JP2000345621A - 仮設モジュールおよびモジュール組立工法、ならびに連結金具 - Google Patents

仮設モジュールおよびモジュール組立工法、ならびに連結金具

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JP2000345621A
JP2000345621A JP11155875A JP15587599A JP2000345621A JP 2000345621 A JP2000345621 A JP 2000345621A JP 11155875 A JP11155875 A JP 11155875A JP 15587599 A JP15587599 A JP 15587599A JP 2000345621 A JP2000345621 A JP 2000345621A
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module
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building
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Masatoshi Yoshizaki
正俊 吉崎
Shinichi Ehata
伸一 江幡
Shigemi Yasuda
重美 安田
Yasuji Kamoshita
保二 鴨志田
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性の高い資材を用いて仮設モジュールを
形成し再利用性を高めることができるとともに、溶接等
の固定手段を用いることなく容易に仮設モジュールを構
築することのできる仮設モジュールおよびモジュール組
立工法、ならびに連結金具を提供する。 【解決手段】 矩形状のクランプ部を有し、このクラン
プ部を構成する一辺を回転可能に構成するとともに、当
該一辺の側面にパイプを抱持可能とするパイプクランプ
を軸着し、前記クランプ部に対して2自由度を前記パイ
プクランプに与えた連結金具36を用いる。そして前記
クランプ部にて建造物モジュール10を構成する外枠1
8を抱持するとともに、前記パイプクランプで抱持した
足場パイプ24を前記一辺と前記パイプクランプとの回
転によって垂下させる。そして足場パイプ24に一対の
前記パイプクランプを介して補強パイプ28を組み付
け、当該補強パイプ28により前記建造物モジュール1
0の保持を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設モジュールお
よびモジュール組立工法、ならびに連結金具に係り、特
に汎用性の有る足場パイプや補強パイプを用いることと
した仮設モジュールおよびモジュール組立工法、ならび
に連結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電プラント等を建設する方法の
一つとして、モジュール組立工法と呼ばれるものが知ら
れている。これは、建造対象物をモジュール毎に分割し
ておき、この建造物モジュールを建設現場以外の場所
(工場等)であらかじめ組み立てておく。そして組み立
てられた建造物モジュールを現場へと搬入させるととも
に、建造物モジュール同士をつなぎ合わせ建造対象物を
建設していくものである。
【0003】ところで建設現場以外の場所(工場等)で
組み立てられる建造物モジュールは、形状が様々であ
り、当該建造物モジュール単独では設置状態を保つこと
ができないものが多い。このため建造物モジュールにお
いては、その組立の際、まず当該建造物モジュールを構
成する外枠に溶接を用いて仮脚を取り付け、前記外枠を
起立させる。そして外枠を起立させた後は、建造物モジ
ュールの周囲に支持梁を組み立て、当該支持梁と仮脚と
を合わせて仮設モジュールとし、前記支持梁に支持され
るよう建造物モジュールの構成部材をチェーンブロック
等を用いて吊り上げ、前記建造物モジュールの組立を行
うようにしている。なお建造物モジュールの周囲に設け
られる仮設モジュールは、前記建造物モジュール同士を
