JPH1140656A - 基板回転保持装置および回転式基板処理装置 - Google Patents

基板回転保持装置および回転式基板処理装置

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JPH1140656A
JPH1140656A JP19600097A JP19600097A JPH1140656A JP H1140656 A JPH1140656 A JP H1140656A JP 19600097 A JP19600097 A JP 19600097A JP 19600097 A JP19600097 A JP 19600097A JP H1140656 A JPH1140656 A JP H1140656A
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rotation
holding device
outer peripheral
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JP19600097A
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English (en)
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Manabu Yabe
学 矢部
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持部材と基板との衝突時の衝撃による保持
部材および基板の損傷が防止されるとともに衝突時の擦
れ合いによるパーティクルの発生が抑制された基板回転
保持装置およびそれを備えた回転式基板処理装置を提供
することである。 【解決手段】 回転部材の上面に回転軸と同軸の円周に
沿って複数の回転式保持部材5が取り付けられている。
回転式保持部材5は、円柱状の支持部6およびその支持
部6よりも小さな直径を有する保持部7からなる。保持
部7の下端側の部分は、その外周面が緩衝材8で覆われ
た状態で支持部6に圧入されている。支持部6は、回転
部材に回動可能に取り付けられ、保持部7は、支持部6
上に回動軸に対して偏心して設けられる。支持部6の回
動に伴って保持部7の外周面が基板の外周端面に当接し
たとき、緩衝材8により保持部7と基板との衝突による
衝撃が緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を水平に保持
しつつ回転させる基板回転保持装置およびそれを備えた
回転式基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転式塗布装置および回転式現像装置等
の回転式基板処理装置においては、半導体ウエハ等の基
板を水平に保持しながら回転させる必要がある。一般的
には、基板の裏面を真空吸着により吸引保持する吸引式
スピンチャックが用いられている。しかしながら、吸引
式スピンチャクでは、基板を確実に吸引保持するために
強力な吸引を行っているので、基板の裏面に吸着跡が残
る。基板裏面の吸着跡は、露光処理時のフォーカス異常
を引き起こすという問題がある。
【0003】そこで、基板の裏面を支持するとともに基
板の外周端面を保持しつつ基板に回転力を伝達するメカ
式スピンチャックが提案されている。このようなメカ式
スピンチャックにおいて、基板の外周端面に当接して基
板の水平方向の位置を規制する保持部材は、ステンレス
等の金属またはSiC、ジルコニア等のセラミックスに
より形成され、樹脂製の台に圧入される。
【0004】金属製の保持部材は高い強度を有するが、
金属汚染が発生するおそれがある。そのため、金属汚染
の発生しないセラミックス製の保持部材を用いることが
望ましい。
【0005】メカ式スピンチャックに用いる保持部材と
して、回転式保持部材が提案されている。図10
(a),(b),(c)はメカ式スピンチャックに用い
られる回転式保持部材の一例を示す平面図、側面図およ
び斜視図である。
【0006】図10に示すように、回転式保持部材30
は、円柱状の支持部31、およびその支持部31よりも
小さな直径を有する円柱状の保持部32からなる。保持
