JPH1136928A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH1136928A
JPH1136928A JP9194613A JP19461397A JPH1136928A JP H1136928 A JPH1136928 A JP H1136928A JP 9194613 A JP9194613 A JP 9194613A JP 19461397 A JP19461397 A JP 19461397A JP H1136928 A JPH1136928 A JP H1136928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキ戻し時にバキュームサーボ内の負圧が
落ち込むことを抑止し、次のブレーキ操作までに負圧が
確保できるようにする。 【解決手段】ブレーキペダルの踏み込み時に(S6)、
エンジンの吸入負圧(S7〜S9)とブレーキストロー
ク量(S10)とバキュームサーボ内の負圧(S1)とに
基づいて、ブレーキ戻し操作時におけるバキュームサー
ボ内の負圧を推定する(S11)。前記推定した戻し操作
時の負圧が閾値を下回るときには(S12)、予め成層燃
焼から均質燃焼に切り換える(S13,S14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ブレーキ装
置に関し、詳しくは、均質燃焼と成層燃焼とに燃焼状態
が切り換えられるエンジンが搭載される車両に備えら
れ、エンジンの吸入負圧を倍力源とする倍力装置を備え
た車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの吸入負圧を倍力源
とする倍力装置(バキュームサーボ)を備えた車両用ブ
レーキ装置が知られている。一方、車両用のエンジンに
おいて、シリンダ内に均質の混合気を形成させて均質燃
焼を行わせる均質燃焼方式と、点火栓の周囲に濃い混合
気を形成させて成層燃焼を行わせる成層燃焼方式とを運
転条件に応じて切り換える直噴式ガソリンエンジンが知
られている(特開昭59−37236号公報等参照)。
【0003】ここで、前記成層燃焼時には、スロットル
弁をより開けて空気を均質燃焼時以上に取り込む必要が
あるが、これによって、エンジンの吸入負圧が減少(大
気圧に近づく方向への変化)するため、前記倍力装置
(バキュームサーボ)に均質燃焼時ほどの負圧を確保で
きなくなってしまうという問題が生じる。そこで、倍力
装置(バキュームサーボ)内の負圧をセンサで検出し
て、該負圧が閾値よりも下回るときに、成層燃焼から均
質燃焼に強制的に切り換えることで、エンジンの吸入負
圧を増大させ、以て、倍力装置(バキュームサーボ)に
供給される負圧を増大させる構成の装置が提案されてい
る(特開平8−164840号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように倍力装置内の負圧が閾値を下回っていることが検
出されてから、成層燃焼から均質燃焼に切り換える構成
であると、実際に倍力装置内の負圧が閾値を上回るよう
になるまでの応答遅れが大きく、特に、倍力装置内の負
圧がブレーキ戻し時に閾値以下に低下したときには、前
記応答遅れの間に次のブレーキ操作が行われると、大き
な踏力が要求されるようになってしまうという問題があ
った。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、ブレーキ戻し時の負圧低下を抑制できるようにし
て、次のブレーキ操作が行われる前に倍力装置内に負圧
が確保できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、均質燃焼と成層燃焼とに燃焼状態が切り換えら
れるエンジンが搭載される車両において、前記エンジン
の吸入負圧を倍力源とする倍力装置を備えた車両用ブレ
ーキ装置であって、ブレーキペダルの踏み操作時の状態
に基づいてブレーキを戻したときの前記倍力装置内の負
圧を推定し、該推定した負圧が閾値を下回るときに、予
め成層燃焼から均質燃焼への強制的な切り換えを行う構
成とした。
