JPH07114228A - 原稿搬送装置及び投影装置 - Google Patents

原稿搬送装置及び投影装置

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JPH07114228A
JPH07114228A JP25831793A JP25831793A JPH07114228A JP H07114228 A JPH07114228 A JP H07114228A JP 25831793 A JP25831793 A JP 25831793A JP 25831793 A JP25831793 A JP 25831793A JP H07114228 A JPH07114228 A JP H07114228A
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JP
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transport
roller
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Withdrawn
Application number
JP25831793A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Aoki
和弘 青木
Yoshihiko Kitahara
義彦 北原
Kimiaki Hayakawa
公昭 早川
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Canon Inc
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Inc
Canon Aptex Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿搬送手段の原稿収納枚数を越える原稿の
供給を行なう場合に、プレゼンテーションを中断するこ
となく原稿を読取部に供給できる原稿搬送装置を提供す
る。 【構成】 搬送フィルム2上に供給した原稿枚数が原稿
収納枚数(30枚)に到達すると、原稿給送動作は中止さ
れ31枚目の原稿は搬送フィルム2上に供給されない。ま
たこの時上記搬送フィルム2は第1搬送ロール5aに巻
き取られる方向に搬送され、原稿1−30がプラテンガラ
ス102 上から退避した位置に搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿を長尺状の原稿搬送
手段に載置して搬送する原稿搬送装置に係り、特に原稿
画像をスクリーン上に映写するオーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)等の投影装置に搭載可能な原稿搬送装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーバーヘッドプロジェクター
(OHP)装置に用いる原稿搬送装置について図8を参
照して説明する。搬送フィルム51及び押さえフィルム52
は原稿を挟み込むようにして保持するものであり、長尺
状であって原稿の幅よりも幅広の透明フィルムによって
構成されている。
【0003】前記搬送フィルム51は原稿を載置し、搬送
フィルム51の巻き取りに伴って原稿を搬送するものであ
る。一方、押さえフィルム52は前記搬送フィルム51上の
原稿の上面を押さえ、該原稿がカールするのを防止する
と共に、該原稿が傷付くのを防止するものである。
【0004】また前記搬送フィルム51の幅方向端部に
は、図示しないコママークが所定間隔で設けられてい
る。このコママークをコマ検出センサ53によって検出す
ることにより、所望の原稿を露光部上に搬送セットする
ものである。
【0005】第一巻取手段54は前記長尺状の搬送フィル
ム51及び押さえフィルム52の一方端を巻き付けるもので
あり、図8に示すようにOHP装置201 の露光部202 の
読取領域外右側に配置され、前後のフレーム間に搬送フ
ィルム51を巻き付ける第1搬送ロール54aと、押さえフ
ィルム52を巻き付ける第1押さえロール54bとを回動自
在に取り付けている。尚、前記第1搬送ロール54aと第
1押さえロール54bとの位置関係は、図8に示すよう
に、第1搬送ロール54aが下側に、第1押さえロール54
bが上側になるように配置している。
【0006】第二巻取手段55は前記長尺状の搬送フィル
ム51及び押さえフィルム52の他方端を巻き付けるもので
あり、図8に示すようにOHP装置201 の露光部202 の
読取領域外左側に配置し、前後のフレーム間に搬送フィ
ルム51を巻き付ける第2搬送ロール55aと、押さえフィ
ルム52を巻き付ける第2押さえロール55bとを夫々回動
自在に取り付けている。
【0007】張架手段は原稿を間に挟んだ搬送フィルム
51と押さえフィルム52がOHP装置201 の露光部(プラ
テンガラス)202 上に密着して位置するように張架する
ものであり、露光部202 の読取領域外の右側に右ローラ
対56a,56bを設け、読取領域外の左側に左ローラ56c
を設けている。また図8に示すように、搬送フィルム51
及び押さえフィルム52は前記右下ローラ56aの上側を通
り、且つ左ローラ56cの下側を通ることにより、露光部
202 上を密着して張架されるようになっている。また更
に右上ローラ56bも同様に前後フレームに回動自在に取
り付けてあり、且つ図示しないバネ等によって右下ロー
ラ56aに付勢している。この右ローラ対56a,56b間に
搬送フィルム51及び押さえフィルム52を通過させること
によって両フィルム51,52を密着させている。
【0008】また上記原稿搬送装置の操作パネル57には
リモコン受信部が設けてあり、図示しないリモコンによ
って図示しない左右モータの駆動指示を遠隔操作し得る
ように構成している。
【0009】前記第一巻取手段54の近傍には、図8に示
