JPH1137539A - 空気調和機の吹出口構造 - Google Patents

空気調和機の吹出口構造

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JPH1137539A
JPH1137539A JP9195874A JP19587497A JPH1137539A JP H1137539 A JPH1137539 A JP H1137539A JP 9195874 A JP9195874 A JP 9195874A JP 19587497 A JP19587497 A JP 19587497A JP H1137539 A JPH1137539 A JP H1137539A
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horizontal flap
flap
shaft
air conditioner
horizontal
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JP9195874A
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Kenji Koreeda
健治 是枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動機構の精密調整や別部材を使用する必要
がなく、低コストで水平フラップのスイング動作をスム
ーズに行うことができる空気調和機の吹出口構造を提供
する。 【解決手段】 モータ20の出力軸にギヤ11,12を
介して連動する水平フラップ用シャフト10と、その水
平フラップ用シャフト10によりケーシングの吹出口5
に上下方向に回動自在に支持された水平フラップ3とを
備える。上記水平フラップ3のスイング動作時の回動範
囲R1内において、水平フラップ3の重心を点C2から点
3の範囲で往復移動させて、水平フラップ3の重心に
よる回転モーメントが常に水平フラップ3の同一回動方
向に作用するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吹出口に上下方
向に回動する水平フラップを備えた空気調和機の吹出口
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和機としては、ケーシ
ング内に熱交換器と送風ファンとを備えて、送風ファン
により吸込口から熱交換器を介して吸い込んだ空気を吹
出口から吹き出し、上下方向にスイング動作する水平フ
ラップによって吹き出し空気の風向を上下方向に変える
ものがある。この空気調和機の吹出口構造は、図2に示
すように、吹出口45が形成されたドレンパン41と、
上記ドレンパン41の下側に吹出口45に垂直に設けら
れた複数のフラップ支持板42(図2では1つのみを示
す)と、上記フラップ支持板42から前方に延びるアー
ム42aに水平フラップ用シャフト50により上下方向
に回動自在に支持された水平フラップ43と、上記ドレ
ンパン41の吹出口45の上側にディフューザ用シャフ
ト60により上下方向に回動自在に支持された断面くの
字形状のディフューザ(空気流制御部材)44とを備えて
いる。
【0003】また、図3は図2に示す水平フラップ43
とディフューザ44の駆動機構を示す分解斜視図であ
る。図3に示すように、フラップギア11の軸部11a
の一端をギアボックス21の嵌合穴21aに嵌合する一
方、フラップギア11の軸部11aの他端から軸方向に
延びる連結部11bがギアボックスカバー22の嵌合穴
22aを貫通し、その連結部11bを図2に示す水平フラ
ップ用シャフト50に同軸に連結している。そして、上
記フラップギア11にカムギア12のギア部12bが噛
合している。上記カムギア12の軸部12cの一端をギ
アボックス21の嵌合穴21bに嵌合する一方、カムギ
ア12の軸部12cの他端をギアボックスカバー22の
嵌合穴22bに回動自在に嵌合している。上記カムギア
12の軸部12cの一端に設けられた嵌合穴23にステ
ッピングモータ20の出力軸20aを嵌合し、カムギア
12の軸部12cとステッピングモータ20の出力軸2
0aとを連結している。上記ステッピングモータ20を
ギアボックス21にネジ31,32により固定してい
る。
【0004】上記構成の空気調和機の吹出口構造では、
上記モータ20を回転させると、フラップギア11,カ
ムギア12および水平フラップ用シャフト50を介して
水平フラップ43を駆動すると共に、カムギア12のカ
ム部12aに連動する図示しないリンク機構により図2
に示すディフューザ用シャフト60を介してディフュー
ザ44を駆動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空気調
和機の吹出口構造では、水平フラップ用シャフト50を
中心として水平フラップ43がスイング動作するとき、
水平フラップ43の回動範囲R2内において、水平フラ
