JPH11354379A - 積層体の製造方法及び積層体の製造装置 - Google Patents

積層体の製造方法及び積層体の製造装置

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JPH11354379A
JPH11354379A JP18145398A JP18145398A JPH11354379A JP H11354379 A JPH11354379 A JP H11354379A JP 18145398 A JP18145398 A JP 18145398A JP 18145398 A JP18145398 A JP 18145398A JP H11354379 A JPH11354379 A JP H11354379A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層体を構成する各シート間に空気が入り込
んで、積層体中に残留することを防止し、デラミネーシ
ョンや接着不良などがなく、所望の特性を備えた信頼性
の高い積層体を効率よく製造する。 【解決手段】 一次プレス(予備プレス)手段であるロ
ーラ4を、キャリアフィルム1に押し付けながら移動さ
せ、被積層シート2aとグリーンシート2bの間の空気
を追い出しつつ、被積層シート2aをグリーンシート2
bに予備的に圧着した後、被積層シート2aとグリーン
シート2bの予備圧着体を、キャリアフィルム1を介し
て、二次プレス手段であるプレスヘッド14により二次
プレスして、被積層シート2aをグリーンシート2bに
圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、積層体の製造方
法及び製造装置に関し、詳しくは、キャリアフィルムに
支持されたグリーンシートを積み重ねることにより積層
体を製造する方法及びそれに用いられる製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】代表的
な積層電子部品の一つである積層セラミックコンデンサ
は、通常、グリーンシート(セラミックグリーンシー
ト)に内部電極となる導電ペーストを所定のパターンで
印刷した電極印刷シートと、導電ペーストの印刷されて
いないグリーンシート(カバーシート)を所定枚数積層
し、圧着することにより、積層圧着体を形成し、この積
層圧着体を所定の位置でカットし、個々のセラミック素
子を切り出し、これを焼成した後、セラミック素子の端
面を含む両端部に導電ペーストを塗布、焼き付けして、
内部電極と導通する外部電極を形成することにより製造
されている。
【0003】ところで、このような積層電子部品の製造
に用いられるグリーンシートは、機械的強度が小さく、
慎重な取扱が必要であるが、近年、電子部品の小型化へ
の要求が大きくなるにつれて、極めて薄く、機械的な強
度がさらに小さいグリーンシートが用いられるようにな
っている。そのため、取扱中にグリーンシートが損傷し
ないように、グリーンシートをキャリアフィルムに支持
させた状態で取り扱う種々の方法が提案、実施されるに
至っている。
【0004】そして、キャリアフィルムに支持させたグ
リーンシートを積層、圧着して積層体を製造する方法と
しては、例えば、図6に示すように、キャリアフィルム
51の一方の面(図6では下面)に支持されたグリーン
シート(被積層シート)52aをテーブル53の上方に
位置させた後、図7に示すように、プレスヘッド54a
を下降させてプレスすることにより、被積層シート52
aをテーブル53あるいはテーブル53上のグリーンシ
ート52bの上面に圧着した後、図8に示すように、キ
ャリアフィルム51を上方に持ち上げて被積層シート5
2aから引き剥がし、再び、次の被積層シートを積層、
圧着することにより積層体を製造している。
【0005】しかし、上記従来の方法では、被積層シー
ト52aを、下面が平坦なプレスヘッド54aにより、
キャリアフィルム51を介してグリーンシート52bに
押圧して圧着するようにしているため、ときとして被積
層シート52aとグリーンシート52bの間に空気が入
り込んで、被積層シート52aとグリーンシート52b
を圧着した後にも層間に残留し、デラミネーションや接
着不良の原因になるという問題点がある。
