JP5154659B2 - フィードバックパスにおいてビット数の減少したマルチビットシグマ・デルタ変調器 - Google Patents

フィードバックパスにおいてビット数の減少したマルチビットシグマ・デルタ変調器 Download PDF

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Description

本発明は、シグマ・デルタ変調器、シグマ・デルタ変調器を有するA/D変換器、及び信号を変換する方法に関する。
シグマ・デルタ(ΣΔ)変調器は、A/D変換器(ADC)に用いられている。特許文献1は、図3及びそれに付随するテキストにおいて、オーバサンプリングタイプのADCに用いられるべきΣΔ変調器を開示している。このΣΔ変調器は、デジタルΣΔ変調器に結合されたアナログΣΔ変調器を含む。このアナログΣΔ変調器は、1ビットフィードバック信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(DAC)と、このDACから送信された出力信号とアナログ入力信号との差を計算するアナログ加算器または減算器と、を含む。このアナログΣΔ変調器はまた、アナログ加算器または減算器から送信された出力信号を積分するアナログ積分器と、このアナログ積分器から送信された出力信号をデジタル信号に変換する第1の量子化器を含む。デジタルΣΔ変調器は、第1の量子化器から送信された出力信号と1ビットフィードバック信号との差を計算するデジタル加算器または減算器と、デジタル加算器または減算器から送信された出力信号を積分するデジタル積分器と、このデジタル積分器から送信された出力信号を1ビットデジタル信号に変換する第2の量子化器と、第2の量子化器から送信された1ビットデジタル信号を遅延させ、そのように遅延された信号を1ビットフィードバック信号としてフィードバックする遅延素子と、を含む。アナログ変調器に送信されるフィードバック信号は1ビット信号であるため、DACの非直線性誤差により引き起こされる歪みを減少させることができる。
米国特許第6,404,368号明細書
本発明の第1の態様によれば、入力信号とフィードバック信号の差としての誤差信号を生成する加算段と、前記加算段の出力に結合され、前記誤差信号をフィルタリングするループフィルタと、前記ループフィルタの出力に結合され、フィルタリングされた前記誤差信号を量子化するマルチビット量子化器と、前記マルチビット量子化器の出力に結合されたデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタの出力を前記加算段に結合させ、前記フィードバック信号を前記加算段に与えるフィードバックパスと、を備え、
前記フィードバック信号は前記マルチビット量子化器により生成されたビットの数よりも少ないビットを有し、かつ、前記デジタルフィルタの出力を前記デジタルフィルタの入力に結合させる他のフィードバックパスは存在しないことを特徴とするΣΔ変調器が提供される。
本発明の第2の態様によれば、入力信号とフィードバック信号の差としての誤差信号を生成し、前記誤差信号をフィルタリングし、マルチビット量子化器を用いて、前記フィルタリングされた誤差信号を量子化し、デジタルフィルタを用いて、前記フィルタリングされ量子化された誤差信号をフィルタリングし、前記デジタルフィルタの出力信号から前記フィードバック信号を生成する信号変換方法であって、前記フィードバック信号は前記マルチビット量子化器により生成されたビットの数よりも少ないビットを有し、かつ、前記デジタルフィルタの出力信号の、前記デジタルフィルタの入力への他のフィードバックパスは存在しないことを特徴とする信号変換方法が提供される。
マルチビット量子化器の使用は量子化雑音を低減するのに役立ち、より少ないビットを有するフィードバックは、フィードバックパスにおいて起こり得る非直線性誤差を低減するのに役立つ。
上記の従来のΣΔ変調器は、アナログΣΔ変調器用のフィードバックループと、デジタルΣΔ変調器用のフィードバックループを別個に有する。それに対して、本発明は、デジタルフィルタの出力をデジタルフィルタの入力に結合させるフィードバックパス以外に、デジタルフィルタの出力をデジタルフィルタの入力に結合させるフィードバックパスを有しない。換言すれば、本発明によるΣΔ変調器は、デジタルフィルタの出力を加算段に結合させるフィードバックパスである単一のフィードバックパスしか有しない。このことは、複数ループの安定解析に対する必要性がより少なく、若しくは全くないことを意味する。従って、ループフィルタが一次のフィルタとして構成されるのであれ、若しくはより高次のフィルタとして構成されるのであれ、ΣΔ変調器の安定動作のためにループフィルタを設計もしくは調整することをより容易にすることができる。
本発明の第3の態様によれば、入力信号とフィードバック信号の差としての誤差信号を生成する加算段と、前記加算段の出力に結合され、前記誤差信号をフィルタリングするループフィルタと、前記ループフィルタの出力に結合され、フィルタリングされた前記誤差信号を量子化するマルチビット量子化器と、前記マルチビット量子化器の出力に結合されたデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタの出力を前記加算段に結合させ、前記マルチビット量子化器により生成されたビットの数よりも少ないビットを有する前記フィードバック信号を前記加算段に与えるフィードバックパスと、を備えるΣΔ変調器であって、前記デジタルフィルタは前記ΣΔ変調器のパスバンドにおいて1より大きい次数を有することを特徴とするΣΔ変調器が提供される。
