JPH1137174A - クラッチ装置における出力軸の連れ回り防止装置 - Google Patents

クラッチ装置における出力軸の連れ回り防止装置

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JPH1137174A
JPH1137174A JP9192187A JP19218797A JPH1137174A JP H1137174 A JPH1137174 A JP H1137174A JP 9192187 A JP9192187 A JP 9192187A JP 19218797 A JP19218797 A JP 19218797A JP H1137174 A JPH1137174 A JP H1137174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸および出力軸間に、その間を接続・遮
断し得る断接機構を介装し、その断接機構に関連して設
けたクラッチ操作部材に対する入力操作により、該断接
機構を接続状態と遮断状態とに任意に切換操作できるよ
うにしたクラッチ装置において、断接機構が遮断状態に
保持される間、クラッチ装置内部に於ける入力側要素の
回転に伴う潤滑油の攪拌によって出力側要素(延いては
出力軸)が連れ回るのを防止できるようにする。 【解決手段】 出力軸2とクラッチ操作部材4との間
に、断接機構Aが接続状態にある時に出力軸2の回転を
許容するが同機構Aが遮断状態にある時には出力軸2の
回転を阻止する回転規制手段Sを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸および出力
軸間に、その間を接続・遮断し得る断接機構を介装し、
その断接機構に関連して設けたクラッチ操作部材に対す
る入力操作により、該断接機構を接続状態と遮断状態と
に選択的に切換操作できるようにしたクラッチ装置にお
ける出力軸の連れ回り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記クラッチ装置は、一般の機械装置に
おいて、入力軸と出力軸間の動力伝達を任意選択的に接
続・遮断するために広く使用されている。例えばバーチ
カルエンジン搭載の手押し式の小型耕耘機においては、
そのエンジンのクランク軸と、耕耘用ロータリ作業爪に
連なる回転軸との間に、その間の駆動力伝達を任意に行
うべく上記クラッチ装置が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のクラッ
チ装置では、断接機構が遮断状態に保持される間も、装
置内部において入力側要素の回転に伴い潤滑油が攪拌さ
れ、その攪拌抵抗に因り出力側要素にも、これを連れ回
そうとする回転力が働くようになり、このため、特に負
荷が小さい場合には出力側要素(従って出力軸)が連れ
回りを起こすことがある。例えば、入力軸に太陽ギヤ
を、また出力軸にキャリアをそれぞれ連結した遊星歯車
機構と、その遊星歯車機構の遊星ギヤに噛合する内歯ギ
ヤを固定状態と解放状態とに切換可能な切換機構とによ
り断接機構を構成したタイプのクラッチ装置では、断接
機構を遮断状態とすべく内歯ギヤを解放状態にしたとき
にも遊星ギヤが回転してクラッチ装置内部の貯溜潤滑油
が少なからず攪拌され、その攪拌抵抗によりキャリア
(従って出力軸)が連れ回りを起こすことがある。
【0004】このようなクラッチ装置における出力軸の
連れ回りは、クラッチ装置の遮断状態を得ようとするク
ラッチ操作者の意図に反してクラッチ装置の入力側から
出力側へ若干のトルク伝達がなされて出力側の作業部材
が無用に回転してしまうことを意味しており、好ましい
ことではない。例えば、前述の小型耕耘機(特にロータ
リ作業爪とは別軸の前輪を併設したタイプのもの)にお
いては、その前輪を中心に耕耘機の後半部(ロータリ
部)を若干持ち上げるようにして枕地等で旋回作業を行
う場合などには、地面より浮き上がって無負荷状態とな
ったロータリ作業爪が前記連れ回りにより無用に回転し
てしまうことがある。
【0005】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、従来装置の上記問題を簡単な構成で解決する