【0007】かかる構成によると、ブレーキペダルの踏
み操作が行われると、そのときの状態(戻し操作時の負
圧に関与する状態)に基づいて、戻し操作時における倍
力装置内の負圧が推定される。負圧の検出結果に基づい
て燃焼状態の切り換えを行わせる場合には、倍力装置内
の負圧が閾値を下回っているときに成層燃焼から均質燃
焼への切り換え(成層燃焼の禁止)を行わせるが、前記
予測した戻し操作時の負圧が閾値を下回るときには、た
とえ現状の負圧が閾値を上回っていても、戻し操作時の
負圧低下に対応すべく、予め成層燃焼から均質燃焼への
切り換えを行わせる。
【0008】請求項2記載の発明では、エンジンの吸入
負圧,倍力装置内の負圧及びブレーキストローク量を、
ブレーキペダルの踏み操作時の状態として検出し、該検
出されたエンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及びブ
レーキストローク量に基づいて、ブレーキを戻したとき
の前記倍力装置内の負圧を推定する構成とした。かかる
構成によると、ブレーキの踏み操作が行われると、その
ときのエンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧,ブレー
キストロークがそれぞれ検出され、これらに基づいてブ
レーキ戻し操作時の倍力装置内の負圧が推定される。
【0009】請求項3記載の発明では、ブレーキペダル
の踏み増しが行われたときに、前記負圧の推定をやり直
す構成とした。かかる構成によると、ブレーキペダル踏
み込み時のストローク量に対して、踏み増しによってス
トローク量が増大変化したときには、該増大変化によっ
て戻し時の負圧も変化することになるので、あらためて
戻し時の負圧の推定を行わせ、踏み込み時の推定結果か
らは、戻し時に負圧が閾値を下回ることがないと判断さ
れた場合であっても、踏み増しに伴う新たな推定結果が
閾値を下回るときには、均質燃焼への切り換えを行わせ
る。
【0010】請求項4記載の発明は、均質燃焼と成層燃
焼とに燃焼状態が切り換えられるエンジンが搭載される
車両において、前記エンジンの吸入負圧を倍力源とする
倍力装置を備えた車両用ブレーキ装置であって、図1に
示すように構成される。図1において、倍力負圧検出手
段は前記倍力装置内の負圧を検出し、吸入負圧検出手段
はエンジンの吸入負圧を検出し、ストローク量検出手段
はブレーキのストローク量を検出する。
【0011】ここで、戻し時負圧推定手段は、ブレーキ
ペダルの踏み操作時に、前記検出されたエンジンの吸入
負圧,倍力装置内の負圧及びブレーキストローク量に基
づいて、ブレーキを戻したときの前記倍力装置内の負圧
を推定する。そして、戻し時燃焼切り換え手段は、戻し
時負圧推定手段で推定された負圧が閾値を下回るとき
に、予め成層燃焼から均質燃焼への強制的な切り換えを
行わせる。
【0012】かかる構成によると、ブレーキの踏み込み
時に、エンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及びブレ
ーキストローク量をそれぞれ検出し、これらに基づいて
ブレーキの戻し操作が行われたときの倍力装置内の負圧
を推定する。この推定した負圧が閾値を下回るときに
は、実際に戻し操作が行われて負圧が閾値を下回る前
に、予め成層燃焼から均質燃焼への切り換えを行う。
【0013】請求項5記載の発明では、前記戻し時負圧
推定手段が、ブレーキペダルの踏み増しが行われたとき
に、前記負圧の推定をやり直す構成とした。かかる構成
によると、ブレーキ踏み操作時に戻し操作時の負圧が推
定された後で、ブレーキペダルの踏み増し(ブレーキス
トロークの増大)が行われると、戻し時負圧推定手段
が、再度、エンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及び
ブレーキストローク量に基づく負圧の推定を行う。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、ブレーキ
踏み操作時に予め戻し操作時における倍力装置内の負圧
を推定し、戻し操作に伴って負圧が閾値を下回るように