すように、原稿を供給する供給トレイ58a及び可動トレ
イ58bが夫々取り付けられており、右上ローラ56bの揺
動によって可動トレイ58bが退避するように構成されて
いる。また前記供給トレイ58aには、原稿の有無を検知
するための図示しない原稿検知センサが設けられてお
り、該原稿検知センサには反射型センサが用いられてい
る。
【0010】また図8に示すように、右ローラ対56a,
56bと第1搬送ロール54aとの間には搬送フィルム51を
挟むようにコマ検出センサ53が設けてある。このコマ検
出センサ53には透過型センサが用いられ、搬送フィルム
51の幅方向端部に設けた光を遮断するコママークを検出
するものである。
【0011】また更に59a,59bは原稿ガイドであっ
て、図示しない前後側板に固定されており、その目的と
するところは第1搬送ロール54a或いは第2搬送ロール
55aに巻き付けられていた原稿を送り出す時に、該原稿
を搬送フィルム51及び押さえフィルム52間に導き、かつ
原稿を第1搬送ロール54a或いは第2搬送ロール55aに
搬送フィルム51と共に巻き付ける時に、原稿を第1搬送
ロール54a及び第2搬送ロール55aに衝突することなく
スムーズに巻き付けるための案内を行うものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
原稿搬送装置においては、以下に述べる問題があった。 (1)原稿搬送装置をオーバーヘッドプロジェクターに
装着した時に、第1巻取手段54若しくは第2巻取手段55
による原稿巻取収納枚数よりも多くの原稿を使用したい
場合に、原稿巻取収納枚数に到達して原稿搬送装置が停
止してしまうと、別に用意したオーバーヘッドプロジェ
クターに原稿を手置して画像を投影したり、第1巻取手
段54若しくは第2巻取手段55に一度収納した原稿を取り
出してから、再度原稿を送り込む必要があり、プレゼン
テーションの効率が低下する場合おそれがあった。
【0013】(2)また原稿巻取収納枚数を越えたと
き、原稿搬送装置が原稿を送らずに搬送フィルム51及び
押さえフィルム52のみを搬送すると、使用者は原稿の給
送不良か装置故障かを判断できずにプレゼンテーション
を中断してしまう。
【0014】本発明は従来の前記課題を解決するもので
あり、その目的とするところは、原稿搬送手段の原稿収
納枚数を越える原稿の供給を行なう場合に、プレゼンテ
ーションを中断することなく原稿を読取部に供給できる
原稿搬送装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、原稿を載置して読取部
上に搬送する透明部材を用いた長尺状の原稿搬送手段
と、前記原稿搬送手段の所定位置に原稿を1枚ずつ給送
して載置する原稿給送手段と、前記原稿給送手段から原
稿搬送手段に給送した原稿給送枚数をカウントするカウ
ント手段と、前記原稿搬送手段と共に巻取収納可能な原
稿収納枚数と前記カウント手段がカウントした原稿給送
枚数とを比較する比較手段と、を有し、前記原稿搬送手
段への給送枚数が収納枚数に到達した時に、原稿給送手
段の原稿給送動作を中止して原稿搬送手段に載置された
原稿を読取領域外に搬送することを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成によれば、原稿搬送手段への給送枚数
が収納枚数に到達した時に、原稿給送手段の原稿給送動
作を中止して原稿搬送手段に載置された原稿を読取領域
外に搬送する。よって、読取部上には透明な原稿搬送手
段のみが搬送されるため、操作者はこの原稿搬送手段上
に収納枚数以上の原稿を載置することにより画像を投影
することができる。
【0017】
【実施例】次に本発明の原稿搬送装置の一例を図面を参
照して説明する。図1は原稿搬送装置を用いたOHP装
置の外観説明図、図2は原稿搬送装置の断面構成説明
図、図3は原稿搬送装置の駆動系の説明図、図4は原稿
搬送装置のピックアップローラの構成説明図、図5は搬
送フィルムの説明図、図6は原稿搬送装置の制御系を示
すブロック図、図7は搬送フィルムの展開図である。
【0018】(OHP装置の構成)
【0019】先ず図1を参照して本実施例に係る原稿搬
送装置A及びOHP装置Bの全体構成を説明すると、こ
れは原稿搬送装置Aを図1の一点鎖線に示すOHP装置
Bに装着し、該OHP装置Bに使用するOHP用の原稿
1を自動的に送り出すものである。即ち、長尺状の透明
フィルムからある搬送フィルム2と同じく長尺状の透明
フィルムからなる押さえフィルム3との間に、複数枚の
原稿束から後述する分離搬送機構によって頁順に1枚ず
つ原稿1を分離搬送して挟み込むと共に、両フィルム
2,3をフィルム搬送手段4によって原稿1を挟持した
まま露光部101 上に密着するように搬送する。上記搬送
フィルム2及び押さえフィルム3は第2巻取手段6に巻
き取られており、第1巻取手段5を回転駆動させること
によって両フィルム2,3を巻き取る。上記原稿1は搬
送フィルム2及び押さえフィルム3間に挟持されてOH
P装置Bの露光部101 に配置されたプラテンガラス102
上に搬送される。上記原稿1は露光部101 から光を照射
され、その透過光をアーム103 によって上方に支持され
た映写手段である反射ミラー104 及びレンズ105 を介し
て図示しないスクリーン上に写し出すことにより、原稿
記載画像を拡大して投影するように構成されている。
【0020】次に前記原稿搬送装置Aの各部の構成につ
いて詳細に説明する。
【0021】(分離搬送機構)
【0022】図2において、7は給送トレイであって、
原稿束を積載するものである。原稿束は画像面を上側に
して上から頁順に並べてガイド部材8に沿って給送トレ
イ7上に載置する。9はピックアップローラであって、
給送ローラ10の給送ローラ軸10aを中心に揺動可能な揺
動アーム11に軸支されている。給送動作が開始される
と、上記揺動アーム11が時計回り方向に回転してピック
アップローラ9を原稿束の最上側に押圧することによっ
