JPH11353660A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH11353660A
JPH11353660A JP16178798A JP16178798A JPH11353660A JP H11353660 A JPH11353660 A JP H11353660A JP 16178798 A JP16178798 A JP 16178798A JP 16178798 A JP16178798 A JP 16178798A JP H11353660 A JPH11353660 A JP H11353660A
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JP
Japan
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objective lens
signal
circuit
optical
tracking
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Application number
JP16178798A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Ishikawa
義典 石川
Koji Kaniwa
耕治 鹿庭
Yukinobu Tada
行伸 多田
Kazuhiko Ono
和彦 小野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズがトラック間を高速で移動した場合
であっても、対物レンズに対する制動性を向上させ、迅
速かつ安定にトラッキング制御を引き込むことができ、
かつ低電力で動作可能な光ディスク装置を提供するこ
と。 【解決手段】対物レンズの移動方向を検出し、検出方向
とは逆に対物レンズを駆動する信号をトラッキングアク
チュエータに印加することにより、対物レンズが移動方
向へ更に移動することを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を再生または
記録する光ディスク装置に係り、特に、対物レンズがデ
ィスクの半径方向、すなわちトラックを横切るように高
速移動する光ディスク装置において、対物レンズがトラ
ック間の移動を行った後に対物レンズに対する制動効果
を向上させて、迅速かつ安定にトラッキング制御を引き
込めるようにした光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対物レンズから照射されるレーザ
ービームのスポットがトラックをディスク回転方向にト
レースしている、つまりトラッキング制御を引き込んで
いる状態から、目標のトラックに対物レンズを移動させ
る動作(以下トラックジャンプと呼ぶ)を行った場合、
迅速かつ安定にトラッキング制御を引き込む様々な方法
が提案されている。
【0003】例えば林 謙二 編著の「CD」:コロナ社:
1990のP52では、トラックジャンプを行うとき、
対物レンズをディスク半径方向へ駆動する信号から、対
物レンズを移動方向へ移動させる成分を除去した信号、
すなわち対物レンズを移動方向とは反対側に移動させる
信号をトラッキングアクチュエータに印加することで、
対物レンズに対する制動効果を向上させ、迅速かつ安定
にトラッキング制御を引き込む手段を提案している。
【0004】以下、図2を用いてディスクの外周から内
周方向へトラックジャンプした場合についての従来例を
説明する。図2(a)は、ディスク半径方向への光学式デ
ィスク(以下光ディスクと呼ぶ)の断面の一例である。
【0005】ここで、図3は光ディスクの記録面を示す
模式図であり、レーザービームが対物レンズによって集
光され、光ディスクの情報記録面へ照射されている様子
を示している。図3では、情報がピットの有無で記録さ
れているディスクを一例に挙げて説明している。レーザ
ービームのスポットがピット上にあるとき、光は乱反射
するので反射光量は小さい。一方、レーザービームのス
ポットがピット上にないときは反射光量は大きい。光デ
ィスク装置は、この反射光量の差を識別することにより
記録情報を光ディスクから読み取ることができる。図3
において、ピットはディスク回転方向には不連続に配置
されているが、ディスク半径方向には一定間隔をおいて
配置されている。このとき、ディスク回転方向から見て
ピットがない部分をミラー面と呼ぶ。またミラー面の中
心と、隣のミラー面の中心に挟まれた部分をトラックと
呼ぶ。
【0006】対物レンズがディスク半径方向に移動して
複数のトラックを横切るとき、ディスク回転方向の位置
によっては、レーザービームのスポットがピットを連続
して横切らない場合がある。例えば、図3において、対
物レンズが直線AB上を移動するときである。しかし、
トラックジャンプを行う際にディスクの回転速度つまり
ピットがディスク回転方向へ移動する速度は、対物レン
ズがディスク半径方向へ移動する速度に比べて大きい。
そのため、ピットの中心に対するレーザースポットのず
れを示す信号(以下トラッキングエラー信号と呼ぶ)はレ
ーザースポットが全てのトラックでピットを横切ったと
きと同様の波形となる。つまり、レーザースポットが図
3の直線CD上を移動したときと同様の波形となる。
【0007】図2(b)は、対物レンズが目標トラックを
超えて複数のトラックを横切ったときに得られるトラッ
キングエラー信号である。図2(c)は、トラッキングエ
ラー信号(b)から生成した、対物レンズをディスク半径
方向へ駆動する信号(以下トラッキング駆動信号と呼ぶ)
である。トラッキング駆動信号(c)の正極性の信号は、
対物レンズを外周方向へ駆動し、負極性の信号は対物レ
ンズを内周方向へ駆動する。図2(d)は光ディスク断面
(a)におけるピットとミラー面を判別するためにレーザ
ーの反射光量を示す信号(図示せず)を中心(ゼロクロ
ス)を境にして2値化した信号(以下ミラー信号と呼ぶ)
である。対物レンズが光ディスク断面(a)のピット上に
位置する場合は、光が乱反射して反射光量が小さいため
Lowとなり、ミラー面上に位置する場合は反射率が高
く反射光量が大きいためHighとなる。図2(e)はト
ラッキングエラー信号(b)の中心(ゼロクロス)を境にし
て2値化した信号(以下TZC信号と呼ぶ)である。図2
(f)はミラー信号(d)をTZC信号(e)の立ち上がりと
立ち下がりの両エッジでラッチした信号(以下ジャンプ
パルス信号と呼ぶ)である。ここでトラッキング駆動信
号(c)は、ジャンプパルス信号(f)がHighの期間は
対物レンズを内周方向へ駆動する信号を出力し、ジャン
プパルス信号がLowの期間はトラッキング駆動信号
(c)は対物レンズを外周方向へ駆動する信号を出力す
る。図2(g)はジャンプパルス信号(f)がHighのと
き、トラッキング駆動信号(c)の出力を出さないように
した信号(以下トラッキングブレーキ信号と呼ぶ)であ
る。このトラッキングブレーキ信号(g)をトラッキング
アクチュエータに印加すると、対物レンズは移動方向と
は逆の外周方向へ加速される。
【0008】同様にディスクの内周から外周方向へトラ
ックジャンプした場合を図4に示す。図4においてミラ
ー信号(d)とジャンプパルス信号(f)以外の信号の極性
が図2に対して反転している。このため対物レンズを内
周方向へ駆動するトラッキングブレーキ信号(g)をトラ
ッキングアクチュエータに印加することにより、対物レ
ンズは移動方向とは逆の内周方向へ加速される。
【0009】トラッキングブレーキ信号は、トラックジ
ャンプの方向に関係なく常にジャンプ方向とは逆に対物
レンズを駆動する信号であり、トラッキング駆動信号と
ジャンプパルス信号を用いることで簡単に生成すること
ができる。
【0010】以上に述べた対物レンズの制動効果を高め
