JP4438361B2 - セラミック積層体の製造装置およびセラミック積層体の製造方法 - Google Patents

セラミック積層体の製造装置およびセラミック積層体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セラミック電子部品に用いられるセラミック積層体の製造装置およびその製造方法に関するものである。なお、セラミック積層体とは、キャリアフィルム上に成形されたセラミックグリーンシートをキャリアフィルムから剥離し、セラミックグリーンシート同士を積み重ねて互いに圧着させたものである。
従来のセラミック積層体の製造装置は、セラミックグリーンシートを保持するための吸着手段を有し、セラミックグリーンシートを積重ねるとともに、第1の圧力で押圧するための第1の圧着ヘッドと、積重ねられたセラミックグリーンシートを第1の圧力よりも高い第2の圧力で押圧するための第2の圧着ヘッドとを備えている。このようなセラミック積層体の製造装置を用いたセラミック積層体の製造方法では、まず、吸着手段にセラミックグリーンシートが吸着される。吸着されたセラミックグリーンシートは、第1の圧着ヘッドの移動により所定位置に運ばれ、吸着手段による吸着が解除されて、その場に載置される。それにより、先に載置されていたセラミックグリーンシートと後で載置されたセラミックグリーンシートとが仮圧着される。その後、第2の圧着ヘッドが積重ねられたセラミックグリーンシートの最上層をその上方から押圧する。これにより、積み重ねられた複数のセラミックグリーンシート同士が互いに密着する。このような工程が複数回繰返されることにより、セラミック積層体が形成される。
特開2003−145522号公報
しかしながら、上記従来のセラミック積層体の製造装置の第2の圧着ヘッドは、その主表面が平坦なものである。すなわち、第2の圧着ヘッドの主表面には何ら凹凸が形成されていない平坦面である。そのため、第2の圧着ヘッドにより複数のセラミックグリーンシートを押圧した後、第2の圧着ヘッドを複数のセラミックグリーンシートから剥がすときに、図32に示すように、最上層のセラミックグリーンシート102が第2の圧着ヘッド122の主表面に密着したまま浮き上がってしまうことがある。
このようになるのは、次のような理由による。
図33に示すように、セラミックグリーンシート102の中央部は電極104が設けられている。逆に、セラミックグリーンシート102の外周縁の近傍には電極104が設けられていない。そのため、セラミックグリーンシート102が自由に移動する状態にある。また、仮圧着された段階の最上層にセラミックグリーンシート102とその下層のセラミックグリーンシート102との間の接着力は弱いか、それらの間の接着力にムラがある。したがって、真空密着力、粘着性、または静電気によって第2の圧着ヘッド122の押圧面にセラミックグリーンシート102の端部が吸着される。そのため、精度の高いセラミック積層体を製造することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工精度の高いセラミック積層体を製造することが可能なセラミック積層体の製造装置およびその製造方法を提供することである。
本発明のセラミック積層体の製造装置は、複数積み重ねられたセラミックグリーンシートを圧着する圧着ヘッドを有している。この圧着ヘッドは、その押圧面がセラミックグリーンシートの最上層から離れる際に、押圧面と最上層との間に気体を供給する気体流路を有する。
上記の構成によれば、第2の圧着ヘッドを最上層から離す際に、押圧面とセラミックグリーンシートの最上層とが密着したままの状態となることが防止される。そのため、セラミックグリーンシートの加工精度が向上する。
また、本発明のセラミック積層体の製造装置は、セラミックグリーンシートを保持するための吸着手段を有し、セラミックグリーンシートを積重ねるとともに第1の圧力で押圧するための第1の圧着ヘッドと、積重ねられた複数のセラミックグリーンシートの最上層を第1の圧力よりも高い第2の圧力で押圧する第2の圧着ヘッドとを備えているものであってもよい。この製造装置において、第2の圧着ヘッドが、前述の圧着ヘッドとして機能するように、前述の気体流路が設けられていてもよい。
また、本発明のセラミック積層体の製造装置は、キャリアフィルムの上にセラミックグリーンシートが形成され、そのキャリアフィルムとセラミックグリーンシートとが互いに付着した状態を維持しながら搬送する搬送機構を備えている。また、その製造装置は、搬送機構により搬送されてきたセラミックグリーンシート付きのキャリアフィルムが載置される定盤を備えている。また、その製造装置は、セラミックグリーシートを切断する打ち抜き刃と、セラミックグリーンシートを吸引する吸引孔と、セラミックグリーンシートを押圧する押圧面とを有するカッティングヘッドを備えている。この装置において、カッティングヘッドは、まず、打ち抜き刃がキャリアフィルムの表層に食い込むまで、定盤の表面に対して直行方向に降下させてセラミックグリーンシートのみを所定の大きさに切断する。その後、カッティングヘッドは、吸引孔の吸引機能を利用して切断したセラミックグリーンシートを押圧面に吸着させる。さらに、カッティングヘッドは、セラミックグリーンシート積層体が収容される凹部に切断されたセラミックグリーンシートを積み重ねる。このカッティングヘッドは、前述の圧着ヘッドとして機能するように、気体流路が設けられていてもよい。
