JPH11351714A - 冷却装置の断熱構造、その製造方法及び同断熱構造を用いたオーガ式製氷機 - Google Patents

冷却装置の断熱構造、その製造方法及び同断熱構造を用いたオーガ式製氷機

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JPH11351714A
JPH11351714A JP16649798A JP16649798A JPH11351714A JP H11351714 A JPH11351714 A JP H11351714A JP 16649798 A JP16649798 A JP 16649798A JP 16649798 A JP16649798 A JP 16649798A JP H11351714 A JPH11351714 A JP H11351714A
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進一 加賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却装置の断熱材として発泡層への水分の浸
入を防止して断熱材が水分を含むことに基づく不具合を
解消した断熱構造を及びその製造方法を提供し、また、
冷却パイプと冷凍シリンダに対して発泡層への水分の浸
入を防止した断熱材を装着して断熱材が水分を含むこと
に基づく不具合を解消したオーガ式製氷機を提供する。 【解決手段】 第1のスキン層32の上端縁と上面スキ
ン層34bの内周縁との接合部P1に第1のテープ部材
37、第1のスキン層32の下端縁と下面スキン層34
cの内周縁との接合部P2に第2のテープ部材38、外
側スキン層34aと上面スキン層34bの外周縁との接
合部P3に第3のテープ部材39をそれぞれ配置し、冷
凍シリンダ11及び冷却パイプ21の外周に接着剤層3
5を形成して第1のスキン層32とを密着させるととも
に、第1のスキン層32に連続する発泡層33の外周に
第2のスキン層34を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1に冷蔵庫、冷
凍庫、冷水機等の冷却装置の冷却効率を上げるための断
熱構造及びその製造方法に関し、第2に冷凍シリンダの
内部でオーガを回転させながら、冷凍シリンダ内に供給
された製氷水を氷結させてフレーク状の氷を製造するオ
ーガ式製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種のオーガ式製氷機が提案さ
れている。例えば、実公平8−3897号公報にはオー
ガ式製氷機としてオーガを収容する冷凍シリンダの保温
構造に関する技術が開示されている。このオーガ式製氷
機は製氷運動と停止とを繰り返す結果、熱収縮率の異な
る冷凍シリンダとこれを保温する発泡ウレタンフォーム
からなる断熱材との間に隙間ができるため、その隙間に
結露水が浸入して氷結することで冷凍シリンダ外周の冷
却パイプや断熱材を損傷するのを防止するために考案さ
れたものである。具体的には軟質の弾性パッキングを冷
凍シリンダ外周と断熱材との端面又は冷凍シリンダ外周
面との境界に配置し、冷凍シリンダと断熱材との熱膨張
差を吸収し冷凍シリンダと断熱材との間に隙間が生じな
いようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような弾性パッキ
ングを有するオーガ式製氷機は確かに冷凍シリンダと断
熱材との間に生じる隙間を吸収するため、その隙間から
の結露水等の水の浸入を防止することができる。しか
し、実際には弾性パッキングがあっても断熱材自体が水
分を吸い込み水が浸入する可能性がある。また、断熱材
を構成する発泡ウレタンフォームはそれ自体の温度が下
がることで断熱材に一種の結露状態が生じ空気中の水分
を吸着してしまう現象が起こる。そのため、これらの水
分が原因で弾性パッキングを配置したとしても上記のよ
うな水分の氷結に基づく不具合が生じるおそれがあっ
た。また、断熱材が水分を含むことは断熱効率の低下を
招来し雑菌の繁殖の原因ともなる。このように、断熱材
が水分を含むことに起因して発生する種々の不具合はオ
ーガ式製氷機以外にも冷蔵庫、冷凍庫、冷水機等にも同
様の問題として生ずる。
【0004】本発明は、このような従来の技術が含有す
る問題点を解決するためになされたものである。その第
1の目的は、冷蔵庫、冷凍庫、冷水機等の冷却装置の断