ップ43の重心が点C12から点C13の範囲内で移動す
る。上記水平フラップ用シャフト50の中心軸O2とそ
れを通る垂線V2とを含む平面を水平フラップ43の重
心が横切る。このとき、上記水平フラップ43と水平フ
ラップ用シャフト50,フラップギア11およびカムギ
ア12およびステッピングモータ20のギア等の連結部
分にバックラッシ(backlash)があり、水平フラップ43
のスイング動作がスムーズに行われないという欠点があ
る。すなわち、上記水平フラップ43の重心が点C12
ら垂線V2までの範囲で移動するとき、水平フラップ4
3に回動方向と同一方向に回転モーメントが働くが、水
平フラップ43の重心が垂線V2から点C13までの範囲
で移動するとき、水平フラップ43に回動方向と逆方向
に回転モーメントが働き、水平フラップ43が回転モー
メントの作用する方向が切り換わる点で上述のバックラ
ッシにより水平フラップ43の動きが一旦止まるのであ
る。
【0006】この水平フラップ43のスイング動作をス
ムーズに行うため、水平フラップ43と水平フラップ用
シャフト50,フラップギア11およびカムギア12の
それぞれの連結部分を精密に調整して遊びを小さくする
か、または、夫々の軸と軸受の嵌合部分等にダンパ効果
を有する部材(例えばクッション材)を使用することが考
えられるが、精密加工を必要としたり、ステッピングモ
ータ20の回転トルクを大きくしたりする必要があるの
で、コストが高くつくという問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、駆動機構の精
密調整や別部材を使用する必要がなく、低コストで水平
フラップのスイング動作をスムーズに行うことができる
空気調和機の吹出口構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の空気調和機の吹出口構造は、モータの出
力軸にギヤを介して連動する水平フラップ用シャフト
と、上記水平フラップ用シャフトによりケーシングの吹
出口に上下方向に回動自在に支持された水平フラップと
を備えて、上記水平フラップのスイング動作時の回動角
度の範囲内において、上記水平フラップの重心による回
転モーメントが上記水平フラップの同一回動方向に作用
するようにしたことを特徴としている。
【0009】上記請求項1の空気調和機の吹出口構造に
よれば、上記水平フラップのスイング動作時に水平フラ
ップの重心による回転モーメントが水平フラップの同一
回動方向に作用するので、スイング動作中、水平フラッ
プの重心による回転モーメントが作用する方向が反転す
ることがなく、水平フラップのスイング動作の上死点お
よび下死点以外で水平フラップの動きが一旦停止するよ
うなことがない。したがって、駆動機構の精密調整や別
部材を使用する必要がなく、低コストで水平フラップの
スイング動作をスムーズに行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の空気調和機の吹
出口構造を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明の実施の一形態の空気調和
機の吹出口構造の要部断面図である。なお、上記空気調
和機の吹出口構造において、水平フラップとディフュー
ザの駆動機構は、図3に示すものと同一の構成をしてお
り、図と説明を省略して、図3を援用する。
【0012】図1に示すように、この空気調和機の吹出
口構造は、下側に吹出口5が形成されたドレンパン1
と、上記ドレンパン1の下側に吹出口5に垂直に設けら
れた複数のフラップ支持板2(図1では1つのみを示す)
と、上記フラップ支持板2から前方に延びるアーム2a
に水平フラップ用シャフト10により上下方向に回動自
在に支持された水平フラップ3と、上記ドレンパン1の
吹出口5の上側にディフューザ用シャフト20により上
下方向に回動自在に支持された断面T字形状のディフュ
ーザ4とを備えている。図3に示すモータ20を回転さ
せると、フラップギア11,カムギア12および水平フ
ラップ用シャフト10を介して水平フラップ3を駆動す
ると共に、カムギア12とそれに連動する図示しないリ
ンク機構によりディフューザ用シャフト20を介してデ
ィフューザ4を駆動する。なお、この空気調和機の停止
時は、水平フラップ3とディフューザ4により吹出口5
を全閉状態にする。このときの水平フラップ3の重心は
点C1である。
【0013】上記構成の空気調和機の吹出口構造におい
て、例えば冷房運転時、水平フラップ3の図2の矢印R
1に示す回動角度の範囲内においてスイング動作すると
き、水平フラップ3の重心は点C2から点C3までの範囲
で往復移動する。上記水平フラップ3の重心による回転
モーメントは、水平フラップ用シャフト10の中心軸O
1とそれを通る垂線V1とを含む平面より図中右側の点C
2から点C3の範囲内で常に時計回りの方向に作用する。
このように、上記水平フラップ3の重心による回転モー
メントが水平フラップ3の同一回動方向にのみ作用する
