JPH11121596A - 基板回転保持装置および回転式基板処理装置 - Google Patents

基板回転保持装置および回転式基板処理装置

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JPH11121596A
JPH11121596A JP28512597A JP28512597A JPH11121596A JP H11121596 A JPH11121596 A JP H11121596A JP 28512597 A JP28512597 A JP 28512597A JP 28512597 A JP28512597 A JP 28512597A JP H11121596 A JPH11121596 A JP H11121596A
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rotation
holding
rotary
rotating
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JP28512597A
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English (en)
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Manabu Yabe
学 矢部
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の下面を支持する支持部材と基板の下面
とが摺動してパーティクルを生じさせることのない基板
回転保持装置および回転式基板処理装置を提供する。 【解決手段】 回転部材2上に、基板Wの水平位置を規
制する2つの固定式保持ピン7が固定され、かつ1つの
回転式保持ピン8が鉛直方向の軸の周りで回動可能に取
り付けられている。さらに、回転部材2に、基板Wの下
面を支持する歯車18を有する基板回転保持部材15が
配設されている。各歯車18の回転方向は、基板Wが回
転式保持ピン8に押圧されて固定式保持ピン7側へ向か
う方向に基板Wが水平移動可能となるように調整されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を水平に保持
しつつ回転させる基板回転保持装置およびそれを備えた
回転式基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転式塗布装置、回転式現像装置等の回
転式基板処理装置においては、半導体ウエハ等の基板を
水平に保持しながら回転させる必要がある。このための
手段として、一般的には、基板の下面を真空吸着により
吸引保持する吸引式スピンチャックが用いられている。
しかしながら、吸引式スピンチャックでは、基板を確実
に吸着保持するために強力な吸引を行っているので、基
板の下面に吸着跡が残る。基板下面の吸着跡は、露光処
理時のフォーカス異常を引き起こすという問題がある。
【0003】そこで、基板の下面を支持するとともに基
板の外周端面を保持しつつ基板に回転力を伝達するメカ
式スピンチャックが提案されている。
【0004】図10は従来の回転式基板処理装置の模式
的断面図である。図10の回転式基板処理装置では、メ
カ式スピンチャックである基板回転保持装置31が用い
られている。基板回転保持装置31はモータ33の回転
軸34の先端に取り付けられており、モータ33からの
回転力を受けて回転駆動される。
【0005】図11は基板回転保持装置の平面図であ
り、図12は基板回転保持装置の部分断面図である。基
板回転保持装置31は、回転部材32の上面に、基板W
の下面を支持する3本の基板支持ピン35と、基板Wの
外周端縁に当接して、基板Wの水平位置を規制するとと
もに、基板Wに回転力を伝達する複数の保持ピン36と
を有している。
【0006】基板支持ピン35は正三角形状に配置さ
れ、基板Wの下面に当接して基板Wを水平姿勢で支持す
る。また、保持ピン36は基板Wの外周端縁に沿いかつ
外周端縁からわずかに隙間を隔てて配置されている。す
なわち、保持ピン36は基板Wの外周端縁の形状よりも
大きな形状に沿って配置されている。
【0007】基板回転保持装置31への基板Wの搬入時