て最上側より原稿1を順次給送する。上記給送ローラ10
は、上記ピックアップローラ9によって供給された原稿
1を下流側に給送するものである。12は分離ローラであ
って、図示しないバネによって上記給送ローラ10に圧接
している。この分離ローラ12内にはワンウェイクラッチ
が内蔵されており、原稿搬送装置Aの側板に対して回転
止めのある分離ローラ軸12aを中心に給送ローラ10の反
時計回り方向の回転時のみ従動するように構成されてい
る。原稿1は同一方向に回転する給送ローラ10及び分離
ローラ12によって1枚ずつ分離搬送され、給送上ガイド
13a及び給送下ガイド13bに案内されて先端部がフィル
ム搬送ローラ対4a,4bのニップに導かれる。14は原
稿1の先端及び後端を検知するための給送センサであ
る。
【0023】(搬送フィルム及び押さえフィルム)
【0024】搬送フィルム2及び押さえフィルム3は原
稿1を挟み込むようにして保持するものであり、長尺状
であって原稿1の幅よりも幅広の透明フィルムによって
構成されている。このフィルムは強度が維持されれば薄
い方が好ましく、厚さ25μm〜60μm程度のものが好ま
しく用いられる。そして材質としては光の透過性が良
く、安定した耐熱性を有するものが好ましく、例えばポ
リエチレンテレフタレートフィルム等が好ましく用いら
れる。
【0025】前記搬送フィルム2は原稿1を載置し、該
搬送フィルム2の巻き取りに伴って原稿1を搬送するも
のである。一方、押さえフィルム3は上記搬送フィルム
2上の原稿1の上面を押さえることによって、該原稿1
がカール等によって浮き上がるのを防止したり、原稿1
が傷付くのを防止するものである。
【0026】また上記搬送フィルム2の幅方向端部に
は、図5に示すようにフィルム端マーク2aが搬送フィ
ルム2の先端に設けられている。このフィルム端マーク
2aをフィルムマークセンサ15によって検知された位置
を搬送フィルム2のホームポジションとして原稿1の搬
送動作を開始する。
【0027】(フィルム搬送部)
【0028】搬送フィルム2は第1巻取手段5に装備さ
れる第1搬送ロール5aと第2巻取手段6に装備された
第2搬送ロール6aに両端部が固着されており、フィル
ム搬送ローラ対4a,4b及びテンションローラ16にお
いて押さえフィルム3と密着させている。また押さえフ
ィルム3は第1巻取手段5に装備される第1押さえロー
ル5bと第2巻取手段6に装備された第2押さえロール
6bに両端部が固着されており、同様にフィルム搬送ロ
ーラ対4a,4b及びテンションローラ16において搬送
フィルム2と密着させている。
【0029】上記フィルム搬送ローラ対4a,4bは、
フィルム搬送上ローラ4aとフィルム搬送下ローラ4b
が1kgf〜2kgfの圧力で圧接しており、搬送フィ
ルム2及び押さえフィルム3の搬送を制御すると共に、
前述した分離搬送された原稿1を給送・分離ローラ対1
0,12より引き抜いて上記搬送フィルム2及び押さえフ
ィルム3間に挟み込んで搬送する。
【0030】(第一巻取手段)
【0031】第一巻取手段5は前記長尺状の搬送フィル
ム2及び押さえフィルム3の一方端を巻き付けるもので
あり、図1に示すようにOHP装置Bの露光部101 の読
取領域外に配置される。本実施例では図2及び図3に示
すように、露光部101 の読取領域外左側に配置され、搬
送フィルム2を巻き付ける第1搬送ロール5aと、押さ
えフィルム3を巻き付ける第1押さえロール5bとを前
後のフレームに回動自在に取り付けている。
【0032】即ち、図3に示すように、第1搬送ロール
5aの両端開口部には、搬送フィルム2の寄りを規制す
るサイド規制部を有するフランジ5a1 ,5a2 を軽圧
で嵌合させ、該フランジ5a1 ,5a2 を第1搬送ロー
ル軸5cに回転自在に嵌合して取り付けられている。上
記第1搬送ロール5aの外周には、搬送フィルム2がセ
ロハンテープ等によって固着されており第1搬送ロール
5aの回転によって搬送フィルム2を巻き取る。
【0033】また第1押さえロール5bの両端開口部に
は、押さえフィルム3の寄りを規制するサイド規制部を
有するフランジ5b1 ,5b2 を軽圧で嵌合させ、該フ
ランジ5b1 ,5b2 を第1押さえロール軸5dに回転
自在に嵌合して取り付けられている。上記第1押さえロ
ール5bの外周には、押さえフィルム3がセロハンテー
プ等によって固着されており第1押さえロール5bの回
転によって押さえフィルム3を巻き取る。
【0034】(第二巻取手段)
【0035】第二巻取手段6は前記長尺状の搬送フィル
ム2及び押さえフィルム3の他方端を巻き付けるもので
あり、図1に示すようにOHP装置Bの露光部 101の読
取領域外に配置されるものである。本実施例では図2及
び図3に示すように、露光部101 の読取領域外右側に配
置され、搬送フィルム2を巻き付ける第2搬送ロール6
aと、押さえフィルム3を巻き付ける第2押さえロール
6bとを前後のフレームに回動自在に取り付けている。
【0036】即ち、図3に示すように、第2搬送ロール
6aの両端開口部には、搬送フィルム2の寄りを規制す
るサイド規制部を有するフランジ6a1 ,6a2 を軽圧
で嵌合させ、該フランジ6a1 ,6a2 を第2搬送ロー
ル軸6cに回転自在に嵌合して取り付けられている。上
記第2搬送ロール6aの外周には、搬送フィルム2がセ
ロハンテープ等によって固着されており第2搬送ロール
6aの回転によって搬送フィルム2を巻き取る。
【0037】また第2押さえロール6bの両端開口部に
は、押さえフィルム3の寄りを規制するサイド規制部を
有するフランジ6b1 ,6b2 を軽圧で嵌合させ、該フ
ランジ6b1 ,6b2 を第2押さえロール軸6dに回転
自在に嵌合して取り付けられている。上記第2押さえロ
ール6bの外周には、押さえフィルム3がセロハンテー
プ等によって固着されており第2押さえロール6bの回
転によって押さえフィルム3を巻き取る。
【0038】(張架手段)
【0039】前記テンションローラ16及びフィルム搬送