本発明の第4の態様によれば、入力信号とフィードバック信号の差としての誤差信号を生成し、前記誤差信号をフィルタリングし、マルチビット量子化器を用いて、前記フィルタリングされた誤差信号を量子化し、デジタルフィルタを用いて、前記フィルタリングされ量子化された誤差信号をフィルタリングし、前記デジタルフィルタの出力信号から前記フィードバック信号を生成する信号変換方法であって、前記フィードバック信号は前記マルチビット量子化器により生成されたビットの数よりも少ないビットを有し、かつ、前記デジタルフィルタは前記ΣΔ変調器のパスバンドの内側において1より大きい次数を有することを特徴とする信号変換方法が提供される。
1より大きい次数を有するデジタルフィルタをマルチビット量子化器の後に設けることによって、デジタルフィルタは、フィードバックパスの量子化雑音の抑圧を改善するのに十分な、ΣΔ変調器のパスバンドの内外における利得差を有することができる。また、入力信号と残りの量子化雑音との相関をより小さくすることができる。これは、残りの雑音が、入力信号において支配的な周波数に集中しなくなることを意味する。このことは、興味のある周波数において出力の歪みが小さくなることを意味する。これは、ΣΔ変調器、又は、前に利得を与えることによって抑圧可能な大きな雑音源が存在する、任意のフィードバックタイプの変調器に適用することができる。
第1の態様の場合と同様に、マルチビット量子化器の使用は量子化雑音を低減するのに役立つ。より少ないビットを有するフィードバックは、非直線性誤差を低減するのに役立つ。
いくつかの実施形態の追加的な特徴は、ΣΔ変調器のパスバンドの外側でほぼ平坦な利得プロファイルを有するデジタルフィルタの周波数応答である。この平坦な利得の注目すべき結果は、ループフィルタの特性にわずかな影響、又は全く影響がないということである。このことは、デジタルフィルタと、より少ないビットを有するフィードバック信号を調整するために、従来のループフィルタを変更する必要性が少ない、若しくは全くないことを意味する。これにより、ループフィルタを再設計および最適化するという負担をほとんど若しくは全く負うことなく、性能を向上させることが可能になる。その他の点で、これは考慮すべき負荷になる可能性がある。例えば、フィルタ係数のように複数の調整が存在する場合や、不安定性を増やさずに調整するのに時間がかかる場合、又はその他の理由の場合である。さらに、幾つかの場合には、再設計、製造および再試験のコストを節約することができる。又は、平坦な利得特性を与えることによって、ループフィルタの設計をより簡単に若しくはより効率的にすることができる。
いくつかの実施形態の追加的な特徴は、ΣΔ変調器のパスバンドの内外におけるデジタルフィルタの利得差が20log10((2―1)/(2−1))dB以上である。ここで、yはフィードバック信号のビット数であり、zはマルチビット量子化器のビット数である。これにより、量子化雑音の抑制を向上させることができる。
いくつかの実施形態の追加的な特徴は、ΣΔ変調器のパスバンドの外側において利得の一次のロールオフを有する、ループフィルタとデジタルフィルタの組み合わせの周波数応答である。これにより、ΣΔ変調器ループの安定性を提供することができる。
任意の追加的な特徴は、任意の態様の組み合わせでもよい。他の利点は、特に他の従来技術に対して当業者には明らかであろう。本発明の特許請求の範囲から離れることなく、多くの変形や改良をなすことができる。なお、本発明の第3の態様に係るΣΔ変調器および本発明の第4の態様に係る信号変換方法から、デジタルフィルタへのフィードバックの可能性を除外することは意図するものではない。
連続時間ΣΔ変調器のブロック図である。 量子化器が直線的にモデル化された連続時間ΣΔ変調器のブロック図である。 図1の変調器または本発明の実施形態において用いられる、アナログループフィルタの一例のブロック図である。 図1の変調器の、ループフィルタ伝達関数(H)、ノイズ伝達関数(NTF)、及び信号伝達関数(STF)を示す。 フルスケール入力信号に対する、図3のフィルタを用いた4次ΣΔ変調器の周波数応答のシミュレーションである。 比較のための選択肢として、1ビット変調器と5ビット変調器の出力信号を示す。 比較のための選択肢として、4次1ビットΣΔ変調器と4次5ビットΣΔ変調器の出力スペクトルを示す。 本発明の実施形態に係るΣΔ変調器の構成を示す。 図8のΣΔ変調器の構成の線型化モデルを示す。 実施形態で用いるための、フィルタの周波数応答特性の一例のグラフを示す。 変調器および追加のデジタルフィルタを有する変換器を表す、他の実施形態を示す。 従来の変調器の出力スペクトル、及び5次5ビットΣΔ変調器を有する本発明の実施形態の出力スペクトルを示す。
次に添付図面を参照して、好ましい実施形態を単に例示の目的で説明する。
実施形態への前置きのために、ADCに用いることのできる既知のΣΔ変調器の動作について論じる。ΣΔ変調器を用いるADC(ΣΔADCと称する。)は、低消費電力で、受信信号の高いダイナミックレンジを許容する点で、性能の利益をもたらすことができる。もしΣΔ変調器に続くデジタルフィルタを効率的に実現することができさえすれば、そのようなΣΔADCを用いる電力優位は最大化される。ΣΔ変調器の高度にオーバサンプリングされた出力は、デジタル領域に余分な処理負荷を課すことになり、結果として消費電力を増大させる。ADC(1ビットADC/DACとフィルタ)のアナログ側は、比較的簡素にすることができる。デジタル側は、実際に製造するために、フィルタリングとデシメーション(decimation)を行い、ADCを安価にする。