【0006】そこで、被積層シート52aとグリーンシ
ート52bの間に空気が入り込むことを防止するため
に、例えば、図9に示すような積層体の製造方法が提案
されている。すなわち、この方法は、キャリアフィルム
51の一方の面(図9では下面)に支持されたグリーン
シート(被積層シート)52aを、テーブル53上の、
グリーンシート52bの上面側に積み重ね、ローラ54
により、キャリアフィルム51を介して被積層シート5
2aをグリーンシート52bに押し付けながら、ローラ
54を略水平方向(矢印Aの方向)に移動させ、被積層
シート52aとグリーンシート52bの間の空気を追い
出しつつ、シート間に空気を入り込ませることなく被積
層シート52aをグリーンシート52bに圧着しようと
するものであり、その後、キャリアフィルム51を剥離
して、所定の方向(この例では矢印Bの方向)に移動さ
せ、次の被積層シートを積み重ねることにより、積層体
を形成しようとするものである。なお、この方法では、
ローラによりグリーンシートを圧着して形成した積層体
を、最終的にもう一度プレスする場合もある。
【0007】しかし、この方法の場合、積層体を構成す
るグリーンシート間に空気が入り込むことを防止するこ
とは可能になるが、ローラ54をキャリアフィルム51
に押し付けた状態で、被積層シート52aの積み重ね方
向と直交する方向(矢印Aの方向に移動させながら圧着
を行うようにしているため(すなわち、ローラ54を移
動させることにより空気を除去するだけではなく、ロー
ラ54により、被積層シート52aをグリーンシート5
2bに圧着するようにしているため)、ローラ54を比
較的強くキャリアフィルム51に押し付けることが必要
になる。したがって、それに起因してグリーンシートの
積み重ねずれが発生し、所望の電気的特性が得られなく
なるというような問題点がある。
【0008】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、グリーンシートの積みずれを引き起こすことな
く、積層体を構成する各グリーンシート間に空気が入り
込んで積層体中に残留することを防止し、デラミネーシ
ョンや接着不良などがなく、所望の特性を備えた信頼性
の高い積層体を効率よく製造することが可能な積層体の
製造方法及び積層体の製造装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の積層体の製造方法は、キャ
リアフィルムに支持されたグリーンシートを積み重ねて
積層体を製造する方法において、キャリアフィルムの一
方の面に支持されたグリーンシート(被積層シート)
を、該被積層シートが積層、圧着されるべきグリーンシ
ートと対向するように位置させる工程と、前記キャリア
フィルムを介して被積層シートをグリーンシートに押し
付ける一次プレス(予備プレス)手段をキャリアフィル
ムに押し付けながら移動させ、被積層シートとグリーン
シートの間の空気を追い出しつつ、被積層シートをグリ
ーンシートに予備的に圧着する一次プレス(予備プレ
ス)工程と、前記一次プレス(予備プレス)工程で形成
された被積層シートとグリーンシートの予備圧着体を、
キャリアフィルムを介して、二次プレス手段によりプレ
スして、被積層シートをグリーンシートに圧着する二次
プレス工程とを具備することを特徴としている。
【0010】一次プレス(予備プレス)工程で、一次プ
レス(予備プレス)手段をキャリアフィルムに押し付け
ながら移動させ、被積層シートとグリーンシートの間の
空気を追い出しつつ、被積層シートをグリーンシートに
予備的に圧着した後、二次プレス工程で、被積層シート
とグリーンシートの予備圧着体を、キャリアフィルムを
介して、二次プレス手段によりプレスして、被積層シー
トをグリーンシートに圧着することにより、グリーンシ
ートの積みずれを引き起こすことなく、各シート間に空
気が入り込むことを防止し、デラミネーションや接着不
良などがなく、所望の特性を備えた信頼性の高い積層体
を効率よく製造することができるようになる。すなわ
ち、予備プレス工程では、両者の間の空気を追い出しつ
つ、予備的に圧着することを目的としていることから、
一次プレス(予備プレス)手段によって積みずれを生じ
るほど強くプレスする必要がないため、従来の方法にお
