JPH11355654A - 特殊効果映像信号処理方法及び特殊効果映像信号処理装置 - Google Patents

特殊効果映像信号処理方法及び特殊効果映像信号処理装置

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JPH11355654A
JPH11355654A JP10157050A JP15705098A JPH11355654A JP H11355654 A JPH11355654 A JP H11355654A JP 10157050 A JP10157050 A JP 10157050A JP 15705098 A JP15705098 A JP 15705098A JP H11355654 A JPH11355654 A JP H11355654A
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JP
Japan
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video signal
feedback
channel
synthesizing
inter
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Application number
JP10157050A
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English (en)
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Nobukatsu Okuda
信克 奥田
Norio Suzuki
紀雄 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力されたチャンネル間の合成映像に自然な
特殊効果を得るため、チャンネル間合成後の合成映像に
対して、トレールなどの帰還映像信号を施すこと。 【解決手段】 チャンネル間合成手段3は、各チャンネ
ルの映像信号を入力し、映像合成手段とキー合成手段を
用いて画像合成をする。帰還合成手段4は現映像信号
と、1フレーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還映
像信号とを帰還率aと残存率Pに基づいて合成する。こ
うすると、トレールなどの合成映像の特殊効果において
重畳部分の画像に不都合が生じなくなり、自然な合成画
像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号に対して
帰還映像信号を組み合わせることによって、トレール、
フリーズ、ミラー、残像、シャドーなどの特殊効果を施
す特殊効果映像信号処理方法及び特殊効果映像信号処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号に対する特殊効果処理と
して、現映像信号と、1フレーム又は1フィールド毎に
帰還させた帰還映像信号とを合成して、映像にトレー
ル、フリーズ、ミラー、残像、シャドーなどの特殊効果
を施す場合があり、この信号処理方法として、例えば特
開平6−303506号公報に開示されたものなどが知
られている。この場合、映像信号を蓄積し、1フレーム
又は1フィールド毎に帰還させるための手段として、メ
モリを使うのが一般的である。また多くの場合、特殊効
果を施す映像を切り取る形(範囲)と量(強さ)とを与
える信号としてキー信号が用いられる。
【0003】このキー信号は、例えばブルーバックに対
して人物などが存在する場合、その人物とブルーバック
とを区別する信号である(クロマキーと呼ばれる)。切
り取る画像領域、例えば人物の領域は「1」とし、ブル
ーバック領域は「0」とする。また、例えば、画面上の
動く人物に対してトレールを施す場合には、現映像信号
の切り取る画像領域、即ち人物の領域は「1」とし、現
映像信号の切り取る画像領域を除く帰還映像信号の1フ
レーム又は1フィールド前に切り取られた画像領域は、
「1」以下「0」以上の値、例えば「0.8」とし、そ
の他の画像領域は「0」とする信号である。この場合、
キー信号は映像信号と同様に1フレーム又は1フィール
ド毎に帰還し、帰還を重ねる毎に「0.8」が乗ぜら
れ、より以前に切り取られた画像領域ほど「0.8」、
