JPH11352664A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JPH11352664A
JPH11352664A JP16470898A JP16470898A JPH11352664A JP H11352664 A JPH11352664 A JP H11352664A JP 16470898 A JP16470898 A JP 16470898A JP 16470898 A JP16470898 A JP 16470898A JP H11352664 A JPH11352664 A JP H11352664A
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JP
Japan
Prior art keywords
holding means
unit
processing apparatus
main body
photographic processing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16470898A
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English (en)
Inventor
Shinji Azuma
信二 東
Teruto Oka
照人 岡
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
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Publication of JPH11352664A publication Critical patent/JPH11352664A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光部から供給される感光材料を挟持するた
めの第1位置および感光材料を現像処理部に受け渡す第
2位置の間で移動可能な挟持手段と、挟持手段を第1と
第2位置の間で往復移動させる駆動機構とからなる搬送
機構が、本体から外部に引き出し可能に設けられた写真
処理装置において、搬送機項を本体から引き出す場合、
挟持手段の位置と無関係に、搬送機構または本体の一方
の部品等が他方との干渉によって破壊され難い構成を提
供する。 【解決手段】 挟持手段32a,32bが第2位置にお
いて搬送機構20の引き出しを阻止する阻止機構とし
て、ストッパー214と切り欠き44等からなる係合機
構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用印画紙など
の感光材料を露光した後に現像する写真処理装置に関
し、より具体的には、露光部と現像処理部を含む本体を
設け、さらに、露光部から供給される露光処理済みの感
光材料を挟持するための第1位置および挟持した感光材
料を現像処理部に受け渡す第2位置の間で移動可能な挟
持手段と、挟持手段を第1位置と第2位置の間で往復移
動させる駆動機構とからなる搬送機構を設け、搬送機構
を本体から外部に引き出し可能に設けた写真処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような写真処理装置としては、従
来、搬送機構のメンテナンス等の目的で、挟持手段の第
1位置と第2位置の間の位置に拘わらず、常に搬送機構
を本体から外部へ引き出し可能に構成されたものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】搬送機構を本体から外
部へ引き出す際に、挟持手段の第1位置と第2位置の間
での位置によっては、搬送機構側と本体側の一部とが引
き出し方向で互いに干渉するために、挟持手段をこのよ
うな特定領域から外れた位置に手動などで移動させた後
で、或いは、挟持手段がこのような特定領域から外れた
位置にあることを確かめた上で、注意深く引き出しを行
う必要があった。そして万が一、注意を怠り不用意に搬
送機構を引き出せば、例えば、搬送機構または本体の一
方に含まれる比較的堅牢でない部品等が他方との干渉に