ΣΔ変調器の動作原理は周知である。要約すれば、アナログ入力情報が、ノイズ整形用の積分器のような連続時間アナログフィルタと、それに続く、信号をサンプリングする量子化器と、DACを用いたフィードバックパスとを備えるフィードバックループに入力される。ΣΔ変調器の出力信号は、高度にオーバサンプリングされたレートでのビットストリームである。オーバサンプリングされたビットストリームは、任意選択的に、後段のデジタル処理に入力される。このデジタル処理は、より多くのビットをもつバリューストリーム及びより低いサンプリング周波数を供給するために、デシメーション及びデジタルフィルタリングによってビットストリームをより低いレート表現の情報信号に変換する。オーバサンプリング周波数はkfに設定される。ここで、fはナイキストサンプリング周波数であり、kはオーバサンプリング比である。オーバサンプリングは、ノイズフロア(noise floor)が同じバンド幅において低下することを引き起こす。周波数範囲0−fsにおける信号対雑音比(SNR)は以前と同じである。しかし、雑音エネルギーはより広い周波数範囲にわたって拡散している。ΣΔADCは、1ビットADCの後に後段のデジタルフィルタを設けることによって、この効果を生かしている。そのような後段のデジタルフィルタSFを有する本発明の実施形態の一例を、図11に示し、以下に説明する。ほとんどの雑音はこの後段のデジタルフィルタによって除去されるので、RMS雑音は低減される。この作用によって、ΣΔADCは低解像度の量子化器から広いダイナミックレンジを達成することができる。入力信号とフィードバック信号との差である誤差電圧を合計することによって、積分器機能の形をしたループフィルタは、その入力信号に対してローパスフィルタの役割を果たす。量子化雑音のほとんどは、デジタルフィルタリングによって除去される、より高い周波数に押し込められる。
オーバサンプリングと積分によって全体の雑音電力は変化しないが、その分布は変化する。
後段のデジタルフィルタは、1ビットデータストリームを平均化し、ADCの解像度を向上させ、関心のあるバンドの外側にある量子化雑音を除去することができる。それにより、信号バンド幅、整定時間、および阻止帯域での除去が決まる。この後段のデジタルフィルタはΣΔ変調器の後にあるものであり、以下に説明するΣΔ変調器のデジタルフィルタと混同してはならない。参考のために、ΣΔ変調器100のいくつかの特徴を説明する比較例を図1に示す。ΣΔ変調器100は、入力信号Xを受信するアナログ入力15と、アナログのループフィルタ20と、サンプリング周波数fのマルチビット量子化器30と、出力信号Yを与えるデジタル出力17と、量子化信号のアナログ表現を計算するDAC40と、入力信号Xと量子化信号の差としての誤差信号を計算する加算段10と、を備える。f=k×2×fBWのサンプリング周波数が、ΣΔ変調器100に加えられる。ここで、fBWは信号バンド幅である。オーバサンプリング比kは、サンプリング周波数がナイキストにより定義されるサンプリング周波数よりも何倍高いかを示す。高い信号対雑音比を有するために、量子化器30は高解像度でなければならない。
量子化信号のアナログ表現を計算するために、DAC40は量子化器30と同じ解像度を有さなければならない。あいにく実際には、フィードバックにおける非直線性のため、十分な直線性をもつDAC40を用意することは困難である。DAC40量子化雑音は信号バンド幅の中に折り返す可能性があり、このことが最大SDNR(signal-to-noise-and-distortion ratio)を減少させる。さらに、DAC40の非直線性により、入力信号の高調波ひずみも引き起こされる。
図1のΣΔ変調器100は、図2に示す構成でモデル化することができる。ここで、量子化器30は、雑音Nと、量子化器の利得を示す利得Cとを有する量子化雑音源で置き換えられる。このモデルから伝達関数を次のように計算することができる。
Figure 0005154659
ここで、Hはループフィルタ20の伝達関数である。ループフィルタ20については、積分器で実行されるローパスフィルタを仮定している。このローパスフィルタは、低周波数に対して非常に高い利得を有し、且つ、より高い周波数に対してある次数のロールオフを有する。低周波数では、入力15における信号Xは、ループフィルタ20の高利得のためファクタ1で出力17に増幅される。また、量子化雑音はこの利得により抑圧される。高周波数では、ループフィルタ20の利得は低く、雑音はループフィルタの次数とともに増大する。これが任意に選択されたΣΔ変換器である。それは、任意の次数および任意のビット数で構成することができる。
一例として4次のループフィルタのブロック図を図3に示す。これは、図8の実施形態のような本発明の実施形態において用いることができる。それはアナログ回路またはデジタル回路を用いて実施することができる。第1の積分器70、その後に第1のクリップ回路80が続く。第1のクリップ回路80の出力は、利得aを有する第1の増幅器90によって増幅される。第1のクリップ回路80の出力は、直列に結合された、さらなる積分器72,74,76及びクリップ回路82,84,86からなるチェーンに沿っても供給される。各段において、クリップ回路82,84,86の出力はそれぞれ、利得a,a,a,aをそれぞれ有する増幅器92,94,96に供給される。増幅器90,92,94,96の出力は、加算段98によって合計され、ループフィルタ20の全体の出力を供給する。チェーンにおける積分器の数を変えることにより、他の次数のフィルタを提供することができる。
高周波数では、ループ安定性を確保するために、フィードフォワード利得係数a,a及びaによってループ伝達関数は1次に減じられる。振幅の大きい入力信号における安定性を確保するために、クリップレベルが実装される。