る方法を、トラッキングブレーキと呼ぶ。対物レンズが
トラックをトレースしている状態(以下定常状態と呼
ぶ)から隣のトラックへジャンプする動作(以下1トラ
ックジャンプと呼ぶ)に、トラッキングブレーキを用い
た場合の動作フローチャートとトラッキングのモードを
図5に示す。
【0011】1トラックジャンプの動作を制御する制御
回路としては、タイマーを内蔵したマイクロコンピュー
タ等を用いることができる。制御回路は定常状態におい
てタイマー値を0に初期化した後トラッキング制御ルー
プを開き、加速電圧V1をトラッキングアクチュエータ
に印加して対物レンズを加速させる。対物レンズを加速
させた後は、制御回路はトラッキングエラー信号の極性
を監視するとともにタイマーによって加速時間T1を測
定する。制御回路はトラッキングエラー信号の極性が変
化したら、加速時間T1に定数Kを乗した減速時間T2
を演算するとともに、減速電圧V2をトラッキングアク
チュエータに印加して対物レンズを減速させる。制御回
路は減速時間T2が経過したら、図3、図4を用いて前
述したトラッキングブレーキ信号を所定のブレーキ時間
Bであるブレーキ時間T3の間、トラッキングアクチュ
エータに印加する。そしてブレーキ時間T3が経過した
ら、トラッキング制御ループを閉じてトラッキングモー
ドを定常状態とする。
【0012】以上に述べた動作フローチャートを用いた
場合の、ディスクの内周から外周への1トラックジャン
プにおける各信号の波形模式図を図6に示す。なお、図
6の各信号は、図4の信号と同様のものである。時間P
1において定常状態であった対物レンズは、加速、減速
の後に時間P2において隣のトラックに到達する。ここ
で、加速された対物レンズを減速しても対物レンズの移
動方向が反転しない場合、ブレーキ期間においてトラッ
キングアクチュエータに印加される内周方向への駆動信
号によって対物レンズにブレーキがかかる。このことに
より、対物レンズの制動効果を向上させることができ
る。なお、対物レンズを1トラック以上移動させるトラ
ックジャンプにおいても、トラッキングブレーキを用い
ることで対物レンズの制動効果を向上させることができ
る。
【0013】従来の方法によると、トラックジャンプ等
の後に対物レンズが目標トラックを横切って移動をする
場合において、対物レンズを移動方向とは逆に駆動する
トラッキングブレーキ信号を、トラッキングアクチュエ
ータに印加することによって、対物レンズに対する制動
効果を向上させ、迅速かつ安定にトラッキング制御を引
き込むことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では以下に示す問題点がある。
【0015】近年、CD−ROM等の光ディスクの回転
速度は、データ転送速度の向上のため飛躍的に速くなっ
ている。加えて、アクセス時間の短縮のため、対物レン
ズが目標のトラックにトラックジャンプし、目標トラッ
クに到達する時間も短くなっている。そのため、光ディ
スクに偏心があったり、対物レンズの移動速度が大きく
て目標トラック到達後も更に移動しつづける場合、対物
レンズは複数のトラックを相対的に高速で横切る状態に
なる。このときのトラッキングエラー信号の周波数は数
十kHzにもなる。
【0016】また、サーボシステムにディジタルサーボ
を採用するようになった。この時、光ディスクから検出
されるトラッキングエラー信号を、アナログ・デジタル
変換(以下AD変換と呼ぶ)する時のサンプリング周波数
は80kHzから180kHz程度である。このサンプ
リング周波数は、前記の対物レンズが高速で複数のトラ
ックを相対的に横切る場合は、トラッキングエラー信号
の周波数に対して十分高いとはいえない。そのため、デ
ィジタルサーボ特有の問題としてサンプルホールドによ
る位相遅れが起こり、前記のトラッキングブレーキ信号
を正しく得られないという問題が起こる。この問題点を
図7、図8の波形模式図を用いて説明する。
【0017】図7(a)は周期Aのトラッキングエラー信
号である。図7(b)の実線は、トラッキングエラー信号
(a)を周期Taでサンプリングして、サンプル値をホー
ルドした場合のサンプリング後のトラッキングエラー信
号である。なおサンプリング周期TaはTa=A/56とす
る。ここでサンプリング後のトラッキングエラー信号
(b)はトラッキングエラー信号(a)に対して、サンプリ
ング定理より3.2°(=180°/56)の位相差Aが
生じる。
【0018】図8(a)は周期Aのトラッキングエラー信
号である。なお図8(a)と図7(a)は同じ信号である。
図8(b)の実線は、トラッキングエラー信号(a)を時間
Tbでサンプリングして、サンプル値をホールドした場
合のサンプリング後のトラッキングエラー信号である。
なおサンプリング周期TbはTb=A/4とする。ここで
サンプリング後のトラッキングエラー信号(b)はトラッ
キングエラー信号(a)に対して、サンプリング定理より
45°(=180°/4)の位相差Bが生じる。
【0019】図7、図8において両方のトラッキングエ
ラー信号(a)の周波数は同じで、サンプリング周波数は
図8の方が小さく、位相遅れは図8の方が大きい。この
ことから、仮に図7、図8のサンプリング周波数を同じ
周波数とした場合には、トラッキングエラー信号(a)の
周波数が高くなり、図8の位相差Bは、図7の位相差A
に対して大きくなることがわかる。
【0020】このことにより、サンプリング周波数がト
ラッキングエラー信号の周波数に対して十分高くない場
合、すなわち対物レンズがトラックを高速で横切る場合
は、従来のトラッキングブレーキを用いると以下に示す
問題が発生する。
【0021】まず図9を用いて、サンプリング周波数が
トラッキングエラー信号の周波数に対して十分高い場合
について説明する。
【0022】内周方向へのトラックジャンプを行うと、
対物レンズは光ディスクの外周から内周方向へ移動し、
目標トラックに到達する。このとき対物レンズが更に内
周方向へ移動しつづけたり、光ディスクに偏心がある
と、対物レンズは複数のトラックを横切る。この場合に
得られるトラッキングエラー信号を、図9(c)に示す。
このトラッキングエラー信号(c)を、図9(b)に示す時
間Tsのサンプリングタイミングでサンプリングした、
サンプリング後のトラッキングエラー信号を図9(d)に
示す。このサンプリング後のトラッキングエラー信号
(d)から生成したトラッキング駆動信号を図9(e)に示
す。図9(e)において中心に対して正極性の信号は、対
物レンズを外周方向へ駆動する信号とし、負極性の信号
は対物レンズを内周方向へ駆動する信号とする。またT
ZC信号(g)の立上がり、立下がりの両エッジでミラー
信号(f)をラッチしたジャンプパルス信号を図9(h)に
示す。このジャンプパルス信号(h)がHighの期間に
トラッキング駆動信号(e)の出力を中心にしたトラッキ
ングブレーキ信号を図9(i)に示す。このとき期間Aに
おいて、トラッキングブレーキ信号(i)には、対物レン
ズを更に内周方向へ移動させようとする内周方向への駆
動信号が含まれる。この原因は図7、図8で説明したよ
うに、ディジタルサーボ固有の問題としての、トラッキ
ングエラー信号(c)とサンプリング後のトラッキングエ
ラー信号(d)に位相差が生じるためである。しかし、サ
ンプリング周波数が高いのでその差は小さい。そのた
め、内周方向への駆動信号を出力する期間Aは、外周方
向への駆動信号を出力する期間Bに対して短いので、ト
ラッキングブレーキ信号(i)によって対物レンズは外周
方向へ駆動され制動効果が向上する。そのため対物レン
ズにブレーキをかけることができる。
【0023】同様にサンプリング周波数がトラッキング
エラー信号の周波数に対して十分高くない場合について
説明する。図9と同様に各信号の出力波形を図10に示
す。なお図10のサンプリング時間Tsは図9のサンプ