よって破壊される等の不都合が生じる可能性があり、改
善の余地があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、上に例示し
た従来技術による写真処理装置の持つ前述した欠点に鑑
み、たとえ挟持手段の位置を確かめることなく不用意に
搬送機項を本体から引き出すことがあっても、搬送機構
または本体の一方に含まれる比較的堅牢でない部品等が
他方との干渉によって破壊される等の不都合が生じる可
能性の少ない写真処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1による写真処理装置は、挟持手段
の第1と第2位置の間の所定位置において搬送機構の引
き出しを阻止する第1阻止機構が備えられていることを
特徴構成としている。
【0006】このような特徴構成を備えているために、
本発明の請求項1による写真処理装置では、第1阻止機
構が働く所定位置として、搬送機構側と本体側の一部と
が引き出し方向で互いに干渉する特定位置を設定してお
けば、たとえ、挟持手段の位置を確かめることなく不用
意に搬送機項を本体から引き出すことがあって、その時
に挟持手段が偶然に搬送機構側と本体側の一部とが引き
出し方向で互いに干渉する特定位置に位置していても、
搬送機構の引き出し方向への移動は、第1阻止機構によ
って阻止されるので、搬送機構または本体の一方に含ま
れる比較的堅牢でない部品等が他方との干渉によって破
損する等の不都合が生じない。
【0007】より具体的な構造としては、本体には、第
2位置にある挟持手段から感光材料を受け入れて現像処
理部に引き渡す受け入れユニットが設けられており、第
2位置における挟持手段と受け入れユニットの間の引き
出し方向での干渉を阻止するために、所定位置は第2位
置を含む構成とすれば、搬送機構を引き出す際に、本体
の現像処理部に至る受け入れユニットまたは挟持手段の
一方の部品が互いに衝突して損傷することを未然に防止
することができる。
【0008】より具体的な構成としては、搬送機構は、
本体から引き出し可能な保持体を含み、駆動機構は、保
持体上に移動可能に支持されつつ挟持手段を支持する搬
送体を含む構成としておき、第1阻止機構は、搬送体上
に設けられた係合部と、所定位置において係合部と係合
するように本体に設けられた被係合部とからなる構成と
すれば良い。
【0009】さらに具体的には、係合部は外部を向いた
接当面を有し、本体に設けられた被係合部は、係合部と
被係合部の間の係合に際して接当面と対向する被接当面
を有する構成とすれば、保持体の引き出しを確実に阻止
する構成が簡単、且つ、安価に実施できる。
【0010】或いは、より具体的な構造として、本体に
は、第1位置にある挟持手段に感光材料を受け渡す受け
渡し部が設けられており、第1位置における挟持手段と
受け渡し部の間の引き出し方向での干渉を阻止するため
に、所定位置は第1位置を含む構成とすれば、本体の露
出部から連接された受け渡し部または挟持手段の一方の
部品が、引き出し方向での相互干渉によって損傷するこ
とを未然に防止することができる。
【0011】より具体的な構成としては、挟持手段に
は、感光材料を挟持するためのローラ対が回転可能に支
持されており、受け渡し部と挟持手段の間には、本体に
設けられた駆動手段の回転駆動力をローラ対に伝達する
ための連動連結機構が設けられており、第1阻止機構
は、この連動連結機構に設けられている構成とすれば良
い。
【0012】さらに具体的には、連動連結機構は、本体
側に支持された出力ギヤと、出力ギヤと噛合することに
よって出力ギヤの回転トルクをローラ対の回転運動に変
換可能なように挟持手段に支持された入力ギヤとを含
み、第1阻止機構は、これら入力および出力ギヤの少な
くとも一方の端面に形成された拡径部である構成とすれ
ば、他方のギヤがこの拡径部に引き出し方向で接当する
ことによって、搬送機構が引き出されるのを防止でき
る。
【0013】挟持手段の第1と第2位置の間での移動を
可能にするために、搬送体は保持体上に設けられた第1
移動経路に沿って第3位置と第4位置の間を移動可能で
あり、本体には、第1位置にある挟持手段に感光材料を
