JPH1135381A - ハニカム状成形体及びその製造法 - Google Patents

ハニカム状成形体及びその製造法

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JPH1135381A
JPH1135381A JP20738697A JP20738697A JPH1135381A JP H1135381 A JPH1135381 A JP H1135381A JP 20738697 A JP20738697 A JP 20738697A JP 20738697 A JP20738697 A JP 20738697A JP H1135381 A JPH1135381 A JP H1135381A
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aluminum
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JP20738697A
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Seiji Okabayashi
誠治 岡林
Tamotsu Watanabe
保 渡辺
Shinji Igarashi
信二 五十嵐
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性、吸着性能、強度、表面の平滑性等に
優れたハニカム状成形体及びその製造法を提供するにあ
る。本発明の他の目的は、製造が容易であり、高温での
焼成を必要とすることなしに、高強度が得られるハニカ
ム状成形体の製造法を提供するにある。 【解決手段】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そ
のケイ酸質複合体と鎖状粘土鉱物とを、A:B=99:
1乃至10:90の重量比で含有させたハニカム状成形
体。或いは更に光反応性半導体、無機成形助剤及び有機
成形助剤を水分の存在下に混練し、得られる混練物をハ
ニカム状に成形し、得られる成形体を水蒸気の存在下に
乾燥することを特徴とするハニカム状成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカム状成形体及び
その製造法に関し、より詳細には高い強度を有し且つ吸
着性、特に消臭性に優れたハニカム状成形体及びその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔質のハニカム状成形体は、触媒担体
或いは吸着剤等として広く利用されており、このハニカ
ム状成形体の材料として、粘土鉱物、特にセピオライト
等の鎖状粘土鉱物を用いることも広く知られている。
【0003】特公昭55−31085号公報には、セピ
オライトを主成分とし、比表面積、細孔径、細孔容積が
特定の範囲にある断熱材、吸音材、吸着剤、触媒担体と
して有効なセピオライト成形体が記載されている。
【0004】特開平3−238046号公報には、ハニ
カム担体にセピオライトをコートし、そのセピオライト
コート層に触媒金属を担持させて成ることを特徴とする
ディーゼルエンジン用ハニカム触媒が記載されている。
【0005】特開平5−23528号公報には、水分吸
着特性を有するゼオライト粉末と無機繊維と無機結合剤
とを含有する組成物をハニカム状に押出成形して成る吸
着性ハニカム状セラミック体が記載されている。
【0006】特開平6−293573号公報には、鎖状
粘土性鉱物と予備焼成鎖状粘土性鉱物とを含有して成る
原料を成形し且つ焼成することにより得られたセル壁を
有し、該セル壁は細孔半径50乃至1000オングスト
ロームの範囲にメソポアを有し且つセル壁自体の吸水率
が60%以上であることを特徴とするハニカム状成形体
が記載されている。
【0007】特開平7−144127号公報には、複鎖
構造型粘土鉱物より成る吸着材原料、または複鎖構造型
粘土鉱物と、活性炭、シリカゲル、アルミナゲル、及び
ゼオライトの内の少なくとも1種の副原料とより成る吸
着材原料と、成形助剤とを湿式混練し、混練物を得る工
程と、該成形体を550乃至800℃で焼成する工程と
より成ることを特徴とする吸着成形体の製造方法が記載
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】セピオライト等の鎖状
粘土鉱物を用いて製造したハニカム状成形体は、多孔質
で吸着性を有し、耐熱性や強度にも優れているという利
点を有するが、高強度を得るには高温での焼成が必要で
あり、また得られる吸着性能も未だ十分でないという問
題がある。
【0009】本発明者らは、含アルミニウムフィロケイ
酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体は、高温での焼成を行わ
ない場合にも優れた強度のハニカム状成形体を形成でき
ること、及びこの成形体は吸着性能においても極めて優
れていることを見出した。
【0010】即ち、本発明の目的は、成形性、吸着性
能、強度、表面の平滑性等に優れたハニカム状成形体及
びその製造法を提供するにある。本発明の他の目的は、
製造が容易であり、高温での焼成を必要とすることなし
に、高強度が得られるハニカム状成形体の製造法を提供
するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、含アル
ミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を含
有して成る原料を成形することにより得られたセル壁を
有することを特徴とするハニカム状成形体が提供され
る。本発明によればまた、含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛乃至そのケイ酸質複合体或いは更に光反応性半導
体、無機成形助剤及び有機成形助剤を水分の存在下に混
練し、得られる混練物をハニカム状に成形し、得られる
成形体を水蒸気の存在下に乾燥することを特徴とするハ
ニカム状成形体の製造法が提供される。本発明によれば
更に、上記ハニカム状成形体から成る吸着材、特に消臭
剤が提供される。本発明においては、 1.含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛がフライポンタイ
トであること、 2.含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛のケイ酸質複合体
が、非晶質で多孔質のシリカ又はシリカアルミナとその
一次粒子表面に形成された含アルミニウムフィロケイ酸
塩層とから成ること、 3.含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛のケイ酸質複合体
が、全体として、3成分組成比でSiO25乃至80モ
ル%、MO(式中Mは亜鉛または亜鉛とマグネシウムと
の組み合わせを示す)5乃至65モル%、及びAl23
1乃至60モル%の化学組成を有するものであること、 4.含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質
複合体が10μm以下の体積基準メジアン径を有するこ
と、 5.前記原料が、鎖状粘土鉱物を含有することができる
こと、 6.上記5の場合、(A)含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛乃至そのケイ酸質複合体と(B)鎖状粘土鉱物と
を、A:B=100:0 乃至10:90 、特に9
0:10 乃至70:30 の重量比で含有すること、 7.鎖状粘土鉱物が0.01乃至0.2μmの繊維径と
1乃至10μmの繊維長とを有するセピオライトである
こと、 8.前記原料が光反応性半導体を含有すること、 9.前記原料が無機成形助剤及び有機成形助剤の少なく
とも1種を含有すること、 10.無機成形助剤がベントナイト或いは微粉アルミナ
乃至水和アルミナであること、 11.有機成形助剤が多糖類乃至その誘導体或いは多価
アルコールであること、 12.前記原料が全体当たり5乃至50重量%の無機成
形助剤及び/または1乃至50重量%の有機成形助剤を
含有すること、が好ましい。
【0012】
【発明の実施形態】
[作用]本発明は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃
至そのケイ酸質複合体が、高温での焼成を行わない場合
にも優れた強度のハニカム状成形体を形成できること、
及びこの成形体は吸着性能においても極めて優れている
ことの知見に基づくものである。
【0013】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至その
ケイ酸質複合体は、例えば、特公平5−79602号公
報に記載されているとおり、吸着材として公知の物質で
あるが、これをハニカム状成形体の材料として用いるこ
とは未だ知られていない。本発明においては、含アルミ
ニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体が、ハ
ニカム状成形体への優れた成形性を有すると共に、乾燥
焼成時の収縮量を低い値に抑制でき、しかも高温での焼
成を必要とすることなしに十分な強度を有することを見
出したものである。
【0014】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛は、典型
的な粘土鉱物(合成粘土鉱物)であり、適度な水膨潤性
を有すると共に、水の存在下に混練したものは可塑性を
示す。これがハニカム成形体への成形性に優れている理
由である。また、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛から
形成されたハニカム状成形体は、乾燥しただけでも吸着
材等に使用できる強度を有しており、焼成により強度を
上昇させることは勿論可能であるが、この焼成は500
℃以下の比較的低い温度で十分である。これらの作用
は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛をケイ酸質に担持
させた複合体の場合、むしろ顕著に奏されるものであ
る。これは、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛の層状構
造が極めて微細なサイズとなっていることに関連してい
る。
【0015】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至その
ケイ酸質複合体は、ハニカム状成形体の形態において
も、優れた吸着性能、特に消臭性能を示すことが分かっ
た。この事実は、後述する例を参照することにより、容