図4に、4次のループフィルタ20の伝達関数H(3本の線の上側)を、閉ループ信号伝達関数(STF、3本の線の中央の線)及び雑音伝達関数(NTF、3本の線の下側)とともに示す。STF及びNTFは、以下のように定義される。
Figure 0005154659
Figure 0005154659
ループフィルタの次数はプロットから読み取ることができるが、実際に4次である。雑音伝達関数は周波数とともに4次で上昇する。
STFには、バンプが存在する。これは、ループフィルタHの制限された位相マージンによって引き起こされたものである。高周波数において、このループは、ループ安定性のために一次に戻らなければならない。しかし、一次に戻る周波数では、信号バンド幅における量子化雑音の抑制が低減される。このことは望ましくない。したがって、位相マージンと、量子化雑音の抑制との間で、トーレドオフがなされなければならない。
図1のΣΔ変調器100の周波数応答のシミュレーションを図5に示す。このプロットから計算された信号対雑音比は、153.6MHzのサンプリングレートで2MHzバンド幅において68dBである。このスペクトルでは、4次のノイズ整形を認めることができる。
ΣΔ変調器100の量子化器30とDAC40は、通常同じ分解能をであり、1ビット又はマルチビットであり得る。1ビットΣΔ変調器および5ビットΣΔ変調器の出力ビットストリームを、理想的な入力サイン波とともに図6に示す。ここで、nは量子化レベルの数であり、それぞれ2および32である。1ビットストリームは1と−1の間で変化する一方、5ビットストリームは、理想的な、即ち、量子化前のアナログサイン波に近い。
2つのビットストリームを比較すると、マルチビット量子化器とDACの組み合わせを用いた場合、量子化雑音はより小さいことが容易にわかる。2レベルから、wビット量子化器に対するより高いレベル数2まで行く場合における、量子化雑音の改善は下の公式で計算することができる。
Figure 0005154659
この公式は、マルチビット量子化器の各ビットに対して約6dBの改善を示している。最大入力信号を示す図6のサイン波を比較すると、ビットストリームから別のこと、即ち、マルチビット変調器の入力振幅は、1ビット変調器と比較してより大きいということがわかる。信号対量子化雑音比(SQNR)の最大値は次の公式で与えられる。
Figure 0005154659
ここで、Vin,max,wは、2個の量子化レベルを持つwビット量子化器に対する入力信号の最大振幅であり、Vin,max,2は、2個のレベルを持つ1ビット量子化器に対する入力信号の最大振幅である。
図7に1ビット変調器および5ビット変調器のノイズ振幅のシミュレーションを、10kHzの分解能バンド幅(RBW)について示す。2つの線のうち下側は5ビット変調器についてのものであり、上側の線は1ビット変調器についてのものである。シミュレーションから、1ビット変調器に対して67.7dBのSQNRが導かれ、5ビット変調器に対して101.1dBのSQNRが導かれる。
これは、1ビットから5ビットにしたときの約33dBの改善である。理論的な推定は、公式3から29.8dBのSQNRの改善を与え、公式4から2.9dBを与える。
マルチビットΣΔ変調器の問題は、DAC40の直線性である。フィードバックDAC40の非直線性のために、量子化雑音は信号バンド幅の中に折り返す可能性があり、このことは達成可能な最大SNDRを減少させる。さらに、DACの非直線性により、入力信号の高調波歪みも引き起こされる。
静的な非直線性と動的な非直線性が、フィードバックDAC40で発生し得る。静的な非直線性は、フィードバックDAC40の単位セルにおける不整合に起因する。これらの単位セルは抵抗、キャパシタ又は電流源で実現され、DAC40で異なる出力レベルを生成するために用いられる。そして、これら単位セルに不整合があると、DAC40の伝達曲線は直線にならない。単位セルの手段によるが、経験に基づけば、約60−70dBの静的DAC直線性が達成可能である。DAC40の静的な非直線性を減少させるために、動的要素整合(DEM:Dynamic Element Matching)及びデータ加重平均(DWA:Data Weighted Averaging)法を用いることができ、そのトポロジーは周知であり、ここでは議論しない。それらの実装に依存して、余分なチップ面積及びより高いサンプリング周波数が改善計画を促進するためにしばしば必要となる。その上、SNDRの改善はわずかである。
マルチビット変調器において発生する第2の非直線性は、動的な性質のものである。動的な非直線性は、例えば寄生により、スイッチ電荷がDACの出力レベルごとに同じではないときに発生する。高速においてこれは深刻であり、回路設計及びレイアウトにおいて非常に注意深く考慮されなければならない。
1ビット変調器の特別な種類は1.5ビット変調器である。この変調器では、量子化器30とフィードバックDAC40の両方が3つのレベル(+1,0,−1)を持つ。真ん中のレベルでは、フィードバック電流はゼロであり、回路設計において実現が容易である。1.5ビット変調器では、フィードバックDAC40の良好な静的な直線性を実現することは、むしろ容易である。
従前のマルチビットΣΔ変調器の解決法において、フィードバックDAC40もマルチビットであり、動的な直線性の問題は次のように異なる方法で解決することができる。
動的要素整合/データ加重平均。DA40を直線化にするこの種の技術は、ループフィルタ20の次数により制限され、しばしばΣΔ変調器100に用いられるサンプリング周波数fよりも高いクロック周波数を必要とする。
単位要素のバレルシフト。この技術では、DAC40の単位セルは使用中に回転する。これによる直線性の改善はほんの僅かである。