ことができる、クラッチ装置における出力軸の連れ回り
防止装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、入力軸および出力軸間に、その間
を接続・遮断し得る断接機構を介装し、その断接機構に
関連して設けたクラッチ操作部材に対する入力操作によ
り、該断接機構を接続状態と遮断状態とに選択的に切換
操作できるようにしたクラッチ装置において、前記出力
軸とクラッチ操作部材との間に、前記断接機構が接続状
態にある時に出力軸の回転を許容するが同機構が遮断状
態にある時には出力軸の回転を阻止する回転規制手段を
設けたことを特徴としており、この特徴によれば、断接
機構が遮断状態に保持される間、クラッチ装置内部にお
いて入力側要素の回転に伴い潤滑油攪拌が生じても出力
側要素(延いては出力軸)の連れ回りが回転規制手段に
より確実に阻止されるため、出力軸に連なる作業部材の
無用な動きが回避される。しかもその回転規制手段は、
断接機構が接続状態に切換えられた場合には出力軸の回
転を許容するため、クラッチの本来的な接続作動に何等
支障を及ぼすものではない。
【0007】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
上記特徴に加えて、入力軸に太陽ギヤを、また出力軸に
キャリアをそれぞれ連結した遊星歯車機構と、その遊星
歯車機構の遊星ギヤに噛合する内歯ギヤを前記クラッチ
操作部材に対する入力操作により固定状態と解放状態と
に切換可能な切換機構とより前記断接機構が構成される
ことを特徴としている。この特徴によれば、断接機構を
遮断すべく内歯ギヤを解放状態に保持する間に、入力軸
に連動する遊星ギヤの回転によりクラッチ装置内部の貯
溜潤滑油が少なからず攪拌されても、出力軸側のキャリ
アの連れ回りが確実に阻止される。
【0008】更に請求項3の発明は、請求項1又は2の
発明の上記特徴に加えて、クラッチ操作部材が断接機構
を遮断する操作位置にある時に出力軸又はそれと一体的
に回転する部材に係合してその回転を規制するストッパ
部材をクラッチ操作部材に連結支持し、そのストッパ部
材により前記回転規制手段を構成したことを特徴として
おり、この特徴によれば、極めて簡単な構成で前記連れ
回り防止効果が達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。この実施例は、バーチカルエンジン搭載の手押
し式の小型耕耘機Mにおけるロータリ作業爪の回転駆動
系に本発明クラッチ装置Cを適用した一例を示してい
る。
【0010】添付図面は、本発明クラッチ装置の一実施
例を示すものであって、特に図1は、そのクラッチ遮断
状態を示す平断面図(図2の1−1線断面図)、図2は
図1の2−2線断面図、図3は図1の3矢視部拡大図、
図4は、クラッチ接続状態を示す、図3に対応した図で
ある。
【0011】図1〜図3においてクラッチ装置Cは、エ
ンジンEの鉛直なクランク軸1と、耕耘用のロータリ作
業爪(図示せず)に連動連結され且つクランク軸1と同
一軸線上に配置された回転軸2との間に、その間の駆動
力伝達を任意に行うべく介装される。
【0012】このクラッチ装置Cは、エンジンEの下部
に着脱可能に結合されたクラッチケース3と、そのクラ
ッチケース3内部に設けられてクランク軸1(入力軸)
及び回転軸2(出力軸)間を接続・遮断し得る断接機構
Aと、その断接機構Aを接続状態と遮断状態とに選択的
に切換操作するためのクラッチ操作部材4とを備えてい
る。
【0013】前記クラッチケース3は、上,下部ケース
半体3U ,3L の開口端縁相互を着脱可能に且つ油密に
結合して上下二つ割りに構成される。その下部ケース半
体3 L には、上下方向に延びる前記回転軸2が回転自在
に嵌挿支持されており、その回転軸2の上端部は、上部
ケース半体3U を通して下方に延びるクランク軸1の下
端部に間隔をおいて対向している。
【0014】前記断接機構Aは、クランク軸1の下端部
外周に一体に形成した太陽ギヤ5、回転軸2の上端部に
同心上に且つ一体的に回転し得るように連結したキャリ
アとしてのドライブプレート6、このドライブプレート
6上にその周方向に等間隔をおいて回転自在に支持され
て太陽ギヤ5と噛合する複数個の遊星ギヤ7、並びにそ