易に了解されよう。
【0016】さらに本発明では、上記の含アルミニウム
フィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を、セピオラ
イト等の鎖状粘土鉱物と組み合わせて、ハニカム状成形
体の原料として用いると、予想外の利点が達成される。
【0017】鎖状粘土鉱物は、有能な可塑性材料であ
り、しかも燒結性も有するが、乾燥焼成時の収縮量が2
0%以上と大きく、成形物の乾燥焼成に際して、割れ等
を生じること、その強度が十分でないこと、吸着性能も
概して低いことが欠点である。
【0018】これに対して、鎖状粘土鉱物に含アルミニ
ウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を配合す
ると、少量の配合でも、ハニカム状成形体への成形性が
顕著に向上し、また、成形体の強度が上昇し、吸着性能
も相乗的に向上するのであって、これも本発明による予
想外の利点である。
【0019】さらに本発明では、上記の含アルミニウム
フィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体に光反応性半
導体を加え光反応性半導体に効率よく光りを当たるよう
ハニカム構造体にすることにより、大幅な脱臭能力の向
上を図ることができる。
【0020】[含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そ
のケイ酸質複合体]本発明に用いる含アルミニウムフィ
ロケイ酸亜鉛は、シリカまたはシリカ−アルミナの四面
体層と、ZnO6 −AlO6 の八面体層とが二層に積層
されたものを基本骨格とし、この基本骨格がC軸方向に
積層された構造を有する。
【0021】典型的な含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛
は、式 (Zn3-xAlx)(Si2-xAl)O5(OH) 式中、xは0.1乃至1.75の数である で表わされる化学構造を有し、フライポンタイトと呼ば
れる。含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至その複合体
は、白色性に優れており、一般に90%以上のハンター
白色度を有する。
【0022】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛は、塩化
アンモニウム等の水溶性塩類水溶液中に、ケイソウ土や
クリストバライト等のケイ酸分原料と、酸化亜鉛等の亜
鉛原料と、ベーマイトゲル等のアルミナ成分とを加え、
オートクレープ容器中で110乃至160℃で水熱合成
反応を行なうことにより製造される。
【0023】フライポンタイト型含アルミニウムフイロ
ケイ酸亜鉛の構造、物性及び製造方法の詳細は、特開昭
61−10021号、特開昭61−275128号、及
び特開昭61−275127号公報に記載されている。
【0024】本発明では、含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛のケイ酸質複合体を用いるのが特に好ましい。この
複合体は、より詳細には、非晶質で多孔質のシリカ又は
シリカアルミナとその一次粒子表面に形成された含アル
ミニウムフィロケイ酸塩層とから成っている。そのX線
回折像を図1に示す。
【0025】その化学的組成は、全体として、3成分組
成比でSiO2 5乃至80モル%、ZnO 5乃至65
モル%、及びAl23 1乃至60モル%である。
【0026】このケイ酸質複合体は、X線回析で、面間
隔dx 8.40〜6.40オングストロームに実質上
ピークを有していなく、面間隔dx 2.71〜2.5
6オングストロームと、面間隔dx 1.56〜1.5
2オングストロームにピークを有し、比表面積が200
2 /g以上で細孔細孔径10乃至300 における細
孔容積が0.25cc/g以上である。
【0027】この複合型の含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛のX線回折像を添付図面の図1に、またその粒子構
造を図2の走査型電子顕微鏡写真に示す。
【0028】複合体においては、非晶質で多孔質のシリ
カ又はシリカアルミナが全体当たり10乃至70重量%
の量で存在するのがよい。即ち、この範囲を下回ると、
含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛を微細化する作用が失
われ、この範囲を上回ると、吸着性が上記範囲内にある
ものに比して劣るようになる。
【0029】本発明に用いる複合フィロケイ酸塩は、シ
リカ又はシリカアルミナのゾル乃至ゲル分散体を含有す
る水性媒体に、水溶性ケイ酸塩、水溶性亜鉛及び/又は
マグネシウム塩、並びに水溶性アルミニウム塩及び/ま
たはアルミン酸塩を、全体についての3成分組成比がS
iO2 5乃至80モル%、MO(式中Mは亜鉛或いは亜
鉛とマグネシウムとの組み合わせ)5乃至65モル%及
びAl231乃至60モル%の化学組成となるように添
加し、添加された塩類をシリカ又はシリカアルミナの存
在下に反応させることにより、得られる。
【0030】合成に際して、シリカ又はシリカアルミナ
のゾル乃至ゲル分散体が、乾燥した状態で200m2
g以上の比表面積を有するものであることが好ましく、
