ変換器130で発生する遅延時間と等しい信号遅延をサンプラ110からのアナログ離散時間信号に与える。第1の経路で発生する遅延時間は、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122及びデジタル−アナログ変換器130がクロック制御されるため、クロック周期を定数倍した離散値で求められる。従って、クロック数をカウントするカウンタなどの簡単なデジタル回路を用いることにより、遅延器140は上記遅延時間を把握できる。
以下、図4A及び図4Bを用いて遅延器140の一例について説明する。図4Aに示す遅延器は、2個のスイッチSWin及びSWoutとスイッチSWin及びSWoutの間に設けられたキャパシタCを単位とする単位回路をK個並列に並べて構成されている(Kは2以上の任意の整数とする)。図4Aの遅延器は、1からK−1までの任意のクロック分の信号遅延を発生させることができる。
入力信号はK個のスイッチSW140-in1乃至SW140-inkによってキャパシタC140-1乃至C140-kのいずれか一つに接続され、入力電荷が蓄積される。即ち、スイッチSW140-in1乃至SW140-inkは排他的に動作し、一つのスイッチがオンの間、他のスイッチは全てオフになっている。尚、初期状態では全てのキャパシタC140-1乃至C140-kに電荷が蓄積されていないものとする。以下、同様に入力電荷が蓄えられていないキャパシタに入力電荷が次々と蓄積される。
また、SW140-out1乃至SW140-outkも同様に排他的に動作し、対応するキャパシタに蓄えられた入力電荷を予め定める遅延時間経過時に出力する。例えば遅延時間をDクロックとした場合のSW140-injとSW140-outjの動作について図4に示す(DはK未満の任意の整数、jは1以上K以下の任意の整数とする)。まず、SW140-injを介してキャパシタC140-injに入力電荷が蓄えられる。以下同様に、(D−1)クロックが経過するまで、入力電荷が蓄えられていないキャパシタに入力電荷が次々と蓄積され、Dクロック経過時にSW140-outjを介してキャパシタC140-jに蓄えられていた入力電荷が取り出され、その後キャパシタC140-jの蓄積電荷は0にリセットされる。以下同様に、他のキャパシタから入力電荷が蓄積された順に取り出され、蓄積電荷が0にリセットされる。また、このとき遅延器に入力された入力電荷も同様に、入力電荷が蓄えられていない(N−D)個のキャパシタのいずれかに蓄積される。
減算器150は、第1の経路を通過したアナログ離散時間信号から第2の経路を通過したアナログ離散時間信号を減算し、この減算結果をアナログ−デジタル変換器20に渡す。ここで、第1の経路を通過したアナログ離散時間信号は所望波と妨害波の両方が含まれているが、第2の経路を通過したアナログ離散時間信号は妨害波のみが主に含まれているため、これらの減算によって妨害波成分を除去することができる。
ここで、ベースバンド信号の所望帯域における信号成分から原信号を復調するためには、アナログ−デジタル変換器において、数ビットに相当する所望信号振幅を確保する必要がある。また、一般に無線通信システムでは所望波よりも数十dB大きな信号振幅を持つ妨害波が所望帯域に近い周波数帯に存在する。従って、上記所望信号振幅を確保するだけではアナログ−デジタル変換器の入力振幅は飽和してしまうため、より多くのビット分解能が必要となる。具体的には、所望波と妨害波の電圧振幅の比をLdBとすると、所望信号振幅を確保するためのビット分解能に加えて少なくともL/6ビットが必要となる。
アナログ−デジタル変換器の消費電流は、ビット分解能Nを指数とする2のべき乗に比例して増大することが知られているが、本実施形態に係るフィルタ回路100ではアナログ−デジタル変換器130を設け、等価的に大きなビット分解能のアナログ−デジタル変換器を実現している。このアナログ−デジタル変換器130のビット分解能だけ後段のアナログ−デジタル変換器20に必要なビット分解能を削減することができるため、後段のアナログ−デジタル変換器20の消費電流を低減させることができる。
以下、本実施形態に係るフィルタ回路100について従来技術と比較して説明する。
従来技術では、サンプラを用いないためアナログ連続時間信号を処理する必要があり、遅延器としてアナログ遅延素子が用いられている。従って、前述したように信号周波数、温度及びプロセス条件などによる遅延時間のばらつきが生じるため、正確な信号遅延を発生させることは困難である。
一方、本実施形態に係るフィルタ回路100ではサンプラ110を用いているため、遅延器140は離散時間アナログ信号を所定クロック分保持して出力することにより、正確に信号遅延を発生させることができる。従って、第1及び第2の経路で発生する信号遅延は一致するため、減算器150は精度良く妨害波成分を除去することができる。また、上記遅延時間はクロック数で決まるため、遅延時間の調整は設計時に行うだけでよい。本実施形態に係るフィルタ回路100によれば、妨害波キャンセルの精度が向上するため、等価的に実現可能なアナログ−デジタル変換器のビット分解能を向上させることが可能となる。
(第2の実施形態)
図5に示すように、本発明の第2の実施形態に係るフィルタ回路200は、周波数変換器10及びアナログ−デジタル変換器20との間に挿入され、サンプラ110、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122、ΔΣ変換器261、デジタル−アナログ変換器230、遅延器240、減算器150及びフィルタ262を有する。以下の説明では、図5において図1と同一部分には同一符号を付して示し、異なる部分を中心に述べる。