また、本発明のセラミック積層体の製造装置は、セラミックグリーンシートを積層した積層体が収容される凹部を構成する底部よび側壁部を有する金型本体を備えている。また、その装置は、側壁部の外周面と当接して金型本体を保持する当接部材およびその当接部材を介して側壁部を内周面側に押圧する押圧機構部を備えている。また、その装置は、金型本体の凹部に収容されたセラミックグリーンシートの積層体をプレスする上金型を備えている。この上金型は、前述の圧着ヘッドとして機能するように、気体流路が設けられていてもよい。
また、本発明のセラミック積層体の製造装置は、気体を所定の圧力で気体流路へ送り出す送風装置をさらに備えていてもよい。これによれば、押圧面と最上層との間に積極的に気体を供給することができるため、より確実に、押圧面とセラミックグリーンシートの最上層とが密着したままの状態となることが防止される。
また、気体流路は、押圧面が最上層から離れる際に、所定の空間に連通していてもよい。これによれば、より簡単な構造で、押圧面とセラミックグリーンシートの最上層とが密着したままの状態となることが防止される。
また、気体流路は、押圧面に沿って形成された溝であってもよい。また、気体流路は、押圧面が粗面化されることにより形成されたものであってもよい。また、押圧面に複数の突起が形成され、気体流路が複数の突起同士の間の空間により構成されていてもよい。これらの構成によれば、気体流路をより簡単に形成することができる。
気体流路は、押圧面の外周縁に沿って外周縁近傍にのみ設けられていることが望ましい。この構成によれば、セラミックシートの最上層と押圧面とが密着し易い部分のみに効率的に気体流路を設けることができる。
本発明のセラミック積層体の製造方法においては、圧着ヘッドを用いて、複数のセラミックシートの最上層を押圧し、その後、圧着ヘッドの押圧面が最上層から離れる際に、押圧面と最上層との間に気体が供給される。
この方法によれば、圧着ヘッドをセラミックグリーンシートから離す際に、押圧面とセラミックグリーンシートの最上層とが密着したままの状態となることが防止される。そのため、セラミックグリーンシートの加工精度の劣化が防止される。
(実施の形態1)
図1〜図9を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるセラミック積層体の製造装置の構成について説明する。このセラミック積層体の製造装置は、図1に示すように、X方向に位置を変更することが可能な第1の圧着ヘッド21および第2の圧着ヘッド22を備えている。第1の圧着ヘッド21は、図2に示すように、セラミックグリーンシート2を吸着する吸引穴3とヒータ(図示せず)と切断刃6を備えている。図4に示すように、第1の圧着ヘッド21は、Xテーブル21aがX軸テーブルリニアガイド54に載ることによって支持されており、Xテーブル21aに設けられた4本の圧着ヘッドガイドポスト21bによって水平方向の動きを拘束されている。プレス機53は、ベース53cの上方で、油圧シリンダ53bによってパンチ53aを押し下げることができるようになっている。したがって、第1の圧着ヘッド21がパンチ53aの真下に位置するときにパンチ53aを押し下げれば、第1の圧着ヘッド21が積層ジグ5に向けて押し下げられる。
一方、図1に示すように、第1の圧着ヘッド22は、第1の圧着ヘッド21とは独立して動作可能であり、吸引穴3と切断刃6は備えていない。第1の圧着ヘッド22は、第1の圧着ヘッド21と似た構造で支持されているが、第1の圧着ヘッド22の押圧面は、その中央部が平坦な面であり、その外周縁に沿った外周縁近傍の部分には後述する本発明の気体流路が設けられている。
長尺のキャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10は、図1に示すように、一定形状のシート状で、Yθテーブル51に載せられて供給される。キャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10は、Yθテーブル51によって吸引保持されている。Yθテーブル51が第1の圧着ヘッド21の下方に移動する途中で、カメラ(図示省略)でキャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10に予め設けられたマークを撮影し、キャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10の載置位置を検出する。この検出結果は、Yθテーブル51および第1の圧着ヘッド21にフィードバックされ、載置位置のずれが補正される。
第1の圧着ヘッド21がキャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10の上面に向けて下りることによって、図2に示すように、切断刃6によって、キャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10のうちセラミックグリーンシート2だけに切込みが入れられる。第1の圧着ヘッド21の吸引穴3でセラミックグリーンシート2を吸着し、Yθテーブル51による吸引を解除することによって、キャリアフィルム1を含めたキャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10全体が持ち上げられる。
