JPH114030A - 励起型固体レーザ装置 - Google Patents
励起型固体レーザ装置Info
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- JPH114030A JPH114030A JP9155243A JP15524397A JPH114030A JP H114030 A JPH114030 A JP H114030A JP 9155243 A JP9155243 A JP 9155243A JP 15524397 A JP15524397 A JP 15524397A JP H114030 A JPH114030 A JP H114030A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、裏面冷却型の励起型固体レーザ装
置において、裏面側にレーザ光に対し高反射率のミラー
構造を有している場合であっても、なおかつ高い熱伝導
を持ち、高効率・高出力で安定したレーザ発振が可能な
励起型固体レーザ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 固体レーザ結晶1と、固体レーザ結晶の
裏面に設けられた裏面鏡と、固体レーザ結晶を裏面から
冷却するヒートシンク3とを有し、前面から入射された
励起光7により励起・発振する固体レーザ装置におい
て、前記裏面鏡を熱伝導性の高い金属コーティング2ま
たは熱伝導性の高い誘電体の多層膜で形成する。
置において、裏面側にレーザ光に対し高反射率のミラー
構造を有している場合であっても、なおかつ高い熱伝導
を持ち、高効率・高出力で安定したレーザ発振が可能な
励起型固体レーザ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 固体レーザ結晶1と、固体レーザ結晶の
裏面に設けられた裏面鏡と、固体レーザ結晶を裏面から
冷却するヒートシンク3とを有し、前面から入射された
励起光7により励起・発振する固体レーザ装置におい
て、前記裏面鏡を熱伝導性の高い金属コーティング2ま
たは熱伝導性の高い誘電体の多層膜で形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起型固体レーザ
装置に関し、特に固体レーザ装置の冷却構造に関する。
装置に関し、特に固体レーザ装置の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電子産業や機械工業において、加工用の
高品位高出力固体レーザ装置の需要はますます拡大して
いる。特に現在、ランプ励起から半導体レーザ励起へと
移行しつつあり、より高品位・高効率・高出力の固体レ
ーザ装置の研究開発が活発化している。
高品位高出力固体レーザ装置の需要はますます拡大して
いる。特に現在、ランプ励起から半導体レーザ励起へと
移行しつつあり、より高品位・高効率・高出力の固体レ
ーザ装置の研究開発が活発化している。
【0003】従来のロッド型固体レーザ結晶の一方の端
面を半導体レーザにより励起する、いわゆる「端面励
起」固体レーザ装置においては、レーザ共振器により形
成される基本モード体積内に励起ビームを絞り込む必要
がある。一方、半導体レーザの高出力化は、一般的に接
合方向に平行な方向への発光エリアの拡大により行われ
る。したがって、半導体レーザ端面励起固体レーザ装置
を高出力化しようとすると、極めて非対称な半導体レー
ザビームを円柱状の基本モード体積内に集光する必要が
ある。例えば、出力20Wの半導体レーザは1cm×1
μm(10000:1)のサイズの発光エリアを持つの
で、これを数100μm直径×数mm長程度大きさの基
本モードに絞り込むことは、かなり困難である。さらに
高出力な半導体レーザとして、アレイを重ねて2次元的
に構成したスタック型においては、さらに発光エリアが