「0.64」、「0.512」・・・と指数関数的に減
衰していく信号となる。
【0004】このキー信号を用いて映像信号を合成する
ことにより、トレールという動く人物が尾を引くような
特殊効果を施すことができる。更に、2チャンネル間の
映像合成をする場合には、各チャンネルのキー信号に応
じて、切り取る画像領域は「1」以下「0」以上の値と
し、その他の画像領域は「0」として処理する。
【0005】ここでは、2つ以上のチャンネルを有する
特殊効果映像信号処理方法及び特殊効果映像信号処理装
置を検討の対象とするが、これらの技術は2つのチャン
ネルを有する場合に帰着できるので、以後2つのチャン
ネルを有する場合について記述する。
【0006】従来の特殊効果映像信号処理装置の構成例
を図5に示す。図5において、入力端子1はチャンネル
1(CH1)からの入力信号CHi1の入力端子であ
り、CH1の映像信号と、その映像信号に対応したキー
信号とが夫々同期して入力される。同様に、入力端子2
はチャンネル2(CH2)からの入力信号CHi2の入
力端子であり、CH2の映像信号と、その映像信号に対
応したキー信号とが夫々同期して入力される。帰還合成
手段4は、CH1の現映像信号と、1フレーム又は1フ
ィールド毎に帰還させたCH1の帰還映像信号とを合成
し、帰還合成映像信号CHSo1として出力するもので
ある。また帰還合成手段6は、CH2の現映像信号と、
1フレーム又は1フィールド毎に帰還させたCH2の帰
還映像信号とを合成し、帰還合成映像信号CHSo2と
して出力するものである。
【0007】チャンネル間合成手段3は、CHSo1と
CHSo2の帰還合成映像信号を合成するものである。
出力端子10は合成された出力信号CHToの出力端子
であり、合成後の映像信号と、その映像信号に対応した
キー信号がそれぞれ同期して出力される。各合成手段の
入出力信号は、映像信号とその映像信号に対応して同期
したキー信号とを含む信号であるが、図5ではそれらは
まとめて1 本の信号線で示している。
【0008】図6は帰還合成手段4の内部構成を示すブ
ロック図である。この帰還合成手段4は、トレール、フ
リーズ、ミラー、残像、シャドーなどの特殊効果のモー
ドに対応したキー信号を、現キー信号と1フレーム又は
1フィールド毎に帰還させた帰還キー信号から生成し、
その生成されたキー信号に基づいて現映像信号と1フレ
ーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還映像信号とを
合成するものである。
【0009】図6において、入力される映像信号VSi
は、入力端子61を介して帰還合成手段4に与えられ
る。映像信号VSiに対応したキー信号KSiは、入力
端子62に与えられる。帰還合成手段4の各構成手段を
制御するための制御信号Sは、特殊効果のモードに応じ
て入力端子63に与えられる。キー生成手段64は制御
信号Sに基づいて、入力される2つのキー信号K1,K
2から、映像信号V1,V2を合成するためのキー信号
KAと、次段で映像合成を行うための合成キー信号Ko
を生成するものである。
【0010】信号切替手段65は制御信号Sに基づい
て、入力端子62から入力されたキー信号K1と、キー
生成手段64で生成された合成キー信号Koとを切り替
えるものである。メモリ手段66はキー信号K1又は合
成キー信号Koを1フレーム又は1フィールド毎に帰還
させるためのメモリである。メモリ手段66は制御信号
Sに基づいて書き込みや読み出しが制御され、位相制御
された帰還キー信号を出力する。フィルタ手段67は制
御信号Sに基づいて、帰還キー信号をぼかしたり、強調
したりするフィルタである。
【0011】映像合成手段68は、入力される2つの映
像信号V1,V2を、キー生成手段64で生成されたキ
ー信号KAに基づいて合成し、合成映像信号Voを出力
するものである。メモリ手段69は合成映像信号Voを
1フレーム又は1フィールド毎に帰還させるためのメモ
リである。メモリ手段69は制御信号Sに基づいて、書
き込みや読み出しが制御され、位相制御された帰還映像
信号を出力する。帰還合成手段4で生成された帰還合成
映像信号VSoは出力端子610より出力され、帰還合
成映像信号VSoに対応した帰還合成キー信号KSoは
出力端子611より出力される。図5に示すもう1つの
帰還合成手段6は、帰還合成手段4と同様の構成と動作