このように第1の圧着ヘッド21はキャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10を保持したままでX方向に移動し、積層ジグ5に向かう途中、キャリアフィルム剥離ブロック52によってキャリアフィルム1が剥離される。この剥離作業は、具体的には、図2、図3に示すように、行なわれる。
すなわち、図2に示すように、チャック52aがキャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10の前方で待ち構えており、第1の圧着ヘッド21が移動してくることによって、キャリアフィルム付きセラミックグリーンシート10の前端を把持する。
図3に示すように、チャック52aは第1の圧着ヘッド21の移動と同期するように下に向けて移動し、ロール52bによってキャリアフィルム1を曲げながらキャリアフィルム1をセラミックグリーンシート2から剥離する。
こうして、図5に示すように、第1の圧着ヘッド21は、セラミックグリーンシート2のみを保持した状態で、積層ジグ5の上方に到達する。プレス機53(図1、図4参照)がパンチ53aを押し下げ、第1の圧着ヘッド21の先端が、セラミックグリーンシート2を保持したまま、図6に示すように、積層ジグ5の中に挿入される。このとき、たとえば、第1の圧着ヘッド21の先端および積層ジグ5は、セラミックグリーンシート2同士を短時間で圧着するため、セラミックグリーンシート2中に含まれるバインダのガラス転移温度付近またはそれ以上の温度に設定され、圧力を3〜8MPaとして圧着する。所定の圧着時間が経過した後、パンチ53aを持ち上げ、図7に示すように、第1の圧着ヘッド21を上昇させる。セラミックグリーンシート2は、積層ジグ5の中に積み重ねられて残る。これにより、仮圧着が終了する。
次に、図8に示すように、第2の圧着ヘッド22を積層ジグ5の上方に移動させる。プレス機53(図1、図4参照)がパンチ53aを押し下げ、第2の圧着ヘッド22の押圧面が、図9に示すように、積層ジグ5の中に挿入される。第2の圧着ヘッド22の押圧面および積層ジグ5は、セラミックグリーンシート2同士を短時間で圧着するため、セラミックグリーンシート2中に含まれるバインダのガラス転移温度付近またはそれ以上の温度に設定され、圧力を10〜130MPaとして圧着する。これにより、本圧着が終了する。
この間に第1の圧着ヘッド21は、次のセラミックグリーンシート2を取りに行っている。所定の圧着時間が経過した後、パンチ53aを持ち上げ、第2の圧着ヘッド22を上昇させる。第2の圧着ヘッド22を退避させ、次のセラミックグリーンシート2を保持した第1の圧着ヘッド21が、積層ジグ5の上方に移動する。
以後、同様に、第1の圧着ヘッド21による新たなセラミックグリーンシート2の積み重ねおよび小さな圧力での圧着と、第2の圧着ヘッド22による大きな圧力での圧着とを繰り返すことによって、所定枚数までセラミックグリーンシート2を積み重ねる。所定枚数まで積み重ね終えたら、積層ジグ5をプレス機53から取り出し、代わりに新しい積層ジグ5を設置する。こうして、同様の作業を繰り返す。
第1の圧着ヘッド21は、吸引穴3を備えているのに対し、第2の圧着ヘッド22は、外周縁以外の中央部が吸引穴などのない平坦な面であるため、構造的に圧縮に強くなっており、第1の圧着ヘッド21より高い圧力で押圧できる。
セラミックグリーンシート2を積層ジグ5まで搬送してくる第1の圧着ヘッド21の吸引穴3によってセラミックグリーンシート2自身や電極4に変形が生じたとしても、平坦な押圧面を有する第2の圧着ヘッド22で高い圧力で押圧することができるため、変形を押しならして平坦な状態に戻すことができる。
このような圧着ヘッドが2つあっても、1台のプレス機で使用することができるため、装置を効率良く構成することができ、装置を安価に抑えることができる。また、圧着ヘッドが移動し、入れ替わることにより、積層ジグ5自体は、積重ね終了時まで同じ場所で固定しておけるので、セラミックグリーンシート2の積重ね位置精度が良好となる。
また、本実施の形態におけるセラミック積層体の製造装置では、第2の圧着ヘッド22で大きな圧力を加えている間に、第1の圧着ヘッド21が次のセラミックグリーンシート2を取りに行くようにできるので、圧着ヘッドが1つしかない場合に比べて、セラミックグリーンシートの1枚当たりの積層に要する時間を短縮することができる。
次に、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置の特徴を説明する。
図10に示すように、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、第2の圧着ヘッド22からセラミックグリーンシート2に対し矢印50で示すように空気を吐出することが可能である。矢印50で示す気体は、電極4が設けられていないセラミックグリーンシート2の外周縁に沿った部分の外周縁の近傍に対してのみ吐出される。なお、上記図5〜図10においては、セラミックグリーンシート2同士の間に電極4が記載されていないが、電極4がそれらの間に挟まれているものとする。