大きく、基本モードに絞り込む光学系を構成することが
非常に困難である。
面を半導体レーザにより励起する、いわゆる「端面励
起」固体レーザ装置においては、レーザ共振器により形
成される基本モード体積内に励起ビームを絞り込む必要
がある。一方、半導体レーザの高出力化は、一般的に接
合方向に平行な方向への発光エリアの拡大により行われ
る。したがって、半導体レーザ端面励起固体レーザ装置
を高出力化しようとすると、極めて非対称な半導体レー
ザビームを円柱状の基本モード体積内に集光する必要が
ある。例えば、出力20Wの半導体レーザは1cm×1
μm(10000:1)のサイズの発光エリアを持つの
で、これを数100μm直径×数mm長程度大きさの基
本モードに絞り込むことは、かなり困難である。さらに
高出力な半導体レーザとして、アレイを重ねて2次元的
に構成したスタック型においては、さらに発光エリアが
大きく、基本モードに絞り込む光学系を構成することが
非常に困難である。
【0004】裏面冷却の薄ディスク結晶を表面から励起
するアクティブミラー構成(特開平8−8477)を用
いた場合には、従来の端面励起/側面冷却のロッド型結
晶に比べ、励起領域とヒートシンクまでの距離を短くで
き、かつ励起体積を薄ディスクの直径方向に拡大するこ
とができるので、励起密度を維持したまま高出力化のス
ケールアップが可能である。
するアクティブミラー構成(特開平8−8477)を用
いた場合には、従来の端面励起/側面冷却のロッド型結
晶に比べ、励起領域とヒートシンクまでの距離を短くで
き、かつ励起体積を薄ディスクの直径方向に拡大するこ
とができるので、励起密度を維持したまま高出力化のス
ケールアップが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構成は図
3の放熱経路15で示すように、励起による熱を、結晶
裏面に設けられた裏面鏡である高反射率の誘電体多層膜
(一般にはAl2O3やSiO2、TiO2などの酸化物多
結晶を相当数積層したもの)14を介して金属ヒートシ
ンクに熱を逃がす構成のため、誘電体多層コーティング
の熱伝導率の低さが制限要因となり、コーティングの両
端で、かなり大きな温度差が生じる。
3の放熱経路15で示すように、励起による熱を、結晶
裏面に設けられた裏面鏡である高反射率の誘電体多層膜
(一般にはAl2O3やSiO2、TiO2などの酸化物多
結晶を相当数積層したもの)14を介して金属ヒートシ
ンクに熱を逃がす構成のため、誘電体多層コーティング
の熱伝導率の低さが制限要因となり、コーティングの両
端で、かなり大きな温度差が生じる。
【0006】このため効率良く排熱されない熱が、固体
レーザ結晶に蓄積され「たわみ・そり」を生み出す。薄
ディスク型であるため、母材自身の機械的な強度はロッ
ド型に比べ低く、排熱不良に伴う熱変形はロッド型より
顕著に現れる。生じた熱変形と温度分布は、いわゆる熱
レンズを生み、レーザ出力の低下と不安定化を引き起こ
す。
レーザ結晶に蓄積され「たわみ・そり」を生み出す。薄
ディスク型であるため、母材自身の機械的な強度はロッ
ド型に比べ低く、排熱不良に伴う熱変形はロッド型より
顕著に現れる。生じた熱変形と温度分布は、いわゆる熱
レンズを生み、レーザ出力の低下と不安定化を引き起こ
す。
【0007】また、準3準位レーザ(Yb:YAGレー
ザ、Tm,Ho:YLFレーザなど)においては、レー
ザ結晶の動作温度が出力に直接関係しており、温度上昇
をできる限り抑制することが、高効率発振のために不可
欠である。そこで準3準位レーザで高効率、高出力のレ
ーザ発振を実現するには、アクティブミラー構成の方が
端面励起型より適しているが、上記のように高励起状態
において排熱不良のために温度上昇を引き起こし、出力
や効率が低下することが問題となる。
ザ、Tm,Ho:YLFレーザなど)においては、レー
ザ結晶の動作温度が出力に直接関係しており、温度上昇