接続した後に撤去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の仮設モジ
ュールにおいては以下に示すような問題点があった。第
1の問題点としては、構造物モジュールに仮脚や支持梁
を取り付ける場合、これらの長さに見合うよう鋼材を切
り出して、これを溶接するようにしていたが、構造物モ
ジュールは個々にその形状が異なる為、撤去後の鋼材は
他の構造物モジュールに転用することができず、仮脚や
支持梁に用いる鋼材は一度きりの使用となり、材料の無
駄が生じていた。
【0005】また第2の問題点としては、仮脚を建造物
モジュールに取り付ける際や、支持梁を組み立てる際、
その固定手段として溶接が多く用いられてきたが、当該
溶接による固定は、鋼材および建造物モジュールの一部
を溶かさなくてはならないため手間がかかるものになっ
ていた。また撤去の際にも構造物モジュールの表面に溶
接痕を残さないため、表面仕上げ作業を必要としてお
り、余分な労力が生じていた。さらに溶接では火を用い
るため、引火防止のための対策を施さなければならず、
使用上での制約が多かった。
【0006】本発明は上記従来の問題点に着目し、汎用
性の高い資材を用いて仮設モジュールを形成し再利用性
を高めることができるとともに、溶接等の固定手段を用
いることなく容易に仮設モジュールを構築することので
きる仮設モジュールおよびモジュール組立工法、ならび
に連結金具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る仮設モジュ
ールは、建造物モジュールに連結金具を介して足場パイ
プを垂下させこれを仮脚とし、この仮脚に一対のパイプ
クランプを介して補強パイプを組み付け、当該補強パイ
プにより前記建造物モジュールの保持を行うよう構成し
た。
【0008】さらに具体的には、本発明に係る仮設モジ
ュールは、矩形状のクランプ部を有し、このクランプ部
を構成する少なくとも一辺を回転可能に構成するととも
に、当該一辺の側面にパイプを抱持可能とするパイプク
ランプを軸着し、前記クランプ部に対して2自由度を前
記パイプクランプに与えた連結金具を用い、前記クラン
プ部にて建造物モジュールを構成する枠体を抱持すると
ともに、前記パイプクランプで抱持した足場パイプを前
記一辺と前記パイプクランプとの回転によって垂下させ
これを仮脚とし、この仮脚に一対の前記パイプクランプ
を介して補強パイプを組み付け、当該補強パイプにより
前記建造物モジュールの保持を行うよう構成した。
【0009】そして本発明に係るモジュール組立工法
は、建造物モジュールを構成する枠体を矩形状のクラン
プ部で抱持するとともに前記クランプ部に軸支されるパ
イプクランプで足場パイプを抱持し、当該足場パイプを
垂下させこれを仮脚とし前記枠体を定置保持させた後
に、前記枠体と前記足場パイプに補強パイプを組み付け
この補強パイプにて前記枠体への接続対象となる前記建
造物モジュールの構成部材の保持を行い建造物モジュー
ルを組み立てる手順とした。
【0010】本発明に係る連結金具は、矩形状のクラン
プ部を有し、このクランプ部を構成する少なくとも一辺
を回転可能に構成するとともに、当該一辺の側面にパイ
プを抱持可能とするパイプクランプを軸着し、前記クラ
ンプ部に対して2自由度を前記パイプクランプに与える
よう構成した。
【0011】
【作用】上記の如く構成した本発明によれば、連結金具
を介して足場パイプが建造物モジュールに取り付けられ
る。このため構造物モジュール自体に溶接等を実施する
作業(さらに溶接痕を消す作業)が不要となり、余分な
作業を省くことができる。
【0012】また汎用性の高い足場パイプや補強パイプ
を用いて仮設モジュールを形成しているので、構造物モ
ジュールを構造物本体に接続し、その後仮設モジュール
を分解しても足場パイプや補強パイプは他の用途に転用
するすることができる。またこれらパイプ類は、他の仮
設モジュール用として再利用できることはいうまでもな
い。
【0013】ところで連結金具においては、矩形状のク
ランプ部が枠体を包囲し、当該枠体を抱持するので、挟
持力が枠体に対し均等に加わる。このため仮設モジュー
ルの引き上げや移動などにより当該仮設モジュールに様
