JP3378107B2 - 冷蔵庫の内箱並びに冷蔵庫の除霜水排水装置 - Google Patents

冷蔵庫の内箱並びに冷蔵庫の除霜水排水装置

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JP3378107B2
JP3378107B2 JP00410795A JP410795A JP3378107B2 JP 3378107 B2 JP3378107 B2 JP 3378107B2 JP 00410795 A JP00410795 A JP 00410795A JP 410795 A JP410795 A JP 410795A JP 3378107 B2 JP3378107 B2 JP 3378107B2
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義昭 岡本
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2321/00Details or arrangements for defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2321/14Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water
    • F25D2321/146Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water characterised by the pipes or pipe connections

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍室と冷蔵室を中
仕切りで分割する冷蔵庫に関するもので、詳しくは冷却
器からの除霜水が中仕切り壁に使用される断熱材に触れ
ることがないよう除霜水の水受け部を内箱で成形可能に
した冷蔵庫の中仕切り構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫の各室を区画する中仕切りには、
一般的に発泡スチロールが使用されるが、冷却器が上部
に設けられるため、冷却器に生成された霜をヒータで溶
かした除霜水を冷蔵庫の下部に導く場合必然的に発泡ス
チロール製の中仕切り部分を通過する。発泡スチロール
等の断熱材は、表面に水が付着して、その水が凍ったり
溶けたりすることを繰り返す場合、その表面を荒らすこ
とがある。特に、冷蔵庫の冷凍室と冷蔵室の間の壁に断
熱を目的として発泡スチロールを使用する場合、その一
部を、除霜水を受けて冷蔵庫の外に排出する構造として
使用することがあるが、常に水に濡れている状態で使用
され、冷却時には凍り除霜時には溶けるサイクルを繰り
返している。そのため、発泡スチロールの表面は荒らさ
れ、徐々に水が内部に染み込み、排水経路の周囲は水を
含んだ状態になってしまう。その場合、冷却運転時は排
水経路の周囲が凍り排水孔が冷やされ、時には氷などで
詰まってしまうことがある。その場合、排水が不完全と
なり、除霜水が溢れて冷蔵室や冷凍室に漏れたり、冷気
の通り道が塞がれて冷蔵庫が冷えなくなったりする。そ
の防止策として、発泡スチロールの表面に防水塗装をほ
どこしたり、場合によっては、排水経路の周囲に凍結防
止用のヒータを付けたりすることがあるが、費用がかか
るため、これらの問題点の解決が要望されている。
【0003】(従来例1)図5は、例えば特開昭64−
84075号公報に示された従来の中仕切り構造を示す
冷蔵庫の側面断面図である。図6は、図5の要部拡大断
面図である。図において、1は冷蔵庫本体で、外箱2、
内箱3、及びこれら両箱間に充填されたウレタン断熱材
4で構成され、内箱3で一体成形により仕切り壁5を形
成し上部に冷凍室6、下部は冷蔵室7に区画形成されて
いる。冷凍室6の奥側には仕切り板8を介して冷却器9
が設置されており、冷却器9の上部には冷気循環用のフ
ァン10が設けられ、一方冷却器9の下部には、冷却器
9に付着した霜を溶かした除霜水を受ける露受け皿11
が設けられている。また、この露受け皿11の底面には
除霜水を排水する筒状の排水孔11aが設けられてい
る。12は排水孔11aの先端に挿入連結されウレタン
断熱材4中に埋設された排水管であり、冷蔵庫本体1の
底部に設けた蒸発皿13まで延長されている。仕切り壁
5の内部には、冷蔵室7を循環した冷気が冷却器8に戻
ってくるダクト14と露受け皿11の外周を覆い、かつ
排水孔11aが貫通する孔15を有する発泡スチロール
等で形成された断熱材16を設けている。17は断熱材