れら遊星ギヤ7に噛合する内歯ギヤ8tからなる遊星歯
車機構Gpと、その内歯ギヤ8tを前記クラッチ操作部
材4に対する入力操作により固定状態と解放状態とに切
換可能な切換機構Bとより構成される。前記内歯ギヤ8
tは、横断面L字状のリング状クラッチ体8の内周部に
一体に形成されており、このクラッチ体8は、上,下部
ケース半体3U ,3L 間に回転自在に支持される。
【0015】前記切換機構Bとしては、従来周知の内部
拡張式ドラムブレーキ機構と基本的に同じ構造のブレー
キ機構が用いられる。即ちその切換機構Bは、前記クラ
ッチ体8の外周部に一体に形成した円筒部8dと、上部
ケース半体3U に基端部が支持軸15を介して開閉揺動
可能に支持され該円筒部8の内周面に沿って弓形に延び
る一対のクラッチシュー91 ,92 と、その両クラッチ
シュー91 ,92 を閉じ側、即ち縮径させる側に常時付
勢する戻しばね10とを備えており、各クラッチシュー
1 ,92 には、それらシュー91 ,92 の開閉揺動に
より前記円筒部8dの内周面に接離し得る摩擦材9
1 ,9a2 が固着される。
【0016】各クラッチシュー91 ,92 の先部近くに
おいて上部ケース半体3U には、軸状のクラッチ操作部
材4が回転自在に貫通支持される。このクラッチ操作部
材4の内端部には横断面略方形のカム軸部4cが一体的
に結合され、このカム軸部4cは、両クラッチシュー9
1 ,92 の相対向する先端部間に、前記戻しばね10の
ばね力を以て弾力的に挟持される。またそのクラッチ操
作部材4の外端部には、耕耘機Mの適所に設けた手動式
の操作系12が連動連結されている。
【0017】そしてこの操作系12が入力操作されない
状態では、戻しばね10のばね力によりクラッチ操作部
材4が図3に示すような第1の操作位置にあり、縮径側
にばね付勢された両クラッチシュー91 ,92 がクラッ
チ体8の円筒部8dより離間してクラッチ体8(内歯8
t)の自由な回転を許容している。従って、エンジンE
の運転状態ではクランク軸1より太陽ギヤ5を介して遊
星ギヤ7やクラッチ体8に回転力が伝えられるが、該ク
ラッチ体8の空転により、ドライブプレート6側(従っ
て回転軸2側)には回転力が伝わらず、断接機構Aは遮
断状態に置かれる。
【0018】また耕耘機Mの操作者が前記戻しばね10
のばね力に抗して操作系12を操作してクラッチ操作部
材4を第2の操作位置(図4)まで回転駆動させると、
該部材4に追従回転するカム軸部4cの角変位に応じて
両クラッチシュー91 ,92を開き側、即ち拡径側に変
位させて、各シュー91 ,92 の摩擦材9a1 ,9a 2
をクラッチ体8の円筒部8d内周に密接させる。これに
よりクラッチ体8(内歯8t)がクラッチケース3に対
し固定されるため、クランク軸1に連動回転する各遊星
ギヤ7は固定状態の内歯8t上を転がり、その回転力が
ドライブプレート6側(従って回転軸2側)に伝えられ
るから、断接機構Aが接続状態となり、この状態ではク
ランク軸1の回転が減速されつつ回転軸2に伝達され
る。
【0019】このように操作系12に対する手動の入力
操作によりクラッチ操作部材4を第1・第2の操作位置
に切換え操作してクラッチ体8の回転を許容・規制する
ことで断接機構Aの遮断・接続状態を任意選択的に切換
えることができる。
【0020】出力軸としての回転軸2と、クラッチ操作
部材4との間には、断接機構Aが遮断状態にある時にだ
け回転軸2の回転を阻止する回転規制手段Sが設けられ
る。この回転規制手段として図示例では、クラッチ操作
部材4が断接機構Aを遮断する第1の操作位置にある時
にだけ、回転軸2と一体的に回転する部材14に係合し
てその回転を規制するアーム状の金属板製ストッパ部材
Sが使用される。このストッパ部材Sは、その基端部が
クラッチ操作部材4のカム軸4cの先端部に嵌合固定さ
れていて、クラッチ操作部材4が断接機構Aを接続する
第2の操作位置にある時には前記部材14との係合を解
除されてその回転を許容する。
【0021】前記回転軸2と一体的に回転する部材とし
て、図示例ではドライブプレート6上の各遊星ギヤ7の
回転支軸13に係合固定した円環状のリング板14が用
いられる。そのリング板14の外周面には前記ストッパ
部材Sの先端面rが接離可能に係合され、その先端面r