そのため、図11に示すように、第2の圧着ヘッド22の押圧面の端部の近傍においては、第2の圧着ヘッド21内を上下方向に貫通する貫通孔10が設けられている。貫通孔10の一方端は、第2の圧着ヘッド22の押圧面に、その開口を有している。そのため、貫通孔10内を通過してきた気体はセラミックグリーンシート2に対し吹き付けられる。
また、貫通孔10の他方端は、たとえば、空気圧送ポンプのような気体送出手段100に連通している。その結果、気体送出手段100から積極的に送り込まれてくる気体の圧力によって、第2の圧着ヘッド22がセラミックグリーンシート2から離れる際に、セラミックグリーンシート2が第2の圧着ヘッド22の押圧面に密着することがない。
したがって、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置によれば、セラミックグリーンシート2と第2の圧着ヘッド22の押圧面とが密着することを防止するための紙やフィルムなどの挿入物を用いることなく、セラミック積層体の加工精度を向上させることができる。なお、図11の気体送出手段100は必須の構成ではない。また、第2の圧着ヘッド22がセラミックグリーンシート2から離れるタイミングにおいて、気体送出手段から気体が送り出されればよく、他のタイミングにおいては、気体送出手段の機能は停止していてもよい。
また、図12に示すように、第2の圧着ヘッド22内を貫通する貫通孔10は、一方の開口が第2の圧着ヘッド22の押圧面にあり、他方の開口が第2の圧着ヘッド22の側面にあるものであってもよい。すなわち、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、第2の圧着ヘッド22の押圧面とセラミックグリーンシート2とが接触している間においても、セラミックグリーンシート2の外周縁に沿った外周縁の近傍の部分が自然大気に開放されているものであってもよい。そのため、第2の圧着ヘッド22をセラミックグリーンシート2から引き離す際に、第2の圧着ヘッド22とセラミックグリーンシート2との間の空間が負圧になれば、貫通孔10内には、所定の空間に連通している他方の開口から自然に大気が送り込まれ、その大気が一方の開口から送り出される。したがって、セラミックグリーンシート2と第2の圧着ヘッド22の押圧面とが密着することが防止される。この構成によれば、気体送出手段100を設ける必要がないため、セラミック積層体の製造装置の構造を簡略化することができる。なお、この場合も、矢印50で示す気体は、電極4が設けられていないセラミックグリーンシート2の端部に対して吐出される。
また、第2の圧着ヘッド22の押圧面に面する貫通孔10の一方の開口は、図13に示すように、第2の圧着ヘッド22の押圧面の外周縁に沿った部分にのみ設けられていることが望ましい。第2の圧着ヘッド22の押圧面の外周に沿った部分は、セラミックグリーンシート2と第2の圧着ヘッド22の押圧面とが密着しやすい部分である。したがって、この部分にのみ設けることにより、効果的に第2の圧着ヘッドの押圧面とセラミックグリーンシート2の密着を防止することができる。なお、図13の囲い200で示す部分が図14に示されている。
また、貫通孔10の先端の開口は、図15に示すように、溝15であってもよい。この溝15は、第2の圧着ヘッド22の外周縁近傍において、第2の圧着ヘッドの外周縁の1辺に対し平行に複数延びている。このような構成によっても、セラミックグリーンシート2と第2の圧着ヘッド22との密着を効果的に防止することができる。また、前述の溝15は、図16に示すように、格子状に形成されていてもよい。図16に示す溝15は、第2の圧着ヘッド22の主表面を構成する四角形の一辺に平行に設けられているもの、および、その一辺に垂直な他の辺に平行に設けられている。このような構成によれば、図16において上下方向および左右方向のいずれにおいても第2の圧着ヘッド22の押圧面とセラミックグリーンシート2との密着を有効に防止することができる。なお、図17には、図16の囲い300で示す部分が拡大して示されている。また、図17の溝15の断面は図18に示すようなものである。
また、第2の圧着ヘッド22の押圧面が、前述の貫通孔10または溝15に代えて、図19に示すような粗面化された部分20を有するような構造によっても、第2の圧着ヘッド22とセラミックグリーンシート2との間に気体流路を設けることができる。粗面化された部分20は、ブラスト加工等の機械加工および化学的加工にいずれにより形成されたものであってもよい。なお、図19の断面図が図20に示されている。また、前述の粗面化された部分20の代わりに突起30が設けられていてもよい。この突起30は、幅が0.1mmであり、深さが0.1mm程度である。なお、図21の断面図が図22に示されている。
第2の圧着ヘッド22の押圧面がセラミックグリーンシート2に圧力を加えるときに、前述の粗面化された部分20または突起30によってセラミックグリーンシート2が損傷するおそれがあるため、粗面化された部分20または突起30が形成される領域は極力小さいことの望ましい。この観点からも、第2の圧着ヘッド22の電極4が設けられているセラミックグリーンシート2の中央部に対向する部分に、粗面化された部分20または突起30を設けることは望ましくない。
