JPH1136443A - 架構のブレース構造 - Google Patents

架構のブレース構造

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JPH1136443A
JPH1136443A JP18833097A JP18833097A JPH1136443A JP H1136443 A JPH1136443 A JP H1136443A JP 18833097 A JP18833097 A JP 18833097A JP 18833097 A JP18833097 A JP 18833097A JP H1136443 A JPH1136443 A JP H1136443A
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JP
Japan
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brace
fixed
fastening member
insertion hole
connecting plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP18833097A
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English (en)
Inventor
Masao Tamada
正男 玉田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱や大梁に、ブレースの端部を容易に結合で
きるようにする。 【解決手段】 柱5と大梁6との間に補強用のブレース
7を配設した架構のブレース構造であって、管で形成し
たブレース7の端部11に、締付部材挿通孔を穿設した
ブレース側結合板15をブレース7の軸線に直交させて
固着し、ブレース7の端部近傍の管壁には切欠部12を
設け、柱5と大梁6の所要位置に固着したブラケット8
には、ブレース側結合板15の締付部材挿通孔に対応す
る所定位置に締付部材挿通孔を穿設した固定側結合板1
7を、ブレース側結合板15と平行になるように固着
し、ブレース側結合板15の締付部材挿通孔と固定側結
合板17の締付部材挿通孔とに亘って締付部材20を挿
通し、締付部材20の締め付けによりブレース側結合板
15と固定側結合板17とを連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ等を支持す
るための架構のブレース構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はボイラの一例を表すものであっ
て、図中、1はボイラ本体、2はボイラ本体1内へ燃料
を噴射して燃焼させるバーナであり、ボイラ本体1は、
鉄骨によって組まれた架構3に対して、多数の吊下部材
4により吊り下げられている。
【0003】前記架構3は、所要間隔をあけて立設され
る柱5と柱5との間に大梁6を掛け渡し、柱5と大梁6
との間に補強用のブレース7を斜めに配設してなる構成
を有している。
【0004】一般に、前記柱5及び大梁6には、通常、
H形鋼やI形鋼等の形鋼が用いられているが、補強用の
ブレース7に、H形鋼やI形鋼を用いると、これらの形
鋼は開放断面を有しており、同程度の肉厚を有する閉鎖
断面の鋼管等の管と比較した場合、剛性が低いため、所
望の強度を得るためには、肉厚を厚くしたりする必要が
あり、その分だけ重量増につながるという欠点があるの
で、補強用のブレース7には、鋼管等の管が用いられる
ようになっている。
【0005】従来、柱5や大梁6に、管で形成したブレ
ース7の端部を結合する場合には、図6に示すように、
柱5と大梁6の所要位置にブラケット8を溶接により固
着し、管状のブレース7の両端には、連結用プレート9
をブレース7の軸線の延長上に位置するように、溶接に
より一体に固着する。
【0006】そしてブラケット8の表面に連結用プレー
ト9を当て、ハイテンションボルト等の複数の締付部材
10を、ブラケット8及び連結用プレート9に予めそれ
ぞれ穿設されているボルト挿通孔(図示せず)に挿通
し、締付部材10をナット等で締め付けていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図6に示
す従来の構造では、ブレース7の長さの精度、並びに、
ブラケット8及び連結用プレート9にそれぞれ穿設する
ボルト挿通孔の位置の精度が厳密に要求されことになる
が、精度不良のために、柱5や大梁6にブレース7の端
部を結合する際に、前記ブラケット8と連結用プレート
9に穿設されたボルト挿通孔の位置が合わないために連
結できない場合があり、その場合にはガスでボルト挿通
孔を大きくしたり(品質上の問題がある)、リーマを通
して合わせる等の作業を行っているが、多大な努力と時
間を要していた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、柱や大