ローラ対4a,4bは原稿1を挟持した搬送フィルム2
と押さえフィルム3をOHP装置Bのプラテンガラス10
2 上に互いに密着して位置するように張架するものであ
る。本実施例では図2及び図3に示すように、露光部10
1 の読取領域左側にテンションローラ16、読取領域右側
にフィルム搬送ローラ対4a,4bを夫々配設してい
る。
【0040】上記テンションローラ16は中空のパイプ材
で構成されており、その両端開口部にはフランジ16
1 ,16a2 を軽圧で嵌合させ、該フランジ16b1 ,16
2 をテンションローラ軸16bに回転自在に嵌合して取
り付けられている。上記テンションローラ軸16bは、両
端をネジ等によってフランジ等に固着されている。図2
に示すように、上記テンションローラ16の外周には押さ
えフィルム3が巻き付けられ、更にその外周には搬送フ
ィルム2が巻き付けられ両者は密着する。上記搬送フィ
ルム2及び押さえフィルム3が左右に移動することによ
って、テンションローラ16が従動回転して搬送フィルム
2及び押さえフィルム3とこすれ傷等が生ずるのを防止
する。
【0041】(排出手段)
【0042】図2において、17はすくい取りマイラであ
って、搬送フィルム2と押さえフィルム3の間に挟持さ
れた原稿1が図の右方向へ移送される際に原稿1の先端
がフィルム搬送ローラ対4a,4bのニップ部を通過す
るとすくい取りマイラ17によって原稿1の先端が排出路
に案内される。上記搬送フィルム2と押さえフィルム3
の更なる右方向への移送によって、原稿1の先端が排出
センサ18によって検知され、排出ローラ対19を回転駆動
させて原稿1を搬送して給送トレイ7に排出する。上記
排出ローラ対19は、駆動力を伝達される排出ローラ19a
とこれに軽圧で押圧されて従動回転する排出コロ19bを
有している。
【0043】(リモコン)
【0044】図2において、20はリモコンであって、前
進ボタン20a,後退ボタン20bを有している。21はリモ
コン受信部であって、上記リモコン20より発せられた信
号により原稿搬送装置Aの駆動・駆動停止を遠隔操作を
行うものである。
【0045】(駆動系)
【0046】次に原稿搬送装置Aの駆動系について図3
を参照して説明する。22はモータであって、原稿搬送装
置A全体の駆動を行う駆動源であり、ステッピングモー
タが用いられている。このモータ22の出力軸にはプーリ
22aが固着されている。このプーリ22aには、無端状の
タイミングベルト23が巻き付けられており、給送ローラ
軸10aの一端に取り付けられた電磁クラッチ24に連結す
るプーリ24a、排出ローラ19aの回転軸の一端に取り付
けられたプーリ19c、及びフィルム搬送上ローラ4aの
回転軸の一端に取り付けられたプーリ4cに夫々巻き回
されて駆動力を伝達する。
【0047】前記給送ローラ10及びピックアップローラ
9の駆動は次のように行う。モータ22を駆動すると、タ
イミングベルト23を介して電磁クラッチ24に連結するプ
ーリ24aに駆動力が伝達される。この時電磁クラッチ24
をONすると駆動力が給送ローラ軸10aに伝達され、該
給送ローラ軸10aに固着された給送ローラ10が回転駆動
する。この給送ローラ10には分離ローラ12が200 g〜30
0 g程度の力で押圧されている。上記分離ローラ12には
前述したようにワンウェイクラッチが取り付けられてお
り、原稿1を給送する時、即ち給送ローラ10が図2の時
計回り方向に回転するとき側板に対して回転止めのある
分離ローラ軸12aにくいついて分離ローラ12の外周は摩
擦片となる。また原稿1を排出する時、即ち給送ローラ
10が図2の反時計回り方向に回転する時は、分離ローラ
12は給送ローラ10又はその下にある原稿1に従動して回
転する。
【0048】上記給送ローラ10の摩擦係数μは、分離ロ
ーラ12の摩擦係数μよりも高く設定されており、複数枚
の原稿は、給送ローラ10によって給送されると同時に分
離ローラ12によってブレーキが加わるため、最上位の原
稿1のみが給送される。尚、この構成は、いわゆる公知
の摩擦片分離機構であるので詳細な説明は省略する。
【0049】次にピックアップローラ9の駆動について
図3及び図4を参照して説明する。図3において給送ロ
ーラ軸10aにはプーリ10bが、ピックアップローラ軸9
aにはプーリ9bが夫々取り付けられており、上記プー
リ10b及びプーリ9b間には無端状のタイミングベルト
25が巻き付けられている。よって、給送ローラ10が回転
するとタイミングベルト25を介して駆動力がピックアッ
プローラ9に伝達されるように構成されている。
【0050】また図4に示すように、上記ピックアップ
ローラ軸9aは両端を揺動アーム11a,11bに固着され
ておりプーリ9bは上記ピックアップローラ軸9aに回
転自在に取り付けられている。このプーリ9bの両側面
には回転力を伝達する凸部が形成されており、ピックア
ップローラ芯9c1 ,9c2 の凸部と係合している。更
に上記ピックアップローラ芯9c1 とプーリ9bの間に
は圧縮バネ9dが嵌めこまれており、摩擦片9e1 ,9
2 を介して揺動アーム11a,11bにピックアップロー
ラ芯9c1 ,9c2 を押圧している。また上記ピックア
ップローラ芯9c1 ,9c2 の外周にはピックアップロ
ーラゴム9f1 ,9f2 が取り付けられており、原稿1
に搬送力を付与するものである。
【0051】即ち、給送ローラ10が回転すると駆動力は
タイミングベルト25を介してプーリ9bに伝達され、そ
の回転力は摩擦片9e1 ,9e2 を介して揺動アーム11
a,11bに伝達される。この時揺動アーム11a,11bは
給送ローラ軸10aを中心に回転可能な構成であるため、
該揺動アーム11a,11bは給送ローラ軸10aを中心に回
転してピックアップローラ9自身が揺動する。例えば原
稿給送時には、給送ローラ10が図2の時計回り方向に回
転してその回転がタイミングベルト25を介してピックア
ップローラ9が時計回り方向に回転するが、同時に揺動