受け渡す受け渡し部が、受け入れユニットに対して引き
出し方向に沿って変位した位置に設けられており、且
つ、挟持手段は搬送体上に設けられた第2移動経路に沿
って、挟持手段が受け渡し部と対向する搬入位置と、挟
持手段が受け入れユニットと対向する搬出位置との間で
引き出し方向に沿って移動可能であり、挟持手段の第1
位置への移動、すなわち、挟持手段の搬入位置における
搬送体の第3位置への移動を許し、挟持手段の搬出位置
における搬送体の第4位置から第3位置への移動を阻止
する第2阻止機構が設けられている構成とすれば、特
に、搬送体の第1移動経路が上下に形成されており、第
3位置がその下方に位置する場合などで、仮に、感光材
料処理操作の途中で電源が切られて、搬送体が第1移動
経路上を自重で下がろうとしても、搬送体は第2阻止機
構の作用で中途位置で停止し、第3位置まで至らないの
で、この時に搬送機構を引き出しても、挟持手段が受け
渡し部と引き出し方向で干渉して両部材の一方が破損す
る等の事態が回避される。
【0014】より具体的な構成としては、第2阻止機構
は、搬送体の第4位置から第3位置への移動に伴って搬
出位置にある挟持手段がたどる移動経路上に進入するよ
うに本体から延びた突起を含む構成とすれば良い。
【0015】受け入れユニットは引き出し方向に沿って
一対並設されており、一対の受け入れユニットの個々に
対応した第1と第2の挟持手段が引き出し方向に沿って
並設されており、第1および第2挟持手段は、第1と第
2位置の間で交互に往復移動することによって、受け渡
し機構から受け渡された感光材料を対応する各受け入れ
ユニットに搬出する構成とすれば、露光部から供給され
る露光済みの感光材料を、一対の受け入れユニットから
延びる一対の現像処理部に交互に振り分けることが可能
となって、写真処理装置としての感光材料の処理能率が
高まる。
【0016】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態の例
を、図に基づいて説明する。図1に示される写真処理装
置の本体1は、露光部100と現像処理部300とを有
し、露光部100と現像処理部300の間には、露光部
100にて露光処理された感光材料を現像処理部300
に搬送するための搬送機構200が設けられている。搬
送機構200は、二点鎖線で示されるように、本体1か
ら水平方向外側に引き出すことができる。図2に示され
るように、露光部100は、光源4、および、光源4の
真下に位置する水平な露光台2を有する。露光台2の上
面近傍には、モータM1によって図の矢印方向に回動操
作される無端状の吸着ベルト3が配置されている。ロー
ル状の感光材料(不図示)からカッター(不図示)によ
ってシート状に切り出された感光材料10は、この吸着
ベルト3の一端に配置され、吸着ベルト3の前記回動操
作によって、露光台2の中央に位置する露光位置まで送
られるように構成されている。無端状の吸着ベルト3
は、倒立した三角形の各頂点に回転可能に配置された合
計3対のローラ12,14,16間に巻き回されてい
る。吸着ベルト3には多数の小孔が穿設されているの
で、前記三角形の内部を真空状にすることによって感光
材料10は吸着ベルト3の表面の任意箇所に固定され
る。焼付露光の操作は、光源4からの光を、ネガマスク
5に保持されているフィルム6、および、レンズユニッ
ト7等を介して、前記露光位置に停止させた感光材料1
0上に照射することによって実現される。焼付露光され
た感光材料10は、搬送機構200によって、本体1に
固定された受け入れユニット210に引き渡され、そこ
から現像処理部300へ送られる。
【0018】搬送機構200は、垂直に延びた板状の保
持体20、保持体20の表側の表面上に上下方向に移動
可能に支持された一対の搬送体40,40、および、各
搬送体40上に水平方向に移動可能に支持された挟持搬
送ユニット60を備えている。保持体20の裏側と本体
1の間には、水平に配置されたレール21aとボール2
1bで構成されたスライド機構21が設けられているの
で、前述したように、また図6に最も良く示されるよう
に、点検等の目的で、搬送機構200の全体を保持体2