々な方向から力が加わっても、抱持部分にずれが生じる
ことがなく、強固な仮設モジュールを構成することが可
能となる。またクランプ部を構成する少なくとも一辺は
回転が可能となっており、さらに前記一辺に対しパイプ
クランプは軸着されているので、クランプ部に挟持され
る枠体の影響を受けず任意の方向に足場パイプを組み付
けることができる(枠体の延長方向に左右されず、足場
クランプを垂下させることができる)。
【0014】ところでクランプ部に対してパイプクラン
プは2自由度を有している。このため仮設モジュール
(足場パイプ)に過大な外力が加わると、2自由度を有
する箇所、すなわちパイプクランプの軸着部分およびク
ランプ部を構成する一辺が回転するので、この回転によ
り外力を仮設モジュールを構成する他の足場パイプおよ
び補強パイプに分散させるので、構造物モジュール側に
外力が及ぶことを防止することができ、このため前記構
造物モジュールに変形等が生じるのを防止することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る仮設モジュー
ルおよびモジュール組立工法、ならびに連結金具に好適
な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る仮設モジュールを建造物モ
ジュールの周囲に組み立てた状態を示す斜視図である。
同図に示すように建造物モジュール10は、建造対象と
なる建造物をブロック状に分割したものである。そして
個々の建造物モジュール10は、建設現場以外の場所
(工場等)であらかじめ組み立てられるとともに、組立
後は建設現場へと搬入され、同様に搬入された他の建造
物モジュールとつなぎ合わせることで建造対象物を建設
していくものである。
【0016】ところでこうした建造物モジュール10
は、形状が様々であり、当該建造物モジュール10単独
では設置状態を保つことができないものが多い。このた
め建造物モジュール10の周囲に仮設モジュール12を
組み立て、この仮設モジュール12にて前記建造物モジ
ュール10の設置状態を保つとともに保持を行うように
している。
【0017】なお同図に用いられる建造物モジュール1
0は、鉄柱(使用される鉄柱は断面H型の鋼材であり、
その幅が100ミリのものが使用されている)にて組み
立てられた吊下フレーム14と、この吊下フレーム14
の下方に位置する建造物モジュール10の構成部材とな
る配管16とで構成されている。そして吊下フレーム1
4は、長方形状の枠体となる外枠18と、この外枠18
を構成する一対の梁の橋渡しをなすはしご状のバルブ保
持枠20とで構成される。そしてこの吊下フレーム14
は、他の建造物モジュールにおける吊下フレームもしく
は建造物本体から垂下される支柱(図示せず)と突き合
わされるようになっている。
【0018】一方、吊下フレーム14の下方に位置する
配管16は、その延長方向の中央部分に流路開閉をなす
開閉バルブ22が取り付けられている。そしてこの開閉
バルブ22は、バルブ保持枠20の内側に挿通されてお
り、これら配管16および開閉バルブ22と、外枠18
とは、建造物モジュール10の場合では仮設モジュール
12に、建造物本体に組み込まれた場合では建造物本体
から垂下される支柱等(図示せず)によって接続がなさ
れるようにしている。
【0019】建造物モジュール10の周囲に組み立てら
れる仮設モジュール12は、当該仮設モジュール12を
構成する仮脚となる足場パイプ24(本実施の形態では
2本)と、当該足場パイプ24にパイプクランプ26
(図2参照)を介して接続される補強パイプ28とを主
構成部材にしている。
【0020】足場パイプ24は径の異なった2本の管か
らなる伸張可能なテレスコピック構造を用いており、大
径側の管24Aを地盤設置用とし小径側の管24Bを建
造物モジュール10側との接続用にしている。また大径
側の管24Aの開口部付近にはピン挿通用の貫通穴30
が設けられているとともに、小径側の管24Bにはその
長手方向に沿って貫通穴30と径を共通にする貫通穴3
2が複数設けられており、貫通穴30と貫通穴32との
位置を合わせるとともにこれら貫通穴にピン34を挿通