を有するものである。
【0012】図7はチャンネル間合成手段3の構成を示
すブロック図である。チャンネル間合成手段3は、チャ
ンネル間の合成モードに対応したキー信号を生成すると
共に、その生成されたキー信号を元に映像信号を合成す
るものである。チャンネル間合成手段3におけるキー生
成手段76及び映像合成手段77は、帰還合成手段4で
使われているキー合成手段64及び映像合成手段68と
同様の手段である。チャンネル間の合成モードには次の
3つがある。
【0013】1)2チャンネル合成モード このモードでは、チャンネル間合成手段3に入力される
2つの映像信号を、夫々の映像信号に対応する2つのキ
ー信号から生成されるキー信号に基づいて合成する。 2)1チャンネルスルーモード このモードでは、チャンネル間合成手段3に入力される
2つの映像信号の内1つをそのまま出力する。 3)1チャンネルバックカラー合成モード このモードでは、チャンネル間合成手段3に入力される
2つの映像信号の内1つを、その対応するキー信号に基
づいて他方の映像信号と合成する。この場合、他方の映
像信号はバックカラーと呼ばれ、通常、一面モノカラー
の映像信号となる。
【0014】図7において、入力端子71はチャンネル
合成手段3に入力される映像信号VCi1の入力端子で
あり、入力端子72は映像信号VCi1に対応したキー
信号KCi1の入力端子である。入力端子73はチャン
ネル合成手段3に入力される映像信号VCi2の入力端
子であり、入力端子74は映像信号VCi2に対応した
キー信号KCi2の入力端子である。入力端子75は合
成モードに応じて、入力される制御信号Cの入力端子で
ある。キー生成手段76は、制御信号Cに基づいて、入
力される2つのキー信号K1,K2から、映像信号V
1,V2を合成するためのキー信号KAを生成すると共
に、次段で映像合成を行うための合成キー信号Koを生
成するものである。
【0015】映像合成手段77は、入力される2つの映
像信号V1,V2を、キー生成手段76で生成されたキ
ー信号KAに基づいて合成し、合成映像信号Voを出力
するものである。出力端子78はチャンネル間合成手段
3から出力されるチャンネル間合成映像信号VCoの出
力端子であり、出力端子79はチャンネル間合成映像信
号VCoに対応したチャンネル間合成キー信号KCoの
出力端子である。
【0016】図6の帰還合成手段4と図7のチャンネル
間合成手段3とに用いられているキー生成手段64及び
76におけるキー生成式は、次の(1)式及び(2)式
で与えられる。 Ko=K1+a*K2−a*K1*K2 ・・・(1) KA= (K1−P*a*K1*K2)/(K1+a*K2−a*K1*K2) ・・・(2)
【0017】また映像合成手段68及び77における合
成映像信号の生成式は次の(3)式で与えられる。 Vo=KA*V1+(1−KA)*V2 ・・・(3) (1)式中のaは、映像合成手段に入力される映像信号
V2の映像信号V1に及ぼす影響度を表す係数で、
「0」以上「1」以下の値を取り、「1」が最も影響度
が高い。帰還合成手段では、aは帰還映像信号の帰還率
に相当する。
【0018】(2)式中のPは、映像合成手段に入力さ
れる映像信号V2の優先度を表す係数で、「0」以上
「1」以下の値を取り、「1」が最も優先度が高い。優
先度Pの値が「1」の場合、映像信号V2が映像信号V
1の上にキー信号の強さに応じて上書きされる。帰還合
成手段では、Pは帰還映像信号の残像率に相当する。ま
た、優先度Pは3次元的な面の上下関係がある画像の映
像合成の場合にも有効である。
【0019】帰還合成手段4とチャンネル間合成手段3
の各モードにおける(1)式、(2)式、(3)式の意
味について説明を加える。(3)式については、各モー
ドで生成されるキー信号KAが異なるだけで、式そのも
のは変わらないので、(1)式、(2)式についてのみ
説明する。
【0020】帰還合成手段4は、トレール、フリーズ、
ミラー、残像、シャドーなどの特殊効果モードを持ち、
以下のように設定される。 1)トレール 優先度Pには「0」を設定し、影響度aには帰還率α
(0≦α≦1)を設定する。この帰還率αにより、尾の
引く時間の長さを変化させることができる。 2)フリーズ 優先度Pには「0」を設定し、影響度aには「1」を設
定する。切り取られた画像は減衰せずに合成画像上に蓄
積される。 3)ミラー 優先度Pには「0」を設定し、影響度aには帰還率α