をできる限り抑制することが、高効率発振のために不可
欠である。そこで準3準位レーザで高効率、高出力のレ
ーザ発振を実現するには、アクティブミラー構成の方が
端面励起型より適しているが、上記のように高励起状態
において排熱不良のために温度上昇を引き起こし、出力
や効率が低下することが問題となる。
【0008】ところで、放熱効果を高める技術として特
開昭62−224028には、ダイヤモンド薄膜を金属
コートを介して半導体基板上に形成し半導体電子素子の
排熱効率を高める方法が記載されている。しかし、この
方法は、本発明のような高反射率のミラーを形成する技
術とは関係がない。
開昭62−224028には、ダイヤモンド薄膜を金属
コートを介して半導体基板上に形成し半導体電子素子の
排熱効率を高める方法が記載されている。しかし、この
方法は、本発明のような高反射率のミラーを形成する技
術とは関係がない。
【0009】本発明は、裏面冷却型の励起型固体レーザ
装置において、裏面側にレーザ光に対し高反射率のミラ
ー構造を有している場合であっても、なおかつ高い熱伝
導を持ち、高効率・高出力で安定したレーザ発振が可能
な励起型固体レーザ装置を提供することを目的とする。
装置において、裏面側にレーザ光に対し高反射率のミラ
ー構造を有している場合であっても、なおかつ高い熱伝
導を持ち、高効率・高出力で安定したレーザ発振が可能
な励起型固体レーザ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、固体レーザ結
晶と、固体レーザ結晶の裏面に設けられレーザ発振波長
および励起光波長に対して高い反射率を示す裏面鏡と、
固体レーザ結晶を裏面から冷却するヒートシンクとを有
し、前面から入射された励起光により励起・発振する固
体レーザ装置において、前記裏面鏡を熱伝導性の高い金
属コーティングで形成したことを特徴とする励起型固体
レーザ装置に関する。
晶と、固体レーザ結晶の裏面に設けられレーザ発振波長
および励起光波長に対して高い反射率を示す裏面鏡と、
固体レーザ結晶を裏面から冷却するヒートシンクとを有
し、前面から入射された励起光により励起・発振する固
体レーザ装置において、前記裏面鏡を熱伝導性の高い金
属コーティングで形成したことを特徴とする励起型固体
レーザ装置に関する。
【0011】また、本発明は、固体レーザ結晶と、固体
レーザ結晶の裏面に設けられレーザ発振波長および励起
光波長に対して高い反射率を示す裏面鏡と、固体レーザ
結晶を裏面から冷却するヒートシンクとを有し、前面か
ら入射された励起光により励起・発振する固体レーザ装
置において、前記裏面鏡を熱伝導性の高い誘電体の多層
膜で形成したことを特徴とする励起型固体レーザ装置に
関する。
レーザ結晶の裏面に設けられレーザ発振波長および励起
光波長に対して高い反射率を示す裏面鏡と、固体レーザ
結晶を裏面から冷却するヒートシンクとを有し、前面か
ら入射された励起光により励起・発振する固体レーザ装
置において、前記裏面鏡を熱伝導性の高い誘電体の多層
膜で形成したことを特徴とする励起型固体レーザ装置に
関する。
【0012】この場合、裏面鏡として形成した熱伝導性
の高い誘電体の多層膜の表面をさらに金属オーバーコー
トを形成することが好ましい。
の高い誘電体の多層膜の表面をさらに金属オーバーコー
トを形成することが好ましい。
【0013】このように本発明においては、アクティブ
ミラー型固体結晶のヒートシンク側の面(すなわち排熱
面、裏面)に設ける裏面鏡として、熱伝導性の高い金属
コーティングや熱伝導性の高い誘電体多層膜を用いる。
このため固体レーザ結晶とヒートシンクの間の熱伝達が
向上し、固体レーザ結晶中に発生する熱を速やかにヒー
トシンクに排熱できる。従って、高効率かつ高出力で、
安定した固体レーザ装置を実現することができる。
ミラー型固体結晶のヒートシンク側の面(すなわち排熱
面、裏面)に設ける裏面鏡として、熱伝導性の高い金属
