JPH1135512A - フエノール類の水素化による対応するシクロヘキサノン類の製造法(ii) - Google Patents
フエノール類の水素化による対応するシクロヘキサノン類の製造法(ii)Info
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- JPH1135512A JPH1135512A JP10195104A JP19510498A JPH1135512A JP H1135512 A JPH1135512 A JP H1135512A JP 10195104 A JP10195104 A JP 10195104A JP 19510498 A JP19510498 A JP 19510498A JP H1135512 A JPH1135512 A JP H1135512A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/006—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by hydrogenation of aromatic hydroxy compounds
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- C07C231/00—Preparation of carboxylic acid amides
- C07C231/02—Preparation of carboxylic acid amides from carboxylic acids or from esters, anhydrides, or halides thereof by reaction with ammonia or amines
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フェノ−ル類の水素化による対応するシクロ
ヘキサノン類の製造法。 【解決手段】 置換または未置換シクロヘキサノンは、
パラジウム担持カーボン触媒の存在下、100〜250
℃及び水素圧1〜20バ−ルにおいて対応するフェノ−
ルを水素化することにより、但し反応を、溶媒として
の、大気圧下に70℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖
または環式アルカンの存在下に行う場合、有利に製造さ
れる。これは、安全性の観点から容易に取扱える低毒性
で、物理的に問題のない溶媒を用いることにより、置換
または未置換シクロヘキサノンを短水素化時間且つ高収
率で製造することを可能にする。
ヘキサノン類の製造法。 【解決手段】 置換または未置換シクロヘキサノンは、
パラジウム担持カーボン触媒の存在下、100〜250
℃及び水素圧1〜20バ−ルにおいて対応するフェノ−
ルを水素化することにより、但し反応を、溶媒として
の、大気圧下に70℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖
または環式アルカンの存在下に行う場合、有利に製造さ
れる。これは、安全性の観点から容易に取扱える低毒性
で、物理的に問題のない溶媒を用いることにより、置換
または未置換シクロヘキサノンを短水素化時間且つ高収
率で製造することを可能にする。
Description
【0001】本発明は、フェノ−ル類をパラジウム担持
カーボン触媒を用いて水素化して対応するシクロヘキサ
ノン類を製造する有利な方法に関する。
カーボン触媒を用いて水素化して対応するシクロヘキサ
ノン類を製造する有利な方法に関する。
【0002】フェノ−ル類のパラジウム担持カーボン触
媒上での水素化によるシクロヘキサノン類の製造は、本
質的に公知である(参照、例えば独国特許公報第290
9780号、独国特許公報第2530759号、及び米
国特許第2829166号)。
媒上での水素化によるシクロヘキサノン類の製造は、本
質的に公知である(参照、例えば独国特許公報第290
9780号、独国特許公報第2530759号、及び米
国特許第2829166号)。
【0003】一般に、良好な選択性を達成するために、
20バ−ル以下の水素圧及び120〜250の範囲の反
応温度が探求され、アルカリ化合物を水素化混合物に添
加している。触媒は所望によりアルカリ金属イオン、例
えばNaまたはKイオンで処理することができる(参
照、例えば独国特許第1144267号)。フェノキシ
ド類及びカーボン酸水素塩の使用は仏国特許第2372
136号に記述されている。
20バ−ル以下の水素圧及び120〜250の範囲の反
応温度が探求され、アルカリ化合物を水素化混合物に添
加している。触媒は所望によりアルカリ金属イオン、例
えばNaまたはKイオンで処理することができる(参
照、例えば独国特許第1144267号)。フェノキシ
ド類及びカーボン酸水素塩の使用は仏国特許第2372
136号に記述されている。
【0004】独国特許公報第2909780号によれ
ば、カーボン酸ナトリウム、ボラックス及び/または酢
酸ナトリウムがp−tert−アミルフェノ−ルの水素
化に使用されている。これには同時に、金属表面積15
m2/g及びそれ以上のパラジウム触媒を使用すること
が有望であると記述されている。好適には、800m2
/gの表面積を有する担体に基づいて5重量%のパラジ
ウムを含むパラジウム担持カーボン触媒が使用されてい
る。
ば、カーボン酸ナトリウム、ボラックス及び/または酢
酸ナトリウムがp−tert−アミルフェノ−ルの水素
化に使用されている。これには同時に、金属表面積15
m2/g及びそれ以上のパラジウム触媒を使用すること
が有望であると記述されている。好適には、800m2
/gの表面積を有する担体に基づいて5重量%のパラジ
ウムを含むパラジウム担持カーボン触媒が使用されてい
る。
【0005】これらの公知の方法の欠点は、技術的及び
/または毒物学的観点から取扱いの難しい溶媒だけが、