16の孔15の下部18と排水管12の上方先端に形成
された円形状のシール部12aとの間に取付けられたシ
ール材である。尚、排水孔11aの外周には、平板状の
突起部11bを有する係止片11cを数個と、平板状の
位置決め片11dを設けている。排水管12の一端開口
部には排水孔11aに設けられた平板状の突起部11b
を有する係止片1cに係止する係止部12bと平板状の
位置決め片11dに係合する凹部12cを設けている。
【0004】このような従来の中仕切り構造において
は、発泡スチロール等で成形された断熱材16の冷却器
9の下部に、除霜水を受ける露受け皿11を設置し、排
水管12の一端開口部に一体に設けられた係止部12b
と凹部12cを、露受け皿11の底面の排水孔11aに
一体に設けられた平板状の突起部11bを有する係止片
11c、及び平板状の位置決め片11dに嵌合係止する
ことにより、排水管12、露受け皿11の装着は完了す
る。この時、冷却器9から滴下した除霜水は、露受け皿
11に落ち排水孔11aに集まり排水管12を通って冷
蔵庫本体1外部の蒸発皿13に導かれる。
【0005】(従来例2)従来例1のように、中仕切り
の発泡スチロールがダクトに露出しているため除霜水で
濡れるのを防止するために、除霜水受け部を内箱で成形
して発泡スチロールを覆う構造が考えられるが、これに
関して次のような提案がなされている。図7は、例えば
特公昭58−38715号に示された除霜水受け部を内
箱を一体に成形する方法を示す図であり、図において、
111は真空成形用金型である。図7の(a)〜(d)
により中仕切りの製造工程を説明する。真空成形法によ
り中仕切りを成形する場合には、先ず図7(a)に示す
真空成形用金型に、図7(b)の如く中仕切りと同一形
状に成形された成形型を兼用する発泡スチロール16を
真空成形用金型111の所定位置にセットした後、一枚
のプラスチックシートにより内箱3を所定の形状に真空
成形加工することにより図7(c)に示すような内箱、
すなわち中仕切りの内部に成形型を兼ねた発泡スチロー
ルが密着充填され、凹部である除霜水の受部が一体に形
成された内箱が得られる。次に内箱3を真空成形用金型
111より発泡スチロール16とともに取り外し、この
内箱3を外箱2内に収容し、外箱2と内箱3との間隙に
現場発泡によるポリウレタンフォームの発泡性断熱材を
充填する。従って図8に示すように、発泡スチロール1
6に予め設けておいた凹部成形部107の形状どおり凹
部107は成形される。その結果最初の従来例のように
凹部を形成するための内箱への穴あけ作業が不要とな
り、発泡スチロールは冷凍室6の冷気、または水が触れ
ることもなく、発泡スチロールの劣化を防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷蔵庫の中仕切
り構造は以上のように構成されているので、次のような
問題点があった。 1.従来例1の問題点 上記の様な従来例1の中仕切り構造では、露受け皿11
と発泡スチロールの断熱材16の間に除霜水が入り込
み、毛細管作用で排水されず溜ることがあった。その溜
った水は、冷蔵庫の通常運転の冷却時には氷となって体
積が膨張し、除霜時は水となるサイクルを断続的に繰り
返し、長い月日がたつにつれ、断熱材16の表面を荒ら
し内部に水が染込んでくることがあった。染込んだ水
は、断熱材16の断熱効果を低下させ、常に露受け皿1
1を冷やすとともに排水孔11aも冷やすため、排水孔
11aが氷で詰ることがあった。その対策のため、断熱
材16の表面に水が染込まないように防水塗装を施すと
か、排水孔11aあるいは排水管12に氷が溜らないよ
うにヒーターを設ける必要があり、コストが割高になる
という問題点があった。 2.従来例2の問題点 断熱材16には、プラスチックシートが冷凍室床面や冷
蔵室天井面を断熱材16に密着させるために真空を引く
ための無数の細孔を明ける必要があるが、断熱材16は
発泡スチロールのため無数の細孔を明けることは現実に
は不可能である。従ってこの従来例2の成形方法は実現
性のないものである。
【0007】この発明は、以上のような従来の問題点を
解消するためになされたもので、複雑な真空成形型を使
用せずに除霜水の水受け部となる凹部が内箱に一体に成
形可能な冷蔵庫の内箱を提供すること、また、冷却器か
らの除霜水を中仕切りの断熱材に用いられる発泡スチロ
ールに付着させない冷蔵庫の除霜水排水装置を提供する
こと、さらに、排水パイプから進入する外気による結露
水が中仕切りの発泡スチロールに染み込まない冷蔵庫の