シリカアルミナのゾル乃至ゲル分散体が、80重量%迄
のAl23分を含有するものであってもよい。
【0031】シリカ又はシリカアルミナのゾル乃至ゲル
分散体を、複合フィロケイ酸塩当り10乃至70重量%
の量で用いるのが好ましく、また、水性媒体中における
シリカ又はシリカアルミナの固形分濃度が1乃至20重
量%であるのがよい。
【0032】更に、反応を室温乃至100℃迄の温度及
び5乃至10のpHで行うのがよい。
【0033】本発明に用いる含アルミニウムフィロケイ
酸亜鉛及びその複合体は、2価金属の全てが亜鉛単独で
あることが好ましいが、2価金属が亜鉛とマグネシウム
とを95:5乃至50:50の原子比で含むことが許容
される。
【0034】本発明で用いる含アルミニウムフィロケイ
酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体は10μm以下、特に
0.5乃至5μmの体積基準メジアン径を有すること
が、ハニカムへの成形性の点で望ましい。
【0035】本発明では、上記含アルミニウムフィロケ
イ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を必須不可欠な成分と
して含有するが、一般には、鎖状粘土鉱物と組み合わせ
で用いることが推奨される。
【0036】さらに光反応性半導体を加えることで脱臭
性能が飛躍的に向上し、無機成形助剤及び有機成形助剤
の少なくとも1種を加えることで成形体の成形性、強
度、表面の平滑性が改善される。
【0037】[鎖状粘土鉱物]鎖状粘土性鉱物は、ホル
マイト(Hormite )とも呼ばれている繊維状のケイ酸マ
グネシウムであり、セピオライト(Sepiolite )、アタ
パルガイト(Attapulgite )、パリゴルスカイト(Paly
gorskite)、ラングリナイト(Langhlinite )等がこれ
に該当する。その結晶構造は、タルクのような二次元の
ものとは異なり三次元の鎖状の構造であり、この鎖状構
造の隙間に空孔ができるため比表面積(BET法比表面
積)が100乃至350m2 /gと大きく、吸着作用を
示すのである。
【0038】この鎖状粘土性鉱物は、有能な可塑性材料
であり、しかも燒結性も有するが、乾燥焼成時の収縮量
が20%以上と大きく、成形物の乾燥焼成に際して、割
れ等を生じること及びその強度が十分でないことが欠点
であるが、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケ
イ酸質複合体を組み合わせて用いることにより、これら
の欠点も解消されるものである。
【0039】この鎖状粘土鉱物は、そのままの状態で用
いることもでき、或いはその予備焼成物、一般に500
乃至1000℃の温度に予備焼成したものを単独或いは
組み合わせで使用することができる。尚、ホルマイトは
500乃至1000℃に加熱することによって、X線的
には不定形なメタ相のメソポアを有する粉末に変体す
る。
【0040】鎖状粘土鉱物としては、前に例示したもの
はすべて使用できるが、セピオライトを使用することが
特に望ましい。セピオライトのX線回折像を図3に、ま
たその粒子構造を図4の電子顕微鏡写真に示す。また下
記表1にセピオライト(110℃で2時間の乾燥品)の
一般的化学組成の一例を示す。
【0041】
【表1】
【0042】本発明に用いる鎖状粘土鉱物は、0.01
乃至0.2μm、特に0.03乃至0.1μmの繊維径
と1乃至10μm、2乃至5μmの繊維長とを有し、ア
スペクト比は1000乃至5 、特に200乃至20の
範囲にあることが好ましい。
【0043】本発明において、(A)含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体と(B)鎖状粘
土鉱物とを、A:B=99:1乃至10:90、特に9
0:10乃至70:30の重量比で含有することが好ま
しい。
【0044】[光反応性半導体]本発明に用いられる光反
応性半導体は、主に波長が400nm以下の紫外線を照
射すると電子・正孔対が生成し、接触している臭気物質
などを酸化還元反応で分解することができ、更に他の吸
着剤と併用した場合、その吸着剤が吸着した有害物質ま
でも酸化還元作用により分解し、その吸着剤を再生して
しまう能力を有する、この作用により吸着剤が半永久的
に使用可能となる。この場合、使用する吸着剤は光反応
性半導体に光が当たりやすくなる粒径、屈折率、反射
率、光透過率をもつものが好ましい。光反応性半導体の
具体例としては、酸化チタン、酸化タングステン、酸化
亜鉛、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、及びニ
オブ酸カリウム等が上げられる。特に好ましくは酸化チ
タン、特にアナターゼ型の酸化チタンが好ましく、この
場合正孔のもつ強い酸化力が脱臭能力に関係すると思わ
れる。これらの光半導体反応物質は粉末またはゾルの形
で用いられ、これらは分散性、非溶解性の改良のため、
脱臭能力をあまり低下させない程度に無機または有機物
質で表面処理を行うことも可能である。
【0045】表面を覆う無機物としてはシリカゾル、エ
アロジル、疎水処理エアロジル等の微粒子シリカ、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、カル
シア、マグネシア、チタニア等の金属酸化物、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、炭