コーティングや熱伝導性の高い誘電体多層膜を用いる。
このため固体レーザ結晶とヒートシンクの間の熱伝達が
向上し、固体レーザ結晶中に発生する熱を速やかにヒー
トシンクに排熱できる。従って、高効率かつ高出力で、
安定した固体レーザ装置を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に実施形態を示して、本発明
を具体的に説明する。
を具体的に説明する。
【0015】[実施形態1]図1は、本発明の一実施形
態である。固体レーザ結晶1の裏面には裏面鏡として金
属コーティング2が施され、インジウム等の軟らかい金
属シート11を介してヒートシンク3と熱接触してい
る。半導体レーザ6からの半導体レーザビーム7を固体
レーザ結晶1の前面から入射し、金属コーティング2を
間にして共振器出力鏡5と共振器リアミラー4とで共振
器を構成し、共振器出力鏡5からレーザ発振光8を取り
出す。
態である。固体レーザ結晶1の裏面には裏面鏡として金
属コーティング2が施され、インジウム等の軟らかい金
属シート11を介してヒートシンク3と熱接触してい
る。半導体レーザ6からの半導体レーザビーム7を固体
レーザ結晶1の前面から入射し、金属コーティング2を
間にして共振器出力鏡5と共振器リアミラー4とで共振
器を構成し、共振器出力鏡5からレーザ発振光8を取り
出す。
【0016】ここで固体レーザ結晶は、薄ディスク状で
あり、例えば代表的な例として、6mm直径×2mm厚
のNd:YAG固体レーザ結晶等が用いられる。
あり、例えば代表的な例として、6mm直径×2mm厚
のNd:YAG固体レーザ結晶等が用いられる。
【0017】金属コーティングの材料としては、適用す
る励起波長および出力レーザ波長に対して反射率が可能
な限り高い金属を選ぶ。例えば上記YAGレーザに対し
ては、レーザ波長1μmおよび励起波長である800n
m近辺で反射率が可能な限り高い金属を選ぶ。
る励起波長および出力レーザ波長に対して反射率が可能
な限り高い金属を選ぶ。例えば上記YAGレーザに対し
ては、レーザ波長1μmおよび励起波長である800n
m近辺で反射率が可能な限り高い金属を選ぶ。
【0018】この反射率としては、95%以上、好まし
くは98%以上であれば十分に実用的である。この値は
誘電体多層膜の場合(99.8%)に比較すると低い
が、レーザ共振器内の共振器往復ロスにして2%程度の
損失は、十分高いレーザ利得を持たせるように、適切な
700W/cm2から1kW/cm2程度の励起密度を維
持すれば容易に無視できる。
くは98%以上であれば十分に実用的である。この値は
誘電体多層膜の場合(99.8%)に比較すると低い
が、レーザ共振器内の共振器往復ロスにして2%程度の
損失は、十分高いレーザ利得を持たせるように、適切な
700W/cm2から1kW/cm2程度の励起密度を維
持すれば容易に無視できる。
【0019】例えば、アクティブミラー型Nd:YAG
レーザにおいて、小信号利得として0.33程度は容易
に得られる。このとき共振器損失2%程度の余分な損失
は、共振器の出力結合を少し少なめに抑えることで容易
に補償できる。最適出力結合として、その反射率をわず
かに2%程度ほど上げてやれば良い。
レーザにおいて、小信号利得として0.33程度は容易
に得られる。このとき共振器損失2%程度の余分な損失
は、共振器の出力結合を少し少なめに抑えることで容易
に補償できる。最適出力結合として、その反射率をわず
かに2%程度ほど上げてやれば良い。
【0020】反射率が高い金属としては、例えばAl
(>90%、波長0.8μm;>94%、波長1〜10
μm)、Ag(>98%、波長0.6〜10μm)、A
u(>97%、波長0.7〜10μm)、Cu(>98
%、波長0.7〜10μm)等を挙げることができる。
(>90%、波長0.8μm;>94%、波長1〜10
μm)、Ag(>98%、波長0.6〜10μm)、A