アーム11a,11bとの摩擦力によって、該揺動アーム11
a,11bが給送ローラ軸10aを中心に時計回り方向に回
転して原稿束上に載置され、該原稿束を押圧する。ピッ
クアップローラ9が更に回転すると原稿1との摩擦力に
よって、原稿1を搬送する力が得られる。
【0052】次に図3においてモータ22の回転はプーリ
4cに伝達され、該プーリ4cはフィルム搬送上ローラ
4aに固着されているため、該フィルム搬送上ローラ4
aが回転する。フィルム搬送下ローラ4bは上記フィル
ム搬送上ローラ4aに押圧されているため、フィルム搬
送上ローラ4aの回転力は、搬送フィルム2及び押さえ
フィルム3を介してフィルム搬送下ローラ4bに伝達さ
れ従動回転する。
【0053】また図3において、モータ22の回転は、タ
イミングベルト23を介してプーリ19cに伝達され、プー
リ19cは排出ローラ19aの回転軸の一端に固着されてい
るため、排出ローラ19aは回転する。また排出コロ19b
は上記排出ローラ19aに押圧されており、排出ローラ対
19に搬送された原稿1を搬送するための搬送力が得られ
る。
【0054】上記フィルム上搬送ローラ4aの回転軸に
は、前記プーリ4cの他に2つのプーリ4d,4eが取
り付けられており、これらのプーリ4d,4eはワンウ
ェイクラッチを内蔵している。上記プーリ4dの外周に
は、無端状のタイミングベルト26が巻き付けられてお
り、該タイミングベルト26は第1搬送ロール軸5cの一
端に固着されたプーリ5e及び第1押さえロール軸5d
の一端に固着されたプーリ5fに巻き回されている。
【0055】上記第1押さえロール軸5dにはギヤ5g
が固着されており、該ギヤ5gはワンウェイギヤ27と噛
合している。このワンウェイギヤ27は、フレームに固着
されたカシメ軸28に取り付けられており、ギヤ5gが図
3の反時計回り方向に回転するとワンウェイギヤ27がカ
シメ軸28とロックするように組み付けられている。
【0056】また上記第1押さえロール軸5dには、図
3に示すようにトルクリミッタ29が取り付けられてお
り、プーリ5fの回転は第1押さえロール軸5dからト
ルクリミッタ29を介してフランジ5b1 に伝達され、そ
の外周に圧入されている第1押さえロール5bが回転し
て、押さえフィルム3を巻き取る。
【0057】一方、第1搬送ロール軸5cには、図3に
示すようにトルクリミッタ30が取り付けられており、プ
ーリ5eの回転は第1搬送ロール軸5cからトルクリミ
ッタ30を介してフランジ5a1 に伝達され、その外周に
圧入されている第1搬送ロール5aが回転して搬送フィ
ルム2を巻き取る。
【0058】また前記プーリ4eの外周には無端状のタ
イミングベルト31が巻き付けられており、該タイミング
ベルト31は第2搬送ロール軸6cの一端に固着されたプ
ーリ6e及び第2押さえロール軸6dの一端に固着され
たプーリ6fに巻き回されている。
【0059】上記第2搬送ロール軸6cにはギヤ6gが
固着されており、該ギヤ6gはワンウェイギヤ32と噛合
している。このワンウェイギヤ32は、フレームに固着さ
れたカシメ軸33に取り付けられており、ギヤ6gが図3
の時計回り方向に回転するとワンウェイギヤ32がカシメ
軸33とロックするように組み付けられている。
【0060】また上記第2搬送ロール軸6cには、図3
に示すようにトルクリミッタ34が取り付けられており、
プーリ6eの回転は第2搬送ロール軸6cからトルクリ
ミッタ34を介してフランジ6a1 に伝達され、その外周
に圧入されている第2搬送ロール6aが回転して、搬送
フィルム2を巻き取る。
【0061】一方、第2押さえロール軸6dには、図3
に示すようにトルクリミッタ35が取り付けられており、
プーリ6fの回転は第2押さえロール軸6dからトルク
リミッタ35を介してフランジ6b1 に伝達され、その外
周に圧入されている第2押さえロール6bが回転して押
さえフィルム3を巻き取る。
【0062】(フィルム搬送動作)
【0063】先ず原稿1を給送トレイ7からプラテンガ
ラス102 上に搬送する場合の搬送フィルム2及び押さえ
フィルム3の搬送動作について説明する。図3におい
て、モータ22を時計回り方向に駆動すると、駆動力はタ
イミンクベルト23を介してプーリ4cに伝達され、更に
プーリ4cはフィルム搬送上ローラ4aに固着されてい
るため、フィルム搬送上ローラ4aが時計回り方向に回
転する。このフィルム搬送上ローラ4aにはフィルム搬
送下ローラ4bが押圧されているため上記フィルム搬送
ローラ対4は原稿1を挟持して進行させる。
【0064】上記フィルム搬送上ローラ4aは時計回り
方向に回転すると、プーリ4d内のワンウェイクラッチ
がロックして回転し、タイミングベルト26を介してプー
リ5f,5eが回転する。上記プーリ4d,5f,5e
の歯数は第1押さえロール5b,第1搬送ロール5aに
夫々巻き付いた押さえフィルム3,搬送フィルム2の速
度が、フィルム搬送ローラ対4における押さえフィルム
3,搬送フィルム2の搬送速度よりもいかなる場合にも
速くなるように設定されており、更にトルクリミッタ2
9,30を介して押さえフィルム3,搬送フィルム2を夫
々引っ張るためプラテンガラス102 上の原稿1がしわな
く搬送される。また上記フィルム搬送上ローラ4aが時
計回り方向に回転する時、プーリ4eはワンウェイクラ
ッチがロックせずフリーに回転するように構成されてい
る。
【0065】上記第1押さえロール5b,第1搬送ロー
ル5aを回転させることにより、押さえフィルム3,搬
送フィルム2は図2の左方向に搬送される。このとき、
第2押さえロール6b,第2搬送ロール6aは夫々時計
回り方向に回転するが、第2搬送ロール軸6cに固着さ
れたギヤ6gに噛合したワンウェイギヤ32はカシメ軸33
とロックするために第2搬送ロール軸6cは固定され
る。この時、上記第2搬送ロール軸6cとフランジ6a
1 がトルクリミッタ34でスリップを起こす。これによっ
て、搬送フィルム2に対しバックテンションが付与され