には、基板搬送装置(図示せず)のアームに保持された
基板Wが基板回転保持装置31の基板支持ピン35上に
載置される。このとき、保持ピン36が基板Wの外周端
縁の形状よりも大きな形状に沿って配置されているた
め、基板Wの外周端縁が保持ピン36に接触することな
く基板Wを基板支持ピン35上の所定位置に載置するこ
とができる。
【0008】基板回転保持装置31が回転し始めると、
基板Wは遠心力を受けて図11および図12中の一点鎖
線で示すように水平方向に移動し、複数の保持ピン36
のいくつかが基板Wの外周端面に圧接され、基板Wの水
平方向の移動を規制する。これにより、基板Wの外周端
縁に当接した保持ピン36によって基板Wに回転力が与
えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板回
転保持装置31の回転初期において基板Wがいくつかの
保持ピン36側に向かって水平移動する際に、基板Wの
下面が基板支持ピン35の先端により擦られ、パーティ
クルが発生する場合がある。基板Wの下面にパーティク
ル(粒子)が生じると、このパーティクルが以後の処理
工程において他の基板Wの表面を汚染したり、露光処理
におけるフォーカス不良の原因となるおそれがある。
【0010】本発明の目的は、基板の下面を支持する支
持部材と基板の下面とが摺動してパーティクルを生じさ
せることのない基板回転保持装置および回転式基板処理
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る基板回転保持装置は、基板を水平姿勢に保持
しつつ回転させる基板回転保持装置であって、水平姿勢
で回転駆動される回転部材と、基板の下面に接触して回
転可能に回転部材に設けられ、基板を水平方向に移動可
能に支持する支持部材と、回転部材上に設けられ、基板
の水平位置を規制する複数の保持部材とを備えたもので
ある。
【0012】第1の発明に係る基板回転保持装置におい
ては、基板の下面に接して回転することができる支持部
材を回転部材に設け、この支持部材が基板の下面を支持
することによって基板を水平姿勢に支持する。このた
め、基板が水平方向に移動される場合には、支持部材が
基板の下面に接触して回転するため、支持部材によって
基板の下面が擦られることがなくなる。これにより、支
持部材と基板の下面とが摺動することによってパーティ
クルが発生することが防止される。
【0013】第2の発明に係る基板回転保持装置は、第
1の発明に係る基板回転保持装置の構成において、支持
部材が、基板の下面に接触する複数の凸部を有するもの
である。
【0014】この場合、基板が水平方向に移動すると、
基板の水平移動につれて支持部材が回転し、複数の凸部
の各々が順次基板の下面に接触する。基板の下面と支持
部材の凸部との接触面積は微小であるため、凸部と基板
の下面との接触によってパーティクルが発生することが
さらに防止される。
【0015】第3の発明に係る基板回転保持装置は、第
2の発明に係る基板回転保持装置の構成において、複数
の保持部材が、基板の外周端縁に当接して基板を水平方
向に保持する基板保持位置と基板の外周端面から離間す
る基板開放位置との間で移動可能に回転部材に取り付け
られた少なくとも1つの可動式保持部材と、回転部材に
固定され、基板の外周端面に当接して基板の水平位置を
規制する少なくとも2つの固定式保持部材とを含み、支
持部材は、可動式保持部材が基板開放位置から基板保持
位置に移動する際に可動式保持部材が基板を押圧する方
向に基板が移動可能となるように回転自在に設けられた
歯車からなるものである。
【0016】この場合、基板の搬入時には、可動式保持
部材が基板開放位置に移動する。この状態で、基板が可
動式保持部材および固定式保持部材で囲まれる回転部材
上の領域に載置される。このとき、基板の外周端面と固
定式保持部材および可動式保持部材との間に隙間が存在
し、基板の中心が回転部材の回転中心と一致しない。
【0017】基板処理時には、可動式保持部材が基板開
放位置から基板保持位置に移動する。移動の過程におい
て、可動式保持部材が基板の外周端面に当接して基板を
押圧する。基板の下面を支持する支持部材は回転自在な
歯車からなり、可動式保持部材が基板を押圧する方向に
基板が移動可能となるように配置されている。それによ