いて生じるようなローラによるプレス工程での積みずれ
の発生を防止することができるとともに、その後の二次
プレスにより、各シートが確実に圧着されることにな
り、デラミネーションや接着不良などがなく、所望の特
性を備えた信頼性の高い積層体を得ることが可能にな
る。
【0011】また、請求項2の積層体の製造方法は、前
記一次プレス(予備プレス)工程で用いられる一次プレ
ス(予備プレス)手段が、回転させながらキャリアフィ
ルム上を所定の方向に移動させることが可能なローラで
あることを特徴としている。
【0012】一次プレス工程で用いられる一次プレス手
段として、回転させながらキャリアフィルム上を所定の
方向に移動させることが可能なローラを用いることによ
り、一次プレス手段をキャリアフィルムに押し付けなが
ら円滑に移動させ、積みずれを生じることなく、効率よ
く被積層シートとグリーンシートの間の空気を追い出す
ことが可能になり、本願発明をより実効あらしめること
ができる。
【0013】また、請求項3の積層体の製造方法は、前
記一次プレス工程及び前記二次プレス工程を経て、所定
枚数のグリーンシートを積層、圧着した後に、全体をプ
レスして各グリーンシートを最終的に圧着する最終プレ
ス(三次プレス)工程を備えていることを特徴としてい
る。
【0014】一次プレス工程及び二次プレス工程を経て
所定枚数のグリーンシートを積層、圧着した後に、全体
を最終的にプレスするようにした場合、各シートの密着
性をさらに向上させることが可能になり、信頼性の高い
積層体を得ることが可能になる。
【0015】また、本願発明(請求項4)の積層体の製
造装置は、請求項1,2又は3記載の積層体の製造方法
を実施するために用いられる積層体の製造装置であっ
て、前記一次プレス(予備プレス)工程で用いられ、前
記キャリアフィルムに押し付けられながら移動すること
により、前記キャリアフィルムを介して被積層シートを
グリーンシートに押し付けて、被積層シートとグリーン
シートの間の空気を追い出しつつ、前記被積層シートを
前記グリーンシートに予備的に圧着する一次プレス(予
備プレス)手段と、前記二次プレス工程で用いられ、前
記一次プレス工程で形成された被積層シートとグリーン
シートの予備圧着体を、キャリアフィルムを介して二次
プレスすることにより、被積層シートをグリーンシート
に圧着する二次プレス手段とを具備することを特徴とし
ている。
【0016】本願発明(請求項4)の積層体の製造装置
は、上述のように、一次プレス(予備プレス)手段と、
二次プレス手段を備えており、上記本願発明の積層体の
製造方法を効率よく実施して、デラミネーションや接着
不良などがなく、且つ、所望の特性を備えた信頼性の高
い積層体を効率よく製造することが可能になる。
【0017】また、請求項5の積層体の製造装置は、前
記一次プレス(予備プレス)工程で用いられる一次プレ
ス(予備プレス)手段が、回転させながらキャリアフィ
ルム上を所定の方向に移動させることが可能なローラで
あることを特徴としている。
【0018】一次プレス工程で用いられる一次プレス手
段として、回転させながらキャリアフィルム上を所定の
方向に移動させることが可能なローラを用いることによ
り、一次プレス手段をキャリアフィルムに押し付けなが
ら円滑に移動させ、積みずれを生じることなく、効率よ
く被積層シートとグリーンシートの間の空気を追い出す
ことが可能になり、本願発明をより実効あらしめること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
なお、この実施形態では、キャリアフィルムの下面側に
支持されたグリーンシート(被積層シート)を積層、圧
着して積層体を製造するための装置を例にとって説明す
る。
【0020】図1はこの実施形態で用いた積層体の製造
装置の概略構成を示す図である。この実施形態の積層体
の製造装置は、図1〜図5に示すように、グリーンシー
ト(被積層シート)2aを支持したキャリアフィルム1
を搬送して、その下面側に支持されたグリーンシート
(被積層シート)2aを、テーブル(受圧板)3上に、
つまりテーブル3上のグリーンシート2bと対向するよ
うに位置させる搬送ローラ20a,20bと、一次プレ
ス(予備プレス)工程で用いられ、キャリアフィルム1