リング時間Tsと等しい。この場合、図7、図8で説明
したトラッキングエラー信号(c)とサンプリング後のト
ラッキングエラー信号(d)の位相差は大きくなる。この
位相差は、トラッキングエラー信号(c)の周波数がサン
プリング周波数の2分の1に近づくに従って大きくな
る。このため、トラッキングブレーキ信号(i)に含まれ
る内周方向への駆動信号を出力する期間Cが、外周方向
への駆動信号を出力する期間Dに対して大きくなり、対
物レンズを内周方向へ駆動しようとする力が大きくなる
ので、対物レンズの制動効果は小さくなる。そのため、
対物レンズに十分ブレーキをかけることができない。
【0024】以上説明したように、トラッキングエラー
信号の周波数が高い場合、ジャンプパルス信号を用いた
従来の方法では、対物レンズを移動方向とは逆に駆動す
る正常なトラッキングブレーキ信号を得ることができな
い。そのため、対物レンズに対する制動効果は薄れ、ト
ラッキングブレーキは十分な効果を得られない。
【0025】この問題を解決する方法としてもっとも単
純なのは、トラッキングエラー信号をサンプリングする
サンプリング周波数を高くして、トラッキングエラー信
号とサンプリング後のトラッキングエラー信号の位相差
を小さくすることである。しかし、サンプリング周波数
を高くすることは、制御回路の消費電力を増大させると
共にコストの上昇をまねくので解決手段としては好まし
くなく、実現性に乏しい。
【0026】本発明の目的は、以上の問題を考慮してな
されたもので、対物レンズが相対的に高速でトラックを
横切る場合であっても、対物レンズに対する制動効果を
高めてトラック間の移動を行った直後のトラッキング制
御を、迅速かつ安定に引き込めるようにした低電力の光
ディスク装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ディスクに光を照射して情報を再生ま
たは記録する光ディスク装置において、対物レンズと、
前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光学的
検出手段の出力から得られる情報を用いてディスク上の
トラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出する
移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方向検
出手段の検出方向とは逆方向へ駆動する駆動手段とを備
えるように構成する。
【0028】また、ディスクに光を照射して情報を再生
または記録する光ディスク装置において、対物レンズ
と、前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光
学的検出手段の出力から得られる情報を用いてディスク
上のトラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出
する移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方
向検出手段の検出方向とは逆方向に駆動する駆動手段
と、時間測定手段とを備え、前記移動方向検出手段の検
出方向が変化してから所定の時間だけ、前記対物レンズ
を前記移動方向検出手段の検出方向とは逆方向へ駆動す
る。
【0029】また、ディスクに光を照射して情報を再生
または記録する光ディスク装置において、対物レンズ
と、前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光
学的検出手段の出力から得られる情報を用いてディスク
上のトラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出
する移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方
向検出手段の検出方向とは逆方向に駆動する駆動手段
と、前記光学的検出手段によって検出されたトラッキン
グエラー信号の周期を測定する周期測定手段とを備え、
前記周期測定手段から出力される測定周期が所定の目標
周期以下になるまで、前記対物レンズを前記移動方向検
出手段の検出方向とは逆方向へ駆動する。
【0030】また、ディスクに光を照射して情報を再生
または記録する光ディスク装置において、対物レンズ
と、前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光
学的検出手段の出力から得られる情報を用いてディスク
上のトラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出
する移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方
向検出手段の検出方向とは逆方向へ駆動する駆動手段
と、前記移動方向検出手段の検出方向が変化する回数を
測定する変化回数測定手段とを備え、前記変化回数測定
手段の測定回数が所定の回数以上になるまで前記対物レ
ンズを前記移動方向検出手段の検出方向とは逆方向へ駆
動する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る光ディスク
装置の第1の実施例について、図面を参照しながら説明
する。
【0032】図1は、この発明に係る光ディスクを記録
再生するための光ディスク装置の一例のブロック図であ
る。図1において、1は光ディスク、2は対物レンズ、
3は光ピックアップ、4は信号処理回路、5はフォーカ
スサーボ制御回路、6はフォーカス駆動回路、7はトラ
ッキングサーボ制御回路、8は切換えスイッチ、9はト
ラッキング駆動回路、10はスイッチ切換え回路、11
はスレッドサーボ制御回路、12はスレッドモータ駆動
回路、13はスレッドモータ、14は光ピックアップ送
り機構、15はスピンドルモータ、16はスピンドルサ
ーボ制御回路、17はスピンドルモータ駆動回路、18
はミラー信号生成回路、19はTZC信号生成回路、2
0は移動方向検出回路、21は外周高速トラッキングブ
レーキ電圧出力回路、22は内周高速トラッキングブレ
ーキ電圧出力回路、23は切換えスイッチ、24はトラ
ック数測定回路、25は外周方向駆動電圧出力回路、2
6は内周方向駆動電圧出力回路、27は切換えスイッチ
である。以下、動作概要について説明する。
【0033】光ディスク1には、記録層の凸凹、または
反射率の差異などにより情報がディジタル的に記録され
ている。
【0034】対物レンズ2は、レーザー光線を集光して
光ディスク1の記録層に焦点を合わせる。
【0035】光ピックアップ3は、対物レンズ2をレー
ザーの光軸方向へ駆動するフォーカスアクチュエータ、
対物レンズ2をディスクの半径方向へ駆動するトラッキ
ングアクチュエータおよび光検出器を備え、光ディスク
1からの反射光を電気信号に変えて信号処理回路4に供
給する。
【0036】信号処理回路4は、光ピックアップ3から
の出力信号を処理して、フォーカスのずれに対応するフ
ォーカスエラー信号やトラッキングのずれに対応するト
ラッキングエラー信号を出力する。
【0037】フォーカスサーボ制御回路5は、信号処理
回路4からのフォーカスエラー信号を受け、フォーカス
サーボの安定性と追従性能を改善するために必要なゲイ
ンや位相の補償を行った信号を出力する。
【0038】フォーカス駆動回路6は、フォーカスサー
ボ制御回路5の出力信号を受けてその信号を増幅し、光
ピックアップ3のフォーカスアクチュエータを直接駆動
する信号を出力して、対物レンズ2のレーザーの光軸方
向の位置を変化させる。
【0039】トラッキングサーボ制御回路7は、信号処
理回路4からのトラッキングエラー信号を受け、トラッ
キングサーボの安定性と追従性能を改善するために必要
なゲインや位相の補償を行った信号(以下トラッキング
駆動信号と呼ぶ)を、切換えスイッチ8のa側およびス