酸カルシウム等の金属炭酸塩、ハイドロタルサイト、A
型、P型等の合成ゼオライト及びその酸処理物又はその
金属イオン交換物から成る定形粒子があり、有機物とし
てはシラン系、アルミニウム系、チタン系或いはジルコ
ニウム系のカップリング剤、高級脂肪酸、金属石鹸或い
は樹脂酸石鹸、または界面活性剤等が目的に応じて使用
される。
【0046】[ハニカム成形用組成物]本発明に用いる
ハニカム成形用組成物は、必須成分として、含アルミニ
ウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体或いは更
に鎖状粘土鉱物を含有するが、この組成物は無機成形助
剤及び有機成形助剤の少なくとも1種を含有することが
好ましい。
【0047】無機成形助剤としては、ベントナイト、カ
オリン類、微粉アルミナ乃至水和アルミナ等を挙げるこ
とができ、これらは単独でも或いは2種以上の組み合わ
せでも用いることができる。これらの無機成形助剤は、
含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合
体と鎖状粘土鉱物との合計量100重量部を基準とし
て、50重量部以下、特に10乃至30重量部の量で使
用するのがよい。
【0048】有機成形助剤としては、水溶性重合体や、
多価アルコール等が使用される。水溶性有機高分子とし
てはアニオン系あるいはノニオン系の水溶性有機高分子
が使用される。アニオン系高分子としては、例えばポリ
アクリル酸ナトリウム、又はポリアクリル酸ナトリウム
と、ポリアクリルアミドとの共重合体、ポリメタクリル
酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アン
モニウム、カルボキシメチル澱粉、カルボキシメチルセ
ルロース、アクリルアミドーアクリル酸共重合体、無水
マレイン酸ービニルエーテル共重合体、キトサン、スチ
レンスルホン酸ナトリウム共重合体等が使用される。ノ
ニオン系高分子としては、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、澱粉、シアノ化澱粉、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ビーガム、ゼラチン、ポリエチレングリコー
ル等があげられる。これらの水溶性高分子は、単独でも
あるいは2種以上の組合せでも使用することが出来る。
これらの内でも、ノニオン系の水溶性樹脂が好ましく、
中でも水溶性の多糖類が好適である。最も好適な水溶性
重合体は、グルカン、特にβ−1,3−グルカンであ
り、このものはカードランの商品名(武田薬品工業株式
会社)の名前で入手しうる。
【0049】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキシレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加物、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール等が挙げられる。多価アルコール
を使用すると、ハニカムへの成形に際して、滑り性が向
上するという作用が達成される。
【0050】有機成形助剤は、含アルミニウムフィロケ
イ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体と鎖状粘土鉱物との合
計量100重量部を基準として、50重量部以下、特に
10乃至20重量部の量で使用するのがよい。水溶性高
分子と多価アルコールとは、1:5乃至5:1の、特に
1:2乃至2:1乃至の重量比で用いるのが好適であ
る。
【0051】[ハニカム成形体及びその製法]本発明の
ハニカム状成形体の一例を示す図5において、このハニ
カム状セラミック成形体は円筒状の外壁2と小間隔で区
分された仕切内壁3とを備え、その仕切内壁3で区分さ
れた通路4を形成している。図面に示す具体例で、仕切
内壁3で区分された通路4の断面は正方形であるが、勿
論、三角形、六角形等の断面を有していてもよい。この
ハニカム状成形体1の開口率(全断面積当りの通路の断
面積)は、40%以上、特に50%以上であり、一般に
70%以下、特に65%以下である。通路の径は、10
乃至100mmであり、壁の厚みは0.5乃至1.0m
mの範囲にあることが好ましい。
【0052】このセル壁2及び3の主体となる成分は、
含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合
体に帰属するケイ酸分、アルミナ分、亜鉛成分であり、
鎖状粘土鉱物を併用した場合には、ケイ酸分やマグネシ
ア成分が付加され、更に光反応性半導体、無機結合剤を
用いたときにはこれらの成分が含有される。
【0053】セル壁が40乃至60重量%のSiO2
2乃至30重量%の ZnO及び5乃至10重量%のA
23 から成る化学組成を有することが好ましい。
【0054】本発明のハニカム成形体は、含アルミニウ
ムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体或いはこれ
と鎖状粘土鉱物との組み合わせ、或いは光反応性半導
体、更に無機成形助剤及び有機成形助剤を水分の存在下
に混練し、得られる混練物をハニカム状に成形し、得ら