部32は、支持部31の上面の偏心した位置に圧入され
ている。この回転式保持部材30は、鉛直方向の軸の周
りで矢印x,yで示す方向に回動可能に回転部材(回転
ステージ)上に取り付けられている。
【0007】回転式保持部材30が矢印xの方向に回動
すると、保持部32の外周面が基板100の外周端面に
当接し、基板100が水平方向に保持される。逆に、回
転式保持部材30が矢印yの方向に回動すると、基板1
00の保持が解除される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した回転式
保持部材30を回動させるためには磁力を用いる。すな
わち、回転式保持部材30の下部に永久磁石を取り付け
るとともに、リング状磁石をエアシリンダにより上下動
自在に設ける。リング状磁石を上昇させて回転式保持部
材30の下部の永久磁石に接近させると、リング状磁石
と永久磁石との間に働く磁力により回転式保持部材30
が回動する。回転式保持部材30を回動に伴って保持部
32が、上記のように、基板100の外周端面に当接す
る。
【0009】このとき、回転式保持部材30の回動速度
が高いと、保持部32が基板100に衝突したときに保
持部32および基板100の双方に大きな衝撃が加わ
る。リング状磁石の動きはエアシリンダの動きに連動す
るので、エアシリンダのエア量を適度に絞ることにより
リング状磁石の動きを遅くして回転式保持部材30の回
動速度をある程度調整することは可能である。
【0010】しかしながら、基板100の保持動作にあ
まり時間がかかると、基板100の処理工程に要する時
間が増大するため、実用的でなくなる。また、磁力が距
離の2乗に反比例するため、リング状磁石を回転式保持
部材30の下部の永久磁石に低い速度で近づけても、リ
ング状磁石が永久磁石に近づくにつれて磁力が急激に増
加し、回転式保持部材30が急激に回動することとな
る。
【0011】その結果、保持部32と基板100との衝
突時の衝撃で保持部32または基板100が損傷するお
それがある。また、衝突時の保持部32と基板100と
の擦れ合いによりパーティクル(粉塵)が発生し、パー
ティクルによる基板の汚染が発生するおそれがある。
【0012】特に、保持部32がセラミックスにより形
成され、基板100として脆弱なシリコンウエハを用い
る場合には、衝突時の衝撃による保持部32または基板
100の損傷や保持部32と基板100との擦れ合いに
よるパーティクルの発生が起こりやすい。
【0013】本発明の目的は、保持部材と基板との衝突
時の衝撃による保持部材および基板の損傷が防止される
とともに衝突時の擦れ合いによるパーティクルの発生が
抑制された基板回転保持装置およびそれを備えた回転式
基板処理装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る基板回転保持装置は、基板を水平に保持しつ
つ回転させる基板回転保持装置であって、水平姿勢で回
転駆動される回転部材と、回転部材上に載置される基板
の外周部に沿うように配設され、基板の水平位置を規制
する複数の保持部材とを備え、複数の保持部材の各々
は、回転部材上に取り付けられる支持部と、支持部に緩
衝材を介して取り付けられ、基板の外周端面に当接する
保持部とを含むものである。
【0015】本発明に係る基板回転保持装置において
は、複数の保持部材の保持部の外周面が基板の外周端面
に当接することにより基板が水平方向に保持される。こ
のとき、各保持部材の保持部が緩衝材を介して支持部に
取り付けられているので、保持部と基板との衝突による
衝撃が緩和される。それにより、衝撃による保持部およ
び基板の損傷が防止されるとともに、衝突時の擦れ合い
によるパーティクルの発生が抑制され、パーティクルに
よる基板の汚染が低減される。
【0016】第2の発明に係る基板回転保持装置は、第
1の発明に係る基板回転保持装置の構成において、各保
持部の支持部が鉛直方向の軸の周りで回動可能に回転部
材に取り付けられ、保持部が支持部の回動に伴って基板
の外周端面に当接するように支持部の回動軸に対して偏
心して設けられたものである。
【0017】この場合、各保持部材の支持部が鉛直方向
の軸の周りで回動することにより保持部の外周面が基板
の外周端面に当接する。このとき、保持部と基板との衝