て、しわを生ずることなく搬送フィルム2を搬送するこ
とができる。
【0066】また上述したように、第2搬送ロール軸6
cは固定されているため、該第2搬送ロール軸6cに固
着されたプーリ6eも固定し、その外周に巻き付けられ
ているタイミングベルト31も固定されるため、プーリ6
fも固定する。プーリ6fは第2押さえロール軸6dに
固着されているために、第2押さえロール軸6dとフラ
ンジ6b1 がトルクリミッタ35でスリップを起こす。こ
れによって、押さえフィルム3に対しバックテンション
が付与されて、しわを生ずることなく押さえフィルム3
を搬送することができる。
【0067】次に原稿1をプラテンガラス102 上より給
送トレイ7上に排出する方向に搬送する場合の搬送フィ
ルム2及び押さえフィルム3の搬送動作について説明す
る。図3において、モータ22を反時計回り方向に駆動す
ると、フィルム搬送上ローラ4aが反時計回り方向に回
転して、プーリ4e内のワンウェイクラッチがロックし
て回転し、タイミングベルト31を介してプーリ6f,6
eが回転する。上記プーリ4e,6f,6eの歯数は第
2押さえロール6b,第2搬送ロール6aに夫々巻き付
いた押さえフィルム3,搬送フィルム2の速度が、フィ
ルム搬送ローラ対4における押さえフィルム3,搬送フ
ィルム2の搬送速度よりもいかなる場合にも速くなるよ
うに設定されており、更にトルクリミッタ34,35を介し
て押さえフィルム3,搬送フィルム2を夫々引っ張るた
めプラテンガラス102 上の原稿1がしわなく搬送され
る。また上記フィルム搬送上ローラ4aが反時計回り方
向に回転する時、プーリ4dはワンウェイクラッチがロ
ックせずフリーに回転するように構成されている。
【0068】上記第2押さえロール6b,第2搬送ロー
ル6aを回転させることにより、押さえフィルム3,搬
送フィルム2は図2の右方向に搬送される。このとき、
第1押さえロール5b,第1搬送ロール5aは夫々反時
計回り方向に回転するが、第1押さえロール軸5dに固
着されたギヤ5gに噛合したワンウェイギヤ27はカシメ
軸27とロックするために第1押さえロール軸5dは固定
される。この時、上記第1押さえロール軸5dとフラン
ジ5b1 がトルクリミッタ29でスリップを起こす。これ
によって、押さえフィルム3に対しバックテンションが
付与されて、しわを生ずることなく押さえフィルム3を
搬送することができる。
【0069】また上述したように、第1押さえロール軸
5dは固定されているため、該第1押さえロール軸5d
に固着されたプーリ5fも固定し、その外周に巻き付け
られているタイミングベルト26も固定されるため、プー
リ5eも固定する。プーリ5eは第1搬送ロール軸5c
に固着されているために、第1搬送ロール軸5cとフラ
ンジ5a1 がトルクリミッタ30でスリップを起こす。こ
れによって、搬送フィルム2に対しバックテンションが
付与されて、しわを生ずることなく搬送フィルム2を搬
送することができる。
【0070】(制御部の構成)
【0071】次に原稿搬送装置Aの制御部について図6
に示すブロック図を参照して説明する。図6において、
原稿搬送装置Aの制御動作は、ROM,RAM等を内蔵
した周知のワンチップマイクロコンピュータ(以下『M
COM』と言う)36を中心に行われる。このMCOM36
の入力ポートP0 〜P3 には、前述したリモコン20から
の信号を受信するリモコン受信部21、搬送フィルム2上
のフィルム端マーク2aを検知するフィルムマークセン
サ15、給送された原稿1を検知する排出センサ18等より
各信号が入力される。
【0072】また上記MCOM36の出力ポートF0 ,F
1 には原稿1及び搬送フィルム2,押さえフィルム3を
搬送するために必要な各ローラを駆動するための駆動源
であるモータ22のON/OFF動作、給送される原稿1
の間隔を制御する電磁クラッチ24のON/OFF動作を
行う出力信号が出力される。
【0073】尚、前記各入力信号の読み込み、或いは負
荷のON/OFF動作等はMCOM36内のROMに格納
されたプログラムに従って実行される。
【0074】(搬送フィルムのホームポジション出し機
構)
【0075】図2においてフィルムマークセンサ15には
フォトセンサが用いられており、該フィルムマークセン
サ15はフレームに固定されている。上記フィルムマーク
センサ15は搬送フィルム2の端部に対応する位置に配置
されており、搬送フィルム2上に記されたフィルム端マ
ーク2aが搬送されると、該フィルム端マーク2aは遮
光性マークであるのでこれを検知する。よって、上記フ
ィルム端マーク2aは、搬送フィルム2の搬送し得る最
先端に配置され、電源投入後にフィルム端マーク2aの
位置に合わせてホームポジションの位置出しを行う。
【0076】(原稿搬送動作)
【0077】次に上記原稿搬送装置Aによる原稿搬送動
作について図2を参照して説明する。先ず原稿束を給送
トレイ7上に載置して先端部を分離ローラ12に突き当て
る。リモコン20を用いて、前進ボタン20aを押すと、モ
ータ22が時計回り方向に回転してフィルム搬送上ローラ
4aを同方向に回転させて搬送フィルム2及び押さえフ
ィルム3を図2の左方向に搬送する。そして、第1搬送
ロール5a及び第1押さえロール5bを高速でスリップ
しながら回転させて搬送フィルム2及び押さえフィルム
3を巻き取る。
【0078】次に電磁クラッチ24を作動させて給送ロー
ラ10を時計回り方向に回転させる。同時にピックアップ
ローラ9も時計回り方向に回転しながら、揺動アーム11
が給送ローラ軸10aを中心に時計回り方向に回転してピ
ックアップローラ9を原稿束に載置され、更に押圧され
る。この時最上側の原稿より給送ローラ10と分離ローラ
12のニップ部に順次送りこまれる。上記給送ローラ10と
原稿(OHPシート)1との摩擦係数μは、分離ローラ
12と原稿1との摩擦係数μよりも大きくなるように設定
されているため、仮に2枚の原稿1がニップ部に入り込