は、リング板14の外周面と略同一の曲率の凹状円弧面
に形成される。
【0022】そしてクラッチ操作部材4が前述のように
断接機構Aを遮断する第1の操作位置(図3の位置)に
ある状態では、該部材4のカム軸部4cは、前述のよう
に両クラッチシュー91 ,92 の先端部間に弾力的に挟
持されていて、その一対の外周扁平面が各クラッチシュ
ー91 ,92 の扁平な先端面に対し僅かに傾斜してい
る。そのため、カム軸部4cは、ストッパ部材Sをリン
グ板14外周に圧接させる方向の回転力を、戻しばね1
0よりクラッチシュー91 ,92 を介して受けており、
これにより、そのストッパ部材Sの先端面rがリング板
14の外周面に圧接して該板14の回転を阻止する。
【0023】次に前記実施例の作用を説明する。エンジ
ンEの運転状態において、クラッチ装置Cの操作系14
が入力操作されずクラッチ操作部材4が第1の操作位置
(図3)にある場合には、前述のように断接機構Aは、
遮断状態に置かれる。この遮断状態の間、クラッチケー
ス3内部では入力側要素(即ち遊星ギヤ7やクラッチ体
8)の回転に伴う潤滑油の攪拌に因り、出力側要素たる
ドライブプレート6が少なからず回転力を受ける。
【0024】しかしながら斯かる遮断状態で、クラッチ
操作部材4と実質的に一体のストッパ部材Sの先端面r
がリング板14の外周面に圧接(即ち摩擦結合)してい
て同板14、従ってドライブプレート6や回転軸2の回
転を規制している。このため、クラッチケース3内部の
前記潤滑油攪拌によってドライブプレート6(延いては
回転軸2)が連れ回るのを上記ストッパ部材Sによって
阻止できるため、エンジンEの出力は、図示しないロー
タリ作業爪に全く伝達されない。特に耕耘機Mがロータ
リ作業爪とは別軸の前輪を併設したタイプのものにおい
ては、その前輪を中心に耕耘機の後半部(ロータリ部)
を若干持ち上げるようにして枕地等で旋回作業を行うよ
うな場合でも、地面より浮き上がった(従って無負荷状
態となった)ロータリ作業爪が前記連れ回りにより回転
することが回避される。
【0025】またこのような遮断状態よりクラッチ装置
Cの操作系14を入力操作してクラッチ操作部材4を第
2の操作位置(図4)に回転操作すれば、前述のように
断接機構Aは接続状態となり、この間、エンジンEの出
力は、遊星歯車機構Gpにおいて減速されながら回転軸
2側(従ってロータリ作業爪)へ伝達される。このよう
な接続状態において、クラッチ操作部材4と実質的に一
体のストッパ部材Sはリング板14の外周より離れるた
め、ドライブプレート6、延いては回転軸2の回転が許
容され、従ってストッパ部材Sを特設してもクラッチ装
置Cの本来的な接続作動に何等支障を及ぼすことはな
い。
【0026】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば、前記実
施例では、クラッチ操作部材4が断接機構Aを遮断する
操作位置にある時に回転規制手段としてのストッパ部材
Sを、出力軸(回転軸2)と一体的に回転する部材(リ
ング板14)に係合してその回転を規制するようにした
が、本発明ではストッパ部材Sを出力軸(回転軸2)自
体に直接係合させてその回転を規制するようにしてもよ
い。また前記実施例では、出力軸(回転軸2)又はそれ
と一体的に回転する部材(リング板14)にストッパ部
材Sを圧接させる力をクラッチシュー9 1 ,92 の戻し
ばね10から得ているが、本発明では、操作系12又は
クラッチ操作部材4に、該操作系12又はクラッチ操作
部材4のための戻しばねを連結して、このばねから前記
圧接力を得るようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
断接機構が遮断状態に保持される間、クラッチ装置内部
において入力側要素の回転に伴い潤滑油攪拌が生じても
出力側要素(延いては出力軸)の連れ回りを回転規制手
段により確実に防止することができるので、クラッチ操
作部材を遮断操作した時には常に確実なクラッチ遮断状
態が得られ、出力軸に連なる作業部材の無用な動きを回
避することができる。また上記回転規制手段は、断接機
構が接続状態に切換えられた場合には出力軸の回転を許
容するので、クラッチの本来的な接続作動に支障を及ぼ