レッドサーボ制御回路11に入力する。
【0040】切換えスイッチ8は、スイッチ切換え回路
10から供給される切換えスイッチ8を制御する信号
(以下OPEN信号と呼ぶ)が0の場合、a側に切換わっ
てトラッキングサーボループを閉じ、トラッキングサー
ボ制御回路7から供給される信号を出力する。OPEN
信号が1の場合は、b側に切換わってトラッキングサー
ボループを開き、スイッチ23から供給される信号を出
力する。またOPEN信号が2の場合は、c側に切換わ
ってトラッキングサーボループを開き、切換えスイッチ
27から供給される信号を出力する。
【0041】トラッキング駆動回路9は、切換えスイッ
チ8から供給される信号を増幅して光ピックアップ3内
のトラッキングアクチュエータを直接駆動する信号を出
力して対物レンズ2のディスク半径方向の位置を変化さ
せる。
【0042】スイッチ切換え回路10は、移動方向検出
回路20の出力信号とトラック数測定回路24の出力値
を受けて、切換えスイッチ8および切換えスイッチ27
の切換えを制御する。
【0043】スレッドサーボ制御回路11は、トラッキ
ングサーボ制御回路7から供給されるトラッキング駆動
信号を受け、スレッドサーボの追従性能を改善するため
にゲインの補償を行った信号を出力する。
【0044】スレッドモータ駆動回路12は、スレッド
サーボ制御回路11の出力信号を増幅してスレッドモー
タ13に供給する。
【0045】スレッドモータ13は、スレッドモータ駆
動回路12から供給される信号を受けて、光ピックアッ
プ送り機構14を駆動する。
【0046】光ピックアップ送り機構14は、光ピック
アップ3を光ディスク1の内周方向へ、または外周方向
へ移動させる。
【0047】スピンドルモーター15は、光ディスク1
を回転させる。
【0048】スピンドルサーボ制御回路16は、信号処
理回路4から供給されるスピンドルモータ15の回転に
対応した信号を用いて、スピンドルモータ15を所定の
回転速度で回転させるための制御を行う。
【0049】スピンドルモータ駆動回路17は、スピン
ドルサーボ制御回路16の出力信号を増幅し、スピンド
ルモータ15を直接回転させる。
【0050】ミラー信号生成回路18は、信号処理回路
4の出力信号を受け、対物レンズ2によって集光された
レーザースポットが光ディスク1のピット上、ミラー面
上のどちらに位置するかを判別するためのミラー信号を
出力する。ミラー面上ではピット上に比べて反射率が高
いので、ミラー信号はレーザースポットがミラー面上に
位置する場合はHigh、ピット上に位置する場合はL
owとなる。
【0051】TZC信号生成回路19は、信号処理回路
4から供給されるトラッキングエラー信号を中心(ゼロ
クロス)を境にして2値化したTZC信号を移動方向検
出回路20とトラック数測定回路24に供給する。
【0052】移動方向検出回路20は、ミラー信号生成
回路18から供給されるミラー信号をTZC信号生成回
路19から供給されるTZC信号の立下がりエッジでラ
ッチした信号(以下DIR信号と呼ぶ)を出力する。本構
成においてDIR信号は、対物レンズ2が内周方向へ移
動しているときHighであり、外周方向へ移動してい
るときはLowである。
【0053】外周高速トラッキングブレーキ電圧出力回
路21は、対物レンズ2を外周方向へ駆動する一定電圧
を出力し、その出力を切換えスイッチ23のa側に供給
する。
【0054】内周高速トラッキングブレーキ電圧出力回
路22は、対物レンズ2を内周方向へ駆動する一定電圧
を出力し、その出力を切換えスイッチ23のb側に供給
する。ここで内周高速トラッキングブレーキ電圧22は
外周高速トラッキングブレーキ電圧21に対して逆極性
の電圧である。
【0055】切換えスイッチ23は、移動方向検出回路
20から供給されるDIR信号がHighのときはa側
に切換わり、外周高速トラッキングブレーキ電圧出力回
路21から供給される信号を出力する。またDIR信号
がLowのときはb側に切換わり、内周高速トラッキン
グブレーキ電圧出力回路22から供給される信号を出力
する。切換えスイッチ23の出力は、切換えスイッチ8
のb側へ供給される。以下、切換えスイッチ23の出力
を高速トラッキングブレーキ信号と呼ぶ。
【0056】トラック数測定回路24はTZC信号生成
回路19から供給されるTZC信号の立ち上がり回数ま
たは立ち下がり回数を測定して、測定値(以下COUN
T値と呼ぶ)をスイッチ切換え回路10に供給する。こ
こでCOUNT値は、対物レンズ2が横切ったトラック
の数を示す。
【0057】外周方向駆動電圧出力回路25は対物レン
ズ2を外周方向へ駆動する一定電圧を切換えスイッチ2
7のa側に供給する。
【0058】内周方向駆動電圧出力回路26は対物レン
ズ2を内周方向へ駆動する一定電圧を切換えスイッチ2
7のb側に供給する。
【0059】切換えスイッチ27は、スイッチ切換え回
路10から供給される切換えスイッチ27を制御する信
号(以下JUMP信号と呼ぶ)がHighのときはa側に
切換わり、Lowのときはb側に切換わる。なお切換え
スイッチ27の出力信号は切換えスイッチ8のc側へ供
給される。
【0060】ここで、上述の構成に基づき図1と本発明
の実施例の信号例である図11を用いて、対物レンズ2
が相対的にトラックを高速で横切っている状態から対物
レンズ2に対する制動効果を向上させ、トラッキング制
御を迅速かつ安定に引き込む場合について説明する。な
お図11において対物レンズ2の移動方向は外周から内
周とし、トラックジャンプの動作自体は、加速、減速、
ブレーキの順に行われる。
【0061】まず光ディスク1が定常状態で回転してい
る場合、スイッチ切換え回路10はOPEN信号に0を
出力し、切換えスイッチ8はa側に切換わっている。こ
のときトラッキングサーボ制御回路7から供給されるト
ラッキング駆動信号は、切換えスイッチ8、トラッキン
グ駆動回路9を介して光ピックアップ3内のトラッキン
グアクチュエータに印加されている。同様に、フォーカ
スサーボ制御回路5の出力信号はフォーカス駆動回路6
を介して、光ピックアップ3内のフォーカスアクチュエ
ータに、スレッドサーボ制御回路11の出力信号はスレ
ッドモータ駆動回路12を介してスレッドモータ13
に、スピンドルサーボ制御回路16の出力信号はスピン
ドルモータ駆動回路17を介してスピンドルモータ15
にそれぞれ印加され定常的に動作している。
【0062】前記の状態から光ディスク1の内周方向へ
トラックジャンプを行う場合、スイッチ切換え回路10
はJUMP信号にLowを出力して切り換えスイッチ2
7をb側に切り換え、OPEN信号に2を出力して切換
えスイッチ8をc側に切り換える。このことにより内周
方向駆動電圧出力回路26から出力される対物レンズ2
を内周方向へ駆動する一定電圧が、切換えスイッチ2
7、切換えスイッチ8、トラッキング駆動回路9を介し
て光ピックアップ3内のトラッキングアクチュエータに
印加され対物レンズ2は内周方向へ加速され移動する。
【0063】その後、スイッチ切換え回路10は、トラ
ック数測定回路24から出力されるCOUNT値が第1
の所定の目標値になったらJUMP信号にHighを出
力し、切換えスイッチ27をa側に切換える。このこと
により、外周方向駆動電圧出力回路25から出力される
対物レンズ2を外周方向へ駆動する一定電圧が光ピック
アップ3内のトラッキングアクチュエータに印加される
ので対物レンズ2の移動速度は減速される。
【0064】その後、トラック数測定回路24から出力
されるCOUNT値が第2の所定の目標値になったら、
スイッチ切換え回路10はOPEN信号に1を出力し
て、スイッチ8をb側に切換える。このことにより、外
周高速トラッキングブレーキ電圧回路21から出力され
る一定電圧が光ピックアップ内のトラッキングアクチュ
エータに印加されるので対物レンズ2にブレーキがかか