突による衝撃が緩衝材により緩和されるので、保持部お
よび基板の損傷が防止され、かつ衝突時の擦れ合いによ
るパーティクルの発生が抑制される。
【0018】第3の発明に係る基板回転保持装置は、第
1の発明に係る基板回転保持装置の構成において、各保
持部材の支持部が回転部材上に固定され、保持部が支持
部上に設けられたものである。
【0019】この場合、回転部材が回転駆動されると、
回転方向に応じて基板の切欠き部が複数の保持部材の保
持部の少なくとも1つにより掛止され、かつ複数の保持
部材の保持部のいくつかが基板の外周端面に当接し、基
板の中心が回転部材の回転中心からやや偏心した状態で
基板が回転部材とともに回転する。
【0020】このとき、保持部と基板との衝突による衝
撃が緩衝材により緩和されるので、保持部および基板の
損傷が防止され、かつ衝突時の擦れ合いによるパーティ
クルの発生が抑制される。
【0021】第4の発明に係る基板回転保持装置は、基
板を水平に保持しつつ回転させる基板回転保持装置であ
って、水平姿勢で回転駆動される回転部材と、回転部材
上に載置される基板の外周部に沿うように配設され、基
板の水平位置を規制する複数の保持部材とを備え、複数
の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材は、鉛直方
向の軸の周りで回動可能に回転部材に取り付けられた支
持部と、支持部の回動に伴って基板の外周端面に当接す
るように支持部の回動軸に対して偏心した状態で緩衝材
を介して支持部に取り付けられた保持部とを含み、複数
の保持部材のうち他の保持部材は、回転部材上に固定さ
れた支持部と、支持部に緩衝材を介して取り付けられた
保持部とを含むものである。
【0022】本発明に係る基板回転保持装置において
は、少なくとも1つの保持部材が鉛直方向の軸の周りで
回動することにより、保持部の外周面が基板の外周端面
に当接する。また、他の保持部材の保持部の外周面に基
板の外周端面が当接する。
【0023】このとき、各保持部材の保持部が緩衝材を
介して支持部に取り付けられているので、保持部と基板
との衝突による衝撃が緩和される。それにより、衝撃に
よる保持部および基板の損傷が防止されるとともに、衝
突時の擦れ合いによるパーティクルの発生が抑制され、
パーティクルによる基板の汚染が低減される。
【0024】第5の発明に係る基板回転保持装置は、基
板を水平に保持しつつ回転させる基板回転保持装置であ
って、水平姿勢で回転駆動される回転部材と、回転部材
上に載置される基板の外周部に沿うように配設され、基
板の水平位置を規制する複数の保持部材とを備え、複数
の保持部材の各々は、回転部材に緩衝材を介して取り付
けられたものである。
【0025】本発明に係る基板回転保持装置において
は、回転部材が回転駆動されると、回転方向に応じて基
板の切欠き部が複数の保持部材の少なくとも1つにより
掛止され、かつ複数の保持部材のいくつかが基板の外周
端面に当接し、基板の中心が回転部材の回転中心からや
や偏心した状態で基板が回転部材とともに回転する。
【0026】このとき、各保持部材が緩衝材を介して回
転部材に取り付けられているので、保持部材と基板との
衝突による衝撃が緩和される。それにより、衝撃による
保持部材および基板の損傷が防止されるとともに、衝突
時の擦れ合いによるパーティクルの発生が抑制され、パ
ーティクルによる基板の汚染が低減される。
【0027】第6の発明に係る基板回転保持装置は、第
1〜第5のいずれかの発明に係る基板回転保持装置の構
成において、複数の保持部材のいずれかに設けられる緩
衝材が、他の保持部材に取り付けられる緩衝材と異なる
緩衝度合いを有するものである。
【0028】基板の回転時に基板の回転数と基板の振動
数とが一致すると、共振現象により基板のずれが起こる
ことがある。本発明に係る基板回転保持装置では、一部
の保持部材の緩衝材が他の保持部材の緩衝材と異なる緩
衝度合いを有するので、一部の保持部材の緩衝材による
基板の振動数と他の保持部材の緩衝材による基板の振動
数とが異なることになる。それにより、共振が起こる基
板の回転数が分散され、基板のずれが防止される。
【0029】第7の発明に係る基板回転保持装置は、第
1〜第6のいずれかの発明に係る基板回転保持装置の構