(0≦α≦1)を設定する。この特殊効果は、切り取ら
れた映像信号を、一定間隔で画面上に繰り返す効果であ
るので、帰還映像信号と帰還キー信号を生成する2つの
メモリ手段66,69における読み出しタイミングを、
ある一定間隔でずらすなどにより実現する。この場合の
帰還率αは、繰り返し画像の減衰率を与える。 4)残像 優先度Pには残像率「β」(0≦β≦1)を設定し、影
響度aには「1」を設定する。この残像率βにより、残
像時間の長さを変化させることができる。この場合、例
えば、帰還合成手段4に入力される映像信号からはある
人物などが消え、その消えた人物などをかたどるキー信
号はそのまま帰還合成手段4に入力されて、残像効果が
実現される。 5)シャドー 優先度Pには「0」を設定し、影響度aには陰影率
「γ」(0≦γ≦1)を設定する。この陰影率γによ
り、影の濃さを変化させることができる。この場合、映
像信号に影を付けるだけで、効果を蓄積していく必要は
ない。このため、帰還キー信号を生成するメモリ手段6
6には、キー生成手段64から出力される合成キー信号
Koではなく、キー生成手段64に入力されるキー信号
K1が、制御信号Sに基づいて信号切替手段65で切り
替えられて入力される。
【0021】チャンネル間合成手段3は、3つの合成モ
ードを持ち、以下のように設定される。 1)2チャンネル合成モード 優先度Pには「0」又は「1」を設定し、影響度aには
「1」を設定する。 2)1チャンネルスルーモード 例えば、映像合成手段77に入力される映像信号V1を
そのまま出力する場合、影響度aには「0」を設定す
る。また、キー生成手段76に入力されるキー信号K2
は「0」に置き換えられる。 3)1チャンネルバックカラー合成モード 例えば、映像合成手段77に入力される映像信号V1に
バックカラーを合成する場合、優先度Pには「0」を設
定し、影響度aには「1」を設定する。また、キー生成
手段76に入力されるキー信号K2は「1」に置き換え
られる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】具体的な例として、図
8に従来の特殊効果映像信号処理装置における合成映像
のトレール画像を示す。チャンネル間合成手段3の合成
モードは、2チャンネル合成モードとし、優先度Pは
「0」として、チャンネル2の映像信号に、チャンネル
1の映像信号を上書きするものとする。
【0023】図8の画像21はチャンネル1の映像信号
であり、画像領域Aを画面右方向に移動させるものとす
る。同様に、画像22はチャンネル2の映像信号であ
り、画像領域Bを画面右方向に移動させるものとする。
画像21,22の画像領域A,Bを夫々右に移動させ、
トレール効果を施すと、画像81,82のように画像領
域A,Bがそれぞれ左側に尾を引くような映像信号にな
る。
【0024】これら2つの画像81,82を形作るチャ
ンネル1,2の映像信号をチャンネル間合成手段3で合
成する。このとき、画像領域Aと画像領域Bの重なった
領域では、映像信号が混合されてしまい、図8の画像8
3のような合成画像が出力される。本来、合成映像のト
レール画像というのは、図9の画像91に示すごとく、
画像領域Aと画像領域Bのトレール領域を含む重なった
領域で、映像信号が混合されない合成画像を意味する。
【0025】しかしながら、上記のような構成の従来の
特殊効果映像信号処理装置では、チャンネル間合成の前
に各チャンネルの帰還合成を行い、帰還合成した後に各
チャンネルの映像信号をチャンネル間合成するため、ト
レールという特殊効果では合成画像が不自然になるとい
う問題点があった。一方、従来の特殊効果映像信号処理
装置は各チャンネル毎の効果を単に合成するだけのもの
であり、合成映像の特殊効果としてトレール効果等に見
られる不自然さには目をつぶっていた。
【0026】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、入力されたチャンネルの合成
映像に自然な特殊効果を得ることができる特殊効果映像
信号処理方法及び特殊効果映像信号処理装置を実現する
ことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本願の請求項1の発明は、チャンネル間合成処
理において2つ以上のチャンネル間の映像信号を合成