す恐れはない。
【0028】また請求項2の発明によれば、入,出力軸
間に介装した遊星歯車機構の遊星ギヤに噛合する内歯ギ
ヤを、固定状態と解放状態とに切換えるようにしたクラ
ッチ装置において、その断接機構を遮断すべく内歯ギヤ
を解放状態に保持する間に、入力軸に連動する遊星ギヤ
の回転によりクラッチ装置内部の貯溜潤滑油が少なから
ず攪拌されても、出力軸側のキャリアが連れ回りを起こ
すのを確実に防止することができる。
【0029】更に請求項3の発明によれば、クラッチ遮
断操作時に出力軸又はそれと一体的に回転する部材に係
合してその回転を規制するストッパ部材をクラッチ操作
部材に連結支持しただけの簡単な構成により、前記回転
規制手段が得られるので、装置の構成簡素化が図られ、
従ってコストの節減に寄与することができ、またメンテ
ナンス作業性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(クラッチ遮断状態)を示す
平断面図(図2の1−1線断面図)
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3矢視部拡大図
【図4】クラッチ接続状態を示す、図3に対応した図
【符号の説明】
1・・・・入力軸としてのクランク軸 2・・・・出力軸としての回転軸 4・・・・クラッチ操作部材 5・・・・太陽ギヤ 6・・・・キャリアとしてのドライブプレート 7・・・・遊星ギヤ 8t・・・内歯ギヤ 14・・・出力軸と一体に回転する部材としてのリング
板 A・・・・断接機構 B・・・・切換機構 C・・・・クラッチ装置 S・・・・回転規制手段としてのストッパ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸(1)および出力軸(2)間に、
    その間を接続・遮断し得る断接機構(A)を介装し、そ
    の断接機構(A)に関連して設けたクラッチ操作部材
    (4)に対する入力操作により、該断接機構(A)を接
    続状態と遮断状態とに選択的に切換操作できるようにし
    たクラッチ装置において、 前記出力軸(2)とクラッチ操作部材(4)との間に、
    前記断接機構(A)が接続状態にある時に出力軸(2)
    の回転を許容するが同機構(A)が遮断状態にある時に
    は出力軸(2)の回転を阻止する回転規制手段(S)を
    設けたことを特徴とする、クラッチ装置における出力軸
    の連れ回り防止装置。
  2. 【請求項2】 入力軸(1)に太陽ギヤ(5)を、また
    出力軸(2)にキャリア(6)をそれぞれ連結した遊星
    歯車機構(Gp)と、その遊星歯車機構(Gp)の遊星
    ギヤ(7)に噛合する内歯ギヤ(8t)を前記クラッチ
    操作部材(4)に対する入力操作により固定状態と解放
    状態とに切換可能な切換機構(B)とより前記断接機構
    (A)が構成されることを特徴とする、請求項1に記載
    のクラッチ装置における出力軸の連れ回り防止装置。
  3. 【請求項3】 クラッチ操作部材(4)が断接機構
    (A)を遮断する操作位置にある時に出力軸(2)又は
    それと一体的に回転する部材(14)に係合してその回
    転を規制するストッパ部材(S)をクラッチ操作部材
    (4)に連結支持し、該ストッパ部材(S)により前記
    回転規制手段を構成したことを特徴とする、請求項1又
    は2に記載のクラッチ装置における出力軸の連れ回り防
    止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100981126B1 (ko) 2003-01-17 2010-09-10 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 동력전달장치
JP5687379B1 (ja) * 2014-06-05 2015-03-18 ボルツ株式会社 多段式圧造成形機
TWI715603B (zh) * 2015-08-03 2021-01-11 義大利商比雅久股份有限公司 同步器

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