することによって、大径側の管24Aから繰り出す小径
側の管24Bの長さを設定するようにしている(足場パ
イプ24の全長を設定するようにしている)。なお足場
パイプ24は、建造物モジュール10を構成する外枠1
8の隅部(2箇所)に連結金具36を介して取り付けら
れ、外枠18にあらかじめ取り付けられた脚柱38とで
建造物モジュール10を立設可能にしている。
【0021】また足場パイプ24の途中には、断面円形
のパイプの抱持を可能とするパイプクランプ26を一対
有した連結具42が複数取り付けられ、片側のパイプク
ランプ26にて足場パイプ24を抱持するとともに、回
転可能な他方のパイプクランプ26にて補強パイプ28
を抱持し、両者を連結具42を介して接続するようにし
ている。なお補強パイプ28は、連結具42や連結金具
36を介して足場パイプ24や脚柱38に取り付けら
れ、隣り合う足場パイプ24や脚柱38間との接続を行
うようにしている。
【0022】さらに補強パイプ48は、連結具42を介
して補強パイプ28同士の接続を可能にしており、外枠
18の下方に補強パイプ28を組み立てて井桁状の仮サ
ポート44を形成し配管16の端部の保持を行ったり、
あるいは開閉バルブ22の周囲に補強パイプ28を組み
立てて井桁状のバルブ振れ止め46を形成して開閉バル
ブ22の倒れ防止を行うようにしている。また配管16
の下方に複数の補強パイプ28を前記配管16の延長方
向に沿って取り付けるとともに、これら補強パイプ28
の橋渡しをなすよう作業板48を敷き詰めれば、作業板
足場50を構成することができ、仮設モジュール12は
建造物モジュール10の保持に加え、前記作業用足場5
0(梯子52付き)を取り入れることができる。
【0023】ここで建造物モジュール10の周囲の仮設
モジュール12に使用される連結金具36について説明
する。図2は、本実施の形態に係る連結金具の正面図を
示し、図3は、同連結金具の分解構成図を示す。これら
の図に示すように、本実施の形態に係る連結金具36
は、外枠18や脚柱38を抱持可能とするためのクラン
プ部54と、当該クランプ部54に連結されるパイプク
ランプ26とを主構成としている。
【0024】クランプ部54は、矩形状からなるととも
に、少なくとも外枠18を抱持可能とするだけの大きさ
を有しており、その構成は、対向する一対の辺を挟持ブ
ロック56とするとともに、他方側の一対の辺を前記挟
持板56の端部に挿通する締付ボルト58としている。
【0025】挟持板56は、図3(1)および図3
(2)に示すように少なくとも挟持対象となる外枠18
の辺長さを越えるだけの長さを有しており、前記外枠1
8と接触する側の表面には、当該外枠の幅に相当するだ
けの溝部60が設けられ、挟持板56にて外枠18を挟
み込んだ際に、当該外枠18が溝部60に収まり、外枠
18が挟持板18の長手方向に沿ってずれるのを防止す
るようにしている。また前記溝部60のさらに外側に
は、テーパ状の座ぐりを有した貫通穴62が設けられ、
締付ボルト58の挿通を可能にしている。さらに溝部6
0の中央部分には雌ねじ部64が設けられ、後述するア
イボルト等の螺合を可能にしている。なお本実施の形態
では、挟持板56の形態をブロック状としたが、この形
態に限定されることもなく、プレス加工によって板金を
折り曲げ(絞り加工含む)同等の機能を有するような形
状に仕上げるようにしてもよい。
【0026】一方、挟持板56とともにクランプ部54
を構成する締付ボルト58は、図3(3)および図3
(4)に示すように少なくとも挟持対象となる外枠18
の辺長さを越えるだけの長さを有しており、その両端部
分には、挟持板56における貫通穴62に挿通可能とす
る雄ねじ部66が設けられている。そして前記雄ねじ部
66の内側にはテーパ部67が設けられ、前述した挟持
板56に設けたテーパ状の座ぐりに収まることで、挟持
板56との密着度合いを高めるようにしている。なお挟
持板56と締付ボルト58との固定は、挟持板56の貫
通穴62より突出した締付ボルト58の先端、すなわち
雄ねじ部66に締付ナット70を螺合することで行われ
る。なお締付ナット70の締付を緩めることで締付ボル