高融点を有するフェノ−ルの反応に対して公知であると
いうことである(参照、例えばヨ−ロッパ特許第731
075号)。従って無毒性で取扱い易い且つ問題なく低
費用で物理的に分離することのできる溶媒を持つことは
望ましいであろう。
/または毒物学的観点から取扱いの難しい溶媒だけが、
高融点を有するフェノ−ルの反応に対して公知であると
いうことである(参照、例えばヨ−ロッパ特許第731
075号)。従って無毒性で取扱い易い且つ問題なく低
費用で物理的に分離することのできる溶媒を持つことは
望ましいであろう。
【0006】更に、特に水素化温度で液体であるフェノ
−ルを用い、溶媒を用いない場合、しばしば長い反応時
間が必要である。
−ルを用い、溶媒を用いない場合、しばしば長い反応時
間が必要である。
【0007】今回、式(II)
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、
それぞれ互いに独立に、水素、ヒドロキシ、C1〜C10
アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C6〜C10アリ−
ル、C6〜C10アリ−ル−CH2−,C6〜C10アリ−ル
−O−、C1〜C10アルコキシ、C3〜C8シクロアルコ
キシ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ−C1〜C4アルキル
アミノ、C1〜C4アシルアミノ、COOR6、但しR6=
水素またはC1〜C4アルキル、或いはR7−CH2−、但
しR7=ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ア
ルキルアミノまたはジ−C1〜C4アルキルアミノ、であ
る]のフェノ−ルを、パラジウム担持カーボン触媒の存
在下に、100〜250℃及び水素圧1〜20バ−ルで
水素化することにより式(I)
それぞれ互いに独立に、水素、ヒドロキシ、C1〜C10
アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C6〜C10アリ−
ル、C6〜C10アリ−ル−CH2−,C6〜C10アリ−ル
−O−、C1〜C10アルコキシ、C3〜C8シクロアルコ
キシ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ−C1〜C4アルキル
アミノ、C1〜C4アシルアミノ、COOR6、但しR6=
水素またはC1〜C4アルキル、或いはR7−CH2−、但
しR7=ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ア
ルキルアミノまたはジ−C1〜C4アルキルアミノ、であ
る]のフェノ−ルを、パラジウム担持カーボン触媒の存
在下に、100〜250℃及び水素圧1〜20バ−ルで
水素化することにより式(I)
【0010】
【化4】
【0011】[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、
式(II)で定義した通りである]のシクロヘキサノン
を製造するに際して、反応を、溶媒としての、大気圧下
に70℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式ア
ルカンの存在下に行う、該式(I)のシクロヘキサノン
の製造法が発見された。
式(II)で定義した通りである]のシクロヘキサノン
を製造するに際して、反応を、溶媒としての、大気圧下
に70℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式ア
ルカンの存在下に行う、該式(I)のシクロヘキサノン
の製造法が発見された。
【0012】式(I)及び(II)において、R1、
R2、R3、R4及びR5は、好ましくは互いに独立に水
素、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキ
シまたはC1〜C4アシルアミノを表す。基R1〜R5の1
〜4つが水素と異なることも好適である。
R2、R3、R4及びR5は、好ましくは互いに独立に水
素、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキ
シまたはC1〜C4アシルアミノを表す。基R1〜R5の1
〜4つが水素と異なることも好適である。
【0013】C1〜C6アルキルの例は、メチル、エチ
ル、i−プロピル、t−ブチル及びペンチルである。C
1〜C6アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ及びiプ
ロポキシである。C1〜C4アシルアミノの例はアセチル
アミノである。
ル、i−プロピル、t−ブチル及びペンチルである。C
1〜C6アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ及びiプ
ロポキシである。C1〜C4アシルアミノの例はアセチル
アミノである。
【0014】特に好ましくは、R1、R2、R4及びR5は
水素を表し、R3がヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1
〜C6アルコキシまたはC1〜C4アシルアミノを表す。
水素を表し、R3がヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1
〜C6アルコキシまたはC1〜C4アシルアミノを表す。
【0015】パラジウム担持カーボン触媒(palla
dium−on−carbon)は、例えばいずれかの
カ−ボン上に1〜15重量%のパラジウムを含んでな
る。これらの触媒は、好ましくはパラジウム2〜12重
量%を含む。その様な触媒は市販されている。それらは
しばしば水で湿った形で供給され、水で湿ったこの形で
も使用できる。式(II)のフェノ−ルに基づいて、例
えば0.001〜1重量%の触媒(Pd金属として計
算)を使用することができる。この量は好ましくは0.
