JPH11355821A - 構内交換システムの音声メール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話中の音声信号を録音する構内交換システ
ムの音声メール装置に関し、録音中の音声信号の中に通
話終了を意味するＰＢ信号成分を検出しても、録音終了
を誤認識することのない音声メール装置を提供する。 【解決手段】 構内自動交換機１を経由して接続されて
いる複数の電話機２，５間の通話内容を録音する音声メ
ール装置４において、この音声メール装置４は構内自動
交換機１から送出される特定のプッシュボタン信号を受
信して録音を開始し、構内自動交換機１から送出される
他の特定の複数のプッシュボタン信号を受信して録音を
終了するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、構内自動交換機
（ＰＢＸ）を経由した通信回線を使用して接続されてい
る複数の電話機間の通話内容を録音する構内交換システ
ムの音声メール装置に関し、とくに録音終了を誤認識す
ることのない音声メール装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】音声メール装置が接続収容されている構
内自動交換機では、収容している電話機と、通信回線を
介して接続されている相手方の電話機との間の通話内容
を、音声メール装置によって録音できるように構成され
ている。

【０００３】この音声メール装置は録音中に特定のプッ
シュボタン（ＰＢ）信号を受信すると、通話が終了した
と判断して通話内容の録音を終了する。そして、通話録
音メッセージの送信先要求のガイダンスを再生するよう
になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来例におい
て、音声メール装置は録音中の音声信号の中に通話終了
を意味する特定のＰＢ信号成分を検出すると、録音終了
操作があったと誤認識してしまい、通話中の双方の電話
機に送信先要求のガイダンスを送出するので、通話の妨
げになるという不都合があった。

【０００５】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、録音中の音声信号の中に通話
終了を意味する特定のＰＢ信号成分を検出しても、録音
終了を誤認識することのない音声メール装置を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
発明は、構内自動交換機を経由して接続されている複数
の電話機間の通話内容を録音する音声メール装置におい
て、この音声メール装置は構内自動交換機から送出され
る特定のプッシュボタン信号を受信して録音を開始し、
構内自動交換機から送出される他の特定の複数のプッシ
ュボタン信号を受信して録音を終了するものである。

【０００７】本発明によれば、音声メール装置は特定の
複数のプッシュボタン信号を受信しなければ録音終了と
認識しないので、録音中の音声信号の中に通話終了を意
味する特定の１つのプッシュボタン信号成分を検出して
も、録音終了と誤認識して誤動作することはない。

【０００８】本発明の請求項２記載の発明は、請求項１
記載の発明において、音声メール装置は構内自動交換機
から特定の複数のプッシュボタン信号のうち一つの信号
を受信した後、一定時間内に特定の複数のプッシュボタ
ン信号のうち他の信号を受信すると録音を終了するもの
である。

【０００９】本発明によれば、音声メール装置は特定の
複数のプッシュボタン信号を一定時間内に受信しなけれ
ば録音終了と認識しないので、録音中の音声信号の中に
通話終了を意味する特定の１つのプッシュボタン信号成
分を検出しても、録音終了と誤認識して誤動作すること
はない。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明が適用される構内
交換システムの一実施の形態を示すブロック図である。
このシステムは構内自動交換機（ＰＢＸ）１に電話機
２、公衆網３および音声メール装置４が接続され、さら
に公衆網３を介して電話機５が接続された構成となって
いる。

【００１１】ＰＢＸ１は内部に通話路スイッチ１１、Ｐ
ＢＸ１を制御する中央制御装置（ＣＣ）１２、中央制御
装置１２を稼働させる制御プログラム等が記憶された記
憶装置（ＭＭ）１３を備え、これらが制御バス１４を介
して互いに接続された構成となっている。

【００１２】また、ＰＢＸ１は通話路スイッチ１１およ
び電話機２間のインターフェイスとして機能するライン
回路１５、通話路スイッチ１１および公衆網３間を接続
する局線トランク１６、通話路スイッチ１１および音声
メール装置４間のインターフェイスとして機能するライ
ン回路１７を備えている。

【００１３】音声メール装置４は、内部に例えば磁気デ
ィスク等の記憶装置を備えており、音声信号をディジタ
ル信号に変換してから蓄積する。また、録音開始を意味
する特定のＰＢ信号をＰＢＸ１から受信すると録音を開
始し、録音終了を意味する特定の２種類以上のＰＢ信号
をＰＢＸ１から受信すると録音を終了し、宛先要求のガ
イダンスを再生するように構成されている。