し、前記チャンネル間合成処理において合成した現映像
信号と1フレーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還
映像信号とを合成することを特徴とするものである。
【0028】本願の請求項2の発明は、2つ以上のチャ
ンネルで、現映像信号と1フレーム又は1フィールド毎
に帰還させた帰還映像信号とを合成する処理を帰還合成
処理とし、2つ以上のチャンネル間の映像信号を合成す
る処理をチャンネル間合成処理とするとき、前記帰還合
成処理と前記チャンネル間合成処理の処理順序を、特殊
効果のモードに応じて適宜入れ替えて行うことを特徴と
するものである。
【0029】本願の請求項3の発明は、2つ以上のチャ
ンネルの映像信号を合成するチャンネル間合成処理手段
と、前記チャンネル間合成処理手段で合成されたチャン
ネル間の合成映像信号を入力し、1フレーム又は1フィ
ールド毎に帰還させた帰還合成映像信号とを合成する帰
還合成手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0030】本願の請求項4の発明は、現映像信号と1
フレーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還映像信号
とを合成する複数の帰還合成手段と、2つ以上のチャン
ネルの映像信号を合成するチャンネル間合成手段と、第
1の特殊効果のモードでは、2つ以上のチャンネルの入
力映像信号を前記チャンネル間合成手段に与え、前記チ
ャンネル間合成手段の処理結果を前記帰還合成手段に与
えて帰還合成映像信号を出力し、第2の特殊効果のモー
ドでは、2つ以上のチャンネルの入力映像信号を前記各
帰還合成手段に与え、前記各帰還合成手段の処理結果を
前記チャンネル間合成手段に与えて帰還合成映像信号を
出力する合成順序入替手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の特殊効果映像信号
処理方法及びその装置について、具体的な各実施の形態
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
特殊効果映像信号処理装置の構成図である。図1におい
て、従来例と同一機能のブロックに対しては同一の符号
を用いる。入力端子1,2は、各チャンネル1,2(C
H1,CH2)からの入力信号CHi1,CHi2の入
力端子であり、各チャンネルの映像信号と、その映像信
号に対応したキー信号とが夫々同期して入力される。チ
ャンネル間合成手段3は入力信号CHi1と入力信号C
Hi2とを入力し、各チャンネルの映像信号を合成する
ものである。帰還合成手段4は、チャンネル間合成映像
信号CHCoを入力し、現映像信号と、1フレーム又は
1フィールド毎に帰還させた帰還映像信号とを合成する
ものである。
【0032】出力端子5は出力信号CHNoの出力端子
であり、合成後の映像信号と、その映像信号に対応した
キー信号とを夫々同期して出力する。チャンネル間合成
手段3から出力される信号は、映像信号と、その映像信
号に対応して同期したキー信号とであるが、それらはま
とめて1 本の線で示す。
【0033】以上のように構成された特殊効果映像信号
処理装置の動作について説明する。入力端子1,2から
入力されたチャンネル1,2の映像信号とキー信号と
が、チャンネル間合成手段3に入力され、合成モードと
キー信号とに基づき、チャンネル間の映像信号の合成が
行われる。この場合の動作原理は、図7で説明したもの
と同一である。
【0034】次いで、チャンネル間映像合成手段3から
出力されたチャンネル間合成映像信号とチャンネル間合
成キー信号とが帰還合成手段4に入力されると、合成映
像信号にトレール、フリーズ、ミラー、残像、シャドー
などの帰還映像信号を使った特殊効果が施される。この
場合の帰還合成手段4の動作は、図6で説明した動作と
同一である。帰還合成手段4で生成された帰還合成映像
信号と帰還合成キー信号は、出力端子5から出力信号C
HNoとして出力される。
【0035】具体的な例として、本実施の形態における
合成映像のトレール画像を図2に示す。チャンネル間合
成手段3の合成モードは、図8の従来例の場合と同じ
く、2チャンネル合成モードとし、優先度Pを「0」と
して、チャンネル2の映像信号にチャンネル1の映像信
号を上書きするものとする。