なると予測されるときに、予め成層燃焼から均質燃焼に
切り換えてエンジン吸入負圧を増大させるので、ブレー
キの戻し操作時における負圧の低下を抑止して、負圧の
早期回復を図ることができ、以て、次回のブレーキ操作
前に倍力装置の負圧を確保しておくことができるという
効果がある。
【0015】請求項2記載の発明によると、ブレーキ戻
し時における倍力装置内の負圧を、踏み操作時における
エンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及びブレーキス
トローク量に基づいて精度良く推定できるという効果が
ある。請求項3記載の発明によると、ブレーキペダルの
踏み増しが行われた場合に、ブレーキ戻し時の負圧推定
をやり直すので、踏み増しが行われても、ブレーキ戻し
時の負圧の推定精度を維持できるという効果がある。
【0016】請求項4記載の発明によると、ブレーキ踏
み操作時に、戻し操作時における倍力装置内の負圧をエ
ンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及びブレーキスト
ローク量に基づいて推定し、戻し操作に伴って負圧が閾
値を下回るようになると予測されるときに、予め成層燃
焼から均質燃焼に切り換えてエンジン吸入負圧を増大さ
せるので、ブレーキの戻し操作時における負圧の低下を
精度良く推定して、予め均質燃焼に切り換え、次回のブ
レーキ操作前に倍力装置の負圧を確保しておくことがで
きるという効果がある。
【0017】請求項5記載の発明によると、ブレーキペ
ダルの踏み増しが行われた場合に、ブレーキ戻し時の負
圧推定がやり直されるので、踏み増しが行われても、ブ
レーキ戻し時の負圧の推定精度を維持できるという効果
がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図2は、実施の形態における車両用エンジン及び
ブレーキ装置のシステム構成を示す図である。エンジン
1には、エアクリーナ2で濾過された空気が、電制式の
スロットル弁(吸気絞り弁)3で計量され、吸気弁4を
介してシリンダ内に吸引される。
【0019】エンジン1の各気筒には、燃焼室内に直接
燃料(ガソリン)を噴射する電磁式の燃料噴射弁5がそ
れぞれに設けられ、該燃料噴射弁5から噴射された燃料
によってシリンダ内に混合気が形成される。シリンダ内
の混合気は、点火栓6による火花点火によって着火燃焼
し、燃焼排気は、排気弁7を介して排出され、触媒8で
浄化された後大気中に放出される。
【0020】本実施の形態におけるエンジン1は、上記
構成により直噴式火花点火機関(直噴式ガソリン機関)
を構成する。スロットル弁3下流側の吸気管には、シリ
ンダ内にスワールを発生させるべく吸気管における吸気
の流れを制御するスワール制御弁9が備えられており、
このスワール制御弁9は図示しないアクチュエータによ
って開閉駆動される。
【0021】マイクロコンピュータを内蔵したコントロ
ールユニット10は、各種センサからの検出信号に基づく
演算処理によって、燃料噴射量/時期,点火時期,スロ
ットル弁開度を電子制御する。前記各種センサとして
は、クランク角信号を出力するクランク角センサ11、ア
クセルペダル12の踏み込み量を検出するアクセル開度セ
ンサ13,車両の走行速度(以下、車速という)を検出す
る車速センサ14,エンジン1の吸入空気量を検出するエ
アフローメータ15,スロットル弁3の開度を検出するス
ロットルセンサ16等が設けられている。
【0022】前記コントロールユニット10は、前記燃料
噴射弁5による燃料噴射制御において、吸気行程中に燃
料を噴射させることで燃料を拡散させ、シリンダ内に均
質の混合気を形成させて均質燃焼を行わせる均質燃焼方
式と、圧縮行程中に噴射を行わせることで層状給気を行
って点火栓6の周囲に濃い混合気を形成させ、成層燃焼
を行わせる成層燃焼方式とを運転条件に応じて切り換え
るようになっている。
【0023】また、本実施の形態における車両には、エ
ンジン1の吸入負圧を倍力源とするバキュームサーボ
(倍力装置)21aをブレーキペダル24とマスタシリンダ
21bとの間に設けてなるマスターバック21を備えたブレ