電流源のキャリブレーション。電流源のキャリブレーションによりDAC40の直線性は改善する。14ビットまでの直線性が出版物に示されているが、この種の直線化技術は設計が非常に複雑である。
本発明の実施形態は異なるアプローチを伴うが、これらの既知のアプローチ又はそれらの特徴を、説明される実施形態の異なるアプローチと組み合わせることもできる。
説明する本発明の実施形態は、マルチビット変調器により直線的な(linear)フィードバックを提供する装置または方法に関する。いくつかの実施形態では、連続的にループフィルタを持つ信号処理チェーンと、nビット量子化器と、デジタルフィルタと、1ビット量子化器とを備えるΣΔ変調器が提供される。以下に説明する本発明のいくつかの実施形態は、標準的なノイズ整形を行うループフィルタ20、及びマルチビット量子化器30に加えて、マルチビット量子化器30の出力をフィルタリングするデジタルフィルタと、デジタルフィルタの出力を量子化し、出力信号Y及びフィードバック信号を与える1ビット量子化器と、を備えることができる。一方では、1ビット量子化器は本質的に直線的(linear)である。他方では、マルチビット量子化器30が存在することで、デジタルフィルタがループフィルタリングの一部を処理することが可能となる。別の方法として、1ビット量子化器の代わりにさらなるマルチビット量子化器を用いることができる。処理の不完全性にさらされることなく、興味のある周波数領域のノイズをずっと良く抑制するために、デジタルフィルタは、より柔軟に整形可能な周波数特性を有することができる。デジタルフィルタによって利得が与えられる場合、単一のフィルタが利得特性を与えることは必須ではない。その代わりに、直列の2以上のフィルタとしてデジタルフィルタを実現することができる。例えば、一方のフィルタは興味のある第1の周波数帯における利得を与えるためのものであり、他方のフィルタはより高い周波数で平坦な利得を与えるためのものである。
さらなる特徴は次の通りである。これらの特徴は全ての実施形態について必ずしも必須ではなく、省略し、又は置き換えることができる。
デジタルフィルタは、ΣΔ変調器のパスバンドにおいて1より大きい次数を有してもよい。ΣΔ変調器のパスバンドの外側においてデジタルフィルタの利得特性は、平坦な利得プロファイルを持ってもよい。フィードバック信号は1ビット信号を備えてもよい。フィードバック信号はデジタルフィルタの出力の最上位ビットを備えてもよい。ループフィルタ20は、連続時間フィルタ、スイッチドキャパシタフィルタ(switched capacitor filter)またはデジタルフィルタのいずれを備えてもよい。デジタルフィルタの場合、アナログ入力をデジタルループフィルタ20への入力用のデジタル信号に変換するために、変換器が使用されるだろう。ループフィルタ20は、一次またはより高い次数のフィルタを備えてもよい。ループフィルタ20は、積分器を備えてもよい。デジタルフィルタは、ΣΔ変調器のパスバンドにおいて、ΣΔ変調器のパスバンドの外側での利得を少なくとも20log10((2―1)/(2−1))dBだけ超える利得を有してもよい。ここで、yはフィードバック信号のビット数であり、zはマルチビット量子化器30のビット数である。ループフィルタとデジタルフィルタの組み合わせの周波数応答は、ΣΔ変調器のパスバンドの外側で、利得の一次のロールオフを有するかもしれない。アナログのループフィルタ20及びデジタルフィルタはバンドパスフィルタとして実現してもよく、バンドパスΣΔ変調器を与える。
上記の文書US6,404,368は複数ループの安定解析を必要とするのに対し、本発明の実施形態は1つのループしか有しない。US6,404,368と対比するために、本発明に係るΣΔADCのシミュレーションについても以下に説明する。
図8に示すΣΔ変調器200の実施形態を参照する。ここで、図1の要素と同じ要素には同じ参照符号を付している。フィードバックループは上述したループフィルタ20、マルチビット量子化器30、デジタルフィルタ50及び1ビット量子化器60を含む。もしデジタルフィルタ50と1ビット量子化器60を除外すれば、このループは、ノイズ整形機能を提供するループフィルタ20と、量子化雑音を6xdBだけ低下させるマルチビット量子化器30とを有する、(図1のような)従来のΣΔループになるだろう。ここで、上述のように、xはマルチビット量子化器のビット数である。
DAC40は、高周波量子化雑音が信号帯の中に折り返すことを回避するために、直線的でなければならない。
デジタルフィルタ50によって、ΣΔ変調器200のパスバンドにおいて0dBより大きな利得が、マルチビット量子化器30と1ビット量子化器60の間にもたらされるかもしれない。
デジタルフィルタ50は、1ビット量子化器60によってもたらされる量子化雑音を抑制することができる。出力117は1ビット量子化器60の後ろから取ることができる。もしマルチビット量子化器30によりデジタルフィルタ50に与えられるビット数よりも少ないビットが取られるならば、1ビット量子化器60の代替手段は複数のビットを用いることである。特定の用途に適合させるために、他の要素をループに追加することができる。図8に示されたΣΔ変調器は直線化することができ、このことは図9に示すモデルにつながる。
図9において、Qはマルチビット量子化器30の量子化雑音を表し、Qは1ビット量子化器60の量子化雑音を表している。出力117における出力信号Yは、次のようにして入力15における入力信号Xに関して計算することができる。
Figure 0005154659