り、基板は歯車の回転により可動式保持部材の押圧方向
に滑らかに水平移動し、基板の外周端面が少なくとも2
つの固定式保持部材に当接する。その結果、基板の中心
が回転部材の回転中心と一致する。この状態で、回転部
材が水平姿勢で回転駆動される。
【0018】このように、可動式保持部材の移動により
基板が水平移動される際に、基板の下面を支持する歯車
が回転することにより歯車と基板の下面との摺動がなく
なり、これによって基板の下面のパーティクルの発生が
防止される。
【0019】また、可動式保持部材および固定式保持部
材により基板の中心と回転部材の回転中心とが正確に一
致するので、負荷の不平衡による振動の発生が防止さ
れ、安定した回転動作が行われる。
【0020】第4の発明に係る基板回転保持装置は、第
3の発明に係る基板回転保持装置の構成において、可動
式保持部材が、回転部材の回転中心を通る水平方向の仮
想線で区分された回転部材上の2つの領域のうち一方の
領域内に配設され、固定式保持部材が、基板が当接した
状態で基板の中心が回転部材の回転中心に一致するよう
に回転部材上の2つの領域のうち他方の領域内に配設さ
れたものである。
【0021】この場合、可動式保持部材によって基板を
固定式保持部材が配置された他方の領域側に水平移動さ
せ、基板を固定式保持部材に当接させることによって基
板の中心を回転部材の回転中心に正確に一致させること
ができる。これにより、回転部材を安定して回転駆動す
ることができる。
【0022】第5の発明に係る基板回転保持装置は、第
3または第4の発明に係る基板回転保持装置の構成にお
いて、可動式保持部材の各々が、鉛直方向の回転軸の周
りで回動可能に回転部材に取り付けられた支持部と、支
持部の回動に伴って基板の外周端面に当接するように支
持部の回転軸に対して偏心して設けられた保持部とを含
むものである。
【0023】この場合、支持部を回動させることにより
保持部を基板保持位置と基板開放位置との間で容易に移
動させることができる。そして、基板開放位置から基板
保持位置への移動の際に、保持部が基板の外周端縁を押
圧し、歯車によって下面を支持された基板を水平方向に
滑らかに移動することができる。
【0024】第6の発明に係る回転式基板処理装置は、
基板を水平姿勢に保持しつつ回転させる基板回転保持装
置と、基板回転保持装置を鉛直方向の軸の周りで回転駆
動する回転駆動手段と、基板回転保持装置に保持された
基板に所定の処理を行う処理手段とを備え、基板回転保
持装置が、水平姿勢で回転駆動される回転部材と、基板
の下面に接触して回転可能に回転部材に設けられ、かつ
基板を水平方向に移動可能に支持する支持部材と、回転
部材上に設けられ、基板の水平位置を規制する複数の保
持部材とを含むものである。
【0025】第6の発明に係る回転式基板処理装置にお
いては、基板の下面を支持する支持部材上で基板が水平
方向に移動する場合に、支持部材が基板とともに回転す
ることによって基板の下面と支持部材との相対移動が防
止される。これにより、基板の下面と支持部材との摺動
によるパーティクルの発生が防止される。したがって、
パーティクルの発生が防止された清浄な状態で基板に所
定の処理を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例における回
転式基板処理装置の断面図である。また、図2は図1の
回転式基板処理装置の主要部の平面図である。
【0027】図1および図2において、基板回転保持装
置1は円形板状の回転部材2を備える。回転部材2は、
モータ3の回転軸4の先端部に水平に固定され、鉛直方
向の軸の周りで回転駆動される。回転部材2には、基板
Wの下面を回転支持する複数(図示の例では3個)の基
板回転支持部材15が設けられている。
【0028】図3は基板回転支持部材の第1の方向から
の断面図であり、図4は基板回転支持部材の第1の方向
に直交する第2の方向からの断面図である。図3および
図4において、基板回転支持部材15は、回転部材2に
形成された孔16の内部に基板Wの下面を支持する歯車
18を有する。歯車18の軸19は孔16の内面両側に
設けられた一対の軸受17に回転自在に支持されてい
る。歯車18の外周面には複数の歯が形成されており、
基板Wが水平移動する際に、各歯先で基板Wの下面を支