成において、各保持部材の緩衝材が弾性体からなるもの
である。この場合、保持部材と基板との衝突による衝撃
が緩衝材の弾性力により緩和される。
【0030】第8の発明に係る基板回転保持装置は、第
7の発明に係る基板回転保持装置の構成において、弾性
体がゴムからなるものである。この場合、保持部材と基
板との衝突による衝撃を安価にかつ効果的に緩和するこ
とができる。
【0031】第9の発明に係る回転式基板処理装置は、
第1〜第8のいずれかの発明に係る基板回転保持装置
と、基板回転保持装置の回転部材を回転駆動する駆動手
段と、基板回転保持装置に保持される基板に所定の処理
を行う処理手段とを備えたものである。
【0032】本発明に係る回転式基板処理装置は、第1
〜第8のいずれかの発明に係る基板回転保持装置が設け
られているので、保持部材と基板との衝突による衝撃が
緩衝材により緩和される。それにより、保持部材および
基板の損傷が防止されるとともに、衝突時の擦れ合いに
よるパーティクルの発生が抑制され、パーティクルによ
る基板の汚染が低減される。それにより、良好な状態で
基板に処理を行うことが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例にお
ける基板回転保持装置を用いた回転式基板処理装置の概
略断面図、図2は図1の基板回転保持装置の概略平面図
である。また、図3(a),(b)は図1および図2の
基板回転保持装置に用いられる回転式保持部材の断面図
および平面図である。
【0034】図1および図2において、基板回転保持装
置1は、円形板状の回転部材2を備える。回転部材2
は、モータ3のシャフト4の先端部に水平に固定され、
鉛直方向の回転軸Aの周りで回転駆動される。回転部材
2の上面には回転軸Aと同軸の円周に沿って複数の回転
式保持部材5が取り付けられている。
【0035】図3に示すように、回転式保持部材5は、
円柱状の支持部6、およびその支持部6よりも小さな直
径を有する円柱状の保持部(保持ピン)7からなる。保
持部7の下端側の部分は、その外周面が弾性体からなる
緩衝材8で覆われた状態で支持部6の上面に圧入されて
いる。それにより、保持部7と支持部6との間に緩衝材
8が介在している。弾性体としては、パーフロ系の耐レ
ジスト性および耐薬品性のゴムが用いられる。
【0036】図2に示すように、支持部6は、その中心
軸と同軸の回動軸6aの周りで回動可能に回転部材2に
取り付けられている。保持部7は、支持部6上に回動軸
6aに対して偏心して設けられている。支持部6の回動
により保持部7の外周面が基板100の外周端面に当接
する。
【0037】図1に示すように、回転部材2の下方に
は、リング状磁石9が回転軸Aと同軸に上下動自在に配
設されている。また、基板回転保持装置1の周囲を取り
囲むようにカップ50が上下動自在に配設されている。
回転部材1の上方には、レジスト液、現像液等の処理液
を吐出する処理液吐出ノズル20が上下方向および水平
方向に移動可能に設けられている。
【0038】図4は回転式保持部材およびその下部に取
り付けられた磁石保持部を示す斜視図である。図4に示
すように、回転式保持部材5の支持部6の下部には、回
動軸6aと同軸の回転軸体10を介して円形の磁石保持
部11が取り付けられている。磁石保持部11の中央部
には棒状の永久磁石12が内蔵されている。
【0039】本実施例では、回転式保持部材5が保持部
材に相当し、モータ3が駆動手段に相当し、処理液吐出
ノズル20が処理手段に相当する。
【0040】図5および図6は図1および図2の基板回
転保持装置の構成および動作を説明するための図であ
り、(a)は回転式保持部材およびその周辺部の部分断
面図、(b)は回転式保持部材の平面図である。
【0041】図5(a)および図6(a)に示すよう
に、回転式保持部材5の回転軸体10は回動軸受け13
を介して回転部材2に回動自在に支持されている。回動
軸受け13には、回動摩擦を抑えるために例えばベアリ
ング機構が設けられている。
【0042】基板100の処理前および処理後には、図
5(a)に示すように、リング状磁石9が回転部材2の
下方に離れて位置する。このとき、リング状磁石9が形
成する磁力線Bは、永久磁石12が配置される高さにお
いて、回転部材2の外側から中心部に向かう方向に向い