0ごと本体1から水平方向外側に引き出すことができ
る。図3に示されるように、搬送体40については、保
持体20の中心軸Yを挟んで搬送機構200の前記引き
出し方向に沿って一対の搬送体40,40が並設されて
いる。挟持搬送ユニット60についても同様で、保持体
20の中心軸Yを挟んで搬送機構200の前記引き出し
方向に沿って一対の挟持搬送ユニット60,60が並設
されている。各搬送体40は、保持体20上に配置され
たモータM2と、モータM2の回転軸に巻き回された無
端状の垂直駆動ベルト22によって、保持体20上に配
設された垂直ガイドレール24(第1移動経路の一例)
に沿って保持体20の上端と下端の間を上下方向に往復
移動することができる。また、保持体20上には、前記
往復移動に基づく搬送体40の垂直ガイドレール24上
における位置を検出するための第2センサー74が設け
られている。
【0019】一方、各挟持搬送ユニット60は、搬送体
40上に配置されたモータM3と、モータM3の回転軸
に巻き回された無端状の水平駆動ベルト28によって、
保持体20上に配設された水平ガイドレール30(第2
移動経路の一例)に沿って水平に往復移動することがで
きる。各挟持搬送ユニット60は、水平ガイドレール3
0上を往復移動可能に支持された摺動体60aと、感光
材料を挟持するために摺動体60a上に回転可能に支持
された挟持ローラ対32a,32b(挟持手段の一例)
とを有する。また、搬送体40上には、前記往復移動に
基づく摺動体60aの水平ガイドレール30上における
位置を検出するための第1センサー72が設けられてい
る。挟持ローラ対32a,32bの内、一方の挟持ロー
ラ32aは、摺動体60a上に回転自在に支持された伝
導軸36の一端に一体回転可能に連結されており、伝導
軸36の他部位には入力ギヤ34がやはり一体回転可能
に連結されている。他方の挟持ローラ32bは遊転自在
に支持されている。なお、入力ギヤ34と挟持ローラ3
2bの間には、ワンウェイクラッチが介装されている。
【0020】より具体的には、図4に示されるように、
遊転自在な把持ローラ32bは、伝導軸36上に揺動可
能に支持された揺動アーム38上に回転自在に支持され
ており、この揺動アーム38上には他に、感光材料10
を把持ローラ対32a,32bの間に案内するための一
対のガイド板42a,42bが固定されており、一対の
ガイド板42a,42bの働きによって、把持ローラ対
32a,32bは感光材料10を正しい姿勢で挟持する
ことができる。そして、揺動アーム38は、挟持ローラ
対32a,32bが水平に並び、ガイド板42a,42
bが垂直(保持体20の面と平行)に延びる搬送姿勢
(図3の左側の挟持ローラ対が呈している状態)と、挟
持ローラ対32a,32bが垂直に並び、ガイド板42
a,42bが水平に延びる受入れ姿勢(図3の右側の挟
持ローラ対が呈している状態)の間で揺動可能である。
図5に示されるように、揺動アーム38は更に、揺動ア
ーム38と摺動体60aの間に介装された捻りコイルば
ね50の復元力によって、前記搬送姿勢に付勢されてい
る(図5−bの状態)。一方、保持体20からは、一対
の板バネ状操作部材62,62が保持体20と平行に延
びており、揺動アーム38は、保持体20に対する摺動
体60aの位置に応じて、板バネ状操作部材62と接当
して操作され、捻りコイルばね50の復元力に抗して前
記受入れ姿勢に保持される(図5−aの状態)。
【0021】露光台2の下流側端部には、感光材料10
を搬送機構200に受け渡すための受け渡し部が設けら
れている。前記受け渡し部は、図2、図4および図7に
示されるように、露光台2の下流側のローラ対12,1
2と一体回転する中間ギヤ52と、中間ギヤ52に噛合
した出力ギヤ54を有する。出力ギヤ54は、摺動体6
0aの位置に応じて挟持搬送ユニット60の入力ギヤ3
4と噛合可能になっている。出力ギヤ54と入力ギヤ3
4とは、連動連結機構の一例を構成している。前記受け
渡し部は、保持体20の中心軸Y上に一つだけ配置され
ており、搬送機構200に対して感光材料10を一列状
に排出するが、一方、現像処理部300の上流側端部に