持して回転する。歯車18の径は、回転部材2の上面と
基板Wの下面との間に基板搬送装置のアーム(図示せ
ず)が進入可能となるように選択される。
【0029】また、図1および図2に示すように、回転
部材2の上面には、基板Wの水平位置を規制する2つの
固定式保持ピン7が固定され、かつ1つの回転式保持ピ
ン8が軸受9により鉛直方向の軸の周りで回動可能に取
り付けられている。回転式保持ピン8の下部には後述す
る棒状の永久磁石10が取り付けられている。
【0030】回転部材2の下方には環状磁石11が配設
されている。この環状磁石11は、駆動装置(図示せ
ず)により上下動自在に設けられた磁石支持部材12に
固定されている。
【0031】回転部材2の上方にはフォトレジスト等の
処理液を吐出するノズル5が上下方向および水平方向に
移動可能に設けられている。このノズル5は、処理前お
よび処理後に基板Wの上方から外れた位置に待機し、処
理時に基板Wの中心部の上方に移動する。基板回転保持
装置1の周囲には、処理液の飛散を防止するカップ13
が上下動自在に配設されている。
【0032】図2に示すように、回転式保持ピン8は回
転部材2の回転中心Pを通る水平方向の仮想線L1で2
分される領域A,Bのうち一方の領域A内に配置され、
2つの固定式保持ピン7は他方の領域B内に配置されて
いる。特に、回転式保持ピン8は、回転中心Pを通って
上記の仮想線L1に直交する水平方向の中心線L2上に
配置され、2つの固定式保持ピン7は中心線L2に関し
て互いに対称な位置に配置されている。また、2つの固
定式保持ピン7は、基板Wと同じ径を有するそれらの内
接円の中心が回転部材2の回転中心Pに位置するように
配置される。すなわち、2つの固定式保持ピン7は回転
中心Pから基板Wの半径と等しい距離だけ離れた位置に
配置される。
【0033】図5は回転式保持ピンの斜視図である。図
5に示すように、回転式保持ピン8は、円柱状の支持部
21、円柱状(棒状)のピン部材22、連結シャフト部
材23および磁石収納部24からなる。ピン部材22
は、支持部21の上面に支持部21の中心に対して偏心
して設けられている。磁石収納部24は、支持部21の
下部に連結シャフト23を介して固定されている。磁石
収納部24内には、棒状の永久磁石10が収納されてい
る。
【0034】ここで、本実施例の固定式保持ピン7が本
発明の保持部材および固定式保持部材に相当し、回転式
保持ピン8が保持部材および可動式保持部材に相当し、
基板回転支持部材15の歯車18が支持部材に相当し、
ノズル5が処理手段に相当し、モータ3が回転駆動手段
に相当する。
【0035】図6および図7は回転式保持ピンの動作を
説明するための図であり、(a)は、回転式保持ピン8
およびその周辺部の部分断面図、(b)は回転式保持ピ
ン8の平面図である。
【0036】基板Wの受け渡し時には、図6(a)に示
すように環状磁石11が回転部材2の下方に離れて位置
する。このとき、環状磁石11が形成する磁力線Gは永
久磁石10が設置される高さにおいて、回転部材2の外
側から中心部に向かう方向に向いている。したがって、
永久磁石10のN極が回転部材2の中心部に向かう方向
に吸引される。それにより、図6(b)に示すように、
回転式保持ピン8が矢印Xの方向に回動し、ピン部材2
2の外周面が基板Wの外周端面から離れる。このときの
ピン部材22の位置を基板開放位置と呼ぶ。
【0037】基板Wの回転時には、図7(a)に示すよ
うに、環状磁石11が上昇して回転部材2に接近する。
したがって、永久磁石10のS極が環状磁石11のN極
に吸引される。それにより、図7(b)に示すように、
回転式保持ピン8が矢印Yの方向に回動し、ピン部材2
2の外周面が基板Wの外周端縁に当接し、基板Wが水平
方向に保持される。このときのピン部材22の位置を基
板保持位置と呼ぶ。
【0038】図8は基板回転保持装置1における基板搬
入時の状態を示す平面図、図9は基板回転保持装置1に
おける基板の保持状態を示す平面図である。以下、図8
および図9を参照しながら図1の回転式基板処理装置に
おける基板回転保持装置1の動作を説明する。
【0039】基板Wの搬入時には、図8に示すように、
回転式保持ピン8が矢印Xの方向に回動し、ピン部材2
2が基板開放位置に移動する。この状態で、基板搬送装
置(図示せず)のアームに保持された基板Wが2つの固