05〜0.2重量%である。
dium−on−carbon)は、例えばいずれかの
カ−ボン上に1〜15重量%のパラジウムを含んでな
る。これらの触媒は、好ましくはパラジウム2〜12重
量%を含む。その様な触媒は市販されている。それらは
しばしば水で湿った形で供給され、水で湿ったこの形で
も使用できる。式(II)のフェノ−ルに基づいて、例
えば0.001〜1重量%の触媒(Pd金属として計
算)を使用することができる。この量は好ましくは0.
05〜0.2重量%である。
【0016】反応温度は好ましくは150〜200℃で
あり及び水素圧は好ましくは3〜8バ−ルである。
あり及び水素圧は好ましくは3〜8バ−ルである。
【0017】本発明の本質的な特徴は、大気圧下に70
℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式アルカン
を溶媒として使用することである。適当な溶媒は例えば
直鎖及び分岐鎖C7〜C18アルカン、未置換のC6〜C10
シクロアルカン及び直鎖または分岐鎖C1〜C10アルキ
ル基で置換されたC6〜C10シクロアルカンである。好
適な溶媒はイソオクタン、シクロヘキサン及びメチルシ
クロヘキサンである。特に好適なものはメチルシクロヘ
キサンある。種々の溶媒の混合物も使用できる。
℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式アルカン
を溶媒として使用することである。適当な溶媒は例えば
直鎖及び分岐鎖C7〜C18アルカン、未置換のC6〜C10
シクロアルカン及び直鎖または分岐鎖C1〜C10アルキ
ル基で置換されたC6〜C10シクロアルカンである。好
適な溶媒はイソオクタン、シクロヘキサン及びメチルシ
クロヘキサンである。特に好適なものはメチルシクロヘ
キサンある。種々の溶媒の混合物も使用できる。
【0018】使用する式(II)のフェノ−ル100g
に基づいて、本発明で使用しうる溶媒を例えば10〜1
000mlで使用することが可能である。この量は好ま
しくは50〜300mlである。
に基づいて、本発明で使用しうる溶媒を例えば10〜1
000mlで使用することが可能である。この量は好ま
しくは50〜300mlである。
【0019】本発明の特別な具体例においては、触媒を
そのままで或いは水で湿った形で使用しなくて、それを
予め塩基成分及び(この塩基成分に基づいて)20〜2
00重量%の水と混合する。適当な塩基成分は、特に水
性媒体中で塩基反応をするアルカリ金属塩である。ボラ
ックス(Na2B4O7x10H2O)、酢酸ナトリウム及
び燐酸水素二ナトリウムは好適である。パラジウム担持
カーボン触媒に基づいて、例えば5〜50重量%の塩基
成分を使用することが可能である。この量は好ましくは
10〜20重量%である。
そのままで或いは水で湿った形で使用しなくて、それを
予め塩基成分及び(この塩基成分に基づいて)20〜2
00重量%の水と混合する。適当な塩基成分は、特に水
性媒体中で塩基反応をするアルカリ金属塩である。ボラ
ックス(Na2B4O7x10H2O)、酢酸ナトリウム及
び燐酸水素二ナトリウムは好適である。パラジウム担持
カーボン触媒に基づいて、例えば5〜50重量%の塩基
成分を使用することが可能である。この量は好ましくは
10〜20重量%である。
【0020】塩基成分に基づいて、水の量は好ましくは
50〜150重量%である。使用しうる水の量は塩基成
分に存在するいずれかの結晶水を含まない。同様に、触
媒を湿らせて取り扱いしやすくするために使用されたい
ずれかの水も考慮しない。最初に塩基成分が完全に溶解
しようがしまいがに関係なく、塩基成分を水と混合し、
ついでこの塩基成分/水混合物を無水のまたは湿ったパ
ラジウム担持カーボン触媒と混合することが有利であ
る。
50〜150重量%である。使用しうる水の量は塩基成
分に存在するいずれかの結晶水を含まない。同様に、触
媒を湿らせて取り扱いしやすくするために使用されたい
ずれかの水も考慮しない。最初に塩基成分が完全に溶解
しようがしまいがに関係なく、塩基成分を水と混合し、
ついでこの塩基成分/水混合物を無水のまたは湿ったパ