本実施の形態のセラミック積層体の製造装置の特徴および効果をまとめると次のようなものである。
本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、セラミックグリーンシート2を保持するための吸着手段を有し、セラミックグリーンシート2を積重ねるとともに第1の圧力で押圧するための第1の圧着ヘッド21を備えている。また、その製造装置は、積重ねられた複数のセラミックグリーンシート2の最上層を第1の圧力よりも高い第2の圧力で押圧する第2の圧着ヘッド22を備えている。さらに、第2の圧着ヘッド22は、その押圧面が最上層から離れる際に、押圧面と最上層との間に気体を供給する気体流路としての貫通孔10等を有している。
上記の構成によれば、第2の圧着ヘッド22を最上層から離す際に、押圧面とセラミックグリーンシート2の最上層とが密着したままの状態となることが防止される。そのため、セラミックグリーンシート2の加工精度の劣化が防止される。
また、本実施の形態の積層体の製造装置は、気体流路としての貫通孔10へ所定の圧力で気体を送り出す送風装置100をさらに備えていてもよい。これによれば、押圧面と最上層との間に積極的に気体を供給することができるため、より確実に、押圧面とセラミックグリーンシート2の最上層とが密着したままの状態となることが防止される。
また、気体流路としての貫通孔10は、押圧面が最上層から離れる際に、所定の空間に連通していてもよい。これによれば、より簡単な構造で、押圧面とセラミックグリーンシート2の最上層とが密着したままの状態となることが防止される。
また、気体流路は、第2の圧着ヘッド22の主表面に沿って形成された溝15であってもよい。また、気体流路10は、押圧面が粗面化されることにより形成されたものであってもよい。また、押圧面に複数の突起30が形成され、気体流路が複数の突起30同士の間の空間により構成されていてもよい。これらの構成によれば、気体流路をより簡単に形成することができる。
気体流路としての貫通孔10、溝15、粗面化された部分20、および突起30同士の間の空間は、押圧面の外周縁に沿って外周縁近傍にのみ設けられていることが望ましい。この構成によれば、セラミックシート2の最上層と押圧面とが密着し易い部分のみに効率的に気体流路を設けることができる。
本実施の形態では、気体流路が第2の圧着ヘッド22の四辺形の押圧面の4辺のそれぞれに沿って設けられている例を示したが、気体流路は、押圧面の全面に設けられていてもよい。ただし、押圧面の全面に気体流路を設けた場合、押圧面をセラミックグリーンシート2から離すときにセラミックグリーンシート2の中央部に盛り上がりができてしまうため、押圧面の中央部には気体流路を設けることは望ましくない。したがって、気体流路は、むしろ、押圧面の対向する2辺のそれぞれにのみ沿って、または、四辺形の4つの角部の近傍にのみ設けられていることが望ましい。
また、本実施の形態では、気体流路には、空気が流れることを前提にしているが、セラミックグリーンシート2に酸素が供給されることが好ましくない場合には、空気の代わりに他の気体、たとえば、第2の圧着ヘッドが窒素などが流れるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態では、セラミックグリーンシート2を積層するときに長尺のキャリアフィルム付きグリーンシート10からセラミックグリーンシート2を裁断するセラミック積層体の製造装置を示した。しかしながら、予め長尺のキャリアフィルム付きグリーンシートからカード状に切断されたキャリアフィルム付きのセラミックグリーンシートを積層するセラミック積層体の製造装置においても、本発明を適用することは可能である。
また、本実施の形態では、キャリアフィルムにはセラミックグリーンシート2が1枚貼りつけられている例が示された。しかしながら、キャリアフィルムに2層以上のフィルムなどが貼り付けられたシートを用いる場合にも、本発明を適用することは可能である。また、キャリアフィルムの上にセラミックグリーンシートと電極層とが設けられている2層構造のフィルムを積層する場合にも、本発明を適用することは可能である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2のセラミック積層体の製造装置を図23〜図26を用いて説明する。図23は、セラミック積層体の製造装置の概略構成図であり、図24は、カッティングヘッドの拡大断面図である。図23に示すポリエステルフィルムからなるキャリアフィルム51は、その上面に、本加工工程以前に、スラリー状のセラミック材料が均一な厚さで塗布される。それにより、キャリアフィルム51には、セラミックグリーンシート52が付着している。
キャリアフィルム1とセラミックグリーンシート52と間の付着力は、それらを後に互いに分離できる程度である必要があるため、低く抑えられている。この付着力は、セラミック材料が塗布されたキャリアフィルム51の上面に、予め離型剤が塗布されることによって調整される。
前述のセラミックグリーンシート52には、表面にスクリーン印刷等で内部電極(図示せず)が形成されている。本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、表面に吸引孔の開口部54を有する定盤53が設けられている。