ている。したがって、永久磁石12のN極が回転部材2
の中心部に向かう方向に吸引される。それにより、図5
(b)に示すように、回転式保持部材5は、矢印Xの方
向に回動し、保持部7の外周面が基板100の外周端面
から離れる。
【0043】基板100を処理する際には、図6(a)
に示すように、リング状磁石9が上昇して回転部材2に
接近する。したがって、永久磁石12のS極がリング状
磁石9のN極に吸引される。それにより、図6(b)に
示すように、回転式保持部材5が矢印Yの方向に回動
し、保持部7の外周面が基板100の外周端面に当接す
る。このとき、保持部7の下端側の部分の外周面が弾性
体からなる緩衝材8で覆われているので、保持部7と基
板100との衝突による衝撃が緩衝材8により吸収さ
れ、保持部7および基板100へ加わる衝撃が緩和され
る。
【0044】このように、本実施例の基板回転保持装置
1では、回転式保持部材5の保持部7と基板100との
衝突時の衝撃が緩衝材8による緩和されるので、保持部
7および基板100の破損、折損等の損傷が防止され
る。また、保持部7と基板100との衝突時における互
いの擦れ合いによるパーティクルの発生が抑制され、パ
ーティクルによる基板100の汚染が低減される。
【0045】特に、回転式塗布装置では、回転式保持部
材5による風切り現象を極力抑えるために、保持部7の
大きさが制限される。それにより、保持部7の強度に余
裕がなく、また金属汚染の防止、耐磨耗性の向上および
導電性の付与を考慮して、保持部7が導電性のセラミッ
クスにより形成されることが多い。このような場合に
も、本実施例の基板回転保持装置1によれば、基板10
0との衝突による保持部7の磨耗、折損等の損傷の発生
確率が大幅に低減される。
【0046】図7は本発明の第2の実施例における基板
回転保持装置の概略平面図である。図7の基板回転保持
装置1aにおいては、回転部材2の上面に、回転軸Aと
同軸の円周に沿って複数の回転式保持部材5a,5bが
交互に取り付けられている。回転式保持部材5a,5b
の構造は、図3に示した構造と同様である。
【0047】回転式保持部材5aにおいては、支持部6
に緩衝材8aを介して保持部7が取り付けられている。
回転式保持部材5bにおいては、支持部6に緩衝材8b
を介して保持部7が取り付けられている。回転式保持部
材5aの緩衝材8aと回転式保持部材5bの緩衝材8b
とは異なる緩衝度合いを有する。緩衝度合いの調整は、
弾性体の厚み、種類等を選択して弾性係数を調整するこ
とにより行う。
【0048】本実施例の基板回転保持装置1aでは、回
転式保持部材5aの緩衝材8aによる基板100の振動
数と回転式保持部材5bの緩衝材8bによる基板100
の振動数とが異なる。それにより、基板100の回転時
に基板100の振動が共振を起こす基板100の回転数
(共振点)が分散される。したがって、基板100の振
動が抑制され、基板100のずれが防止される。
【0049】なお、上記実施例では、異なる緩衝度合い
を有する二種類の緩衝材8a,8bを用いているが、各
回転式保持部材にそれぞれ異なる緩衝度合いを有する緩
衝材を用いることにより、基板100の回転時に振動の
共振点をさらに分散させることができる。それにより、
基板100の回転と基板100の振動の共振による基板
100のずれをより確実に防止することができる。
【0050】図8は本発明の第3の実施例における基板
回転保持装置の概略平面図である。図8の基板回転保持
装置1bにおいては、回転部材2の上面に、回転軸Aと
同軸の円周に沿って複数の回転式保持部材5および複数
の固定式保持部材15が取り付けられている。
【0051】各回転式保持部材5の構造は、図2に示し
た構造と同様である。固定式保持部材15は、円柱状の
支持部16、およびその支持部16よりも小さな直径を
有する円柱状の保持部17からなる。支持部16は回転
部材2上に固定されている。保持部17は、図2に示し
た回転式保持部材5の保持部7と同様に、支持部16に
緩衝材8を介して取り付けられている。
【0052】本実施例の基板回転保持装置1bにおいて
は、回転式保持部材5が回動することにより、保持部7
の外周面が基板100が外周端面に当接するとともに、
固定式保持部材15の保持部17の外周面に基板100