れる成形体を水蒸気の存在下に乾燥することにより、製
造される。
【0055】ハニカム成形用組成物の水分量は、原料の
種類や配合比によっても相違するが、一般に全体当たり
40乃至60重量%、特に45乃至55重量%の範囲に
あることが、均一な混練性と成形性との見地から好まし
く、この水分は、水溶性高分子の水溶液の形で系に加え
るのがよい。
【0056】混練は、土練機等を用いて行うことがで
き、混練時間は、一般に0.5乃至1時間程度がよい。
温度は特に制限がなく、20乃至60℃程度がよい。
【0057】混練された組成物を、押出機に供給し、ハ
ニカム成形用ダイを通して押し出す。これにより、未乾
燥状態のハニカム成形体が製造される。
【0058】本発明の製造法では、湿潤状態のハニカム
状成形体を、水蒸気の存在下に乾燥すること、即ち、蒸
し乾燥することが成形体のひび割れを防止するために重
要である。乾燥雰囲気中の水蒸気量は、乾燥の進行状態
によっても相違するが、乾燥の初期から中期へかけて、
1m3 当たり500乃至590g、特に530乃至56
0gの水蒸気が存在するようにすることが好適である。
乾燥温度は、一般に100乃至150℃、特に120乃
至130℃が適当であり、また、乾燥時間は12乃至7
2時間、特に24乃至48時間が適当であり、ハニカム
状成形体の水分量が150℃、3時間乾燥基準におい
て、10重量%以下となるように乾燥を行うのが適当で
ある。乾燥は、一段で行ってもよいし、二段以上の多段
で行ってもよい。
【0059】本発明によるハニカム状成形体の製造法で
は、焼成を行うことなしに、乾燥のみでも、十分な強度
と吸着性能とを有するハニカム状成形体が得られる。勿
論、乾燥後のハニカム状成形体を、焼成して、その強度
や吸着性能を高めることもできるが、焼成の温度は、従
来のものよりも低い温度であってよく、一般に300乃
至600℃の範囲で1乃至2時間程度の焼成でよい。
【0060】[用途]本発明のハニカム状成形体は、圧
損の少ない吸着材、特に消臭剤として有用であり、各種
脱臭装置にユニットの形で装着し、家庭内の脱臭はもち
ろん、自動車、各種工場、水産品加工場、畜産品加工
場、下水処理場、ゴミ処分場、畜舎等の脱臭に用いるこ
とができる。
【0061】
【実施例】本発明を次の例で更に説明する。
【0062】各実施例で用いられる試験は下記の方法に
より行った。 (1)成形性 押出成形時のハニカム形状維持性を目視観察し押し出し
圧力による寸法変形、セルのつぶれを次のように評価し
た。 ○:押し出した時の寸法をほぼ保つ事ができ、セルのつ
ぶれもない状態 △:押し出した時の寸法をほぼ保つ事ができるが、セル
が変形している状態 ×:ハニカム成形不可能 (2)外観性 できあがったハニカムのひび割れの有無を観察しその評
価を次のように行った。 ○:ひび割れなし △:若干のひび割れがある状態 ×:ひび割れが多い、または部分的に崩壊 (3)脱臭能力試験 各試料ハニカム(直径30mm、長さ10mm)を図
に示すカラムにセットし所定の濃度ガスをガラス濾過瓶
(21リットル)に入れ空気流量150ml/min、
全ガスがカラムを通過するのに2.3時間かけて、所定
時間での臭気ガス残存量を検知管で測定した。NH3
分析はガステック製3La型検知管、max100pp
mを使用した。H2S 分析はガステック製4L検知管
型、max100ppmを使用した。 (4)平均粒径測定 平均粒径(メジアン径:μm)はコールカウンター社製
のレーザー回折型粒子サイズアナライザー(コールター
R LS230)を用いて測定した。 (5)X線回折測定 理学電機(株)製のRAD−IBシステムを用いて、C
u−Kαにて測定した。 ターゲット Cu フィルター Ni 検出器 SC 電圧 35KVP 電流 15mA カウントフルスケール 8000c/s Time Constant 1sec 走査速度 0.3mm Receving Slit 1° divergency 1° 照角 6° (6)走査型電子顕微鏡観察 日立(株)社製走査型電子顕微鏡S−570を用いて行
った。 (7)圧壊強度 Aikoh Engineering製Modl1101,1201D,max50Kg計を使用
し測定した。測定方法は2枚の鋼板の間に試料ハニカム
(成形時直径30mm、長さ15mm)を断面が垂直になる
よう設置し、圧壊強度を求めた。
【0063】実施例で用いられた含アルミニウムフィロ
ケイ酸亜鉛・ケイ酸複合体(水澤化学製ミス゛カナイトAP)の
組成を下記に示す。 化学組成;Ig Loss、10.7% (110℃ベース、1050℃焼成減量) SiO2 :46.0% Al23 : 8.5% ZnO :31.5% 平均粒径;3.5 ミクロン 表面積 ;250 m2 /g
【0064】実施例で用いられたセピオライトの物性を
下記に示す。 繊維長:1〜3ミクロン 繊維径:0.01〜0.2ミクロン 表面積:300m2 /g 給油量:280ml/100g
【0065】(実施例1)含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛・ケイ酸複合体(水澤化学製ミズカナイトAP)1
000g、ポリビニルアルコール(クラレ社製PV−2
05:10%水溶液)400g、水溶性セルロース(ヒ
ドロキシエチルセルロース、和光純薬社製)100gを
二軸スクリューニーダーで充分混合し、更に水700g
を加えて混練を行う、本田鉄工社製小型ハニカム成型機