除霜水排水装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の冷蔵庫の内箱
は、内箱に一体に冷却器からの除霜水を受ける水受け部
冷凍室床面に設け、内箱の一部である水受け部で発泡
スチロール製の中仕切り部を覆うようにしたシート状の
樹脂の真空成形により成形される冷蔵庫の内箱におい
て、水受け部の床面を底上げして冷凍室床面と略同じ高
さになるようにアンダーカットになる部分を少なくする
と共に、水受け部の容積を確保するために、水受け部の
扉側にアンダーカットになっても真空成形金型から内箱
を引き出しやすい高さと幅の土手部を扉に略平行に設け
たことを特徴とする。
【0009】請求項2の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、水受け部が漏斗状に形成されたもので
ある。
【0010】請求項3の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、水受け部の床面の高さは、上室の床面
の高さと略同じか、または高いことを特徴とする。
【0011】請求項4の冷蔵庫の内箱は、請求項2記載
のものにおいて、水受け部は、床面の中央部に段差を持
ってさらに低く形成された凹部を備えたものである。
【0012】請求項5の冷蔵庫の内箱は、請求項4記載
のものにおいて、水受け部の床面の凹部に貫通穴を形成
したものである。
【0013】請求項6の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、土手部の水受け部を形成する面を、前
方に傾斜した滑らかな面としたことを特徴とする。
【0014】請求項7の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、土手部の高さは、左右端部近傍を中央
部より同等以下にしたことを特徴とする。
【0015】請求項8の冷蔵庫の除霜水排水装置は、請
求項5記載の内箱と、水受け部に載置され、排水用筒部
が水受け部の床面の貫通穴に嵌合して下方に突出する露
受け皿と、排水用筒部の外側の前記水受け部の床面に一
端が当接し、仕切り部を下方に向かって貫通する排水パ
イプとを備えたものである。
【0016】請求項9の冷蔵庫の除霜水排水装置は、請
求項8記載のものにおいて、水受け部の床面と排水パイ
プとの間にシール材を備えたものである。
【0017】
【作用】請求項1の冷蔵庫の内箱は、真空成形時に、内
箱の水受け部が成形型の土手部を乗り越えれば後はスム
ーズに型抜きができる。
【0018】請求項2の冷蔵庫の内箱は、水が水受け部
の中央部に流れ落ちる。
【0019】請求項3の冷蔵庫の内箱は、水受け部の底
部が真空成形時の広い面積を有する冷凍室床面のアンダ
ーカットにならない。
【0020】請求項4の冷蔵庫の内箱は、水が水受け部
の中央部の凹部に流れ落ちる。
【0021】請求項5の冷蔵庫の内箱は、水受け部の床
面の凹部に貫通穴を利用して下方に水を排水することが
できる。
【0022】請求項6の冷蔵庫の内箱は、真空成形時
に、内箱の水受け部が成形型の土手部を乗り越えやす
い。
【0023】請求項7の冷蔵庫の内箱は、土手部の剛性
が幅方向で均一になる。
【0024】請求項8の冷蔵庫の除霜水排水装置は、水
受け部に載置された露受け皿から排水パイプ内へ除霜水
が排水される。
【0025】請求項9の冷蔵庫の除霜水排水装置は、排
水パイプへ進入する外気による結露水が仕切り部内へ染
み込まない。
【0026】
【実施例】
実施例1. (実施例1の概要)内箱に一体に冷却器からの除霜水を
受ける水受け部を設け、内箱の一部である水受け部で発
泡スチロール製の中仕切りを覆うことにより、発泡スチ
ロールに除霜水が付かないようにする。このような内箱
は冷却器の下方に真空成形時にアンダーカットになる凹
部を設ける必要があり、真空成形時型からの引き抜きを
困難にするため一般には実施されていないが、この発明
はそれを可能にしたもので、該凹部の底面を冷凍室床面
と同レベルに底上げしてアンダーカットになる部分を少
なくするとともに、水受け部容積を確保するために水受
け部の前方(扉方向)に幅が狭くアンダーカットになっ
ても型から内箱を引き出しやすい土手を設けたものであ
る。そして、さらに内箱の成形性を良くするために凹部
の扉側の面を滑らかな扉側に傾斜した傾斜面としたもの
である。
【0027】以下、この発明を図について説明する。図
1はこの発明の実施例1による冷蔵庫の一部を省略した
側面断面図、図2はその除霜水の水受け部付近の拡大断
面図である。図において、2は冷蔵庫の外箱、3は内箱
でこれらの両箱間にウレタン断熱材4が充填される。5