の外周端面が当接する。このとき、緩衝材8により保持
部7,17と基板100との衝突による衝撃が緩和され
るので、保持部7,17および基板100の損傷が防止
される。また、保持部7,17と基板100との衝突時
の擦れ合いによるパーティクルの発生が抑制され、パー
ティクルによる基板100の汚染が低減される。
【0053】本実施例では、回転式保持部材5および固
定式保持部材15が同数となっているが、これに限定さ
れず、任意の数の回転式保持部材5および任意の数の固
定式保持部材15を設けることができる。
【0054】本実施例の基板回転保持装置1bにおいて
も、各回転式保持部材5または各固定式保持部材15が
異なる緩衝度合いの緩衝材8を有してもよい。
【0055】図9は本発明の第4の実施例における基板
回転保持装置の概略平面図である。図9の基板回転保持
装置1cにおいては、回転部材2の上面に、基板100
の裏面を垂直に支持する複数の垂直方向支持部材28、
および基板100の外周端面に当接して基板100の水
平方向の位置を規制する複数の円柱状の固定式保持部材
27が配設されている。各固定式保持部材27の端部側
の部分は、その外周面が緩衝材8で覆われた状態で回転
部材2に圧入されている。
【0056】2本の固定式保持部材27は基板100の
オリエンテーションフラット部(直線状切欠き部)10
1に沿って配置され、残りの4本の固定式保持部材27
が基板100の外周部に沿って配置されている。固定式
保持部材27の外周面と基板100の外周端面との間に
は、基板100の搬入および搬出を容易にするために僅
かな遊びが設けられている。
【0057】本実施例の基板回転保持装置1cにおい
て、回転部材2が回転駆動されると、回転方向に応じて
基板100のオリエンテーションフラット部101が固
定式保持部材27の1つにより掛止され、かつ固定式保
持部材27のいくつかが基板100の外周端面に当接
し、基板100の中心が回転部材2の回転中心からやや
偏心した状態で基板100が回転部材2とともに回転す
る。
【0058】このとき、緩衝材8により固定式保持部材
27と基板100との衝突による衝撃が緩和されるの
で、固定式保持部材27および基板100の損傷が防止
される。また、固定式保持部材27と基板100との衝
突時の擦れ合いによるパーティクルの発生が抑制され、
パーティクルによる基板100の汚染が低減される。
【0059】本実施例の基板回転保持装置1cにおいて
も、各固定式保持部材27が異なる緩衝度合いの緩衝材
8を有してもよい。
【0060】なお、本発明の基板回転保持装置は、回転
式塗布装置に限らず、回転式現像装置等の種々の回転式
基板処理装置に適用可能である。
【0061】また、本発明の基板回転保持装置は、半導
体ウエハに限らず、液晶表示装置用ガラス基板、フォト
マスク用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の種々
の基板を処理する基板処理装置に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における基板回転保持装
置を用いた回転式基板処理装置の概略断面図である。
【図2】図1の基板回転保持装置の概略平面図である。
【図3】図1および図2の基板回転保持装置に用いられ
る回転式保持部材の断面図および平面図である。
【図4】図1および図2の基板回転保持装置に用いられ
る回転式保持部材および磁石保持部の斜視図である。
【図5】回転式保持部材の保持部が基板の外周端面から
離れた状態を示す部分断面図および平面図である。
【図6】回転式保持部材の保持部が基板の外周端面に当
接した状態を示す部分断面図および平面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における基板回転保持装
置の概略平面図である。
【図8】本発明の第3の実施例における基板回転保持装
置の概略平面図である。
【図9】本発明の第4の実施例における基板回転保持装
置の概略平面図である。
【図10】従来の基板回転保持装置に用いられる回転式