(DE−35型)に投入して、外径30mm、セル数1
60個/平方インチの円筒状ハニカム成形体に押出し成
形した。これを長さ1cmに切断して、密閉容器内で飽和
水蒸気(湿度100%)状態を保つようにして120℃
で24時間蒸し乾燥し、更に1日風乾し、ハニカム成形
体を得た。(試料1−1)。更にこのハニカムを350
℃にて1時間焼成を行い焼成ハニカム成形体を得た。
(試料1−2)これらの成形性、外観性、圧壊強度、脱
臭能力試験結果を表2に示す。
【0066】(実施例2)含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛・ケイ酸複合体(水澤化学製ミズカナイトAP:平
均粒径3.5μm)800g、微粉状ベントナイト20
0g、ポリビニルアルコール400g、水溶性セルロー
ス100gを実施例1と同様にしてハニカム成形体を得
た。(試料2−1)。更にこのハニカムを500℃にて
1時間焼成を行い焼成ハニカム成形体を得た。(試料2
−2)これらの成形性、外観性、圧壊強度、脱臭能力試
験結果を表2に示す。
【0067】(実施例3)含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛・ケイ酸複合体(水澤化学製ミズカナイトAP)2
40gとスペイン酸セピオライト微粉末(水澤化学製セ
ピオライトP)560gと、微粉状ベントナイト200
g、ポリビニルアルコール400g、β−1,3−グル
カン(武田薬品工業製:ガードラン)50gを実施例1
と同様にしてハニカム成形体を得た。更にこのハニカム
を350℃にて1時間焼成を行い焼成ハニカム成形体を
得た。(試料3−1)。これの成形性、外観性、圧壊強
度、脱臭能力試験結果を表2に示す。
【0068】(実施例4)含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛・ケイ酸複合体(水澤化学製ミズカナイトAP)5
00g、スペイン酸セピオライト微粉末(水澤化学製セ
ピオライトP)250gと微粉状ベントナイト250
g、アルミナゾル(水澤化学製、150℃固形分として
15%)400g、β−1,3−グルカン(武田薬品工
業製:ガードラン)100gを実施例1と同様にしてハ
ニカム成形体を得た。更にこのハニカムを350℃にて
1時間焼成を行い焼成ハニカム成形体を得た。(試料4
−1)。これの成形性、外観性、圧壊強度、脱臭能力試
験結果を表2に示す。
【0069】(実施例5)含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛・ケイ酸複合体(水澤化学製ミズカナイトAP)5
00gとスペイン酸セピオライト微粉末(水澤化学製セ
ピオライトP)200gと微粉状ベントナイト200
g、アナターゼ型酸化チタン粉末(石原産業製:ST)
100g、ポリビニルアルコール400g、水溶性セル
ロース100gを実施例1と同様にしてハニカム成形体
を得た。更にこのハニカムを350℃にて1時間焼成を
行い焼成ハニカム成形体を得た。(試料5−1)。これ
の成形性、外観性、圧壊強度、脱臭能力試験結果を表2
に示す。尚、脱臭能力試験についてはチューブ周辺より
セル内にできるだけ光が当たるよう入口、出口の2カ所
から紫外線ランプを照射して実験を行った。(図6)
【0070】(比較例1)実施例1の含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛・ケイ酸複合体をスペイン酸セピオライ
ト微粉末に変更した以外は同様にしてハニカム成形体を
得た。(試料6−1)。更にこのハニカムを500℃に
て1時間焼成を行い焼成ハニカム成形体を得た。(試料
6−2)。これらの成形性、外観性、圧壊強度、脱臭能
力試験結果を表2に示す。
【0071】(比較例2)実施例2の含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛・ケイ酸複合体をA型ゼオライト粉末
(平均粒径1.7μm)微粉末に変更した以外は同様に
してハニカム成形体を得た。(試料7−1)。更にこの
ハニカムを550℃にて2時間焼成を行い焼成ハニカム
成形体を得た。(試料7−2)。これらの成形性、外観
性、、圧壊強度、脱臭能力試験結果を表2に示す。
【0072】(比較例3)実施例3の含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛・ケイ酸複合体をA型ゼオライト粉末
(平均粒径1.7μm)微粉末に変更した以外は同様に
してハニカム成形体を得た。(試料8−1)。これの成
形性、外観性、圧壊強度、脱臭能力試験結果を表2に示
【0073】(比較例4)実施例4の含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛・ケイ酸複合体を活性炭微粉末(平均粒
径3.7μm)に変更した以外は同様にしてハニカム成
形体を得た(試料9−1)。これの成形性、外観性、圧
壊強度、脱臭能力試験結果を表2に示す
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、含アルミニウムフィロ
ケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体或いは更に鎖状粘土
鉱物を用いることにより、高温での焼成を行わない場合