り、さらに内周側に移動することを防ぐ。
【0065】ここで本実施例では、トラック数測定回路
24は、横切ったトラックの数を測定するためにTZC
信号の立上がり回数を測定するが、TZC信号のノイズ
の影響を受けないためにTZC信号生成回路の前後にノ
イズ除去回路を設けたり、TZC信号の立上がり、立下
がりの両エッジでミラー信号をラッチしたブレーキパル
ス信号の立上がり回数を数えてもよい。
【0066】なお、対物レンズ2が移動しつづけたり、
光ディスク1に偏心があると対物レンズ2は図11(a)
に示す光ディスク断面の目標トラックを超えた後、複数
のトラックを相対的に横切ることになる。
【0067】ここで図11(c)は、このとき信号処理回
路4から出力されるトラッキングエラー信号である。図
11(d)は、前記トラッキングエラー信号(c)を図11
(b)に示すサンプリングタイミングでAD変換した信号
処理回路4の出力信号(以下サンプリング後のトラッキ
ングエラー信号と呼ぶ)である。図11(e)は、前記サ
ンプリング後のトラッキングエラー信号(d)を用いてト
ラッキングサーボ制御回路7から生成されるトラッキン
グ駆動信号である。図11(f)は、ミラー信号生成回路
18から生成されるミラー信号である。図11(g)はT
ZC信号生成回路19から生成されるTZC信号であ
る。図11(h)は移動方向検出回路20から生成される
DIR信号である。ここでDIR信号がHighのとき
は内周方向、Lowの時は外周方向に対物レンズ2が移
動していることを示す。図11(i)は切換えスイッチ2
3から出力される高速トラッキングブレーキ信号であ
り、切換えスイッチ8、トラッキング駆動回路9を介し
て光ピックアップ3内のトラッキングアクチュエータに
印加される。
【0068】このとき、移動方向検出回路20から出力
されるDIR信号(h)は、対物レンズ2が内周方向へ移
動しているため、High信号を出力している。そのた
めスイッチ23はa側に切換わり、外周高速トラッキン
グブレーキ電圧出力回路21から供給される信号を出力
する。この外周高速トラッキングブレーキ電圧出力回路
21の出力信号が、図11(i)の外周方向への駆動信号
である。またスイッチ8がb側に切換わっているので、
光ピックアップ3内のトラッキングアクチュエータは対
物レンズ2を外周方向へ駆動する。つまり、対物レンズ
2が更に内周方向へ移動することを防ぐ。このことによ
り、内周方向へ移動していた対物レンズ2は減速した
後、移動方向を外周方向へ変えて加速する。このとき、
対物レンズ2の移動方向が反転するとDIR信号(h)の
極性も反転する。スイッチ切換え回路10は対物レンズ
2の移動方向が外周方向へ反転したことを検知し、OP
EN信号に0を出力することにより、スイッチ8をa側
に切換えてトラッキングサーボループを閉じる。
【0069】このとき、スイッチ8がa側に切換わるタ
イミングは、対物レンズ2の移動方向が反転するときな
ので、光ディスク1上のトラックに対する対物レンズ2
の相対的な移動速度はゼロ近傍になっている。そのた
め、迅速かつ安定にトラッキングサーボ制御を引き込む
ことができる。以上の方法を、高速トラッキングブレー
キと呼ぶ。
【0070】同様に図12においては、対物レンズ2の
移動方向が内周から外周へと図11に対して逆になって
いるので、トラッキングエラー信号(c)、サンプリング
後のトラッキングエラー信号(d)、トラッキング駆動信
号(e)、TZC信号(g)、DIR信号(h)、高速トラッ
キングブレーキ信号(i)の極性が図11のそれらの信号
に対して逆になっている。そのため、高速トラッキング
ブレーキ信号(i)として対物レンズ2を内周方向へ駆動
する内周方向高速ブレーキ電圧を光ピックアップ3内の
トラッキングアクチュエータに印加することになる。こ
の場合、内周高速トラッキングブレーキ電圧出力回路2
3の出力信号が図12(i)の内周方向への駆動信号であ
り、対物レンズ2が更に外周方向へ移動することを防ぐ
ことができる。
【0071】即ち、高速トラッキングブレーキにおいて
は、トラッキング駆動信号から生成することのないトラ
ッキングブレーキ信号を、光ピックアップ内のトラッキ
ングアクチュエータに印加することにより、従来技術に
比べて対物レンズに対するブレーキ効果が大となり、対
物レンズが高速でトラックを横切る場合でも、対物レン
ズが移動方向へ更に移動することを防ぐことができ、対
物レンズに対する制動性が向上する。また対物レンズの
移動速度がゼロ近傍になるタイミングで、トラッキング
サーボループを閉じることにより、迅速かつ安定にトラ
ッキング制御を引き込むことができる。
【0072】次に、本発明の第2の実施例を図13を用
いて説明する。
【0073】第2の実施例の構成が第1実施例の構成と
異なる点は、時間測定回路28、目標時間出力回路2
9、および時間比較回路30が含まれている点である。
【0074】時間測定回路28は、スイッチ切換え回路
10から時間測定開始信号(以下START信号と呼ぶ)
が入力され、START信号がHighになってからの
経過時間を測定して時間比較回路30に測定時間を供給
する。目標時間出力回路29は、所定の目標時間を時間
比較回路30に供給する。時間比較回路30は、時間測
定回路28の測定時間が目標時間出力回路29の出力値
以上になったら比較信号(以下COMP1信号と呼ぶ)と
してHighを、それ以外はLowをスイッチ切換え回
路10に供給する。
【0075】動作については、スイッチ切換え回路10
がOPEN信号を1から0にするタイミングが第1の実
施例と異なる。このことをに図14に示す波形模式図を
用いて説明する。なお、図14におけるトラックジャン
プの移動方向は内周方向である。他の構成、及び動作は
第1の実施例と同じである。
【0076】図14において(a)は、移動方向検出回路
20から出力されるDIR信号である。対物レンズ2の
移動方向は、DIR信号がHighのときは内周方向で
あり、Lowのときは外周方向である。(b)は、切換え
スイッチ23から出力される高速トラッキングブレーキ
信号である。高速トラッキングブレーキ信号の極性が正
のときは対物レンズ2を外周方向へ駆動し、負のときは
内周方向へ駆動する。(c)は、対物レンズ2の移動速度
である。移動速度が正のときは対物レンズ2は内周方向
へ移動しており、負のときは外周方向へ移動している。
(d)は、スイッチ切換え回路10から出力されるSTA
RT信号である。(e)は、時間比較回路30から出力さ
れるCOMP1信号である。(f)はスイッチ切換え回路
10から出力されるOPEN信号である。ここでOPE
N信号が0の場合は、切換えスイッチ8はa側に切換わ
ってトラッキングサーボ制御回路7から供給されるトラ
ッキング駆動信号を出力し、1の場合はb側に切換わっ
てスイッチ23を介して供給される高速トラッキングブ
レーキ信号を出力する。
【0077】図13において、スイッチ切換え回路10
はDIR信号(図14(a))が最初に変化したことを検知
し、HighをSTART信号(図14(d))に出力す
る。時間測定回路28はSTART信号(図14(d))が
Highになってからの経過時間を測定し、時間比較回
路30に測定時間を供給する。時間比較回路30は、時
間測定回路28の出力が目標時間出力回路29から出力
される所望の目標時間A秒以上になったらHighをC
OMP1信号(図14(e))に出力する。このときスイッ
チ切換え回路10はOPEN信号(f)の出力を1から0
に切換える。
【0078】図14においてDIR信号(a)が最初に変
化してから後も、OPEN信号(f)を1に保持しておく
と、DIR信号(a)が変化する度に高速トラッキングブ
レーキ信号(b)の極性が反転するので、対物レンズ2の
移動方向は内周方向、外周方向、内周方向という順番で
変化する。このことにより時間A秒が経過した後にOP