セラミック積層体の製造工程においては、まず、前述したセラミックグリーンシート52が上面に付着されたキャリアフィルム51が、図示しない搬送機構の機能によって、定盤53の上に搬送される。キャリアフィルム51が所定の位置まで搬送されると、前述の開口部54に接続された図示しない吸引装置によって、このキャリアフィルム51が吸引され、定盤53に対して吸着される。次に、定盤3の上方には、周囲に打抜き刃55を有し、かつ、打抜き刃55に囲まれた内側の領域に、吸引力によって強く吸引することができる吸引部56を備えたカッティングヘッド57が、前述の定盤53の表面に対し直交方向に往復運動可能に設けられている。この打抜き刃55は、セラミックグリーンシート52の厚さよりやや長い距離だけカッティングヘッド57の押圧面から突出するように、カッティングヘッド57の側面に取付けられている。より具体的にいえば、打抜き刃55は、セラミックグリーンシート52を切断したときに、キャリアフィルム51を切断することのないような寸法で、カッティングヘッド57の押圧面から突出していることが必要である。
このカッティングヘッド57によるセラミックグリーンシート52の打抜き工程においては、まず、セラミックグリーンシート52がキャリアフィルム51に付着した状態を維持したまま、セラミックグリーンシート52を定盤53の上方に搬送する。その後、セラミックグリーンシート52が所定位置に達すると、セラミックグリーンシート52の搬送を停止する。次に、定盤53の開口部54の吸引力を利用してキャリアフィルム51を定盤53に対して吸引することによって固定する。
その後、キャリアフィルム51が定盤53に固定された状態で、図24に示すように、カッティングヘッド57の先端57aが、セラミックグリーンシート52の表面に接触するまで、カッティングヘッド57を下降させる。打抜き刃55は、セラミックグリーンシート52の厚さよりもやや長く、前述のカッティングヘッド57から突出しているため、打抜き刃55によってセラミックグリーンシート52のみが所定の大きさに切断される。このとき、キャリアフィルム51は、弾性を有しているため切断されることはない。
この状態で、カッティングヘッド57の吸引部56における吸引機能を発揮させながら、カッティングヘッド57を上昇させる。それにより、切断されたセラミックグリーンシート52は、所望の大きさのものとしてキャリアフィルム51から取出される。
なお、キャリアフィルム51とセラミックグリーンシート52との付着力は、定盤53に形成された開口部54による吸引力、および、カッティングヘッド57の吸引部56による吸引力のいずれよりも弱く設定されている。
その後、図23および図24に示すカッティングヘッド57が、長尺のセラミックシート52を切断して、その切断されたセラミックグリーンシート52が、図25に示す押圧用の台152の凹部内に載置される。この押圧用の凹部の中にセラミックグリーンシート52が複数積み重ねられ、カッティングヘッド57が複数層のセラミックグリーンシート52を上方から押圧する。それにより、複数のセラミックグリーンシート52同士が互いに密着する。なお、図25には、セラミックグリーンシート52しか記載されていないが、セラミックグリーンシート52同士の間に電極が設けられている。その後、セラミックグリーンシート52は焼成される。最後に、セラミックグリーンシート52の端部に銀ペースト等の外部電極を形成する。それにより、積層セラミックコンデンサが完成する。
上記のような本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、図26に示すように、カッティングヘッド57の先端57aである押圧面において、押圧面の外周に沿ってその外周近傍に貫通孔60の開口部が設けられている。この貫通孔60の上方端は、図25に示すように、気体送出手段61に接続されている。したがって、実施の形態1の図11を用いて示した例のように、気体が気体送出手段61から貫通孔60内に送出され、その気体が先端57aに設けられた貫通孔60の開口部から吐出される。それにより、カッティングヘッド57がセラミックグリーンシート52の積層体から離れるときに、セラミックグリーンシート52の最上層が、カッティングヘッド57の押圧面(先端57a)に密着したまま離れないという不都合な事態が発生することが防止される。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3のセラミック積層体の製造装置を図27〜図31を用いて説明する。本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、図27に示すように、セラミックグリーンシートを積層することにより構成された積層体(セラミック積層体)80が収容される凹部73aを構成する底部(プレート)71を備えている。また、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、側壁部(枠体)72からなる金型本体73と、金型本体73が載置される金型ベース74とを備えている。さらに、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、金型本体73の側壁部72の外周面と当接して金型本体73を所定の位置に保持する当接部材75と、当接部材75を金型本体73の側壁部72に押圧するシリンダ式の押圧機構部76とを備えている。また、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置は、金型本体73の凹部73aにセットされた積層体80を、上面側からプレスする上金型77を備えている。