梁に、ブレースの端部を容易且つ確実に結合できるよう
にした架構のブレース構造を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所要間隔をあ
けて立設される柱と柱との間に大梁を掛け渡し、柱と大
梁との間に補強用のブレースを配設してなる架構のブレ
ース構造であって、管で形成したブレースの端部に、所
定位置に締付部材挿通孔を穿設したブレース側結合板を
ブレースの軸線に直交させて固着し、ブレースの端部近
傍の管壁には切欠部を設け、柱と大梁の所要位置に固着
したブラケットには、前記ブレース側結合板の締付部材
挿通孔に対応する所定位置に締付部材挿通孔を穿設した
固定側結合板を、ブレース側結合板と平行になるように
固着し、ブレース側結合板の締付部材挿通孔と固定側結
合板の締付部材挿通孔とに亘って締付部材を挿通し、該
締付部材の締め付けによりブレース側結合板と固定側結
合板とを連結したことを特徴とする架構のブレース構造
に係るもので、ブレースの軸線位置を調整してブレース
側結合板の締付部材挿通孔とに固定側結合板の締付部材
挿通孔の位置を合わせることにより締付部材を容易に挿
通することができ、ブレースの長さの寸法差は、締付部
材の締付位置の調整により対応することができる。
【0010】更に、管で形成したブレースの端部近傍と
ブレース側結合板とに固着した補強材を設けることによ
り、切欠部を設けたブレースの端部近傍の強度を維持さ
せることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しつつ説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態の一例を示す側
面図であって、鋼管等の管で形成したブレース7の端部
11近傍の管壁には、端部11に向けて開放状態になっ
ている四角形の切欠部12が形成されている。
【0013】この切欠部12は、図2の断面図に示すよ
うに、断面円形のブレース7の約90度の中心角に相当
する幅を持っていて、2つの切欠部12が、断面円形の
ブレース7の直径上で向き合う位置に設けられている。
【0014】ブレース7の端部11近傍の切欠部12の
内部には、ブレース7の軸線方向に延びる断面十字状の
補強材13が設けられていて、この補強材13の十字状
の先端部分は、切欠部12のブレース7の軸線方向に延
びている縁部の管壁に、図2に示すように溶接14等に
より固着されている。
【0015】上述したブレース7の端部11の端面及び
補強材13の端面には、図1、図3に示すブレース側結
合板15が、ブレース7の軸線に直交するように溶接等
により固着されている。
【0016】このブレース側結合板15には、ブレース
7の断面内に収まり、しかも補強材13に対し切欠部1
2の方向になるような所定位置に穿設された締付部材挿
通孔16が設けられている。
【0017】一方、柱5と大梁6の所要位置に固着され
ているブラケット8には、図1、図4に示すように固定
側結合板17が、ブレース側結合板15と平行になる向
きで、溶接等により固着されている。18は、ブラケッ
ト8と固定側結合板17とに亘って固着した補強リブで
ある。
【0018】そして固定側結合板17の所定位置には、
ブレース側結合板15の締付部材挿通孔16の位置と対
応するようにした締付部材挿通孔19が穿設されてい
る。
【0019】ブレース側結合板15の締付部材挿通孔1
6と固定側結合板17の締付部材挿通孔19には、次に
説明するように、ねじ杆等よりなる締付部材20を挿通
することができるようになっている。
【0020】次に、上述した装置の作用を説明する。
【0021】ねじ杆等の締付部材20の上端部に予め2
つのナット21,21(図1参照)を螺合し、この締付
部材20の下端を、固定側結合板17の締付部材挿通孔
19(図4参照)に上方から挿入し、固定側結合板17
の上面側に2つのナット21,21が重なった状態で接
し、締付部材20の上端は、重なっている2つのナット
21,21の上方に突出しないような状態にする。
【0022】次に、固定側結合板17に対し、ブレース
7の端部11の端面に固着されているブレース側結合板
15が向き合うようにブレース7の弾性を利用してブレ
ース7の軸線位置を調整し、ブレース側結合板15の締
付部材挿通孔16(図3参照)の中心位置を、固定側結
合板17の締付部材挿通孔19(図4参照)の中心位置
と一直線上に揃うようにした後、締付部材20に対する
ナット21,21の螺合位置を締付部材20の下方に変
えながら、締付部材20を図1の右上方に移動して締付
部材20の上部をブレース側結合板15の締付部材挿通
孔16に挿通する。
【0023】そして締付部材20の上端からはナット2
2を螺合し、締付部材20の下端からはナット23を螺
合して、固定側結合板17の締付部材挿通孔19とブレ
ース側結合板15の締付部材挿通孔16とに対して締付
部材20を挿通させた状態にする。この際の上端側のナ