【0036】図2において、画像21はチャンネル1の
映像信号であり、画像領域Aを画面右方向に移動させる
ものとする。同様に、画像22はチャンネル2の映像信
号であり、画像領域Bを画面右方向に移動させるものと
する。先ず、チャンネル1の映像信号と、チャンネル2
の映像信号を合成させ、画像23のような合成画像を得
る。画像23の画像領域Aと画像領域Bとの合成領域
が、画面右方向に移動する。この合成領域にトレール効
果を施すと、画像領域Aと画像領域Bの合成領域が尾を
引くような映像となり、画像24のような合成映像のト
レール画像が得られる。こうして図9に示す本来の合成
映像のトレール画像を得ることができる。
【0037】以上のように、本実施の形態によれば、チ
ャンネル間合成手段3でチャンネル間の映像信号を合成
した後に、帰還合成手段4でトレールなどの特殊効果を
施すことにより、入力されたチャンネル間の合成映像に
自然な特殊効果を得ることができる。
【0038】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2における特殊効果映像信号処理装置について、図3及
び図4を用いて説明する。図3は本実施の形態の特殊効
果映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。本
図において、実施の形態1と同一機能のブロックに対し
ては同一の符号を用いる。入力端子1,2は、各チャン
ネル1,2(CH1,CH2)からの入力信号CHi
1,CHi2の入力端子であり、各チャンネルの映像信
号と、その映像信号に対応したキー信号とが夫々同期し
て入力される。チャンネル間合成手段3は、後述する合
成順序入替手段7により切替えられた信号CHNCi
1,CHNCi2を用いてチャンネル間の映像信号を合
成するものである。帰還合成手段4、6は、現映像信号
と、1フレーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還映
像信号とを合成するものである。
【0039】合成順序入替手段7は、チャンネル間合成
手段3と帰還合成手段4,6との接続順序を入れ替える
と共に、出力用の映像信号とキー信号を選択するもので
ある。出力端子8,9は、出力信号CHNo1,CHN
o2の出力端子であり、合成後の映像信号と、その映像
信号に対応したキー信号とが夫々同期して出力される。
合成順序入替手段7から出力され、帰還合成手段4、6
に入力される入力信号は夫々CHNSi1,CHNSi
2である。帰還合成手段4、6から出力され、合成順序
入替手段7に入力される入力信号は夫々CHNSo1,
CHNSo2である。また合成順序入替手段7から出力
され、チャンネル間合成手段3に入力される入力信号は
CHNCi1,CHNCi2である。チャンネル間合成
手段3から出力され、合成順序入替手段7に入力される
入力信号はCHNCoである。各手段の入出力信号は、
映像信号と、その映像信号に対応して同期したキー信号
とであるが、それらはまとめて1本の線で示してある。
【0040】図3における合成順序入替手段7につい
て、図4を用いて説明を加える。図4は合成順序入替手
段7の一構成例を示す回路図である。図4において、入
力端子1,2は各チャンネル1,2(CH1,CH2)
からの入力信号CHi1,CHi2の入力端子であり、
各チャンネルの映像信号と、その映像信号に対応したキ
ー信号とが夫々同期して入力される。出力端子8,9は
出力信号CHNo1,CHNo2の出力端子であり、合
成後の映像信号と、その映像信号に対応したキー信号が
夫々同期して出力される。
【0041】信号切替手段41〜46は、合成順序入替
手段7を構成する2入力1出力の切替手段であり、各信
号切替手段41〜46は切替信号Wにより制御される。
入力端子47,48は、帰還合成手段4、6から出力さ
れる出力信号CHNSo1,CHNSo2の入力端子で
あり、入力端子49はチャンネル間合成手段3から出力
される出力信号CHNCoの入力端子である。出力端子
410,411は合成順序入替手段7から帰還合成手段
4、6に入力される入力信号CHNSi1,CHNSi
2の出力端子である。出力端子412,413は合成順
序入替手段7からチャンネル間合成手段3に入力される
入力信号CHNCi1,CHNCi2の出力端子であ
る。入力端子414は合成手段の入替を行うために、信