に押し付けられながら、その上面側を移動することによ
り、キャリアフィルム1を介して被積層シート2aをグ
リーンシート2bに押し付ける一次プレス(予備プレ
ス)手段であるローラ4と、一次プレス工程で形成され
たグリーンシート予備圧着体23(図5)を、キャリア
フィルム1を介して二次プレスする二次プレス手段であ
るプレスヘッド14とを備えている。
【0021】なお、一次プレス手段であるローラ4は、
特に図示しない駆動手段により所定の方向に動作させる
ことができるように構成されており、また、二次プレス
手段であるプレスヘッド14は、特に図示しない駆動手
段により昇降させることができるように構成されてい
る。
【0022】次に、上記積層体の製造装置を用いて、積
層体を製造する方法について説明する。図1〜図5は、
この実施形態の積層体の製造方法の各工程を模式的に示
す図である。
【0023】なお、この実施形態では、図1〜5に示す
ように、キャリアフィルム1の下面側に支持されたグリ
ーンシート(被積層シート)2aを、テーブル3上のグ
リーンシート2bに積層、圧着して積層体を製造する場
合を例にとって説明する。
【0024】まず、図1に示すように、キャリアフィ
ルム1の下面に支持されたグリーンシート(被積層シー
ト)2aを、テーブル3上のグリーンシート2bの上方
に位置させる。
【0025】それから、図2に示すように、ローラ4
を下降させ、キャリアフィルム1の下面に支持された被
積層シート2aの端部を、グリーンシート2bの上面の
端部に当接させる。
【0026】それから、図3に示すように、ローラ4
を、キャリアフィルム1に押し付けながら、徐々に矢印
Aの方向(略水平方向)に移動させ、最終的には図4に
示すように、ローラ4を被積層シート2aの逆側の端部
にまで移動させることにより、一次プレス(予備プレ
ス)を行う。この一次プレス工程においては、ローラ4
が矢印A方向に移動する過程で、被積層シート2aとグ
リーンシート2bの間から空気が追い出され、被積層シ
ート2aの下面がグリーンシート2bの上面に密着す
る。その結果、被積層シート2aとグリーンシート2b
の間に空気が残留することを確実に防止することができ
る。
【0027】そして、この状態で、図5に示すよう
に、プレスヘッド14を下降させ、キャリアフィルム1
の上から、被積層シート2aとテーブル3上のグリーン
シートの予備圧着体23をプレス(二次プレス)して、
被積層シート2aをグリーンシート2bに圧着する。
【0028】それから、プレスヘッド14を上昇さ
せ、キャリアフィルム1を被積層シート2aの上面から
剥離した後、キャリアフィルム1を移動させて図1の状
態とし、上記〜の操作を繰り返すことにより、グリ
ーンシートを所定枚数積層した積層体を形成する。
【0029】それから、で形成した積層体を最終的
にプレス(三次プレス)することにより、各シートが確
実に密着した積層体を得る。この三次プレスは、二次プ
レス手段であるプレスヘッド14を用いて容易に行うこ
とができるが、他の既知のプレス手段を用いて行っても
よい。
【0030】なお、上記実施形態では、ローラ4を矢印
Aの方向に移動させて予備プレスを行うようにした場合
について説明したが、各被積層シート2aごとに逆側に
移動させるようにして、ローラ4の移動距離を短くし
て、効率よく予備プレスを行うようにすることも可能に
なる。
【0031】また、上記実施形態では、一次プレス(予
備プレス)手段として、ローラを用いた場合について説
明したが、本願発明において、一次プレス手段はローラ
に限られるものではなく、特に回転しない板状や棒状の
押圧部材を一次プレス手段として用い、これらをキャリ
アフィルムに押し付けながらスライドさせるように構成
することも可能である。さらに、上記実施形態では、キ
ャリアフィルム1に支持された被積層シート2aを、グ
リーンシート2bに積み重ねる場合について説明した
が、テーブル上に直接被積層シート2aを圧着させても
もちろんよい。つまり、積層体を構成する全ての被積層
シートを同様に積み重ねてもよい。
【0032】また、上記実施形態では、グリーンシート
だけを繰り返して積層、圧着するようにした場合を例に
とって説明したが、一枚のグリーンシートを積層、圧着
した後、その表面に電極を印刷し、その後再びグリーン