すなわち、本実施の形態のセラミック積層体の製造装置では、上記当接部材75とシリンダ式の押圧機構部76とが、金型保持・押圧手段78を構成している。なお、当接部材75は、側壁部72の外周面のほぼ全面に当接するように構成されているとともに、シリンダ式の押圧機構部76のロッド76aに固定されている。また、押圧機構部76は金型ベース74に固定されている。
また、金型本体73の底部(プレート)71は、その周辺部の厚みが薄く、中央部との間に段差71aが形成されている。この段差部71aに側壁部(枠体)72が嵌まり込むことによって、底部71と側壁部72とが係合し、凹部73aが形成される。さらに、この金型本体73は、積層体80を搬送するための搬送容器(搬送治具)としても用いられるとともに、金型ベース74に対して着脱自在に構成されている。
次に、上記セラミック積層体の製造装置を用いて、積層体80をプレスする方法について説明する。
まず、図27に示すように、セラミックグリーンシートを金型本体73の凹部73a内に所定枚数積層して積層体80を形成する。その後、積層体80は、金型本体73とともに金型ベース74の上に載置される。次に、図28および図29に示すように、押圧機構部76の機能を用いて、当接部材75が金型本体73の側壁部72の外周面に当接するまで当接部材75を押圧する。それにより、金型本体73が所定の位置に保持される。次に、図30に示すように、上金型77を用いて、積層体80をその上方から押圧する。それにより、積層体80を構成するセラミックグリーンシート同士が圧着する。
また、本実施の形態のセラミック積層体製造装置の上金型77の押圧面は、図31に示すように、その外周縁に沿って外周縁の近傍に金型77を上下方向に貫通する貫通孔90が設けられている。したがって、上金型77の押圧面には、貫通孔90の一方端側の開口部が設けられており、貫通孔90の他方端側の開口は、上金型77がセラミック積層体80の最上層に密着しているときに、セラミック積層体80の最上層と上金型77の押圧面との間に外気が流入するように大気に開放されている。
このような本実施の形態のセラミック積層体の製造装置においても、実施の形態1の図12を用いて説明したようなセラミック積層体の製造装置と同様に、上金型77が積層体80から離れるときに、セラミックグリーンシートの最上層と圧着ヘッドとしての上金型77の押圧面とが密着してしまう不都合を防止することが可能である。
なお、本実施の形態の図27〜図30には、気体送出手段は示されていないが、貫通孔90の他方端側の開口部が気体送出手段に接続されており、気体送出手段から送込まれる気体が、上金型77の押圧面の開口から、セラミックグリーンシートの最上層に対して吹付けられるような装置であっても、本願発明の目的を達成することは可能である。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態1のセラミック積層体の製造装置の斜視図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置の圧着ヘッドがセラミックグリーンシートを保持して搬送する様子の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置のキャリアフィルムを剥離する動作の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置のプレス機の部分の正面図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置による積層方法の第1の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置による積層方法の第2の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置による積層方法の第3の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置による積層方法の第4の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置による積層方法の第5の説明図である。 実施の形態1のセラミック積層体の製造装置の第2の圧着ヘッドがセラミックシートに対して気体を吹き付けることを説明するための図である。 図10の第2の圧着ヘッドのXI−XI断面を示す図である。 他の例の第2の圧着ヘッドの断面構造を説明するための図である。 第2の圧着ヘッドの押圧面を示す図である。 図13の拡大図である。 他の例の第2の圧着ヘッドの押圧面の拡大図である。 さらに他の例の第2の圧着ヘッドの押圧面を説明するための図である。 図16の拡大図である。 図17のXVIII−XVIII断面を示す図である。 別の例の第2の圧着ヘッドの押圧面の部分拡大図である。 図19のXX−XX線断面を示す図である。 