ト58の回転が可能となり、後述するパイプクランプ2
6を締付ボルト58を中心として回転させることがで
き、前記パイプクランプ26に抱持される足場パイプ2
4を任意の位置で垂下させることができる。そしてテー
パ部67によって外径が増した締付ボルト58の中央部
には、その側部表面に雌ねじ部68が設けられており、
当該雌ねじ部68を用いてパイプクランプ26を取付可
能としている。なおパイプクランプ26を装着する際、
雌ねじ部68に螺合可能とする雄ねじ部に対し、パイプ
クランプ26を軸支(回転可能に保持する)しておけ
ば、前記パイプクランプ26は締付ボルト58に対して
回転の自由度を有することとなる。
【0027】このような連結金具36を用いて構造物モ
ジュール10を構成する外枠18と、仮設モジュール1
2を構成する足場パイプ24との接続を行えば、当該足
場パイプ24に何らかの外力が加わっても、パイプクラ
ンプ26は締付ボルト58に対して回転の自由度を有し
ていることから、回転によりこの外力による変動を吸収
し、外枠18に外力が及ぶのを防止することができ、構
造物モジュール10に歪み等の発生を防止することがで
きる。そして個々の建造物モジュール10を接合した後
は、連結金具36および連結具42を取り外し、仮設モ
ジュール12を分解すればよい。なお仮設モジュール1
2は足場パイプ24や補強パイプ28にて構成されてい
ることから、仮設モジュール12の分解後に他の資材と
して転用することができる。また再度これらの部材(足
場パイプ24、補強パイプ28、連結金具36、連結具
42)を工場等に運搬し他の仮設モジュール12の組み
立てに用いるようにしてもよい。またこれらの部材を用
いた工法では、溶接等を用いる必要がないので、建造物
モジュール10に溶接痕が生じることもなく、当該溶接
痕を除去するための作業等を不要にすることができる。
【0028】図4は、連結金具の使用状態図を示す。同
図は、外枠18の上面にスリット付きのパネル72(以
下、パネル72と称す)を敷設した状態を示している。
このような場合には、通常の外枠18の寸法にパネル7
2の厚みを加えただけの寸法に対応する締付ボルト58
を用い、挟持板56にて外枠18とともにパネル72を
挟持すればよい。このように締付ボルト58の交換が可
能であることから、挟持寸法が変動しても、締付ボルト
58を交換するだけで対象物を挟持することができる。
【0029】なお同図に示すように、雌ねじ部64にア
イボルト74を螺合させれば、パイプクランプ26によ
る足場パイプ24の抱持とともに、ワイヤ76による吊
り下げを行うことが可能となり、外枠18の下方に作業
板48を吊り下げにより形成することが可能となる。
【0030】ところで本実施の形態は、建造物モジュー
ル10の周囲に仮設モジュール12を構成することとし
たが、建造物モジュール10の密度が低い場合でも、仮
設モジュール12の内部に作業板48による作業用足場
50を設けるようにすれば、付加価値の高い仮設モジュ
ール12を提供することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
造物モジュールに連結金具を介して足場パイプを垂下さ
せこれを仮脚とし、この仮脚に一対のパイプクランプを
介して補強パイプを組み付け、当該補強パイプにより前
記建造物モジュールの保持を行うことから、構造物モジ
ュール自体に溶接等を実施する作業(さらに溶接痕を消
す作業)が不要となり、余分な作業を省くことができる
とともに、仮設モジュールを分解した後、足場パイプや
補強パイプを他の用途に転用するすることができる。
【0032】さらに上記効果に加え、矩形状のクランプ
部を有し、このクランプ部を構成する少なくとも一辺を
回転可能に構成するとともに、当該一辺の側面にパイプ
を抱持可能とするパイプクランプを軸着し、前記クラン
プ部に対して2自由度を前記パイプクランプに与えた連
結金具を用い、前記クランプ部にて建造物モジュールを
構成する枠体を抱持するとともに、前記パイプクランプ
で抱持した足場パイプを前記一辺と前記パイプクランプ
との回転によって垂下させこれを仮脚とし、この仮脚に
一対の前記パイプクランプを介して補強パイプを組み付