設けられた受け入れユニット210については、保持体
20の中心軸Yを挟んで搬送機構200の引き出し方向
に沿って一対の受け入れユニット210R,210Lが
並設されている。また、図5−aに示されるように、前
記受け渡し部に近接した保持体20上の位置には、各把
持ローラ対32a,32bの間に搬送されてきた感光材
料10の先端部を検出する第3センサー76,76が設
けられている。
【0022】次に、搬送機構200の動きについて説明
する。図8−aは、搬送機構200の初期状態を示して
いる。ここでは、右側の搬送体40Rは保持体20の最
下端まで下がった位置(搬送体が第3位置にある)にあ
り、しかも、右側の搬送体40Rの挟持搬送ユニット6
0Rは、搬送体40R上の左端にある(挟持手段が、搬
入位置、且つ、第1位置にある)。そして、前記受け渡
し部の出力ギヤ54は、右の挟持搬送ユニット60Rの
入力ギヤ34,34の一方と係合状態にある。一方、左
側の搬送体40Lは保持体20の最下端よりも若干上方
のホームポジションにあり、左側の搬送体40Lの挟持
搬送ユニット60Lは、搬送体40L上の左端位置にあ
る(挟持手段が、搬出位置にある)。
【0023】この時、右側の挟持搬送ユニット60R上
の挟持手段としての挟持ローラ対32a,32bは、最
も中心軸Yに近づき、露光部100の前記受け渡し部か
ら送り出された水平姿勢の感光材料10を挟持し始めて
いる。前述したように、この搬送体40Rが下端にある
位置では、揺動アーム38は、板状操作部材62との接
当によって、前記受入れ姿勢、言い換えれば、挟持ロー
ラ対32a,32bが上下に並んだ状態に操作保持され
ている。露光台2のモータM1の駆動は、吸着ベルト3
および露光台2の下流側のローラ対12,12を回転操
作を介して感光材料10を挟持搬送ユニット60Rのガ
イド板42a,42bの間に送ると同時に、中間ギヤ5
2と出力ギヤ54を介して、右の挟持搬送ユニット60
Rの入力ギヤ34をも回転操作するので、これによっ
て、右側の挟持ローラ対32a,32bが回転して、ガ
イド板42a,42bの間に進入してきた感光材料10
を、感光材料10の先端が第3センサー76(図5−a
を参照)に検出されるまで引き込む(感光材料10の乳
剤面は上を向いている)。
【0024】第3センサー76が感光材料10の先端を
検出すると、モータM2とモータM3が同時に回転駆動
し始め、図8−bに示されるように、搬送体40Rは上
方に向かって、さらに、挟持搬送ユニット60Rは搬送
体40R上を紙面の右側に向かって移動を開始する。こ
の搬送体40Rの上方移動の初期に、揺動アーム38
は、板状操作部材62との接当から解放されるので、捻
りコイルばね50の復元力によって前記搬送姿勢に切り
替えられる(図5−bの状態と同じ。感光材料10の乳
剤面は保持体20面と向き合うことになる)。
【0025】図9−aは、搬送体40Rが保持体20の
上端位置に到達し(搬送体が第4位置)、同時に、挟持
搬送ユニット60Rが搬送体40R上の右端位置(挟持
手段が第2位置で、搬出位置)に到達した状態を示して
いる。この段階で、挟持搬送ユニット60Rの挟持手段
が右側の受け入れユニット210Rに感光材料10を手
渡す。この状態では、既に左側の挟持搬送ユニット60
Lの挟持ローラ対32a,32bが前記受け渡し部に
て、次の感光材料10を挟持開始(挟持手段が第1位置
で、搬入位置)しているのが判る。
【0026】図9−bに示された段階では、右側の受け
入れユニット210Rは搬送体40Rから感光材料10
を引き取り開始しており、同時に、左側の挟持搬送ユニ
ット60Lの挟持ローラ対32a,32bが感光材料1
0を、左側の受け入れユニット210Lに向かって感光
材料10を搬送開始している。
【0027】図10−aの段階では、左側の挟持搬送ユ
ニット60Lの挟持ローラ対32a,32bが感光材料
10を、左側の受け入れユニット210Lに手渡しして
おり、同時に、右側の挟持搬送ユニット60Rは、次の
感光材料10を挟持搬送するために前記受け渡し部(第
1位置)に向かって搬送され始めている。
【0028】図10−bの段階では、左側の受け入れユ