定式保持ピン7および1つの回転式保持ピン8で囲まれ
る領域内の基板回転支持部材15上に載置される。
【0040】このとき、基板Wは切欠き部100が固定
式保持ピン7および回転式保持ピン8から外れた方向を
向くように予め位置決めされている。基板Wの外周端面
と固定式保持ピン7および回転式保持ピン8のピン部材
22との間には隙間が存在し、基板Wの中心Rは回転部
材2の回転中心Pからずれている。
【0041】次に、基板Wの処理時には、図9に示すよ
うに、回転式保持ピン8が矢印Yの方向に回動し、ピン
部材22が基板Wの外周端面に当接して基板保持位置に
移動する。これにより、基板Wは回転式保持ピン8のピ
ン部材22により固定式保持ピン7に向かう方向に押圧
力を受ける。3つの基板回転支持部材15の各歯車18
(図3参照)は、基板Wが固定式保持ピン7側へ向かう
方向への移動に伴って回転できるように軸19の取り付
け方向が調整されている。
【0042】このため、回転式保持ピン8のピン部材2
2から押圧力を受けた基板Wは基板回転支持部材15の
歯車18の回動によって滑らかに水平移動し、基板Wの
外周端面が2つの固定式保持ピン7の外周面に当接す
る。その結果、基板Wの中心Rが回転部材2の回転中心
Pと一致する。
【0043】上記のように、本実施例の回転式基板処理
装置においては、基板Wの下面が回動自在な歯車18を
有する回転支持部材15により支持されている。このた
め、基板Wの中心Rを回転中心Pに一致させるように基
板Wを水平移動させた場合にも、基板Wと歯車18との
間でパーティクルが発生することが防止される。特に、
歯車18は、複数の歯の歯先で基板Wの下面を支持し、
かつ歯車18の回転に伴って基板Wの下面を支持する歯
の歯先が順次交替する。このため、基板Wの下面と歯車
18の歯先との接触面積は極めて小さく、これによって
パーティクルの発生が十分に防止される。
【0044】また、本実施例による回転式基板処理装置
では、基板Wの回転時に基板Wの中心Rと回転中心Pと
が正確に一致するので、基板Wが偏心保持されることに
よる負荷の不平衡による振動が発生しない。したがっ
て、安定した回転処理を行うことができる。
【0045】さらに、基板Wの中心Rを回転中心Pに正
確に一致させる求心機構が2つの固定式保持ピン7およ
び1つの回転式保持ピン8により構成されるので、求心
機構の構造が簡単になる。
【0046】さらに、基板回転支持部材15は、少なく
とも3個配置されればよく、各歯車18は、回転式保持
ピン8が基板Wを押圧する方向に基板Wが移動可能とな
るように回転自在に取り付けられる。
【0047】さらに、上記実施例では、歯車18を用い
て基板Wの下面を支持する例について説明したが、歯車
18に代えて基板Wの水平移動に伴って回転する回転
体、例えば円筒状のものあるいは円筒状の外表面に複数
の凸部を有するもの等を適用することができる。
【0048】また、図2における回転部材2上の領域B
内に3つ以上の固定式保持ピン7を配置してもよい。こ
の場合には、3つ以上の固定式保持ピン7の内接円が基
板Wの外周に一致し、その内接円の中心が回転部材2の
回転中心Pに一致するようにそれらの固定式保持ピン7
を配置する。さらに、回転部材2上の領域A内に回転式
保持ピン8を複数配置してもよい。
【0049】なお、本発明の基板回転保持装置は、回転
式塗布装置、回転式現像装置に限らず、種々の回転式基
板処理装置に適用することができる。
【0050】さらに、本発明の基板回転保持装置を液晶
表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光
ディスク用基板等を処理する回転式基板処理装置に適用
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における回転式基板処理装置の
断面図である。
【図2】図1の回転式基板処理装置の主要部の平面図で
ある。
【図3】図1に示される基板回転保持装置の第1の方向
からの断面図である。
【図4】図1に示される基板回転保持装置の第1の方向
に直交する第2の方向からの断面図である。
【図5】図1に示される基板回転保持装置における回転
式保持ピンの斜視図である。
【図6】回転式保持ピンのピン部材が基板の外周端面か
ら離れた状態を示す部分断面図および平面図である。