EN信号(f)に0を出力して切換えスイッチ8をa側に
切換え、トラッキングサーボループを閉じるときには対
物レンズ2の移動速度(c)は十分小さくなっており、迅
速かつ安定にトラッキング制御を引き込むことができ
る。
【0079】また、第2の実施例の構成に付け加えて、
DIR信号の変化に応じて外周高速トラッキングブレー
キ電圧出力回路21と内周高速トラッキングブレーキ電
圧出力回路22の設定電圧を変える方法を用いてもよ
い。この構成を図15に示す。図15は図13の構成に
比べて、電圧設定回路31が構成に含まれている。電圧
設定回路31は移動方向検出回路20から供給されるD
IR信号が変化する毎に、外周高速トラッキングブレー
キ電圧出力回路21と内周高速トラッキングブレーキ電
圧出力回路22の設定電圧を段階的に小さくしていく。
このことを図16の波形模式図に示す。図16において
は高速トラッキングブレーキ信号(b)は、DIR信号
(a)が変化する毎に極性が変化する。このとき、移動速
度が小さくなっていく対物レンズ2に常に同じ電圧の信
号を用いてブレーキをかけると、必要電圧以上の高速ト
ラッキングブレーキ信号(b)が光ピックアップ3内のト
ラッキングアクチュエータに印加され、対物レンズ2の
移動方向が逆転した後も移動速度が0に収束しない恐れ
がある。そこで、DIR信号(a)が変化する毎に高速ト
ラッキングブレーキ信号(b)の電圧値を小さくすること
で、移動速度が小さくなった対物レンズ2の移動方向を
反転させるのに必要とする電圧を光ピックアップ3内の
トラッキングアクチュエータに印加する。このことによ
り、対物レンズ2の移動速度は確実に0に収束する。
【0080】なお、第2の実施例において光ディスク1
に傷がある場合、信号処理回路4から出力されるトラッ
キングエラー信号にノイズが発生するため、TZC信号
生成回路19から出力されるTZC信号にもノイズが発
生する。またミラー信号生成回路18から出力されるミ
ラー信号にもノイズが発生するためTZC信号とミラー
信号を用いて移動方向検出回路20から生成されるDI
R信号にもノイズが発生する。この影響により、DIR
信号(図14(a))が、最初に変化する本来の時間よりも
早い時間に変化する場合が生じ、スイッチ切換え回路1
0におけるSTART信号(d)は本来のタイミングより
早い段階でHighとなる。そのため時間測定回路28
は、ノイズがない場合より早いタイミングで時間測定を
終了し、OPEN信号(f)が1から0に変化するタイミ
ングも、ノイズがない場合に比べて前にずれる。しか
し、OPEN信号(f)が1から0に切換わるタイミング
においては対物レンズの移動速度(c)は十分小さくなっ
ており、トラッキング制御を引き込む際に問題は生じな
い。
【0081】以上に説明したように、第2の実施例で
は、対物レンズを移動方向とは逆へ駆動することによ
り、対物レンズが更に移動方向へ移動することを防いで
対物レンズに対する制動性を向上させると共に、時間を
測定することにより対物レンズの移動速度が十分小さく
なるのを待ってからトラッキングサーボループを閉じる
ことにより、迅速かつ安定にトラッキング制御を引き込
むことができる。
【0082】次に、本発明の第3の実施例を図17を用
いて説明する。なお第3の実施例が第1の実施例と異な
る点は、トラッキングエラー信号周期測定回路32、目
標周期出力回路33、周期比較回路34が構成に含まれ
ている点と、移動方向検出回路20の出力がスイッチ切
換え回路10に供給されずに切換えスイッチ23のみに
供給されている点である。またスイッチ切換え回路10
のOPEN信号を1から0に切換える方法が異なる。他
の構成及び動作は第1の実施例と同じである。
【0083】トラッキングエラー信号周期測定回路32
は、信号処理回路4から供給されるトラッキングエラー
信号の周期を計測し、その測定周期を周期比較回路34
に供給する。目標周期出力回路33は、所定の目標周期
を周期比較回路34へ供給する。周期比較回路34は、
トラッキングエラー信号周期測定回路32から供給され
る測定周期と目標周期出力回路33から供給される目標
周期を比較し、目標周期出力回路33から供給される目
標周期の方が大きければLowを、小さければHigh
を比較信号(以下COMP2信号と呼ぶ)としてスイッチ
切換え回路10に供給する。
【0084】図17において、トラックジャンプの直後
にスイッチ切換え回路10は第1の実施例同様、OPE
N信号を1にして切換えスイッチ8をb側に切換えてト
ラッキングサーボループを開き、スイッチ23から供給
される高速トラッキングブレーキ信号を光ピックアップ
3内のトラッキングアクチュエータに印加する。このこ
とにより第1の実施例同様、高速トラッキングブレーキ
信号によって対物レンズ2の移動速度は減速し、やがて
移動方向を反転して再び移動を開始する。このとき移動
速度が小さくなると対物レンズ2が光ディスク1のトラ
ックを横切る速度も小さくなるので、トラッキングエラ
ー信号の周期は長くなる。ここで、トラッキングエラー
信号周期測定回路32から出力されるトラッキングエラ
ー信号の測定周期が目標周期出力回路33から出力され
る目標周期以上になると、周期比較回路34から出力さ
れるCOMP2信号はHighになる。このとき、スイ
ッチ切換え回路10はCOMP2信号がHighになっ
たことを検知し、OPEN信号を0にして、切換えスイ
ッチ8をa側に切換えてトラッキングサーボループを閉
じ、トラッキングサーボ制御回路7から供給されるトラ
ッキング駆動信号を光ピックアップ3内のトラッキング
アクチュエータに印加する。
【0085】即ち、第3の実施例においては、トラッキ
ングエラー信号の周期を測定することにより、対物レン
ズ2の移動速度がトラッキング制御を引き込むのに十分
なほど小さくなったことを検知してトラッキングサーボ
ループを閉じる。本実施例では、対物レンズ2の移動速
度の変化を検知するために、トラッキングエラー信号の
周期を測定しているが、TZC信号生成回路19の出力
信号の周期を測定するなどして対物レンズ2の移動速度
の変化を検知しても良い。
【0086】第3の実施例によれば、対物レンズを移動
方向とは逆へ駆動することにより、対物レンズが移動方
向へ更に移動することを防いで対物レンズに対する制動
性を向上させると共に、トラッキングエラー信号の周期
の変化から対物レンズの移動速度が小さくなったことを
検知してトラッキングサーボループを閉じることによ
り、トラッキング制御を迅速かつ安定に引き込むことが
できる。
【0087】次に、本発明の第4の実施例を図18を用
いて説明する。なお第4の実施例が第1の実施例と異な
る点は、変化回数測定回路35、目標回数出力回路3
6、回数比較回路37が構成に含まれる点と、移動方向
検出回路20から出力されるDIR信号がスイッチ切換
え回路10に供給されずに変化回数測定回路35に供給
されている点である。またスイッチ切換え回路10のO
PEN信号を1から0に切換える方法が異なる。他の構
成及び動作は第1の実施例と同じである。
【0088】変化回数測定回路35は、移動方向検出回
路20から供給されるDIR信号のエッジを検出するこ
とで対物レンズ2の移動方向が変化する回数を測定し、
測定回数を回数比較回路37に供給する。目標回数出力
回路36は所定の目標回数を回数比較回路37に供給す
る。回数比較回路37は、変化回数測定回路35から供
給される測定回数が目標回数出力回路36から供給され
る目標回数以上であれば、回数比較信号(以下DCOU
NT信号と呼ぶ)としてHigh信号を、それ以外はL
ow信号をスイッチ切換え回路10に供給する。
【0089】スイッチ切換え回路10は、DCOUNT
信号がHighからLowに変化したことを検知して切
換えスイッチ8をa側に切換える。
【0090】即ち、第4の実施例においては、移動方向
検出回路20から出力されるDIR信号の変化回数が目