ラジウム担持カーボン触媒と混合することが有利であ
る。
【0021】本質的に、所望の水素化温度より低い融点
を有する式(II)のフェノ−ルは、溶媒を添加しない
で式(II)の溶融物で水素化しうる。しかしながら、
これらの場合でさえ、本発明に従って使用できる溶媒の
添加は、これが水素化速度を高めるから有利であるとい
うことが発見された。
を有する式(II)のフェノ−ルは、溶媒を添加しない
で式(II)の溶融物で水素化しうる。しかしながら、
これらの場合でさえ、本発明に従って使用できる溶媒の
添加は、これが水素化速度を高めるから有利であるとい
うことが発見された。
【0022】本発明の方法は、例えば撹拌式またはル−
プ型反応器で行うことができる。
プ型反応器で行うことができる。
【0023】本発明の方法は、式(I)のシクロヘキサ
ノンが、安全の観点から容易に取扱え且つ容易に分離で
きる低毒性で物理的に問題のない溶媒を用いることによ
り、短い反応時間及び高い収率で製造できるという利点
を有する。反応後溶媒は、しばしば簡単に分離且つ次の
バッチで再使用することのできる分離した、実質的に触
媒及び生成物を含まない相を形成する。これは、例えば
溶媒としてのメチルシクロヘキサンの存在下におけるハ
イドロキノンのp−ヒドロキシシクロヘキサノンへの水
素化において、達成することができる。
ノンが、安全の観点から容易に取扱え且つ容易に分離で
きる低毒性で物理的に問題のない溶媒を用いることによ
り、短い反応時間及び高い収率で製造できるという利点
を有する。反応後溶媒は、しばしば簡単に分離且つ次の
バッチで再使用することのできる分離した、実質的に触
媒及び生成物を含まない相を形成する。これは、例えば
溶媒としてのメチルシクロヘキサンの存在下におけるハ
イドロキノンのp−ヒドロキシシクロヘキサノンへの水
素化において、達成することができる。
【0024】
実施例1 ボラックス0.5g及び水0.5gを混合し、ついで水
で湿った(含水量=50重量%)且つパラジウム5重量
%を担持したカ−ボンを含んでなる触媒6gを混入し
た。この得られた混合物をメチルシクロヘキサン150
g中p−メトキシフェノ−ル100gの溶液に添加し、
反応混合物を、撹拌型反応器において、もはや水素の吸
収がなくなるまで150〜180℃及び水素圧3〜8バ
−ル下に水素化した。72分間の水素化時間後、p−メ
トキシフェノ−ルの96.2%が反応し、p−メトキシ
シクロヘキサノンが83重量%の収率で生成した。
で湿った(含水量=50重量%)且つパラジウム5重量
%を担持したカ−ボンを含んでなる触媒6gを混入し
た。この得られた混合物をメチルシクロヘキサン150
g中p−メトキシフェノ−ル100gの溶液に添加し、
反応混合物を、撹拌型反応器において、もはや水素の吸
収がなくなるまで150〜180℃及び水素圧3〜8バ
−ル下に水素化した。72分間の水素化時間後、p−メ
トキシフェノ−ルの96.2%が反応し、p−メトキシ
シクロヘキサノンが83重量%の収率で生成した。
【0025】実施例2(対照例) p−メトキシフェノ−ルを、メチルシクロヘキサンを添
加しないで溶融形で使用する以外、実施例1の方法を繰
り返した。380分間の水素化時間後、p−メトキシフ
ェノ−ルの62.1%が反応し、p−メトキシシクロヘ
キサノンが46.5重量%の収率で生成した。
加しないで溶融形で使用する以外、実施例1の方法を繰
り返した。380分間の水素化時間後、p−メトキシフ
ェノ−ルの62.1%が反応し、p−メトキシシクロヘ
キサノンが46.5重量%の収率で生成した。
【0026】実施例3〜5 他のフェノ−ルを対応する量で使用する以外、実施例1
の方法を繰り返した。詳細と結果を表1に示す。
の方法を繰り返した。詳細と結果を表1に示す。
【0027】 表1 実施例 使用した 水素化時間 得られたシクロヘキサノン 番号 フェノ−ル (分) (反応混合物中の含量) 3 p−tert−ブチル 53 p−tert−ブチルシクロ フェノ−ル ヘキサノン(91.7%) 4 ハイドロキノン 165 p−ヒドロキシシクロヘキサ ノン(88.0%) 5 N−アセチル− 70 N−アセチル−p−シクロ p−フェノ−ル ヘキサノン(75.0%) 本発明の特徴及び態様は以下の通りである。