ここで、Hはループフィルタ20の伝達関数であり、Fはデジタルフィルタ50の伝達関数であり、Q1はマルチビット量子化器30による量子化雑音であり、Q2は1ビット量子化器60による量子化雑音である。上記の公式からわかるように、ループフィルタ20及びデジタルフィルタ50がΣΔ変調器200のパスバンドにおいて高い利得を有するとき、パスバンドにおいて入力信号Xは出力信号Yに1で増幅される。従来のΣΔ変調器のように、Q1はループフィルタ20の利得によって抑制される。Q2はHとFの積によって抑制され、デジタルフィルタ50がΣΔ変調器200のパスバンドにおいて高い利得を有するならば、Q2はQ1に比べてさらにずっと抑制される。代わりに、もしデジタルフィルタ50がΣΔ変調器のパスバンドの内外で少なくとも20log10((2―1)/(2−1))dBの高い利得差を有するならば、デジタルフィルタ50は高い利得を有する必要はない。マルチビット量子化器30の利点を最大限活かすために、Q2は、Q1未満でなければならず、出力17のために計算される。上述のように、マルチビット量子化器30に1つのビットを追加することにより、マルチビット量子化器30によってもたらされる量子化雑音は約6dB低減されるだろう。
したがって、1ビット量子化器60と比較して、ΣΔ変調器200の性能は約6.zdB良くなるだろう。5ビット量子化器を例にとれば、これは、マルチビット量子化器30用に使用されたときの5ビット量子化器の量子化雑音が1ビット量子化器60のそれを約30dB下回ることを意味するだろう。これは、Q1未満のQ2を得るために、直線的なフィードバックパスを本質的に与える1ビット量子化器60と一緒のマルチビット量子化器30を最大限に活かすために、デジタルフィルタ50がパスバンドにおいて約30dBより大きい利得を必要とすることを意味する。あるいは、デジタルフィルタ50が、ΣΔ変調器のパスバンド内外で少なくとも約30dBの利得差を必要とする。正確な数字は、20log10((2―1)/(2−1))dBで計算することができる。
図10は、周波数応答の振幅を示す3つのグラフである。左側のグラフは、ループフィルタ20の応答|H|の一例であり、中央のグラフは、デジタルフィルタ50の応答|F|の一例を示し、右側のグラフは、ループフィルタ20とデジタルフィルタ50の組み合わせ応答|HF|を示している。前述のように、デジタルフィルタ50は、Q1のレベル未満である量子化雑音Q2のレベルを抑圧するために、高い利得または高い利得差を、最初の周波数帯、例えば入力信号Xのバンド幅において、又は等価にΣΔ変調器のパスバンドにおいて、有しなければならない。より高い周波数における利得は、より低くなければならず、好ましくは少なくとも20log10((2―1)/(2−1))dBだけ低くなければならない。他の制約は、デジタルフィルタ50がループの安定性を危険にさらしてはならないということである。したがって、幾つかの実施形態において、ループの不安定性を低減または回避するために、デジタルフィルタ50は、ループを不安定にする可能性のある、高周波数での過剰な位相シフトを回避するために、ΣΔ変調器のパスバンドの外側で平らな利得を持たなければならない。デジタルフィルタ50によりもたらされる高周波数での群遅延が低く保たれるならば、従来のΣΔ変調器100のループフィルタ20に要求される利得係数と比較して、ループフィルタ20の利得係数の組に殆ど若しくは全く変化無く、ループは安定を保つだろう。よって、ループフィルタとデジタルフィルタの組み合わせの周波数応答は、ΣΔ変調器のパスバンドの外側において利得の一次ロールオフを与えることができる。
図10の右側のグラフから、左側のグラフと比較して、信号バンド幅においてより多くの利得があることがわかる(差は|F|)。Q2の量子化雑音は、ループフィルタ20によって抑圧されるだけでなく、デジタルフィルタ50によっても抑圧される。同じグラフから、ΣΔ変調器200の安定性は、従来のΣΔ変調器100と比較して変化がないことがわかる。なぜなら、デジタルフィルタ50の周波数応答は平坦であり、高周波数において過剰な位相シフトを有しないからである。ループフィルタ20の安定性はアナログのループフィルタ20のフィードフォワード利得係数a,a,a,aによって決まるため、追加的なフィードバックパスは要求されないだろう。このことは、そのようなΣΔ変調器の設計をずっと簡単にするのに役立つ。
図10のグラフでは、一次の応答と、より高次の応答との間におけるループフィルタ20の周波数応答Hの遷移は、デジタルフィルタ50のバンド幅と同じ周波数で起こる。しかしながら、これは必須の要求ではなく、より高い周波数またはより低い周波数で遷移が発生してもよい。
有利には、デジタルフィルタ50の利得プロファイルは、平坦であり、デジタルフィルタ50のパスバンドの外側で1を超えてはならない。フィードバックループの安定性、典型的にはループにおけるフィルタリングの利得プロファイルの一次のスロープを確保するために、この場合、ループフィルタ20とデジタルフィルタ50の組み合わせは0dBを通過しなければならない。
従来のΣΔ変調器100のループフィルタ20はこの一次のスロープを有する。それゆえ、特性における他のスロープがループに追加されれば、ループは不安定になる傾向があるだろう。従って、平坦で、かつデジタルフィルタ50のパスバンドの外側で1を超えない利得プロファイルを持つデジタルフィルタ50を与えることによって、従来のΣΔ変調器100の係数は、典型的には、変化させる必要がない。明らかに、利得特性は、信号帯の上方および下方の周波数においてより低い利得を持つバンドパス特性となり得る。
図11は、図8に示すΣΔ変調器200を用いたA/D変換器300の実施形態を示している。ΣΔ変調器200の出力信号Yは、伝達関数SFを有する後段のデジタルフィルタ70の入力に与えられる。