さらに別の例の第2の圧着ヘッドの押圧面の部分拡大図である。 図21のXXII−XXII線断面を示す図である。 実施の形態2のセラミック積層体の製造装置の概略を説明するための図である。 図23のカッティングヘッド部分の拡大断面図である。 カッティングヘッドの押圧面に密着したセラミックシートが、セラミック積層体の最上層の上に載置された直後の状態を説明するための図である。 実施の形態2のセラミック積層体の製造装置の押圧ヘッドの押圧面に設けられた貫通孔の開口を説明するための図である。 実施の形態3のセラミック積層体の製造装置の概略構成を説明するための図である。 実施の形態3のセラミック積層体の製造装置を上方から見た図である。 実施の形態3のセラミック積層体の製造装置を用いてセラミック積層体を製造する工程を説明するための図である。 実施の形態3のセラミック積層体の製造装置を用いてセラミック積層体を押圧する状態を説明するための図である。 実施の形態3のセラミック積層体の製造装置の圧着ヘッドの押圧面に設けられた開口を説明するための図である。 従来のセラミック積層体の製造装置の第2の圧着ヘッドとセラミックグリーンシートとが密着することを説明するための図である。 従来のセラミック積層体の製造装置の第2の圧着ヘッドの押圧面とセラミックグリーンシートの外周部とが密着することを説明するための図である。
符号の説明
2,52 セラミックグリーンシート、10,60,90 貫通孔、15 溝、20 粗面化された部分、21 第1の圧着ヘッド、22 第2の圧着ヘッド、30 突起、56 カッティングヘッド、77 上金型、80 セラミック積層体。

Claims (7)

  1. セラミックグリーンシートを保持するための吸着手段を有し、前記セラミックグリーンシートを積重ねるとともに第1の圧力で押圧するための第1の圧着ヘッドと、
    積重ねられた複数の前記セラミックグリーンシートの最上層を前記第1の圧力よりも高い第2の圧力で押圧する第2の圧着ヘッドとを備え、
    前記第2の圧着ヘッドは、その押圧面が前記セラミックグリーンシートの最上層から離れる際に、前記押圧面と前記最上層との間に気体を供給する気体流路を有し、
    前記気体流路は、前記押圧面の外周縁に沿って該外周縁近傍にのみ設けられた、セラミック積層体の製造装置。
  2. キャリアフィルムの上に前記セラミックグリーンシートが形成され、該キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートとが互いに付着した状態を維持しながら搬送する搬送機構と、
    該搬送機構により搬送されてきた前記セラミックグリーンシート付きの前記キャリアフィルムが載置される定盤と、
    前記セラミックグリーシートを切断する打ち抜き刃と、前記セラミックグリーンシートを吸引する吸引孔と、前記セラミックグリーンシートを押圧する押圧面とを有するカッティングヘッドとを備え、
    該カッティングヘッドは、前記打ち抜き刃が前記キャリアフィルムの表層に食い込むまで、前記定盤の表面に対して直行方向に降下させて前記セラミックグリーンシートのみを所定の大きさに切断し前記吸引孔の吸引機能を利用して切断した前記セラミックグリーンシートを前記押圧面に吸着させ、さらに、前記セラミックグリーンシート積層体が収容される凹部に切断された前記セラミックグリーンシートを積み重ねるものであって、前記気体流路が設けられている、請求項1に記載のセラミック積層体の製造装置。
  3. 前記セラミックグリーンシートを積層した積層体が収容される凹部を構成する底部よび側壁部を有する金型本体と、
    前記側壁部の外周面と当接して前記金型本体を保持する当接部材および該当接部材を介して前記側壁部を内周面側に押圧する押圧機構部と、
    前記金型本体の凹部に収容された前記セラミックグリーンシートの積層体をプレスする上金型とを備え、
    前記上金型は、前記気体流路が設けられている、請求項1に記載のセラミック積層体の製造装置。
  4. 前記気体を所定の圧力で前記気体流路へ送り出す送風装置をさらに備えた、請求項1に記載のセラミック積層体の製造装置。
  5. 前記気体流路は、前記押圧面が前記最上層から離れる際に、所定の空間に連通している、請求項1に記載のセラミック積層体の製造装置。
  6. 前記気体流路は、前記押圧面に沿って形成された溝である、請求項に記載のセラミック積層体の製造装置。
  7. 圧着ヘッドを用いて、複数のセラミックシートの最上層を押圧してセラミック積層体を形成するセラミック積層体の製造方法であって、
    前記圧着ヘッドは、前記押圧面の外周縁に沿って該外周縁近傍にのみ設けられた気体流路が設けられており、
    前記圧着ヘッドにより、前記セラミックグリーンシートを吸着により保持して、前記セラミックグリーンシートを積重ねるとともに第1の圧力で押圧し、
    前記圧着ヘッドにより、積重ねられた複数の前記セラミックグリーンシートの最上層を前記第1の圧力よりも高い第2の圧力で押圧し、
    前記圧着ヘッドの押圧面が前記最上層から離れる際に、前記気体流路を通じて前記押圧面と前記最上層との間に気体を供給する、セラミック積層体の製造方法。
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