【0028】1.式(II)
【0029】
【化5】
【0030】[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、
それぞれ互いに独立に、水素、ヒドロキシ、C1〜C10
アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C6〜C10アリ−
ル、C6〜C10アリ−ル−CH2−,C6〜C10アリ−ル
−O−、C1〜C10アルコキシ、C3〜C8シクロアルコ
キシ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ−C1〜C4アルキル
アミノ、C1〜C4アシルアミノ、COOR6、但しR6=
水素またはC1〜C4アルキル、或いはR7−CH2−、但
しR7=ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ア
ルキルアミノまたはジ−C1〜C4アルキルアミノ、であ
る]のフェノ−ルを、パラジウム担持カーボン触媒の存
在下に、100〜250℃及び水素圧1〜20バ−ルで
水素化することにより式(I)
それぞれ互いに独立に、水素、ヒドロキシ、C1〜C10
アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C6〜C10アリ−
ル、C6〜C10アリ−ル−CH2−,C6〜C10アリ−ル
−O−、C1〜C10アルコキシ、C3〜C8シクロアルコ
キシ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ−C1〜C4アルキル
アミノ、C1〜C4アシルアミノ、COOR6、但しR6=
水素またはC1〜C4アルキル、或いはR7−CH2−、但
しR7=ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ア
ルキルアミノまたはジ−C1〜C4アルキルアミノ、であ
る]のフェノ−ルを、パラジウム担持カーボン触媒の存
在下に、100〜250℃及び水素圧1〜20バ−ルで
水素化することにより式(I)
【0031】
【化6】
【0032】[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、
式(II)で定義した通りである]のシクロヘキサノン
を製造するに際して、反応を、溶媒としての、大気圧下
に70℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式ア
ルカンの存在下に行う、該式(I)のシクロヘキサノン
の製造法。
式(II)で定義した通りである]のシクロヘキサノン
を製造するに際して、反応を、溶媒としての、大気圧下
に70℃以上の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式ア
ルカンの存在下に行う、該式(I)のシクロヘキサノン
の製造法。
【0033】2.式(I)及び(II)において、
R1、R2、R3、R4及びR5が互いに独立に水素、ヒド
ロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは
C1〜C4アシルアミノを表し、そして基R1〜R5の1〜
4つが水素と異なる、上記1の方法。
R1、R2、R3、R4及びR5が互いに独立に水素、ヒド
ロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは
C1〜C4アシルアミノを表し、そして基R1〜R5の1〜
4つが水素と異なる、上記1の方法。
【0034】3.式(I)及び(II)において、
R1、R2、R4及びR5が水素を表し、そしてR3がヒド
ロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは
C1〜C4アシルアミノを表す、上記1の方法。
R1、R2、R4及びR5が水素を表し、そしてR3がヒド
ロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは
C1〜C4アシルアミノを表す、上記1の方法。
【0035】4.パラジウム担持カーボン触媒が1〜1
5重量%のパラジウムを含む、上記1の方法。
5重量%のパラジウムを含む、上記1の方法。
【0036】5.式(II)のフェノ−ルに基づいて、
0.001〜1重量%の触媒(Pd金属として計算)を
使用する、上記1の方法。
0.001〜1重量%の触媒(Pd金属として計算)を
使用する、上記1の方法。
【0037】6.更に、触媒をそのままでまたは水で湿
った形で使用しないで、予め塩基成分及びその塩基成分
に基づいて20〜200重量%の水と混合する、上記1
の方法。
った形で使用しないで、予め塩基成分及びその塩基成分
に基づいて20〜200重量%の水と混合する、上記1
の方法。
【0038】7.用いる溶媒が直鎖または分岐鎖C7〜
C18アルカン、未置換のC6〜C10シクロアルカン及び
直鎖または分岐鎖C1〜C10アルキル基で置換されたC6
〜C10シクロアルカンである、上記1の方法。
C18アルカン、未置換のC6〜C10シクロアルカン及び
直鎖または分岐鎖C1〜C10アルキル基で置換されたC6
〜C10シクロアルカンである、上記1の方法。
【0039】8.用いる溶媒がイソオクタン、シクロヘ
キサン及びメチルシクロヘキサンである、上記1の方
法。
キサン及びメチルシクロヘキサンである、上記1の方
法。
【0040】9.使用する式(II)のフェノ−ル10
0g当たり、大気圧で70℃以上の沸点を有する直鎖、
分岐鎖または環式アルカンを、溶媒として10〜100
0ml使用する、上記1の方法。
0g当たり、大気圧で70℃以上の沸点を有する直鎖、
分岐鎖または環式アルカンを、溶媒として10〜100
0ml使用する、上記1の方法。
【0041】10.ボラックス、酢酸ナトリウムまたは
燐酸水素二ナトリウムを塩基成分として、パラジウム担
持カーボン触媒に基づいて5〜50重量%の量で使用
し、塩基成分に基づいて50〜150重量%の水を使用
する、上記1の方法。
燐酸水素二ナトリウムを塩基成分として、パラジウム担
持カーボン触媒に基づいて5〜50重量%の量で使用
し、塩基成分に基づいて50〜150重量%の水を使用
する、上記1の方法。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 49/517 C07C 49/517 233/29 233/29 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】 式(II) 【化1】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ互い
に独立に、水素、ヒドロキシ、C1〜C10アルキル、C3
〜C6シクロアルキル、C6〜C10アリ−ル、C6〜C10
アリ−ル−CH2−,C6〜C10アリ−ル−O−、C1〜
C10アルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C1〜C4
アルキルアミノ、ジ−C1〜C4アルキルアミノ、C1〜
C4アシルアミノ、COOR6、但しR6=水素またはC1
〜C4アルキル、或いはR7−CH2−、但しR7=ヒドロ
キシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルアミノま
たはジ−C1〜C4アルキルアミノ、である]のフェノ−
ルを、パラジウム担持カーボン触媒の存在下に、100
〜250℃及び水素圧1〜20バ−ルで水素化すること
により式(I) 【化2】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(II)で
定義した通りである]のシクロヘキサノンを製造するに
際して、反応を、溶媒としての、大気圧下に70℃以上
の沸点を有する直鎖、分岐鎖または環式アルカンの存在
下に行う、該式(I)のシクロヘキサノンの製造法。
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