ニット210Lが左側の挟持搬送ユニット60Lから感
光材料10を引き取り開始しており、同時に、右側の挟
持搬送ユニット60Rの挟持ローラ対32a,32b
が、前記受け渡し部に向かって、左向きに移動開始して
いる。
【0029】このようにして、左右の挟持搬送ユニット
60L,Rは交互に、前記受け渡し部と受け入れユニッ
ト210L,Rの間を上下に往復することによって、前
記受け渡し部から一列状に排出される感光材料10を、
二つの受け入れユニット210L,Rに交互に振り分け
供給する。
【0030】前述したように、搬送機構200は、本体
1から水平方向に引き出すことができるが、一方、この
引き出し操作に伴って搬送機構200と本体1の間で部
品どうしなどの干渉に基づく部品の破損が生じないよう
に、前記挟持手段の前記第1と第2位置の間の所定位置
において前記引き出しを阻止する第1阻止機構が備えら
れている。第1阻止機構は、前記挟持手段の前記第1位
置に対応して設けられた下部阻止機構と、前記挟持手段
の第2位置に対応して設けられた上部阻止機構からな
る。図3と図4に示されるように、上部阻止機構は、本
体1上の受け入れユニット210L,R付近に設けられ
た板状のストッパー214(被係合部の一例)と、搬送
体40L,R上に形成された切り欠き44(係合部の一
例)からなる。板状のストッパー214は下向きに延び
た突起を構成しており、この突起には、前記外部を向い
た接当面214aがある。一方、切り欠き44は、上向
きに開いた凹部を構成しており、この凹部には、ストッ
パー214が切り欠き44に進入した時に接当面214
aと対向する被接当面44aがある。
【0031】したがって、搬送体40L,Rが最上端に
位置する時(前記挟持手段が前記第2位置にある時も含
まれる)、ストッパー214が切り欠き44は互いに係
合するので、搬送機構200の引き出しは、接当面21
4aと被接当面44aの間の接当に基づいて防止され、
その結果、前記引き出しによって、受け入れユニット2
10L,Rと挟持搬送ユニット60L,Rの間に引き出
し方向での干渉が生じて、これらの部品が損傷するとい
う事態が未然に防止される。
【0032】また、下部阻止機構は、前記受け渡し部と
挟持搬送ユニット60L,Rの間に設けられた連動連結
機構に介装されている。より具体的には、下部阻止機構
は、図7に最も良く示されるように、入力ギヤ34,3
4の片側端面(具体的には搬送機構200が引き出され
る前記外部側と反対側の端面)に形成されたフランジ状
のストッパー34a,34a(拡径部の一例)である。
すなわち、前記挟持手段(挟持ローラ対32a,32
b)が、前記第1位置にある時、言い換えれば、搬送体
40L,Rが最下端の第3位置にあり、挟持ローラ対3
2a,32bが搬送体40L,R上の搬入位置にある時
は、挟持搬送ユニット60L,R上の入力ギヤ34,3
4のストッパー34a,34aが常に前記受け渡し部の
出力ギヤ54と前記引き出し方向で係合している。した
がって、この前記挟持手段が前記第1位置にある状態で
は、搬送機構200の引き出しは、入力ギヤ34,34
のストッパー34a,34aと出力ギヤ54の間の接当
に基づいて防止され、その結果、前記引き出しによっ
て、挟持ローラ対32a,32bやガイド板42a,4
2bと出力ギヤ54の間に引き出し方向での干渉が生じ
て、これらの部品が損傷するという事態が未然に防止さ
れる。
【0033】また、上記のように、挟持搬送ユニット6
0L,Rが前記搬入位置にある状態で、搬送体40L,
Rが前記第3位置に進入する場合には、入力ギヤ34,
34が出力ギヤ54と係合するため、下部阻止機構が働
いて、部品の損傷が阻止されるが、感光材料を処理中の
任意の時点で電源が切れた場合などには、挟持搬送ユニ
ット60L,Rが前記搬入位置を除く位置にある状態
で、搬送体40L,Rが前記第3位置に向かって自重で
下がるケースが発生し得る。この場合に、もしも、搬送
体40L,Rが前記第3位置まで下がった状態で搬送機
構200を引き出そうとすると、入力ギヤ34,34は
出力ギヤ54と係合しないため、下部阻止機構は働か
ず、部品が損傷される懸念がある。そこで、本発明によ