ΔΣ変調器261は、デジタル・フィルタ122で生成されたデジタル信号にΔΣ変調を行い、変調後のデジタル信号をデジタル−アナログ変換器230に渡す。ΔΣ変調器261は低周波信号に対して誤差が小さくなるように帰還をかけるため、ΔΣ変調後のデジタル信号はノイズシェーピング効果によって量子化雑音が高域に追い出されている。
デジタル−アナログ変換器230は、ΔΣ変調器261からのデジタル信号をアナログ信号に変換する。ここで、デジタル−アナログ変換器230のビット分解能は所望帯域で必要な信号雑音比によって決まるが、ΔΣ変調器261によって量子化雑音はノイズシェーピングされているため、所望帯域における信号雑音比が抑えられる。従って、図1のデジタル−アナログ変換器130に比べて少ないビット分解能でデジタル−アナログ変換器230を構成できる。
遅延器240は、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122、ΔΣ変換器261及びデジタル−アナログ変換器230で発生する遅延時間と等しい遅延をサンプラ110からのアナログ離散時間信号に与える。
フィルタ262は、例えば移動平均フィルタであり、減算器150からのアナログ離散時間信号の高域成分を除去する。即ち、本実施形態に係るフィルタ回路200ではΔΣ変調器261によって量子化雑音のノイズシェーピングが生じているため、後段のアナログ−デジタル変換器20のナイキスト周波数付近での量子化雑音が増大している。従ってフィルタ262は、ΔΣ変換器261によってノイズシェーピングされて高域に追い出された量子化雑音成分を除去することにより、アナログ−デジタル変換器20の入力振幅の飽和を防いでいる。
以上説明したように本実施形態に係るフィルタ回路ではデジタル−アナログ変換器の前段にΔΣ変調器を設け、量子化雑音をノイズシェーピングしている。従って、本実施形態に係るフィルタ回路によれば所望帯域内での信号雑音比を抑えられるため、デジタル−アナログ変換器のビット分解能を削減できる。また、上記のノイズシェーピングされた量子化雑音は後段のアナログ−デジタル変換器に入力される前にフィルタによって除去されるため、後段のアナログ−デジタル変換器の入力振幅は飽和しない。
(第3の実施形態)
図6に示すように本発明の第3の実施形態に係るフィルタ回路300は、周波数変換器10の後段に設けられ、サンプラ110、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122、デジタル−アナログ変換器330、遅延器340、減算器150、アナログ−デジタル変換器371、遅延器372及び減算器373を有する。以下の説明では、図6において図1と同一部分には同一符号を付して示し、異なる部分を中心に述べる。
デジタル−アナログ変換器330は、デジタル・フィルタ122で生成されたデジタル信号のうち上位ビットのみを受け、これを変換してアナログ離散時間信号を生成する。尚、デジタル・フィルタ122で生成されたデジタル信号のうち残りの下位ビットは、遅延器372に渡される。ここで、デジタル・フィルタ122で生成されたデジタル信号のうちどれだけのビット分解能を上位ビットとするかについては、特に限定しないが、例えばデジタル−アナログ変換器330のビット分解能に基づいて定める。また、デジタル−アナログ変換器330は、ビット分解能よりも高い精度を持つ。
遅延器340は、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122及びデジタル−アナログ変換器330で発生する遅延時間と等しい遅延をサンプラ110からのアナログ離散時間信号に与える。
これらデジタル−アナログ変換器330及び遅延器340からのアナログ離散時間信号は、減算器150にて減算が行われ、アナログ−デジタル変換器371に入力される。アナログ−デジタル変換器371は、デジタル−アナログ変換器330よりも高いビット分解能を持ち、減算器150からの離散時間アナログ信号を上記ビット分解能のデジタル信号に変換する。上記ビット分解能はデジタル・フィルタ122のビット分解能に比べて少ないため、アナログ−デジタル変換器371の出力デジタル信号の所望波の周波数帯には大きな量子化雑音が発生し、信号雑音比が劣化する。
遅延器372は、前述したようにデジタル・フィルタ122で生成されたデジタル信号のうち、下位ビットのみが入力される。遅延器372は、デジタル−アナログ変換器330、減算器150及びアナログ−デジタル変換器372で発生する遅延時間と等しい信号遅延を上記デジタル信号に与える。
減算器373は、アナログ−デジタル変換器371からのデジタル信号より遅延器372からのデジタル信号を減算する。遅延器372からのデジタル信号はデジタル・フィルタ122の出力デジタル信号の下位ビットであり、これはアナログ−デジタル変換器371で発生した量子化雑音と同様の振幅及び位相を持つ。従って、これらを減算することにより、量子化雑音をキャンセルして所望波の信号雑音比を改善することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るフィルタ回路ではデジタル・フィルタの出力を上位ビットと下位ビットとに分岐し、上位ビットについては第1の実施形態と同様にアナログ・ドメインで減算を行い、下位ビットについてはデジタル・ドメインで減算を行って妨害波成分を除去している。従って、本実施形態に係るフィルタ回路によれば、デジタル・フィルタの出力を受けるデジタル−アナログ変換器のビット分解能を少なくしつつ、第1の実施形態と同様の妨害波成分除去性能を得ることができる。