んでも上側の原稿1のみを搬送する。
【0079】次に上記分離搬送された原稿1の先端が給
送センサ14に検知されると、原稿1はフィルム搬送ロー
ラ対4に挟持される。この後、原稿1は搬送フィルム2
及び押さえフィルム3間に挟持されて約50mm程度搬送
された後、電磁クラッチ24とOFFされる。上記フィル
ム搬送ローラ対4が原稿1を搬送する力は分離搬送部で
得られる搬送力よりも大きくなるように設定するため、
電磁クラッチ24とOFFして、原稿1はフィルム搬送ロ
ーラ対4のみによって搬送され、給送ローラ10及び分離
ローラ12は従動回転してニップ部より原稿1が引き抜か
れる。
【0080】上記原稿1の後端が給送センサ14を通過す
ると同時に先ず原稿1の長さを測定する。即ち、給送セ
ンサ14がONしてからOFFするまでにモータ22に与え
られたステップ数で距離が算出され、原稿1の長さを認
識することができる。この原稿1の長さの半分の値が原
稿後端から原稿中央迄の長さであって、原稿中央とOH
P装置Bの露光部101 の画像センターが合致するように
モータ22の駆動を制御してモータ22を停止させる。続い
てリモコン20の前進ボタン20aを押すと上述した動作に
よって次頁の原稿1がOHP装置Bのプラテンガラス10
2 上にセットされる。以下、頁を進める場合には上述し
た動作を繰り返し行う。
【0081】次に原稿1の頁を戻す場合の搬送動作につ
いて説明する。リモコン20の後退ボタン20bを押すと、
モータ22は反時計回り方向に回転してフィルム搬送上ロ
ーラ4aを同方向に回転させて搬送フィルム2及び押さ
えフィルム3を図2の右方向に搬送する。そして、第2
搬送ロール6a及び第2押さえロール6bを高速でスリ
ップしながら回転させて搬送フィルム2及び押さえフィ
ルム3を巻き取る。
【0082】次に電磁クラッチ24を作動させて給送ロー
ラ10を反時計回り方向に回転させる。同時にピックアッ
プローラ9も反時計回り方向に回転しながら、揺動アー
ム11が給送ローラ軸10aを中心に反時計回り方向に回転
してピックアップローラ9を給送トレイ7上より退避さ
せる。原稿1は図2の右方向に搬送されて、フィルムイ
搬送ローラ対4のニップ部を通過すると原稿1先端がす
くい取りマイラ17にすくい取られて排出路に導かれる。
そして、原稿1の先端が排出センサ18に検知されると排
出ローラ対19を作動させて原稿1は該排出ローラ対19に
挟持搬送される。上記排出センサ18がONしてから原稿
1を一定量搬送して前頁の原稿1の中央がOHP装置B
の露光部101 の画像センターが合致するようにモータ22
の駆動を停止する。このとき、原稿1は給送トレイ7上
に排出されて積載される。
【0083】以上の動作によって、給送トレイ7上に画
像面を上側にしてセットされた原稿束の頁順を守りなが
ら積載していくため原稿1を前進させても或いは後退さ
せても頁順がくずれることなくシーケンシャルアクセス
が可能となる。
【0084】上記構成によれば、発表者は、頁順に積載
された原稿1を給送トレイ7上に載置してリモコン20を
操作するだけでプレゼンテーションを開始することがで
きるので、原稿1のセットやプレゼンテーションの準備
を迅速に行うことができる。
【0085】また原稿1を頁順に搬送して任意にアクセ
ス可能であるので、一度使用した原稿1を再度使用する
場合や、原稿1を探す場合に、スムーズに目的の原稿1
にアクセスすることができる。
【0086】また発表者が交代する場合には、一度使用
した原稿1は給送トレイ7上に排出させて原稿1を回収
することができ、次の発表者は原稿束を給送トレイ7に
載置するだけで短時間でスムーズに交代することができ
る。また給送トレイ7上に排出された原稿1は頁順に回
収されるので、再度並べ変える手間等は要らない。
【0087】またプレゼンテーションの途中で原稿1間
に別の原稿1を挿入した場合には、給送トレイ7に挿入
する原稿1を載置して送り操作をすれば任意の原稿間に
挿入することも可能である。
【0088】次に上記搬送フィルム2の構成及び該搬送
フィルム2における原稿1の収納枚数について説明す
る。図7は搬送フィルム2の展開図であり、その両端は
第1搬送ロール5a及び第2搬送ロール6aに固着され
ている。上記搬送フィルム2に形成されたフィルム端マ
ーク2aをフィルムマークセンサ15が検知した位置がホ
ームポジションであり、このときプラテンガラス102 の
位置は図の一点鎖線に示す102 aに示す位置にある。40
は遮光部であり、遮光性の塗料を搬送フィルム2に塗布
したものである。この遮光部40は搬送フィルム2上に1
枚目の原稿1−1が載置される位置より前方に形成され
ている。即ち、搬送フィルム2がホームポジションにあ
るとき、この遮光部40はプラテンガラス102 aの全面を
覆うように配置されている。
【0089】上記構成によれば、プレゼンテーションを
始める前に露光部101 内のランプが点灯すると、上記搬
送フィルム2の遮光部40が光を遮断してスクリーンに光
が投影されないため、スクリーンが眩しくて見苦しいと
いう状態を回避することができる。
【0090】また前記原稿搬送装置Aには、給送ローラ
10より搬送フィルム2上に供給された原稿1の枚数をカ
ウントするカウント手段が設けられている。例えば、原
稿枚数の検知は給送センサ14によって行なうことが可能
であり、そのカウントされた原稿枚数はMCOM36内に
内蔵されるカウンターに記憶させることが可能である。
そして、上記MCOM36は搬送フィルム2に収納可能な
予め設定された原稿収納枚数と給送センサ14の検知信号
によってカウントした原稿給送枚数とを比較する。
【0091】前記第1搬送ロール5aに搬送フィルム2
と共に巻取収納可能な原稿1の枚数を30枚とすると、原
稿1は図7に示すように搬送フィルム2上に配置され
る。原稿1−30は30枚目の原稿であり、上記MCOM36
は搬送フィルム2上に供給した原稿枚数が原稿収納枚数
(30枚)に到達したことを検知すると原稿給送動作を中