にも優れた強度のハニカム状成形体を形成でき、このも
のは、成形性、吸着性能、強度、表面の平滑性等に優れ
ており、製造操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛・ケイ酸質複
合体のX線回折像を示す図である。
【図2】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛・ケイ酸質複
合体の走査型電子顕微鏡写真を示す図である。
【図3】セピオライトのX線回折像を示す図である。
【図4】セピオライトの走査型電子顕微鏡写真を示す図
である。
【図5】本発明のハニカム状成形体の一例の断面図であ
る。
【図6】脱臭能力試験装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ハニカム成形体 2 外壁 3 セル内壁 4 通路 5 硝子濾過ビン 6 検知管、ガス注入口 7 試料カラム 8 ポンプ 9 紫外線ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 33/13 C04B 33/13

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そ
    のケイ酸質複合体を含有して成る原料を成形することに
    より得られたセル壁を有することを特徴とするハニカム
    状成形体。
  2. 【請求項2】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛がフラ
    イポンタイトである請求項1記載のハニカム状成形体。
  3. 【請求項3】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛のケイ
    酸質複合体が、非晶質で多孔質のシリカ又はシリカアル
    ミナとその粒子表面に形成された含アルミニウムフィロ
    ケイ酸塩層とから成る請求項1記載のハニカム状成形
    体。
  4. 【請求項4】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛のケイ
    酸質複合体が、全体として、3成分組成比でSiO2
    乃至80モル%、MO(式中Mは亜鉛及びマグネシウム
    から成る群より選ばれた原子を示す)5乃至65モル
    %、及びAl23 1乃至60モル%の化学組成を有す
    るものである請求項3記載のハニカム状成形体。
  5. 【請求項5】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そ
    のケイ酸質複合体が10μm以下の体積基準メジアン径
    を有する請求項1乃至4の何れかに記載のハニカム状成
    形体。
  6. 【請求項6】 前記原料が鎖状粘土鉱物を含有するもの
    である請求項1乃至5の何れかに記載のハニカム状成形
    体。
  7. 【請求項7】 (A)含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛
    乃至そのケイ酸質複合体と(B)鎖状粘土鉱物とを、
    A:B=99:1乃至10:90の重量比で含有するこ
    とを特徴とする請求項6記載のハニカム状成形体。
  8. 【請求項8】 鎖状粘土鉱物が0.01乃至0.2μm
    の繊維径と1至10μmの繊維長とを有するセピオライ
    トである請求項6または7に記載のハニカム状成形体。
  9. 【請求項9】 前記原料が光反応性半導体を含む請求項
    1乃至8に記載のハニカム状成形体。
  10. 【請求項10】 前記原料が無機成形助剤及び有機成形
    助剤の少なくとも1種を含有するものである請求項1乃
    至9の何れかに記載のハニカム状成形体。
  11. 【請求項11】 無機成形助剤がベントナイト或いは微
    粉アルミナ乃至水和アルミナである請求項10記載のハ
    ニカム状成形体。
  12. 【請求項12】 有機成形助剤が多糖類乃至その誘導体
    或いは多価アルコールである請求項10記載のハニカム
    状成形体。
  13. 【請求項13】 前記原料が全体当たり5乃至50重量
    %の無機成形助剤及び/または1乃至50重量%の有機
    成形助剤を含有する請求項10乃至12の何れかに記載
    のハニカム状成形体。
  14. 【請求項14】 含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至
    そのケイ酸質複合体或いは更に無機成形助剤及び/また
    は有機成形助剤を水分の存在下に混練し、得られる混練
    物をハニカム状に成形し、得られる成形体を水蒸気の存
    在下に乾燥することを特徴とするハニカム状成形体の製
    造法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至12の何れかに記載のハ
    ニカム状成形体から成ることを特徴とする吸着剤。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至12の何れかに記載のハ
    ニカム状成形体から成ることを特徴とする消臭剤。
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