図12には、5ビット量子化器を備える従来の5次ΣΔ変調器100の、100Hz〜300MHzの範囲における出力スペクトルが対数目盛で示されている(下側のプロット)。この図はまた、本発明に係る新しい構成の出力スペクトルを示している(上側のプロット)。この場合でも、5次のループフィルタ20と5ビット量子化器30を用いて実現されている。この場合、ΣΔ変調器200は、500kHzのパスバンドにおいて利得30dBを有し、且つ、より高い周波数において利得0dBを有するデジタルフィルタ50を用いている。
新しいΣΔ変調器200の信号対雑音比(SNR)は134.3dBであり、138.4dBのSNRを持つ従来のΣΔ変調器100に比べて約4dB悪化している。これはデジタルフィルタ50の利得によるものである。上述のように、ΣΔ変調器200のパスバンドにおけるデジタルフィルタ50の利得、又はバンド内とバンド外の利得差は、少なくとも20log10((2―1)/(2−1))dBでなければならない。この例ではそうではない。利得は30dBであり、これはQ2をQ1と同じレベルに減衰させるには足りる。このことは、ノイズの合計が従来のΣΔ変調器100に比べて3dB上昇することを意味する。これは、デジタルフィルタ50の利得、又はバンド内とバンド外の利得差を増加させることによって改善することができる。高周波数では、新しい構成の方が従来の構成に比べて量子化雑音が高い。これは、1ビット量子化器の量子化雑音である。なぜならデジタルフィルタ50は高周波数において利得0dBを有するからである。
本発明の実施形態は、ループ内にマルチビット量子化器30があるという事実から利益を得ることができ、1ビットの本質的に直線的なフィードバックDAC40という利点から利益を得ることができ、そして、より高度なデジタル化を有することができる。なぜなら非常に直線的でなければならない、(したがって精密なアナログ部品を必要とする)マルチビットDACをデジタルフィルタで置き換えるからである。
無線周波数(RF)受信機又は他のシステムにおける応用例は、ΣΔ変調器200と、チャンネル選択若しくはノイズ除去又は他の目的のための、後段の適応デジタルフィルタと、を備えるADCを有することができる。検出器は、所望の信号帯の外側からの干渉のレベルを決定し、この情報を適応フィルタにフィードフォワードする。他のアナログ回路段をADCの前に置くことができ、他のデジタル処理段が適応デジタルフィルタの後に続くことができる。適応フィルタの前には、自動利得制御(AGC)のような他のデジタル処理段があってもよい。この構成は、無線受信機の一部を構成することができ、又は、変化する干渉信号に敏感な他のシステムに適用することができる。例えば等価器または復調器のような他の後段の回路段に対して、任意選択的に、干渉情報をフィードフォワードすることができる。その情報に従って、異なる状況に適合するために、これら後段による処理量を調整することができる。例えば、消費電力を節約するために、使用する最下位ビットの数を変化させてもよいし、又は、フィルタリング段の数を変化させてもよい。
また、任意選択的に、ADCの前にアナログ信号から検出器が与えられてもよい。この場合、アナログ部品を用いて、検出器により比較的簡単なフィルタを実現することができる。又は、信号をデジタル形式に変換することができ、比較的少ない数の係数および比較的低い更新レートで簡単なデジタルフィルタを実現することができる。
適応デジタルフィルタ及びΣΔADCを有する受信機において、適応デジタルフィルタは、ADC用のデシメーション機能およびチャンネルフィルタ機能を兼ね備えることができる。これは、ASIC(application specific integrated circuit)又はFPGA(field programmable gate array)タイプの回路で実現することができ、又は、DSP(digital signal processor)によって要望通りに実行することができる。DSPは、復調、等価などの後段のデジタル処理のために与えられる。
受信機は、アンテナと、RFフィルタのような従来のアナログ回路と、その後に続く、局部発振器信号LOを混合するミキサーとを有することができる。アナログ低域通過フィルタの後ろにΣΔADCが続く。これは、デジタル信号を適応デジタルフィルタに入力する。電力効率が最適になるようにチャンネルフィルタ機能を適応させるために、適応デジタルフィルタは不要な信号情報に応じて適応する。検出器は適応デジタルフィルタよりもずっと簡単にすることができ、電力を節約し、又は複雑さを低減する。とりわけ、デジタルフィルタ処理の適応は比較的自立的であり、換言すれば、回路を用いるシステム又はアプリケーションを制御するより高レベルのソフトウェアから独立することができ、従って、そのようなソフトウェアへのインタフェースの複雑さを追加する必要がない。検出情報は、電力レベル、平均化レベル、周波数、周波数範囲、閾値との比較、信号の不要部分との比較、それらの組み合わせなどを含むことができる。
代案としてのADCの他の用途は、デジタル−デジタル雑音整形器である。この実施形態では、図8又は図11の構成を使用することができる。ループフィルタ20はデジタルフィルタであり、入力信号Xはアナログ信号よりもむしろデジタル信号である。この場合、量子化器30は、低い量子化レベルで多くのサンプルを取り、より高い量子化レベルで単一のサンプルを出力するリサンプラー(re-sampler)として機能する。また、フィードバックパスからDAC40を省くことができ、加算段10をデジタル的に実現することができる。他の変形および追加は特許請求の範囲内で想定することができる。