シートを積層、圧着するような場合にも本願発明の方法
及び装置を適用することが可能である。また、本願発明
は、任意の電極を備えたグリーンシートを積層、圧着す
るような場合にも適用することが可能であることはいう
までもない。
【0033】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施形態に限定されるものではなく、二次プレス手
段の具体的な構成などに関し、発明の要旨の範囲内にお
いて、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
積層体の製造方法は、一次プレス(予備プレス)工程
で、一次プレス(予備プレス)手段をキャリアフィルム
に押し付けながら移動させ、被積層シートとグリーンシ
ートの間の空気を追い出しつつ、被積層シートをグリー
ンシートに予備的に圧着した後、二次プレス工程で、被
積層シートとグリーンシートの予備圧着体をキャリアフ
ィルムを介して、二次プレス手段によりプレスして、被
積層シートをグリーンシートに圧着することにより、グ
リーンシートの積みずれを引き起こすことなく、各シー
ト間に空気が入り込むことを防止し、デラミネーション
や接着不良などがなく、所望の特性を備えた信頼性の高
い積層体を効率よく製造することができるようになる。
すなわち、予備プレス工程では、両者の間の空気を追い
出しつつ、予備的に圧着することを目的としていること
から、一次プレス(予備プレス)手段によって積みずれ
を生じるほど強くプレスする必要がないため、従来の方
法において生じるようなローラによるプレス工程での積
みずれの発生を防止することができるとともに、その後
の二次プレスにより、各シートが確実に圧着されること
になり、デラミネーションや接着不良などがなく、所望
の特性を備えた信頼性の高い積層体を得ることが可能に
なる。
【0035】また、請求項2の積層体の製造方法のよう
に、一次プレス工程で用いられる一次プレス手段とし
て、回転させながらキャリアフィルム上を所定の方向に
移動させることが可能なローラを用いることにより、一
次プレス手段をキャリアフィルムに押し付けながら円滑
に移動させ、積みずれを生じることなく、効率よく被積
層シートとグリーンシートの間の空気を追い出すことが
可能になり、本願発明をより実効あらしめることができ
る。
【0036】また、請求項3の積層体の製造方法のよう
に、一次プレス工程及び二次プレス工程を経て所定枚数
のグリーンシートを積層、圧着した後に、全体を最終的
にプレスするようにした場合、各シートの密着性をさら
に向上させることが可能になり、信頼性の高い積層体を
得ることが可能になる。
【0037】また、本願発明(請求項4)の積層体の製
造装置は、上述のように、一次プレス(予備プレス)手
段と、二次プレス手段を備えているので、上記本願発明
の積層体の製造方法を効率よく実施して、デラミネーシ
ョンや接着不良などがなく、信頼性の高い積層体を効率
よく製造することが可能になる。
【0038】また、請求項5の積層体の製造装置のよう
に、一次プレス工程で用いられる一次プレス手段とし
て、回転させながらキャリアフィルム上を所定の方向に
移動させることが可能なローラを用いることにより、一
次プレス手段をキャリアフィルムに押し付けながら円滑
に移動させ、積みずれを生じることなく、効率よく被積
層シートとグリーンシートの間の空気を追い出すことが
可能になり、本願発明をより実効あらしめることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる積層体の製造方
法を実施するのに用いた製造装置の概略構成を示す図で
ある。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる積層体の製造方
法の一次プレス(予備プレス)工程を示す図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる積層体の製造方
法の一次プレス(予備プレス)工程を示す図である。
【図4】本願発明の一実施形態にかかる積層体の製造方
法の一次プレス(予備プレス)工程を示す図である。
【図5】本願発明の一実施形態にかかる積層体の製造方
法の二次プレス(予備プレス)工程を示す図である。