保持部材の平面図、正面図および斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 基板回転保持装置 2 回転部材 3 モータ 5,5a,5b 回転式保持部材 15,27 固定式保持部材 6,16 支持部 7,17 保持部 8,8a,8b 緩衝材 20 処理液吐出ノズル A 回転軸 6a 回動軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を水平に保持しつつ回転させる基板
    回転保持装置であって、 水平姿勢で回転駆動される回転部材と、 前記回転部材上に載置される前記基板の外周部に沿うよ
    うに配設され、前記基板の水平位置を規制する複数の保
    持部材とを備え、 前記複数の保持部材の各々は、 前記回転部材上に取り付けられる支持部と、 前記支持部に緩衝材を介して取り付けられ、前記基板の
    外周端面に当接する保持部とを含むことを特徴とする基
    板回転保持装置。
  2. 【請求項2】 前記各保持部材の前記支持部は鉛直方向
    の軸の周りで回動可能に前記回転部材に取り付けられ、
    前記保持部は前記支持部の回動に伴って前記基板の外周
    端面に当接するように前記支持部の回動軸に対して偏心
    して設けられたことを特徴とする請求項1記載の基板回
    転保持装置。
  3. 【請求項3】 前記各保持部材の前記支持部は前記回転
    部材上に固定され、前記保持部は前記支持部上に設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載の基板回転保持装
    置。
  4. 【請求項4】 基板を水平に保持しつつ回転させる基板
    回転保持装置であって、 水平姿勢で回転駆動される回転部材と、 前記回転部材上に載置される前記基板の外周部に沿うよ
    うに配設され、前記基板の水平位置を規制する複数の保
    持部材とを備え、 前記複数の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材
    は、鉛直方向の軸の周りで回動可能に前記回転部材に取
    り付けられた支持部と、前記支持部の回動に伴って前記
    基板の外周端面に当接するように前記支持部の回動軸に
    対して偏心した状態で緩衝材を介して前記支持部に取り
    付けられた保持部とを含み、 前記複数の保持部材のうち他の保持部材は、前記回転部
    材上に固定された支持部と、前記支持部に緩衝材を介し
    て取り付けられた保持部とを含むことを特徴とする基板
    回転保持装置。
  5. 【請求項5】 基板を水平に保持しつつ回転させる基板
    回転保持装置であって、 水平姿勢で回転駆動される回転部材と、 前記回転部材上に載置される前記基板の外周部に沿うよ
    うに配設され、前記基板の水平位置を規制する複数の保
    持部材とを備え、 前記複数の保持部材の各々は、前記回転部材に緩衝材を
    介して取り付けられたことを特徴とする基板回転保持装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数の保持部材のいずれかに設けら
    れる前記緩衝材は、他の保持部材に設けられる緩衝材と
    異なる干渉度合いを有することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の基板回転保持装置。
  7. 【請求項7】 前記各保持部材の前記緩衝材は弾性体か
    らなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の基板回転保持装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性体はゴムからなることを特徴と
    する請求項7記載の基板回転保持装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    基板回転保持装置と、 前記基板回転保持装置の前記回転部材を回転駆動する駆
    動手段と、 前記基板回転保持装置に保持される基板に所定の処理を
    行う処理手段とを備えたことを特徴とする回転式基板処
    理装置。
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