熱材として発泡層への水分の浸入を防止して断熱材が水
分を含むことに起因する不具合を解消した断熱構造を及
びその製造方法を提供し、第2の目的として冷却パイプ
と冷凍シリンダに対して発泡層への水分の浸入を防止し
た断熱材を装着し、断熱材が水分を含むことに起因する
不具合を解消したオーガ式製氷機を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る断熱構造は、冷却装置の表面に配設さ
れた断熱性の発泡層を有する断熱構造において、前記発
泡層の外表面に形成された防水性のスキン層を備えたこ
とを特徴とする。前記請求項1の断熱構造では、冷却装
置の表面に配設された発泡層の外表面に防水性のスキン
層が形成されているので、冷却装置の表面とスキン層と
の間に隙間が形成され難くなり、これより冷却装置とス
キン層との間に水分が侵入することを確実に防止するこ
とが可能となる。また、冷却装置の表面に配設された発
泡層の外表面は、スキン層を介して被覆されているの
で、発泡層の内部に水分が侵入してしまうことはなく、
従って、発泡層は長期に渡ってその断熱性能を保持する
ことが可能となる。また、請求項2に係る断熱構造は、
請求項1の断熱構造において、前記スキン層は不連続部
を有し、その不連続部には疎水性のゴム部材を介在させ
たことを特徴とする。ここに、冷却装置では、一般的
に、その冷却装置を構成する部材同士の隣接部分の形状
等が複雑となることに基づき、部材同士の隣接部分に対
応して前記スキン層には不連続部が形成されるが、請求
項2の断熱構造では、スキン層の不連続部に疎水性のゴ
ム部材を介在させたので、冷却装置の部材同士が隣接す
る継ぎ目部分で隙き間や段差等が形成されてそれら部材
間にスキン層が均一に密着できない場合においても、ゴ
ム部材を介して隙き間や段差等を閉塞することが可能と
なり、また、ゴム部材の疎水性に基づきスキン層の不連
続部から発泡層内に水が侵入することを防止することが
可能となる。
【0006】請求項3に係る製造方法は、冷却装置を発
泡用の型枠にて包囲して外界から区画された所定空間を
形成し、同空間内であって冷却装置側の所定位置に疎水
性のゴム部材を配置した後、同型枠に形成された注入口
から発泡性材料を注入して空間に充満させ発泡層を形成
するとともに、発泡性材料が接触する冷却装置及び型枠
との接触面に防水性のスキン層を形成することを特徴と
する。かかる請求項4の製造方法では、発泡用の型枠を
冷却装置にセットし、所定空間内にて冷却装置側の所定
位置に疎水性のゴム部材を配置した後、注入口から発泡
性材料を注入することにより、所定空間内部に発泡層を
形成し、また、冷却装置と型枠との接触面に防水性のス
キン層を形成する。ここに、ゴム部材が配置される所定
位置は、発泡性材料が漏れやすい位置や、他の場所に比
べ異形で材料が回りにくい場所等に該当する。前記製造
方法によれば、発泡層の周囲にて、発泡性材料の発泡時
発生する気泡が冷却装置と型枠との接触面で潰れてしま
うことにより防水性のスキン層が形成されることとな
り、これよりスキン層を介して発泡層の内部に水分が侵
入してしまうことはなく、従って、発泡層は長期に渡っ
てその断熱性能を保持することが可能であり、また、冷
却装置の部材同士が隣接する継ぎ目部分で隙き間や段差
等が形成されてそれら部材間にスキン層が均一に密着で
きない場合においても、ゴム部材を介して隙き間や段差
等を閉塞することにより、発泡層内に水が侵入すること
を防止することが可能な断熱構造を製造することが可能
となる。
【0007】請求項4に係るオーガ式製氷機は、外周に
冷却部が設けられた筒状の冷凍シリンダと、同冷凍シリ
ンダの内部に回転可能に配置されたオーガと、同オーガ
に回転力を与える駆動手段と、冷却部及び冷凍シリンダ
の周囲に配設された断熱性の発泡層とを有するオーガ式
製氷機において、前記冷却部及び冷凍シリンダの外周に
密着形成されるとともに、前記発泡層の外表面に形成さ
れた防水性のスキン層を備えたことを特徴とする。請求
項4のオーガ式製氷機では、冷却部及び冷凍シリンダの
外周に防水性のスキン層が密着形成されているので、冷
却部及び冷凍シリンダとスキン層との間に隙間が形成さ
れ難くなり、これより冷却部、冷凍シリンダとスキン層
との間に水分が侵入することを確実に防止することが可
能となる。また、冷却部、冷凍シリンダの表面に配設さ
れた発泡層の外表面は、スキン層を介して被覆されてい
るので、発泡層の内部に水分が侵入してしまうことはな