(第4の実施形態)
図7に示すように、本発明の第4の実施形態に係るフィルタ回路400は、周波数変換器10及びアナログ−デジタル変換器20との間に挿入され、サンプラ410、アナログ−デジタル変換器421、デジタル・フィルタ122、デジタル−アナログ変換器130、遅延器440及び減算器150を有する。以下の説明では、図7において図1と同一部分には同一符号を付して示し、異なる部分を中心に述べる。
アナログ−デジタル変換器421はサンプラを持ち、アナログ連続時間信号が入力されると、内部でアナログ離散時間信号に変換することができる。従って、本実施形態に係るフィルタ回路400では、アナログ−デジタル変換器421の前段にサンプラを設ける必要が無い。
サンプラ410は、アナログ−デジタル変換器421内部のサンプラと同様にクロック動作し、周波数変換器10からの受信ベースバンド信号をアナログ離散時間信号に変換する。
遅延器440は、アナログ−デジタル変換器421、デジタル・フィルタ122及び出デジタル−アナログ変換器130で発生する遅延時間と等しい信号遅延をサンプラ410からのアナログ離散時間信号に与え、減算器150に渡す。
以上説明したように、本実施形態に係るフィルタ回路ではサンプラを持つアナログ−デジタル変換器を使用している。従って、本実施形態に係るフィルタ回路によれば第1および第2の経路においてサンプラを兼用する必要が無い。
(第5の実施形態)
図8に示すように、本発明の第5の実施形態に係るフィルタ回路500は、周波数変換器10及びアナログ−デジタル変換器20との間に挿入され、サンプラ510、フィルタ581、デシメータ582、アナログ−デジタル変換器121、デジタル・フィルタ122、デジタル−アナログ変換器130、遅延器140及び減算器150を有する。以下の説明では、図8において図1と同一部分には同一符号を付して示し、異なる部分を中心に述べる。
サンプラ510は、前述したサンプラ110に比べて高いサンプリング周波数を持ち、周波数変換器10からの受信ベースバンド信号をサンプリングして、アナログ離散時間信号に変換する。
前述したように、サンプラ510は比較的高いサンプリング周波数を持ち、高速にサンプリングを行うため、サンプラ510からのアナログ離散時間信号は、アナログ−デジタル変換器121に入力される前にデシメータ582によってダウンサンプリングされる。
フィルタ581は、例えば移動平均フィルタであって、デシメータ582が行うダウンサンプリングによる折り返しを抑えるためにサンプラ510からのアナログ離散時間信号からダウンサンプリング後に所望帯域内に折り返しが生じる周波数成分を除去する。
デシメータ582は、フィルタ581を通過したアナログ離散時間信号をダウンサンプリングして、アナログ−デジタル変換器121に渡す。また、これらフィルタ581及びデシメータ582は組み合わせて構成してもよく、例えば図9Aに示す回路でフィルタ581及びデシメータ582を実現できる。
図9Aに示す回路は、スイッチSW580-in1、SW580-in2、SW580-out1、SW580-out2、SW580-re、キャパシタC580-1及びC580-2を有し、入力されたアナログ離散時間信号を1/2の間引き率でダウンサンプリングする。図9Aの回路は図9Bに示すように4つのフェーズを1サイクルとしてダウンサンプリングを行う。
まず、フェーズ1において、スイッチSW580-in1がオンとなりキャパシタC580-1に入力信号電荷が蓄積されたのち、スイッチSW580-in1がオフとなりキャパシタC580-1に蓄積された電荷が保持される。フェーズ2において、スイッチSW580-in2がオンとなりキャパシタC580-2に入力信号電荷が蓄積されたのち、スイッチSW580-in2がオフとなりキャパシタC580-2に蓄積された電荷が保持される。フェーズ3において、スイッチSW580-out1及びSW580-out2が共にオンとなり、キャパシタC580-1及びC580-2に蓄積されていた電荷が重畳されて出力される。フェーズ4において、スイッチSW580-reがオンとなり、キャパシタC580-1及びC580-2の蓄積電荷が0にリセットされたのち、スイッチSW580-out1、SW580-out2及びSW580-reの3つのスイッチがオフとなる。図9Aの回路は、以上の4つのフェーズを繰り返し、入力されたアナログ離散時間信号にダウンサンプリングを行う。
以上説明したように、本実施形態に係るフィルタ回路では、サンプラの後段にフィルタ及びデシメータを設け、サンプラが生成したアナログ離散時間信号にダウンサンプリングを行うようにしている。従って、本実施形態に係るフィルタ回路によれば高いサンプリング周波数を持つサンプラを使用することができると共に、サンプラからのアナログ離散時間信号を受けるアナログ−デジタル変換器のナイキスト周波数以上の妨害波を除去することができる。
尚、図5に示すフィルタ回路500では、フィルタ581及びデシメータ582を1組だけ設けたが、これらを2組以上設けてもよい。また、周波数変換器10を設けずに、サンプラ510にてRF信号を直接サンプリングしてもよい。
(第6の実施形態)
図10に示すように、本発明の第6の実施形態に係る受信機は、アンテナ601、低雑音増幅器602、周波数変換器603、フィルタ604、フィルタ回路605及びアナログ−デジタル変換器606を含む。
アンテナ601にて受信された受信信号は、低雑音増幅器602にて増幅され、周波数変換器603にてダウンコンバートされる。フィルタ604は低域通過型フィルタであり、周波数変換器603で生成された受信ベースバンド信号に含まれる高周波の妨害波成分を除去する。