u(>97%、波長0.7〜10μm)、Cu(>98
%、波長0.7〜10μm)等を挙げることができる。
【0021】波長1μmおよび800nm近辺で用いら
れる金属としては、銀(98.9%)、金(98.2
%)、銅(98.5%)などが反射率が高いので好まし
い。
れる金属としては、銀(98.9%)、金(98.2
%)、銅(98.5%)などが反射率が高いので好まし
い。
【0022】金属コーティングの形成方法は特に制限は
なく、成膜する金属の性質等を勘案して適宜選択すれば
よい。一般的には電子ビーム蒸着やスパッタリング法等
を用いることができる。
なく、成膜する金属の性質等を勘案して適宜選択すれば
よい。一般的には電子ビーム蒸着やスパッタリング法等
を用いることができる。
【0023】裏面鏡として誘電体多層膜を用いる従来技
術の場合、代表的な屈折率材料であるSiO2やAl2O
3などを1/4波長厚で4〜8層程度積層している。例
えば、同じだけの膜厚分だけ金属をコートしたとする
と、熱抵抗すなわちコートの両端(結晶側とヒートシン
ク側)での温度差が、単純に熱伝導率だけで比較でき
る。誘電体の熱伝導率は0.1〜0.01W/cmK程
度、銀は4.28W/cmK、金は3.18W/cmK
であるため、温度差は1/10から1/100程度にな
る。したがってNd:YAGレーザなどの4準位レーザ
においては熱レンズや熱歪みが抑制されることにより、
より高出力化が可能である。
術の場合、代表的な屈折率材料であるSiO2やAl2O
3などを1/4波長厚で4〜8層程度積層している。例
えば、同じだけの膜厚分だけ金属をコートしたとする
と、熱抵抗すなわちコートの両端(結晶側とヒートシン
ク側)での温度差が、単純に熱伝導率だけで比較でき
る。誘電体の熱伝導率は0.1〜0.01W/cmK程
度、銀は4.28W/cmK、金は3.18W/cmK
であるため、温度差は1/10から1/100程度にな
る。したがってNd:YAGレーザなどの4準位レーザ
においては熱レンズや熱歪みが抑制されることにより、
より高出力化が可能である。
【0024】また、Yb:YAGなどの準3準位レーザ
では、4準位レーザよりも更に10倍程度の高密度励起
が必要である。励起密度は10kW/cm2程度が必要
である。このときコーティングでの温度差は50℃から
100℃程度と非常に高くなり、ヒートシンクの温度が
例えば0℃に保持されていたとしても、励起領域は少な
くとも100℃に達しており、レーザ下準位の分布数が
極度に大きくなり、反転分布を実現することが著しく困
難になる。
では、4準位レーザよりも更に10倍程度の高密度励起
が必要である。励起密度は10kW/cm2程度が必要
である。このときコーティングでの温度差は50℃から
100℃程度と非常に高くなり、ヒートシンクの温度が
例えば0℃に保持されていたとしても、励起領域は少な
くとも100℃に達しており、レーザ下準位の分布数が
極度に大きくなり、反転分布を実現することが著しく困
難になる。
【0025】しかし、本実施形態の構成を採用すれば、
温度差を1/10以下の10℃以下に抑えられるため、
準3準位レーザ発振を効率よく行える。即ち、本発明の
採用により、100W励起Yb:YAGレーザにおい
て、従来20W程度の出力であったのが、出力60Wが
得られる。
温度差を1/10以下の10℃以下に抑えられるため、
準3準位レーザ発振を効率よく行える。即ち、本発明の
採用により、100W励起Yb:YAGレーザにおい
て、従来20W程度の出力であったのが、出力60Wが
得られる。
【0026】[実施形態2]本発明の異なる実施形態
は、図2のように裏面鏡を熱伝導性の高い誘電体の多層
膜12で形成したものである。
は、図2のように裏面鏡を熱伝導性の高い誘電体の多層
膜12で形成したものである。
【0027】ここで用いられる熱伝導性の高い誘電体
は、熱伝導率が高いほど好ましいが、通常0.5W/c