ーキ装置が設けられており、前記バキュームサーボ21a
にエンジンの吸入負圧を導入させる配管22は、前記スワ
ール制御弁9下流側の吸気管に接続されている。
【0024】スワール制御弁9の閉制御時には、スロッ
トル弁3の直下よりもスワール制御弁9下流側の負圧が
より高くなるから、スロットル弁3下流側でスワール制
御弁9上流側の吸気管に前記配管22を接続させる構成に
比べて、より高い負圧を前記バキュームサーボ21aに導
入させることが可能である。尚、前記配管22をスロット
ル弁3下流側でかつスワール制御弁9の上流側に接続さ
せる構成であっても良い。
【0025】前記配管22の途中には、機械式の1方向弁
(チェックバルブ)23が介装されており、バキュームサ
ーボ21a側の負圧がエンジン1の吸入負圧よりも低い
(大気圧に近い)ときに前記1方向弁23が開いて倍力源
としての負圧の導入が行われる一方、バキュームサーボ
21a側の負圧がエンジン1の吸入負圧よりも大きいとき
には、前記1方向弁23が閉じてバキュームサーボ21a内
に負圧が閉じ込められるようになっている。
【0026】ブレーキペダル24には、該ブレーキペダル
24の踏み操作時にONとなるブレーキスイッチ25が付設
されており、このブレーキスイッチ25からの信号は、前
記コントロールユニット10に入力されるようになってい
る。また、前記マスターバック21には、バキュームサー
ボ21a内の負圧を検出する負圧センサ26(倍力負圧検出
手段)と、ブレーキストローク量を検出するストローク
センサ27(ストローク量検出手段)が設けられており、
この負圧センサ26,ストロークセンサ27からの信号も前
記コントロールユニット10に入力される。
【0027】上記のように、本実施の形態におけるブレ
ーキ装置には、エンジン1の吸入負圧を倍力源とするバ
キュームサーボ21aが備えられているが、超希薄空燃比
で燃焼を行わせる成層燃焼時には、均質燃焼時に比べて
スロットル弁3を開けて空気をより多く取り込む必要が
あるため、均質燃焼に比べてバキュームサーボ21aの倍
力源となる吸入負圧が一般的に小さくなってしまう。そ
こで、コントロールユニット10は、負圧センサ26で検出
される負圧が閾値(許容最小値)を下回るときには、成
層燃焼から均質燃焼へ強制的に切り換えて(成層燃焼を
禁止して)、前記バキュームサーボ21a内の負圧が確保
されるようにする。
【0028】更に、前記切り換え制御に対する負圧回復
の応答遅れに対処すべく、図3のフローチャートに示す
ようにして負圧確保のための燃焼切り換えを実行するよ
うになっている。図3のフローチャートにおいて、ステ
ップ1(図中にはS1と記してある。以下同様)では、
負圧センサ26で検出されたバキュームサーボ21a内の負
圧を読み込む。
【0029】ステップ2では、前記読み込んだバキュー
ムサーボ21a内の負圧と、閾値とを比較し、バキューム
サーボ21a内の負圧が閾値を下回るときには、成層燃焼
を禁止し、成層燃焼中であれば均質燃焼への強制的な切
り換えを行う。一方、バキュームサーボ21a内の負圧が
閾値以上であれば、ステップ4へ進み成層燃焼を許可
し、運転条件に応じて通常に成層燃焼と均質燃焼との切
り換えを行わせる。
【0030】次のステップ5では、成層燃焼状態である
か否かを判別し、成層燃焼中であれば、ステップ6へ進
み、ブレーキスイッチ25のOFF→ON切り換えの判別
によって、ブレーキペダル24の踏み込み時を検出する。
ブレーキペダルのの踏み込み時であるときには、ステッ
プ7へ進み、エアフローメータ15で検出されたエンジン
1の吸入空気量を読み込み、次のステップ8では、スロ
ットルセンサ16で検出されたスロットル弁(吸気絞り
弁)3の開度を読み込む。
【0031】そして、ステップ9では、前記ステップ
7,8で読み込んだ吸入空気量,スロットル弁開度に基
づいて、エンジンの吸入負圧を演算する(吸入負圧検出
手段)。尚、吸入負圧を検出するセンサを設けて、直接
的にエンジンの吸入負圧を検出する構成としても良い。
ステップ10では、ストロークセンサ27で検出されたブレ
ーキストローク量を読み込む。
【0032】ステップ11では、前記ステップ1で読み込