号切替手段41〜46を制御する切替信号Wの入力端子
である。
【0042】このように構成された特殊効果映像信号処
理装置の動作について説明する。本実施の形態において
は、動作モード、即ち合成手段の処理順序に応じて信号
の流れが全く異なる。以下の説明では、先ず第1の動作
モードとして、各チャンネルの映像信号にトレールなど
の特殊効果を施し、その後にチャンネル間合成を行う動
作について説明する。次いで、第2の動作モードとし
て、チャンネル間合成をした後の合成映像に対して、ト
レールなどの特殊効果を施す動作について説明する。
【0043】1)第1の動作モード 信号切替手段41〜46において、切替信号Wにより黒
丸で表示された入力端子が選択される。入力端子1,2
から入力されたチャンネル1,2の映像信号とキー信号
とが、信号切替手段41,44を通って、帰還合成手段
4,6に夫々入力され、トレール、フリーズ、ミラー、
残像、シャドーなどの帰還映像信号を用いた特殊効果が
施される。次いで、帰還合成手段4,6から出力された
帰還合成映像信号と帰還合成キー信号とが、信号切替手
段42,43を通ってチャンネル間合成手段3に入力さ
れる。そして、合成モードとキー信号とに基づき、特殊
効果が施されたチャンネル間映像信号の合成が行われ
る。チャンネル間合成手段3から出力されたチャンネル
間合成映像信号とチャンネル間合成キー信号とは、信号
切替手段45,46を通って、出力端子8,9から出力
される。
【0044】2)第2の動作モード 信号切替手段41〜46において、切替信号Wにより白
丸で表示された入力端子が選択される。入力端子1,2
から入力されたチャンネル1,2の映像信号とキー信号
とが、信号切替手段42,43を通って、チャンネル間
合成手段3に入力され、合成モードとキー信号とに基づ
き、チャンネル間映像信号の合成が行われる。次いで、
チャンネル間映像合成手段3から出力されたチャンネル
間合成映像信号とチャンネル間合成キー信号とが、信号
切替手段41,44を通って、帰還合成手段4、6に入
力され、合成映像信号にトレール、フリーズ、ミラー、
残像、シャドーなどの帰還映像信号を使った特殊効果が
夫々のチャンネルで施される。帰還合成手段4,6から
出力された帰還合成映像信号と帰還合成キー信号とが、
信号切替手段45,46を通って出力端子8,9から出
力される。
【0045】以上のように本実施の形態によれば、第1
の動作モードでは、従来例のようにチャンネル間合成手
段と帰還合成手段とを合成順序入替手段により入れ替え
て、帰還合成手段でトレールなどの特殊効果を施した各
チャンネルの映像信号を、チャンネル間合成手段で合成
することができるため、各チャンネルの特殊効果映像の
合成映像を得ることができる。また第2の動作モードで
は、チャンネル間合成手段でチャンネル間の映像信号を
合成した後の合成映像信号に、帰還合成手段でトレール
などの特殊効果を施すことができ、合成映像の特殊効果
を実現することができる。このように目標となる特殊効
果に応じていずれか一方の動作モードを選択することが
できる。
【0046】尚、実施の形態2における合成順序入替手
段はスイッチを用いて実現したが、本質的にはチャンネ
ル間合成手段と帰還合成手段が入れ替えられればよく、
昨今のCPUやDSPの発展は目覚しいことから、これ
らの手段をCPUやDSPの中のプログラムとして実現
することも可能である。また、合成順序入替手段内の出
力端子に接続される信号切替手段への入力は、必要な合
成手段の出力が得られるように、適宜結線を変更するこ
とが可能である。
【0047】
【発明の効果】請求項1及び3記載の発明によれば、チ
ャンネル間合成後の合成映像に、トレールなどの帰還映
像信号を用いた特殊効果を施すことができ、入力された
チャンネル間の合成映像について自然な特殊効果を得る
ことができる。
【0048】請求項2及び4記載の発明によれば、2つ
以上のチャンネルで、現映像信号と、1フレーム又は1
フィールド毎に帰還させた帰還映像信号とを合成する帰
還合成処理と、2つ以上のチャンネル間の映像信号を合
成するチャンネル間合成処理との入れ替えを簡便な方法
により行うことができる。このため、所望の出力映像に
応じた特殊効果モードの信号処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における特殊効果映像信
号処理装置の構成図である。