く、従って、発泡層は長期に渡ってその断熱性能を保持
することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る断熱構造、そ
の製造方法及びオーガ製氷機について、本発明をオーガ
式製氷機の断熱構造につき具体化した実施形態に基づい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すよう
に、ステンレス製の冷凍シリンダ11内部にはオーガ1
2が収納されている。ステンレス製のオーガ12はその
周囲に螺旋状のオーガ刃13が形成されている。ベース
15上には駆動モータ16と同駆動モータ16の回転力
を減速して伝達する減速装置17とが併設されている。
冷凍シリンダ11はハウジング18を介して減速装置1
7上に載置されている。本実施形態における駆動モータ
16は単相100Vで駆動され、減速装置17の減速機
構としては平行軸平歯車3段方式が採用されている。オ
ーガ12はスプライン継手19を介して図示しない同減
速機構に連結されている。オーガ12は冷凍シリンダ1
1内において軸心回りにゆっくりと回転し、冷凍シリン
ダ11内周に形成される氷を掻き落として上方に押し上
げる。
【0009】冷凍シリンダ11の外周には銅製の冷却パ
イプ21が巻装されはんだ付けにて固定されている。冷
却パイプ21は図示しない公知の冷却ユニット(コンプ
レッサ、コンデンサ、脱水器等から構成される)に接続
され、同冷却ユニットから図示しない導入パイプ及び導
出パイプを介して冷媒が供給される。冷却パイプ21内
に導入された冷媒は、同パイプ21内で蒸発させられ、
この時に気化熱が奪われるため冷凍シリンダ11の温度
が下がり、冷凍シリンダ内壁11aに製氷水が結氷する
というものである。冷凍シリンダ11の上方には露受皿
22が配設されている。露受皿22は中央に形成された
連通穴23によって冷凍シリンダ11に嵌合されてお
り、滴下した結露水を受ける平板部25と、平板部25
の外端全周を取り囲む外壁部26と、冷凍シリンダ11
と隣接する連通穴23全周を取り囲む内壁部27とによ
って構成されている。平板部25には溜まった結露水を
排水する排水パイプ24が一体的に形成されている。
【0010】露受皿22の上方には氷圧縮ヘッド28が
装着されている。氷圧縮ヘッド28内部にはオーガ12
の上端部を回転可能に支持する図示しない合成樹脂製の
軸受が嵌着されている。オーガ12の頂部にはカッタ2
9が固着されており、オーガ12の回転に従って回転す
るようになっている。オーガ12によって上方に押し上
げられたシャーベット状の氷は、氷圧縮ヘッド28によ
って圧縮されて氷柱に固められ、このカッタ29によっ
てフレーク状に削られて氷排出部30基端から矢印A方
向に排出される。
【0011】図1及び図2に示すように、前記冷凍シリ
ンダ11外周であって、前記ハウジング18の上端面か
ら露受皿22裏面にかけて断熱部材としての全体形状が
筒状の断熱体31が配設されている。硬質ウレタンフォ
ーム製の断熱体31は第1のスキン層32、発泡層33
及び第2のスキン層34とより構成されている。第1及
び第2のスキン層32、33は薄い膜状の防水層とさ
れ、発泡層32は軽量かつ高剛性で厚みのある独立気泡
の発泡断熱層とされる。第1のスキン層32は冷凍シリ
ンダ11及び冷却パイプ21の外周に対して接着剤層3
5を介して密着状態に形成されている。発泡層33はこ
の第1のスキン層32の外周に密着状態で形成されてい
る。第2のスキン層34は更に発泡層33の外周と発泡
層33の上面及び下面外周に密着状態で形成されてい
る。第2のスキン層34において発泡層33の外側面を
覆う円筒状の第2のスキン層34部分を外側スキン層3
4aとし、発泡層33の上面を覆う円環状の第2のスキ
ン層34部分を上面スキン層34bとし、発泡層33の
下面を覆う円環状の第2のスキン層34部分を下面スキ
ン層34cとする。尚、第1のスキン層32の上端縁と
上側スキン層34bの左端縁との間、第1のスキン層3
2の下端縁と下側スキン層34cの左端縁との間、及
び、上側スキン層34bの右端縁と外側スキン層34a
の上端縁との間は、それぞれ不連続部を形成しており、
これらの各不連続部には、後述するように、テープ部材
が配置される。また、図1、図2中、Hは、冷却パイプ
21を冷凍シリンダ11の外周面にはんだ付けする31
に形成されるはんだ層である。
【0012】図2に示すように、露受皿22と冷凍シリ