【００１４】次に、図２に示すシーケンス図を参照し
て、本発明による構内交換システムの音声メール装置の
動作について説明する。

【００１５】まず、電話機２および電話機５がＰＢＸ１
および公衆網３を介して通話中のときに（ステップＳ
１）、電話機２からＰＢＸ１に対して通話録音の開始要
求があると（ステップＳ２）、ＰＢＸ１は音声メール装
置４に呼び出しをかける（ステップＳ３）。

【００１６】この呼び出しに対して音声メール装置４が
応答すると（ステップＳ４）、ＰＢＸ１は録音開始を意
味する特定のＰＢ（プッシュボタン）信号を音声メール
装置４に送出する（ステップＳ５）。

【００１７】そして、ＰＢＸ１は電話機２、電話機５お
よび音声メール装置４の三者通話状態とし、音声メール
装置４による通話録音を開始させる（ステップＳ６）。

【００１８】音声メール装置４が通話録音を行っている
ときに、通話録音の終了を意味するＰＢ信号成分に似た
音声信号が１つ発生すると（ステップＳ７）、音声メー
ル装置４はタイマーを起動する（ステップＳ８）。

【００１９】その後、このタイマーで設定した時間内に
通話録音の終了を意味する２つ目のＰＢ信号が発生しな
ければ、音声メール装置４は１つ目のＰＢ信号は通話録
音の終了を意味するものではないと判断し、通話録音を
継続する。

【００２０】通話が終了し、電話機５が回線切断すると
（ステップＳ９）、電話機２と音声メール装置４との二
者通話状態となり、電話機２からＰＢＸ１に対して終了
要求を送出する（ステップＳ１０）。

【００２１】ＰＢＸ１は電話機２から終了要求を受ける
と、音声メール装置４に通話録音の終了を意味する特定
の２種類以上のＰＢ信号を組合せた信号を送出する（ス
テップＳ１１）。音声メール装置４はこの信号を受ける
と、通話録音を終了し、宛先要求のガイダンスを電話機
２へ再生する（ステップＳ１２）。

【００２２】電話機２は音声メール装置４に対して宛先
をＰＢ信号で送出し（ステップＳ１３）、回線を切断す
る（ステップＳ１４）。音声メール装置４は受信した宛
先へ録音音声を格納し、回線を切断する（ステップＳ１
５）。

【００２３】なお、通話録音の終了を意味する特定の２
種類以上のＰＢ信号の組合せや、タイマー時間の設定
は、音声メール装置４の設定環境に合せて任意に変更す
ることができる。また、通話録音だけでなく、録音した
音声の再生時にも設定可能である。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば、音声メール装置は通話
録音の終了を特定の複数のＰＢ信号の組み合せによって
認識するので、通話録音の音声誤動作を防ぎ、スムーズ
な通話録音を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用される構内交換システムのブロッ
ク図である。

【図２】本発明の動作を説明するシーケンス図である。

【符号の説明】

１ 構内自動交換機（ＰＢＸ） ２，５ 電話機 ３ 公衆網 ４ 音声メール装置 １１ 通話路スイッチ １２ 中央制御装置（ＣＣ） １３ 記憶装置（ＭＭ） １４ 制御バス １５，１７ ライン回路 １６ 局線トランク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 義信 福島県郡山市字船場向94番地 株式会社日 立テレコムテクノロジー内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 構内自動交換機を経由して接続されてい
   る複数の電話機間の通話内容を録音する音声メール装置
   において、 前記音声メール装置は前記構内自動交換機から送出され
   る特定のプッシュボタン信号を受信して録音を開始し、
   前記構内自動交換機から送出される他の特定の複数のプ
   ッシュボタン信号を受信して前記録音を終了することを
   特徴とする構内交換システムの音声メール装置。
2. 【請求項２】 音声メール装置は構内自動交換機から特
   定の複数のプッシュボタン信号のうち一つの信号を受信
   した後、一定時間内に前記特定の複数のプッシュボタン
   信号のうち他の信号を受信すると録音を終了することを
   特徴とする請求項１記載の構内交換システムの音声メー
   ル装置。