標回数になるまで高速トラッキングブレーキ信号を光ピ
ックアップ3内のトラッキングアクチュエータに印加す
ることにより、対物レンズ2の移動速度が十分小さくな
る。
【0091】なお、第4の実施例において光ディスク1
に傷がある場合、第2の実施例で述べた理由により移動
方向検出回路20から生成されるDIR信号にノイズが
発生する。ここで、目標回数出力回路36は、ノイズも
含めてDIR信号の変化回数を数えるので、ノイズがな
い場合に比べて早い段階でDCOUNT信号がHigh
になる。そのため、スイッチ切換え回路10は、ノイズ
がない場合より早い段階でOPEN信号の出力を0と
し、切換えスイッチ8をa側に切換えてトラッキングサ
ーボループを閉じる。この場合、トラッキングサーボル
ープを閉じるタイミングはノイズがない場合に比べて早
くなるが、対物レンズの移動速度は十分小さくなってお
り、トラッキング制御を引き込む際に問題は生じない。
【0092】第4の実施例によれば、対物レンズを移動
方向とは逆へ駆動することにより、対物レンズが更に移
動方向へ移動することを防いで対物レンズに対する制動
性を向上させると共に、対物レンズの移動方向が変化す
る回数を測定することにより対物レンズの移動速度が十
分小さくなるのを待ってからトラッキングサーボループ
を閉じることにより、迅速かつ安定にトラッキング制御
を引き込むことができる。
【0093】第1、第2、第3および第4の実施例に記
載の外周高速トラッキングブレーキ電圧出力回路21、
内周高速トラッキングブレーキ電圧出力回路22は、そ
れぞれ外周方向加速電圧出力回路25、内周方向電圧出
力回路26と兼用してもよい。この構成を第1の実施例
に用いた場合について図19に示す。
【0094】図19において、スイッチ切換え回路10
はトラックジャンプ処理のモードを示す信号(以下mo
de信号とよぶ)として、トラックジャンプを行うとき
はHighを、高速トラッキングブレーキ処理を行うと
きはLowを出力する。
【0095】電圧設定回路38はmode信号がHig
hのときは、トラックジャンプのために対物レンズ2を
加減速させる信号として、外周方向駆動電圧出力回路2
5、内周方向駆動電圧出力回路26にそれぞれトラック
ジャンプを行う際の電圧を設定する。また電圧設定回路
38はmode信号がLowのときは、高速トラッキン
グブレーキ処理のために対物レンズ2を減速させる信号
として、外周方向駆動電圧出力回路25、内周方向駆動
電圧出力回路26にそれぞれ高速トラッキングブレーキ
を行う際の電圧を設定する。
【0096】切換えスイッチ39は、スイッチ切換え回
路10から供給されるmode信号がHighのときは
a側に切換わって、スイッチ切換え回路10から供給さ
れるJUMP信号を出力する。またmode信号がLo
wのときはb側に切換わって、移動方向検出回路20か
ら供給されるDIR信号を出力する。
【0097】切換えスイッチ39の出力は、切換えスイ
ッチ27を制御する信号として切換えスイッチ27に供
給される。
【0098】切換えスイッチ40は、スイッチ切換え回
路10から供給されるOPEN信号がLowのときはa
側に切換わって、トラッキングサーボ制御回路7から供
給されるトラッキング駆動信号を出力する。またOPE
N信号がHighのときはb側に切換わって、切換えス
イッチ27から供給される信号を出力する。なお切換え
スイッチ40の出力は、トラッキング駆動回路9に供給
される。
【0099】以上の構成により、トラックジャンプを開
始するときはmode信号をHighにして切換えスイ
ッチ39をa側に切換える。このとき、外周方向駆動電
圧出力回路25、内周方向駆動電圧出力回路26に設定
した値がJUMP信号に応じて対物レンズ2を加減速さ
せる信号となり、光ピックアップ3内のトラッキングア
クチュエータに印加されることでトラックジャンプを行
うことができる。またトラックジャンプの後は、mod
e信号をLowにして切換えスイッチ39をb側に切換
える。このとき、電圧設定回路38によって外周方向駆
動電圧出力回路25、内周方向駆動電圧出力回路26に
高速トラッキングブレーキ用の電圧を設定することで、
第1、第2、第3および第4の実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0100】なお、第1、第2、第3および第4の実施
例に述べたトラッキングサーボループを閉じるタイミン
グにおいては、対物レンズ2の移動速度が十分小さくな
っているので、ブレーキパルス信号を用いた従来のトラ
ッキングブレーキを併用してもよい。
【0101】以上に説明した第1、第2、第3および第
4の実施例ではミラー信号をTZC信号の立ち下がりエ
ッジでラッチした信号をDIR信号としたが、ミラー信
号をTZC信号の立ち上がりエッジでラッチした信号を
DIR信号としてもよい。この場合、DIR信号は、対
物レンズの移動方向が光ディスクの内周方向への場合は
Lowとなり、外周方向への場合はHighとなる。
【0102】以上、第1から第4の実施例を挙げて本発明
について説明したことで明らかなように、本発明の特徴
は、ディジタルサーボのサンプリング周波数の影響を受
けることのないように、予め高速トラッキングブレーキ
回路に設定されている電圧をもってトラッキングブレー
キ信号とすることにある。そして、迅速かつ安定にトラ
ッキング制御をかけるべく、トラッキングサーボループ
を閉じるタイミングを得るために対物レンズの移動方向
の変化を検出するものである。
【0103】つまり、この特徴を持つ構成であれば、本
発明は、第1から第4の実施例に示したような構成に限ら
れることがないことは言うまでもない。
【0104】なお、複数の記録層を持つ光ディスクにお
いては、所望の記録層から情報を読み出すため、レーザ
ースポットを層間で移動する(以下フォーカスジャンプ
と呼ぶ)。フォーカスジャンプを行う際に、光ディスク
に面振れがあり、対物レンズがレーザーの光軸方向に対
してずれて移動した場合は、対物レンズは複数のトラッ
クを横切る。そこで、フォーカスジャンプを行う場合に
おいて、対物レンズの制動効果を得るために、上述した
実施例のようにトラックブレーキを行ってもよい。この
ことに関して、フォーカスジャンプを行う際に、第1、
第2、第3および第4の実施例を用いることにより、フ
ォーカスジャンプの後に、迅速かつ安定にトラッキング
制御を引き込むことができる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、トラックジャンプによ
り対物レンズが高速でトラックを横切る場合であって
も、対物レンズに対する制動性を向上させることができ
る。さらに、迅速かつ安定にトラッキング制御を引き込
むことができる。従って、トラッキングエラー信号をA
D変換するときのサンプリング周波数を高くする必要が
なく、低消費電力の光ディスク装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】従来の方法の信号波形模式図である。
【図3】光ディスクの記録面の模式図である。
【図4】従来の方法の信号波形模式図である。
【図5】従来方法のフローチャートである。
【図6】従来方法の信号波形模式図である。
【図7】サンプリング前後の信号波形模式図である。
【図8】サンプリング前後の信号波形模式図である。
【図9】従来の方法の信号波形模式図である。
【図10】従来の方法の信号波形模式図である。
【図11】本発明の実施例の信号波形模式図である。
【図12】本発明の実施例の信号波形模式図である。
【図13】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図14】本発明の他の実施例の信号波形模式図であ
る。
【図15】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図16】本発明の他の実施例の信号波形模式図であ