は内箱3で一体に成形された上部の冷凍室6と下部の冷
蔵室7に区画する仕切り壁、9は冷気を生成し各室にフ
ァンにより循環させる冷却器、12は除霜水を下部の蒸
発皿13に導く排水パイプである。16は仕切り壁5に
挿入された発泡スチロール製の断熱材である。21は冷
却器9から滴下する除霜水を受ける露受け皿20が載置
された漏斗状の水受け部で、冷蔵庫の内側の壁を形成す
る内箱3と連続して一体に成形されている。24は水受
け部の前側を形成する冷凍室床面23より高い土手部で
ある。また冷凍室床面23とほぼ同じ高さにある水受け
部21のほぼ中央の底部21aには、一段低い凹部21
bが設けられ、露受け皿20に一体に設けられた排水用
筒20aが貫通する孔21cが明けられている。冷凍室
6と冷蔵室7とを区画する仕切り壁5の内部には発泡ス
チロールで構成された断熱材16が配設され、内箱3で
この断熱材16は覆われている。排水パイプ12のフラ
ンジ部周囲に独立気泡で形成されたシールテープ17が
設けられ、水受け部21の底部21aの裏側に押圧して
設置されている。排水パイプ12は断熱材16を貫通し
て下方に延設されている。
【0028】次に動作について説明する。冷却器9から
滴下した除霜水は露受け皿20に落下し、排水筒20a
に集まって排水パイプ12を通り冷蔵庫の下方に設けら
れた蒸発皿13に流れる。発泡スチロールにより成形さ
れた断熱材16は、その表面を水受け部21を一体に成
形した内箱3で覆われているので、除霜水は直接断熱材
16に接触することはない。また、排水用筒20aより
流れ出る除霜水は表面張力や毛細管作用によって水受け
部21の底部21aを伝わって断熱材16の方向へ流れ
ることがあるが、排水用筒20aの先端が水受け部21
の凹部21bの孔21cを貫通し、凹部21bの面より
下方へ突出しているため水切りが良く、さらに水受け部
21の凹部21bの底部中央は段差をもってさらに低く
形成されているので二重の水切り構造となり、除霜水の
回り込みによる断熱材16への水の付着はなくなる。
【0029】また、排水パイプ12の先端に配設された
シーリングテープ17が水受け部21の底部21aに排
水パイプ12で押圧してシールしているので、冷蔵庫外
部から排水パイプ12の開口部を通って進入する暖かい
湿った外気が水受け部21の底部21aに接触して結露
しても、断熱材まで水は染み込むことはない。
【0030】内箱3を薄肉のシート状のABS樹脂の真
空成形にて製作する場合、水受け部21の土手部24が
アンダーカットとなるが、その高さを例えば約10mm
程度に低くすることにより、成形型を抜くことができ
る。図4に示すように土手24の幅は短いためこの土手
24を水受け部21が乗り越えれば後は抵抗力も無く、
容易に抜くことができる。従って、真空成形の成形型の
アンダーカット部分をスライド構造として複雑な構造に
する必要がなく、安価な成形型を得ることができる。
【0031】この実施例によれば、冷却器9からの除霜
水を受ける水受け部21を底上げして冷凍室床面23と
ほぼ同一高さにすることにより、真空成形時のアンダー
カットを無くし、その代りに、土手24を成形型を抜く
ことができる程度の高さと幅になるようにして水受け部
21を形成させることにより、複雑な真空成形型を使用
することなく内箱3と一体の水受け部21を設けること
ができる。さらに、露受け皿20を水受け部21に載置
させ、排水パイプ12中へ水受け部21を貫通して突出
させることにより水切りを良くし、また水受け部21の
凹部21bの底部中央は段差をもってさらに低く形成さ
れているので二重の水切り構造となり、水が断熱材16
へ付着することがない。そして、排水パイプ12の先端
と水受け部21の底面との間にシール材を介在させるこ
とにより、排水パイプ12の開口部から進入する暖かい
外気による結露水が断熱材16に染み込むこともなく、
防水塗装を施す必要はなくなると同時に、排水パイプに
ヒーター等を設けて凍り付かないように温度をあげる必
要はなくなり安価な冷蔵庫を得ることができる。
【0032】実施例2. (実施例2の概要)内箱と一体に水受け部、すなわち土
手部を形成する内箱の真空成形を実施例1により、通常
の真空成形型より実施可能にしたが、この実施例では、
成形性をより向上せる方法を提供するものである。その
要旨は水受け部を形成する土手部の高さを剛性のある左
右の部分を中央部よりも同じか、もしくは低くして成形
型の抜けを良好にしたものである。
【0033】以下、この発明の実施例2を図について説
明する。図3はこの発明の実施例2による冷蔵庫の一部