【図6】従来の積層体の製造方法の一工程を示す図であ
る。
【図7】従来の積層体の製造方法の他の工程を示す図で
ある。
【図8】従来の積層体の製造方法のさらに他の工程を示
す図である。
【図9】従来の積層体の製造方法の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 キャリアフィルム 2a グリーンシート(被積層シート) 2b グリーンシート 3 テーブル(受圧板) 4 ローラ(一次プレス手段) 14 プレスヘッド(二次プレス手段) 20a,20b 搬送ローラ 23 予備圧着体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリアフィルムに支持されたグリーンシ
    ートを積み重ねて積層体を製造する方法において、 キャリアフィルムの一方の面に支持されたグリーンシー
    ト(被積層シート)を、該被積層シートが積層、圧着さ
    れるべきグリーンシートと対向するように位置させる工
    程と、 前記キャリアフィルムを介して被積層シートをグリーン
    シートに押し付ける一次プレス(予備プレス)手段をキ
    ャリアフィルムに押し付けながら移動させ、被積層シー
    トとグリーンシートの間の空気を追い出しつつ、被積層
    シートをグリーンシートに予備的に圧着する一次プレス
    (予備プレス)工程と、 前記一次プレス(予備プレス)工程で形成された被積層
    シートとグリーンシートの予備圧着体を、キャリアフィ
    ルムを介して、二次プレス手段によりプレスして、被積
    層シートをグリーンシートに圧着する二次プレス工程と
    を具備することを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記一次プレス(予備プレス)工程で用い
    られる一次プレス(予備プレス)手段が、回転させなが
    らキャリアフィルム上を所定の方向に移動させることが
    可能なローラであることを特徴とする請求項1記載の積
    層体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記一次プレス工程及び前記二次プレス工
    程を経て、所定枚数のグリーンシートを積層、圧着した
    後に、全体をプレスして各グリーンシートを最終的に圧
    着する最終プレス(三次プレス)工程を備えていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の積層体の製造方
    法を実施するために用いられる積層体の製造装置であっ
    て、 前記一次プレス(予備プレス)工程で用いられ、前記キ
    ャリアフィルムに押し付けられながら移動することによ
    り、前記キャリアフィルムを介して被積層シートをグリ
    ーンシートに押し付けて、被積層シートとグリーンシー
    トの間の空気を追い出しつつ、前記被積層シートを前記
    グリーンシートに予備的に圧着する一次プレス(予備プ
    レス)手段と、 前記二次プレス工程で用いられ、前記一次プレス工程で
    形成された被積層シートとグリーンシートの予備圧着体
    を、キャリアフィルムを介して二次プレスすることによ
    り、被積層シートをグリーンシートに圧着する二次プレ
    ス手段とを具備することを特徴とする積層体の製造装
    置。
  5. 【請求項5】前記一次プレス(予備プレス)工程で用い
    られる一次プレス(予備プレス)手段が、回転させなが
    らキャリアフィルム上を所定の方向に移動させることが
    可能なローラであることを特徴とする請求項4記載の積
    層体の製造装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100796579B1 (ko) * 2007-07-11 2008-01-21 추대흥 콘덴서시트의 열접착을 위한 핫프레싱 시트지그교체장치
KR100796581B1 (ko) 2007-07-11 2008-01-21 추대흥 열접착된 콘덴서시트의 패트필름박리장치
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