特定の実施形態に関し、特定の図面を参照して本発明について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、請求項によってのみ限定される。説明した図面は図解のものに過ぎず、これに限定されるものではない。本願明細書及び請求項において「備える(comprise)」という用語が使用されているが、この用語は他の要素または工程を除外するものではない。単数名詞を参照するときに、「ある(”a” or “an”)」、「その(”the”)」のように不定冠詞又は定冠詞が使用されているが、これは特に断らない限りその名詞の複数を含む。請求項で使用される「備える(comprise)」という用語は、その後に記載される手段に限定されるものと解釈してはならず、他の要素又は工程を除外しない。数値または範囲への言及はおおよそのものである。
10 加算段
15 アナログ入力
17,117 デジタル出力
20 ループフィルタ
30 マルチビット量子化器
40 DAC
50 デジタルフィルタ
60 1ビット量子化器
100,200 ΣΔ変調器
300 A/D変換器

Claims (14)

  1. 入力信号とフィードバック信号の差としての誤差信号を生成する加算段と、
    前記加算段の出力に結合され、前記誤差信号をフィルタリングするループフィルタと、
    前記ループフィルタの出力に結合され、フィルタリングされた前記誤差信号を量子化するマルチビット量子化器と、
    前記マルチビット量子化器の出力に結合されたデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタの出力を前記加算段に結合させ、前記マルチビット量子化器により生成されたビットの数よりも少ないビットを有する前記フィードバック信号を前記加算段に与えるフィードバックパスと、
    を備えるΣΔ変調器であって、
    前記ΣΔ変調器のパスバンドの内側と外側における前記デジタルフィルタの利得差は、20log10((2―1)/(2−1))dB(ここで、yは前記フィードバック信号のビット数であり、zは前記マルチビット量子化器によって生成されたビットの数である。)以上であることを特徴とするΣΔ変調器。
  2. 前記デジタルフィルタは、前記デジタルフィルタのパスバンドの外側で1を超えない利得を有することを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  3. 前記デジタルフィルタは、前記ΣΔ変調器のパスバンドにおいて1より大きい次数を有することを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  4. 前記デジタルフィルタの周波数応答は、前記ΣΔ変調器のパスバンドの外側で略平坦な利得を有することを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  5. 前記ループフィルタ及び前記デジタルフィルタの組み合わせの周波数応答は、前記ΣΔ変調器のパスバンドの外側で利得の一次のロールオフを有することを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  6. 前記デジタルフィルタの出力に結合され、前記フィードバック信号を1ビットフィードバック信号として生成する1ビット量子化器を備えることを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  7. 前記1ビット量子化器は、前記デジタルフィルタの出力の最上位ビットをフィードバックするように構成されていることを特徴とする請求項に記載のΣΔ変調器。
  8. 前記フィードバックパスはD/A変換器を含むことを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  9. 前記ループフィルタは、連続時間フィルタ、スイッチドキャパシタフィルタ又はデジタルフィルタのうちいずれか1つを備えることを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  10. 前記ループフィルタは、1より大きい次数のフィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  11. 前記ループフィルタは積分器を備えることを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  12. 前記ループフィルタ及び前記デジタルフィルタは、バンドパス振幅応答を有することを特徴とする請求項1に記載のΣΔ変調器。
  13. 請求項1に記載のΣΔ変調器と、前記デジタルフィルタの出力に結合された、さらなるデジタルフィルタと、を有することを特徴とするA/D変換器。
  14. 入力信号とフィードバック信号の差としての誤差信号を生成し、
    前記誤差信号をフィルタリングし、
    マルチビット量子化器を用いて、前記フィルタリングされた誤差信号を量子化し、
    デジタルフィルタを用いて、前記フィルタリングされ量子化された誤差信号をフィルタリングし、
    前記デジタルフィルタの出力信号から前記フィードバック信号を生成する、
    ΣΔ変調器における信号変換方法であって、
    前記フィードバック信号は前記マルチビット量子化器により生成されたビットの数よりも少ないビットを有し、
    前記ΣΔ変調器のパスバンドの内側と外側における前記デジタルフィルタの利得差は、20log10((2―1)/(2−1))dB(ここで、yは前記フィードバック信号のビット数であり、zは前記マルチビット量子化器によって生成されたビットの数である。)以上であることを特徴とする信号変換方法。
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