を省略した正面図である。図に示すように土手24の上
面24aと水受け部21の床面21dの差、すなわち土
手24の高さを中央部をA、左右端部をBとすると、B
≦Aの関係にすることによって、成形型を抜く場合、内
箱3の抜ける抵抗力が幅方向でほぼ均一となりスムーズ
に行なうことができる。左右端部の高さBが大きいと型
が抜けにくいのは、型抜け時内箱3は変形しながら型か
ら離れて行くが、左右部分は内箱3のコーナー部分に近
いため変形しにくいからである。
【0034】この実施例によれば、土手24の高さを中
央部よりも左右端部を同じか、もしくは低くしたので、
内箱の真空成形時の型抜けがさらに容易になるという効
果を奏する。
【0035】実施例3. (実施例3の概要)この実施例は、内箱の真空成形時の
型抜けをより一層向上させるための手段として、土手の
形状について言及したもので、土手の水受け部を形成す
る面を一つの平面として、屈曲部を無くし、更に成形型
が抜ける方向に傾斜面とする。このような構成にするこ
とにより、内箱の抜ける抵抗力を小さくできる。
【0036】以下、この発明の実施例を図について説明
する。既に説明した図2において、土手24の水受け部
21を形成する壁面21eを同図に示すように一つの平
面とし、屈曲部を無くし、更に成形型が抜ける方向に傾
斜する傾斜面とすることにより、図4に示す型抜け時の
最も抵抗力の大きい型の土手を内箱3が乗り越える時の
動作をスムーズにすることができる。
【0037】この実施例によれば、土手24の水受け部
21を形成する面を一つの平面とし、屈曲部を無くし、
更に成形型が抜ける方向に傾斜面とすることにより、内
箱の抜ける抵抗力を小さくでき、成形性を良くすること
ができるため、内箱の成形不良率を低減でき、安価な冷
蔵庫を得ることができる。また、ファンによって送り出
された冷気は冷凍室内を冷却した後、仕切り板の下部よ
り冷却室に戻り冷却器に戻るが、水受け部手前の壁面が
一つの平面を成し屈曲部が無いので、スムーズな連続な
流れとなり、冷気の淀みが無くなるため効率がよい冷却
を行うことができる。
【0038】実施例4.実施例1〜3では、水受け部2
1の床面と冷凍室床面23を略同一高さのものを示した
が、真空成形時の型抜きが可能な範囲内で冷凍室床面2
3よりも水受け部21の床面を低くしても良く同様の効
果を奏する。
【0039】
【発明の効果】請求項1の冷蔵庫の内箱は、内箱に一体
に冷却器からの除霜水を受ける水受け部を冷凍室床面に
設け、内箱の一部である水受け部で発泡スチロール製の
中仕切り部を覆うようにしたシート状の樹脂の真空成形
により成形される冷蔵庫の内箱において、水受け部の床
面を底上げして冷凍室床面と略同じ高さになるように
ンダーカットになる部分を少なくすると共に、水受け部
の容積を確保するために、水受け部の扉側にアンダーカ
ットになっても真空成形金型から内箱を引き出しやすい
高さと幅の土手部を扉に略平行に設けたので、複雑な真
空成形型を使用せずに水受け部が内箱と一体に成形する
冷蔵庫の内箱を得ることができる。
【0040】請求項2の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、水受け部が漏斗状に形成されているの
で、水受け部が水を幅広く受けて排水しやすい。
【0041】請求項3の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、水受け部の床面の高さは、上室の床面
の高さと略同じか、または高い構成にしたので、真空成
形時水受け部の底部はアンダーカットにならないため成
形性が良い。
【0042】請求項4の冷蔵庫の内箱は、請求項2記載
のものにおいて、水受け部は、床面の中央部に段差を持
ってさらに低く形成された凹部を備えたので、水受け部
の水切りが良くなる。
【0043】請求項5の冷蔵庫の内箱は、請求項4記載
のものにおいて、水受け部の床面の凹部に貫通穴を形成
したので、水受け部の水切りが良く、かつ下方への排水
が容易にできる。
【0044】請求項6の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、土手部の水受け部を形成する面を、前
方に傾斜した滑らかな面としたので、水を前方に集める
ことができる。
【0045】請求項7の冷蔵庫の内箱は、請求項1記載
のものにおいて、土手部の高さは、左右端部近傍を中央
部より同等以下にしたので、真空成形時の成形性が良
い。
【0046】請求項8の冷蔵庫の除霜水排水装置は、請
求項5記載の内箱と、水受け部に載置され、排水用筒部
が水受け部の床面の貫通穴に嵌合して下方に突出する露