んだバキュームサーボ21a内の負圧,前記ステップ9で
演算したエンジンの吸入負圧,ステップ10で読み込んだ
ブレーキストローク量に基づいて、ブレーキペダル24を
戻したときのバキュームサーボ21a内の負圧を予測演算
する(戻し時負圧推定手段)。ステップ12では、前記予
測したブレーキ戻し時のバキュームサーボ21a内の負圧
と、前記閾値とを比較する。
【0033】ここで、前記予測したブレーキ戻し時のバ
キュームサーボ21a内の負圧が閾値下回るときには、ス
テップ13へ進み、成層燃焼から均質燃焼への強制的な切
り換え(成層燃焼の禁止)を行わせる(戻し時燃焼切り
換え手段)。即ち、現時点(ブレーキ踏み込み時)の負
圧が閾値以上であっても、前記戻し時における負圧が閾
値を下回ると予測されるときには、予め成層燃焼を禁止
して均質燃焼に切り換えておくものである。
【0034】そして、戻し時の予測負圧に基づいて成層
燃焼を禁止した場合には、実際に戻し操作が行われるま
で、そのときの負圧とは無関係に均質燃焼状態を保持さ
せるべく、ステップ14へ進み、ブレーキスイッチ25のO
N→OFF切り換えによってブレーキ戻し操作が検出さ
れるまで、強制的な均質燃焼状態を保持させる。一方、
ステップ12で、前記予測したブレーキ戻し時のバキュー
ムサーボ21a内の負圧が閾値以上であると判別されたと
きには、ステップ15へ進み、成層燃焼を許可する。
【0035】また、上記のように、ブレーキ踏み込み操
作時に予測したブレーキ戻し時のバキュームサーボ21a
内の負圧が閾値以上であっても、ステップ16でブレーキ
作動中であると判別され、次のステップ17でブレーキの
踏み増し(ブレーキストローク量の増大)が検出される
と、ステップ7以降へ進むことで、再度、戻し時の負圧
を予測する。そして、予測した戻し時の負圧が閾値を下
回るときには、踏み増し時から均質燃焼に切り換え、戻
し操作時の負圧低下に備えるようにする。
【0036】ステップ13,14の機能によって戻し操作に
先立って均質燃焼に切り換えた場合には、ブレーキ戻し
操作後にそのときのバキュームサーボ内の負圧が閾値以
上であると判別されるまで均質燃焼状態(成層禁止状
態)を保持させ、負圧が閾値以上であるとステップ2で
判別されてステップ4へ進んだときに、成層燃焼を許可
する。
【0037】このように、ブレーキ戻し時のバキューム
サーボ21a内の負圧をブレーキ踏み操作時に予測し、該
予測した負圧が閾値を下回るときには、予め成層燃焼を
禁止して均質燃焼に切り換えることで、ブレーキ戻し操
作に伴ってバキュームサーボ21a内の負圧が落ち込むこ
とを抑止でき、以て、次のブレーキ操作前に必要な負圧
を確保しておくことが可能となる(図4参照)。
【0038】ブレーキ戻し操作に伴ってバキュームサー
ボ21a内の負圧が閾値を下回るようになってから均質燃
焼に切り換えたのでは、応答遅れによって負圧の回復が
遅れることになるが、上記のように戻し時に負圧が閾値
を下回ることを予測して予め均質燃焼に切り換える構成
であれば、戻し操作に伴う負圧の落ち込み(大気圧に近
づく方向への変化)を抑止して、負圧の回復を早めるこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項4記載の発明にかかる車両用ブレーキ装
置の基本構成を示すブロック図。
【図2】実施の形態におけるエンジン及びブレーキ装置
を示すシステム構成図。
【図3】実施の形態における負圧確保のための燃焼切り
換え制御を示すフローチャート。
【図4】実施の形態における燃焼切り換え制御の様子を
示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 3 スロットル弁 4 吸気弁 5 燃料噴射弁 6 点火栓 7 排気弁 8 触媒 9 スワール制御弁 10 コントロールユニット 11 クランク角センサ 12 アクセルペダル 13 アクセル開度センサ 14 車速センサ 15 エアフローメータ 16 スロットルセンサ 21 マスターバック 21a バキュームサーボ 21b マスタシリンダ 22 配管 23 1方向弁 24 ブレーキペダル 25 ブレーキスイッチ 26 負圧センサ 27 ストロークセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】均質燃焼と成層燃焼とに燃焼状態が切り換