フィルタ回路605は、前述した第1乃至第5の実施形態のいずれかに係るフィルタ回路であり、フィルタ604で高周波の妨害波成分が除去された受信ベースバンド信号から妨害波成分を更に除去する。フィルタ回路605の出力信号は、アナログ−デジタル変換器606にてデジタル信号に変換され、図示しないデジタル信号処理部にて復調される。
以上説明したように、本実施形態では低域通過型フィルタとアナログ−デジタル変換器との間に第1乃至第5の実施形態のいずれかに係るフィルタ回路を設けている。従って、本実施形態に係る受信機によれば、妨害波成分の除去精度を向上させると共に、より少ないビット分解能でアナログ−デジタル変換器を構成して消費電力を低減できる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態に係るフィルタ回路及びその周辺を示すブロック図。 図1のサンプラの一例を示す回路図。 図1のデジタル−アナログ変換器の一例を示す回路図。 図3Aのスイッチの動作を示すグラフ図。 図1の遅延器の一例を示す回路図。 図4Aのスイッチの動作を示すグラフ図。 第2の実施形態に係るフィルタ回路及びその周辺を示すブロック図。 第3の実施形態に係るフィルタ回路及びその周辺を示すブロック図。 第4の実施形態に係るフィルタ回路及びその周辺を示すブロック図。 第5の実施形態に係るフィルタ回路及びその周辺を示すブロック図。 図8のフィルタ及びデシメータの一例を示す回路図。 図9Aのスイッチの動作を示すグラフ図。 第6の実施形態に係る受信機を示すブロック図。
符号の説明
10・・・周波数変換器
20・・・アナログ−デジタル変換器
100・・・フィルタ回路
110・・・サンプラ
121・・・アナログ−デジタル変換器
122・・・デジタル・フィルタ
130・・・デジタル−アナログ変換器
140・・・遅延器
150・・・減算器
200・・・フィルタ回路
230・・・デジタル−アナログ変換器
240・・・遅延器
261・・・ΔΣ変調器
262・・・フィルタ
300・・・フィルタ回路
330・・・デジタル−アナログ変換器
340・・・遅延器
371・・・アナログ−デジタル変換器
372・・・遅延器
373・・・減算器
400・・・フィルタ回路
410・・・サンプラ
421・・・アナログ−デジタル変換器
440・・・遅延器
500・・・フィルタ回路
510・・・サンプラ
581・・・フィルタ
582・・・デシメータ
601・・・アンテナ
602・・・低雑音増幅器
603・・・周波数変換器
604・・・フィルタ
605・・・フィルタ回路
606・・・アナログ−デジタル変換器

Claims (10)

  1. 入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと、
    前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、
    前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと、
    前記第2のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と、
    前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する遅延器と、
    前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器と
    を具備することを特徴とするフィルタ回路。
  2. 前記アナログ−デジタル変換器は、前記所望帯域外における前記入力信号に対する前記出力信号の減衰量の6デシベルにつき少なくとも1ビットの分解能を有することを特徴とする請求項1記載のフィルタ回路。
  3. 前記デジタル・フィルタ及び前記デジタル−アナログ変換器は、前記所望帯域外における前記入力信号に対する前記所望帯域内における前記入力信号の比及び前記所望帯域内における前記出力信号の信号雑音比の和の6デシベルにつき少なくとも1ビットの分解能を有することを特徴とする請求項1記載のフィルタ回路。
  4. 前記遅延器は、前記第1アナログ信号を一時的に蓄積し、前記遅延時間経過時に当該第1アナログ信号を前記第3アナログ信号として出力することを特徴とする請求項1記載のフィルタ回路。
  5. 入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと、
    前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、
    前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと、
    前記第2のデジタル信号にΔΣ変調を行って第3のデジタル信号を出力するΔΣ変調器と、
    前記第3のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と、
    前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する遅延器と、
    前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、第4のアナログ信号を生成する減算器と、
    前記第4のアナログ信号から前記アナログ−デジタル変換器で発生する量子化雑音を除去して出力信号を生成するフィルタと
    を具備することを特徴とするフィルタ回路。
  6. 入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと、