ット22の螺合は、切欠部12から行うことができる。
【0024】次に、中間の2つのナット21,21がそ
れぞれ固定側結合板17の上面とブレース側結合板15
の下面とに強く接するように2つのナット21,21を
締め付け、締付部材20上端側のナット22を切欠部1
2から回してブレース側結合板15の上面に締め付け、
締付部材20下端側のナット23も回して固定側結合板
17の下面に締め付けると、ブレース7の端部11は、
ブレース側結合板15、締付部材20、固定側結合板1
7を介して、ブラケット8に固着された状態になる。
【0025】ブレース側結合板15の締付部材挿通孔1
6(図3参照)の位置と、固定側結合板17の締付部材
挿通孔19(図4参照)の位置とは、対応するようにな
っているので、締付部材挿通孔16,19に対して締付
部材20は簡単に挿通することができ、ブレース7の長
さの精度に誤差があっても、締付部材20に対するナッ
ト21,22,23の締付位置の調整により、対応する
ことが可能である。
【0026】図示した実施形態では、ブレース側結合板
15、固定側結合板17にそれぞれ2個ずつの締付部材
挿通孔16,19が穿設されているが、2個に限定され
るものでなく、1個でも3個以上でも、互いに対応する
位置に穿設すればよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、ブレースの軸線位置
を調整することにより、ブレース側結合板の締付部材挿
通孔と固定側結合板の締付部材挿通孔とに締付部材を容
易に挿通することができ、ブレースの長さの寸法差は、
締付部材の締付位置の調整により対応可能であり、ブレ
ース側結合板に対する締付部材の締め付けは切欠部から
可能であって、柱や大梁に、ブレースの端部を容易に結
合できる効果がある。
【0028】請求項2の発明は、補強材によって、切欠
部を設けたブレースの端部近傍の強度を維持できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す側面図であ
る。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1のIV−IV矢視図である。
【図5】従来例の全体概要構成図である。
【図6】図5の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
3 架構 5 柱 6 大梁 7 ブレース 8 ブラケット 11 端部 12 切欠部 13 補強材 15 ブレース側結合板 16 締付部材挿通孔 17 固定側結合板 19 締付部材挿通孔 20 締付部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要間隔をあけて立設される柱と柱との
    間に大梁を掛け渡し、柱と大梁との間に補強用のブレー
    スを配設してなる架構のブレース構造であって、管で形
    成したブレースの端部に、所定位置に締付部材挿通孔を
    穿設したブレース側結合板をブレースの軸線に直交させ
    て固着し、ブレースの端部近傍の管壁には切欠部を設
    け、柱と大梁の所要位置に固着したブラケットには、前
    記ブレース側結合板の締付部材挿通孔に対応する所定位
    置に締付部材挿通孔を穿設した固定側結合板を、ブレー
    ス側結合板と平行になるように固着し、ブレース側結合
    板の締付部材挿通孔と固定側結合板の締付部材挿通孔と
    に亘って締付部材を挿通し、該締付部材の締め付けによ
    りブレース側結合板と固定側結合板とを連結したことを
    特徴とする架構のブレース構造。
  2. 【請求項2】 管で形成したブレースの端部近傍とブレ
    ース側結合板とに固着した補強材を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の架構のブレース構造。
JP18833097A 1997-07-14 1997-07-14 架構のブレース構造 Pending JPH1136443A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078141A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 株式会社竹中工務店 座屈補剛ブレース取付構造
CN111809894A (zh) * 2020-04-30 2020-10-23 中冶(上海)钢结构科技有限公司 适用于不平整地形的自校准网架及其施工方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078141A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 株式会社竹中工務店 座屈補剛ブレース取付構造
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