け、当該補強パイプにより前記建造物モジュールの保持
を行うことから、外力は仮設モジュールに加わっても、
連結金具によって当該外力を仮設モジュールを構成する
他の足場パイプおよび補強パイプに分散させるので、構
造物モジュール側に外力が及ぶことを防止することがで
き、このため前記構造物モジュールに変形等が生じるの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る仮設モジュールを建造物モ
ジュールの周囲に組み立てた状態を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る連結金具の正面図である。
【図3】同連結金具の分解構成図である。
【図4】連結金具の使用状態図である。
【符号の説明】
10 建造物モジュール 12 仮設モジュール 14 吊下フレーム 16 配管 18 外枠 20 バルブ保持枠 22 開閉バルブ 24 足場パイプ 26 パイプクランプ 28 補強パイプ 30 貫通穴 32 貫通穴 34 ピン 36 連結金具 38 脚柱 42 連結具 44 仮サポート 46 バルブ振れ止め 48 作業板 50 作業用足場 52 梯子 54 抱持部 56 挟持板 58 締付ボルト 60 溝部 62 貫通穴 64 雌ねじ部 66 雄ねじ部 67 テーパ部 68 雌ねじ部 70 締付ナット 72 スリット付きのパネル 74 アイボルト 76 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴨志田 保二 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 2E174 DA01 DA63 DA67 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物モジュールに連結金具を介して足
    場パイプを垂下させこれを仮脚とし、この仮脚に一対の
    パイプクランプを介して補強パイプを組み付け、当該補
    強パイプにより前記建造物モジュールの保持を行うこと
    を特徴とする仮設モジュール。
  2. 【請求項2】 矩形状のクランプ部を有し、このクラン
    プ部を構成する少なくとも一辺を回転可能に構成すると
    ともに、当該一辺の側面にパイプを抱持可能とするパイ
    プクランプを軸着し、前記クランプ部に対して2自由度
    を前記パイプクランプに与えた連結金具を用い、前記ク
    ランプ部にて建造物モジュールを構成する枠体を抱持す
    るとともに、前記パイプクランプで抱持した足場パイプ
    を前記一辺と前記パイプクランプとの回転によって垂下
    させこれを仮脚とし、この仮脚に一対の前記パイプクラ
    ンプを介して補強パイプを組み付け、当該補強パイプに
    より前記建造物モジュールの保持を行うことを特徴とす
    る仮設モジュール。
  3. 【請求項3】 建造物モジュールを構成する枠体を矩形
    状のクランプ部で抱持するとともに前記クランプ部に軸
    支されるパイプクランプで足場パイプを抱持し、当該足
    場パイプを垂下させこれを仮脚とし前記枠体を定置保持
    させた後に、前記枠体と前記足場パイプに補強パイプを
    組み付けこの補強パイプにて前記枠体への接続対象とな
    る前記建造物モジュールの構成部材の保持を行い建造物
    モジュールを組み立てることを特徴とするモジュール組
    立工法。
  4. 【請求項4】 矩形状のクランプ部を有し、このクラン
    プ部を構成する少なくとも一辺を回転可能に構成すると
    ともに、当該一辺の側面にパイプを抱持可能とするパイ
    プクランプを軸着し、前記クランプ部に対して2自由度
    を前記パイプクランプに与えたことを特徴とする連結金
    具。
JP11155875A 1999-06-03 1999-06-03 仮設モジュールおよびモジュール組立工法、ならびに連結金具 Pending JP2000345621A (ja)

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