    前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換する第1のアナログ−デジタル変換器と、
    前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと、
    前記第2のデジタル信号の上位ビットで構成される第3のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と、
    前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力する第1の遅延器と、
    前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、第4のアナログ信号を生成する第1の減算器と、
    前記第4のアナログ信号を第4のデジタル信号に変換する第2のアナログ−デジタル変換器と、
    前記第2のデジタル信号に対する前記第4のデジタル信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第2のデジタル信号の下位ビットで構成される第5のデジタル信号に与え、第6のデジタル信号を出力する第2の遅延器と、
    前記第4のデジタル信号から前記第6のデジタル信号を減算し、出力信号を生成する減算器と
    を具備することを特徴とするフィルタ回路。
  7. 入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成する第1のサンプラと、
    第2のサンプラを持ち、前記入力信号を当該第2のサンプラでサンプリングして生成した第2のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、
    前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと、
    前記第2のデジタル信号を第3のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と、
    前記第2のアナログ信号に対する前記第3のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第4のアナログ信号を出力する遅延器と、
    前記第4のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器と
    を具備することを特徴とするフィルタ回路。
  8. 入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成するサンプラと、
    前記第1のアナログ信号から低周波成分を抽出して第2のアナログ信号を出力するフィルタと、
    前記第2のアナログ信号をダウンサンプリングし、第3のアナログ信号を出力するデシメータと、
    前記第3のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、
    前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成するデジタル・フィルタと、
    前記第2のデジタル信号を第4のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器と、
    前記第3のアナログ信号に対する前記第4のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第3のアナログ信号に与え、第5のアナログ信号を出力する遅延器と、
    前記第5のアナログ信号から前記第4のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する減算器と
    を具備することを特徴とするフィルタ回路。
  9. 無線信号を受信して受信信号を得るアンテナと、
    前記受信信号を増幅し、増幅信号を出力する低雑音増幅器と、
    前記増幅信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号を生成する周波数変換器と、
    前記ベースバンド信号を前記入力信号として受け、フィルタリング信号を前記出力信号として得る請求項1記載のフィルタ回路と、
    前記フィルタリング信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と
    前記デジタル信号を復調する復調部と、
    を具備することを特徴とする受信機。
  10. 入力信号をサンプリングして第1のアナログ信号を生成し、
    前記第1のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換し、
    前記第1のデジタル信号から所望帯域外の信号成分を抽出して第2のデジタル信号を生成し、
    前記第2のデジタル信号を第2のアナログ信号に変換し、
    前記第1のアナログ信号に対する前記第2のアナログ信号の遅延時間に等しい信号遅延を前記第1のアナログ信号に与え、第3のアナログ信号を出力し、
    前記第3のアナログ信号から前記第2のアナログ信号を減算し、出力信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタリング方法。
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