ので、スイング動作中、水平フラップ3の重心による回
転モーメントが作用する方向が反転することがない。し
たがって、例え水平フラップ3と水平フラップ用シャフ
ト10,フラップギア11およびカムギア12およびス
テッピングモータ20のギア等の連結部分にバックラッ
シがあっても、水平フラップ3のスイング動作の上死点
および下死点以外で水平フラップ3の動きが一旦停止す
るような不連続動作が生じることがない。
【0014】したがって、駆動機構の精密調整の必要が
なく、また、別部材を使用することなく、低コストで水
平フラップのスイング動作をスムーズに行う空気調和機
の吹出口構造を実現することができる。
【0015】上記実施の形態では、水平フラップ3とデ
ィフューザ4が連動して上下方向に夫々回動したが、デ
ィフューザはなくともよい。
【0016】また、上記実施の形態では、フラップ支持
板2から延びるアーム2aの先端側に水平フラップ用シ
ャフト10により上下方向に回動する水平フラップ3に
ついて説明したが、水平フラップの形状等はこれに限ら
ず、水平フラップのスイング動作時の回動角度の範囲内
において、上記水平フラップの重心による回転モーメン
トが水平フラップの同一回動方向に作用するものであれ
ばよい。
【0017】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の空気調和機の吹出口構造は、モータの出力軸にギヤ
を介して連動する水平フラップ用シャフトと、上記水平
フラップ用シャフトによりケーシングの吹出口に上下方
向に回動自在に支持された水平フラップとを備えて、上
記水平フラップのスイング動作時の回動角度の範囲内に
おいて、上記水平フラップの重心による回転モーメント
が水平フラップの同一回動方向に作用するようにしたも
のである。
【0018】したがって、請求項1の発明の空気調和機
の吹出口構造によれば、上記水平フラップのスイング動
作時の回動角度の範囲内において、水平フラップの重心
による回転モーメントが水平フラップの同一回動方向に
作用するので、スイング動作中、水平フラップの重心に
よる回転モーメントの反転がなく、水平フラップのスイ
ング動作の上死点および下死点以外で駆動機構等のバッ
クラッシにより一旦停止するということがない。したが
って、バックラッシをなくすために、駆動機構の精密調
整をしたり、駆動機構に別部材を使用したりする必要が
なく、低コストで水平フラップのスイング動作をスムー
ズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態の空気調和機
の吹出口構造を示す要部断面図である。
【図2】 図2は従来の空気調和機の吹出口構造を示す
要部断面図である。
【図3】 図3は上記空気調和機の吹出口構造の水平フ
ラップの駆動機構を示す分解斜視図である。
【符号の説明】 1…ドレンパン、2…フラップ支持板、2a…アーム、
3…水平フラップ、4…ディフューザ、5…吹出口、1
0…水平フラップ用シャフト、20…ディフューザ用シ
ャフト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(20)の出力軸にギヤ(11,1
    2)を介して連動する水平フラップ用シャフト(10)
    と、 上記水平フラップ用シャフト(10)によりケーシングの
    吹出口(5)に上下方向に回動自在に支持された水平フラ
    ップ(3)とを備えて、 上記水平フラップ(3)のスイング動作時の回動角度の範
    囲内において、上記水平フラップ(3)の重心による回転
    モーメントが上記水平フラップ(3)の同一回動方向に作
    用するようにしたことを特徴とする空気調和機の吹出口
    構造。
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EP1139034A1 (en) * 1999-01-25 2001-10-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Ceiling embedded-type air conditioner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1139034A1 (en) * 1999-01-25 2001-10-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Ceiling embedded-type air conditioner
US6450880B1 (en) 1999-01-25 2002-09-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Ceiling embedded-type air conditioner

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