【図7】回転式保持ピンのピン部材が基板の外周端面に
当接した状態を示す部分断面図および平面図である。
【図8】図1に示される基板回転保持装置における基板
搬入時の状態を示す平面図である。
【図9】図1に示される基板回転保持装置における基板
の保持状態を示す平面図である。
【図10】従来の回転式基板処理装置の模式的断面図で
ある。
【図11】図10の回転式基板処理装置の主要部の平面
図である。
【図12】図11の回転部材の部分断面図である。
【符号の説明】
1 基板回転保持装置 2 回転部材 3 モータ 4 回転軸 7 固定式保持ピン 8 回転式保持ピン 10 永久磁石 11 環状磁石 15 基板回転支持部材 16 孔 17 軸受け 18 歯車 19 軸 21 支持部 22 ピン部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/027 H01L 21/30 564C 569C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を水平姿勢に保持しつつ回転させる
    基板回転保持装置であって、 水平姿勢で回転駆動される回転部材と、 前記基板の下面に接触して回転可能に前記回転部材に設
    けられ、前記基板を水平方向に移動可能に支持する支持
    部材と、 前記回転部材上に設けられ、前記基板の水平位置を規制
    する複数の保持部材とを備えたことを特徴とする基板回
    転保持装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、前記基板の下面に接触
    する複数の凸部を有することを特徴とする請求項1記載
    の基板回転保持装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の保持部材は、 前記基板の外周端縁に当接して前記基板を水平方向に保
    持する基板保持位置と前記基板の外周端面から離間する
    基板開放位置との間で移動可能に前記回転部材に取り付
    けられた少なくとも1つの可動式保持部材と、 前記回転部材に固定され、前記基板の外周端面に当接し
    て前記基板の水平位置を規制する少なくとも2つの固定
    式保持部材とを含み、 前記支持部材は、前記可動式保持部材が前記基板開放位
    置から前記基板保持位置に移動する際に前記可動式保持
    部材が前記基板を押圧する方向に前記基板が移動可能と
    なるように回転自在に設けられた歯車からなることを特
    徴とする請求項2記載の基板回転保持装置。
  4. 【請求項4】 前記可動式保持部材は、前記回転部材の
    回転中心を通る水平方向の仮想線で区分された前記回転
    部材上の2つの領域のうち一方の領域内に配設され、 前記固定式保持部材は、前記基板が当接した状態で前記
    基板の中心が前記回転部材の回転中心に一致するように
    前記回転部材上の前記2つの領域のうち他方の領域内に
    配設されたことを特徴とする請求項3記載の基板回転保
    持装置。
  5. 【請求項5】 前記可動式保持部材の各々は、鉛直方向
    の回転軸の周りで回動可能に前記回転部材に取り付けら
    れた支持部と、前記支持部の回動に伴って前記基板の外
    周端面に当接するように前記支持部の前記回転軸に対し
    て偏心して設けられた保持部とを含むことを特徴とする
    請求項3または4記載の基板回転保持装置。
  6. 【請求項6】 基板を水平姿勢に保持しつつ回転させる
    基板回転保持装置と、 前記基板回転保持装置を鉛直方向の軸の周りで回転駆動
    する回転駆動手段と、 前記基板回転保持装置に保持された前記基板に所定の処
    理を行う処理手段とを備え、 前記基板回転保持装置は、 水平姿勢で回転駆動される回転部材と、 前記基板の下面に接触して回転可能に前記回転部材に設
    けられ、かつ前記基板を水平方向に移動可能に支持する
    支持部材と、 前記回転部材上に設けられ、前記基板の水平位置を規制
    する複数の保持部材とを含むことを特徴とする回転式基
    板処理装置。
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