る写真処理装置では、挟持搬送ユニット60L,Rが前
記搬入位置を除く位置にある状態(搬出位置にある状態
を含む)で、搬送体40L,Rが前記第3位置まで下が
るのを防止する第2阻止機構が設けられている。第2阻
止機構は、搬送体40L,Rの前記第4位置から前記第
3位置への移動に伴って前記搬出位置にある前記挟持手
段がたどる移動経路上に進入するように本体1から延び
たストッパー板80で構成されている。ストッパー板8
0は、挟持搬送ユニット60L,Rが前記搬出位置にあ
る状態にて摺動体60aの下面と接当するように配置さ
れている。挟持搬送ユニット60L,Rが前記搬入位置
にある状態では、当然に、挟持搬送ユニット60L,R
の摺動体60aは、ストッパー板80を回避した位置に
あるので、搬送体40L,Rが前記第3位置まで下が
り、第1姿勢の挟持手段が感光材料10を挟持すること
を阻害しない。
【0034】尚、引き出されて点検等の完了した搬送機
構200を本体1内の作動位置までに押し込む作業は、
搬送体40L,Rが各ストッパー板80,80上に支持
された状態で行うことを原則とする。また、何らかの理
由で搬送体40L,Rがその他の位置にある状態で、搬
送機構200を本体1内に押し込む作業が行われる場合
には、第1および第2阻止機構が、搬送体40L,Rま
たは挟持手段の位置に応じて、搬送機構200を本体1
内に押し込むことを阻止する阻止機構として機能して、
搬送機構200または本体1のいずれかの部品が損傷す
ることを防止する。
【0035】〔別実施形態〕上記実施形態において、下
部阻止機構として入力ギヤ34に設けられた拡径部を、
図11−aに示されるように、入力ギヤ34ではなく、
出力ギヤ54に設けても良い。或いは、図11−bに示
されるように、入力ギヤ34と出力ギヤ54の双方に設
けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による写真処理装置の全体斜視図
【図2】露光部と搬送機構の断面図
【図3】搬送機構の正面図
【図4】搬送機構の要部の斜視図
【図5】搬送機構の要部の一部破断側面図
【図6】本体内に収納された搬送機構の斜視図
【図7】本体の受け渡し部と搬送機構の関係を示す略図
【図8】搬送機構の動きを示す正面図
【図9】搬送機構の動きを示す正面図
【図10】搬送機構の動きを示す正面図
【図11】下部阻止機構の別実施形態を示す略図
【符号の説明】
1 本体 2 露光台 4 光源 10 感光材料 20 保持体20 34a ストッパー(下部阻止機構) 44 切り欠き(上部阻止機構) 80 ストッパー板 100 露光部 200 搬送機構 214 ストッパー(上部阻止機構) 300 現像処理部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光部と現像処理部を含む本体を設け、
    さらに、前記露光部から供給される露光処理済みの感光
    材料を挟持するための第1位置および挟持した感光材料
    を現像処理部に受け渡す第2位置の間で移動可能な挟持
    手段と、前記挟持手段を前記第1と第2位置の間で往復
    移動させる駆動機構とからなる搬送機構を設け、前記搬
    送機構を前記本体から外部に引き出し可能に設けた写真
    処理装置であって、 前記挟持手段の前記第1と第2位置の間の所定位置にお
    いて前記搬送機構の前記引き出しを阻止する第1阻止機
    構が備えられている写真処理装置。
  2. 【請求項2】 前記本体には、前記第2位置にある前記
    挟持手段から感光材料を受け入れて前記現像処理部に引
    き渡す受け入れユニットが設けられており、前記第2位
    置における前記挟持手段と前記受け入れユニットの間の
    前記引き出し方向での干渉を阻止するために、前記所定
    位置は前記第2位置を含む請求項1に記載の写真処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記搬送機構は、前記本体から引き出し
    可能な保持体を含み、前記駆動機構は、前記保持体上に
    移動可能に支持されつつ前記挟持手段を支持する搬送体