【図2】実施の形態1の特殊効果映像信号処理装置で合
成されたトレール画像の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2における特殊効果映像信
号処理装置の構成図である。
【図4】実施の形態2の特殊効果映像信号処理装置に用
いられる合成順序入替手段の構成図である。
【図5】従来例の特殊効果映像信号処理装置の構成図で
ある。
【図6】特殊効果映像信号処理装置に用いられる帰還合
成手段の構成図である。
【図7】特殊効果映像信号処理装置に用いられるチャン
ネル間合成手段の構成図である。
【図8】従来例の特殊効果映像信号処理装置で合成され
たトレール画像の説明図である。
【図9】チャンネル間の合成映像において、自然なトレ
ール画像の説明図である。
【符号の説明】
1,2,47〜49,61,62,63,71〜75,
414 入力端子 3 チャンネル間合成手段 4,6 帰還合成手段 5,8,9,10,78,79,410〜413,61
0,611 出力端子 7 合成順序入替手段 41〜46、65 信号切替手段 64,76 キー生成手段 66,69 メモリ手段 67 フィルタ手段 68,77 映像合成手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンネル間合成処理において2つ以上
    のチャンネル間の映像信号を合成し、 前記チャンネル間合成処理において合成した現映像信号
    と1フレーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還映像
    信号とを合成することを特徴とする特殊効果映像信号処
    理方法。
  2. 【請求項2】 2つ以上のチャンネルで、現映像信号と
    1フレーム又は1フィールド毎に帰還させた帰還映像信
    号とを合成する処理を帰還合成処理とし、2つ以上のチ
    ャンネル間の映像信号を合成する処理をチャンネル間合
    成処理とするとき、前記帰還合成処理と前記チャンネル
    間合成処理の処理順序を、特殊効果のモードに応じて適
    宜入れ替えて行うことを特徴とする特殊効果映像信号処
    理方法。
  3. 【請求項3】 2つ以上のチャンネルの映像信号を合成
    するチャンネル間合成処理手段と、 前記チャンネル間合成処理手段で合成されたチャンネル
    間の合成映像信号を入力し、1フレーム又は1フィール
    ド毎に帰還させた帰還合成映像信号とを合成する帰還合
    成手段と、を具備することを特徴とする特殊効果映像信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】 現映像信号と1フレーム又は1フィール
    ド毎に帰還させた帰還映像信号とを合成する複数の帰還
    合成手段と、 2つ以上のチャンネルの映像信号を合成するチャンネル
    間合成手段と、 第1の特殊効果のモードでは、2つ以上のチャンネルの
    入力映像信号を前記チャンネル間合成手段に与え、前記
    チャンネル間合成手段の処理結果を前記帰還合成手段に
    与えて帰還合成映像信号を出力し、第2の特殊効果のモ
    ードでは、2つ以上のチャンネルの入力映像信号を前記
    各帰還合成手段に与え、前記各帰還合成手段の処理結果
    を前記チャンネル間合成手段に与えて帰還合成映像信号
    を出力する合成順序入替手段と、を具備することを特徴
    とする特殊効果映像信号処理装置。
JP10157050A 1998-06-05 1998-06-05 特殊効果映像信号処理方法及び特殊効果映像信号処理装置 Pending JPH11355654A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4626114B2 (ja) * 2001-09-21 2011-02-02 ソニー株式会社 画像特殊効果装置及び画像特殊効果方法

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JP4626114B2 (ja) * 2001-09-21 2011-02-02 ソニー株式会社 画像特殊効果装置及び画像特殊効果方法

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