ンダ11の継ぎ目、すなわち第1のスキン層32の上端
縁と上面スキン層34bの内周縁との接合部P1には、
緩衝部材としてのシリコーンゴム製又はEPDM製の第
1のテープ部材37が冷凍シリンダ11の周囲に接着剤
によって固着されている。また、第1のスキン層32の
下端縁と下面スキン層34cに内周縁との接合部P2に
は、第1のテープ部材37と同一の材料から形成された
緩衝部材としての第2のテープ部材38が冷凍シリンダ
11の周囲に接着剤によって固着されている。同様に、
外側スキン層34aと上面スキン層34bの外周縁との
接合部P3には、前記第1のテープ部材37と同一の材
料から形成された緩衝部材としての第3のテープ部材3
9が露受皿22の平板部25裏面に接着剤によって固着
されている。また、第1〜第3のテープ部材37、3
8、39と発泡層33との接触面には薄い膜状の防水層
である第3のスキン層40が形成されている。その結
果、発泡層33は第1〜第3のスキン層32,34,4
0に包囲されて密封状態とされている。尚、図示しない
が冷却パイプ21に冷媒を供給する導入パイプ及び導出
パイプであって断熱体31内部に埋設された部分の外周
にもスキン層が密着状態で形成されている。
【0013】次に、上記断熱体31の製造方法について
説明する。図3に示すように、まず、断熱体31発泡の
前工程として上記第1〜第3のテープ部材37,38,
39を位置合わせをし接着剤にて固着する。次いで、断
熱体31に包囲される冷凍シリンダ11及び冷却パイプ
21の外周面に接着剤を塗布する。前工程完了後、図4
に示すように、露受皿22を装着した冷凍シリンダ11
を(オーガ12は未装着)上下反転して載置し、アルミ
ニウム製の分割型の型枠45を露受皿22上にセットす
る。型枠45は組んだ状態で円筒型の胴部45aと冷凍
シリンダ11に嵌合される円環状の天井部45bを有
し、露受皿22の裏面が底用型枠の代用とされる。天井
部45bに形成された注入口46から硬質ポリウレタン
フォームのフォーム原料Mを注入する。すると、フォー
ム原料Mは徐々に発泡し、型枠45内部に充満してい
く。このとき、発泡したフォームと内周壁と接する面に
は硬質ポリウレタンフォームの膨張力によって気泡が潰
れる。冷凍シリンダ11及び冷却パイプ21と接した面
には第1のスキン層32が形成される。露受皿22の平
板部25裏面及び型枠45内面と接した面には第2のス
キン層34が形成される。上記第1〜第3のテープ部材
37,38,39と接した面には第3のスキン層40が
形成される。一方、気泡が潰れることなく発泡すること
で独立気泡の発泡層33が成形される。ここに、硬質ポ
リウレタンフォームの発泡原料として本実施の形態では
ジフェニルメタンジイソシアネートとポリエーテルポリ
オールを主原料(1:1の配合割合)とし更に発泡剤と
触媒を混入した溶液をよく混合した溶液を用いた。本実
施の形態の他の条件として注入密度を250±10kg
/立方メートルとし型枠を加熱して(42±3度C)フ
ォーム原料Aを注入後10分以上養生させて成形後脱型
させた。
【0014】このように構成した、断熱体31を有する
オーガ式製氷機では、次のような作用効果が生じる。冷
凍シリンダ11及び冷却パイプ21が断熱体31に覆わ
れ、特に発泡層33による断熱効果によって効率よく製
氷可能であるとともに、発泡層33は第1〜第3のスキ
ン層32,34,40に包囲されて密封状態とされてい
るため結露水等の外部からの水が発泡層33に浸透して
くることがない。その結果、発泡層33の断熱効果を維
持することができる。また、冷凍シリンダ11及び冷却
パイプ21と第1のスキン層32が密着しているためこ
の隙間に結露水等の外部からの水が浸入することがな
く、浸入した水が結氷することによる冷却パイプ21の
ような不具合が生じるおそれが極めて少なくなる。ま
た、冷凍シリンダ11及び冷却パイプ21と第1のスキ
ン層32の間には接着剤層35が形成されており、この
接着剤層35によって第1のスキン層32が剥がれる可
能性は極めて少なくなり更に水が浸入するおそれが少な
くなる。更に、上面スキン層34bと露受皿22の平板
部25裏面との間は密着しているため、露受皿22から
溢れた水が裏面側に伝わったとしても上面スキン層34
bに阻まれて冷凍シリンダ11方向に流れることがな
い。
【0015】露受皿22と冷凍シリンダ11の継ぎ目
(接合部P1)は角部であるため発泡したフォームが回
りにくい部分であり第3のスキン層40が十分形成され