受け皿と、排水用筒部の外側の前記水受け部の床面に一
端が当接し、仕切り部を下方に向かって貫通する排水パ
イプとを備えた構成にしたので、仕切り部に除霜水を進
入させることなく、除霜水を排水できる。
【0047】請求項9の冷蔵庫の除霜水排水装置は、請
求項8記載のものにおいて、水受け部の床面と排水パイ
プとの間にシール材を備えたので、排水パイプから進入
する外気による結露水が仕切り部に染み込まない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による冷蔵庫の一部を省
略した側面断面図である。
【図2】 この発明の実施例1、3による冷蔵庫の要部
縦断面図である。
【図3】 この発明の実施例2による冷蔵庫の扉を外し
た状態の部分正面図である。
【図4】 この発明の実施例1〜3による冷蔵庫の真空
成形時の型抜きの状態を示す側面断面図である。
【図5】 従来の冷蔵庫(従来例1)の側面断面図であ
る。
【図6】 従来の冷蔵庫(従来例1)の要部縦断面図で
ある。
【図7】 従来の冷蔵庫(従来例2)の内箱の成形方法
を示す図である。
【図8】 従来の冷蔵庫(従来例2)の側面断面図であ
る。
【符号の説明】
3 内箱、12 排水パイプ、16 断熱材、17 シ
ールテープ、20 露受皿、20a 排水用筒、21
水受け部、21a 底部、21b 凹部、21c 孔
部、21d 床面、21e 壁面、23 冷凍室床面、
24 土手部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−249568(JP,A) 特開 平5−60451(JP,A) 特開 昭56−113417(JP,A) 特開 昭56−53360(JP,A) 実開 昭57−66482(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 21/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内箱に一体に冷却器からの除霜水を受け
    る水受け部を冷凍室床面に設け、内箱の一部である水受
    け部で発泡スチロール製の中仕切り部を覆うようにした
    シート状の樹脂の真空成形により成形される冷蔵庫の内
    箱において、 前記水受け部の床面を底上げして前記冷凍室床面と略同
    じ高さにしアンダーカットになる部分を少なくすると共
    に、 前記水受け部の容積を確保するために、前記水受け部の
    扉側にアンダーカットになっても真空成形金型から内箱
    を引き出しやすい高さと幅の土手部を前記扉に略平行に
    設けたことを特徴とする冷蔵庫の内箱。
  2. 【請求項2】 水受け部は、漏斗状に形成されることを
    特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の内箱。
  3. 【請求項3】 水受け部の床面の高さは、上室の床面の
    高さと略同じか、または高いことを特徴とする請求項1
    記載の冷蔵庫の内箱。
  4. 【請求項4】 水受け部は、床面の中央部に段差を持っ
    てさらに低く形成された凹部を備えた請求項2記載の冷
    蔵庫の内箱。
  5. 【請求項5】 水受け部の床面の凹部に貫通穴を形成し
    たことを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫の内箱。
  6. 【請求項6】 土手部の水受け部を形成する面を、前方
    に傾斜した滑らかな面としたことを特徴とする請求項1
    記載の冷蔵庫の内箱。
  7. 【請求項7】 土手部の高さは、左右端部近傍を中央部
    より同等以下にしたことを特徴とする請求項1記載の冷
    蔵庫の内箱。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の内箱と、水受け部に載置
    され、排水用筒部が水受け部の床面の貫通穴に嵌合して
    下方に突出する露受け皿と、前記排水用筒部の外側の前
    記水受け部の床面に一端が当接し、仕切り部を下方に向
    かって貫通する排水パイプと、を備えたことを特徴とす
    る冷蔵庫の除霜水排水装置。
  9. 【請求項9】 水受け部の床面と排水パイプとの間にシ
    ール材を備えたことを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫
    の除霜水排水装置。
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