止し、31枚目の原稿は搬送フィルム2上に供給されな
い。またこの時上記搬送フィルム2は第1搬送ロール5
aに巻き取られる方向に搬送され、原稿1−30がプラテ
ンガラス102 上から退避した位置に搬送される。102 b
は搬送フィルム2が搬送されて原稿1−30が読取領域外
に退避したときのプラテンガラスの位置を示す。更にこ
の時上記MCOM36は、図1に示す表示部41のランプを
点灯させて操作者に原稿収納枚数オーバーを知らせる。
【0092】従って、操作者は31枚目以降の原稿1を投
影する場合には、搬送フィルム2のプラテンガラス102
bに対向する透明領域に原稿1を載置しこれを交換する
動作を繰り返すことによって、プレゼンテーションを更
に続行することができる。
【0093】
【発明の効果】本発明は前述したように、原稿搬送手段
への給送枚数が収納枚数に到達した時に、原稿給送手段
の原稿給送動作を中止して原稿搬送手段に載置された原
稿を読取領域外に搬送する。よって、読取部上には透明
な原稿搬送手段のみが搬送されるため、操作者はこの原
稿搬送手段上に収納枚数以上の原稿を載置することによ
り画像を投影することができ、プレゼンテーションを続
行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿搬送装置を用いたOHP装置の外観説明図
である。
【図2】原稿搬送装置の断面構成説明図である。
【図3】原稿搬送装置の駆動系の説明図である。
【図4】原稿搬送装置のピックアップローラの構成説明
図である。
【図5】搬送フィルムの説明図である。
【図6】原稿搬送装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図7】搬送フィルムの展開図である。
【図8】従来の原稿搬送装置の説明図である。
【符号の説明】 A…原稿搬送装置 B…OHP装置 101 …露光部 102 …プラテンガラス 103 …アーム 104 …反射ミラー 105 …レンズ 1…原稿 2…搬送フィルム 3…押さえフィルム 4…フィルム搬送手段 4a,4b…フィルム搬送ローラ対 4c,4d,4e,5e,5f,6e,6f,10b,19
c,22a,24a…プーリ 5…第1巻取手段 5a…第1搬送ロール 5b…第1押さえロール 5c…第1搬送ロール軸 5d…第1押さえロール軸 5g,6g…ギヤ 6…第2巻取手段 6a…第2搬送ロール 6b…第2押さえロール 6c…第2搬送ロール軸 6d…第2押さえロール軸 7…給送トレイ 8…ガイド部材 9…ピックアップローラ 9a…ピックアップローラ軸 10…給送ローラ 10a…給送ローラ軸 11…揺動アーム 12…分離ローラ 12a…分離ローラ軸 13a…給送上ガイド 13b…給送下ガイド 14…給送センサ 15…フィルムマークセンサ 16…テンションローラ 17…すくい取りマイラ 18…排出センサ 19…排出ローラ対 19a…排出ローラ 19b…排出コロ 20…リモコン 21…リモコン受信部 22…モータ 23,25,26,31…タイミングベルト 24…電磁クラッチ 27,32…ワンウェイギヤ 28,33…カシメ軸 29,30,34,35…トルクリミッタ 36…MCOM 40…遮光部 41…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 公昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置して読取部上に搬送する透明
    部材を用いた長尺状の原稿搬送手段と、 前記原稿を載置した原稿搬送手段をロール状に巻き取る
    第1,第2巻取手段と、 前記原稿搬送手段の所定位置に原稿を1枚ずつ給送して
    載置する原稿給送手段と、 前記原稿給送手段から原稿搬送手段に給送した原稿給送
    枚数をカウントするカウント手段と、 前記原稿搬送手段と共に巻取収納可能な原稿収納枚数と
    前記カウント手段がカウントした原稿給送枚数とを比較
    する比較手段と、を有し、 前記原稿搬送手段への給送枚数が収納枚数に到達した時
    に、原稿給送手段の原稿給送動作を中止して原稿搬送手
    段に載置された原稿を読取領域外に搬送することを特徴
    とする原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿給送枚数が収納枚数に到達した
    ことを表示する表示部を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 原稿台として兼用する読取部と、 請求項1記載の原稿搬送装置と、 前記原稿搬送装置によって前記読取部に搬送された原稿
    より読み取った像をスクリーンに写し出す映写手段と、 を有する投影装置。
JP25831793A 1993-10-15 1993-10-15 原稿搬送装置及び投影装置 Withdrawn JPH07114228A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6371005B1 (en) 1999-08-30 2002-04-16 Otis Elevator Company Hydraulic power unit for an elevator drive
US6378660B1 (en) 1997-12-22 2002-04-30 Otis Elevator Company Hydraulic elevator without a machineroom

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US6499567B2 (en) 1999-08-30 2002-12-31 Otis Elevator Company Hydraulic power unit for an elevator drive

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