mK程度以上であれば実用的であり、さらに1W/cm
K以上であることが好ましい。また、励起波長およびレ
ーザ波長近辺で透明性が高いことが必要であり、内部透
過率が95%以上、さらに99%以上であることが好ま
しい。
は、熱伝導率が高いほど好ましいが、通常0.5W/c
mK程度以上であれば実用的であり、さらに1W/cm
K以上であることが好ましい。また、励起波長およびレ
ーザ波長近辺で透明性が高いことが必要であり、内部透
過率が95%以上、さらに99%以上であることが好ま
しい。
【0028】このようなものとして、ダイヤモンド(熱
伝導率:6.6〜20W/cmK、屈折率:2.41、
透過域:0.2〜3μm)、炭化ケイ素(熱伝導率:約
4W/cmK、屈折率:2.58、透過域:0.8〜2
μm)、酸化アルミニウム(熱伝導率:0.46W/c
mK、屈折率:1.62、透過域:0.3〜3μm)、
ゲルマニウム(熱伝導率:0.67W/cmK、屈折
率:4.0、透過域:1.7〜10μm)およびシリコ
ン(熱伝導率:1.70W/cmK、屈折率:3.5、
透過域:1.1〜10μm)等を挙げることができる。
この中でもダイヤモンドおよび炭化ケイ素が、極めて高
い熱伝導率と高い透明性を有するので好ましい。
伝導率:6.6〜20W/cmK、屈折率:2.41、
透過域:0.2〜3μm)、炭化ケイ素(熱伝導率:約
4W/cmK、屈折率:2.58、透過域:0.8〜2
μm)、酸化アルミニウム(熱伝導率:0.46W/c
mK、屈折率:1.62、透過域:0.3〜3μm)、
ゲルマニウム(熱伝導率:0.67W/cmK、屈折
率:4.0、透過域:1.7〜10μm)およびシリコ
ン(熱伝導率:1.70W/cmK、屈折率:3.5、
透過域:1.1〜10μm)等を挙げることができる。
この中でもダイヤモンドおよび炭化ケイ素が、極めて高
い熱伝導率と高い透明性を有するので好ましい。
【0029】裏面鏡を形成するには、これらの高熱伝導
性誘電体から少なくとも2種類を選び、1/4波長の厚
さで複数層を積層する。積層膜の形成方法としては、用
いる材料に適した成膜方法を採用すればよく、例えばダ
イヤモンドおよび炭化ケイ素はCVD法により成膜する
ことができる。
性誘電体から少なくとも2種類を選び、1/4波長の厚
さで複数層を積層する。積層膜の形成方法としては、用
いる材料に適した成膜方法を採用すればよく、例えばダ
イヤモンドおよび炭化ケイ素はCVD法により成膜する
ことができる。
【0030】このように裏面鏡が形成された固体レーザ
結晶とヒートシンクとの熱接触は、インジウム等の軟ら
かい金属シートを介して行われる。熱接触をさらに確実
にするために、図2の例では高熱伝導性誘電体多層膜の
表面に金属膜(金属オーバーコート)を設けている。
結晶とヒートシンクとの熱接触は、インジウム等の軟ら
かい金属シートを介して行われる。熱接触をさらに確実
にするために、図2の例では高熱伝導性誘電体多層膜の
表面に金属膜(金属オーバーコート)を設けている。
【0031】このことにより、結晶/高熱伝導性誘電体
多層膜/金属オーバーコート/ヒートシンクとが熱伝導
に対して十分良好な経路を形成する。
多層膜/金属オーバーコート/ヒートシンクとが熱伝導
に対して十分良好な経路を形成する。
【0032】この構造では、実施形態1で示した金属コ
ーティングによる高反射・高熱伝導構造に比べ、さらに
1.5倍から5倍程度熱伝導が高いため、従来の誘電体
膜の場合に比べ、温度差は最大1/2000にもなる。
これは、同じ温度差を許容すれば、励起密度を従来の2
000倍にしても、少なくとも温度差という観点からは
同等となることを意味しており、一層の高出力化、高効
率化が可能となる。
ーティングによる高反射・高熱伝導構造に比べ、さらに
1.5倍から5倍程度熱伝導が高いため、従来の誘電体
膜の場合に比べ、温度差は最大1/2000にもなる。
これは、同じ温度差を許容すれば、励起密度を従来の2