ない場合もある。しかし第1のテープ部材37が配設さ
れ、独立気泡を有し且つ疎水性のシリコーンゴム又はE
PDM製であるためフォームの代わりに継ぎ目を塞いで
水分が浸入することはない。すなわち、第1のテープ部
材37は独立気泡を有し、疎水性のシリコーンゴム又は
EPDM製であるためたとえ第3のスキン層40が十分
形成されていなくとも水分が浸入することはない。ま
た、第1のテープ部材37はシリコーンゴム等から形成
されているため、オーガ式製氷機の駆動時の振動を吸収
し、継ぎ目からの水分の浸入を確実に防止する。更に、
第1のスキン層32の下端縁と下面スキン層34cに内
周縁との接合部P2にはシリコーンゴム又はEPDM製
の第2のテープ部材38が配設されている。この部分は
断熱体31の成形時に隙間ができやすい部分であるが第
2のテープ部材38を装着することによって隙間ができ
にくく、また、この第2のテープ部材38がオーガ式製
氷機の駆動時の振動を吸収し、第1のスキン層32の下
端縁付近からの水分の浸入を確実に防止する。また、外
側スキン層34aと上面スキン層34bの外周縁との接
合部P3にはシリコーンゴム又はEPDM製の第3のテ
ープ部材39が配設されている。この部分は断熱体31
の成形時に隙間ができやすい部分であるが第3のテープ
部材39を装着することによって隙間ができにくく、ま
た、前記のように第2のテープ部材38がオーガ式製氷
機の駆動時の振動を吸収することに基づき、第3のテー
プ部材39を介して上面スキン層34bと露受皿22の
平板部25裏面との間からの水分の浸入を確実に防止す
る。更に、露受皿22の裏面を底用型枠の代用型枠とし
てフォームを形成させることができ、型枠45が簡素に
なると同時に、露受皿22の裏面との間に密着した上面
スキン層34bを形成させることが可能となった。
【0016】尚、本発明は、前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨ほ逸脱しない範囲内で種
々の改良、変形が可能であることは勿論である。例え
ば、次のように変更して具体化することも可能である。
上記実施の形態における緩衝部材としての第1〜第3の
テープ部材37,38,39はなくともよい。また、選
ばれたいくつかのテープ部材だけを使用するようにして
もよい。好ましくは角部であり露受皿22と冷凍シリン
ダ11の継ぎ目からの水の浸入を防止する効果が顕著で
あるため少なくとも第1のテープ部材37を設けること
が望ましい。また、上記効果が得られればその形状は問
わない。また、硬質ポリウレタンフォームを断熱体31
として使用したが軟質ポリウレタンフォームであっても
スキン層が形成されるのであれば断熱体31として使用
することは可能である。また、その組成、配合割合は適
宜変更可能である。また、発泡してなおかつスキン層が
形成されるような合成樹脂であればポリウレタンに限定
されない。更に、上記第1〜第3のテープ部材37,3
8,39の材質としてはシリコーンゴムを使用したが、
他の疎水性の軟質部材であっても構わない。また、上記
型枠45では露受皿22の裏面を底用型枠の代用型枠と
したが、代用とせず自身で底用型枠を有するようにして
もよい。更に、本発明の断熱構造及びその製造方法はオ
ーガ式製氷機に応用したがその他の冷凍庫、冷蔵庫等に
使用することももちろん構わない。その他、本発明の趣
旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
【0017】上記実施の形態から把握できる本発明のそ
の他の技術的思想について下記に説明する。 (1)前記冷却パイプ又は冷凍シリンダの少なくともい
ずれか一方と前記第1のスキン層との間には接着剤層が
形成された請求項6に記載の冷却装置の断熱構造。 (2)前記冷却装置側には発泡性材料を注入する前に接
着剤を塗布したことを特徴とする請求項4又は5に記載
の冷却装置の断熱構造の製造方法。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、請求項1の断熱構造では、
冷却装置の表面に配設された発泡層の外表面にスキン層
が形成されているので、冷却装置の表面とスキン層との
間に隙間が形成され難くなり、これより冷却装置とスキ
ン層との間に水分が侵入することを確実に防止すること
が可能となる。また、冷却装置の表面に配設された発泡
層の外表面は、スキン層を介して被覆されているので、
発泡層の内部に水分が侵入してしまうことはなく、従っ