    を含み、前記第1阻止機構は、前記搬送体上に設けられ
    た係合部と、前記所定位置において前記係合部と係合す
    るように前記本体に設けられた被係合部とからなる請求
    項1または2に記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部は前記外部を向いた接当面を
    有し、前記本体に設けられた前記被係合部は、前記係合
    部と前記被係合部の間の前記係合に際して前記接当面と
    対向する被接当面を有する請求項3に記載の写真処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記本体には、前記第1位置にある前記
    挟持手段に感光材料を受け渡す受け渡し部が設けられて
    おり、前記第1位置における前記挟持手段と前記受け渡
    し部の間の前記引き出し方向での干渉を阻止するため
    に、前記所定位置は前記第1位置を含む請求項1に記載
    の写真処理装置。
  6. 【請求項6】 前記挟持手段には、感光材料を挟持する
    ためのローラ対が回転可能に支持されており、前記受け
    渡し部と前記挟持手段の間には、前記本体に設けられた
    駆動手段の回転駆動力を前記ローラ対に伝達するための
    連動連結機構が設けられており、前記第1阻止機構は、
    前記連動連結機構に設けられている請求項5に記載の写
    真処理装置。
  7. 【請求項7】 前記連動連結機構は、前記本体側に支持
    された出力ギヤと、前記出力ギヤと噛合することによっ
    て前記出力ギヤの回転トルクを前記ローラ対の回転運動
    に変換可能なように前記挟持手段に支持された入力ギヤ
    とを含み、前記第1阻止機構は、前記入力および出力ギ
    ヤの少なくとも一方の端面に形成された拡径部である請
    求項6に記載の写真処理装置。
  8. 【請求項8】 前記挟持手段の前記第1と第2位置の間
    での前記移動を可能にするために、前記搬送体は前記保
    持体上に設けられた第1移動経路に沿って第3位置と第
    4位置の間を移動可能であり、前記本体には、前記第1
    位置にある前記挟持手段に感光材料を受け渡す受け渡し
    部が、前記受け入れユニットに対して前記引き出し方向
    に沿って変位した位置に設けられており、且つ、前記挟
    持手段は前記搬送体上に設けられた第2移動経路に沿っ
    て、前記挟持手段が前記受け渡し部と対向する搬入位置
    と、前記挟持手段が前記受け入れユニットと対向する搬
    出位置との間で前記引き出し方向に沿って移動可能であ
    り、前記挟持手段の前記第1位置への移動、すなわち、
    前記挟持手段の前記搬入位置における前記搬送体の前記
    第3位置への移動を許し、前記挟持手段の前記搬出位置
    における前記搬送体の前記第4位置から前記第3位置へ
    の移動を阻止する第2阻止機構が設けられている請求項
    3に記載の写真処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第2阻止機構は、前記搬送体の前記
    第4位置から第3位置への移動に伴って前記搬出位置に
    ある前記挟持手段がたどる移動経路上に進入するように
    前記本体から延びた突起を含む請求項8に記載の写真処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記受け入れユニットは前記引き出し
    方向に沿って一対並設されており、前記一対の受け入れ
    ユニットの個々に対応した第1と第2の前記挟持手段が
    前記引き出し方向に沿って並設されており、前記第1お
    よび第2挟持手段は、前記第1と第2位置の間で交互に
    往復移動することによって、前記受け渡し機構から受け
    渡された感光材料を対応する前記各受け入れユニットに
    搬出する請求項9に記載の写真処理装置。
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