る。
【図17】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図18】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図19】本発明の他の実施例のブロック図である。
【符号の説明】 1…光ディスク、2…対物レンズ、3…光ピックアッ
プ、4…信号処理回路、7…トラッキングサーボ制御回
路、8…切換えスイッチ、9…トラッキング駆動回路、
10…スイッチ切換え回路、11…スレッドサーボ制御
回路、12…スレッドモータ駆動回路、13…スレッド
モータ、14…光ピックアップ送り機構、15…スピン
ドルモータ、16…スピンドルサーボ制御回路、17…
スピンドルモータ駆動回路、18…ミラー信号生成回
路、19…TZC信号生成回路、20…移動方向検出回
路、21…外周高速トラッキングブレーキ電圧出力回路
22…内周高速トラッキングブレーキ電圧出力回路、2
3,27,39,40…切換えスイッチ、24…トラッ
ク数測定回路、25…外周方向駆動電圧出力回路、26
…内周方向駆動電圧出力回路、28…時間測定回路、2
9…目標時間出力回路、30…時間比較回路、31,3
8…電圧設定回路、32…トラッキングエラー信号周期
測定回路、33…目標周期出力回路、34…周期比較回
路、35…方向変化回数測定回路、36…目標回数出力
回路、37…回数比較回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 行伸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 小野 和彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクに対し光を照射して情報を再生ま
    たは記録する光ディスク装置において、対物レンズと、
    前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光学的
    検出手段の出力から得られる情報を用いて前記ディスク
    上のトラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出
    する移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方
    向検出手段の検出方向とは逆方向へ駆動する駆動手段と
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】ディスクに対し光を照射して情報を再生ま
    たは記録する光ディスク装置において、対物レンズと、
    前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光学的
    検出手段の出力から得られる情報を用いて前記ディスク
    上のトラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出
    する移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方
    向検出手段の検出方向とは逆方向に駆動する駆動手段
    と、時間測定手段とを備え、前記移動方向検出手段の検
    出方向が変化してから所定の時間だけ、前記対物レンズ
    を前記移動方向検出手段の検出方向とは逆方向へ駆動す
    ることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光ディスク装置におい
    て、前記駆動手段の出力値を設定する駆動出力設定手段
    を備え、前記駆動出力設定手段は前記移動方向検出手段
    の検出方向が変化する毎に前記駆動手段の出力値を小さ
    くすることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】ディスクに対し光を照射して情報を再生ま
    たは記録する光ディスク装置において、対物レンズと、
    前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光学的
    検出手段の出力から得られる情報を用いてディスク上の
    トラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出する
    移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方向検
    出手段の検出方向とは逆方向に駆動する駆動手段と、前
    記光学的検出手段によって検出されたトラッキングエラ
    ー信号の周期を測定する周期測定手段とを備え、前記周
    期測定手段から出力される測定周期が所定の目標周期以
    上になるまで、前記対物レンズを前記移動方向検出手段
    の検出方向とは逆方向へ駆動することを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  5. 【請求項5】ディスクに対し光を照射して情報を再生ま
    たは記録する光ディスク装置において、対物レンズと、
    前記対物レンズを備える光学的検出手段と、前記光学的
    検出手段の出力から得られる情報を用いてディスク上の
    トラックに対する前記対物レンズの移動方向を検出する
    移動方向検出手段と、前記対物レンズを前記移動方向検
    出手段の検出方向とは逆方向へ駆動する駆動手段と、前
    記移動方向検出手段の検出方向が変化する回数を測定す
    る変化回数測定手段とを備え、前記変化回数測定手段の
    測定回数が所定の回数になるまで前記対物レンズを前記
    移動方向検出手段の検出方向とは逆方向へ駆動すること
    を特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5に記載の光
    学的検出手段は、前記対物レンズをトラックに対して略
    垂直方向に駆動するアクチュエータと、レーザー発光手
    段と、ディスクからの反射光を検出する光検出手段とを
    備えており、、前記対物レンズを移動することにより所
    望のトラックからの情報を検出することを特徴とする光
    ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4または5に記載の光
    ディスク装置において、前記光学的検出手段によって検
    出されたトラッキングエラー信号を2値化信号として出
    力する2値化手段と、光ディスクのミラー部を検出する
    2値化信号を出力するミラー部検出手段とを備え、前記
    移動方向検出手段は上記2つの2値化信号において、一
    方の2値化信号の一方のエッジで、他方の2値化信号を
    ラッチすることで移動方向を検出することを特徴とする
    光ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382735B1 (ko) * 2001-02-28 2003-05-09 삼성전자주식회사 억세스 시간을 감소시키는 렌즈 브레이크 구동장치
KR100425465B1 (ko) * 2001-09-27 2004-03-30 삼성전자주식회사 광 디스크 재생 시스템에서 브레이크 능력을 향상시키는브레이크 신호 발생회로 및 방법
KR100897889B1 (ko) * 2001-08-31 2009-05-18 소니 가부시끼 가이샤 디스크 드라이브 장치 및 트랙 점핑 제어 방법

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