て、発泡層は長期に渡ってその断熱性能を保持すること
が可能となる。また、請求項2断熱構造では、スキン層
の不連続部に疎水性のゴム部材を介在させたので、冷却
装置の部材同士が隣接する継ぎ目部分で隙き間や段差等
が形成されてそれら部材間にスキン層が均一に密着でき
ない場合においても、ゴム部材を介して隙き間や段差等
を閉塞することが可能となり、また、ゴム部材の疎水性
に基づきスキン層の不連続部から発泡層内に水が侵入す
ることを防止することが可能となる。更に、請求項3製
造方法では、発泡層の周囲にて、発泡性材料の発泡時発
生する気泡が冷却装置と型枠との接触面で潰れてしまう
ことにより防水性のスキン層が形成されることとなり、
これよりスキン層を介して発泡層の内部に水分が侵入し
てしまうことはなく、従って、発泡層は長期に渡ってそ
の断熱性能を保持することが可能であり、また、冷却装
置の部材同士が隣接する継ぎ目部分で隙き間や段差等が
形成されてそれら部材間にスキン層が均一に密着できな
い場合においても、ゴム部材を介して隙き間や段差等を
閉塞することにより、発泡層内に水が侵入することを防
止することが可能な断熱構造を製造することが可能とな
る。また、請求項4のオーガ式製氷機では、冷却部及び
冷凍シリンダの外周に防水性のスキン層が密着形成され
ているので、冷却部及び冷凍シリンダとスキン層との間
に隙間が形成され難くなり、これより冷却部、冷凍シリ
ンダとスキン層との間に水分が侵入することを確実に防
止することが可能となる。また、冷却部、冷凍シリンダ
の表面に配設された発泡層の外表面は、スキン層を介し
て被覆されているので、発泡層の内部に水分が侵入して
しまうことはなく、従って、発泡層は長期に渡ってその
断熱性能を保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の実施のオーガ式製氷機
の模式断面図。
【図2】 同じ実施形態の断熱体の構造を説明する断面
図 。
【図3】 同じ実施形態の断熱体の成形のための前工程
を説明する説明図 。
【図4】 同じ実施形態の断熱体の成形を説明する説明
図 。
【符号の説明】
11…冷凍シリンダ、12…オーガ、16…駆動手段と
しての駆動モータ、31…断熱部材としての断熱体、3
2…第1のスキン層、33…発泡層、34…第2のスキ
ン層、37…緩衝部材たる第1のテープ部材、38…緩
衝部材たる第2のテープ部材、39…緩衝部材たる第3
のテープ部材、40…第3のスキン層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却装置の表面に配設された断熱性の発
    泡層を有する断熱構造において、 前記発泡層の外表面に形成された防水性のスキン層を備
    えたことを特徴とする冷却装置の断熱構造。
  2. 【請求項2】 前記スキン層は不連続部を有し、その不
    連続部には疎水性のゴム部材を介在させたことを特徴と
    する請求項1記載の冷却装置の断熱構造。
  3. 【請求項3】 冷却装置を発泡用の型枠にて包囲して外
    界から区画された所定空間を形成し、同空間内であって
    冷却装置側の所定位置に疎水性のゴム部材を配置した
    後、同型枠に形成された注入口から発泡性材料を注入し
    て所定空間に充満させ発泡層を形成するとともに、発泡
    性材料が接触する冷却装置及び型枠との接触面に防水性
    のスキン層を形成するようにした冷却装置の断熱構造の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 外周に冷却部が設けられた筒状の冷凍シ
    リンダと、同冷凍シリンダの内部に回転可能に配置され
    たオーガと、同オーガに回転力を与える駆動手段と、冷
    却部及び冷凍シリンダの周囲に配設された断熱性の発泡
    層とを有するオーガ式製氷機において、前記冷却部及び
    冷凍シリンダの外周に密着形成されるとともに、前記発
    泡層の外表面に形成された防水性のスキン層を備えたこ
    とを特徴とするオーガ式製氷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107242344A (zh) * 2017-08-01 2017-10-13 宁波思诚制冷设备有限公司 冰淇淋机及其冷冻缸总成

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