    えられるエンジンが搭載される車両において、前記エン
    ジンの吸入負圧を倍力源とする倍力装置を備えた車両用
    ブレーキ装置であって、 ブレーキペダルの踏み操作時の状態に基づいてブレーキ
    を戻したときの前記倍力装置内の負圧を推定し、該推定
    した負圧が閾値を下回るときに、予め成層燃焼から均質
    燃焼への強制的な切り換えを行うことを特徴とする車両
    用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】エンジンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及
    びブレーキストローク量を、ブレーキペダルの踏み操作
    時の状態として検出し、該検出されたエンジンの吸入負
    圧,倍力装置内の負圧及びブレーキストローク量に基づ
    いて、ブレーキを戻したときの前記倍力装置内の負圧を
    推定することを特徴とする請求項1記載の車両用ブレー
    キ装置。
  3. 【請求項3】ブレーキペダルの踏み増しが行われたとき
    に、前記負圧の推定をやり直すことを特徴とする請求項
    2記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】均質燃焼と成層燃焼とに燃焼状態が切り換
    えられるエンジンが搭載される車両において、前記エン
    ジンの吸入負圧を倍力源とする倍力装置を備えた車両用
    ブレーキ装置であって、 前記倍力装置内の負圧を検出する倍力負圧検出手段と、 エンジンの吸入負圧を検出する吸入負圧検出手段と、 ブレーキのストローク量を検出するストローク量検出手
    段と、 ブレーキペダルの踏み操作時に、前記検出されたエンジ
    ンの吸入負圧,倍力装置内の負圧及びブレーキストロー
    ク量に基づいて、ブレーキを戻したときの前記倍力装置
    内の負圧を推定する戻し時負圧推定手段と、 該戻し時負圧推定手段で推定された負圧が閾値を下回る
    ときに、予め成層燃焼から均質燃焼への強制的な切り換
    えを行わせる戻し時燃焼切り換え手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする車両用ブレーキ装
    置。
  5. 【請求項5】前記戻し時負圧推定手段が、ブレーキペダ
    ルの踏み増しが行われたときに、前記負圧の推定をやり
    直すことを特徴とする請求項4記載の車両用ブレーキ装
    置。
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WO2007006453A1 (de) 2005-07-07 2007-01-18 Gm Global Technology Operations, Inc. Verfahren zur berechnung des unterdrucks im bremskraftverstärker eines fahrzeugs mit otto-motor
JP2010228556A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Toyota Motor Corp 負圧推定装置

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WO2007006453A1 (de) 2005-07-07 2007-01-18 Gm Global Technology Operations, Inc. Verfahren zur berechnung des unterdrucks im bremskraftverstärker eines fahrzeugs mit otto-motor
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