000倍にしても、少なくとも温度差という観点からは
同等となることを意味しており、一層の高出力化、高効
率化が可能となる。
【0033】Yb:YAGレーザにおいて、従来300
W程度の励起パワーで結晶の温度上昇が著しく、出力低
下と低効率化が現れていた。しかし、本構造を採用する
ことにより、励起パワー1kWまで投入可能となり、出
力向上(100Wから500W出力)と高効率化(30
%から50%)が図れる。
W程度の励起パワーで結晶の温度上昇が著しく、出力低
下と低効率化が現れていた。しかし、本構造を採用する
ことにより、励起パワー1kWまで投入可能となり、出
力向上(100Wから500W出力)と高効率化(30
%から50%)が図れる。
【0034】尚、実施形態1および2において、固体レ
ーザ結晶とヒートシンクとの熱接合は、金属シートを用
いた機械的な密着に限定されるものではなく、低融点は
んだまたはろう付けによる接合、金属コーティングとヒ
ートシンクの金属材料との拡散接合による接合等のさら
に熱伝導の優れた方法を用いてもよい。
ーザ結晶とヒートシンクとの熱接合は、金属シートを用
いた機械的な密着に限定されるものではなく、低融点は
んだまたはろう付けによる接合、金属コーティングとヒ
ートシンクの金属材料との拡散接合による接合等のさら
に熱伝導の優れた方法を用いてもよい。
【0035】また、励起光とし半導体レーザを用いて説
明したが必ずしもこれに限られるものではない。
明したが必ずしもこれに限られるものではない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、裏面冷却型の励起型固
体レーザ装置において、裏面側にレーザ光に対し高反射
率のミラー構造を有している場合であっても、なおかつ
高い熱伝導を持ち、高効率・高出力で安定したレーザ発
振が可能な励起型固体レーザ装置を提供することができ
る。
体レーザ装置において、裏面側にレーザ光に対し高反射
率のミラー構造を有している場合であっても、なおかつ
高い熱伝導を持ち、高効率・高出力で安定したレーザ発
振が可能な励起型固体レーザ装置を提供することができ
る。
【図1】本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明の異なる実施形態を示す図である。
【図3】従来の励起型レーザ素子を示す図である。
1 裏面冷却型固体レーザ結晶 2 金属コーティング 3 金属ヒートシンク 4 共振器リアミラー 5 共振器出力鏡 6 半導体レーザ 7 半導体レーザビーム 8 レーザ発振光 9 固体レーザの共振器内往復光 11 金属シート 12 高熱伝導性誘電体多層膜 13 金属オーバーコート 14 誘電体多層膜 15 排熱経路
Claims (3)
- 【請求項1】 固体レーザ結晶と、固体レーザ結晶の裏
面に設けられレーザ発振波長および励起光波長に対して
高い反射率を示す裏面鏡と、固体レーザ結晶を裏面から
冷却するヒートシンクとを有し、前面から入射された励
起光により励起・発振する固体レーザ装置において、 前記裏面鏡を熱伝導性の高い金属コーティングで形成し
たことを特徴とする励起型固体レーザ装置。 - 【請求項2】 固体レーザ結晶と、固体レーザ結晶の裏
面に設けられレーザ発振波長および励起光波長に対して
高い反射率を示す裏面鏡と、固体レーザ結晶を裏面から
冷却するヒートシンクとを有し、前面から入射された励
起光により励起・発振する固体レーザ装置において、 前記裏面鏡を熱伝導性の高い誘電体の多層膜で形成した
ことを特徴とする励起型固体レーザ装置。 - 【請求項3】 前記裏面鏡を熱伝導性の高い誘電体の多
層膜で形成し、さらにその表面に金属オーバーコートを
形成したことを特徴とする請求項2記載の励起型固体レ
ーザ装置。
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